JPWO2007099918A1 - 測定装置、試験装置、及び電子デバイス - Google Patents

測定装置、試験装置、及び電子デバイス Download PDF

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Abstract

予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、キャプチャメモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部とを備える測定装置を提供する。

Description

本発明は、被測定信号を測定する測定装置、被試験デバイスを試験する試験装置、及び電子デバイスに関する。特に本発明は、被試験デバイスが出力する被測定信号のジッタを測定する測定装置、試験装置、及び電子デバイスに関する。本出願は、下記の米国特許出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
出願番号 11/362,536 出願日 2006年2月27日
出願番号 11/550,811 出願日 2006年10月19日
出願番号 11/623,101 出願日 2007年1月15日
半導体回路等の電子デバイスの試験項目として、電子デバイスが出力する被測定信号のジッタを測定する試験が考えられる。例えば、被測定信号をタイムインターバルアナライザ、オシロスコープ等に入力することにより、被測定信号のジッタを測定している。タイムインターバルアナライザ等を用いる場合、例えば被測定信号のエッジの位相誤差を測定することにより、ジッタを算出することができる。
また、電子デバイスの試験項目として、電子デバイスが出力する被測定信号のパターンが、期待値パターンと一致するか否かを判定するファンクション試験も考えられる。当該試験は、電子デバイスに所定の試験パターンを入力したときに電子デバイスが出力する被測定信号の電圧値を閾値電圧と比較することにより、被測定信号のデータパターンを検出する。そして、当該データパターンが、期待値パターンと一致するか否かを判定する。
このように、ジッタ試験及びファンクション試験を行う場合、ジッタ測定用の装置と、ファンクション試験用の装置とを用意する必要がある。このため、ジッタ試験にはコストがかかってしまう。
また、ファンクション試験用の装置は、被測定信号の電圧値を、設定されるタイミングで閾値電圧と比較する。このため、当該タイミングを徐々にずらすことにより、被測定信号のデータパターンが遷移するタイミングを検出し、被測定信号のエッジを検出することができる。このため、当該機能を利用して、ファンクション試験用の装置を用いてジッタを測定することも考えられる。
尚、関連する先行技術文献として、下記の文献がある。特許文献1には、アンダーサンプリングを利用して被測定信号のジッタの確率密度関数を求める技術が開示されている。また、特許文献2では、ジッタスペクトルを測定する方法を提供することが主張されている。
米国特許公開公報US2005/069031 米国特許公開公報US2005/0243950
しかし、従来のファンクション試験用の装置は、被測定信号の周期に同期したテストレートにおける、サンプリングタイミングを設定するものである。このため、各テストレート内において、被測定信号に対するサンプリングタイミングの相対位相を徐々にずらすためには、それぞれのテストレートに対して、サンプリングタイミングの位相を設定する必要がある。このため、ジッタ試験を行う場合には煩雑なタイミング設定をしなければならず、試験時間も非常に長くなっていた。また、相対位相に応じてタイミングをシフトさせるので、その測定精度は試験に適するものではない。本発明の一つの側面においては、例えばファンクション試験用の装置を用いて、被測定信号をどのようなタイミングでサンプリングすれば、被測定信号のジッタ等を効率よく且つ精度よく測定できるか、という課題を解決する。
また、例えば上記の課題を解決することにより、被測定信号のジッタ等の情報を保持した測定データが得られた場合に、測定データをどのように処理すれば、被測定信号のジッタ等の特性を効率よく且つ精度よく求めることができるのかも知られていない。本発明の一つの側面においては、被測定信号の測定データから、如何にして被測定信号のジッタ等の特性を効率よく且つ精度よく求めるか、という課題を解決する。
また、オシロスコープ等を用いてジッタを測定する場合、入力される被測定信号にはタイミングノイズ成分に加え、振幅ノイズ成分が含まれている。このため、被測定信号のタイミングノイズのみを精度よく測定することが困難である。本発明の一つの側面においては、例えばファンクション試験用の装置に設けられるレベル比較器を用いることにより、被測定信号の振幅ノイズ成分の影響を排除して、被測定信号のタイミングノイズを精度よく測定できることを明らかにする。更に、レベル比較器を用いて、被測定信号の状態(被測定信号の論理値が、期待される論理値であるか否かを示す状態)をサンプリングできることを明らかにする。
また、多数の測定ピンが設けられたファンクション試験用の装置等を用いることにより、より多様な測定を行うことができることを明らかにする。例えば、複数の被測定信号間の確定スキュー、不規則(random)スキュー等を、効率よく且つ精度よく測定できることを明らかにする。
なお、特許文献1に開示された発明は、ひとつのエッジタイプのジッタのみを検出すること(例えば、特許文献1の段落0131における、jitter for only one EDGE type is measured and the other edge is ignored)を目的としている。このため、ほかのタイプのエッジタイプのジッタは測定できないという欠点をもっている。また、累積密度分布を測定する方式のため、パターンマッチングを必要とし、状態遷移マシーンをインプリメントする必要がある。例えば、01のビットパターン(立ち上がりエッジ)を検出する場合、2bitのパターンを比較できる状態遷移マシーンをインプリメントする必要がある。さらに特許文献1に開示された発明は、ジッタを時間領域や周波数領域で測定できない。
たとえば、立ち上がりエッジのジッタを測定するときには、隣り合うビットを調べ、<01>のパターンを検出する必要がある(特許文献1の段落0131)。最初に、特許文献1の図9に示されている汎用回路(general purpose circuit)100の2Jビットのシフトレジスタにビート周波数信号Q(beat frequency signal Q)がサンプリング周波数fsに対応して供給される(is fed into)(特許文献1の段落0076)。このとき、ビットパターンが<01>であれば、「1」がシフトレジスタに供給される(特許文献1の段落0076)。
次に、特許文献1の図9及び図8(B)に図示されている状態遷移マシーン(state machine)110は、カウンタ132をもちいて、連続して入力する「1」(=<01>に対応)のビット数を計数し続ける(=状態2)。予め定められた数の「1」のビットが連続して入力されると、カウンタ132のキャリーCoutがカウンタ134に出力され、中央(middle of rising edge)状態3を認識する。さらにカウンタ134がキャリーCoutをカウンタ136に出力すると、累積密度分布CDFのビン位置のカウンタ136における計数値を増加させる。カウンタ132の値がカウンタ136の値に等しいとき、累積密度分布CDFのビン値のカウンタ138の計数値は+1される。このようにして、累積密度分布CDFが測定される(特許文献1の段落0102)。
以上のように、特許文献1に開示された発明は、電子デバイスの試験装置向きではない。すなわち、試験装置においては、エッジタイプに限定されずにジッタを測定できる(たとえば、ジッタは本願明細書の図34(C)のインパルスが隣り合って複数あらわれる)方法が望まれる。
また、確率密度関数PDFに限らず、ジッタを時間領域や周波数領域で測定できることが望まれる。最後に、現在の試験装置の構成を変えないでジッタ試験を可能にするには、パターンマッチング(例えば、状態遷移マシーンが必要となる)を必要とせず、1ビットのサンプル値と1ビットの期待値比較のみでジッタを測定する必要がある。
また、段落0129には、試験装置のメモリ及びコンピュータを利用すると、ジッタを解析できるという説明がある。しかし、どのようにジッタを解析するかについては開示されていない。
特許文献2には、ビット誤り測定システムにおいて、クリティカル・サンプリングを利用したエラー信号のスペクトル分析法が開示されている。特許文献2の図1のように、ビット時間間隔当たり1ポイントをサンプルする。つまり、1周期当たり2ポイントをサンプルするから、クリティカル・サンプリングである。
特許文献2では、ジッタスペクトルを測定する方法を提供することが主張されている。しかし、測定値をジッタに対応させるには、校正信号によりクロック等を位相変調させてキャリブレートしなければならないという本質的欠点がある。これは、クリティカル・サンプリングでは、ジッタ測定にとり非常に重要である信号レベル測定、クロック成分の信号レベルを精確に測定できず、雑音であるジッタに対する比を定められないからである。
ところでエラー信号は、期待値データ及び入力論理データの比較結果である。したがって、特許文献2に開示された技術で、エラー信号を効率的に観測するには、ビット値が遷移するタイミングポイントをクリティカル・サンプリングできるように、サンプリングタイミングのオフセット時間を調整しなければならない。
そこで本発明の一つの側面においては、上記の課題を解決することができる測定装置、試験装置、及び電子デバイスを提供することを目的とする。この目的は、請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、キャプチャメモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部とを備える測定装置を提供する。
本発明の第2の形態においては、予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、略等時間間隔に配置され、且つ被測定信号のビット時間間隔より小さい間隔でストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、キャプチャメモリが格納したデータ系列に基づいて、被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部とを備える測定装置を提供する。
本発明の第3の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する、上記第1の形態の測定装置と、測定装置が測定した被測定信号に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備える試験装置を提供する。
本発明の第4の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する、上記第2の形態の測定装置と、測定装置が測定した被測定信号に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備える試験装置を提供する。
本発明の第5の形態においては、被測定信号を出力する電子デバイスであって、被測定信号を生成する動作回路と、被測定信号を測定する測定装置とを備え、測定装置は、略等時間間隔に配置され、且つ被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリとを有する電子デバイスを提供する。
本発明の第6の形態においては、被測定信号を出力する電子デバイスであって、被測定信号を生成する動作回路と、被測定信号を測定する上記第1の形態の測定装置とを備える電子デバイスを提供する。
本発明の第7の形態においては、被測定信号を出力する電子デバイスであって、被測定信号を生成する動作回路と、被測定信号を測定する上記第2の形態の測定装置とを備える電子デバイスを提供する。
本発明の第8の形態においては、予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、レベル比較部が検出したそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を出力する論理比較部と、論理比較部が出力する比較結果を格納するメモリと、メモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部とを備える測定装置を提供する。
本発明の第9の形態においては、被測定信号を出力する電子デバイスであって、被測定信号を生成する動作回路と、被測定信号を測定する上記8の形態の測定装置とを備える電子デバイスを提供する。
本発明の第10の形態においては、予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、メモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列のそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を求め、比較結果に基づいて被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部とを備える測定装置を提供する。
本発明の第11の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する上記第10の形態の測定装置と、測定装置が測定した被測定信号に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備える試験装置を提供する。
本発明の第12の形態においては、被測定信号を出力する電子デバイスであって、被測定信号を生成する動作回路と、被測定信号を測定する上記第10の形態の測定装置とを備える電子デバイスを提供する。
尚、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又、発明となりうる。
本発明の実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す図である。 ストローブタイミング発生器30が生成するストローブの例を示す図である。 図3(A)、図3(B)、及び図3(C)は、コンパレータ20の構成例を示す図である。 図3(A)に示したコンパレータ20を用いた場合の、測定装置10の動作の一例を示す図である。 図5(A)及び図5(B)は、デジタル信号処理部60の構成例を示す図である。 図6(A)及び図6(B)は、線形位相除去部68の動作例を示す図である。 従来のジッタ測定法によるジッタの実測値と、試験装置100によるジッタの実測値との比較を示す。 図8(A)及び図8(B)は、帯域制限部62の構成例を示す図である。 フィルタ74が通過させる周波数帯域の一例を示す図である。 測定装置10の構成の他の例を示す図である。 コンパレータ20及びストローブタイミング発生器30の動作の一例を示す図である。 測定装置10の構成の他の例を示す図である。 コンパレータ20の構成の他の例を示す図である。 図13に示したコンパレータ20及びストローブタイミング発生器30の動作の一例を示す図である。 サンプリングタイミングの誤差を補正する方法の一例を示すフローチャートである。 サンプリングタイミングの誤差を補正する方法の一例を示すフローチャートである。 試験装置100の構成の他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子デバイス400の構成の一例を示す図である。 ストローブタイミング発生器30が生成するストローブの例を示す図である。 図20(A)及び図20(B)は、デジタル信号処理部60の動作例を説明する図である。 図21(A)及び図21(B)は、デジタル信号処理部60の動作例を説明する図である。 被測定信号を、被測定信号の周期との差分周期値又は周期分解能(Δ)をもつストローブでサンプリングし,もとめられる瞬時位相雑音Δφ(t)の一例を示す。 それぞれの周期の分解能(Δ)に対して算出されるジッタ値の観測帯域幅依存性を例示する図である。 それぞれの周期の分解能(Δ)に対して算出したジッタ値の、測定誤差の一例を示す図である。 図25(A)は、被測定信号に含まれるジッタの確率密度関数p(t)の一例を示す図である。図25(B)は、式(3)に示した関数の波形の一例を示す図である。 周期分解能(Δ)と測定誤差との関係の一例を示す図である。 図17に示した試験装置100が備えるパターン発生器65の構成の一例を示す図である。 被測定信号K及び被測定信号Jの瞬時線形位相φJ(t)、φK(t)の一例を示す図である。 図29(A)、図29(B)、及び図29(C)は、被測定信号K及び被測定信号Jの間の不規則スキューを測定する方法を説明する図である。 試験装置100のジッタ測定結果と、従来のジッタ測定器におけるジッタ測定結果とを比較する図である。 試験装置100の構成の他の例を示す図である。 ストローブタイミング発生器30が生成するストローブの例を示す図である。 図33(A)、図33(B)、及び図33(C)は、デジタル信号処理部60の動作の一例を示す図である。図33(A)は、デジタル信号処理部60に入力されるデータ系列の一例を示す。図33(B)及び図33(C)は、デジタル信号処理部60におけるデータ処理の一例を示す図である。 図34(A)、図34(B)、及び図34(C)は、ジッタが印加された被測定信号に対して、図33において説明した処理と同様の処理を行った場合を示す図である。図34(A)は、被測定信号にジッタが印加されている場合における、デジタル信号処理部60に入力されるデータ系列の一例を示す図である。また図34(B)及び図34(C)は、被測定信号にジッタが印加されている場合における、デジタル信号処理部60におけるデータ処理の一例を示す図である。 デジタル信号処理部60の構成の一例を示す図である。 スペクトラム算出部624から、瞬時位相雑音算出部630までの動作の一例を示すフローチャートである。 被測定信号のビット誤り率を測定する測定装置10を用いた場合における、試験装置100の動作の一例を示す図である。 図38(A)及び図38(B)は、図37において説明した処理により得られる比較結果の系列の一例を示す。図38(A)は、被測定信号のデータ系列及び期待値の一例を示す。図38(B)は、比較結果の系列の一例を示す。 被測定信号のビット誤り率を測定する測定装置10を用いた場合の、符号制御部610の構成の一例を示す図である。 レベル比較部520及び符号制御部610の他の構成例を示す図である。 図40に示したレベル比較部520及び符号制御部610の動作の一例を示すタイミングチャートである。 ビット誤り率の測定装置10を用いて測定した被測定信号のスペクトラムの一例を示す。 図43(A)及び図43(B)は、被測定信号のビット誤り率を測定する測定装置10を用いた場合における、試験装置100の動作の他の例を示す図である。図43(A)は、被測定信号のデータ系列及び期待値の一例を示す。図43(B)は、比較結果の系列の一例を示す。 測定装置10の他の例を示す図である。 デジタル信号処理部60の構成の他の例を示す図である。
符号の説明
10・・・測定装置、20・・・コンパレータ、22・・・比較器、25・・・クロック再生器、30・・・ストローブタイミング発生器、40・・・キャプチャメモリ、50・・・デジタル信号変換部、55・・・パターン比較部、60・・・デジタル信号処理部、62・・・帯域制限部、64・・・位相歪推定部、65・・・パターン発生器、66・・・瞬時位相推定部、67・・・パターン生成部、68・・・線形位相除去部、69・・・ドライバ、70・・・判定部、72・・・ゼロクロスタイミング推定部、74、75・・・フィルタ、76・・・ヒルベルト変換器、77・・・ジッタ判定部、78、82・・・ミキサ、90・・・入力部、100・・・試験装置、200・・・被試験デバイス、400・・・電子デバイス、410・・・動作回路、520・・・レベル比較部、522・・・可変遅延回路、524・・・フリップフロップ、526・・・比較器、610・・・符号制御部、612・・・期待値生成部、614・・・論理比較部、615・・・比較器、616・・・フリップフロップ、617・・・可変遅延回路、622・・・波形算出部、624・・・スペクトラム算出部、626・・・解析信号算出部、628・・・瞬時位相算出部、630・・・瞬時位相雑音算出部、632・・・ジッタ算出部、634・・・ゲイン算出部、636・・・BER算出部
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る試験装置100の構成の一例を示す図である。試験装置100は、半導体回路等の被試験デバイス200を試験する装置であって、測定装置10及び判定部70を備える。測定装置10は、被試験デバイス200が出力する被測定信号のジッタを測定する。ここで、被測定信号は、所定の周期を有する信号である。例えば、被測定信号は、クロック信号であってよく、またデータ信号であってもよい。また、測定装置10は、被測定信号のタイミングジッタを測定してよい。
判定部70は、測定装置10が測定した被測定信号のジッタに基づいて、被試験デバイス200の良否を判定する。例えば判定部70は、被測定信号のタイミングジッタ量が、予め定められた基準値以上であるか否かに基づいて、被試験デバイス200の良否を判定してよい。当該基準値は、要求される被試験デバイス200のスペック等により定められてよい。
測定装置10は、コンパレータ20、ストローブタイミング発生器30、キャプチャメモリ40、デジタル信号変換部50、及びデジタル信号処理部60を有する。コンパレータ20は、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の電圧値と、与えられる参照電圧値とを順次比較する。
ストローブタイミング発生器30は、略等しい時間間隔で、ストローブを順次生成する。ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期に同期して、ストローブを順次生成してよい。また、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期とは独立して、ストローブを順次生成してもよい。ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期とは異なる周期に同期して、ストローブを順次生成してもよい。
キャプチャメモリ40は、コンパレータ20が出力する比較結果を格納する。例えばキャプチャメモリ40は、コンパレータ20が、それぞれのストローブに応じて順次出力する比較結果を、対応するストローブの位相に応じて整列して格納する。
デジタル信号処理部60は、キャプチャメモリ40が格納した比較結果に基づいて、被測定信号のジッタを算出する。デジタル信号処理部60は、例えば図5(A)及び図5(B)に関連して後述する方法により、被測定信号のジッタを算出してよい。また、デジタル信号処理部60は、他の公知の技術により被測定信号のジッタを算出してもよい。
デジタル信号処理部60には、デジタル信号処理部60における信号処理の方法に応じたデータを入力することが好ましい。例えば、デジタル信号処理部60が、被測定信号のゼロクロス点等に基づいて、被測定信号のジッタを算出する場合、デジタル信号処理部60には、振幅の絶対値がn(但し、nは実数)より小さい範囲の離散的な値を示す信号を入力することが好ましい。
本例における測定装置10は、キャプチャメモリ40が格納した比較結果を、デジタル信号処理部60に入力すべきデジタル信号に変換する。例えば、デジタル信号変換部50は、キャプチャメモリが格納する比較結果に基づいて、被測定信号のそれぞれの電圧値を、その絶対値がn(但しnは実数)より小さい範囲のデジタル値に変換したデジタル信号を生成する。例えば、デジタル信号変換部50は、比較結果を、おおよそデジタル値1から−1の間のデジタル値に変換してよい。
一例として、コンパレータ20が、それぞれのストローブのタイミングにおける被測定信号の電圧値をひとつの参照電圧と比較し、論理値H又は論理値Lを比較結果として出力する場合を説明する。この場合、デジタル信号変換部50は、論理値Hをデジタル値1に変換し、論理値Lをデジタル値−1に変換したデジタル信号を出力する。また、コンパレータ20が、3値の比較結果を出力する場合、デジタル信号変換部50は、それぞれの比較結果の論理値に応じて、それぞれの比較結果をデジタル値1、0、−1に変換する。このような信号変換により、デジタル信号処理部60における信号処理を容易にすることができる。
図2は、ストローブタイミング発生器30が生成するストローブの例を示す図である。本例においては、被測定信号の周期をTとして説明する。上述したように、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期Tに同期して、又は非同期で、ストローブを略等しい時間間隔で順次生成する。
一般に試験装置100は、被測定信号の周期Tと同期した動作周期(テストレート)に応じたサイクル毎(T0、T1、T2、・・・)に動作する。ストローブタイミング発生器30は、図2のストローブ(1)及び(2)に示すように、テストレートに応じたサイクル毎に、単一のストローブを生成してよく、複数のストローブを生成してもよい。また、ストローブタイミング発生器30は、図2の(3)に示すようにテストレートと非同期にストローブを生成してもよい。このとき、それぞれのサイクルに対して生成されるストローブの本数は、ストローブタイミング発生器30がストローブを生成する周期、及びテストレートにより定まる。例えば、ストローブタイミング発生器30は、試験装置100における動作周期とは独立して動作する発振回路であってよい。
また、被測定信号の周期Tと、試験装置100のテストレートは一致していてよく、一致していなくともよい。試験装置100が、後述するファンクション試験をも行う場合には、被測定信号の周期Tと、テストレートとは一致していることが好ましい。
このように、ストローブタイミング発生器30が生成するストローブの間隔TSを設定することにより、被測定信号に対して位相が徐々にずれたストローブをも順次生成することができる。また、ストローブタイミング発生器30は、略等時間間隔にストローブが配置されたストローブとして、(1)テストレート毎に、単一のストローブを配置したストローブ、(2)テストレート毎に、複数のストローブを配置したストローブ、(3)テストレートに独立してストローブを配置したストローブ、のいずれかを生成してよい。
以上では、試験装置100のテストレートが被測定信号の周期Tと等しい例を示したが、本発明におけるテストレートは、ファンクション試験を行わない場合、被測定信号の周期Tと等しい必要はなく、周期Tと独立に設定してよい。
図3(A)、図3(B)、及び図3(C)は、コンパレータ20の構成例を示す図である。図3(A)に示すコンパレータ20は、第1の参照電圧VOHと、第2の参照電圧VOLが与えられ、3値の比較結果を出力する。本例においては、第2の参照電圧VOLが、第1の参照電圧VOHより小さい場合を説明する。例えばコンパレータ20は、被測定信号の電圧値が第1の参照電圧VOHより大きい場合、被測定信号の電圧値が第1の参照電圧VOH以下であり且つ第2の参照電圧VOLより大きい場合、及び被測定信号の電圧値が第2の参照電圧VOL以下である場合のそれぞれの場合において、それぞれ異なる比較結果を出力する。
当該コンパレータ20は、第1の比較器22−1及び第2の比較器22−2を有する。第1の比較器22−1及び第2の比較器22−2は、被測定信号が分岐して与えられる。また第1の比較器22−1及び第2の比較器22−2には、ストローブタイミング発生器30から略同一のタイミングを示すストローブが与えられる。
第1の比較器22−1は、与えられるストローブ毎に、被測定信号の電圧値と第1の参照電圧VOHとを比較する。例えば第1の比較器22−1は、被測定信号の電圧値が第1の参照電圧VOHより大きい場合にHighを示す論理値を出力し、被測定信号の電圧値が第1の参照電圧VOH以下である場合にLowを示す論理値を出力する。
第2の比較器22−2は、与えられるストローブ毎に、被測定信号の電圧値と第2の参照電圧VOLとを比較する。例えば第2の比較器22−2は、被測定信号の電圧値が第2の参照電圧VOLより大きい場合にHighを示す論理値を出力し、被測定信号の電圧値が第2の参照電圧VOL以下である場合にLowを示す論理値を出力する。
コンパレータ20は、第1の比較器22−1が出力する論理値と、第2の比較器22−2が出力する論理値との組み合わせを、比較結果として出力する。すなわち、コンパレータ20は、第1の比較器22−1が出力する論理値をMとし、第2の比較器22−2が出力する論理値をNとすると、被測定信号の電圧値に応じて、(M,N)=(High、High)、(Low、High)、(Low、Low)の3値の比較結果を出力する。
この場合、デジタル信号変換部50は、それぞれの比較結果(High、High)、(Low、High)、(Low、Low)を、例えばそれぞれ1、0、−1のデジタル値に変換する。
図3(B)に示すコンパレータ20は、被測定信号の電圧値が与えられる参照電圧値VTより大きいか否かにより、それぞれ異なる比較結果を出力する。即ち、本例におけるコンパレータ20は、2値の比較結果を出力する。当該コンパレータ20は、参照電圧VTと、被測定信号とが入力される比較器22を有する。比較器22は、ストローブタイミング発生器30から与えられるストローブに応じて、被測定信号の電圧値と参照電圧値VTとを比較する。例えば、被測定信号の電圧値が参照電圧値VTより大きい場合、Highを示す論理値を出力し、被測定信号の電圧値が参照電圧値VT以下である場合、Lowを示す論理値を出力する。コンパレータ20は、比較器22が出力する論理値を比較結果として出力する。この場合、デジタル信号変換部50は、それぞれの比較結果High、Lowを、例えばそれぞれ1、−1のデジタル値に変換する。
図3(C)に示すコンパレータ20は、複数の比較器22を有する。それぞれの比較器22には、それぞれ異なる参照電圧VT1、VT2、・・・が与えられる。また、それぞれの比較器22には、被測定信号が分岐して入力される。また、それぞれの比較器22には、略同一のタイミングのストローブが、ストローブタイミング発生器30から与えられる。
それぞれの比較器22は、与えられるストローブに応じて、対応する参照電圧VTxと、被測定信号の電圧値とを比較する。それぞれの比較器22の動作は、図3(B)に示した比較器22と同様である。コンパレータ20は、それぞれの比較器22が出力する論理値の組み合わせを、比較結果として出力する。
つまり、本例におけるコンパレータ20は、3種類以上の異なる参照電圧VTが与えられ、被測定信号の電圧値が、隣接する2つの参照電圧により規定されるそれぞれの電圧範囲のいずれに属するかにより、それぞれ異なる比較結果を出力する。例えば、デジタル信号変換部50は、全ての比較器22が出力する論理値がHighを示す比較結果を1のデジタル値に変換し、全ての比較器22が出力する論理値がLowを示す比較結果を−1のデジタル値に変換する。また、他の比較結果を、その論理値に応じて1から−1の間の所定のデジタル値に変換する。
図3(A)から図3(C)において説明したコンパレータ20に与えられるそれぞれの参照電圧は、可変できることが好ましい。例えば、測定装置10は、それぞれの参照電圧を、被測定信号の測定すべき振幅レベルの情報に基づいて、制御してよい。
図4は、図3(A)に示したコンパレータ20を用いた場合の、測定装置10の動作の一例を示す図である。測定装置10には、図4に示すような被測定信号が入力される。当該入力信号には、時間方向のジッタであるタイミングノイズと、振幅方向の振幅ノイズが含まれる。例えば、被測定信号のエッジ部分は、タイミングノイズによるジッタが支配的となり、被測定信号の定常部分は、振幅ノイズが支配的となる。
図4に示すように、被測定信号の垂直方向のアイ開口度は振幅ノイズにより減少し、水平方向のアイ開口度はタイミングノイズにより減少する。理想的には、被測定信号の水平方向のアイ開口度は、タイミングノイズのみの影響を受ける。しかし、一種の振幅変調−位相変調変換により、振幅ノイズも、水平方向のアイ開口に影響を与えてしまう。この結果、振幅ノイズは、比較的高い確率でタイミングノイズに変換される。
以上のことから、振幅ノイズによる影響を排除して、タイミングジッタを測定することが望まれる。
これに対し本例における測定装置10は、第1の参照電圧VOHより大きい被測定信号の電圧値をデジタル値1に変換し、第2の参照電圧VOLより小さい被測定信号の電圧値をデジタル値−1に変換する。これにより、振幅ノイズの影響を自動的に排除できる。そして、第1の参照電圧VOH以下であり、且つ第2の参照電圧VOLより大きい被測定信号の電圧値をデジタル値0に変換する。当該デジタル値が検出されるタイミングは、タイミングノイズのみにより与えられる。このため、コンパレータ20の比較結果に基づいて、振幅ノイズの影響を排除し、タイミングノイズを精度よく測定することができる。
また、図4に示すように、コンパレータ20に入力されるストローブは、被測定信号の定常周期とは独立して、略等間隔に配置される。このため、タイミングノイズの時間依存を除いた測定を行うことができる。ストローブがコンパレータ20に入力される周波数は、ナイキスト周波数より大きいことが好ましい。例えば、ストローブは、被測定信号の各周期に4つ以上配置されてよい。
図5(A)及び図5(B)は、デジタル信号処理部60の構成例を示す図である。図5(A)に示すデジタル信号処理部60は、帯域制限部62及び位相歪推定部64を有する。帯域制限部62は、デジタル信号の測定すべき周波数成分を通過させる。また、本例における帯域制限部62は、デジタル信号を解析信号に変換する。帯域制限部62は、ヒルベルト変換対を生成することにより、解析信号を生成してよい。
上述したように、デジタル信号変換部50が、コンパレータ20が出力する比較結果を、例えば1、0、−1のデジタル値を示すデジタル信号に変換する。このため、デジタル信号変換部50は、当該デジタル信号に応じた信号を生成することができ、例えば解析信号cos(2πft)+jsin(2πft)を生成することができる。上述したように、当該解析信号は、被測定信号の振幅ノイズの影響が排除されている。
位相歪推定部64は、帯域制限部62が出力するデジタル信号の位相雑音を算出する。本例における位相歪推定部64は、瞬時位相推定部66及び線形位相除去部68を有する。
瞬時位相推定部66は、帯域制限部62が出力する解析信号に基づいて、デジタル信号の瞬時位相を示す瞬時位相信号を生成する。デジタル信号の瞬時位相は、解析信号の実数部分と虚数部分との比の逆正接により求めることができる。
線形位相除去部68は、瞬時位相信号の線形成分(瞬時線形位相)を除去し、被測定信号の位相雑音を算出する。例えば、線形位相除去部68は、被測定信号の周期に基づいて、瞬時位相信号の線形成分を算出してよく、また瞬時位相信号を直線で近似した線形成分を算出してもよい。当該線形成分は、被測定信号に時間方向のジッタが無いと仮定した場合の被測定信号の瞬時位相である。また、被測定信号の平均周期を測定し、当該周期に基づいて線形成分を算出してもよい。線形成分に対する瞬時位相信号の差分は、それぞれのタイミングにおける被測定信号の位相雑音を示す。
図5(B)に示すデジタル信号処理部60は、帯域制限部62及び位相歪推定部64を有する。帯域制限部62は、デジタル信号の測定すべき周波数成分を通過させる。位相歪推定部64は、ゼロクロスタイミング推定部72及び線形位相除去部68を有する。ゼロクロスタイミング推定部72は、帯域制限部62が出力するデジタル信号に基づいて、被測定信号のゼロクロスタイミング系列を推定する。ゼロクロスタイミング系列は、例えばデジタル信号がデジタル値0を示すタイミングを順次示すデータである。
線形位相除去部68は、ゼロクロスタイミング系列の線形成分を除去し、被測定信号の位相雑音を算出する。当該線形成分は、図5(A)に示した線形位相除去部68と同様の方法で算出することができる。
図6(A)及び図6(B)は、線形位相除去部68の動作例を示す図である。図6(A)は、横軸を時間t、縦軸を瞬時位相φ(t)とした、デジタル信号の瞬時位相を示す。上述したように、瞬時位相と、その線形成分との差分を求めることにより、デジタル信号の位相誤差を求めることができる。
図6(B)は、横軸を時間t、縦軸をゼロクロスタイミングとした、それぞれのゼロクロスタイミングをプロットした図である。上述したように、それぞれのゼロクロス点における線形成分との差分を求めることにより、それぞれのゼロクロス点の位相誤差、即ち被測定信号のエッジの位相誤差を求めることができる。
図7は、従来のジッタ測定法によるジッタの実測値と、試験装置100によるジッタの実測値との比較を示す。図7における従来のジッタ測定法は、被測定信号を8ビットのADCでデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部60と同様の方法でジッタを測定する。また、試験装置100は、3値のデジタル信号を出力するコンパレータ20を用いてジッタを測定する。図7に示すように、試験装置100は、従来法より簡易な構成で、ノイズが少ない被測定信号、及びノイズが多い被測定信号の双方について、従来法との差異が4%以下である測定を行うことができる。
図8(A)及び図8(B)は、帯域制限部62の構成例を示す図である。本例における帯域制限部62は、図5(A)に示したデジタル信号処理部60に用いられる。図8(A)に示す帯域制限部62は、フィルタ74とヒルベルト変換器76とを有する。
フィルタ74は、デジタル信号変換部50が出力するデジタル信号を受け取り、測定すべき周波数成分を通過させる。ヒルベルト変換器76は、フィルタ74が出力するデジタル信号をヒルベルト変換する。例えば、ヒルベルト変換器76は、デジタル信号の位相を90度遅らせた信号を生成する。帯域制限部62は、フィルタ74が出力するデジタル信号を実数部とし、ヒルベルト変換器76が出力する信号を虚数部とする解析信号を出力する。
図8(B)に示す帯域制限部62は、フィルタ74、ミキサ78、及びミキサ82を有する。フィルタ74は、図8(A)に示したフィルタ74と同一である。ミキサ78及びミキサ82は、フィルタ74が出力するデジタル信号を分岐して受け取り、直交変調して出力する。例えば、ミキサ78とミキサ82には、位相が90度異なるキャリア信号が入力され、デジタル信号とキャリア信号とを乗算して出力する。帯域制限部62は、ミキサ78が出力するデジタル信号を実数部とし、ミキサ82が出力するデジタル信号を虚数部とする解析信号を出力する。このような構成により、被測定信号の測定すべき周波数成分を有する解析信号を生成することができる。
フィルタ74は、被測定信号の周波数成分のうち、被測定信号のキャリア周波数周辺の成分を通過させてよく、被測定信号のキャリア周波数を含まない周波数帯域の周波数成分を通過させてもよい。
図9は、フィルタ74が通過させる周波数帯域の一例を示す図である。上述したように、フィルタ74は、被測定信号の周波数成分のうち、キャリア周波数を含まない帯域を通過させる。被測定信号のキャリア周波数成分は、ノイズ成分ではなく、且つ他の周波数成分に比べエネルギーが大きい。このため、キャリア周波数の成分を除去しない場合、ノイズ測定においては不要な成分にも関わらず、キャリア周波数のエネルギーを測定できる測定レンジ、演算処理レンジが必要となる。このため、キャリア周波数の成分に対して微小なエネルギーのノイズ成分に対して、演算処理等において十分な分解能を確保できず、精度よくノイズ成分を測定することができない。
これに対し、本例における測定装置10は、被測定信号のキャリア周波数成分を除去し、測定すべきノイズ成分を抽出して処理を行うので、ノイズ成分を精度よく測定することができる。また、フィルタ74は、キャリア周波数成分の高調波成分も除去することが好ましい。
図10は、測定装置10の構成の他の例を示す図である。測定装置10は、図1に関連して説明した測定装置10の構成に加え、フィルタ75を更に備える。図10に示したフィルタ75は、図8に示したフィルタ74と同一の機能を有してよい。他の構成要素は、図1において同一の符号を付して説明した構成要素と同一又は同様の機能及び構成を有する。本例におけるフィルタ75は、被試験デバイス200が出力する被測定信号を受け取り、測定すべき周波数成分を通過させてコンパレータ20に入力する。
図11は、コンパレータ20及びストローブタイミング発生器30の動作の一例を示す図である。本例において測定装置10は、被測定信号を繰り返し受け取り、それぞれの被測定信号に対し、ストローブの位相をずらして測定することにより、等価的にストローブの発生周波数の整数倍の周波数で被測定信号を測定する。本例においては、測定装置10が同一の被測定信号を2回(被測定信号A及び被測定信号B)受け取る場合を説明する。
まず、被測定信号Aに対し、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期又はテストレートと同期して(又は非同期で)、略等時間間隔に配置されたストローブAを生成する。ここで、ストローブタイミング発生器30は、コンパレータ20に対して入力するストローブを、被測定信号に同期したトリガ信号の位相を基準として生成する。例えばストローブタイミング発生器30は、被測定信号Aに対して所定の位相を有するトリガ信号を基準として、所定のオフセット時間が経過してから、ストローブAの出力を開始する。
そして、被測定信号Aの次に受け取る被測定信号Bに対して、ストローブタイミング発生器30は、同様にトリガ信号を基準として、所定のオフセット時間が経過してから、ストローブBの出力を開始する。ストローブBは、ストローブAと同一の時間間隔でストローブが配置される。
ここで、被測定信号Aの基準となるトリガ信号の位相と、被測定信号Bの基準となるトリガ信号の位相は略同一であり、ストローブA及びストローブBの各ストローブ間隔も同一である。また、ストローブAのトリガ信号に対するオフセットと、ストローブBのトリガ信号に対するオフセットは、ストローブ間隔の略半分異なってよい。即ち、ストローブAとストローブBとを重ね合わせた場合に、ストローブAとストローブBとが略等間隔で交互に配置される。
係るストローブA及びストローブBを生成することにより、ひとつのコンパレータ20を用いて、ストローブの発生周波数の2倍の周波数で等価的にサンプリングすることができる。ストローブタイミング発生器30は、例えば所定の時間間隔で配置されたストローブを生成する発振回路と、当該発振回路の出力を遅延させる遅延回路とを備えてよい。この場合発振回路は、ストローブA及びストローブBを順次生成する。そして、遅延回路は、それぞれのストローブが有するべきオフセットに応じて、それぞれのストローブを順次遅延させる。
また、本例においては、ストローブA及びストローブBを用いて説明したが、他の例においては、ストローブタイミング発生器30は、更に多くのストローブを順次生成してもよい。これらのストローブのオフセットを順次変化させることにより、より高周波数での等価時間測定を行うことができる。
図12は、測定装置10の構成の他の例を示す図である。本例における測定装置10は、図1に関連して説明した測定装置10の構成に加え、クロック再生器25を更に備える。他の構成については、図1から図11に関連して説明した測定装置10と同一であるので、その説明を省略する。クロック再生器25は、被測定信号に基づいて、被測定信号に同期した再生クロックを生成し、当該再生クロックをトリガ信号としてストローブタイミング発生器30に入力する。このような構成により、図11において説明したストローブA及びストローブBの生成開始のタイミングを制御し、所定の位相差を有するストローブA及びストローブBを生成することができる。
図13は、コンパレータ20の構成の他の例を示す図である。本例における測定装置10は、二つのコンパレータ(20−1、20−2、以下20と総称する)を有する。それぞれのコンパレータ20は、図3(A)において説明したコンパレータ20と同一である。また、それぞれのコンパレータ20には、同一の第1の参照電圧VOH及び第2の参照電圧VOLが与えられる。また、それぞれのコンパレータ20には、被測定信号が分岐して入力される。測定装置10は、被測定信号を分岐してそれぞれのコンパレータ20に並列に入力する入力部90を更に備えてよい。この場合、ストローブタイミング発生器30は、それぞれのコンパレータに対して、位相の異なるストローブを入力する。例えば、コンパレータ20−1に対しては、図11に示したストローブAを入力し、コンパレータ20−2に対しては、図11に示したストローブBを入力する。これにより、二つのコンパレータ20を用いてインターリーブサンプリングを行うことができ、ストローブの発生周波数の2倍の周波数で、被測定信号を測定することができる。
図14は、図13に示したコンパレータ20及びストローブタイミング発生器30の動作の一例を示す図である。上述したように、ストローブタイミング発生器30は、ストローブA(1、2、3、・・・)及びストローブB(A、B、C、・・・)を生成し、それぞれのコンパレータ20に入力する。
キャプチャメモリ40は、二つのコンパレータ20における比較結果を、対応するストローブの位相に応じて整列して格納する。例えば、キャプチャメモリ40は、図14に示すストローブ1、ストローブA、ストローブ2、ストローブB、・・・に対応する比較結果を順に整列させて格納する。係る場合、ストローブA及びストローブBは同時に生成されるので、トリガ信号を基準としてそれぞれのストローブを生成しなくてもよい。ストローブA及びストローブBを重ね合わせたストローブ群が略等時間間隔に配置されればよい。例えば、ストローブタイミング発生器30は、ストローブAを生成する回路と、ストローブAを遅延させてストローブBを生成する回路とを有してよい。
また、本例においては2つのコンパレータ20を有する例を説明したが、他の例においては、更に多くのコンパレータ20を有してもよい。この場合、それぞれのコンパレータ20に入力されるストローブのオフセットを異ならせることにより、より高周波数の測定を行うことができる。
しかし、図11から図14に説明したサンプリング手法では、いずれかのストローブの位相が、予め定められた位相に対して誤差を有すると、測定結果に誤差が生じてしまう。このため、ストローブの位相、即ちサンプリングタイミングの誤差に基づく測定誤差を補正することが好ましい。
図15及び図16は、サンプリングタイミングの誤差を補正する方法の一例を示すフローチャートである。当該補正は、デジタル信号処理部60が行ってよい。まず、理想位相差算出段階S300において、それぞれのストローブに応じてサンプリングしたそれぞれのデータ系列の、サンプリングタイミングの位相差の理想値を算出する。例えば、当該位相差は、それぞれのストローブのオフセットの差分の理想値をΔtとし、被測定信号の平均周期をTとすると、2π(Δt/T)で与えられる。
次に、基準スペクトラム算出段階S302において、複数のデータ系列のうち、任意のデータ系列を基準として選択し、当該データ系列のスペクトラムを算出する。当該スペクトラムは、当該データ系列の高速フーリエ変換で求めることができる。
次に、比較スペクトラム算出段階S304において、基準データ系列とは異なるデータ系列を選択し、当該データ系列のスペクトラムを算出する。当該スペクトラムは、当該データ系列の高速フーリエ変換で求めることができる。
次に、クロススペクトラム算出段階S306において、基準データ系列のスペクトラムと、比較対象データ系列のスペクトラムとのクロススペクトラムを算出する。当該クロススペクトラムは、基準データ系列のスペクトラムの複素共役スペクトラムと、比較対象データ系列のスペクトラムとの複素乗算により求めることができる。
次に、位相差算出段階S306において、基準データ系列と、比較対象データ系列との位相差を算出する。当該位相差は、S306において算出したクロススペクトラムに基づいて算出することができる。つまり、当該クロススペクトラムの位相成分が、基準データ系列と比較対象データ系列との位相差を示す。
S304及びS306においては、二つのデータ系列のクロススペクトラムを用いて位相差を算出したが、他の方法により当該位相差を算出してもよい。例えば、二つのデータ系列のスペクトラムの相互相関に基づいて、位相差を算出してもよい。
次に、S310において、全ての比較対象データ系列に対して、位相差を算出したか否かを判定する。基準データ系列との位相差を算出していないデータ系列が存在する場合、当該データ系列に対して、S304からS306の処理を繰り返す。
全ての比較対象データ系列に対して位相差を算出している場合、エラー訂正段階S312において、それぞれの比較対象データ系列の位相差に基づいて、測定誤差を補正する。例えば、それぞれの比較対象データ系列の位相差と、S300において求めた理想位相差との差分に基づいて、それぞれのデータ系列を補正する。
図16は、エラー訂正段階S312の処理の一例を示すフローチャートである。まず、タイミングエラー算出段階S314において、基準データ系列と、比較対象データ系列との位相差に基づいて、比較対象データ系列のサンプリングタイミングエラーを算出する。当該タイミングエラーは、理想位相差に基づいて算出することができる。
次に、比較段階S316において、当該タイミングエラーが、所定の基準値より大きいか否かを判定する。タイミングエラーが基準値以下である場合、対応するデータ系列に対する補正を行わず、S320の処理に移行する。また、タイミングエラーが基準値より大きい場合、訂正段階S318において、対応するデータ系列を補正する。例えば、当該データ系列のスペクトラムの位相を、当該タイミングエラーに基づいてシフトすることにより、当該データ系列を補正してよい。
次に、全てのデータ系列について、タイミングエラーの訂正を行ったか否かを判定する。タイミングエラーの訂正を行っていないデータ系列が存在する場合、当該データ系列に対してS314からS318の処理を繰り返す。全てのデータ系列に対してタイミングエラーの訂正を行った場合、データ系列生成段階S322において、それぞれタイミングエラーを訂正したデータ系列を生成する。例えば、タイミングエラーの訂正を行ったそれぞれのデータ系列のスペクトラムを、高速フーリエ逆変換することにより、タイミングエラーが訂正されたデータ系列を得ることができる。
そして、整列段階S324において、それぞれのデータ系列を整列させる。例えば、それぞれのデータのサンプリングタイミングに応じて、それぞれのデータを整列させる。このような処理により、サンプリングタイミングの誤差により生じる測定誤差を補正することができる。このため、より精度よくジッタを測定することができる。
図17は、試験装置100の構成の他の例を示す図である。本例における試験装置100は、図1から図16において説明した試験装置100が行うジッタ試験を行う機能に加え、被試験デバイス200のファンクション試験を行う機能を更に備える。
また、本例における試験装置100は、図1から図16に関連して説明した試験装置100の構成に加え、パターン発生器65、及びパターン比較部55を更に備える。また、判定部70は、ロジック判定部75及びジッタ判定部77を有する。他の構成要素については、図1から図16において同一の符号を付して説明した構成要素と同一又は同様の機能及び構成を有する。
パターン発生器65は、被試験デバイスのファンクション試験を行う場合に、所定の論理レベルを有する試験信号を被試験デバイス200に入力する。コンパレータ20は、被試験デバイス200が出力する被測定信号の電圧値を、与えられるストローブのタイミングで所定の参照電圧と比較することにより、被測定信号の論理レベルを検出する。
このとき、ストローブタイミング発生器30は、ストローブを生成する。ファンクション試験を行う場合、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期に同期したテストレートに応じて、ストローブを生成する。例えば、ストローブタイミング発生器30は、各テストレートの略中央のタイミングで、1つのストローブを生成する。これにより、コンパレータ20は、被測定信号の各周期における論理レベルを検出する。
上述したように、ジッタ試験を行う場合、ストローブタイミング発生器30は、テストレートとは独立したストローブを生成してよい。ストローブタイミング発生器30は、例えばストローブを生成する発振回路を有しており、ファンクション試験を行う場合に当該発振回路の動作をテストレートにより制御してよく、ジッタ試験を行う場合には当該発振回路の動作をテストレートでは制御しなくてよい。また、ストローブタイミング発生器30は、ファンクション試験を行う場合のストローブを生成する第1の発振回路と、ジッタ試験を行う場合のストローブを生成する第2の発振回路とを有してよい。この場合、第1の発振回路の動作はテストレートにより制御され、第2の発振回路はテストレートとは独立して動作する。
ファンクション試験を行う場合、パターン比較部55は、キャプチャメモリ40に格納された比較結果により定まる被測定信号の論理レベルが、予め定められた期待値パターンと一致するか否かを比較する。当該期待値パターンは、パターン発生器65が試験信号の論理レベルパターンに基づいて生成してよい。
ロジック判定部75は、パターン比較部55における比較結果に基づいて、被試験デバイス200の良否を判定する。デジタル信号変換部50、デジタル信号処理部、及び判定部70は、ソフトウェアが組み込まれた計算機であってよい。この場合、試験装置100は、従来のファンクション試験用の試験装置を用いて、ハードウェアを追加することなく、ジッタ試験をも行うことができる。このため、被試験デバイス200の試験を低コストで行うことができる。
尚、キャプチャメモリ40の後段の回路は、被測定信号に非同期(ノンリアルタイム)で動作してよい。例えば、被試験デバイス200に対する一連の試験信号の入力が終了して、一連の被測定信号の論理値がキャプチャメモリ40に格納された後に、パターン比較部55、デジタル信号変換部50、デジタル信号処理部60、及び判定部70は、キャプチャメモリ40が格納したデータを処理してよい。
また、試験装置100は、パターン比較部55、デジタル信号変換部50、デジタル信号処理部60、及び判定部70がデータを処理している間に、次の試験信号を被試験デバイス200に入力してもよい。
図18は、本発明の実施形態に係る電子デバイス400の構成の一例を示す図である。電子デバイス400は、被測定信号を生成する動作回路410と、測定装置10とを備える。例えば電子デバイス400は、樹脂、セラミック等のパッケージの内部に、動作回路410、及び測定装置10の一部の構成を備えてよい。
動作回路410は、例えば外部から入力される信号に応じて動作し、被測定信号を外部に出力する。測定装置10は、動作回路410が出力する被測定信号を測定する。測定装置10は、図1から図16に関連して説明した測定装置10と同様の構成を有してよい。また、測定装置10は、図19から図45に関連して説明する測定装置10と同様の構成を有してもよい。例えば、測定装置10は、コンパレータ20及びキャプチャメモリ40を有してよい。この場合、コンパレータ20には、図1から図16に関連して説明したストローブが与えられる。当該ストローブは、外部から与えられてよく、電子デバイス400の内部で生成してもよい。
電子デバイス400の内部でストローブを生成する場合、電子デバイス400は、ストローブタイミング発生器30を更に備えることが好ましい。図1から図16に関連して説明したように、キャプチャメモリ40には、等価的に高周波数で被測定信号を測定した測定結果が格納される。
このため、キャプチャメモリ40が格納した比較結果を読み出すことにより、電子デバイス400のジッタを精度よく算出することができる。この場合、外部の装置は、被測定信号を高速に測定する必要がなく、当該装置のコストを低減することができる。
図19は、ストローブタイミング発生器30が生成するストローブの例を示す図である。本例におけるストローブタイミング発生器30は、図1及び図10のいずれの測定装置10に用いてもよい。本例におけるストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期(T)に対して所定値(Δ)異なる周期(T+Δ)で、ストローブを順次生成する。つまり、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号に対する相対位相が徐々に変化するストローブを生成する。本例において被測定信号は、周期(T)で略同一の波形を示す信号である。
また、本例におけるストローブタイミング発生器30は、被測定信号に対してナイキスト定理を満たさない周期でストローブを生成してよい。つまり、本例におけるストローブタイミング発生器30は、被測定信号をアンダーサンプリングする。例えば、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期の半分より大きい周期でストローブを生成する。本例では、図19に示すように、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期より大きい周期で等間隔のストローブを生成する。
このように、略同一の波形が繰り返される被測定信号に対して、ストローブの相対位相を徐々に変化させて被測定信号を測定することにより、等価的に高い時間分解能のサンプリングを行うことができる。
例えば、被測定信号の周期が400psであり、ストローブの周期が405psである場合、被測定信号に対するストローブの相対位相は、各サイクルで5psずつ変化する。被測定信号の各サイクルにおいて略同一の波形であるので、等価的に5psの周期で被測定信号をサンプリングすることができる。
キャプチャメモリ40は、コンパレータ20がストローブに応じて出力する比較結果を時系列に格納してよい。デジタル信号変換部50は、キャプチャメモリ40が格納した比較結果のうち、所定のポイント数の比較結果を取り出してデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部60に入力してよい。
例えば、デジタル信号変換部50は、被測定信号の複数サイクルに対応するポイント数の比較結果を、キャプチャメモリ40から取り出してよい。つまり、デジタル信号変換部50は、被測定信号の周期を、ストローブの周期と被測定信号の周期との差分で除算し、キャプチャメモリ40が時系列に格納した比較結果のデータのうち、当該除算結果の整数倍のポイント数の連続して記録されたデータを取り出してよい。
上記の例のように、被測定信号の周期が400psであり、ストローブの周期が405psである場合、被測定信号の1サイクルに対応する比較結果のポイント数は160ポイントである。この場合、デジタル信号変換部50は、160の整数倍のポイント数の比較結果を離散化波形(discrete waveform)として、キャプチャメモリ40から取り出してよい。この結果、Hanning窓関数などの窓関数を離散化波形に乗じることなく、フーリエ変換等の処理をほどこせる(perform)。したがって、窓関数をもちいるときに比べ、高い周波数分解能の測定を実現できる.測定時間も最小にできる。また、デジタル信号変換部50は、キャプチャメモリ40が格納した比較結果のポイント数の範囲内で、被測定信号の1サイクルに対応する比較結果のポイント数の整数倍のうちの最大のポイント数を取り出してよい。
図20及び図21は、デジタル信号処理部60の動作例を説明する図である。デジタル信号処理部60は、デジタル信号変換部50から入力されるデジタル信号をフーリエ変換し、周波数領域の信号に変換する。図20(A)は、周波数領域のデジタル信号の一例を示す。
このとき、デジタル信号処理部60は、デジタル信号変換部50から入力されるデータのポイント数が2のべき乗である場合に、取り出したデータを高速フーリエ変換してよい。また、デジタル信号処理部60は、デジタル信号変換部50から入力されるデータのポイント数が2のべき乗でない場合に、取り出したデータを混合基数(mixed−radix)のアルゴリズムでフーリエ変換してよい。例えばデジタル信号処理部60は、データのポイント数が2のべき乗である場合、即ち基数が2のみである場合、高速フーリエ変換を行ってよい。またデジタル信号処理部60は、データのポイント数が複数の基数の積(混合基数)で表される場合、基数のポイント数に応じた混合基数や素数やスプリット基数の高速フーリエ変換(the mixed−radix FFT or the prime factor FFT or the split−radix FFT)で計算してよい。また、単一周波数に対応する離散フーリエ変換(discrete Fourier Transform)を、求めるライン数分、繰り返し計算してよい。
次に、デジタル信号処理部60は、被測定信号のキャリア周波数近傍の周波数成分を抽出する。図20(B)は、抽出される周波数成分の一例を示す。図20(B)はでは、被測定信号のキャリア周波数が16MHz程度であり、カットオフ周波数が15MHz±5MHz程度の場合に抽出される周波数成分の一例を示す。
次に、デジタル信号処理部60は、抽出した周波数成分をフーリエ逆変換(discrete Inverse Fourier Transform)して、時間領域の信号に変換する。図21(A)は、時間領域の信号の一例を示す。このような処理により、被測定信号の解析信号(analytic signal)を得ることができる。
次に、デジタル信号処理部60は、解析信号に基づいて、被測定信号の瞬時位相φ(t)を算出する。また、当該瞬時位相から直線成分を除去することにより、被測定信号の瞬時位相雑音Δφ(t)を算出する。瞬時位相φ(t)から瞬時位相雑音Δφ(t)を求める方法は、図6(A)に示した方法と同様である。図21(B)は、算出される瞬時位相雑音Δφ(t)の一例を示す。
図6(B)において説明したように、デジタル信号処理部60は、瞬時位相雑音Δφ(t)から、被測定信号のジッタを算出することができる。尚、算出される瞬時位相雑音Δφの精度は、被測定信号の周期と、ストローブの周期との差分値、すなわち時間分解能に応じて変化する。
図22は、被測定信号の周期と、ストローブの周期との差分値(以下、周期分解能と称する)を変化させた場合に算出される瞬時位相雑音Δφ(t)の一例を示す。本例では、周期分解能(Δ)を5ps、10ps、20ps、40psとしたときのそれぞれの瞬時位相雑音を示す。図22に示すように、周期分解能(Δ)を変化させた場合、算出される瞬時位相雑音の波形が変化する。このため、周期分解能(Δ)を、被測定信号のランダムジッタ値やその標準偏差(standard deviation)やその実効値(rms値)と同程度より小さい値に選ぶのが望ましい。
図23は、それぞれの周期分解能(Δ)に対して算出されるジッタ値の観測帯域幅依存性を例示する図である。本例においては、被測定信号に含まれるジッタ振幅の実効値が2psである場合に、それぞれの周期分解能(Δ)に対して算出されるジッタ値を示す。尚、図23における横軸は、図20(B)に示したカットオフ周波数に対応する。
図24は、それぞれの周期分解能(Δ)に対して算出したジッタ値の、測定誤差の一例を示す図である。本例においては、周期分解能(Δ)が5psである場合の測定値を真値とする。図23及び図24に示すように、周期分解能(Δ)が大きくなるに従い、ジッタ値の測定誤差が急激に増大する。
ストローブタイミング発生器30は、周期分解能(Δ)がより小さくなるように、ストローブの周期を設定してよい。例えば、ストローブタイミング発生器30において、ストローブの周期として複数種類の周期が選択できる場合、ストローブタイミング発生器30は、当該周期分解能(Δ)がより小さくなる周期を選択してよい。
また、ストローブタイミング発生器30は、周期分解能が、測定すべきジッタの振幅、又はジッタを算出すべき時間分解能に応じた値となるように、ストローブの周期を設定してよい。例えば、ストローブタイミング発生器30は、測定すべきジッタの振幅値又は算出すべきジッタ値が与えられ、周期分解能が、ジッタの実効値の2倍又は要求される時間分解能の値より小さくなるように、ストローブを順次設定してよい。ここで、測定すべきジッタ値は、タイミングジッタのピークツウピーク値であってよい。また、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期の値が与えられることが好ましい。
被測定信号の各エッジのタイミングと、理想的なタイミングとのずれ(即ちタイミングジッタ)の最大値は、タイミングジッタの値により定まる。つまり、被測定信号の各エッジが観測される確率は、理想的なタイミングの前後のそれぞれで、ジッタの値に応じて変化する。このため、被測定信号の各エッジは、理想的なタイミングを中心として、ジッタ値の2〜3倍の幅で変化しうる。逆に、図26に図示するように、周期分解能(Δ)をジッタ値の2倍より小さくすることにより、被測定信号のタイミングのずれ(即ちタイミングジッタ)をより精度よく検出することができる。
また、周期分解能(Δ)を、ジッタ値を算出すべき時間分解能より小さくすることにより、当該時間分解能でのジッタ値をより精度よく算出することができる。また、周期分解能(Δ)を、被測定信号に含まれるジッタの確率密度分布の標準偏差に基づいて定めてもよい。以下において、標準偏差に基づいて周期分解能(Δ)、即ち、等価的なサンプリング間隔を定める手順の一例を説明する。
図25(A)は、被測定信号に含まれるジッタの確率密度関数p(t)の一例を示す図である。但し、図25(A)において横軸は、確率密度関数p(t)の標準偏差で正規化した時間を示す。
係るジッタ測定の、正規化2乗誤差(normalized mean square error)は下式で与えられる。
Figure 2007099918
・・・式(1)
ここで、式(1)の右辺第1項は、測定誤差のうち、不規則誤差(random error)を示す。また、式(1)の右辺第2項は、測定誤差のうち、バイアス誤差(bias error)を示す。また、Wは、被測定信号を観測する間隔、即ち、周期分解能(Δ)に比例する。また、p''(t)は、確率密度関数p(t)の2階微分を示す。また、右辺第1項の不規則誤差の各定数は、下記の文献を参照されたい。
"Analysis and Measurement Procedure 3rd ed.", pp.290,J.S.Bendat and A.G.Piersol
式(1)から明らかなように、観測間隔W、すなわち周期分解能(Δ)を十分に小さくすれば、被測定信号に含まれるジッタ成分を精度よく測定することができる。つまり、式(1)の右辺第2項が略零となり、バイアス誤差による測定誤差を除去して、ジッタ成分を精度よく測定することができる。
理論的には、ストローブの周期設定の分解能を十分に高くすることにより、周期分解能(Δ)を十分に小さくすることができる。しかし、実際には、係るストローブを生成できる回路を実現することは困難である。
また、係る回路を測定装置10に設けることは、測定装置10のコストを増大させてしまう。また、測定装置10において、ストローブの周期として設定しうる値が制限されている場合、周期分解能(Δ)を十分に小さくすることは困難である。
以下では、ストローブの周期として設定しうる値が制限されており、周期設定の分解能が比較的低い場合であっても、ストローブの周期を適切に選択することにより、被測定信号に含まれるジッタ成分を精度よく測定できることを説明する。
被測定信号に含まれるジッタがガウス分布を示す場合、確率密度関数p(t)は、下式で与えられる。
Figure 2007099918
・・・式(2)
但し、σは被測定信号に含まれるジッタの確率密度分布の標準偏差を示す。
式(2)から、式(1)の右辺第2項の因数(p''(t)/p(t))2は、下式で与えられる。
Figure 2007099918
・・・式(3)
図25(B)は、式(3)に示した関数の波形の一例を示す図である。式(3)及び図25(B)に示すように、|t|=σのとき、式(1)の右辺第2項は略零となる。つまり、ストローブ及び被測定信号の周期分解能(Δ)、即ち測定間隔が2σの場合、式(1)の右辺第2項は略零となり、測定誤差のバイアス誤差を除去してジッタ成分を精度よく測定することができる。また、式(1)の右辺第1項に示される、測定誤差の不規則誤差は、測定データ数を十分大きくすることにより、低減することができる。
図26は、周期分解能(Δ)と測定誤差との関係の一例を示す図である。図26において、横軸は、2σで正規化した周期分解能(Δ)を示す。また縦軸は、上述したバイアス誤差に対応する測定誤差を示す。また本例においては、丸印、四角印等に示すように、4回の測定を行い、測定結果を曲線で近似した。図26に示すように、周期分解能(Δ)が2σとなる、即ちΔ/2σ=1となる点の近傍で、測定誤差が十分に小さくなることがわかる。
本例における測定装置10のストローブタイミング発生器30は、被測定信号に含まれるジッタの確率密度分布の標準偏差に基づいて、ストローブの周期を設定又は選択してよい。例えば、ストローブタイミング発生器30は、測定すべきジッタの標準偏差σ、及び被測定信号の周期が予め与えられており、周期分解能(Δ)が、標準偏差σの2倍と略等しくなるように、ストローブの周期を設定してよい。また、ストローブタイミング発生器30は、バイアス成分による測定誤差が許容される範囲内となるように、ストローブの周期を設定してもよい。この場合、ストローブタイミング発生器30は、周期分解能(Δ)が、標準偏差σの2倍の近傍となるように、ストローブの周期を設定することが好ましい。
また、ストローブの周期として選択できる複数種類の周期が、予め定められている場合、ストローブタイミング発生器30は、周期分解能(Δ)が、標準偏差σの2倍に最も近くなるように、ストローブの周期を選択してよい。
尚、以上においては、被測定信号に含まれるジッタの確率密度分布がガウス分布である場合について説明したが、測定対象のジッタは、ガウス分布のジッタに限定されない。他の分布のジッタであっても、図25及び図26に関連して説明した手順と同様の手順で、ジッタの標準偏差に基づいてストローブの周期を適切に設定することができる。
以上、最適周期分解能(Δ)が2σであることを理論的に導き、図26に示すように実験的に検証した。ところで、式(1)及び式(3)は、サンプリングに関するパラメータは観測間隔Wのみであるから、式(1)及び式(3)はサンプリング手法に依存せず成立する。つまり、式(1)及び式(3)は、等価的サンプリング(アンダーサンプリング)に限らず、リアルタイムサンプリング(オーバーサンプリング)についても、等価的サンプリングと同様に成立する。図7は、リアルタイムサンプリングに対しても、最適時間分解能(Δ)=2σであることを実験的に検証している。
図27は、図17に示した試験装置100が備えるパターン発生器65の構成の一例を示す図である。パターン発生器65は、試験信号の信号パターンを生成するパターン生成部67と、信号パターンに基づいて試験信号を出力するドライバ69とを有する。ドライバ69は、予め定められたテストレートに応じて動作し、被試験デバイス200にテストレートまたはその整数倍のテストレートに応じた周期の被測定信号を出力させる。本例では、ドライバ69は、テストレートTに応じた周期のタイミング信号が与えられ、被試験デバイス200に当該周期に応じた被測定信号を出力させる。
これに対し、ストローブタイミング発生部30は、テストレートTより所定値大きい周期T+Δでストローブを生成する。このような動作により、低い動作周期で、高速な被測定信号を精度よく測定することができる。ストローブタイミング発生部30には、テストレートTに対して設定可能なストローブの周期の差分Δが複数種類用意されることが好ましい。例えば、ストローブタイミング発生部30に対して設定可能なタイミングセットが複数用意されており、それぞれのタイミングセットを設定した場合における、テストレートとストローブとの周期の差分値Δが予め測定されていてよい。
ストローブタイミング発生部30は、これらのタイミングセットのうち、周期の差分値Δが最も小さくなるタイミングセットを選択してよく、また周期の差分値Δが、測定すべきジッタ値の2倍より小さくなるタイミングセットを選択してもよい。
図28は、被測定信号K及び被測定信号Jの瞬時線形位相φの一例を示す図である。試験装置100は、2つの被測定信号の瞬時位相φ(t)のオフセット値φ0_k及びφ0_Jに基づいて、2つの信号間の確定(deterministic)スキューを求めてよい。ここで、確定スキューとは、2つの信号が伝播する経路の電気長の差である。
例えばデジタル信号変換部50及びデジタル信号処理部60は、t=0における、2つの被測定信号の瞬時位相φ(t)の値φ0_k及びφ0_Jを求め、これらの差分を確定スキューとして求めてよい。また、デジタル信号変換部50及びデジタル信号処理部60は、ラジアン単位で求めた確定スキューを2πfで除算して、時間単位の確定スキューを求めてもよい。また、ラジアン単位の瞬時位相φ(t)を、時間単位の瞬時位相φ(t)に変換して、それぞれの瞬時位相φ(t)の初期値の差分から時間単位の確定スキューを求めてもよい。また、デジタル信号変換部50及びデジタル信号処理部60は、2つの被測定信号の瞬時位相雑音Δφ(t)から、2つの被測定信号の不規則(random)スキューを求めてよい。
図29は、被測定信号K及び被測定信号Jの間の不規則スキューを測定する方法を説明する図である。図29(A)は、被測定信号Kの瞬時位相雑音Δφ(t)_Kの一例を示す。図29(B)は、被測定信号Jの瞬時位相雑音Δφ(t)_Jの一例を示す。図29(C)は、被測定信号K及びJの間の不規則スキューの一例を示す。尚、図29において、瞬時位相雑音Δφ(t)は、瞬時位相φ(t)の直線成分2πfbeatを減じたものである。ここで、fbeatは、周期分解能(Δ)で等価的に被測定信号をサンプリングする周波数である。例えば、
Figure 2007099918
であってよい。
不規則スキューは、各時刻における、被測定信号K及びJの瞬時位相雑音Δφ(t)の差分に対応するので、図29(A)及び図29(B)に示した瞬時位相雑音Δφ(t)の差分を求めることにより、図29(C)に示した不規則スキューTSkew(t)を求めることができる。例えばデジタル信号変換部50及びデジタル信号処理部60が、不規則スキューを求めてよい。
また、試験装置100が、図28及び図29において説明した確定スキュー又は不規則スキューを測定するとき、試験装置100は、コンパレータ20を並列に2つ有することが好ましい。そして、これらのコンパレータ20に同時に被測定信号K及びJを入力する。また、これらのコンパレータ20に同一のストローブを与える。つまり、試験装置100は、コンパレータ20に入力する2つの被測定信号を同時にアンダーサンプリングする。
そして、上述したように、それぞれの信号に対して瞬時位相φ(t)を求め、それぞれの瞬時位相φ(t)について、所定の時刻(例えばt=0)のオフセット値を求める。求めた値の差分が確定スキューを示す。係る処理は、デジタル信号変換部50及びデジタル信号処理部60が行ってよい。また、試験装置100は、2つのコンパレータ20に対応して2つのキャプチャメモリ40を有してよい。デジタル信号変換部50及びデジタル信号処理部60は、2つのキャプチャメモリ40からデータを受け取り、上述した確定スキューや不規則スキューを算出する。
図30は、試験装置100のジッタ測定結果とシグナルソース解析器(signal source analyzer)E5052Aをもちいたジッタ測定結果とを比較する図である。図30では、シグナルソース解析器を用いたジッタ測定結果の範囲を点線で示す。シグナルソース解析器は、ジッタを測定する機能を有する一般的な測定器であってよい。
また、図30では、試験装置100のジッタ測定結果を丸印及び三角印でプロットした。図30に示すように、試験装置100における測定結果は、ジッタを測定する目的で用いられる測定器での測定結果とよくあっている。つまり、試験装置100を用いてジッタを高精度に測定できることが示されている。
図31は、試験装置100の構成の他の例を示す図である。本例における試験装置100は、測定装置10及び判定部70を備える。また測定装置10は、レベル比較部520、ストローブタイミング発生器30、キャプチャメモリ40、及びデジタル信号処理部60を有する。
ストローブタイミング発生器30は、略等時間間隔に配置され、且つ被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成する。被測定信号のビット時間間隔とは、被測定信号の信号レベルが遷移する周期であってよい。また、被測定信号は、ビット時間間隔毎に信号レベルがHレベル又はLレベルに交互に遷移する信号であってよい。
レベル比較部520は、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の信号レベルを検出する。レベル比較部520は、図1に関連して説明したコンパレータ20を用いて、被測定信号の信号レベルを検出してよい。レベル比較部520は、順次与えられるストローブのタイミングにおいて、被測定信号の電圧値と、与えられる参照電圧値とを順次比較してよい。例えばレベル比較部520は、被測定信号の電圧値が参照電圧値より大きいときに、論理値1を出力し、被測定信号の電圧値が参照電圧値より小さいときに、論理値−1を出力してよい。また、レベル比較部520は、値の異なる複数の参照電圧値と被測定信号の電圧値とを比較してよい。この場合レベル比較部520は、複数種類の比較結果に応じて複数種類の論理値を出力する。
キャプチャメモリ40は、レベル比較部520が出力する信号レベルを格納する。キャプチャメモリ40は、レベル比較部520が順次出力する論理値を時系列に格納してよい。
デジタル信号処理部60は、キャプチャメモリ40が格納したデータ系列に基づいて、被測定信号の測定結果を求める。データ系列とは、例えば上述した時系列の論理値であってよい。また、デジタル信号処理部60は、当該データ系列に基づいて、被測定信号の波形、スペクトラム、ジッタ、瞬時位相、瞬時位相雑音等を測定してよい。またデジタル信号処理部60は、二つの被測定信号間のスキューを求めてよい。更に、被試験デバイス200の入出力間におけるジッタ伝達関数のゲインを求めてもよい。またデジタル信号処理部60は、被試験デバイス200のビット誤り率(BER)を求めてもよい。それぞれの測定対象についての測定装置10の動作は、図32から図45において後述する。
図32は、ストローブタイミング発生器30が生成するストローブの例を示す図である。本例においては、被測定信号のビット時間間隔をTとして説明する。本例における試験装置100は、被測定信号のビット時間間隔と略等しいテストレートで動作する。ストローブタイミング発生器30は、テストレート毎に、一つ以下のストローブを生成する。
また、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号のテストレート(T)に対して所定値(Δ)異なる周期(T+Δ)で、ストローブを順次生成する。また、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号に対してナイキスト定理(Nyquist sampling theorem)を満たさない周期でストローブを出力してよい。例えば、被測定信号の論理値が、ビット時間間隔毎にHレベル及びLレベルと交互に遷移するとき、ストローブの周期をビット時間間隔(T)より小さくするとナイキスト定理を満たす。ストローブタイミング発生器30は、ビット時間間隔よりわずかに大きい周期でストローブを順次出力してよい。このケースでは、図32に示すように、レベル比較部520は、被測定信号のHレベル及びLレベルを、ほぼ交互に検出する。
図33は、デジタル信号処理部60の動作の一例を示す図である。本例では、図32において説明したように、ビット時間間隔毎に論理値がHレベル及びLレベルに交互に遷移する被測定信号を測定するケースを説明する。尚、本例での被測定信号は、ジッタをもたない(jitter free)。また、ストローブタイミング発生器30の動作は、図32において説明したストローブタイミング発生器30と同一である。
図33(A)は、デジタル信号処理部60に入力されるデータ系列の一例を示す。図32において説明したように、レベル比較部520は、被測定信号がHレベルを示すビット区間と、Lレベルを示すビット区間とをほぼ交互に検出する。
図33(B)及び図33(C)は、デジタル信号処理部60におけるデータ処理の一例を示す図である。まず図33(B)の左図に示すように、デジタル信号処理部60は、入力されるデータ系列を、等価な時間波形に圧縮する。つまり、デジタル信号処理部60は、周期T+Δでサンプリングされたデータ系列は、等価的に周期Δでサンプリングされたものとして処理できる。また、図33(B)の右図は、図33(B)の左図に示したデータ系列をフーリエ変換したスペクトラムの一例である。
次に図33(C)の左図に示すように、デジタル信号処理部60は、図33(B)の右図に示したデータ系列のデータのうち、奇数又は偶数番目のいずれかの系列に対応するデータの値を、被測定信号の中間レベルを基準として反転させる。
例えば、図33(A)及び図33(B)に示したデータのうち、1、3、5、7、9、・・・番目のデータのオリジナルの値を維持する。また、2、4、6、8、10、・・・番目のデータの値を、被測定信号の中間レベル(本例では0レベル)を基準として反転させる(本例では、論理値1のデータ値を論理値−1に変換し、論理値−1のデータ値を論理値1に変換する)。
即ち、図33(C)に示すように、偶数番目又は奇数番目のいずれかのデータ系列のデータ値を反転させることにより、被測定信号をサンプリング周期Δでサンプリングしたときと等価な波形を得ることができ、より高精度に被測定信号の波形を再現することができる。
尚、図33(C)の右図は、図33(C)の左図に示したデータ系列をフーリエ変換したスペクトラムの一例である。図33(C)の左図に示したデータ系列をフーリエ変換することにより、デジタル信号処理部60は、被測定信号のスペクトラムを算出することができる。
また、デジタル信号処理部60は、上述したデータ値を反転させる処理として、それぞれのデータ値にcos(πk)を乗算してよい(但し、kはデータ系列におけるデータ番号を示す)。時間軸上におけるデータ値を反転させる処理は、cos(πk)を乗算することと等価であるので、周波数軸上においては、周波数をπシフトすることと等価である。
つまり、図33(C)に示したスペクトラムは、図33(B)に示したスペクトラムの周波数をπシフトすることによっても算出することができる。デジタル信号処理部60は、データ値を反転させる処理を行う前のデータ系列(図33(B)の左図)をフーリエ変換することにより得たスペクトラム(図33(B)の右図)をπ周波数シフト(frequency shifting)することにより、被測定信号のスペクトラム(図33(C)の右図)を算出してもよい。更に、デジタル信号処理部60は、このようにして算出した被測定信号のスペクトラムをフーリエ逆変換することにより、被測定信号の波形(図33(C)の左図)を算出してもよい。
図34は、ジッタが印加された被測定信号に対して、図33において説明した処理と同様の処理を行ったケースを示す図である。図34(A)は、被測定信号にジッタが印加されている場合における、デジタル信号処理部60に入力されるデータ系列の一例を示す図である。また図34(B)及び図34(C)は、被測定信号にジッタが印加されている場合における、デジタル信号処理部60におけるデータ処理の一例を示す図である。
図34(B)及び図34(C)に示すように、被測定信号にジッタが印加されていると、データ系列に当該ジッタ成分が現れる。そして、当該データ系列をフーリエ変換したスペクトラムのキャリア周波数近傍にも、ジッタ周波数に応じたジッタ成分が現れる。デジタル信号処理部60は、当該スペクトラムに基づいて、被測定信号のジッタを算出してよい。
本例においては、被測定信号のビット時間間隔よりわずかに大きい周期で、被測定信号をサンプリングする例について説明した。この場合、上述したように、サンプリングした被測定信号のデータ値を、ビット時間間隔毎に、被測定信号の中間レベルを基準として交互に反転させる(奇数番目又は偶数番目のデータ値を反転させる)。例えば、サンプリングした被測定信号のデータ値を、一つおきに(one by one)反転させる。
同様に、サンプリングした被測定信号の論理値を、ビット時間間隔毎に交互に反転させてよい。つまり、サンプリングした被測定信号の論理値を、一つおきに反転させてよい。
また、論理値の反転とは、例えば論理値Hを論理値Lに変換して、論理値Lを論理値Hに変換する処理であってよい。これに対し、データ値の反転とは、例えば被測定信号のレベル(例えば電圧値)を、被測定信号の中間レベル(例えば零電圧)を基準として反転させる処理であってよい。
図35は、デジタル信号処理部60の構成の一例を示す図である。デジタル信号処理部60は、ソフトウェア処理により、図35に示した各構成の機能の少なくとも一部を実現してよい。例えばデジタル信号処理部60は、電子計算機であってよい。この場合、当該電子計算機には、当該電子計算機を図35において説明するデジタル信号処理部60として機能させるプログラムが組み込まれる。
デジタル信号処理部60は、符号制御部610、波形算出部622、スペクトラム算出部624、解析信号算出部626、瞬時位相算出部628、瞬時位相雑音算出部630、及びジッタ算出部632を有する。
符号制御部610は、キャプチャメモリ40が格納した被測定信号のデータ系列において、偶数番目又は奇数番目のいずれかのデータ系列のデータ値を反転させる。符号制御部610は、上述したように、キャプチャメモリ40が格納したデータ系列に、cos(πk)を乗算してよい。
波形算出部622は、符号制御部610が出力するデータ系列に基づいて、被測定信号の波形を求める。スペクトラム算出部624は、符号制御部610が出力するデータ値をフーリエ変換して、被測定信号のスペクトラムを算出する。
また上述したように、スペクトラム算出部624は、キャプチャメモリ40が格納したデータ系列のデータ値を反転させない状態でフーリエ変換することにより、被測定信号のスペクトラムを算出してもよい。また波形算出部622は、フーリエ変換して得られたスペクトラムの周波数をπシフトさせてよい。このとき、デジタル信号処理部60は、符号制御部610を有さなくともよい。また、デジタル信号処理部60が符号制御部610を有さない場合、波形算出部622は、スペクトラム算出部624が算出したスペクトラムをフーリエ逆変換することにより、被測定信号の波形を求めてよい。
解析信号算出部626は、スペクトラム算出部624が算出したスペクトラムに含まれるいずれかのピークの近傍の周波数成分に基づいて、被測定信号の解析信号を算出する。つまり、解析信号算出部626は、スペクトラムのいずれかのピークを含む予め定められた帯域幅の周波数成分を抽出して、被測定信号の解析信号を算出する。当該帯域幅は、測定すべきジッタの周波数に応じて定められてよい。また、スペクトラムを抽出すべき周波数範囲は、使用者等により予め与えられてもよい。
また、解析信号生成部626は、例えば図34(B)及び図34(C)の右図において丸印で示すように、スペクトラムに含まれるピークのうち、パワーが最も大きいピークの近傍の周波数成分を抽出して、被測定信号の解析信号を算出してよい。また、解析信号算出部626は、抽出した周波数成分をフーリエ逆変換することにより、被測定信号の解析信号を算出してよい。
瞬時位相算出部628は、解析信号算出部626が算出した解析信号に基づいて、被測定信号の瞬時位相を算出する。瞬時位相算出部628は、図5(A)に関連して説明した瞬時位相推定部66と同様の方法で、被測定信号の瞬時位相を算出してよい。
瞬時位相雑音算出部630は、瞬時位相算出部628が算出した被測定信号の瞬時位相に基づいて、被測定信号の瞬時位相雑音を算出する。瞬時位相雑音算出部630は、図6(A)に示した方法と同様の方法で、瞬時位相雑音を算出してよい。
ジッタ算出部632は、瞬時位相雑音算出部630が算出した瞬時位相雑音に基づいて、被測定信号のジッタを算出する。例えばジッタ算出部632は、瞬時位相雑音を、被測定信号のエッジタイミングで再サンプリングすることにより、被測定信号の各エッジにおけるタイミングジッタを算出してよい。ここで、被測定信号のエッジタイミングとは、被測定信号の波形がゼロレベルと交差するタイミングであってよい。ジッタ算出部632は、瞬時位相雑音を再サンプリングするゼロクロスサンプラーを有してよい。また、ジッタ算出部632は、当該タイミングジッタに基づいて被測定信号の周期ジッタを算出してよく、被測定信号のピークツゥピークジッタを算出してもよい。
例えば、ジッタ算出部632は、被測定信号のそれぞれの立ち上がりエッジのタイミングジッタについて、被測定信号の隣接するサイクル間における差分を求めることにより、被測定信号の周期ジッタを求めてよい。また、ジッタ算出部632は、被測定信号のそれぞれの立ち上がりエッジのタイミングジッタについて、最大値及び最小値の差分を求めることにより、ピークツゥピークジッタを算出してもよい。
判定部70は、デジタル信号処理部60が算出した、被測定信号の波形、スペクトラム、瞬時位相、瞬時位相雑音、及びジッタの少なくとも一つに基づいて、被試験デバイス200の良否を判定してよい。例えば判定部70は、被測定信号のジッタ値が所定の範囲内であるか否かに基づいて、被試験デバイス200の良否を判定してよい。
図36は、スペクトラム算出部624から、瞬時位相雑音算出部630までの動作の一例を示すフローチャートである。まず、S1002において、被測定信号の平均周波数fを求める。被測定信号の周波数fは、スペクトラム算出部624から、瞬時位相雑音算出部630までのいずれかが求めてよい。また、被測定信号の周波数fは、被測定信号の平均周期Tbの2倍の逆数から求めてよい。平均周期Tbは、例えば図27に示したドライバ69に与えられるタイミング信号の周期Tであってよい。
次にS1004において、スペクトラム算出部624が、キャプチャメモリ40が格納した被測定信号のデータx(t)をフーリエ変換して、被測定信号のスペクトラムS(f)を求める。ここで、スペクトラム算出部624は、例えば被測定信号の周期の整数倍に相当するデータx(t)をフーリエ変換してよい。つまり、データx(t)の末尾データが、先頭データに連続するように、キャプチャメモリ40からデータを取り出してよい。この場合、キャプチャメモリ40が格納したデータに、被測定信号の周期の整数倍の幅を有する方形(rectangular)の窓関数Rect(t)を掛けたデータと等価なデータが取り出される。このような処理により、例えば図20(A)に示したようなスペクトラムを得る。
次にS1006において、解析信号算出部626が、被測定信号のスペクトラムS(f)から、被測定信号の解析信号z(t)を求める。例えば、図20(B)に示したように、被測定信号のスペクトラムS(f)の所定の周波数成分を抽出して、フーリエ逆変換することにより、図21(A)に示したような解析信号z(t)を得る。
次にS1008において、瞬時位相算出部628が、被測定信号の解析信号z(t)から、被測定信号の瞬時位相φ(t)を求める。例えば、図21(B)において説明したように、解析信号z(t)の実数成分と虚数成分との逆正接ARG[z(t)]を求める。ここで、ARG[z(t)]は、−πからπまでの値を取るので、πの次の値が−πとなり、不連続な波形となる。このため、瞬時位相算出部628は、ARG[z(t)]から位相アンラップにより不連続位相をのぞき、直線状の連続した波形を得る。例えば瞬時位相算出部628は、不連続位相ARG[z(t)]に2πを順次加算することにより、位相アンラップを行うことができる。
次にS1010において、瞬時位相雑音算出部630が、被測定信号の瞬時位相φ(t)から、被測定信号の瞬時位相雑音Δφ(t)を求める。例えば図21(B)において説明したように、瞬時位相φ(t)から、直線成分2πfbeat+φを減じることにより、瞬時位相雑音Δφ(t)を求める。ここで、fbeatは、周期分解能(Δ)で等価的に被測定信号をサンプリングする周波数である。例えば、
Figure 2007099918
であってよい。また、φは、瞬時位相φ(t)の初期位相角(initial angle)である。
瞬時位相雑音算出部630は、被測定信号の周期T及び周期分解能(Δ)からfbeatを求め、瞬時位相φ(t)から、直線成分2πfbeat+φを減じてよい。また、瞬時位相雑音算出部630は、例えば最小二乗法等により、瞬時位相φ(t)の近似直線を求め、瞬時位相φ(t)から当該近似直線を減じてもよい。
次にS1012において、瞬時位相雑音算出部630が、ラジアン単位の瞬時位相雑音Δφ(t)を、時間単位の瞬時位相雑音Δφ(t)に変換する。例えば瞬時位相雑音算出部630は、ラジアン単位の瞬時位相雑音Δφ(t)を、2πfで除算することにより、時間単位の瞬時位相雑音Δφ(t)を求めてよい。ここでfは、S1002で求めた被測定信号の平均周波数である。このような処理により、被測定信号の瞬時位相雑音を求めることができる。
図37は、被測定信号のビット誤り率を測定する測定装置10を用いた場合における、試験装置100の動作の一例を示す図である。本例における測定装置10は、被測定信号の各ビットの論理値が、予め定められた期待値と一致するか否かを示す比較結果を生成する。
上述した、被測定信号のデータ系列のデータ値を反転させる処理に代えて、測定装置10は、被測定信号のデータ系列において奇数又は偶数番目のいずれかのデータに対応する期待値を、直前のデータに対応する期待値を反転させて設定してよい。例えば期待値として2つの論理値を取りうる場合に、直前の期待値と異なる論理値を設定してよい。このような処理により、被測定信号の各ビットの論理値と、予め定められた期待値との比較結果が、図33(C)及び図34(C)の左図に示したデータ系列に対応する。
図38は、図37において説明した処理により得られる比較結果系列の一例を示す。図38(A)に示すように、測定装置10は、期待値(期待される論理値)をビット時間間隔毎に交互に反転させて、被測定信号の論理値と比較する。例えば測定装置10は、期待値を一つおきに(one by one)反転させる。
これにより、図38(B)に示すように、図34(C)の左図に示したデータ系列と同等の比較結果系列を得ることができる。尚、本例において、被測定信号の論理値と期待値とが一致したケースの比較結果を論理値1で示し、一致しないケースの比較結果を−1で示す。
図38(B)に示した比較結果系列に基づいて、図35において説明した、被測定信号の波形、スペクトラム、ジッタ等を算出することができる。また、測定装置10は、期待値を反転させずに、例えば論理値Hに期待値を固定して、比較結果系列を求めてもよい。このとき、比較結果系列は、図34(B)の左図に示したデータ系列と同等になる。上述したように、測定装置10は、当該比較結果の系列をフーリエ変換したスペクトラムをπ周波数シフトすることにより、被測定信号のスペクトラムを求めてよい。また、当該比較結果の系列をフーリエ変換したスペクトラムのいずれかのピーク近傍の周波数成分に基づいて、被測定信号のジッタ等を算出してもよい。
図39は、被測定信号のビット誤り率を測定する測定装置10を用いるときの、符号制御部610の構成の一例を示す図である。上述したように、符号制御部610は、期待値を交互に反転させることにより、図34(C)の左図に示したデータ系列と同等の比較結果系列を得る。本例における符号制御部610は、期待値生成部612及び論理比較部614を有する。
論理比較部614は、レベル比較部520が検出した被測定信号のそれぞれの論理値と、与えられる期待値とが一致するか否かを示す比較結果を出力する。論理比較部614は、被測定信号の論理値と期待値との排他的論理和を出力する排他的論理和回路を有してよい。期待値生成部612は、被測定信号の論理値のデータ系列において、奇数又は偶数番目のデータの系列に対応する期待値を、直前の期待値を反転させて論理比較部614に供給する。このような構成により、ビット誤り率の測定装置10を用いて、図34(C)等に示すような、高サンプリングレートで被測定信号をサンプリングしたデータ系列を得ることができる。
また、符号制御部610は、論理比較部614が出力する比較結果を格納するフェイルメモリを更に有してよい。この場合、符号制御部610の後段の回路は、フェイルメモリが格納した比較結果のデータ系列に基づいて、信号処理を行う。
また、図17において、試験装置100はキャプチャメモリ40を有しているが、他の例においては、キャプチャメモリ40を有さなくともよい。この場合、論理比較部614までの回路が、被測定信号に対してリアルタイムに(同期して)動作する。そして、論理比較部614の比較結果をフェイルメモリが格納する。フェイルメモリより後段の回路は、被測定信号に対してノンリアルタイムに動作してよい。
また、試験装置100は、コンパレータ20が出力する論理値を、キャプチャメモリ40及び論理比較部614に分岐して供給してもよい。この場合、論理比較部614の出力は、フェイルメモリに格納される。そして、デジタル信号変換部50及びデジタル信号処理部60は、キャプチャメモリ40又はフェイルメモリのいずれかが格納したデータを処理する。例えばフェイルメモリが格納したデータを処理する場合、図37から図43に関連して説明した処理を行ってよい。
図40は、レベル比較部520及び符号制御部610の他の構成例を示す図である。また、図41は、図40に示したレベル比較部520及び符号制御部610の動作の一例を示すタイミングチャートである。本例における符号制御部610の期待値生成部612は、被測定信号に基づいて期待値を生成する。
図40に示すように、レベル比較部520は、可変遅延回路522、フリップフロップ524、及び比較器526を有する。比較器526は、被測定信号と、予め設定される参照値VOHとを比較した比較結果を出力する。例えば比較器526は、被測定信号のレベルが、参照値VOHより大きい場合にH論理を出力して、参照値VOHより小さい場合にL論理を出力してよい。
可変遅延回路522は、ストローブタイミング発生器30が出力するストローブの位相を調整する。可変遅延回路522は、測定中は一定の遅延を生じさせてよい。フリップフロップ524は、可変遅延回路522が出力するストローブに応じて、比較器526が出力する論理値をサンプリングする。これにより、被測定信号の論理値を、ストローブに応じてサンプリングすることができる。ストローブの周期は、被測定信号の周期TbよりΔ大きいので、図41に示すように、フリップフロップ524は、被測定信号を等価的にサンプリング周期Δでサンプリングする。
図40に示すように、期待値生成部612は、可変遅延回路617、フリップフロップ616、及び比較器615を有する。比較器615は、被測定信号と、予め設定される参照値VOHとを比較した比較結果を出力する。比較器615に設定される参照値と、比較器526に設定される参照値とは同一であってよい。
フリップフロップ616は、可変遅延回路617を介して与えられる同期信号に応じて、比較器615の出力をサンプリングする。同期信号は、被測定信号と略同一の周期を有する信号である。
測定装置10は同期信号を生成する回路を有してよい。例えば測定装置10は、発振回路等を用いて同期信号を生成する回路を有してよい。また測定装置10は、被測定信号に基づいて、同期信号を生成する回路を有してもよい。例えば測定装置10は、PLL回路等を用いて、被測定信号に同期したクロックを再生するクロック再生回路を有してよい。
また図41に示すように、可変遅延回路617は、同期信号のそれぞれのエッジの位相が、被測定信号のそれぞれのビット時間間隔の略中央に配置されるように、同期信号を遅延させる。つまり、フリップフロップ616は、被測定信号のアイ開口の略中央で、被測定信号の論理値をサンプリングする。
論理比較部614は、レベル比較部520が検出した被測定信号の論理値と、前サイクルにおいて期待値生成部612が検出した被測定信号の論理値を反転させた論理値とが一致するか否かを判定する。つまり、論理比較部614は、前サイクルにおいて期待値生成部612が検出した被測定信号の論理値を期待値として用いることにより、被測定信号の状態(論理値が期待値と一致するか否かを示す状態)をサンプリングする。
上述したように、期待値生成部612は、被測定信号のアイ開口の略中央で、被測定信号の論理値をサンプリングする。このため、被測定信号に比較的大きなジッタが印加されている場合であっても、被測定信号が当該サイクルにおいて示すべき論理値を精度よく検出することができる。そして、被測定信号は各サイクルで論理値が反転するクロック信号であるので、図41に示すように、期待値生成部612が当該サイクルで検出した論理値を反転させることにより、次サイクルにおける期待値として用いることができる。
論理比較部614は、期待値生成部612からの入力を反転させて受け取ってよい。また、図40に示すように、期待値生成部612の出力と、レベル比較部520の出力との排他的論理和を反転させて出力してよい。このような構成により、被測定信号の状態を簡易な構成で測定することができる。
図42は、ビット誤り率の測定装置10を用いて測定した被測定信号のスペクトラムの一例を示す。尚、図42においては、被測定信号及びストローブの周期差Δを、1倍、2倍、4倍、8倍に変化させて測定したスペクトラムを示す。また、図42の横軸は、キャリア周波数からのオフセット周波数を示す。つまり、図42のスペクトラムは、ジッタ成分のスペクトラムを示す。
図42に示すように、ビット誤り率の測定装置10を用いたときも、被測定信号のジッタを測定できることがわかる。尚、図23及び図24における説明と同様に、被測定信号及びストローブの周期差を大きくすると、測定分解能が大きくなるので、測定誤差が大きくなる。本例では、当該周期差を8倍にすると、ジッタ成分を検出しない。このため、当該周期差は、より小さいことが好ましい。
図43は、被測定信号のビット誤り率を測定する測定装置10を用いるケースにおける、試験装置100の動作の他の例を示す図である。本例におけるストローブタイミング発生器30は、被測定信号のビット時間間隔Tに対し、2T+Δの周期でストローブを生成する。例えば、被測定信号がクロック信号であると、被測定信号の周期は2Tとなる。このとき、ストローブタイミング発生器30は、被測定信号の周期に所定の差分値Δを加えた周期でストローブを生成する。
また、期待値生成部612は、所定の論理値に固定された期待値を生成してもよい。例えば図43(A)に示すように、H論理に固定された期待値を生成してよい。このような処理により、図43(B)に示すような、比較結果の系列を得ることができる。デジタル信号処理部60は、当該比較結果の系列から、図35において説明したように、被測定信号の波形、スペクトラム、ジッタ等を算出してよい。
ここで説明した周期(2T+Δ)は、図38に関連して説明したビット時間間隔(T+Δ)の約2倍である。この場合、図38において説明した、ビット時間間隔毎に(一つおきに)期待値を反転させる処理は、周期(2T+Δ)の間に2回行われることになる。このため、図43に示したように、周期(2T+Δ)で被測定信号をサンプリングする例では、期待値を反転させない処理が、図38において説明した期待値を反転させる処理と等価な処理になる。
つまり、周期((2m−1)T+Δ)で被測定信号をサンプリングする場合、各サンプリングデータについて、上述した反転処理が奇数回行われるので、期待値を一つおきに反転させる処理が、図38において説明した期待値を反転させる処理と等価な処理になる(但し、mは1以上の整数)。また、周期(2mT+Δ)で被測定信号をサンプリングする場合、各サンプリングデータについて、上述した反転処理が偶数回行われるので、期待値を反転させない処理が、図38において説明した期待値を反転させる処理と等価な処理になる。
尚、図33に関連して説明した、ビット時間間隔毎に、サンプリングした被測定信号のデータ値又は論理値を反転させる処理についても同様である。つまり、周期((2m−1)T+Δ)で被測定信号をサンプリングする場合、各サンプリングデータについて、上述した反転処理が奇数回行われるので、データ値又は論理値を一つおきに反転させる処理が、図33において説明したデータ値又は論理値を反転させる処理と等価な処理になる(但し、mは1以上の整数)。また、周期(2mT+Δ)で被測定信号をサンプリングする場合、各サンプリングデータについて、上述した反転処理が偶数回行われるので、データ値又は論理値を反転させない処理が、図33において説明したデータ値又は論理値を反転させる処理と等価な処理になる。
図44は、測定装置10の他の例を示す図である。本例における測定装置10は、図31から図43において説明した測定装置10の機能に加え、被試験デバイス200の入出力間のジッタ伝達関数ゲインを測定する機能を更に備える。
本例におけるレベル比較部520は、被試験デバイス200への入力信号の信号と、当該入力信号に対する被試験デバイス200の出力信号の信号とを測定する。レベル比較部520は、当該入力信号及び当該出力信号を略同時に測定してよい。
ストローブタイミング発生器30、キャプチャメモリ40、及びデジタル信号処理部60は、図31から図43において同一の符号を付したものと同様の機能及び構成を有してよい。尚、本例におけるキャプチャメモリ40は、入力信号のデータ系列と、出力信号のデータ系列とをそれぞれ格納する。
また、デジタル信号処理部60は、入力信号及び出力信号のそれぞれのデータ系列に基づいて、入力信号及び出力信号のそれぞれのジッタを算出する。入力信号のジッタ値と、出力信号のジッタ値との比から、被試験デバイス200の入出力間におけるジッタ伝達関数のゲインを求めることができる。
図45は、デジタル信号処理部60の構成の他の例を示す図である。本例におけるデジタル信号処理部60は、図35に関連して説明したデジタル信号処理部60の構成に加え、ゲイン算出部634及びBER算出部636を更に備える。他の構成要素は、図35において同一の符号を付した構成要素と同一の機能を有してよい。尚、本例におけるデジタル信号処理部60は、被試験デバイス200の入力信号のデータ系列及び出力信号のデータ系列のそれぞれに対して、図35において説明した処理を行ってよい。
ゲイン算出部634は、ジッタ算出部632が算出する入力信号のジッタ及び出力信号のジッタに基づいて、被試験デバイス200のジッタゲインを算出する。例えばゲイン算出部634は、入力信号のジッタ及び出力信号のジッタの比に基づいて、被試験デバイス200のジッタゲインを算出してよい。またゲイン算出部634は、サイン波ジッタの周波数成分毎に、ジッタゲインを算出してもよい。この場合、例えばスペクトラム算出部624が算出する入力信号及び出力信号のジッタ成分に対応する帯域のスペクトラムにおいて、対応する周波数成分のレベルを比較してよい。
BER算出部636は、ゲイン算出部634が算出したジッタゲインに基づいて、被試験デバイス200のビット誤り率を算出する。ジッタ伝達関数のゲインから、所定の入力信号を被試験デバイス200に入力した場合に出力信号にあらわれるジッタの大きさが求められるので、ビット誤り率を推定することができる。例えば、BER算出部636は、入力信号のジッタ振幅の確率密度が与えられ、出力信号の受信側で許容されるジッタ振幅が与えられてよい。BER算出部636は、入力信号のジッタの確率密度及びジッタゲインから、出力信号のジッタの確率密度を求めてよい。そして、受信側で許容されないジッタ振幅が出力信号にあらわれる確率を求めることにより、出力信号のビット誤り率を算出することができる。
また、デジタル信号処理部60は、図28及び図29に関連して説明した確定スキューを求める確定スキュー算出部を更に有してよい。この場合、上述したように、レベル比較部520は、ストローブのタイミングにおいて、第1の被測定信号の信号レベルを検出する第1のコンパレータと、ストローブのタイミングにおいて、第2の被測定信号の信号レベルを、第1のコンパレータと略同時に検出する第2のコンパレータとを有する。
また、解析信号生成部626は、第1の被測定信号及び第2の被測定信号のそれぞれの解析信号を生成する。また、瞬時位相算出部628は、第1の被測定信号及び第2の被測定信号のそれぞれの瞬時位相を算出する。
上述した確定スキュー算出部は、瞬時位相算出部628が算出したそれぞれの被測定信号の瞬時位相に基づいて、第1の被測定信号及び第2の被測定信号の間の確定スキューを算出する。
また、デジタル信号処理部60は、図28及び図29に関連して説明した不規則スキューを更に有してよい。この場合、レベル比較部520、解析信号生成部626、及び瞬時位相算出部628は、上述した確定スキューを求める場合と同様の処理を行う。
また、瞬時位相雑音算出部630は、第1の被測定信号及び第2の被測定信号のそれぞれの瞬時位相雑音を算出する。また、上述した不規則スキュー算出部は、それぞれの被測定信号の瞬時位相雑音に基づいて、第1の被測定信号及び第2の被測定信号の間の不規則スキューを算出する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、ストローブタイミング発生器30が、等時間間隔、且つビット時間間隔より大きい時間間隔で、ストローブを順次生成する実施形態において、ストローブタイミング発生器30は、等時間間隔、且つビット時間間隔より小さい時間間隔でストローブを順次生成してもよい。この場合、例えばデジタル信号処理部60において、サンプリングしたデータ、又は期待値と比較した比較結果を間引くことにより、等時間間隔、且つビット時間間隔より大きいデータからなるデータ系列を生成してよい。これにより、実施形態において説明した処理と同一の処理を行うことができる。
上記説明から明らかなように、本発明の実施形態によれば、被試験デバイスのジッタ試験を低コストで行うことができる。また、タイミングノイズを振幅ノイズから分離して測定できるので、タイミングジッタを精度よく測定することができる。また、ストローブタイミング発生器が発生できるストローブの最大周波数より高い周波数のクロックやデータのジッタ測定を行うことができる。
特に、被測定信号のジッタの標準偏差σの2倍から、ストローブの最適な周期(最適周期分解能)を決定することができる。このため、特許文献1に示されるように、被測定信号の周期と1/1000程度まで一致した周期の信号を用いずに、被測定信号のジッタを精度よく測定することができる。
また、ジッタを測定すべきエッジタイプに限定されずにジッタを測定することができる。たとえば、図34(C)のインパルスが隣り合って複数あらわれるような場合でも、ジッタを測定できる。また、確率密度関数PDFに限らず、ジッタを時間領域や周波数領域で測定できる。
また、現在の試験装置のハードウェア構成を用いて、ジッタ試験を行うことができる。つまり、サンプル値と期待値との比較で、パターンマッチングを行わずにジッタを測定することができる。
また、測定値をジッタに対応させるキャリブレートを行わずに、被測定信号のジッタを精度よく測定することができる。更に、サンプリングタイミングのオフセット時間を調整せずに、被測定信号のジッタを精度よく測定することができる。

Claims (54)

  1. 予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記キャプチャメモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を備える測定装置。
  2. 前記ストローブタイミング発生器は、略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成し、
    前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータに基づいて、前記被測定信号の測定結果を求める
    請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータ系列のデータのうち、奇数又は偶数番目のいずれかの系列に対応するデータの論理値を反転させる符号制御部を有する請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータ系列のデータのうち、奇数又は偶数番目のいずれかの系列に対応するデータ値を、前記被測定信号の中間レベルを基準として反転させる符号制御部を有する請求項2に記載の測定装置。
  5. 前記デジタル信号処理部は、
    前記レベル比較部が検出したそれぞれの論理値と、期待される論理値(以下、期待値と称する)とが一致するか否かを示す比較結果を出力する論理比較部と、
    前記被測定信号の奇数又は偶数番目のいずれか一方の系列に対応する前記期待値を反転させて前記論理比較部に供給する期待値生成部と
    を有する請求項2に記載の測定装置。
  6. 前記デジタル信号処理部は、前記符号制御部が出力するデータ系列に基づいて、前記被測定信号の波形を求める波形算出部を更に有する請求項4に記載の測定装置。
  7. 前記デジタル信号処理部は、前記符号制御部が出力するデータ系列をフーリエ変換し、前記被測定信号のスペクトラムを算出するスペクトラム算出部を更に有する請求項3に記載の測定装置。
  8. 前記デジタル信号処理部は、前記スペクトラム算出部が算出した前記被測定信号のスペクトラムに基づいて、前記被測定信号の波形を求める波形算出部を更に有する請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記デジタル信号処理部は、前記スペクトラム算出部が算出した前記スペクトラムに含まれるいずれかのピークの近傍の周波数成分に基づいて、前記被測定信号のジッタを算出するジッタ算出部を更に有する請求項7に記載の測定装置。
  10. 前記ジッタ算出部は、前記スペクトラムに含まれるピークのうち、パワーが最も大きいピークの近傍の周波数成分に基づいて、前記被測定信号のジッタを算出する請求項9に記載の測定装置。
  11. 前記ジッタ算出部は、入力信号に応じて前記被測定信号を出力する被試験デバイスに入力される前記入力信号のジッタを更に算出し、
    前記デジタル信号処理部は、前記入力信号のジッタと、前記被測定信号のジッタとに基づいて、前記被試験デバイスのジッタゲインを算出するゲイン算出部を更に有する
    請求項9に記載の測定装置。
  12. 前記デジタル信号処理部は、前記被試験デバイスの前記ジッタゲインに基づいて、前記被試験デバイスのビット誤り率を算出するBER算出部を更に有する請求項11に記載の測定装置。
  13. 前記デジタル信号処理部は、
    前記スペクトラム算出部が算出した前記スペクトラムに含まれるいずれかのピーク近傍の周波数成分を時間領域の信号に変換することにより、前記被測定信号の解析信号を生成する解析信号生成部と、
    前記解析信号に基づいて、前記被測定信号の瞬時位相を算出する瞬時位相算出部と
    を更に有する請求項7に記載の測定装置。
  14. 前記デジタル信号処理部は、前記瞬時位相算出部が算出した前記被測定信号の瞬時位相に基づいて、前記被測定信号の瞬時位相雑音を算出する瞬時位相雑音算出部を更に有する請求項13に記載の測定装置。
  15. 前記デジタル信号処理部は、前記瞬時位相雑音算出部が算出した瞬時位相雑音に基づいて、前記被測定信号のジッタを算出するジッタ算出部を更に有する請求項14に記載の測定装置。
  16. 前記レベル比較部は、
    前記ストローブのタイミングにおいて、第1の前記被測定信号の信号レベルを検出する第1のコンパレータと、
    前記ストローブのタイミングにおいて、第2の前記被測定信号の信号レベルを、前記第1のコンパレータと略同時に検出する第2のコンパレータと
    を有し、
    前記解析信号生成部は、前記第1の被測定信号及び前記第2の被測定信号のそれぞれの前記解析信号を生成し、
    前記瞬時位相算出部は、前記第1の被測定信号及び前記第2の被測定信号のそれぞれの前記瞬時位相を算出し、
    前記デジタル信号処理部は、それぞれの前記瞬時位相に基づいて、前記第1の被測定信号及び前記第2の被測定信号の間の確定スキューを算出する確定スキュー算出部を更に有する請求項13に記載の測定装置。
  17. 前記レベル比較部は、
    前記ストローブのタイミングにおいて、第1の前記被測定信号の信号レベルを検出する第1のコンパレータと、
    前記ストローブのタイミングにおいて、第2の前記被測定信号の信号レベルを、前記第1のコンパレータと略同時に検出する第2のコンパレータと
    を有し、
    前記解析信号生成部は、前記第1の被測定信号及び前記第2の被測定信号のそれぞれの前記解析信号を生成し、
    前記瞬時位相算出部は、前記第1の被測定信号及び前記第2の被測定信号のそれぞれの前記瞬時位相を算出し、
    前記瞬時位相雑音算出部は、前記第1の被測定信号及び前記第2の被測定信号のそれぞれの前記瞬時位相雑音を算出し、
    前記デジタル信号処理部は、それぞれの前記瞬時位相雑音に基づいて、前記第1の被測定信号及び前記第2の被測定信号の間の不規則スキューを算出する不規則スキュー算出部を更に有する請求項14に記載の測定装置。
  18. 前記デジタル信号処理部は、前記符号制御部が出力するデータ系列をフーリエ変換し、前記被測定信号のスペクトラムを算出するスペクトラム算出部を更に有する請求項4に記載の測定装置。
  19. 前記デジタル信号処理部は、前記スペクトラム算出部が算出した前記スペクトラムに含まれるいずれかのピークの近傍の周波数成分に基づいて、前記被測定信号のジッタを算出するジッタ算出部を更に有する請求項18に記載の測定装置。
  20. 前記デジタル信号処理部は、前記論理比較部が出力する前記比較結果の系列をフーリエ変換し、前記被測定信号のスペクトラムを算出するスペクトラム算出部を更に有する請求項5に記載の測定装置。
  21. 前記デジタル信号処理部は、前記スペクトラム算出部が算出した前記スペクトラムに含まれるいずれかのピークの近傍の周波数成分に基づいて、前記被測定信号のジッタを算出するジッタ算出部を更に有する請求項20に記載の測定装置。
  22. 前記ストローブタイミング発生器は、前記ストローブの周期と、前記被測定信号の周期との差分(以下、周期分解能と称する)が、前記被測定信号を測定すべき時間分解能に応じた値となるように、前記ストローブを略等間隔で順次出力する
    請求項2に記載の測定装置。
  23. 前記ストローブタイミング発生器は、前記ストローブの周期と、前記被測定信号の周期との差分(以下、周期分解能と称する)が、前記被測定信号に含まれるジッタの確率密度分布の標準偏差に応じた値となるように、前記ストローブを略等時間間隔で順次出力する
    請求項2に記載の測定装置。
  24. 前記ストローブタイミング発生器は、前記周期分解能が、前記標準偏差の2倍と略等しくなるように、前記ストローブを略等時間間隔で順次出力する
    請求項23に記載の測定装置。
  25. 前記ストローブタイミング発生器は、前記ストローブを出力する周期として複数種類の周期が設定可能であり、前記周期分解能が、前記被測定信号を測定すべき前記時間分解能より小さくなるように、前記ストローブを出力する周期を選択する
    請求項22に記載の測定装置。
  26. 予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、
    略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より小さい間隔でストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記キャプチャメモリが格納したデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を備える測定装置。
  27. 前記ストローブタイミング発生器は、前記ストローブの周期と、前記被測定信号の周期との差分(以下、周期分解能と称する)が、前記被測定信号に含まれるジッタの確率密度分布の標準偏差に応じた値となるように、前記ストローブを略等時間間隔で順次出力する
    請求項26に記載の測定装置。
  28. 前記ストローブタイミング発生器は、前記周期分解能が、前記標準偏差の2倍と略等しくなるように、前記ストローブを略等時間間隔で順次出力する
    請求項27に記載の測定装置。
  29. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する測定装置と、
    前記測定装置が測定した前記被測定信号に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記キャプチャメモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を有する試験装置。
  30. 前記ストローブタイミング発生器は、略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成し、
    前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータに基づいて、前記被測定信号の測定結果を求める
    請求項29に記載の試験装置。
  31. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する測定装置と、
    前記測定装置が測定した前記被測定信号に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より小さい間隔でストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記キャプチャメモリが格納したデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を有する試験装置。
  32. 被測定信号を出力する電子デバイスであって、
    前記被測定信号を生成する動作回路と、
    前記被測定信号を測定する測定装置と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと
    を有する電子デバイス。
  33. 前記測定装置は、
    前記レベル比較部が検出したそれぞれの論理値と、期待値とが一致するか否かを示す比較結果を出力する論理比較部を更に有し、
    前記キャプチャメモリは、前記レベル比較部が出力する前記信号レベルに代えて、前記論理比較部が出力する前記比較結果を格納する
    請求項32に記載の電子デバイス。
  34. 前記測定装置は、
    前記被測定信号の奇数又は偶数番目のいずれか一方の系列に対応する前記期待される論理値を反転させて前記論理比較部に供給する期待値生成部を更に有する
    請求項33に記載の電子デバイス。
  35. 前記測定装置は、
    前記被測定信号に基づいて前記期待値を生成する期待値生成部を更に有する
    請求項33に記載の電子デバイス。
  36. 前記測定装置は、
    前記キャプチャメモリが格納したデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部を更に有する
    請求項32に記載の電子デバイス。
  37. 被測定信号を出力する電子デバイスであって、
    前記被測定信号を生成する動作回路と、
    前記被測定信号を測定する測定装置と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記キャプチャメモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を有する電子デバイス。
  38. 被測定信号を出力する電子デバイスであって、
    前記被測定信号を生成する動作回路と、
    前記被測定信号を測定する測定装置と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より小さい間隔でストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと
    を有する電子デバイス。
  39. 予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が検出したそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を出力する論理比較部と、
    前記論理比較部が出力する前記比較結果を格納するメモリと、
    前記メモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を備える測定装置。
  40. 前記ストローブタイミング発生器は、略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成し、
    前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータに基づいて、前記被測定信号の測定結果を求める
    請求項39に記載の測定装置。
  41. 前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリを更に備える請求項40に記載の測定装置。
  42. 前記論理比較部は、前記キャプチャメモリが格納した論理値と、期待される論理値とを、前記被測定信号に対して非同期で比較する
    請求項41に記載の測定装置。
  43. 前記被測定信号に基づいて、前記期待される論理値を生成して前記論理比較部に供給する期待値生成部を更に備える
    請求項40に記載の測定装置。
  44. 前記期待値生成部は、前記被測定信号のそれぞれのサイクルにおける前記被測定信号の論理値を検出し、
    前記論理比較部は、前記レベル比較部が検出した論理値と、前サイクルにおいて前記期待値生成部が検出した論理値を反転させた論理値とが一致するか否かを示す前記比較結果を出力する
    請求項43に記載の測定装置。
  45. 前記期待値生成部は、前記被測定信号のそれぞれのサイクルにおいて、ビット時間間隔の略中央における論理値を検出する
    請求項44に記載の測定装置。
  46. 被測定信号を出力する電子デバイスであって、
    前記被測定信号を生成する動作回路と、
    前記被測定信号を測定する測定装置と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が検出したそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を出力する論理比較部と、
    前記論理比較部が出力する前記比較結果を格納するメモリと、
    前記メモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列に基づいて、前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を有する電子デバイス。
  47. 前記ストローブタイミング発生器は、略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成し、
    前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータに基づいて、前記被測定信号の測定結果を求める
    請求項46に記載の電子デバイス。
  48. 予め定められたビット時間間隔で信号レベルが遷移する被測定信号を測定する測定装置であって、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記メモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列のそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を求め、前記比較結果に基づいて前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を備える測定装置。
  49. 前記ストローブタイミング発生器は、略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成し、
    前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータのそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を求める
    請求項48に記載の測定装置。
  50. 前記デジタル信号処理部は、前記比較結果を格納するフェイルメモリを有する
    請求項49に記載の測定装置。
  51. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する測定装置と、
    前記測定装置が測定した前記被測定信号に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記メモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列のそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を求め、前記比較結果に基づいて前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を有する試験装置。
  52. 前記ストローブタイミング発生器は、略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成し、
    前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータのそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を求める
    請求項51に記載の試験装置。
  53. 被測定信号を出力する電子デバイスであって、
    前記被測定信号を生成する動作回路と、
    前記被測定信号を測定する測定装置と
    を備え、
    前記測定装置は、
    略等時間間隔に配置されたストローブを順次生成するストローブタイミング発生器と、
    順次与えられる前記ストローブのタイミングにおいて、前記被測定信号の信号レベルを検出するレベル比較部と、
    前記レベル比較部が出力する信号レベルを格納するキャプチャメモリと、
    前記メモリが格納したデータのうち、時間間隔が略等時間間隔且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔のデータからなるデータ系列のそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を求め、前記比較結果に基づいて前記被測定信号の測定結果を求めるデジタル信号処理部と
    を有する電子デバイス。
  54. 前記ストローブタイミング発生器は、略等時間間隔に配置され、且つ前記被測定信号のビット時間間隔より大きい間隔でストローブを順次生成し、
    前記デジタル信号処理部は、前記キャプチャメモリが格納したデータのそれぞれの論理値と、期待される論理値とが一致するか否かを示す比較結果を求める
    請求項53に記載の電子デバイス。
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