JPWO2007029435A1 - 伝送方法、インターフェース回路、半導体装置、半導体パッケージ、半導体モジュールおよびメモリモジュール - Google Patents

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Abstract

信号伝送を電磁誘導により行うインターフェース回路であって、送信コイルと、前記送信コイルに信号を提供して前記送信コイルから三角波又は略三角波の磁界信号を出力させる送信回路と、を含む。

Description

本発明は、伝送方法、インターフェース回路、半導体装置、半導体パッケージ、プリント基板、半導体モジュール、メモリモジュールおよび携帯機器に関し、特には、耐ノイズ性に優れた信号伝送を可能にする伝送方法及びインターフェース回路、並びに、そのインターフェース回路を備えた半導体装置等に関する。
近年、半導体装置に組み込まれる回路の高集積化に伴い、複数の半導体チップを積層した半導体装置がいくつか開示されている。
例えば、非特許文献1には、貫通ビアとバンプとが形成された半導体チップが、それらが積層するように積層され、積層された半導体チップ間で信号伝送と電力供給を行う半導体装置が開示されている。
これに対し、特許文献1、2及び非特許文献2には、貫通ビアおよびバンプ等の接触手段を用いず、積層された半導体チップ間の信号伝送を各半導体チップに形成されたコイル間で行う非接触のインターフェース回路を用いた半導体装置が開示されている。
これらの半導体装置では、一方の半導体チップに形成されたコイルが磁界信号を発生し、もう一方の半導体チップに形成されたコイルがその磁界信号を受信することで、チップ間の信号伝送が非接触で行われる。以下それぞれについて詳しく説明する。
図1は、特許文献1に記載された半導体装置の模式的な断面図である。この半導体装置には、半導体チップ100および101の表面に電磁誘導コイル102または103が形成されている。半導体チップ100および101は、コイル102および103によって電磁結合されている。なお、各コイル102および103には、コイル102とコイル103の間の結合係数を高めるための強磁性体膜104または105が設けられている。
特許文献1には、コイルをCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長法)、PVD(Physical Vapor Deposition:物理気相成長法)、又はスパッタ等の高精度な成膜技術を用いて形成できるため、この半導体装置は、高集積化および多ピン化に容易に適応できることが記載されている。
また、特許文献1には、はんだを用いないため、アルファー線による回路誤動作の影響を排除できることが記載されている。
さらには、特許文献1には、半導体チップを組み立てた後に特性試験を行い、特性を確認した後に、熱処理等を用いることなく、回路チップを分解し、再び組み立てることが容易であり、歩留まり向上が期待できることが記載されている。
図2は、特許文献2に記載された半導体装置の模式的な断面図である。この半導体装置では、送信装置Sとそれにつながる送信コイルSPSとが配置された半導体チップLnと、受信装置Eとそれにつながる受信コイルSPEとが配置された半導体チップLn+xとが積層されている。この半導体装置は、送信コイルSPSと受信コイルSPEとの間で信号伝送を行う。
特許文献2には、この半導体装置は、各半導体チップ間の相互調整及び表面平坦度に極端に高い必要条件を課すことなく、一のチップの内部から、そのチップの垂直方向に隣接するチップの内部に、直接かつ確実に信号を伝達できることが記載されている。
図3は、非特許文献2に記載された半導体装置の模式的な斜視図である。この半導体装置では、複数の半導体チップ300、301、302および303が積層されている。また、半導体チップに形成されたコイル304、305および307が、上下方向において同じ位置に重ねて配置されている。さらに、送信回路Txと受信回路Rxが、そのコイルの近くに配置されている。この半導体装置では、このような構成によって、上下の半導体チップ間で信号伝送が行われる。
非特許文献2には、低消費電力および広帯域のインターフェースが実現できることが記載されている。
John Baliga,"Chips Go Vertical", IEEE Spectrum, March, pp.35-39(2004). 特開平7−221260号公報 特開平8−236696号公報 Noriyuki Miura, et al.,"Analysis and Design of Transceiver Circuit and Inductor Layout for Inductive Inter-chip Wireless Superconnect", IEEE 2004 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, pp.246-249(2004). A.X.Widmer and P.A.Franaszek, "A DC-Balanced, Partitioned-Block, 8B/10B Transmission Code", IBM J.Res.Develop., Vol.27, No.5, pp.440-451, Sep.(1983).
しかしながら、上記各文献に記載の先行技術では、受信コイルで受ける磁界信号の波形が、半導体装置内外から受信コイルに混入するノイズの波形と非常によく似た形であるため、信号とノイズとを分離することが難しいという問題がある。
図4は、特許文献2に記載されている送信装置Sと受信装置E(図2を参照)の入出力での波形を示した波形図である。
図4中の符号U201、IL、U203およびU204は、図2に示した各入出力端子と対応する。符号U201は送信装置Sの入力電圧波形である。、符号ILは送信コイルSPSを流れる電流波形である。符号U203は受信コイルSPEに誘起される電圧波形である。符号U204は受信装置Eから出力される電圧波形である。
送信装置Sには、符号U201のようにデジタルのクロック信号およびデータ信号等、矩形波の信号が入力される。一方、送信コイルSPSを流れる電流波形ILおよび受信コイルSPEで誘起される電圧波形U203は、パルス幅の狭い、急峻なピークをもつ波形となる。
送信コイルSPSを流れる電流波形ILは、送信装置Sに入力される矩形波の立ち上がり時と立ち下り時にのみ電流が流れるような、急峻でパルス幅の狭い波形になる。これは、送信装置Sの回路構成から理解される。
図5は、特許文献2に記載された送信装置Sを示した回路図である。インバーター205の先で、インバーター206および207と送信コイルSPsがループを構成している。インバーター205の出力電圧と、インバーター207の出力電圧とは同相であるが、インバーター206と207の遅延時間分のずれが生ずる。このずれの間に送信コイルSPSに電流が流れるため、符号ILのような電流波形が生じる。
一方、受信コイルSPEには、ファラデーの電磁誘導の法則により受信磁界の微分波形が電圧として誘起される。このため、図4に示すように、ILの微分波形(−dIL/dt)が誘起される。この結果、受信装置Eには、パルス幅の狭い急峻なピークをもつ電圧波形U203が入力される。
同様に、非特許文献2に記載された半導体装置においても、パルス幅の狭い急峻なピークをもつ電圧波形が受信回路に入力される。
図6は、非特許文献2に記載されている送/受信回路と、その各入出力点での電流波形又は電圧波形を示す波形図である。特許文献2と同様に、送信信号Txdata308は、デジタル信号による矩形波であるが、送信コイルを流れる電流ITは、矩形波の立ち上がり時と立ち下がり時にのみ電流が流れる波形となる。
図7は、この送信回路Txを示した回路図である。送信信号Txdata308が送信回路Txに入力した際、その信号と、Delay Bufferを介してコイルに入力した信号との間に、時間的なずれが生じる。このずれの間に送信コイルに電流ITが流れる。同文献中には明記されていないが、受信電圧VRが送信コイルを流れる電流ITの微分波形であることは、図6のVRの波形から容易に推測できる。
通常、半導体装置の内外には色々なノイズ発生源がある。
例えば、半導体チップ内には多くの論理回路が存在し、その回路間の信号伝送は、受信回路の入力にあるキャパシタの充放電によって行われる。この際に流れる電流は、図4のILまたは図6のITと非常によく似た波形であることが広く知られている。こうした波形の電流が受信コイルにノイズとして混入すれば、そのノイズに起因した電圧の波形は、図4のU203および図6のVRと同様の波形になることは明らかである。
また、トランジスタのON/OFFの際に流れる電源電流も、図4のILまたは図6のITのような波形になることが知られている。
さらに、受信コイルが半導体装置外から到達する磁界を受信する可能性も高い。例えば、静電気放電に伴うノイズまたは電源回路のスイッチングによるノイズが受信コイルに混入する恐れがある。
これらのノイズが受信コイルに混入した場合、図8に示す通り、ノイズに起因した電圧波形と、受信コイルに誘起された正規の受信信号に基づく電圧波形とが非常に似通っているため、ノイズと受信信号とを切り分けることは原理的に非常に難しい。
ノイズをキャンセルするために差動伝送を用いる方法が知られている。特許文献2には、この方法を利用した実施例が記載されている。
図9は、その原理を説明するための説明図である。この方法では、差動回路が、一つの受信コイルに誘起される電圧(-dIL/dtという。)と、その電圧と位相が180°反転した電圧(-dIL/dtバーという。)と、を受信し、-dIL/dt から-dIL/dtバーを差し引くことで、図9にあるような同相ノイズがキャンセルされる。
-dIL/dtと-dIL/dtバーとの間に遅延がなければ、同相ノイズはキャンセルされる。しかしながら、上述の通り、原理的に受信信号のパルス幅が狭いため、半導体内の素子のばらつきおよびコイル形状のばらつき等により僅かな遅延が生ずるだけで、同相ノイズのキャンセルばかりか、受信信号の正確な取り込みができなくなる。
図10は、僅かな遅延により信号受信に失敗した例を説明するための説明図である。図10の例では、−dIL/dtバーが-dIL/dtに比べて遅延を生じており、本来同一タイミングで足し合わされるべき信号がずれてしまい、もともと4つのピークをもつべき信号が8つのピークをもつ信号に変わっている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ノイズが混入した場合であっても、そのノイズに影響されることなく信号伝送を行うことができる耐ノイズ性に優れた伝送方法及びインターフェース回路を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、そのインターフェース回路を備えた半導体装置、プリント基板、半導体パッケージ、半導体モジュール及びメモリモジュールを提供することにある。
また、本発明の更に他の目的は、その半導体装置又はプリント基板を備えた携帯機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の伝送方法は、電磁誘導により非接触で信号伝送を行う伝送方法において、送信コイルから出力される磁界信号が、三角波又は略三角波であることを特徴とする。
送信コイルから出力された磁界信号を受信する受信コイルでは、ファラデーの電磁誘導の法則により、受信磁界を微分した電圧が誘起される。
従来、送信コイルは、矩形波のデジタル信号を磁界信号として送信していた。このため、上記の微分処理によってパルス幅の狭い急峻なインパルス状の波形が、受信コイルで誘起されていた。その波形が半導体チップ内外から混入するノイズの波形に非常によく似ていることから、ノイズと受信信号とを切り分けることが難しかった。
しかし、本発明によれば、送信コイルから出力される磁界信号が、三角波又は略三角波であるので、受信コイルで誘起される電圧波形を、パルス幅の広い波形からなる受信信号にすることができる。
その結果、受信信号は、幅の狭い電圧波形を示すノイズ信号と明確に区別されることができる。よって、ノイズが混入した場合であっても、そのノイズに影響されることのない耐ノイズ性に優れた非接触の伝送方法を提供することができる。
特に、受信信号のパルス幅が相対的に広くなるので、本発明の伝送方法は、高速信号伝送や差動伝送に適している。
本発明の伝送方法において、前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形であることを特徴とする。また、本発明の伝送方法においては、以下のように、送信コイルに送り込む信号波形を種々の方法で工夫することにより、送信コイルから三角波又は略三角波の磁界信号を出力することができる。
すなわち、本発明の伝送方法において、(1)前記磁界信号が、前記送信コイルに接続された送信回路で積分処理されて整形された電流信号が前記送信コイルに入力されることによって得られたものであり、さらに、その積分処理がRC積分回路により行われることが好ましい。
また、本発明の伝送方法において、(2)前記磁界信号が、前記送信コイルに接続された送信回路で電流スイッチ切換処理されて整形された電流信号が前記送信コイルに入力されることによって得られたものであり、さらに、その電流スイッチ切換処理が複数の可変電流源と当該可変電流源それぞれに接続されたスイッチとを有する回路により行われることが好ましい。
この場合において、前記電流信号は、平滑化回路により平滑化させた後、前記送信コイルに入力されることが好ましい。この平滑化回路は、磁界信号を平滑化させるので、受信コイルに誘起される電圧波形の歪が緩和される。このため、受信信号の強度を高く保つことができ、通信品質を高く保つことができるという効果が生じる。
また、本発明の伝送方法は、前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから発生される磁界信号が互いに位相を180°反転されて伝送される形態とすることができる。
この発明によれば、送信コイルから発生される磁界信号が互いに位相を180°反転されて伝送されるので、送信コイル/受信コイル間の信号授受が差動伝送になり、外来ノイズをキャンセルすることが可能となる。さらに、受信信号のパルス幅が広くなることから、遅延による差動伝送の波形再生が容易になる。
上記課題を解決するために、本発明のインターフェース回路は、信号伝送を電磁誘導により行うインターフェース回路において、送信コイルから出力される磁界信号が三角波又は略三角波となる信号を発生する送信回路を備えていることを特徴とする。
本発明のインターフェース回路において、前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形であることを特徴とする。
また、本発明のインターフェース回路は、(1)前記送信回路が、積分処理を行う積分処理回路を備えており、さらに、その積分処理回路が、RC積分回路であることが好ましい。また、(2)前記送信回路が、電流スイッチ切換処理を行う電流スイッチ切換処理回路を備えており、さらに、その電流スイッチ切換処理回路が、複数の可変電流源と当該可変電流源それぞれに接続されたスイッチとを備えていることが好ましい。また、この送信回路には、前記電流スイッチ切換処理回路から出力される信号を平滑化させるための平滑化回路が設けられていることが好ましい。
また、本発明のインターフェース回路において、前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置されている形態とすることができる。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、送信コイルと、当該送信コイルから出力される磁界信号が三角波又は略三角波となる信号を発生する送信回路とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体装置において、前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形であることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、(1)前記送信回路が、積分処理を行う積分処理回路を備えており、さらに、その積分処理回路が、RC積分回路であることが好ましい。また、(2)前記送信回路が、電流スイッチ切換処理を行う電流スイッチ切換処理回路を備えており、さらに、その電流スイッチ切換処理回路が、複数の可変電流源と当該可変電流源それぞれに接続されたスイッチとを備えていることが好ましい。また、この送信回路には、前記電流スイッチ切換処理回路から出力される信号を平滑化させるための平滑化回路が設けられていることが好ましい。
また、本発明の半導体装置において、前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置されている形態とすることができる。
また、本発明の半導体装置は、(A)受信コイルを有する半導体装置が積層されていてもよいし、(B)受信コイルを有する半導体装置が複数積層されていてもよいし、(C)少なくとも前記送信コイルを有する複数の半導体装置と、受信コイルを有する半導体装置とが積層されていてもよい。
また、本発明の半導体装置は、前記送信コイルと前記送信回路とを有する半導体装置と、前記受信コイルを有する半導体装置と、の間に、他の半導体装置が積層されていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の半導体パッケージは、上述した本発明の半導体装置がプリント基板に積層されていることを特徴とする。この半導体パッケージにおいては、前記半導体装置と前記プリント基板とが導電体を介して電気的に接続されていてもよく、また、前記プリント基板が受信コイルを備えていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のプリント基板は、送信コイルと、当該送信コイルから出力される磁界信号が三角波又は略三角波となる信号を発生する送信回路とを備えていることを特徴とする。
本発明のプリント基板において、前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形であることを特徴とする。
また、本発明のプリント基板は、(1)前記送信回路が、積分処理を行う積分処理回路を備えており、さらに、その積分処理回路が、RC積分回路であることが好ましい。また、(2)前記送信回路が、電流スイッチ切換処理を行う電流スイッチ切換処理回路を備えており、さらに、その電流スイッチ切換処理回路が、複数の可変電流源と当該可変電流源それぞれに接続されたスイッチとを備えていることが好ましい。また、この送信回路には、前記電流スイッチ切換処理回路から出力される信号を平滑化させるための平滑化回路が設けられていることが好ましい。
また、本発明のプリント基板において、前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置されている形態とすることができる。
上記課題を解決するために、本発明の半導体パッケージは、上述した本発明のプリント基板に、受信コイルを有する半導体装置が積層されていることを特徴とする。この半導体パッケージにおいては、前記プリント基板と前記半導体装置との間に、他の半導体装置が積層されていてもよいし、前記プリント基板に、受信コイルを有する複数の半導体装置が積層されていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の半導体モジュールは、上述した本発明の半導体装置をプリント基板に積層し、当該半導体装置のうち少なくとも1つが前記磁界信号とは異なる信号を発生する機能部を有することを特徴とする。この半導体モジュールにおいては、前記半導体装置と前記プリント基板とが導電体を介して電気的に接続されていてもよいし、少なくとも1つの前記半導体装置の送信コイルが、前記他の半導体装置の送信コイルと対向しない位置に配置されていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のメモリモジュールは、上述した本発明の「送信コイルを有する半導体装置」又は「受信コイルを有する半導体装置」、あるいは、上述した本発明の「受信コイルを有する半導体装置」のうち、少なくとも1つの半導体装置がメモリであることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のメモリモジュールは、受信回路を有するプリント基板と、当該プリント基板に積層され、送信コイル及び当該送信コイルから出力される磁界信号が三角波又は略三角波となる信号を発生する送信回路を備えた半導体装置とを有し、当該半導体装置がメモリであることを特徴とする。このメモリモジュールにおいて、前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形であることを特徴とし、この場合における半導体装置は複数積層されていることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明の携帯機器は、上述した本発明の半導体装置、又は、上述した本発明のプリント基板を備えていることを特徴とする。
本発明のインターフェース回路が半導体装置に適用されれば、回路チップ上に多くの送信/受信コイルを形成することで、重ね合わせた回路チップ間で大容量の信号を伝送することができ、特にノイズの影響が無視できないギガヘルツ帯の高周波での信号送信において効果的である。
また、本発明のインターフェース回路が半導体モジュールに適用されれば、プリント基板上に形成された隣り合う回路チップ間だけでなく、さらにその上下に重なる回路チップとの間でも信号を伝送することができ、特に、間に挟まる回路チップからのノイズの影響を受け難い半導体モジュールを実現できる。
また、本発明のインターフェース回路がメモリモジュールに適用されれば、少なくとも1つのインターフェイスチップと複数のメモリチップの間で1対多数の信号伝送が可能となり、大容量で高速動作の可能なメモリモジュールを実現できる。
また、本発明のインターフェース回路が携帯機器に適用されれば、携帯機器内のノイズの影響が受けづらく、かつ、高速の画像処理や通信制御が可能な携帯電話を実現できる。
本発明の伝送方法及びインターフェース回路によれば、送信コイルから出力される磁界信号を三角波又は略三角波としたので、受信コイルで誘起される電圧波形をパルス幅の広い波形からなる受信信号にすることができる。その結果、受信信号を、幅の狭い電圧波形を示すノイズ信号と、明確に区別することができる。
よって、たとえノイズが混入しても、そのノイズに影響されることのない耐ノイズ性に優れた伝送方法及びインターフェース回路を提供することが可能になる。特に、受信信号のパルス幅が相対的に広くなるので、本発明の伝送方法及びインターフェース回路は、高速信号伝送や差動伝送に適している。
また、本発明の伝送方法又はインターフェース回路を備えた、本発明の半導体装置、半導体パッケージ、プリント基板、半導体モジュール、メモリモジュール及び携帯機器は、ノイズに影響されることのない耐ノイズ性に優れたものとなり、特に高速で大容量の処理が必要となる場合に好ましい。
図1は特許文献1に記載された半導体装置を示す模式的な断面図である。 図2は特許文献2に記載された半導体装置を示す模式的な断面図である。 図3は非特許文献2に記載された半導体装置を示す模式的な斜視図である。 図4は特許文献2に記載されている送信装置と受信装置の入出力での波形を示す波形図である。 図5は特許文献2に記載されている送信回路を示す回路図である。 図6は非特許文献2に記載されている送/受信回路とその各入出力点での電流波形又は電圧波形を示す波形図である。 図7は非特許文献2に記載されている送信回路を示す回路図である。 図8は従来方式でノイズが混入した場合の波形を示す模式図である。 図9はノイズをキャンセルするための差動伝送方法の原理を説明する図である。 図10は僅かな遅延により信号受信に失敗した例を示す説明図である。 図11は本発明のインターフェース回路を備えた半導体装置の断面図である。 図12は送信コイルと送信回路とからなる送信装置が形成された半導体チップの平面図である。 図13は送信装置と受信装置とを有するインターフェース回路全体の一例を示したブロック図である。 図14は本発明のインターフェース回路の一例を示す概略回路図である。 図15は図14で示した送信回路の入力波形、送信コイルに入力される電流波形、送信コイルから発生する磁界波形、受信コイルでの誘起電圧、及び受信回路の出力信号の一例を示す波形図である。 図16は受信コイルが信号とノイズを同時に受信した場合の、受信コイルでの誘起電圧の波形を示す波形図である。 図17は積分処理回路を有した送信回路の一例を示す回路図である。 図18は伝送するデータがランダムな場合の一例を示すタイミングチャートである。 図19は電流スイッチ切換処理回路を備えた送信回路の一例を示す回路図である。 図20は図19に示す送信回路の送信コイルに三角波を与える場合の一例を示すタイミングチャートである。 図21は電流スイッチ切換処理回路を備えた送信回路の他の一例を示す回路図である。 図22は図21に示す送信回路の送信コイルに三角波を与えるためのタイミングチャートである。 図23は図19に示す送信回路の送信コイルに三角波を与える場合の他の例を示すタイミングチャートである。 図24は図23のタイミングチャートで生じた階段状の電流を、図21に示す送信回路で平滑化した場合の一例を示すタイミングチャートである。 図25は三角波の電流波形を強調した場合の一例のタイミングチャートである。 図26はノコギリ波状の電流波形を強調した場合の一例のタイミングチャートある。 図27は差動回路を有した送信回路の一例を示す回路図である。 図28は図27に示した伝送回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図29は他の差動回路を有した送信回路の一例を示す回路図である。 図30は、送信装置が送信回路を1つ有し、その送信回路内に2つの送信コイルが設けられ、その送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置された半導体チップの平面図である。 図31は図30に示す半導体チップの送信コイルを流れる電流とその電流から発生する磁界の向きを示した平面図である。 図32は図30乃至図31に示す送信回路のブロック図である。 図33は図30乃至図31に示す送信回路の一例を示す回路図である。 図34は受信回路の一例を示す回路図である。 図35は受信回路の他の一例を示す回路図である。 図36は受信コイルが直列に設けられた受信回路の一例を示す回路図である。 図37は本発明において受信コイルに同相ノイズが混入した場合の受信コイルへの誘起電圧波形を示す波形図である。 図38はノイズをキャンセルするための差動伝送の説明図である。 図39は、送信装置が送信回路を1つ有し、その送信回路内に2つの送信コイルが並列に設けられ、その送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置された半導体チップの平面図である。 図40は図39に示す半導体チップの送信コイルを流れる電流とその電流から発生する磁界の向きを示した平面図である。 図41は図39及び図40に示す送信回路の一例を示す回路図である。 図42は受信コイルが並列に設けられた受信回路の一例を示す回路図である。 図43は送信装置が送信回路を1つ有し、その送信回路内に2つの送信コイルが直列に設けられ、その送信コイル4から互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置された半導体チップの平面図である。 図44は図43に示す半導体チップの送信コイルを流れる電流とその電流から発生する磁界の向きを示した平面図である。 図45は図43乃至図44に示す送信回路のブロック図である。 図46は図43乃至図44に示す送信回路の一例を示す回路図である。 図47は受信コイルが直列に設けられた受信回路の一例を示す回路図である。 図48は本発明のインターフェース回路を備えた半導体装置の他の例を示す断面図である。 図49は本発明のインターフェース回路を積層チップ間伝送に利用した一例を示す模式断面図である。 図50は本発明のインターフェース回路を積層チップ間伝送に利用した他の一例を示す模式断面図である。 図51は本発明のインターフェース回路をプリント基板内に装着した一例を示す模式断面図である。
符号の説明
1,2 半導体チップ
3,3’,3”,3”’,3a’,3b’ 送信回路
4,4a,4b,4a’,4b’,4a”,4b” 送信コイル
5,5a,5b,5a’,5b’,5a”,5b” 受信コイル
6,6’,6”,6”’ 受信回路
7 積分処理回路
8、8a〜8e,8’ 可変電流源
9 ラッチ回路
10,10’ 積分処理回路
11 電流スイッチ切換処理回路
21 プリント基板
22 はんだボール
S 送信装置
E 受信装置
以下、本発明の伝送方法、インターフェース回路、半導体装置、半導体パッケージ、プリント基板、半導体モジュール、メモリモジュール及び携帯機器の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。以下においては、本発明のインターフェース回路を中心に、各発明を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明の一例を示す形態であり、その説明及び図面の形態に限定解釈されるものではない。また、断面図については、便宜上、断面であることを示すハッチングを省略してある。
(インターフェース回路)
本発明のインターフェース回路は、信号伝送を電磁誘導により行うインターフェース回路において、送信コイルから出力する磁界信号が三角波又は略三角波となる信号を発生する送信回路を備えていることに特徴を有する。
このインターフェース回路では、以下の各実施形態で説明するように、送信回路から送信コイルに送り込む信号波形を種々の方法で工夫することにより、送信コイルから出力される磁界信号を三角波又は略三角波とすることができる。なお、そうした磁界信号は、送信コイルに三角波又は略三角波の電流を入力することにより発生させることができる。また、三角波又は略三角波としては、例えば、連続的に増加又は減少する波形あるいは段階的に増加又は減少する波形が用いられる。
図11は、本発明のインターフェース回路を備えた半導体装置の断面図である。インターフェース回路を備える半導体装置では、複数の半導体チップ1および2が重ねられ、その間を送信コイル4と受信コイル5とが信号を伝送する。
図11に示す半導体装置では、2つの半導体チップ1および2しか記載されていないが、その上下にさらに別の半導体チップが重ねられることによって、3枚以上の半導体チップが用いられてもよい。
また、半導体チップ1には、送信装置S(送信回路3及び送信コイル4を含む。以下同じ。)のみが記載されているが、受信装置E(受信回路6及び受信コイル5を含む。以下同じ。)が形成されていても構わないし、半導体チップ2にも送信装置S(送信回路3及び送信コイル4)が設けられても構わない。また、図11では、本発明のインターフェース回路に最低限度必要となる送信装置S、受信装置E、及びそれらが形成された半導体チップ1,2のみが強調して記載され、また、断面を示すハッチングは便宜上省略してある。
送信回路3と受信回路6は、各半導体チップ内のトランジスタを用いて形成され、送信コイル4と受信コイル5は、各半導体チップの配線層に形成されている。
積層される各半導体チップ1および2の間に導電性をもたない接着剤層を介在させることによって、各半導体チップ1および2が接着させることが好ましい。
なお、各半導体チップ1および2が導電性を有する接着剤層を介して接着されると、送信コイル4で発生した磁界がこの接着剤層で遮断され、受信コイル5まで届かないことがある。送信コイル4の中心軸と受信コイル5の中心軸とを一致させることによって、送信コイル4からの磁界を受信コイル5が最大限に受信することができる。
半導体チップ1枚当たりの厚さは、通常、100μm前後であるが、50μm程度、さらには25μm程度の薄い半導体チップが用いられてもよい。半導体装置では、そうした半導体チップが複数積層されているが、その全体の厚さは、通常1mm以下である。また、上記の接着剤層の厚さは、通常25μm程度であるが、5μm程度まで薄くしたものでも構わない。
図12は、送信コイル4と送信回路3とからなる送信装置Sが形成された半導体チップ1の平面図である。この送信装置Sは、1つの送信回路3に対して1つの送信コイル4が接続されている。図示しないが、受信コイルと受信回路も別の半導体チップ上又は同じ半導体チップに同様に配置される。送信コイル4と送信回路3との位置関係は、図12に示す形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。なお、後述の実施形態のように、送信装置Sが備える送信コイル4の数と送信回路3の数が変わってもよい。
図13は、送信装置Sと受信装置Eとを有するインターフェース回路全体のブロック図の一例を示した図である。本発明のインターフェース回路は、基本的には、図13に示すように、少なくとも、送信回路3と送信コイル4とを有する送信装置Sと、受信コイル5と受信回路6とを有する受信装置Eとで構成されている。そして、送信コイル4から出力される磁界信号が三角波又は略三角波であることに特徴がある。送信コイル4から出力された磁界信号は、受信コイル5で受信され、受信回路6で微分処理されて、矩形波に整形される。
本発明のインターフェース回路においては、磁界信号は、(1)送信コイル4に接続された送信回路3での積分処理にて整形された三角波又は略三角波の電流信号を送信コイルに入力することによって得られてもよいし、(2)送信コイル4に接続された送信回路3での電流スイッチ切換処理にて整形された三角波又は略三角波の電流信号を送信コイルに入力することによって得られてもよい。
(積分処理による整形)
先ず、送信コイル4に接続された送信回路3での積分処理にて三角波又は略三角波の電流信号が生成され、その電流信号が送信コイル4に入力されて、三角波又は略三角波の磁界信号が発生する例を説明する。
図14は、本発明のインターフェース回路の一例を示す概略回路図である。この実施形態においては、送信回路3が積分処理回路7を含んでおり、積分処理回路7が、送信回路3の入力波形Vi(t)を三角波又は略三角波の電流I(t)に整形する。
図15は、送信回路3の入力波形Vi(t)、送信コイル4に入力される電流波形I(t)、送信コイル4から発生する磁界波形H1(t)、受信コイル5での誘起電圧Ve(t)、及び受信回路6の出力信号Vo(t)の一例を示した図である。
積分処理回路7を有する送信回路3においては、積分処理回路7が、送信回路3に入力される矩形波のデータ信号Vi(t)(図15(a)参照)を三角波又は略三角波の電流波形I(t)に整形し(図15(b)参照)、その電流波形I(t)を送信コイル4に入力する。
送信コイル4から発生する磁界H1(t)(図15(b)参照)は、その電流波形I(t)と同じ波形になる。磁界H1(t)が受信コイル5に到達すると、受信コイル5で誘起電圧Ve(t)が発生する。
誘起電圧Ve(t)は、三角波又は略三角波のI(t)若しくはH1(t)の微分波形となる。I(t)若しくはH1(t)は送信回路3が矩形波を積分した波形であるため、その微分波形は、結果的に入力波形と同様の、パルス幅の広い矩形波となる(図15(c)参照)。
図16は、受信コイル5が信号とノイズを同時に受信した場合の、受信コイル5での誘起電圧Ve(t)の波形を示した図である。信号のパルス幅がノイズの幅に比べ十分長ければ、信号とノイズとを分離することは容易になり、その結果、耐ノイズ性に優れたインターフェース回路を実現できる。
図17は、積分処理回路を有した送信回路3の一部を示す回路図である。この送信回路3は、可変電流源を用いず、送信回路3に入力するデータ信号Viを、抵抗Rと容量CによるRC積分回路(ローパスフィルタ)によって積分処理し、積分処理された信号を送信コイル4に入力する。図17中の符号10および10’は、RC積分回路(ローパスフィルタ)を有する積分処理回路に付与されている。
図17中の(a)(b)に示すように入力端子Vi又はViバーに入力された信号が矩形波の場合、RC回路によるローパスフィルタの効果により、RC回路の出力(すなわち、送信回路3の送信コイル4の両端に接続されている2つのNMOSから構成される差動対の入力トランジスタへのゲート入力)は、図17中の(c)(d)に示すように、三角波になる。その結果として、送信コイル4には、矩形波ではなく、三角波の電流波形を流すことが可能となる。
なお、積分処理回路としてRC回路を用いる場合においては、送信データは、クロック信号のような1と0を繰り返すデータであることが望ましい。その理由は、クロック信号の場合、RC回路を通過することで信号が、常に同じ電流値の振幅間で振動する三角波になるからである。
しかしながら、図17に示す本実施例のRC積分回路を用いた三角波の作成方法では、RC回路のローパスフィルタ定数と送信データのシンボルレートとを適切に選択する必要である。
例えば、RC回路のカットオフ周波数と送信データの1シンボル幅を示すシンボルレートとが等しい場合、シンボルレートと等しくなる単一ビットのデータはきれいに三角波として出力される。しかしながら、RC回路のカットオフ周波数がシンボルレートよりも高周波の場合は、RC積分回路の出力は、完全な三角波にはならず、若干矩形部分が残ってしまう可能性がある。このように、若干の矩形部分が残った場合には、送/受信コイルを用いてデータが伝送される場合、従来のようなスパイク状の伝送波形となってしまう可能性がある。
従って、図17に示すようなRC回路を用いた積分処理の場合は、Rの抵抗値およびCの容量値を変えることでRC回路のフィルタ定数を大きくし、その結果、RC回路のカットオフ周波数が伝送する信号のシンボルレート以下になるようにするのが望ましい。
次に、送信される信号が、ある規則を持たない0又は1のデータ列であり、かつ、0又は1の連続する数が最大いくつになるのかが分からない場合において、図17に示すRC回路を利用した積分回路のように、データ信号の開始時刻に電流が流れ始め、データ信号の終了時刻に電流が停止するように、送信コイル4に流れる電流を制御して三角波の整形を行おうとする例を説明する。
図18は、伝送されるデータが、ある規則を持たない0又は1のデータ列である場合のタイミングチャートを示す。
受信装置Eが矩形波のデータ信号を得ることができるように、送信装置Sが三角波の電流を作成する場合、0や1が連続するデータ信号列では、送信コイル4に流す電流を、0又は1のデータ信号が連続している間、増加させ続けるか、減少させ続ける必要がある。加えて、送信回路3に入力されるデータ信号(Vi及びViバー)は規則的でないため、0又は1のデータ信号が連続する数を予想できず、送信コイル4に流す電流の上限を定めることができないという問題がある。本願のように半導体電子回路で電流を制御する場合には、電流を無限に増加させ続けたり減少させ続けたりすることはできないため、三角波の整形を電流制御で行うことはできない。
ただし、送信データがランダムなデータでなく、0又は1の連続する数が予め予想可能な場合には、データの開始時刻に電流が流れ始め、データの終了時刻に電流が停止するような制御によって、データを伝送することが可能である。
例えば、上記非特許文献3に示されている8B10B符号化回路が用いられれば、本実施例のようなデータの開始時刻と終了時刻の間、連続して電流を増加又は減少させるような電流制御によって、三角波を送信することができる。なお、8B10B符号化回路は、8ビット分のデータに2ビット付加して10ビットで送る符号化回路であり、0又は1のデータの連続する数を5つ以下にすることができる。
次に、積分処理による整形の他の形態について説明する。積分処理は、チャージポンプ、オペアンプ、スイッチドキャパシタ等を用いた積分回路により行われることもできる。こうした種々の積分処理回路によっても三角波又は略三角波の電流信号を整形することができ、その電流信号を送信コイルに入力して三角波又は略三角波の磁界信号を発生させることができる。
(電流スイッチ切換処理による整形)
次に、送信コイルに接続された送信回路が、電流スイッチ切換処理にて、三角波又は略三角波の電流信号を整形し、その電流信号を送信コイルに入力して三角波又は略三角波の磁界信号を発生させる例について説明する。
図19は、電流スイッチ切換処理回路を備えた送信回路の一例を示す回路図であり、図20は、図19に示す送信回路の送信コイルに三角波を与える動作を説明するためのタイミングチャートの一例である。
この送信回路は、電流スイッチ切換処理回路11を備え、電流スイッチ切換処理回路11は、複数の可変電流源8a〜8eと、各可変電流源8a〜8eに接続されたスイッチa〜eと、で構成されている。送信回路に入力した矩形のデータ信号Viから三角波又は略三角波の電流への整形は、スイッチa〜eの開閉時間を制御することによって行うことができる。なお、特に断らない限り、以下においては、三角波又は略三角波を「三角波」と略記する。
連続する0又は1を含み且つ0又は1の連続する数が任意であるデータ信号Viが送信回路への入力信号として用いられた場合に、送信コイル4に三角波を与える方法を、図20のタイミングチャートを用いて説明する。なお、この例では各スイッチa〜eに接続されている全ての可変電流源8a〜8eに流れる電流は同一としている。
先ず、各可変電流源8a〜8eが有するスイッチa〜eが、データ信号Viの切り替わりのタイミングに同期して変化される。例えば、図20に示すように、スイッチaは、データ信号Viの開始時から終了時までの時間のうち、データ幅の中心からデータ幅の90%の時間だけ閉じ、スイッチbは、データ幅の中心からデータ幅の70%の時間だけ閉じ、スイッチcは、同様にデータ幅の50%だけ閉じ、スイッチdは、同様にデータ幅の30%だけ閉じ、スイッチeは、同様にデータ幅の10%だけ閉じる。
個々のスイッチを閉じている間は、閉じているスイッチに直列に配置された可変電流源8a〜8eの電流が送信コイル4に流れるため、閉じているスイッチの数に応じて送信コイル4に流れる電流量を制御することができる。
例えば図20に示した例では、送信コイル4に流れる電流量の絶対値は、データ信号Viのデータ幅の中心で最大となり、データ信号Viの開始時と終了時に最小となる。すなわち、送信回路に入力するデータ信号Viが1の場合には、送信コイル4に流れる電流の変化は増加後に減少に転じ、逆にデータ信号Viが0の場合には、送信コイル4に流れる電流の変化は減少後に増加に転じる。そして、データ信号Viの切り替わり時には、必ず一定値(図20中のラインL)にリセットされる。図19に示すような送信回路を用いた場合には、データ信号Viの切り替わり時に、送信コイル4に流れる電流は必ずゼロにリセットされ、データ信号Viが1の場合には、図19の送信コイル4中を矢印の方向に流れる電流を正としたとき、その電流は正に増加した後にゼロに戻る。逆にデータ信号Viが0の場合は、送信コイル4に流れる電流は負に増加した後にゼロに戻る。
こうして整形された三角波の電流が送信コイル4内を流れると、送信コイルは三角波の磁界信号を出力する。この三角波の磁界信号は、受信コイルで誘起され、誘起された電圧波形は、送信コイルから出力した三角波の磁界信号(すなわち、送信コイル4に流れた三角波の電流と略同じ。)を微分した波形として現れる。
従って、図20に示すように、送信コイル4を流れる電流が右上がりに一定の傾きで増加している場合は、受信コイルにはその微分値としての1の電圧が誘起され、逆に送信コイル4を流れる電流が右下がりに一定の傾きで減少している場合は、受信コイルにはその微分値としての0の電圧が誘起される。
すなわち、送信回路へのデータ信号Viが1の場合、受信コイルに誘起される電圧は、そのデータ信号Viのデータ幅の前半は1となり、後半は0となる。逆に、送信回路へのデータ信号Viが0の場合、受信コイルに誘起される電圧は、そのデータ信号Viのデータ幅の前半は0となり、後半は1となり、パルス幅の広い矩形波となる。
本発明のインターフェース回路は、そのように受信された受信信号に対して、誘起された電圧変化の前半部分を受信装置のクロック信号で判別することで、送信されたデータを判定することができる。
図21は、電流スイッチ切換処理回路を備えた送信回路の他の一例を示す回路図である。具体的には、図21は、図19に示す送信回路内の電流スイッチ切換処理回路11と、送信回路に信号入力される差動半導体素子と、の間に、電流平滑化回路を接続した例を示した回路図である。
図22は、図21に示す送信回路の送信コイルに三角波を与える動作を説明するためのタイミングチャートである。
図20で示したように、複数のスイッチa〜eを切り替えて三角波の電流を整形した場合、スイッチa〜eの切り替えのタイミングに対応した階段状の不連続部が発生することがある。三角波の電流が階段状の不連続部を有する場合、受信コイルに誘起される電圧の波形が歪み、その結果、受信信号の強度が低下し、通信品質が低下してしまう。
そこで、図21に示す送信回路では、電流平滑化回路を、電流スイッチ切換処理回路11と、差動半導体素子である送信差動対トランジスタと、の間に挿入することにより、階段状の不連続部が平滑化される。その結果、受信コイルに誘起される電圧波形の歪みが緩和され、受信信号の強度を高く保つことができ、通信品質を高く保つことが可能となる。
図23は、図19に示す送信回路の送信コイルに三角波を与える動作を説明するためのタイミングチャートの他の一例である。
図23の例も、上記同様、送信コイル4に三角波の電流を入力するために、5つのスイッチa〜eと可変電流源8a〜8eを用い、スイッチa〜eを段階的に制御することによって、データ幅の時間の間に送信コイルを流れる電流が右上がりに又は右下がりに増加し続ける。なお、この例でも、各可変電流源に流れる電流は同一とする。
図23に示すように、スイッチaは、データ信号Viの開始時刻からデータ幅の10%の時間が経った後に開き、データ信号Viの終了と共に閉じる。同様に、スイッチbは、データ幅の30%の時間が経った後に開き、スイッチcは、データ幅の50%の時間が経った後に開き、スイッチdは、データ幅の70%の時間が経った後に開き、スイッチeは、データ幅の90%の時間が経った後に開き、全てのスイッチa〜eはデータ信号Viの終了と同時に閉じる。
複数のスイッチをこのように制御することで、送信コイル4に略三角波であるノコギリ波状の電流を流すことができる。このようなノコギリ波状の電流が送信コイル4に流された場合、受信コイルに誘起される受信信号は、送信回路に入力されるデータ信号Viとほぼ同じ形状の矩形波となる。但し、1や0が連続するデータ信号Viの場合は、受信信号にデータ幅ごとのグリッジが現れる可能性があるが、その場合は、受信した信号データの中心付近で受信クロックを用いて、受信信号の波形が整形されれば、1又は0の連続の受信信号でグリッジが発生した場合でも、データ信号Viを正確に受信することができる。
図24は、図23のタイミングチャートで生じた階段状の電流を、図21に示す送信回路で平滑化したときの動作を説明するためのタイミングチャートの一例である。図23で示したように、複数のスイッチa〜eを切り替えて略三角波であるノコギリ波状の電流を整形した場合、スイッチa〜eの切り替えのタイミングに対応した階段状の不連続部が発生することがある。
ノコギリ波状の電流が階段状の不連続部を有する場合、受信コイルに誘起される電圧の波形が歪み、その結果、受信信号の強度が低下し、通信品質が低下してしまう。そこで、図21に示す送信回路では、電流平滑化回路を、電流スイッチ切換処理回路11と、差動半導体素子である送信差動対トランジスタと、の間に挿入することにより、階段状の不連続部が平滑化される。その結果、受信コイルに誘起される電圧波形の歪みが緩和され、受信信号の強度を高く保つことができ、通信品質を高く保つことが可能となる。
以上、図20、図22、図23及び図24のタイミングチャートを用いて説明したように、送信コイル4に流れる電流を三角波またはノコギリ波状(略三角波に相当する波形)に整形することで、受信コイルに誘起される電圧をデータ幅の広い矩形波にすることができる。
一方、送信回路内には、抵抗素子、送信コイル、差動対トランジスタ、スイッチ素子、電流源等の能動素子、および、受動素子の寄生容量等の寄生成分(負荷)が存在するので、その寄生成分が原因で、図25及び図26に示すように、送信コイル4に流れる電流がなだらかになって明確な三角波またはノコギリ波状(略三角波)にならない場合がある。
このような場合には、受信コイルに誘起される電圧の波形が歪み、受信信号の強度が低下し、その結果、通信品質が低下してしまう。
そこで、送信コイル4に流す電流波形を、三角波またはノコギリ波が強調されるように変化させることが望ましく、そのためには、例えば図19又は図21に示したスイッチaとスイッチeにつながる可変電流源8aおよび8eの電流量を、他のスイッチにつながる電流源の電流量よりも多くする。
こうすることにより、全ての電流源に流れる電流の総和が、増加から減少又は減少から増加に転じるときに、総和の電流量の変化分を強調することができ、具体的には、図25に示すように、三角波の電流波形を強調でき、図26に示すように、ノコギリ波状の電流波形を強調できる。その結果、送信コイル4に流れる電流の鈍りを抑え、受信信号の強度を保ちながら通信品質を維持することができる。
以上のように、送信コイルに入力する信号を矩形波ではなく、三角波又は略三角波とすることによって、送信コイルから出力される磁界信号が三角波又は略三角波となり、その結果、受信コイルに誘起される電圧波形、即ち受信回路に入力される受信信号波形をパルス幅の広い波形にすることができ、耐ノイズ性に優れた信号伝送が実現できる。
(差動伝送)
次に、耐ノイズ性に優れた差動伝送について説明する。本発明においては、2つの送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号を発生させ、受信コイルにてその磁界信号を受信電圧に誘起する差動伝送により、パルス幅の広い信号中に混入するノイズをキャンセルすることができる。
差動伝送によってノイズをキャンセルできるコイル形態と回路形態について説明する前に、基本的な差動回路について説明する。図27は、基本的な差動回路を有した送信回路の一例を示す回路図である。図27に示す送信回路3は、シングルエンドの信号であるデータ信号Vi(t)を差動信号に変換するシングルエンド−差動変換回路と、データ信号Vi(t)に積分処理を行うための可変電流源8とによって構成されている。
図28は、図27に示した伝送回路の動作を示すタイミングチャートである。シングルエンド−差動変換回路の2つの入力端子には、片一方に信号Viが入力され、もう一方に参照電圧Vrefが入力されている。参照電圧Vrefは、信号入力Viのハイレベルとローレベルの中間値に設定され、シングルエンド−差動変換回路によって差動出力1701および1702が出力される。出力回路を構成する可変電流源8は、入力信号Viのシンボルレートに応じて、電流源に流れる電流を最小値から最大値を経て再度最小値に戻るような三角波的な電流を発生する。その結果、コイルに流れる電流はタイミングチャートに示すような三角波になる。なお、シンボルレートとは、既述のように、送信データの1シンボル幅を示すものである。
図29は、他の差動回路を有した送信回路の一例を示す回路図である。図29に示す送信回路3では、2つのVi(t)と2つのVi(t)バーとを送信コイル4の上下左右で反転させて入力する差動回路が2つ接続されている。
送信回路3では、各差動回路のバイアスVb1とVb2のペアの値と、Vb3とVb4のペアの値とを制御することで、三角波又は略三角波の電流波形を整形することができる。また、図19又は図21に示した可変電流源8aのスイッチaをVb1とVb2のペア、可変電流源8bのスイッチbをVb3とVb4のペアと置き換え、さらにこのような差動回路の数を増やすことで、図29に示す送信回路3を、先に示した電流スイッチ切換処理回路と同様に動作させることができる。
基本的な動作は、図19の送信回路のタイミングチャート(図20を参照)と同様である。図19のスイッチaに相当するスイッチの役割を、図29ではVb1およびVb2の2つのトランジスタが果たしている。図19のスイッチbの役割を、図29ではVb3およびVb4が果たしている。
更に、図29には示していないが、Vb1〜Vb2と、入力トランジスタ1801、1802、1803および1804で構成される回路と、を最小単位とする回路を、送信コイル4に並列に接続することで、送信コイル4に流れる電流を制御するスイッチの数を多くすることができる。この最小単位を構成する回路は、スイッチVb1からVb4を時間的にずれを持つように段階的に制御することで、送信コイル4に流れる電流を階段状に制御することができる。
本発明のインターフェース回路は、上述した差動回路を利用した差動伝送によってノイズをキャンセルできるコイル形態と回路形態を有している。
そうした差動伝送を行う送信装置としては、(A)送信装置が図12に示す形態の送信回路を2つ有し、各送信回路それぞれに1つの送信コイルが設けられ、その送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように、その2つの送信コイルが配置されているものが用いられてもよい。
また、その送信装置として、(B)送信装置が送信回路を1つ有し、その送信回路内に2つの送信コイルが並列に設けられ、その送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように、その2つの送信コイルが配置されているものが用いられてもよい。
また、その送信装置として、(C)送信装置が送信回路を1つ有し、その送信回路内に2つの送信コイルが直列に設けられ、その送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように、その2つの送信コイルが配置されているものが用いられてもよい。以下、それぞれの態様について説明する。
図30は、送信装置が送信回路3’を1つ有し、送信回路3’内に2つの送信コイル4aおよぶ4bが設けられ、送信コイル4aおよび4bから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように、2つの送信コイル4aおよび4bが配置された半導体チップの平面図である。
なお、この送信回路に対応する受信回路として、送信回路側の送信コイル4aおよび4bと対応する同じ構成の2つの受信コイルを備える受信回路が用いられることが好ましい。ただし、受信コイルの大きさは送信コイルと同じにする必要はない。また、所望の受信感度を得るために、コイルの大きさが調整されてもかまわない。
図31は、図30に示す半導体チップの送信コイル4aおよび4bを流れる電流とその電流から発生する磁界の向きを示した平面図である。送信回路3’は、送信コイル4aおよび4bにそれぞれ逆向きの磁界を発生させるように電流を印加する。同じ構成のために図示していないが、送信コイルと同様に、受信コイルの受信磁界の向きも逆方向にしている。これにより、2つの送信コイルと2つの受信コイルの間で磁界の差動伝送が行われ、外部より混入する同相ノイズをキャンセルする耐ノイズ性に優れた半導体装置が実現できる。
図32は、図30乃至図31に示す送信回路のブロック図である。データ信号Viが送信回路3’に入力され、送信回路3’で整形された三角波の電流が2つの送信コイル4aおよび4bに印加される。2つの送信コイル4aおよび4bから出力される磁界信号は、互いに180°位相が反転した信号となり、受信コイル5aおよび5bによって受信される。受信コイル5aおよび5bで誘起された電圧は、パルス幅の広い矩形波に近い波形となるので、それを差動回路で受信することによって受信電圧Voを得ることができる。
図33は、図30乃至図31に示す送信回路を備えた送信装置の一例を示す回路図である。図33に示す送信装置Sは、例えば図12に示す送信回路を2つ有し、各送信回路3a’および3b’が1つずつ送信コイル4aまたは4bを有する。各送信コイル4aおよび4bから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように、その2つの送信コイル4aおよび4bが配置されている。それぞれの送信回路3a’および3b’が有する可変電流源8aまたは8bは、既述の可変電流源と同じである。
ここで、受信回路について説明する。図34は、受信回路の一例を示す回路図である。受信回路6は、大きく分けて、受信コイル5、差動回路、ラッチ回路9によって構成されている。差動回路の2つの入力端子間には、受信コイル5と、受信コイル5の誘起電圧の中点(Vb)を決める2つの抵抗とが並列に接続されている。差動回路の2つの出力は、ラッチ回路9に接続され、ラッチ回路9からシングルエンドの受信信号Voが出力される。
図35は、受信回路の他の一例を示す回路図であり、図34の場合と同様に、差動回路の2つの入力端子間に、受信コイルと受信コイルの誘起電圧の中点(Vb)を決める2つの抵抗とが並列に接続されている。受信回路6では、最終的に受信信号が、VoとVoバーの差動信号として出力される。
図36は、受信コイルが直列に設けられた受信回路の一例を示す回路図である。受信回路6’では、受信コイルが直列に設けられていると共に、図34に示した受信回路6のうち、ラッチ回路9を除いた差動回路が2つ並べられ、その出力が1つのラッチ回路9に入力される。受信回路6’がこのような回路構成であることで、図30〜図33で説明した2つの送信コイルを用いた差動伝送が可能となる。
図37は、本発明において受信コイルに同相ノイズが混入した場合の受信コイルへの誘起電圧波形である。Vea(t)とVeb(t)に同相ノイズが混入しているが、差動伝送のため、その差分では同相ノイズがキャンセルされる。
図38は、ノイズをキャンセルするための差動伝送を説明するための説明図である。従来技術では、図10に示した通り、受信信号のパルス幅が狭いため、半導体内の素子のばらつき、またはコイル形状のばらつき等により、僅かな遅延が生ずるだけで同相ノイズのキャンセルばかりか、受信信号の正確な取り込みができなくなっていた。しかし、図38に示す通り、本発明のインターフェース回路に上記の差動伝送を適用することにより、パルス幅が広くなり、僅かな遅延があっても差動波形を再生できる。即ち、配線経路または素子のばらつきによって生ずる遅延があっても、正確に差動信号を再生することができるという新たなメリットがある。
図39は、送信装置が送信回路3”を1つ有し、送信回路3”内に2つの送信コイル4a’および4b’が並列に設けられ、送信コイル4a’および4b’から互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように、2つの送信コイル4a’および4b’が配置された半導体チップの平面図である。この形態からなる送信回路3”は、その構造をより簡単にすることができる点で好ましい。なお、受信回路についても、同様の形態とすることが好ましい。
図40は、図39に示す半導体チップの送信コイル4a’および4b’を流れる電流と、その電流から発生する磁界の向きを示した平面図である。送信回路3”は、送信コイル4a’および4b’にそれぞれ逆向きの磁界を発生させるように電流を印加する。同じ構成のために図示していないが、送信コイルと同様に、受信コイルの受信磁界の向きも逆方向にしている。これにより、2つの送信コイルと2つの受信コイルの間で磁界の差動伝送が行われ、外部より混入する同相ノイズをキャンセルする耐ノイズ性に優れた半導体装置が実現できる。
図41は、図39及び図40に示す送信回路3”の一例を示す回路図である。この送信回路3”は、例えば図12に示す送信回路に2つの送信コイル4a”および4b”が並列に挿入されている送信装置である。送信回路3”が有する可変電流源8は、既述の可変電流源と同じである。
図42は、受信コイルが並列に設けられた受信回路の一例を示す回路図である。受信回路6”は、大きく分けて、2つの受信コイル5a’および5b’、差動回路、ラッチ回路9によって構成されている。差動回路の2つの入力端子間には、2つの受信コイル5a’および5b’と、受信コイル5a’および5b’の誘起電圧の中点(Vb)を決める2つの抵抗とが、それぞれ並列に接続されている。差動回路の2つの出力は、ラッチ回路9に接続され、ラッチ回路9からシングルエンドの受信信号Voが出力される。このように2つの送/受信コイルを一つの送/受信回路内に作り込むことで、インターフェース部の回路規模を小さくすることができる。また、2つの差動回路を用意する図33の例に比べ、差動ペア間のばらつきを抑えることができるという利点もある。
図43は、送信装置が送信回路3”’を1つ有し、送信回路3”’内に2つの送信コイル4a”および4b”が直列に設けられ、送信コイル4a”および4b”から互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように、2つの送信コイル4a”および4b”が配置された半導体チップの平面図である。この形態からなる送信回路3”’には、2つの送信コイル4a”および4b”が直列に接続されている。この送信装置は、図39の並列形態と同様、その構造をより簡単にすることができる点で好ましい。なお、受信回路についても、同様の形態とすることが好ましい。
図44は、図43に示す半導体チップの送信コイル4a”および4b”を流れる電流と、その電流から発生する磁界の向きを示した平面図である。送信回路3”’は、送信コイル4a”および4b”に、それぞれ逆向きの磁界を発生する。同じ構成のために図示していないが、送信コイルと同様に、受信コイルの受信磁界の向きも逆方向にしている。これにより、2つの送信コイルと2つの受信コイルの間で磁界の差動伝送が行われ、外部より混入する同相ノイズをキャンセルする耐ノイズ性に優れた半導体装置が実現できる。
図45は、図43乃至図44に示す送信回路のブロック図である。データ信号Viが送信回路3”’に入力され、送信回路3”’で整形された三角波の電流が、直列に配置された2つの送信コイル4a”および4b”に印加される。2つの送信コイル4a”および4b”から出力される磁界信号は、互いに180°位相が反転した信号となり、受信コイル5a”および5b”によって受信される。受信コイル5a”および5b”で誘起された電圧は、パルス幅の広い矩形波に近い波形となるので、それを差動回路で受信することによって受信電圧Voを得ることができる。
図46は、図43乃至図44に示す送信回路3”’の一例を示す回路図である。この送信装置は、例えば図12に示す送信回路に2つの送信コイル4a”および4b”が直列に挿入されている送信装置である。送信回路3a”’が有する可変電流源8は、既述の可変電流源と同じである。
図47は、受信コイルが直列に設けられた受信回路の一例を示す回路図である。受信回路6”’は、大きく分けて、2つの受信コイル5a”および5b”、差動回路、ラッチ回路によって構成されている。差動回路の2つの入力端子間には、直列に配置された受信コイルと、受信コイルの誘起電圧の中点(Vb)を決める2つの抵抗と、が並列に接続されている。差動回路の2つの出力は、ラッチ回路に接続され、このラッチ回路からシングルエンドの受信信号Voが出力される。このように2つの送/受信コイルを一つの送/受信回路内に作り込むことで、インターフェース部の回路規模を小さくすることができる。また、2つの差動回路を用意する図32の例に比べ、差動ペア間のばらつきを抑えることができるという利点もある。
以上説明したように、送信装置が有する2つの送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するので、送信コイル/受信コイル間の信号授受が差動伝送になり、外来ノイズをキャンセルすることが可能となる。さらに、受信信号のパルス幅が広くなることから、遅延による差動伝送の波形再生が容易になる。また、送信コイルを直列又は並列に配置することにより、送信回路が簡素化され、かつ、回路製造によるばらつきも小さくなるため、ノイズ耐力が向上する。
(インターフェース回路の使用形態)
次に、本発明のインターフェース回路の使用形態について説明する。
図48は、本発明のインターフェース回路を備えた半導体装置の他の例を示す断面図である。この半導体装置は、図11で既述した半導体装置とは異なり、送信コイル4と受信コイル5が対向した形態となっている。このように、送信コイル4と受信コイル5の位置関係は、対向していても、逆に背中合わせになっていても構わない。ただし、送/受信コイル間の距離が近いほどコイル間の信号伝送に使う電力は小さくできるため、図48に示す形態の例がより信号伝送に使う電力が小さくなる。
図11と図48に示した半導体装置では、回路チップを重ね、透しで見た場合の同じ位置に、一方の回路チップには送信コイル4、他方の回路チップには受信コイル5が配置される。
例外として、半導体装置外に故意に信号を送信する場合、もしくは、半導体装置の外部からの信号を故意に受信する場合に限り、回路チップを重ね、透しで見た場合の同じ場所に送信コイルだけ、もしくは受信コイルだけを重ねて配置してもよい。
例えば、本半導体装置内の回路チップの動作を外部からモニタリングしたい場合、各回路チップに、本半導体装置外にある受信コイルに向けて信号を送信する送信コイルが、回路チップ間の信号伝送に使う送信コイルとは別に設けられる。
一方、本半導体装置のテスト動作を外部より制御したい場合、各回路チップに、本半導体装置外にある送信コイルから送信される信号を受信する受信コイルが、回路チップ間の信号伝送に使う受信コイルとは別に設けられる。
このように動作のモニタリングまたはテスト動作のための送信コイルまたは受信コイル、および送信装置または受信装置が設けられば、積層された回路チップの表層にあるものだけでなく、内層にあるものに対しても動作のモニタリングおよびテスト動作を容易に行える。
図49は、本発明のインターフェース回路を3枚以上重ねた回路チップ間の信号伝送に利用した半導体モジュールの一例である。この半導体モジュールは、プリント基板21上に半導体回路チップが積層されてなり、上下で接する回路チップ間だけでなく、さらにその上下に重なる回路チップとの間でも、本発明のインターフェース回路によって信号伝送を行う。
ここでは、一番下に位置する回路チップをIF(インターフェース)チップと呼び、その上に重ねた回路チップとの間で1対多の信号伝送を行うものとする。例えば、上に重ねた回路チップをすべてメモリチップとし、IFチップの送信装置Sとすべてのメモリチップの受信装置Eとを重なるように配置する。これにより、IFチップの送信装置Sから発生する磁界信号を、すべてのメモリチップが同じタイミングで受信することができるため、メモリへの高速書き込みが可能となる。
一般的には、非接触で多層に積層された回路チップに信号を伝送する場合、IFチップからの磁界信号が一番離れた回路チップへ到達するまでの間に、間に挟まった回路チップで発生するノイズが多く含まれる可能性があったが、本発明においては、前述した通り、回路チップで発生するノイズと判別しやすい磁界信号を送信コイルから送信しているため、確実な信号伝送を行うことができる。
また、図49に示した半導体モジュールにおいては、プリント基板21上に、メモリチップすべての送信装置SとIFチップの一つの受信装置Eとを重ねて配置することによって、多数の送信コイルから発生する磁界信号を一つの受信コイルで受信することができる。その結果、数少ない信号伝送の経路を使いながら、高速にメモリから情報を取り出すことができる。この際、例えば、各メモリチップからIFチップへの信号伝送は、時間分割することで確実に行うことが可能である。さらに、この実施形態でも、間に挟まった回路チップで発生するノイズが多く含まれてしまう可能性があるが、前述した通り、回路チップで発生するノイズと判別しやすい磁界信号を送信コイルから発生しているため、確実な信号伝送を行うことができる。
図49のIFチップには、本半導体モジュールを構成するプリント基板21との間にハンダボールまたは金属バンプ等の接続手段22が形成されている。接続手段22は、本半導体モジュールを構成するプリント基板21がインターフェース回路に対応している場合には不用であるが、対応していない場合には、このような構造にするとよい。IFチップに、非接触方式による信号を従来の接触方式による信号に変換する機能が付加される場合には、従来の回路設計技術を使って本半導体モジュールを利用することができる。
図50は、3枚以上重ねた回路チップ間の信号伝送に、本発明のインターフェース回路を利用した他の半導体モジュールの一例である。送信装置S又は受信装置Eが、各回路チップの同じ位置に配置されるのではなく、任意の位置に選択的に設けられた例である。
例えば、右端では一番下の回路チップにのみ送信装置Sが形成され、そこから発生する磁界信号を上2つの回路チップの受信装置Eのみが受信する。また、その左に位置する部分では、1番上の回路チップから発生する磁界信号を上から3番目の回路チップが受信し、また、2番目の回路チップから発生する磁界信号を上から4番目の回路チップが受信する。
このように、選択的に送信装置Sと受信装置Eを配置する構成にすることで、回路チップ間の信号伝送位置を自由に設計することが可能となる。本発明では、ノイズに影響されにくい磁界信号を利用するため、信号伝送位置をさらに自由に選択できる。なお、詳細な平面図を図示していないが、送信装置Sと受信装置Eが重なった状態とは、送信コイルと受信コイルとが対向している状態であり、送信コイルの形成領域と受信コイルの形成領域とが少なくとも一部対向していればよい。また、より好ましくは、送信コイルと受信コイルの中心軸を一致させることにより送信効率を向上させることができる。
本発明の半導体モジュールは、本発明の半導体装置のほかに、他の信号を発生する機能部を有したものであってもよい。この半導体モジュールにおいては、機能部が発生する他の信号が、ノイズとして信号伝送に影響することが考えられるが、本発明の半導体モジュールでは、三角波又は略三角波の信号を用いているため、ノイズからの影響を抑制することができる。他の信号を発生する機能部としては、半導体装置に回路として形成されている場合や、プリント基板上に本発明の半導体装置と共に搭載されている場合がある。また、機能部としては、発振器やクロック動作部品、DC/DCコンバータ等を挙げることができる。
また、本発明のインターフェース回路を備えた半導体モジュールを携帯端末に適用することにより、高速で大容量の信号処理が行えると同時にノイズに影響され難いという効果が生じる。携帯電話のような携帯端末では、無線通信の高速化に対応するために、通信用のCPU(中央処理装置)チップと共に大容量のメモリが必要になる。また、ゲームのようなソフトウエアを高速で処理するために、アプリケーション用のCPUチップと共に大容量のメモリが必要になる。
本発明の半導体モジュールを用いることで、前記IFチップの機能を各CPUにもたせることによって、高速で大容量の信号伝送をCPUとメモリ間で実現することができ、高機能な携帯端末が実現できる。
また、携帯端末には無線機能があるため、その無線機能から発せられる無線信号が、本発明に係る非接触の信号に混入することが懸念されるが、このような混入ノイズに強い信号伝送方法を利用しているため、このような懸念は払拭される。ここでの半導体モジュールは、通信用CPU、アプリケーション用CPU各々を備えたプリント基板の上にメモリチップが積層されている形態を例示できる。
図51は、本発明のインターフェース回路をプリント基板内に装着した一例を示す模式断面図である。
従来、回路チップをプリント基板に搭載する場合、両者の間にハンダボールや金属バンプ等の接続手段が使われていた。電子機器の実際の使用環境では、温度変化が生ずるため、回路チップの熱膨張係数とプリント基板の熱膨張係数の違いにより、この接続手段にクラックが生じることが常に問題になっていた。
しかし、本発明では、ハンダボールや金属バンプ等の金属接続手段を用いず、エポキシ樹脂等の広く一般に使われている樹脂系の接着剤を使用できるため、回路チップとプリント基板との接続が確実に行え、同時に、信号接続の信頼性も向上する。なお、前記半導体装置、半導体モジュール、メモリモジュール、携帯端末では、図示していないが、回路チップ間を固定するために、樹脂系等の金属粒子を含まない接着剤を使うことが好ましい。金属粒子を含むような導電性の接着剤を使用すると、その金属粒子によって磁界強度が熱に変わり、信号伝送に使われる電力が無駄に消費されるからである。
なお、本願では、送信回路に入力される信号が矩形波の電圧波形である場合を記載した。これは、現状の一般的な回路が矩形波の電圧波形によって駆動されているためである。しかしながら、送信コイルから出力される磁界波形が三角波もしくは略三角波になるのであれば、送信回路に入力される信号はいかなるものでもかまわない。例えば、それが矩形波の電流波形であってもかまわない。
また、本願の半導体装置、半導体モジュール、メモリモジュール、携帯端末の実施例に示した回路チップは、便宜的にすべて同じ大きさで図示したが、これに限定されるものではなく、送信コイルと受信コイルとが対向するように回路チップが重なっていればよく、図示した回路チップの大きさに限定されるものではない。

Claims (46)

  1. 送信コイルが磁界信号を出力し、前記磁界信号に基づく電磁誘導により非接触で信号伝送を行う伝送方法であって、
    前記送信コイルが、三角波又は略三角波の磁界信号を出力する伝送方法。
  2. 前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形である、請求項1に記載の伝送方法。
  3. 前記磁界信号は、前記送信コイルに接続された送信回路が積分処理して整形した電流信号を前記送信コイルに提供することによって得られる、請求項1又は2に記載の伝送方法。
  4. 前記積分処理が、RC積分回路により行われる、請求項3に記載の伝送方法。
  5. 前記磁界信号は、前記送信コイルに接続された送信回路が電流スイッチ切換処理して整形した電流信号を前記送信コイルに提供することによって得られる、請求項1又は2に記載の伝送方法。
  6. 前記電流スイッチ切換処理が、複数の可変電流源と当該可変電流源それぞれに接続されたスイッチとを有する回路により行われる、請求項5に記載の伝送方法。
  7. 前記電流信号を、平滑化回路により平滑化させた後に、前記送信コイルに提供する、請求項5又は6に記載の伝送方法。
  8. 前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから発生する磁界信号が互いに位相を180°反転されて伝送される、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の伝送方法。
  9. 信号伝送を電磁誘導により行うインターフェース回路であって、
    送信コイルと、
    前記送信コイルに信号を提供して前記送信コイルから三角波又は略三角波の磁界信号を出力させる送信回路と、を含むインターフェース回路。
  10. 前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形である、請求項9に記載のインターフェース回路。
  11. 前記送信回路が、積分処理を行う積分処理回路を備えている、請求項9又は10に記載のインターフェース回路。
  12. 前記積分処理回路が、RC積分回路である、請求項11に記載のインターフェース回路。
  13. 前記送信回路が、電流スイッチ切換処理を行う電流スイッチ切換処理回路を備えている、請求項9又は10に記載のインターフェース回路。
  14. 前記電流スイッチ切換処理回路が、複数の可変電流源と当該可変電流源それぞれに接続されたスイッチとを備えている、請求項13に記載のインターフェース回路。
  15. 前記送信回路には、前記電流スイッチ切換処理回路から出力される信号を平滑化させるための平滑化回路が設けられている、請求項13又は14に記載のインターフェース回路。
  16. 前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置されている、請求項9ないし15のいずれか1項に記載のインターフェース回路。
  17. 送信コイルと、前記送信コイルに信号を提供して前記送信コイルから三角波又は略三角波の磁界信号を出力させる送信回路と、を含む半導体装置。
  18. 前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形である、請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記送信回路が、積分処理を行う積分処理回路を備えている、請求項17又は18に記載の半導体装置。
  20. 前記送信回路が、電流スイッチ切換処理を行う電流スイッチ切換処理回路を備えている、請求項17又は18に記載の半導体装置。
  21. 前記送信回路には、前記電流スイッチ切換処理回路から出力される信号を平滑化させるための平滑化回路が設けられている、請求項20に記載の半導体装置。
  22. 前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置されている、請求項17ないし21のいずれか1項に記載の半導体装置。
  23. 受信コイルを有する半導体装置が積層されている、請求項17ないし22のいずれか1項に記載の半導体装置。
  24. 受信コイルを有する半導体装置が複数積層されている、請求項17ないし22のいずれか1項に記載の半導体装置。
  25. 少なくとも前記送信コイルを有する複数の半導体装置と、受信コイルを有する半導体装置とが積層されている、請求項17ないし22のいずれか1項に記載の半導体装置。
  26. 前記送信コイルと前記送信回路とを有する半導体装置と前記受信コイルを有する半導体装置との間に積層された他の半導体装置をさらに含む、請求項17ないし25のいずれか1項に記載の半導体装置。
  27. 請求項17ないし26のいずれか1項に記載の半導体装置と、前記半導体装置が積層されているプリント基板と、を含む半導体パッケージ。
  28. 前記半導体装置と前記プリント基板とが、導電体を介して電気的に接続されている、請求項27に記載の半導体パッケージ。
  29. 前記プリント基板が受信コイルを備えている、請求項27又は28に記載の半導体パッケージ。
  30. 送信コイルと、前記送信コイルに信号を提供して前記送信コイルから三角波又は略三角波の磁界信号を出力させる送信回路と、を含むプリント基板。
  31. 前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形である、請求項30に記載のプリント基板。
  32. 前記送信回路が、積分処理を行う積分処理回路を備えている、請求項30又は31に記載のプリント基板。
  33. 前記送信回路が、電流スイッチ切換処理を行う電流スイッチ切換処理回路を備えている、請求項30又は31に記載のプリント基板。
  34. 前記送信回路には、前記電流スイッチ切換処理回路から出力される信号を平滑化させるための平滑化回路が設けられている、請求項33に記載のプリント基板。
  35. 前記送信コイルが2つ設けられ、各送信コイルから互いに位相を180°反転させた磁界信号が発生するように前記2つの送信コイルが配置されている、請求項30ないし34のいずれか1項に記載のプリント基板。
  36. 請求項30ないし35のいずれか1項に記載のプリント基板と、前記プリント基板に積層され、かつ、受信コイルを有する半導体装置と、を含む半導体パッケージ。
  37. 前記プリント基板と前記半導体装置との間に積層された他の半導体装置をさらに含む、請求項36に記載の半導体パッケージ。
  38. 前記プリント基板に積層された、受信コイルを有する複数の半導体装置をさらに含む、請求項36又は37に記載の半導体パッケージ。
  39. 請求項17ないし26のいずれか1項に記載の半導体装置と、前記半導体装置が積層されたプリント基板と、を含み、当該半導体装置のうち少なくとも1つが、前記磁界信号とは異なる信号を発生する機能部を有する、半導体モジュール。
  40. 前記半導体装置と前記プリント基板とが導電体を介して電気的に接続されている、請求項39に記載の半導体モジュール。
  41. 少なくとも1つの前記半導体装置の送信コイルが、前記他の半導体装置の送信コイルと対向しない位置に配置されている、請求項39又は40に記載の半導体モジュール。
  42. 請求項17ないし26のいずれか1項に記載の送信コイルを有する半導体装置と、受信コイルを有する半導体装置、あるいは、請求項36ないし38のいずれかに記載の受信コイルを有する半導体装置と、を含み、前記半導体装置の少なくとも1つがメモリである、メモリモジュール。
  43. 受信回路を有するプリント基板と、当該プリント基板に積層され、送信コイル及び当該送信コイルに信号を提供して当該送信コイルから三角波又は略三角波の磁界信号を出力させる送信回路を備えたメモリである半導体装置と、を含むメモリモジュール。
  44. 前記三角波又は前記略三角波は、連続的に増加又は減少する波形、あるいは、段階的に増加又は減少する波形である、請求項43に記載のメモリモジュール。
  45. 前記半導体装置が複数積層されている、請求項43又は44に記載のメモリモジュール。
  46. 請求項17ないし26のいずれか1項に記載の半導体装置、又は、請求項30ないし35のいずれか1項に記載のプリント基板を備えている携帯機器。
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