JPWO2007007511A1 - フェライトシート - Google Patents

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Abstract

フェライト焼結体が信号ケーブルに直接かつ十分に密着し、良好なノイズ除去特性を有するフェライトシートを提供する。折り返し部を有する可撓性のあるシート(13)と、シート(13)上であって前記折り返し部を除く領域に形成された複数のフェライト焼結体(15),(15)と、シート(13)上であってフェライト焼結体(15),(15)の周囲に形成された弾性材(17)と、前記折り返し部に沿ってシート(13)を折り曲げた場合に弾性材(17)同士が接着するように、弾性材(17)上に形成された粘着層(19)と、を備えたフェライトシート。

Description

本発明は、フェライトシート、特に、信号ケーブルに取り付けて電波の漏れや侵入を防止したり、信号に重畳するノイズを低減・除去するために使用されるフェライトシートに関する。
従来、電子機器・電子部品からノイズが漏れたり、電子機器・電子部品へノイズが侵入するのを防止するために、信号ケーブルに取り付けて使用する電波吸収体が種々提供されている。
この種の電波吸収体としては、特許文献1に記載のように、フェライト焼結体の両面がテープで覆われているものが知られている。図21に示すように、この電波吸収体では、フェライト焼結体63,63の両面がテープ65,67で覆われており、テープ67を信号ケーブル61に貼り付けることにより、電波吸収体を信号ケーブル61に取り付ける。
しかしながら、特許文献1に記載の電波吸収体では、信号ケーブル61に取り付けた場合に、フェライト焼結体63,63と信号ケーブル61との間にテープ67が介在してしまうので、ノイズの除去が十分ではなかった。
図22は、サイズが20.0mm×15.0mm×1.0mmである2枚の(一対の)フェライト焼結体にて信号ケーブルの両側を挟み込み、フェライト焼結体同士の間の距離(ギャップ)が0.2mm,0.3mm,0.4mm,0.5mmである場合それぞれの、信号ケーブルのインピーダンスの周波数特性を示したグラフである。図22に示されているように、インピーダンスの平均値はギャップが大きくなるにつれて低下し、0.3mmの場合と、それより0.1mm大きい0.4mmの場合とでは10%程度も低下してしまう。そして、インピーダンスの平均値が低下してしまうと、ノイズの除去特性が低下してしまう。これにより、フェライト焼結体63,63と信号ケーブル61との間にテープ67が介在することによってギャップが大きくなり、ノイズの防止特性が低下してしまうことがわかる。
また、信号ケーブル61の材質によってはテープ67と信号ケーブル61との接着が十分でなく、信号ケーブル61の振動によりテープ67が剥がれ、フェライト焼結体63,63と信号ケーブル61とが離間してしまう危険があった。
特開2002−204094号公報
そこで、本発明の目的は、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接かつ十分に密着し、良好なノイズ除去特性を有するフェライトシートを提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明に係るフェライトシートは、
折り返し部を有する可撓性のあるシートと、
前記シート上であって前記折り返し部を除く領域に形成された複数のフェライト焼結体と、
前記シート上であって前記フェライト焼結体の周囲に形成された弾性材と、
前記折り返し部に沿って前記シートを折り曲げた場合に前記弾性材同士が接着するように、前記弾性材上に形成された粘着層と、
を備えたことを特徴とする。
本発明に係るフェライトシートは、折り返し部で折り返し、信号ケーブルを挟み込んで使用する。そして、フェライト焼結体にて電波の漏洩・侵入を防止したり、信号に重畳するノイズを低減・除去する。このようなフェライトシートにおいて、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接接触するので、高いノイズ除去効果を得ることができる。また、弾性材と弾性材とを粘着層により接着させるので接着性がよく、さらに弾性材で信号ケーブルを挟み込むようにフェライトシートを固定させるので、信号ケーブルに振動が生じても弾性材の弾性によりフェライト焼結体を信号ケーブルに常に密着させておくことができる。このフェライト焼結体と信号ケーブルとの密着性により、さらに高いノイズ除去効果を得ることができる。
また、本発明に係るフェライトシートにおいて、前記フェライト焼結体は前記折り返し部を軸として略対称に形成されていることが好ましい。これにより、折り返し部で折り返した場合に、フェライト焼結体とフェライト焼結体が平面視で完全に重なり合い、高いノイズ除去効果を得ることができる。
また、前記シートは平面視で矩形形状をなし、前記折り返し部は前記シートの長辺方向の中央部に位置することを特徴とする。折り返し部がシートの中央部に位置することで、粘着層が露出せず、フェライトシートが近傍の電子部品に付着することを防ぐことができる。
また、前記シートは平面視で矩形形状をなし、前記弾性材は少なくとも前記折り返し部および前記シートの両端部に形成されていることが好ましい。これにより、折り返し部で折り返した場合に、折り返し部に形成された弾性材同士およびシートの両端部に形成された弾性材同士が粘着層により接着し、信号ケーブルを挟み込むようにフェライトシートを固定することができる。この結果、フェライト焼結体と信号ケーブルとを十分に密着させることができる。
また、前記折り返し部には屈曲容易部が設けられていることが好ましい。屈曲容易部は、前記弾性材に形成された切り込みや、前記シートに設けられた切り欠きであってよい。また、前記シート上の前記弾性材が形成されていない部分、前記シートが切り離された分離部、または弛ませられた前記シートが互いに貼り合わされている部分であってもよい。屈曲容易部を設けることにより、折り返し部でシートを簡単に折り曲げることが可能となり、フェライトシートの信号ケーブルへの装着作業が容易となる。
また、本発明に係るフェライトシートにおいて、前記シートには、弾性材の形成されていない固定用シートが付加されていることが好ましい。フェライトシートを折り返し部で折り返し、固定用シートを巻きつけて固定することで、フェライトシートを信号ケーブルに強固に固定することができる。
また、前記フェライト焼結体は、複数個に分割されたフェライト焼結体であってもよい。フェライト焼結体が複数個に分割されていることで、個々のフェライト焼結体は小型・薄型となる。これにより、割れや欠けが生じにくくなる。また、個々のフェライト焼結体の間で屈曲可能となり、湾曲した信号ケーブルにも幅広く取り付けることができる。
また、前記複数のフェライト焼結体の大きさが互いに異なっていてもよい。これにより、取り付ける際にずれが生じても、平面視でフェライト焼結体が重なり合う面積に変動が生じにくくなる。この結果、安定したノイズ除去特性を得ることができる。
このように本発明によれば、折り返し部を有する可撓性のあるシートと、前記シート上であって前記折り返し部を除く領域に形成された複数のフェライト焼結体と、前記シート上であって前記フェライト焼結体の周囲に形成された弾性材と、前記折り返し部に沿って前記シートを折り曲げた場合に前記弾性材同士が接着するように、前記弾性材上に形成された粘着層と、を備えているので、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接かつ十分に密着する。この結果、高いノイズ除去効果を得ることができる。
本発明の第1実施例であるフェライトシートを示す平面図である。 本発明の第1実施例であるフェライトシートを示す断面図である。 図1および図2に示したフェライトシートの使用状態を示す斜視図である。 図3に示した使用状態の断面図である。 図1に示したフェライトシートの変形例を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は正面図である。 図5に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 図1に示したフェライトシートの他の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施例であるフェライトシートを示す平面図である。 図8に示したフェライトシートの変形例を示す平面図である。 図8に示したフェライトシートの他の変形例を示す平面図である。 図8に示したフェライトシートの他の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図8に示したフェライトシートの他の変形例を示す断面図である。 (a),(b)ともに図8に示したフェライトシートの他の変形例を示す断面図である。 本発明の第3実施例であるフェライトシートを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図14に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 図14に示したフェライトシートの他の変形例を示す平面図である。 本発明の第4実施例であるフェライトシートを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図17に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 本発明の第5実施例であるフェライトシートを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図19に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 従来の電波吸収体の使用状態を示す断面図である。 インピーダンスの周波数特性を示したグラフである。
以下、本発明に係るフェライトシートの実施例について添付図面を参照して説明する。
(第1実施例)
図1は第1実施例であるフェライトシートの平面図であり、図2は断面図である。図1に示すように、第1実施例であるフェライトシート11Aには、折り返し部12(破線で領域を示す)を有する可撓性のあるシート13上に2つのフェライト焼結体15,15が形成されている。折り返し部12はシート13の長辺方向の中央部に設けられている。なお、ここで折り返し部12とは、フェライトシート11Aを折り返すシート13上の任意の領域を指す。また、フェライト焼結体15,15は、折り返し部12を除く領域に形成され、折り返し部12を軸として略対称をなしている。そして、図2に示すように、シート13上のフェライト焼結体15,15の周囲には弾性材17が形成され、弾性材17上には、折り返し部12で折り返した場合に弾性材17同士が接着するように粘着層19が形成されている。
シート13は樹脂またはゴムからなり、平面視で四角形である。また、フェライト焼結体15,15および弾性材17を形成する面は粘着性を有している。このシート13の粘着性によりフェライト焼結体15,15および弾性材17がシート13上に固定される。なお、シート13が伸縮性を有する材料により形成されている場合には、様々な厚みの信号ケーブルに対してフェライトシート11Aを取り付けることが容易となる。
また、フェライト焼結体15,15はNi−Znを主成分として形成され、平面視で四角形である。また、弾性材17は、ウレタンにより形成されている。
第1実施例において、シート13のサイズは縦14mm、横9mm(折り返し部12で分割された片側のサイズ)であり、フェライト焼結体15,15のサイズは縦10mm、横5mm、高さ0.5mmである。なお、シート13、フェライト焼結体15,15および弾性材17の成分やサイズは一例であることは勿論である。
このフェライトシート11Aは、図3に示すように、フェライト焼結体15,15および弾性材17が内側になるように折り返し部12で折り返すことにより、信号ケーブル21を挟み込んで使用する。図4は使用状態の断面図であるが、図4に示すように、弾性材17と弾性材17が粘着層19により接着することにより、フェライトシート11Aが信号ケーブル21に固定されている。
フェライト焼結体15,15が信号ケーブル21に直接接触するので、高いノイズ除去効果を得ることができる。また、弾性材17と弾性材17とを粘着層19により接着させるので、接着性がよい。さらに、弾性材17で信号ケーブル21を挟み込むようにフェライトシート11Aを信号ケーブル21に固定させているので、信号ケーブル21に振動が生じても、弾性材17の弾性によりフェライト焼結体15,15を信号ケーブル21に常に密着させておくことができる。
また、フェライト焼結体15,15および弾性材17が可撓性を有するシート13上に形成されているので、信号ケーブル21の大きさに関わらず、フェライト焼結体15,15が信号ケーブル21に直接かつ十分に密着するように挟み込むことができる。
また、弾性材17がフェライト焼結体15,15の周囲に形成されているので、フェライト焼結体15,15が破損しても弾性材17によりフェライト焼結体15,15の飛散を防止することができる。
さらに、本第1実施例では、折り返し部12をシート13の中央部に設けているので、粘着層19が露出せず、フェライトシート11Aが近傍の電子部品に付着しない。また、フェライト焼結体15,15が折り返し部12を軸として略対称に形成されているので、平面視でフェライト焼結体15,15が重なり合い、ノイズの除去特性が良好となる。
本第1実施例のフェライトシート11Aは図2に示すように、弾性材17の厚みがフェライト焼結体15の厚みよりも薄くなっている。このような構成によれば、図4に示すように信号ケーブル21を挟み込んだ場合に、信号ケーブル21にフェライト焼結体15,15を押し当てる作用を発生させることができる。これにより、フェライト焼結体15,15の信号ケーブル21に対する密着性をさらに向上させることができる。
なお、折り返し部12およびシート13の両端部に形成される弾性材17の厚みは、フェライト焼結体15,15の厚みより厚くてもよい。すなわち、図5(a)〜(c)に示すように、折り返し部12およびシート13の両端部に形成される弾性材17aをフェライト焼結体15,15より厚く形成し、その他の領域に形成される弾性材17bをフェライト焼結体15,15より薄く形成してもよい。このように構成することで、図6に示すように信号ケーブル21を挟み込んだ場合に、信号ケーブル21からはみだして信号ケーブル21に接しないフェライト焼結体15,15を弾性材17aが十分に支えることができ、フェライト焼結体15,15の割れを防止することができる。
また、弾性材17は折り返し部12およびシート13の両端部に形成されていれば、弾性材17同士が接着し、フェライト焼結体15,15を信号ケーブル21に直接かつ十分に密着させることができる。よって、図7に示すように、折り返し部12およびシート13の両端部以外の領域には弾性材17が形成されていなくてもよい。
(第2実施例)
図8に示すように、第2実施例であるフェライトシート11Bは、基本的には前記第1実施例であるフェライトシート11Aと同様に、シート13上にフェライト焼結体15,15および弾性材17が形成されたものであるが、フェライト焼結体15,15の間の折り返し部12に形成された弾性材17に切り込み31が設けられている。弾性材17に切り込み31を設けることで、折り返し部12でシート13が屈曲しやすくなり、フェライトシート11Bを信号ケーブルに取り付けることが容易となる。
第2実施例のフェライトシート11Bでは、切り込み31は直線状に設けられているが、破線状であっても鎖状に形成されていてもよい。また、切り込み31はシート13に達してもよいし、シート13に達しない程度の深さとしてもよい。
なお、シート13を屈曲しやすくするために形成された屈曲容易部は、弾性材17に設けられた切り込み31に限られず、図9に示すように、シート13に設けられた切り欠き33であってもよい。切り欠き33は、図9に示すように三角形状であっても、図10に示すように半円形状であってもよい。
また屈曲容易部は、図11(a)および(b)に示すように、シート13上の弾性材17が形成されない部分35であってもよい。シート13に設けられた弾性材17の形成されていない部分35により、シート13の屈曲が容易となり、信号ケーブルにフェライトシート11Bを容易に取り付けることができる。
また、屈曲容易部は、図12に示すように、シート13が切り離された分離部37であってもよい。折り返し部12で2つに切り離されたシート13の分離部37により、シート13が屈曲しやすくなり、信号ケーブルにフェライトシート11Bを容易に取り付けることができる。
また、シート13を屈曲しやすくするために、図13(a)に示すように、弛ませたシート13を互いに貼り合わせてもよい。これにより、折り返し部12でシート13を屈曲しやすくなると共に、シート13の貼り合わせ部分39を掴むことにより、フェライトシート11Bを保持しやすくなる。この結果、フェライトシート11Bの取り扱いが容易となる。なお、シート13を貼り合わせるには、一枚のシート13を用いる必要はなく、図13(b)に示すように2枚のシートを折り返し部12で貼り合わせてもよい。
(第3実施例)
図14(a)および(b)に示すように、第3実施例であるフェライトシート11Cは、シート13の長辺方向の一方に弾性材17の形成されていない固定用シート43が付加されたものである。なお、固定用シート43は、弾性材17が形成されたシート13と一体をなしている。その他の構成は、前記第1の実施例であるフェライトシート11Aと同様である。
このフェライトシート11Cによれば、図15に示すように、フェライトシート11Cを折り返し部12で折り返した場合に、固定用シート43を弾性材17およびシート13の弾性材17が形成されていない面にさらに巻きつけることができる。弾性材17およびシート13と接着する固定用シート43の面は粘着性を有し、この粘着性により固定用シート43が固定される。これにより、フェライトシート11Cの両端部において接着した弾性材17と弾性材17とを離間させにくくする。この結果、フェライトシート11Cを信号ケーブル21に強固に固定することができる。
なお、フェライトシート11Cを信号ケーブル21に強固に固定するためには、固定用シート43は1mm以上の長さを有することが望ましい。また、固定用シート43を付加する位置は、シート13の長辺方向に限られず、図16に示すように、シート13の短辺方向に設けてもよい。
(第4実施例)
図17(a)および(b)に示すように、第4実施例であるフェライトシート11Dは、フェライト焼結体15,15が複数個に分割されたものである。その他の構成は、前記第1実施例であるフェライトシート11Aと同様である。
このフェライトシート11Dは、図18に示すように、信号ケーブル21に取り付ける。フェライト焼結体15,15が複数個に分割されているので、個々のフェライト焼結体は小型・薄型であり、割れや欠けが生じにくく、フェライトシート11Dの大きさや形状を容易に変更でき、製造コストの低減を図ることができる。また、分割された個々のフェライト焼結体が整列しているので、屈曲可能であり、信号ケーブル21の湾曲にも対応することが可能となる。
(第5実施例)
図19に示すように、第5実施例であるフェライトシート11Eは、フェライト焼結体15a,15bの大きさが互いに異なっている。すなわち、フェライト焼結体15aの大きさは、フェライト焼結体15bよりも大きく形成されている。その他の構成は、前記第1実施例であるフェライトシート11Aと同様である。
このフェライトシート11Eにあっては、フェライト焼結体15a,15bの大きさが異なっているので、図20に示すようにフェライトシート11Eを信号ケーブル21に取り付けた場合にずれが生じても、フェライト焼結体15a,15bでの重なり面積に変動が生じにくい。これにより、安定したノイズの吸収特性を得ることができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係るフェライトシートは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。例えば、前記実施例においてはシート上に2つのフェライト焼結体を形成したが、フェライト焼結体は3つ以上であってもよい。また、弾性材は、不織布、和紙、ゴムまたは樹脂から形成することも可能であり、弾性材自体に粘着性をもたせてもよい。
以上のように、本発明は、電波の漏れや侵入を防止したり、ノイズを低減・除去するフェライトシートに有用であり、特に、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接かつ十分に密着し、良好なノイズ除去特性を有する点で優れている。
本発明は、フェライトシート、特に、信号ケーブルに取り付けて電波の漏れや侵入を防止したり、信号に重畳するノイズを低減・除去するために使用されるフェライトシートに関する。
従来、電子機器・電子部品からノイズが漏れたり、電子機器・電子部品へノイズが侵入するのを防止するために、信号ケーブルに取り付けて使用する電波吸収体が種々提供されている。
この種の電波吸収体としては、特許文献1に記載のように、フェライト焼結体の両面がテープで覆われているものが知られている。図19に示すように、この電波吸収体では、フェライト焼結体63,63の両面がテープ65,67で覆われており、テープ67を信号ケーブル61に貼り付けることにより、電波吸収体を信号ケーブル61に取り付ける。
しかしながら、特許文献1に記載の電波吸収体では、信号ケーブル61に取り付けた場合に、フェライト焼結体63,63と信号ケーブル61との間にテープ67が介在してしまうので、ノイズの除去が十分ではなかった。
図20は、サイズが20.0mm×15.0mm×1.0mmである2枚の(一対の)フェライト焼結体にて信号ケーブルの両側を挟み込み、フェライト焼結体同士の間の距離(ギャップ)が0.2mm,0.3mm,0.4mm,0.5mmである場合それぞれの、信号ケーブルのインピーダンスの周波数特性を示したグラフである。図20に示されているように、インピーダンスの平均値はギャップが大きくなるにつれて低下し、0.3mmの場合と、それより0.1mm大きい0.4mmの場合とでは10%程度も低下してしまう。そして、インピーダンスの平均値が低下してしまうと、ノイズの除去特性が低下してしまう。これにより、フェライト焼結体63,63と信号ケーブル61との間にテープ67が介在することによってギャップが大きくなり、ノイズの防止特性が低下してしまうことがわかる。
また、信号ケーブル61の材質によってはテープ67と信号ケーブル61との接着が十分でなく、信号ケーブル61の振動によりテープ67が剥がれ、フェライト焼結体63,63と信号ケーブル61とが離間してしまう危険があった。
特開2002−204094号公報
そこで、本発明の目的は、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接かつ十分に密着し、良好なノイズ除去特性を有するフェライトシートを提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明に係るフェライトシートは、
折り返し部を有する可撓性のあるシートと、
前記シート上であって前記折り返し部を除く領域に形成された複数のフェライト焼結体と、
前記シート上であって前記フェライト焼結体の周囲に形成され、前記フェライト焼結体よりも厚みが薄い弾性材と、
前記折り返し部に沿って前記シートを折り曲げた場合に前記弾性材同士が接着するように、前記弾性材上に形成された粘着層と、
を備えたことを特徴とする。
本発明に係るフェライトシートは、折り返し部で折り返し、信号ケーブルを挟み込んで使用する。そして、フェライト焼結体にて電波の漏洩・侵入を防止したり、信号に重畳するノイズを低減・除去する。このようなフェライトシートにおいて、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接接触するので、高いノイズ除去効果を得ることができる。また、弾性材と弾性材とを粘着層により接着させるので接着性がよく、さらに弾性材で信号ケーブルを挟み込むようにフェライトシートを固定させるので、信号ケーブルに振動が生じても弾性材の弾性によりフェライト焼結体を信号ケーブルに常に密着させておくことができる。このフェライト焼結体と信号ケーブルとの密着性により、さらに高いノイズ除去効果を得ることができる。
また、本発明に係るフェライトシートにおいて、前記フェライト焼結体は前記シートを折り返す前の平面状態で前記折り返し部を軸として対称に形成されていることが好ましい。これにより、折り返し部で折り返した場合に、フェライト焼結体とフェライト焼結体が平面視で完全に重なり合い、高いノイズ除去効果を得ることができる。
また、前記シートは平面視で矩形形状をなし、前記折り返し部は前記シートの長辺方向の中央部に位置することを特徴とする。折り返し部がシートの中央部に位置することで、粘着層が露出せず、フェライトシートが近傍の電子部品に付着することを防ぐことができる。
また、前記シートは平面視で矩形形状をなし、前記弾性材は少なくとも前記折り返し部および前記シートの両端部に形成されていることが好ましい。これにより、折り返し部で折り返した場合に、折り返し部に形成された弾性材同士およびシートの両端部に形成された弾性材同士が粘着層により接着し、信号ケーブルを挟み込むようにフェライトシートを固定することができる。この結果、フェライト焼結体と信号ケーブルとを十分に密着させることができる。
また、前記折り返し部には屈曲容易部が設けられていることが好ましい。屈曲容易部は、前記弾性材に形成された切り込みや、前記シートに設けられた切り欠きであってよい。また、前記シート上の前記弾性材が形成されていない部分、前記シートが切り離された分離部、または弛ませられた前記シートが互いに貼り合わされている部分であってもよい。屈曲容易部を設けることにより、折り返し部でシートを簡単に折り曲げることが可能となり、フェライトシートの信号ケーブルへの装着作業が容易となる。
また、本発明に係るフェライトシートにおいて、前記シートには、弾性材の形成されていない固定用シートが付加されていることが好ましい。フェライトシートを折り返し部で折り返し、固定用シートを巻きつけて固定することで、フェライトシートを信号ケーブルに強固に固定することができる。
また、前記フェライト焼結体は、複数個に分割されたフェライト焼結体であってもよい。フェライト焼結体が複数個に分割されていることで、個々のフェライト焼結体は小型・薄型となる。これにより、割れや欠けが生じにくくなる。また、個々のフェライト焼結体の間で屈曲可能となり、湾曲した信号ケーブルにも幅広く取り付けることができる。
また、前記複数のフェライト焼結体の大きさが互いに異なっていてもよい。これにより、取り付ける際にずれが生じても、平面視でフェライト焼結体が重なり合う面積に変動が生じにくくなる。この結果、安定したノイズ除去特性を得ることができる。
このように本発明によれば、折り返し部を有する可撓性のあるシートと、前記シート上であって前記折り返し部を除く領域に形成された複数のフェライト焼結体と、前記シート上であって前記フェライト焼結体の周囲に形成され、前記フェライト焼結体よりも厚みが薄い弾性材と、前記折り返し部に沿って前記シートを折り曲げた場合に前記弾性材同士が接着するように、前記弾性材上に形成された粘着層と、を備えているので、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接かつ十分に密着する。この結果、高いノイズ除去効果を得ることができる。
以下、本発明に係るフェライトシートの実施例について添付図面を参照して説明する。
(第1実施例)
図1は第1実施例であるフェライトシートの平面図であり、図2は断面図である。図1に示すように、第1実施例であるフェライトシート11Aには、折り返し部12(破線で領域を示す)を有する可撓性のあるシート13上に2つのフェライト焼結体15,15が形成されている。折り返し部12はシート13の長辺方向の中央部に設けられている。なお、ここで折り返し部12とは、フェライトシート11Aを折り返すシート13上の任意の領域を指す。また、フェライト焼結体15,15は、折り返し部12を除く領域に形成され、折り返し部12を軸として略対称をなしている。そして、図2に示すように、シート13上のフェライト焼結体15,15の周囲には弾性材17が形成され、弾性材17上には、折り返し部12で折り返した場合に弾性材17同士が接着するように粘着層19が形成されている。
シート13は樹脂またはゴムからなり、平面視で四角形である。また、フェライト焼結体15,15および弾性材17を形成する面は粘着性を有している。このシート13の粘着性によりフェライト焼結体15,15および弾性材17がシート13上に固定される。なお、シート13が伸縮性を有する材料により形成されている場合には、様々な厚みの信号ケーブルに対してフェライトシート11Aを取り付けることが容易となる。
また、フェライト焼結体15,15はNi−Znを主成分として形成され、平面視で四角形である。また、弾性材17は、ウレタンにより形成されている。
第1実施例において、シート13のサイズは縦14mm、横9mm(折り返し部12で分割された片側のサイズ)であり、フェライト焼結体15,15のサイズは縦10mm、横5mm、高さ0.5mmである。なお、シート13、フェライト焼結体15,15および弾性材17の成分やサイズは一例であることは勿論である。
このフェライトシート11Aは、図3に示すように、フェライト焼結体15,15および弾性材17が内側になるように折り返し部12で折り返すことにより、信号ケーブル21を挟み込んで使用する。図4は使用状態の断面図であるが、図4に示すように、弾性材17と弾性材17が粘着層19により接着することにより、フェライトシート11Aが信号ケーブル21に固定されている。
フェライト焼結体15,15が信号ケーブル21に直接接触するので、高いノイズ除去効果を得ることができる。また、弾性材17と弾性材17とを粘着層19により接着させるので、接着性がよい。さらに、弾性材17で信号ケーブル21を挟み込むようにフェライトシート11Aを信号ケーブル21に固定させているので、信号ケーブル21に振動が生じても、弾性材17の弾性によりフェライト焼結体15,15を信号ケーブル21に常に密着させておくことができる。
また、フェライト焼結体15,15および弾性材17が可撓性を有するシート13上に形成されているので、信号ケーブル21の大きさに関わらず、フェライト焼結体15,15が信号ケーブル21に直接かつ十分に密着するように挟み込むことができる。
また、弾性材17がフェライト焼結体15,15の周囲に形成されているので、フェライト焼結体15,15が破損しても弾性材17によりフェライト焼結体15,15の飛散を防止することができる。
さらに、本第1実施例では、折り返し部12をシート13の中央部に設けているので、粘着層19が露出せず、フェライトシート11Aが近傍の電子部品に付着しない。また、フェライト焼結体15,15が折り返し部12を軸として略対称に形成されているので、平面視でフェライト焼結体15,15が重なり合い、ノイズの除去特性が良好となる。
本第1実施例のフェライトシート11Aは図2に示すように、弾性材17の厚みがフェライト焼結体15の厚みよりも薄くなっている。このような構成によれば、図4に示すように信号ケーブル21を挟み込んだ場合に、信号ケーブル21にフェライト焼結体15,15を押し当てる作用を発生させることができる。これにより、フェライト焼結体15,15の信号ケーブル21に対する密着性をさらに向上させることができる。
また、弾性材17は折り返し部12およびシート13の両端部に形成されていれば、弾性材17同士が接着し、フェライト焼結体15,15を信号ケーブル21に直接かつ十分に密着させることができる。よって、図5に示すように、折り返し部12およびシート13の両端部以外の領域には弾性材17が形成されていなくてもよい。
(第2実施例)
図6に示すように、第2実施例であるフェライトシート11Bは、基本的には前記第1実施例であるフェライトシート11Aと同様に、シート13上にフェライト焼結体15,15および弾性材17が形成されたものであるが、フェライト焼結体15,15の間の折り返し部12に形成された弾性材17に切り込み31が設けられている。弾性材17に切り込み31を設けることで、折り返し部12でシート13が屈曲しやすくなり、フェライトシート11Bを信号ケーブルに取り付けることが容易となる。
第2実施例のフェライトシート11Bでは、切り込み31は直線状に設けられているが、破線状であっても鎖状に形成されていてもよい。また、切り込み31はシート13に達してもよいし、シート13に達しない程度の深さとしてもよい。
なお、シート13を屈曲しやすくするために形成された屈曲容易部は、弾性材17に設けられた切り込み31に限られず、図7に示すように、シート13に設けられた切り欠き33であってもよい。切り欠き33は、図7に示すように三角形状であっても、図8に示すように半円形状であってもよい。
また屈曲容易部は、図9(a)および(b)に示すように、シート13上の弾性材17が形成されない部分35であってもよい。シート13に設けられた弾性材17の形成されていない部分35により、シート13の屈曲が容易となり、信号ケーブルにフェライトシート11Bを容易に取り付けることができる。
また、屈曲容易部は、図10に示すように、シート13が切り離された分離部37であってもよい。折り返し部12で2つに切り離されたシート13の分離部37により、シート13が屈曲しやすくなり、信号ケーブルにフェライトシート11Bを容易に取り付けることができる。
また、シート13を屈曲しやすくするために、図11(a)に示すように、弛ませたシート13を互いに貼り合わせてもよい。これにより、折り返し部12でシート13を屈曲しやすくなると共に、シート13の貼り合わせ部分39を掴むことにより、フェライトシート11Bを保持しやすくなる。この結果、フェライトシート11Bの取り扱いが容易となる。なお、シート13を貼り合わせるには、一枚のシート13を用いる必要はなく、図11(b)に示すように2枚のシートを折り返し部12で貼り合わせてもよい。
(第3実施例)
図12(a)および(b)に示すように、第3実施例であるフェライトシート11Cは、シート13の長辺方向の一方に弾性材17の形成されていない固定用シート43が付加されたものである。なお、固定用シート43は、弾性材17が形成されたシート13と一体をなしている。その他の構成は、前記第1の実施例であるフェライトシート11Aと同様である。
このフェライトシート11Cによれば、図13に示すように、フェライトシート11Cを折り返し部12で折り返した場合に、固定用シート43を弾性材17およびシート13の弾性材17が形成されていない面にさらに巻きつけることができる。弾性材17およびシート13と接着する固定用シート43の面は粘着性を有し、この粘着性により固定用シート43が固定される。これにより、フェライトシート11Cの両端部において接着した弾性材17と弾性材17とを離間させにくくする。この結果、フェライトシート11Cを信号ケーブル21に強固に固定することができる。
なお、フェライトシート11Cを信号ケーブル21に強固に固定するためには、固定用シート43は1mm以上の長さを有することが望ましい。また、固定用シート43を付加する位置は、シート13の長辺方向に限られず、図14に示すように、シート13の短辺方向に設けてもよい。
(第4実施例)
図15(a)および(b)に示すように、第4実施例であるフェライトシート11Dは、フェライト焼結体15,15が複数個に分割されたものである。その他の構成は、前記第1実施例であるフェライトシート11Aと同様である。
このフェライトシート11Dは、図16に示すように、信号ケーブル21に取り付ける。フェライト焼結体15,15が複数個に分割されているので、個々のフェライト焼結体は小型・薄型であり、割れや欠けが生じにくく、フェライトシート11Dの大きさや形状を容易に変更でき、製造コストの低減を図ることができる。また、分割された個々のフェライト焼結体が整列しているので、屈曲可能であり、信号ケーブル21の湾曲にも対応することが可能となる。
(第5実施例)
図17に示すように、第5実施例であるフェライトシート11Eは、フェライト焼結体15a,15bの大きさが互いに異なっている。すなわち、フェライト焼結体15aの大きさは、フェライト焼結体15bよりも大きく形成されている。その他の構成は、前記第1実施例であるフェライトシート11Aと同様である。
このフェライトシート11Eにあっては、フェライト焼結体15a,15bの大きさが異なっているので、図18に示すようにフェライトシート11Eを信号ケーブル21に取り付けた場合にずれが生じても、フェライト焼結体15a,15bでの重なり面積に変動が生じにくい。これにより、安定したノイズの吸収特性を得ることができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係るフェライトシートは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。例えば、前記実施例においてはシート上に2つのフェライト焼結体を形成したが、フェライト焼結体は3つ以上であってもよい。また、弾性材は、不織布、和紙、ゴムまたは樹脂から形成することも可能であり、弾性材自体に粘着性をもたせてもよい。
以上のように、本発明は、電波の漏れや侵入を防止したり、ノイズを低減・除去するフェライトシートに有用であり、特に、フェライト焼結体が信号ケーブルに直接かつ十分に密着し、良好なノイズ除去特性を有する点で優れている。
本発明の第1実施例であるフェライトシートを示す平面図である。 本発明の第1実施例であるフェライトシートを示す断面図である。 図1および図2に示したフェライトシートの使用状態を示す斜視図である。 図3に示した使用状態の断面図である。 図1に示したフェライトシートの他の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施例であるフェライトシートを示す平面図である。 図6に示したフェライトシートの変形例を示す平面図である。 図6に示したフェライトシートの他の変形例を示す平面図である。 図6に示したフェライトシートの他の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図6に示したフェライトシートの他の変形例を示す断面図である。 (a),(b)ともに図6に示したフェライトシートの他の変形例を示す断面図である。 本発明の第3実施例であるフェライトシートを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図12に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 図12に示したフェライトシートの他の変形例を示す平面図である。 本発明の第4実施例であるフェライトシートを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図15に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 本発明の第5実施例であるフェライトシートを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図17に示したフェライトシートの使用状態を示す断面図である。 従来の電波吸収体の使用状態を示す断面図である。 インピーダンスの周波数特性を示したグラフである。
符号の説明
11A〜11E…フェライトシート
12…折り返し部
13…シート
15,15a,15b…フェライト焼結体
17…弾性材
19…粘着層
21…信号ケーブル
43…固定用シート

Claims (13)

  1. 折り返し部を有する可撓性のあるシートと、
    前記シート上であって前記折り返し部を除く領域に形成された複数のフェライト焼結体と、
    前記シート上であって前記フェライト焼結体の周囲に形成された弾性材と、
    前記折り返し部に沿って前記シートを折り曲げた場合に前記弾性材同士が接着するように、前記弾性材上に形成された粘着層と、
    を備えたことを特徴とするフェライトシート。
  2. 前記フェライト焼結体は前記折り返し部を軸として略対称に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のフェライトシート。
  3. 前記シートは平面視で矩形形状をなし、
    前記折り返し部は前記シートの長辺方向の中央部に位置すること、
    を特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載のフェライトシート。
  4. 前記シートは平面視で矩形形状をなし、
    前記弾性材は少なくとも前記折り返し部および前記シートの両端部に形成されていること、
    を特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載のフェライトシート。
  5. 前記折り返し部に屈曲容易部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載のフェライトシート。
  6. 前記屈曲容易部は前記弾性材に設けられた切り込みであることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のフェライトシート。
  7. 前記屈曲容易部は前記シートに設けられた切り欠きであることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のフェライトシート。
  8. 前記屈曲容易部は前記シート上の前記弾性材が形成されていない部分であることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のフェライトシート。
  9. 前記シートは少なくとも2つに切り離され、
    前記屈曲容易部は前記シートが切り離された分離部であること、
    を特徴とする請求の範囲第5項に記載のフェライトシート。
  10. 前記屈曲容易部は弛ませられた前記シートが互いに貼り合わされている部分であることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のフェライトシート。
  11. 前記シートに弾性材の形成されていない固定用シートが付加されていることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載のフェライトシート。
  12. 前記フェライト焼結体は複数個に分割されたフェライト焼結体であることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第11項のいずれかに記載のフェライトシート。
  13. 前記複数のフェライト焼結体の大きさが互いに異なることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第12項のいずれかに記載のフェライトシート。
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