JP2022144503A - アンテナ装置、無線モジュールおよびアンテナ装置の製造方法 - Google Patents

アンテナ装置、無線モジュールおよびアンテナ装置の製造方法 Download PDF

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康彦 川崎
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健史 伊藤
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Abstract

【課題】湾曲しても導体が破損しにくいアンテナ装置を提供する。【解決手段】アンテナ装置は、板状の誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの第1の主面上に配置された放射導体と、前記誘電体ブロックの第2の主面上に配置されたグランド導体と、前記放射導体と前記グランド導体との間に設けられ、前記放射導体と前記グランド導体と短絡する短絡線と、前記放射導体と前記グランド導体との間に設けられ、前記放射導体に給電を行う端子となる給電線とを有し、前記誘電体ブロックは、第1の層と第2の層とを有し、前記第1の層と前記第2の層とは、互いにずれることが可能となるように積層されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、アンテナ装置、無線モジュールおよびアンテナ装置の製造方法に関する。
近年、身体にウェアラブル電子機器を装着して、生体情報や位置情報などのデータを取得し、無線通信によりデータの送受信を行うサービスが盛んとなっている。このようなサービスを行うために、身体に違和感なく装着できる電子機器が求められている。電子機器が無線通信を行うためにはアンテナ装置が必要であり、アンテナ装置も電子機器に合わせて違和感なく装着できることが求められる。
装着したときの違和感を低減するアンテナ装置の一例が、例えば特許文献1に開示されている。このアンテナ装置では、可撓性を有する誘電体ブロックの上面に放射導体が位置し、下面にグランド導体が位置し、給電導体と短絡導体が主として側面に位置するように、金属導体を保持した支持フィルムを誘電体ブロックに接着している。誘電体が可撓性を有するため、アンテナ装置を湾曲させることができる。また、誘電体ブロックがスペーサとして機能することで、放射導体とグランド導体の間隔を所定範囲に保つことができる。
特開2012-253700号公報
特許文献1のアンテナ装置を湾曲させると、内側の導体(グランド導体)は圧縮され、外側の導体(放射導体は)引っ張られる。このため、湾曲が大きくなると、圧縮や引っ張りによって導体が破損する恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、湾曲しても導体が破損しにくいアンテナ装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明のアンテナ装置は、板状の誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの第1の主面上に配置された放射導体と、前記誘電体ブロックの第2の主面上に配置されたグランド導体と、前記放射導体と前記グランド導体との間に設けられ、前記放射導体と前記グランド導体と短絡する短絡線と、前記放射導体と前記グランド導体との間に設けられ、前記放射導体に給電を行う端子となる給電線とを有し、前記誘電体ブロックは、第1の層と第2の層とを有し、前記第1の層と前記第2の層とは、互いにずれることが可能となるように積層されている。
また本発明の無線モジュールは、本発明のアンテナ装置と、前記アンテナ装置との間で信号を入出力する電子回路と、を有する。
また本発明のアンテナ装置の製造方法は、板状の第1の誘電体と板状の第2の誘電体とを両者がずれることが可能であるように積層した板状の誘電体ブロックを形成し、前記誘電体ブロックの第1の主面に放射導体を配置し、前記誘電体ブロックの第2の主面にグランド導体を配置し、前記放射導体と前記グランド導体との間に、短絡線と給電線とを配置する。
本発明の効果は、湾曲しても導体が破損しにくいアンテナ装置を提供できることである。
第1の実施形態のアンテナ装置を示す側面模式図である。 第2の実施形態のアンテナ装置を示す側面模式図である。 第2の実施形態のアンテナ装置が湾曲した状態を示す側面模式図である。 第3の実施形態のアンテナ装置を示す斜視図である。 第3の実施形態のアンテナ装置を示す平面図である。 第3の実施形態のアンテナ装置に用いるフレキシブル基板を示す平面図である。 第4の実施形態の無線モジュールを示す側面図である。 第4の実施形態の無線モジュールを示す平面図である。 第4の実施形態の無線モジュールに用いるフレキシブル基板を示す平面図である。 第5の実施形態のアンテナ装置を示す側面図である。 第6の実施形態のアンテナ装置を示す側面図である。 第7の実施形態のアンテナ装置を示す側面図である。 第7の実施形態のアンテナ装置の変形例を示す側面図である。 第7の実施形態のアンテナ装置の別の変形例を示す側面図である。 第7の実施形態のアンテナ装置のさらに別の変形例を示す側面図である。 第8の実施形態のアンテナ装置の具体例を示す平面図である。 第8の実施形態のアンテナ装置の別の具体例を示す平面図である。 第8の実施形態のアンテナ装置のさらに別の具体例を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお各図面の同様の構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のアンテナ装置100を示す側面図である。アンテナ装置100は、誘電体ブロック10と、放射導体20とグランド導体30と、短絡線40と、給電線50とを有している。
誘電体ブロック10は、可撓性を有し、可撓性で板状の誘電体からなる第1の層10aと、可撓性で板状の誘電体からなる第2の層10bとを有し、第1の層10aと第2の層10bとは互いにずれることが可能となるように積層されている。
放射導体20は、誘電体ブロック10の第1の主面上に配置された導体である。給電線50から入力された信号に応じた無線信号を放射したり、受信した無線信号を給電線50に出力したりする。
グランド導体30は、誘電体ブロック10の第2の主面上に配置された導体である。グランド電位を供給する。
短絡線40は、放射導体20とグランド導体30との間に設けられ、放射導体20とグランド導体30と短絡する。
給電線50は、放射導体20とグランド導体30との間に設けられ、放射導体20に給電を行う端子となる。
以上の構成とすることにより、アンテナ装置100は湾曲することが可能であり、湾曲した際に、第1の層10aと第2の層10bがずれることで、放射導体20とグランド導体30に加わるストレスを低減することができる。このため、本実施形態によれば、湾曲しても破損しにくいアンテナ装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態のアンテナ装置101の構成を示す側面模式図である。アンテナ装置101は、誘電体ブロック11の構成が、第1の実施形態の誘電体ブロック10の構成と異なる。誘電体ブロック11は、第1の層11aと第2の層11bの間に粘着層11cを有している。その他の構成は、第1の実施形態と同様であり、放射導体21は第1の実施形態の放射導体20に対応し、グランド導体31はグランド導体30に対応し、短絡線41は短絡線40に対応し、給電線51は給電線50に対応する。なお、アンテナ装置101の特性を安定させるためには、グランド導体31の面積は、放射導体21の面積よりも大きく、例えば2倍以上とすることが望ましい。
誘電体ブロック11を構成する第1の層11aと第2の層11bは、板状で可撓性の誘電体である。また、第1の層11aと第2の層11bとしては、例えば、ゴム硬度がデュロメータタイプAで測った硬度が10~80の材料を用いることができる。
粘着層11cは第1の層11aおよび第2の層11bに粘着する性質を有する、また、粘着層11cは、液体と固体の性質を併せ持ち、外力がゆっくり加えられた場合は、外力に応じて変形する。粘着層11cには、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤のいずれか、またはこれらの組み合わせたものを用いることができる。また例えば、粘度の高いオイルやグリースなども用いることができる。
上記の説明では誘電体ブロック11が、2つの誘電体層と層間の粘着層で形成されているものとしているが、第1の層11a、第2の層11bは、それぞれが複数の層で形成されていても良い。つまり、誘電体ブロック11は3つ以上の層で形成されていても良い。また複数の層間に粘着層11cが設けられていても良い。
図3はアンテナ装置101が湾曲した状態を示す側面模式図である。粘着層11cの存在によって第1の層11aと第2の層11bとが離れることを防止している。それとともに、第1の層11aと第2の層11bとが互いにずれることを可能にしている。この性質により、アンテナ装置101が湾曲した際に、放射導体21およびグランド導体31に加わるストレスを低減し、アンテナ装置101の破損を防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、アンテナ装置の具体的な構成について説明する。図4は、第3の実施形態のアンテナ装置1000を示す斜視図、図5はアンテナ装置1000を示す平面図である。アンテナ装置1000は、誘電体ブロック1100と、フレキシブル基板1200と、放射導体1310と、グランド導体1320と、短絡線1330、給電線1340とを有している。
誘電体ブロック1100は、第1の層1110と第2の層1120が積層されている。第1の層1110と第2の層1120とは、層が分離する方向の動きは制限され、層と層が互いにずれる方向には動くことが可能となっている。具体的な方法については後述する。誘電体ブロック1100、第1の層1110、第2の層1120は、それぞれ、第1の実施形態の誘電体ブロック10、第1の層10a、第2の層10bの一例である。放射導体1310は、放射導体20の一例、グランド導体1320はグランド導体30の一例、短絡線1330は短絡線40の一例、給電線1340は給電線50の一例である。
アンテナ装置1000では、同一のフレキシブル基板1200上に形成された導体層1300を用いて、放射導体1310とグランド導体1320とが形成されている。そして、フレキシブル基板1200が、誘電体ブロック1100に巻回されることで、放射導体1310を第1の層1110上に配置し、グランド導体1320を第2の層1120上に配置している。なお、図4では、放射導体1310、グランド導体1320、短絡線1330、給電線1340が、フレキシブル基板1200の再表面に形成されている構成を示しているが、これらの上に絶縁性のカバーレイや保護シートがあっても良い。また、このカバーレイや保護シートが電極等の開口部を持つようにパターニングされていても良い。
図6はアンテナ装置1000に用いる、導体層1300が形成されたフレキシブル基板1200を示す平面図である。導体層1300をパターニングすることで、放射導体1310、グランド導体1320、短絡線1330、給電線1340が形成されている。なお、図6では、導体層1300が、フレキシブル基板1200の再表面に形成されている構成を示しているが、これらの上に絶縁性のカバーレイがあっても良い。また、このカバーレイが開口部を持つようにパターニングされていても良い。
なお、上記の説明では誘電体ブロック1100が、2つの誘電体層で形成されているものとしているが、第1の層1110、第2の層1120は、それぞれが複数の層で形成されていても良い。つまり、誘電体ブロック1100は3つ以上の層で形成されていても良い。
以上の構成では、第1の層1110と第2の層1120が互いにずれることが可能である。このため第1の実施形態と同様に破損しにくいアンテナ装置を構成とすることができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、第3の実施形態のアンテナ装置1000と同様な構成のアンテナ装置と、アンテナ装置との間で信号を送受信する電子部品を備えた無線モジュールについて説明する。
図7は本実施形態の無線モジュール2000を示す側面図、図8は無線モジュール2000を示す平面図である。図7の無線IC1400を除いた部分が、アンテナ装置1001である。アンテナ装置1001は、第3の実施形態のアンテナ装置1000と同様な構成を持つが、無線IC1400のような電子部品を実装可能な構成となっている点が異なっている。図8に示すように、アンテナ装置1001に無線IC1400が実装され、配線1410によって無線IC1400が給電線1341に接続されている。ここで、ICはIntegrated Circuitの略である。誘電体ブロック1101は第3の実施形態の誘電体ブロック1100の一例であり、フレキシブル基板1201がフレキシブル基板1200の一例、放射導体1311が放射導体1310の一例、グランド導体1321がグランド導体1320の一例である。
図9は無線モジュール2000に用いるフレキシブル基板1201に無線IC1400を実装した状態を示す平面図である。図9に示すように導体層1301をパターニングすることで、放射導体1311、グランド導体1321、短絡線1331、給電線1341、配線1410を形成することができる。なお、上記の説明では電子部品が無線IC1400である場合について説明したが、アンテナ装置1001と信号の授受を行う別の電子部品であっても良い。また、フレキシブル基板1201には、アンテナ装置1001と直接信号の授受を行わない他の電子部品が実装されていても良い。
なお、上記の説明では誘電体ブロック1101が、2つの誘電体層で形成されているものとしているが、第1の層1111、第2の層1121は、それぞれが複数の層で形成されていても良い。つまり、誘電体ブロック11は3つ以上の層で形成されていても良い。
本実施形態の無線モジュール2000では、第3の実施形態のアンテナ装置1000と同様に、第1の層1111と第2の層1121がずれることが可能な誘電体ブロック1101を用いている。このため、湾曲しても破損しにくい無線モジュールを構成することができる。
(第5の実施形態)
本実施形態では、第3の実施形態のアンテナ装置1000と同様な構成であるが、誘電体ブロックの第1の層と第2の層の間に粘着層が設けられているアンテナ装置の構成例について説明する。
図10は、第5の実施形態のアンテナ装置1002を示す側面図である。アンテナ装置1002は、誘電体ブロック1102と、フレキシブル基板1202と、放射導体1312と、グランド導体1322と、短絡線1332とを有している。また図示はしていないが、短絡線1332と略平行に配置された給電線を有している。
アンテナ装置1002では、同一のフレキシブル基板1202上に形成された導体層1302を用いて、放射導体1312とグランド導体1322とが形成されている。そして、フレキシブル基板1202が、誘電体ブロック1102に巻回されることで、放射導体1312を第1の層1112上に配置し、グランド導体1322を第2の層1122上に配置している。
上記の説明では誘電体ブロック1102が、2つの誘電体層と層間の粘着層で形成されているものとしているが、第1の層1112、第2の層1122は、それぞれが複数の層で形成されていても良い。つまり、誘電体ブロック1102は4つ以上の層で形成されていても良い。また複数の層間に粘着層1132が設けられていても良い。
上記の本実施形態のアンテナ装置1002では、誘電体ブロック1102の第1の層1112と第2の層1122が、粘着層1132を介して互いにずれることが可能になっている。このため、第4の実施形態のアンテナ装置1001と同様に破損しにくいアンテナ装置を構成することができる。加えて、粘着層によって誘電体ブロックを構成する第1の層と第2の層とが離れにくくなっているため、より破損しにくいアンテナ装置を得ることができる。
(第6の実施形態)
本実施形態では、第5の実施形態のアンテナ装置1002と同様な構成であるが、誘電体ブロックの側面とフレキシブル基板との間に隙間を設けた構成例について説明する。
図11は、本実施形態のアンテナ装置1003を示す側面図である。アンテナ装置1003は、誘電体ブロック1103と、フレキシブル基板1203と、放射導体1313と、グランド導体1323と、短絡線1333とを有している。また図示はしていないが、短絡線1332と略平行に配置された給電線を有している。
アンテナ装置1003では、同一のフレキシブル基板1203上に形成された導体層1303を用いて、放射導体1313とグランド導体1323とが形成されている。そして、フレキシブル基板1203が、誘電体ブロック1103に巻回されることで、放射導体1313を第1の層1113上に配置し、グランド導体1323を第2の層1123上に配置している。上記の巻回では、第5の実施形態と異なり、誘電体ブロック1103の側面と、対向するフレキシブル基板1203との間に隙間1500を設けている。アンテナ装置1003が湾曲して、第1の層1113と第2の層1123とがずれた時に、この隙間1500がスライドした層の逃げ場となることで、より破損しにくいアンテナ装置を構成することができる。
(第7の実施形態)
本実施形態では、第6の実施形態のアンテナ装置1003と類似の構成であるが、フレキシブル基板が、放射導体が設けられた側に延伸部を有し、この延伸部が、グランド導体側のフレキシブル基板に接着された構成の例について説明する。
図12は、本実施形態のアンテナ装置1004を示す側面図である。アンテナ装置1004は、誘電体ブロック1104と、フレキシブル基板1204と、放射導体1314と、グランド導体1324と、短絡線1334とを有している。また図示はしていないが、短絡線1332と略平行に配置された給電線を有している。
アンテナ装置1004では、同一のフレキシブル基板1204上に形成された導体層1304を用いて、放射導体1314とグランド導体1324とが形成されている。そして、フレキシブル基板1204が、誘電体ブロック1104に巻回されることで、放射導体1314を第1の層1114上に配置し、グランド導体1324を第2の層1124上に配置している。さらに、フレキシブル基板1204は、放射導体1314の先に延伸部1204aを有している。延伸部1204aは、誘電体ブロック1104を包むように、グランド導体1324側のフレキシブル基板1204に重ねられている。そして、この重ねられた部分が、接着層1214によって接着されている。また、フレキシブル基板1204の巻回では、誘電体ブロック1103の両側面と、対向するフレキシブル基板1204との間に隙間1501と隙間1502とを設けている。
上記の構成では、フレキシブル基板1204が誘電体ブロック1104の両側を挟み込んでいるため、第1の層1114と第2の層1124とを接触させるだけで、厚さ方向の動きが制限され、面同士がずれることが可能な構成を作ることができる。その結果、放射導体1314とグランド導体1324との間隔を所定の範囲に保ちながら、湾曲時に破損しにくいアンテナ装置を構成することができる。
しかしながら、第1の層と第2の層との間に粘着層を設けても良い。粘着層を設けることで、アンテナ装置が湾曲した際に、第1の層と第2の層とが厚み方向に離れることを防止し、両者の位置関係の変化を面同士のずれに限定することができる。図13は、このような構成のアンテナ装置1005を示す側面図である。図12のアンテナ装置1004と同様な構成であるが、第1の層1115と第2の層1125との間に粘着層1135を設けている。
図14は別の変形例のアンテナ装置1006を示す側面図である。図13の構成と同様にフレキシブル基板1206が放射導体1316の先に延伸部1206aを持つが、この延伸部が、誘電体ブロック1106の裏面に、接着層1216で接着されている。この構成では、グランド導体1326の裏面にスペース1600ができるため、例えば、このスペースに電子部品を実装することが可能になる。そして、図13と同様の効果を得ることができる。
図15は、図14のアンテナ装置1006の変形例のアンテナ装置1007を示す側面図である。アンテナ装置1007では、第1の層1117と第2の層1127との間に粘着層1137を有している。粘着層1137によって、アンテナ装置1007が湾曲した際に、第1の層1117と第2の層1127とが厚み方向に離れることを防止し、両者の位置関係の変化を面同士のずれに限定することができる。
なお、上記の説明ではそれぞれの例の誘電体ブロックが、2つの誘電体層または2つの誘電体層と層間の粘着層で形成されているものとしているが、それぞれの例の第1の層、第2の層は、それぞれが複数の層で形成されていても良い。つまり、誘電体ブロックは3つ以上の層で形成されていても良い。また複数の層間に粘着層が設けられていても良い。
(第8の実施形態)
第1から第7の実施形態ではグランド導体が長方形で、放射導体も同じ幅を持つ構成の例について説明したが、グランド導体、放射導体の形状は、これらに限られない。
例えば、図16のアンテナ装置1008のように、放射導体1318を、グランド導体1328より幅の狭い長方形とすることができる。
また、図17に示すアンテナ装置1009のように、グランド導体1329が、面取り部1209aを有する構成としても良い。
また図18に示すアンテナ装置100aのように、グランド導体132aを扇型にし、放射導体131aも扇型にしても良い。また、グランド導体132aに、切り欠き132aaを設けても良い。
以上、上記の実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限
られない。
(付記1)
板状の誘電体ブロックと
前記誘電体ブロックの第1の主面上に配置された板状の放射導体と、
前記誘電体ブロックの第2の主面上に配置されたグランド導体と、
前記放射導体と前記グランド導体との間に設けられたグランド線と給電線とを有し、
前記誘電体ブロックは、
第1の層と第2の層とを有し、
前記第1の層と前記第2の層とは、互いにずれることが可能となるように配置されている、
ことを特徴とするアンテナ装置。
(付記2)
前記第1の層と前記第2の層との間に、前記第1の層と前記第2の層に対する粘着性を備えた粘着層を有する
ことを特徴とする付記1に記載のアンテナ装置。
(付記3)
前記粘着層が、
アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、オイル、グリースのいずれか、またはこれらの組み合わせを含む
ことを特徴とする付記2に記載のアンテナ装置。
(付記4)
前記第1の層および前記第2の層は、
デュロメータタイプAで測った硬度が10~80の材料からなる
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
(付記5)
前記グランド導体と前記放射導体とが同一のフレキシブル基板上に形成され、
前記フレキシブル基板が、前記誘電体ブロックに巻回されている
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
(付記6)
前記フレキシブル基板と前記誘電体ブロックの側面との間に隙間を有する
ことを特徴とする付記5に記載のアンテナ装置。
(付記7)
前記フレキシブル基板が、
前記放射導体が形成された側の端部に延伸部を有し、
前記延伸部が前記フレキシブル基板の前記グランド導体側の面に接着されている
ことを特徴とする付記5または6に記載のアンテナ装置。
(付記8)
前記グランド導体の面積が前記放射導体の面積の2倍以上である。
ことを特徴とする付記1乃至7のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
(付記9)
前記グランド導体が長方形または扇形である
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
(付記10)
前記グランド導体の少なくとも1つの角が面取りされている
ことを特徴とする付記1乃至9のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
(付記11)
前記グランド導体が切り欠きを有する
ことを特徴とする付記1乃至10のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
(付記12)
前記給電線の給電部が、
前記誘電体ブロックの側面または前記第1の主面の端部に配置されている
ことを特徴とする付記1乃至11のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
(付記13)
付記1乃至12のいずれか一つに記載のアンテナ装置と、
前記アンテナ装置との間で信号を入出力する電子回路と、
を有することを特徴とする無線モジュール。
(付記14)
付記5乃至7のいずれか一つに記載のアンテナ装置と、
前記フレキシブル基板に実装され、前記アンテナ装置との間で信号を入出力する電子回路と、
を有することを特徴とする無線モジュール。
(付記15)
板状の第1の誘電体と板状の第2の誘電体とを両者がずれることが可能であるように積層した誘電体ブロックを形成し、
前記誘電体ブロックの第1の主面に板状の放射導体を配置し、
前記誘電体ブロックの第2の主面に板状のグランド導体を配置し、
前記放射導体と前記グランド導体との間に、短絡線と給電線とを配置する
ことを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
(付記16)
前記第1の層と前記第2の層との間に、前記第1の層と前記第2の層に対する粘着性を備えた粘着層を配置する
ことを特徴とする付記15に記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記17)
前記粘着層が、
アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤のいずれか、またはこれらの組み合わせを含む
ことを特徴とする付記16に記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記18)
前記第1の層および前記第2の層は、
デュロメータタイプAで測った硬度が10~80の材料からなる
ことを特徴とする付記15乃至17のいずれか一つに記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記19)
前記グランド導体と前記放射導体とを同一のフレキシブル基板上に形成し、
前記フレキシブル基板を、前記誘電体ブロックに巻回する
ことを特徴とする付記15乃至18のいずれか一つに記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記20)
前記フレキシブル基板と前記誘電体ブロックの側面との間に隙間を形成する
ことを特徴とする付記19に記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記21)
前記フレキシブル基板が、前記放射導体が形成された側の端部に延伸部を有し、
前記延伸部を前記フレキシブル基板の前記グランド導体側の面に接着する
ことを特徴とする付記19または20に記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記22)
前記グランド導体の面積を前記放射導体の面積の2倍以上にする、
ことを特徴とする付記15乃至21のいずれか一つに記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記23)
前記グランド導体を長方形または扇形にする
ことを特徴とする付記15乃至22のいずれか一つに記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記24)
前記グランド導体の少なくとも1つの角を面取りする
ことを特徴とする付記15乃至23のいずれか一つに記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記25)
前記グランド導体に切り欠きを形成する
ことを特徴とする付記15乃至24のいずれか一つに記載のアンテナ装置の製造方法。
(付記26)
前記給電線の給電部を、
前記誘電体ブロックの側面または前記第1の主面の端部に配置する、
ことを特徴とする付記15乃至25のいずれか一つに記載のアンテナ装置の製造方法。
10、11 誘電体ブロック
10a、11a 第1の層
10b、11b 第2の層
11c 粘着層
20、21、1310 放射導体
30、31、1320 グランド導体
40、41、1330 短絡線
50、51、1340 給電線
100、1000 アンテナ装置
1200 フレキシブル基板
1400 無線IC
2000 無線モジュール

Claims (10)

  1. 板状の誘電体ブロックと、
    前記誘電体ブロックの第1の主面上に配置された放射導体と、
    前記誘電体ブロックの第2の主面上に配置されたグランド導体と、
    前記放射導体と前記グランド導体との間に設けられ、前記放射導体と前記グランド導体と短絡する短絡線と、
    前記放射導体と前記グランド導体との間に設けられ、前記放射導体に給電を行う端子となる給電線とを有し、
    前記誘電体ブロックは、
    第1の層と第2の層とを有し、
    前記第1の層と前記第2の層とは、互いにずれることが可能となるように積層されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1の層と前記第2の層との間に、前記第1の層と前記第2の層に対する粘着性を備えた粘着層を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記粘着層が、
    アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、オイル、グリースのいずれか、またはこれらの組み合わせを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1の層および前記第2の層は、
    デュロメータタイプAで測った硬度が10~80の材料からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記グランド導体と前記放射導体とが同一のフレキシブル基板上に形成され、
    前記フレキシブル基板が、前記誘電体ブロックに巻回されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記フレキシブル基板と前記誘電体ブロックの側面との間に隙間を有する
    ことを特徴とする請求項5のアンテナ装置。
  7. 前記フレキシブル基板が、
    前記放射導体が形成された側の端部に延伸部を有し、
    前記延伸部が前記フレキシブル基板の前記グランド導体側の面に接着されている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記グランド導体の面積が前記放射導体の面積の2倍以上である。
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のアンテナ装置と、
    前記アンテナ装置との間で信号を入出力する電子回路と、
    を有することを特徴とする無線モジュール。
  10. 板状の第1の誘電体と板状の第2の誘電体とを両者がずれることが可能であるように積層した誘電体ブロックを形成し、
    前記誘電体ブロックの第1の主面に放射導体を配置し、
    前記誘電体ブロックの第2の主面にグランド導体を配置し、
    前記放射導体と前記グランド導体との間に、短絡線と給電線とを配置する
    ことを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
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