JP2000173828A - フラットケーブル用ノイズ対策分割型フェライトコア、ノイズ対策部品、ワイヤーハーネス及び電子機器 - Google Patents

フラットケーブル用ノイズ対策分割型フェライトコア、ノイズ対策部品、ワイヤーハーネス及び電子機器

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JP2000173828A
JP2000173828A JP10361968A JP36196898A JP2000173828A JP 2000173828 A JP2000173828 A JP 2000173828A JP 10361968 A JP10361968 A JP 10361968A JP 36196898 A JP36196898 A JP 36196898A JP 2000173828 A JP2000173828 A JP 2000173828A
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flat cable
split
split ferrite
shaped
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Masahiro Onizuka
雅広 鬼塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルへの装着、離脱、更に固定
を容易とし、ひいては各種寸法のフラットケーブルに対
応可能とし効果的なノイズ除去を可能とする。 【解決手段】 フラットケーブルFCを囲むように、一
方のL字型分割フェライトコア体20aの脚部端面を他
方のL字型分割フェライトコア体20bの脚部側面に当
接させて閉磁路を成して互いに組み合わせた分割型フェ
ライトコア20を組み合わせ状態に保持する。分割型フ
ェライトコア20の保持は固定用部品、樹脂、金属ケー
ス等を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブル
に取り付けてフラットケーブルを伝導するノイズを抑制
するとともに、フラットケーブルから輻射されるノイズ
を抑制するために用いるフラットケーブル用ノイズ対策
分割型フェライトコア、それを用いたノイズ対策部品、
ワイヤーハーネス及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに各種電子機器のノイズ対策に
は、それぞれを接続するケーブルにフェライトコアを取
り付けノイズ対策が行われてきた。ケーブルには各種形
状があるが、その中にフラットケーブルがあり、これに
ついてもフェライトコアを取り付けてノイズ対策が行わ
れてきた。
【0003】フラットケーブルのノイズ対策に用いるフ
ェライトコアとしては、図12に示すようなフェライト
コア内径(内法断面形状)がフラットケーブルFCの外
径(外形断面形状)に相当する形状である扁平ロ字状
(扁平リング状)フェライトコア1が用いられてきた。
【0004】更に、フラットケーブルへの装着、離脱を
容易にできる図13に示すような分割型のフェライトコ
アも用いられている。この場合、フェライトコア1は分
割フェライトコア体1a,1bでフラットケーブルFC
を挟んで突き合わせる構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フラットケ
ーブルに装着したフェライトコアは、フラットケーブル
上を移動しないように取り付け位置を固定する必要があ
る。その理由は、電子機器内部のフラットケーブルにフ
ェライトコアを取り付けた後、フェライトコアがそのフ
ラットケーブル上を移動した場合、隣接する機器筐体又
は部品に衝突し、フェライトコアの破損、機器内部の破
損を引き起こす可能性がある。また、フラットケーブル
上のフェライトコアの位置によってはノイズ除去効果に
差があり、移動することで最適なノイズ除去効果が得ら
れない可能性もある。
【0006】これまでの固定方法としては、フェライト
コアとフラットケーブルを接着剤、接着テープ等で固定
する方法、フェライトコアを近接する電子機器筐体又は
基板上に接着剤、接着テープ等で固定する方法がある。
【0007】しかしながらこのような方法は手間がかか
っていた。特に接着剤使用の場合は、接着剤が固化する
にはある程度の時間が必要であり、固化するまではフェ
ライトコアを固定する位置に保持しておく必要がある。
よって製造リードタイムが長くなる欠点がある。更に接
着剤を使用した場合は、ある事情でフェライトコアを外
す際、例えばフェライトコアの破損、不良等がフェライ
トコア固定後に発生した場合もしくはフラットケーブル
の断線、不良等が発生した場合は、固化した接着剤を除
去しなくては外すことができず、その作業は極めて手間
がかかる。特にフラットケーブルとフェライトコアを接
着剤にて固定した場合は、接着剤除去作業中にフラット
ケーブルの被覆破損もしくは断線等が起きる可能性もあ
り、破棄しなければならないこともある。
【0008】このような点を克服するために一体型フェ
ライトコアの場合は、図14に示すようなフェライトコ
アを固定する部品が提案されている(TOKIN製、商
品名:FPD−CL−1 Camp)。本部品5の特徴
はフェライトコア1の両端部分の側面にそれぞれ装着
し、且つ電子機器筐体若しくは基板10上に、本部品5
に設けられた穴6を利用してネジ7、ナット8による締
め付け等で固定できる点にある。
【0009】しかしながら、ネジ7及びナット8による
取り付けの作業性は必ずしもよくない。例えば本部品5
にて機器筐体もしくは基板10上にフェライトコア1を
装着する際、フェライトコア1に本部品5を装着した後
にフェライトコア1と部品5とが外れないように手で押
さえながら固定しなくてはならない。また、一度基板上
に固定した後にフェライトコア1を外す場合は、一式を
基板上から外した後でないとフェライトコア1は外せな
い。また、本部品5に用いるフェライトコア1は一体型
であるためにフラットケーブルFC接続完了前、例えば
フラットケーブルFCに端子等を接続したり、機器にケ
ーブルを接続したりする前にフェライトコア1を取り付
けなくてはならず、ある事情、例えばフェライトコアの
破損、不良等、もしくはフラットケーブルの断線、不良
等によりフェライトコアもしくはフラットケーブルを簡
単に交換することはできず、作業効率が悪い。
【0010】それに対して分割型フェライトコアの場合
は、フラットケーブルへのフェライトコアの組み込み
は、どの段階でも可能である。また、コアの取り外しも
分割型であるために容易に行える。しかしながら、一体
型フェライトコアの場合と同様に固定方法が接着剤、接
着テープ等を使用した場合は前記同様の問題点がある。
【0011】このような点を克服するために分割型フェ
ライトコアの場合は、図15及び図16に示すような部
品が提案されている(北川工業製、商品名:EFC−4
0−N/S、“EMI対策フェライト・テクニカルイン
フォメーション”、P−14より)。この部品15の特
徴は、分割フェライトコア体1a,1bを突き合わせ状
態としてフェライトコア1を覆う機能が樹脂性のケース
16に備わっていることである。
【0012】しかしながら、ケース16にこのような機
能を設けることは構造が複雑になり、コストは高くな
る。また、分割フェライトコア体1a,1bの内径は変
化させることができないため、フラットケーブルを分割
フェライトコア体1a,1bで移動しないように確実に
挟持することはできず、両面接着テープ、接着剤等で部
品15の底面を機器筐体もしくは基板に固定する必要性
がでてくる。
【0013】また、従来の一体型、あるいは分割型フェ
ライトコアの場合、装着するフラットケーブルの寸法に
合わせた内径(内法断面形状)を有する形状を選択して
いた。ノイズ除去はフェライトコアにワイヤーを通した
際のインピーダンス値が高い程効果があり、インピーダ
ンスの大きさはフェライトコアの材質の透磁率、形状に
て決定される。フェライトコアの材質の透磁率が一定の
場合、インピーダンス値はフェライトコアの実効断面積
に比例し、実効磁路長に反比例する。したがって、選択
するフェライトコアの形状は実効断面積をできるだけ大
きく、実効磁路長のできるだけ短い形状を選択するのが
好ましい。一般に、フェライトコアの外径寸法が大き
く、内径寸法が小さいコアが上記条件を満たすため、フ
ラットケーブルの寸法にできる限り近い内径寸法のフェ
ライトコアが使用されていた。
【0014】しかしながら、フラットケーブルの寸法は
様々であり、それぞれにすべて合致するフェライトコア
を製造することは困難である。よってある程度寸法の大
きいフラットケーブルに使用できるフェライトコアを、
それ以下のフラットケーブルにも使用している。また、
フェライトコアの寸法にはある程度の公差があるため
に、フェライトコアの内径の最小値がフラットケーブル
の寸法以上の形状を通常選択することになる。
【0015】このようにフラットケーブルの寸法と極め
て近い内径を有するフェライトコアを選択することは極
めて困難であり、実際には使用するフラットケーブルが
最適なインピーダンスを得られるフェライトコアを選択
するのは困難であった。
【0016】そこで本発明の第1の目的は、フラットケ
ーブルへの装着、離脱、更に固定が容易であり、ひいて
は各種寸法のフラットケーブルへ対応可能で効果的なノ
イズ除去が可能なフラットケーブル用ノイズ対策分割型
フェライトコア及びノイズ対策部品を提供するにある。
【0017】本発明の第2の目的は、フラットケーブル
への装着、離脱、固定が容易で、各種寸法のフラットケ
ーブルへ対応可能で効果的なノイズ除去が可能なように
分割型フェライトコアをフラットケーブルに装着したワ
イヤーハーネス及び電子機器を提供するにある。
【0018】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフラットケーブル用ノイズ対策分割型フェ
ライトコアは、一方のL字型分割フェライトコア体の脚
部端面を他方のL字型分割フェライトコア体の脚部側面
に当接させて閉磁路を成すように互いに組み合わせたこ
とを特徴としている。
【0020】本発明のノイズ対策部品は、一方のL字型
分割フェライトコア体の脚部端面を他方のL字型分割フ
ェライトコア体の脚部側面に当接させて閉磁路を成すよ
うに互いに組み合わせた分割型フェライトコアと、該分
割型フェライトコアを組み合わせ状態に保持する固定用
部品とを備えたことを特徴としている。
【0021】本発明のワイヤーハーネスは、フラットケ
ーブルを囲むように、一方のL字型分割フェライトコア
体の脚部端面を他方のL字型分割フェライトコア体の脚
部側面に当接させて閉磁路を成して互いに組み合わせた
分割型フェライトコアを、固定用部品で組み合わせ状態
に保持したことを特徴としている。
【0022】本発明の電子機器は、フラットケーブルを
囲むように、一方のL字型分割フェライトコア体の脚部
端面を他方のL字型分割フェライトコア体の脚部側面に
当接させて閉磁路を成して互いに組み合わせた分割型フ
ェライトコアを、固定用部品で組み合わせ状態に保持し
た構成を備えることを特徴としている。
【0023】本発明においては、分割されたフェライト
コア体がそれぞれL字型であり、閉磁路となるように互
いに組み合わせて用いており、フラットケーブルの幅方
向の内径又は厚み方向の内径を任意に変化させることが
できるので、少ないフェライトコア形状で各種幅又は厚
みのフラットケーブルに対応可能となる。
【0024】更に、前記したように、一般的にはフェラ
イトコアのインピーダンスはフェライトコアの実効断面
積に比例し実効磁路長に反比例することが知られている
が、L字型分割フェライトコア体の場合、実効断面積は
一定で実効磁路長をフラットケーブルの幅方向、もしく
は厚み方向の内径を狭くすることで短くすることができ
るため、インピーダンスを高くすることができ、フラッ
トケーブルのノイズ除去を効果的に行うことが可能とな
る。
【0025】また組み合わせたL字型分割フェライトコ
ア体と、それらの分割フェライトコア体同士を固定する
固定用部品を用いることでフラットケーブルへの装着、
離脱を容易にしたノイズ対策部品を提供することが可能
となる。
【0026】更に、L字型分割フェライトコア体同士を
固定する部品によって、組み合わせた分割フェライトコ
ア体の内径方向に力が働くため、分割フェライトコア体
がフラットケーブルを挟み込む力が生まれ、フラットケ
ーブルに装着した分割型フェライトコアをその位置に固
定することが可能となる。この構成とした場合と接着剤
もしくは接着テープを用いた場合と比較すると、本発明
は極めて作業効率が良い。
【0027】更には、分割型フェライトコアを収めるこ
とのできる開閉可能なケースと組み合わせることでフラ
ットケーブルへの装着、離脱は更に容易になる。また、
フェライトコアをケースで覆うことにより、これ自体に
衝撃が加わっても直接フェライトコアには衝撃が加わら
ないので、フェライトコアの損傷を防ぐことができる。
【0028】また、ケースの構造は特に問わないが、L
字型分割フェライトコア体をそれぞれ収めた2分割式の
ケース又はヒンジ部にて接続された一体型のケースがあ
る。更にL字型分割フェライトコア体を収める個所に
は、L字型分割フェライトコア体が外れないように爪部
を設けると好ましい。また、フラットケーブルを装着し
た際に、L字型分割フェライトコア体同士がフラットケ
ーブルを挟み込む力を得るためにバネ部を設けることが
より好ましい。
【0029】フェライトコアの固定用部品又はケースに
用いる材質は特には問わないが、金属又は樹脂を用いる
ことができる。更には固定用部品又はケースにはある程
度柔軟性に富む材質を用いることで、L字型分割フェラ
イトコア体同士がフラットケーブルを挟み込む力を生む
ので好ましい。またケースの場合は、加わった衝撃を吸
収できるような弾性のある材質、特には樹脂が好まし
い。
【0030】このようなL字型分割フェライトコア体を
組み合わせたフェライトコアの場合、最大寸法のフラッ
トケーブルに対応できる寸法のフェライトコアであれ
ば、それ以下の寸法のフラットケーブルには対応可能で
あるために、フェライトコアの製造を考えた場合、成形
金型は一形状で良いので製造コストが下がり、管理が容
易になる。
【0031】また、本発明のL字型分割フェライトコア
体同士を組み合わせたフラットケーブル用ノイズ対策分
割型フェライトコア又はノイズ対策部品とフラットケー
ブルを組み合わせたワイヤーハーネスを用いれば、予め
フラットケーブルのノイズ対策を行っているために電子
機器への組み込み作業は効率的に行うことが可能とな
る。
【0032】更に、これを用いた電子機器はフラットケ
ーブルへフェライトコアを取り付けることが容易に行う
ことができ、フェライトコアがフラットケーブルに充分
固定されているために機器に加わった振動によりフェラ
イトコアがフラットケーブル上を移動することが無く、
最適なノイズ除去の行える位置を維持できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフラットケー
ブル用ノイズ対策分割型フェライトコア、ノイズ対策部
品、ワイヤーハーネス及び電子機器の実施の形態を図面
に従って説明する。
【0034】図1は本発明の第1の実施の形態であって
フラットケーブル用ノイズ対策分割型フェライトコアを
示す。この図に示すように、フラットケーブル用ノイズ
対策分割型フェライトコア20を構成する各L字型分割
フェライトコア体20a,20bは、長手脚部21に対
して直角に屈曲した短手脚部22を有するL字型の板状
体である。そして、分割型フェライトコア20は、一方
のL字型分割フェライトコア体20aの短手脚部22の
端面を他方のL字型分割フェライトコア体20bの長手
脚部21の側面に当接させ、他方のL字型分割フェライ
トコア体20bの短手脚部22の端面を一方のL字型分
割フェライトコア体20aの長手脚部21の側面に当接
させて閉磁路を成すように互いに組み合わせ一体化した
もので、フラットケーブルFCをそのスリット状貫通穴
部(内径部)25に通し、そのスリット状貫通穴部25
の横幅をフラットゲーブルFCの横幅と等しくなるよう
に各L字型分割フェライトコア体20a,20b相互の
位置を矢印P方向にずらして調整する。その際、L字型
分割フェライトコア体20a,20b同士を組み合わせ
た磁束の方向に垂直な面はできる限りぴったり密着状態
で接触させることが重要である。L字型分割フェライト
コア体20a,20b同士の接触面間にギャップが生じ
ると両者を組み合わせたフェライトコア20の実効透磁
率が下がり、ひいてはインピーダンスが下がるからであ
る。従って、L字型分割フェライトコア体20a,20
b同士の接触面は、互いにぴったり密着して接触可能な
如くできる限り面荒さが少ないことが好ましい(例えば
鏡面状態)。なお、ここでは脚部の側面とは端面に隣接
しかつ垂直な4つの面を言う。
【0035】この第1の実施の形態に示したフラットケ
ーブル用ノイズ対策分割型フェライトコアによれば、次
の通りの効果を得ることができる。
【0036】(1) 分割されたフェライトコア体20
a,20bがそれぞれL字型で、一方のL字型分割フェ
ライトコア体の短手脚部22の端面を他方のL字型分割
フェライトコア体の長手脚部21の側面に当接させて閉
磁路となるように互いに組み合わせて用いており、フラ
ットケーブルFCの横幅方向に対応した内径を任意に変
化させることができるので、少ないフェライトコア形状
で各種横幅のフラットケーブルFCに対応可能となる。
また、分割されたフェライトコア体20a,20bでフ
ラットケーブルを挟み込むことでフェライトコア20の
フラットケーブルへの装着、固定を容易に行える。
【0037】(2) L字型分割フェライトコア体20
a,20bを組み合わせた分割型フェライトコア20で
あり、実効断面積は一定で実効磁路長をフラットケーブ
ルFCの横幅方向の内径を狭くすることで短くすること
ができるため、インピーダンスを高くすることができ、
フラットケーブルFCのノイズ除去を効果的に行うこと
が可能となる。
【0038】(3) フラットケーブルFCを挟み込むよ
うにL字型分割フェライトコア体20a,20bを組み
合わせて装着すればよく、フラットケーブルへの装着、
離脱が容易である。
【0039】(4) L字型分割フェライトコア体20
a,20bを組み合わせたフェライトコア20の場合、
最大寸法のフラットケーブルに対応できる寸法のフェラ
イトコアであれば、それ以下の寸法のフラットケーブル
には対応可能であるために、フェライトコアの製造を考
えた場合、成形金型は一形状で良いので製造コストが下
がり、管理が容易になる。
【0040】図2は本発明の第2の実施の形態であって
フラットケーブル用ノイズ対策分割型フェライトコアを
示す。この図に示すように、フラットケーブル用ノイズ
対策分割型フェライトコア30は、一方のL字型分割フ
ェライトコア体30aの長手脚部31の端面を他方のL
字型分割フェライトコア体30bの短手脚部32の側面
に当接させ、他方のL字型分割フェライトコア体30b
の長手脚部31の端面を一方のL字型分割フェライトコ
ア体30aの短手脚部32の側面に当接させて閉磁路を
成すように互いに組み合わせ一体化したもので、フラッ
トケーブルFCをそのスリット状貫通穴部35に通し、
そのスリット状貫通穴部35の厚み方向寸法をフラット
ゲーブルFCの厚みと等しくなるように各L字型分割フ
ェライトコア体30a,30b相互の位置を矢印Q方向
にずらして調整する。その際、L字型分割フェライトコ
ア体30a,30b同士を組み合わせた磁束の方向に垂
直な面はできる限りぴったり密着状態で接触させること
が重要である。L字型分割フェライトコア体30a,3
0b同士の接触面間にギャップが生じると両者を組み合
わせたフェライトコア30の実効透磁率が下がり、ひい
てはインピーダンスが下がるからである。従って、L字
型分割フェライトコア体30a,30b同士の接触面
は、互いにぴったり密着して接触可能な如くできる限り
面荒さが少ないことが好ましい(例えば鏡面状態)。
【0041】この第2の実施の形態の場合、分割された
フェライトコア体30a,30bがそれぞれL字型で、
一方のL字型分割フェライトコア体の長手脚部31の端
面を他方のL字型分割フェライトコア体の短手脚部32
の側面に当接させて閉磁路となるように互いに組み合わ
せて用いており、フラットケーブルFCの厚み方向に対
応した内径を任意に変化させることができるので、少な
いフェライトコア形状で各種厚みのフラットケーブルF
Cに対応可能となる。また、分割されたフェライトコア
体30a,30bでフラットケーブルを挟み込むことで
フェライトコア30のフラットケーブルへの装着、固定
を容易に行うことができ、その際、分割型フェライトコ
ア30とフラットケーブルFCの接触面が広く取れ、摩
擦力が大きく働くから、更にフラットケーブルとフェラ
イトコアを固定する力は強くなる。なお、その他の作用
効果は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0042】図3は本発明の第3の実施の形態であって
フラットケーブル用ノイズ対策部品及びワイヤーハーネ
スを示す。この図に示すように、フラットケーブル用ノ
イズ対策部品40は、一方のL字型分割フェライトコア
体20aの短手脚部22の端面を他方のL字型分割フェ
ライトコア体20bの長手脚部21の側面に当接させ、
他方のL字型分割フェライトコア体20bの短手脚部2
2の端面を一方のL字型分割フェライトコア体20aの
長手脚部21の側面に当接させて閉磁路を成す分割型フ
ェライトコア20が得られる如く互いに組み合わせ固定
部品41にて挟持一体化したものである。固定部品41
についてはL字型分割フェライトコア体20a,20b
同士を押さえ付ける力が働くような形状であればよく、
更にその材質については特に限定はしないが、弾性を有
する金属、樹脂等の材質が好ましい。
【0043】ワイヤーハーネス50は、前記ノイズ対策
部品40の分割型フェライトコア20のスリット状貫通
穴部25にケーブルコネクタ51等を装着したフラット
ケーブルFCを挿通した構造である。さらに、このワイ
ヤーハーネス50を電子機器の筐体等に組み込むこと
で、フラットケーブルFCを囲むように、一方のL字型
分割フェライトコア体の短手脚部端面を他方のL字型分
割フェライトコア体の長手脚部側面に当接させて閉磁路
を成して互いに組み合わせた分割型フェライトコア20
を、固定用部品41で組み合わせ状態に保持した構成を
備えた電子機器が得られる。
【0044】この第3の実施の形態によれば、フラット
ケーブルFCの横幅方向に対応した分割型フェライトコ
ア20のスリット状貫通穴部25内径を任意に変化さ
せ、最適位置にて固定部品41にて固定保持可能であ
り、少ないフェライトコア形状で各種横幅のフラットケ
ーブルFCに対応可能となる。また、固定部品41を用
いることでL字型分割フェライトコア体20a,20b
同士の組み合わせの際に、そのスリット状貫通穴部25
を通ったフラットケーブルFCを挟み込む効果が現わ
れ、フラットケーブルへの分割型フェライトコア20の
固定を容易に行うことができる。なお、その他の構成、
作用効果は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0045】図4は本発明の第4の実施の形態であって
フラットケーブル用ノイズ対策部品及びワイヤーハーネ
スを示す。この図に示すように、フラットケーブル用ノ
イズ対策部品45は、一方のL字型分割フェライトコア
体30aの長手脚部31の端面を他方のL字型分割フェ
ライトコア体30bの短手脚部32の側面に当接させ、
他方のL字型分割フェライトコア体30bの長手脚部3
1の端面を一方のL字型分割フェライトコア体30aの
短手脚部32の側面に当接させて閉磁路を成す分割型フ
ェライトコア30が得られる如く互いに組み合わせ固定
部品41にて挟持一体化したものである。固定部品41
についてはL字型分割フェライトコア体30a,30b
同士を押さえ付ける力が働くような形状であればよく、
更にその材質については特に限定はしないが、弾性を有
する金属、樹脂等の材質が好ましい。
【0046】ワイヤーハーネス55は、前記ノイズ対策
部品45の分割型フェライトコア30のスリット状貫通
穴部35にケーブルコネクタ51等を装着したフラット
ケーブルFCを挿通した構造である。さらに、このワイ
ヤーハーネス55を電子機器の筐体等に組み込むこと
で、フラットケーブルFCを囲むように、一方のL字型
分割フェライトコア体の長手脚部端面を他方のL字型分
割フェライトコア体の短手脚部側面に当接させて閉磁路
を成すように互いに組み合わせた分割型フェライトコア
30を、固定用部品41で組み合わせ状態に保持した構
成を備えた電子機器が得られる。
【0047】この第4の実施の形態によれば、フラット
ケーブルFCの厚み方向に対応した分割型フェライトコ
ア30のスリット状貫通穴部35内径を任意に変化さ
せ、最適位置にて固定部品41にて固定保持可能であ
り、少ないフェライトコア形状で各種厚みのフラットケ
ーブルFCに対応可能となる。また、固定部品41を用
いることでL字型分割フェライトコア体30a,30b
同士の組み合わせの際に、そのスリット状貫通穴部35
を通ったフラットケーブルFCを広い面積で確実に挟み
込んで固定でき、分割型フェライトコア30のフラット
ケーブルへの固定を容易かつ確実に行うことができる。
なお、その他の構成、作用効果は前述の第2の実施の形
態と同様である。
【0048】図5(A),(B)は固定部品の変形例を
示すものであり、前記のL字型分割フェライトコア体2
0a,20b又は30a,30bを互いに押さえ付けて
保持する機能があれば、図5(A)の固定部品41A又
は同図(B)の固定部品41Bのような形状でも構わな
い。材質については特に限定はしないが、弾性を有する
金属、樹脂等の材質が好ましい。
【0049】図6及び図7は本発明の第5の実施の形態
であってフラットケーブル用ノイズ対策部品及びワイヤ
ーハーネスを示す。これらの図に示すように、フラット
ケーブル用ノイズ対策部品60は、L字型分割フェライ
トコア体30a,30bを組み合わせた分割型フェライ
トコア30を開閉自在なケース61内に収納した構造で
ある。
【0050】前記ケース61は、第1の分割ケース部
(ケース本体部)62と、これに対して着脱自在な第2
の分割ケース部(ケース蓋体部)63とからなり、これ
らは金属、樹脂等でそれぞれ構成されている。第1及び
第2の分割ケース部62,63の両端面には互いに接続
が可能となるように係止穴64とこれに嵌合する係止片
65の組が結合部として設けられており、第1及び第2
の分割ケース部62,63を突き合わせてケース61を
閉じた際に係止穴64、係止片65が互いに結合(嵌
合)し、ケース61を閉成状態に保持する役目を果た
す。また、ケース61を閉じた際に、分割型フェライト
コア30のスリット状貫通穴部35を露出させるよう
に、第1及び第2の分割ケース部62,63に切欠部6
6が形成され、フラットケーブルFCが通れる隙間を形
成している。
【0051】第1の分割ケース部62の内側にはL字型
分割フェライトコア体30aが、第2の分割ケース部6
3の内側にはL字型分割フェライトコア体30bがそれ
ぞ配置され、L字型分割フェライトコア体30a,30
bの長手脚部31の側面(但し、フラットケーブルFC
に対向した側面に直交する面)に1箇所又は複数箇所形
成された保持用凹部33に係合する係合爪部67が第1
及び第2の分割ケース部62,63にそれぞれ形成され
ている。また、フラットケーブルFCを挟む方向にL字
型分割フェライトコア体30a,30bを付勢するよう
に分割ケース部62,63の底面部にバネ部68が形成
されている。なお、分割ケース部62,63の底面部に
は、L字型分割フェライトコア体30a,30bのスリ
ット状貫通穴部35の厚み方向内径が変化する動きを妨
げないように、各L字型分割フェライトコア体30a,
30bの短手脚部32の端面に対応した位置に窓部69
がそれぞれ形成されている。また、分割ケース部62,
63の内側端面には、これらを互いに結合した際に、L
字型分割フェライトコア体30a,30b同士の接触面
(長手脚部端面と短手脚部側面)が常に密着してぴった
り接触し易くするために、位置決め用凸部70を設けて
いる。
【0052】フラットケーブル用ノイズ対策部品60の
フラットケーブルFCへの装着は、開いた状態のケース
61の第1の分割ケース部62内にL字型分割フェライ
トコア体30aを収納するとともに第2の分割ケース部
63内にL字型分割フェライトコア体30bを収納し、
その後、L字型分割フェライトコア体30a,30b間
にフラットケーブルFCが挟持されるように第1の分割
ケース部62に対して第2の分割ケース部63を嵌着し
てケース61を閉じることで実行でき、ケーブルコネク
タ51を予め装着したフラットケーブルFCに対してノ
イズ対策部品60を装着することで、ワイヤーハーネス
75が得られる。さらに、このワイヤーハーネス75を
電子機器の筐体等に組み込む(例えばケース61を筐体
や基板に固定する)ことで、フラットケーブルFCを囲
むように、一方のL字型分割フェライトコア体の長手脚
部端面を他方のL字型分割フェライトコア体の短手脚部
側面に当接させて閉磁路を成すように互いに組み合わせ
た分割型フェライトコア30を、ケース61で組み合わ
せ状態に保持した構成を備えた電子機器が得られる。
【0053】この第5の実施の形態の場合、L字型分割
フェライトコア体30a,30bをそれぞれ分割ケース
部62,63に収納保持しておくことで、分割ケース部
62,63を組み合わせ一体化することによってフラッ
トケーブルFCに対して容易に装着可能で、分割型フェ
ライトコア30でフラットケーブルを挟み込んで動かな
いように固定できる。
【0054】また、L字型分割フェライトコア体30
a,30bを組み合わせた分割型フェライトコア30を
ケース61で覆うことになり、これ自体に衝撃が加わっ
ても直接フェライトコアには衝撃が加わらないので、フ
ェライトコアの損傷を防ぐことができる。この場合、ケ
ース材質は加わった衝撃を吸収できるような弾性のある
材質、特には樹脂が好ましいといえる。
【0055】さらに、L字型分割フェライトコア体30
a,30bの保持用凹部33に係合する係合爪部67を
第1及び第2の分割ケース部62,63にそれぞれ設け
たので、L字型分割フェライトコア体30a,30bが
第1及び第2の分割ケース部62,63に内にそれぞれ
収まった状態に保持され、この点でもフラットケーブル
FCに対する装着動作を容易にすることが可能となる。
【0056】また、分割ケース部62,63にバネ部6
8を設けたことで、フラットケーブルFCを装着した際
に、L字型分割フェライトコア体30a,30b同士に
フラットケーブルを挟み込む力を付与することになり、
分割型フェライトコア30によるフラットケーブルFC
の保持がいっそう確実になる。フラットケーブルFCを
挟持するための強い力がほしい場合は、分割ケース部6
2,63の底面部を基点とするバネ部の角度を大きく設
定すればよい。
【0057】なお、第5の実施の形態のその他の構成、
作用効果は前述の第2の実施の形態と同様である。
【0058】図8(A),(B)はケース61を構成す
る分割ケース部62,63の結合部の変形例を示す。図
8(A)は分割ケース部62側の係止穴付舌片76に分
割ケース部63側の係止爪77が嵌合する構成である。
また、図8(B)は分割ケース部62,63に嵌合ピン
78と嵌合穴79を互いに対向させて形成し、一方の嵌
合ピン78を他方の嵌合穴79に嵌合して分割ケース部
62,63同士を嵌着する構成である。第5の実施の形
態において、図8(A),(B)の結合部の構造を用い
てもよい。
【0059】図9は本発明の第6の実施の形態であって
フラットケーブル用ノイズ対策部品及びワイヤーハーネ
スを示す。この場合、フラットケーブル用ノイズ対策部
品80は、L字型分割フェライトコア体30a,30b
を突き合わせた分割型フェライトコア30を用いるとと
もに、開閉自在なケース61Aとして柔軟性のある樹脂
等で成形された第1の分割ケース部(ケース本体部)6
2と、第2の分割ケース部(ケース蓋体部)63と、両
者を開閉自在に一体に連結するヒンジ部71とからなる
ものを用いている。なお、その他の構成は前述の第5の
実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号
を付して説明を省略する。
【0060】この第6の実施の形態によれば、一体型ケ
ース構造となり、実際にフラットケーブルFCに装着す
る際は一つの部品として扱えるため作業効率が良くな
り、フラットケーブルFCにノイズ対策部品80を装着
したワイヤーハーネス85を容易に構成できる。さら
に、このワイヤーハーネス85を電子機器の筐体等に組
み込む(例えばケース61Aを筐体や基板に固定する)
ことで、フラットケーブルFCを囲むように、一方のL
字型分割フェライトコア体の長手脚部端面を他方のL字
型分割フェライトコア体の短手脚部側面に当接させて閉
磁路を成して互いに組み合わせた分割型フェライトコア
30を、ケース61Aで組み合わせ状態に保持した構成
を備えた電子機器が得られる。また、ケース61Aが一
体構造であるため、部品製造上、管理上の手間も簡略化
できる。その他の作用効果は前述の第5の実施の形態と
同様である。
【0061】なお、ケース61Aのヒンジ部71を設け
ない側は、図8に示した結合部の構造としても差し支え
ないことは勿論である。
【0062】上記第5又は第6の実施の形態において、
分割ケース部内にL字型分割フェライトコア体を接着テ
ープ又は接着剤等で固定することもでき、この場合はバ
ネ部68を設けることは困難であるので、弾性材をL字
型分割フェライトコア体と分割ケース部の間に挟みこみ
接着することで同様の効果を得ることができる。また、
その弾性材の材質、厚み、面積を選択することによりフ
ラットケーブルを挟み込む力は調整可能である。
【0063】また、上記第5又は第6の実施の形態にお
いて、位置決め用凸部70はバネ形状でも構わない。
【0064】図10は本発明の第7の実施の形態であっ
て、フラットケーブル用ノイズ対策分割型フェライトコ
アを構成するためのL字型分割フェライトコア体20
a,20b又は30a,30bに対して摩擦力の高い材
質を用いた滑り止め90を設けている。すなわち、滑り
止め90はフラットケーブルが接触する図10(A)の
L字型分割フェライトコア体20a,20b又は図10
(B)のL字型分割フェライトコア体30a,30bの
側面部分に貼り付け等で設けられており、L字型分割フ
ェライトコア体同士がフラットケーブルを挟み込む力を
利用してフラットケーブルを動かないように保持する作
用をより効果的に行うことができる。なお、滑り止め9
0の材質については特に問わないがゴムのような摩擦力
が高い柔軟性のある材質が好ましい。
【0065】なお、L字型分割フェライトコア体同士が
接触する接触面には前記滑り止め90は設けないように
する。例えば、L字型分割フェライトコア体20a,2
0bでは、短手脚部端面が当接する長手脚部側面位置に
は滑り止め90を配しない。
【0066】図10のL字型分割フェライトコア体に滑
り止め90を設けた構造は、前述の第1乃至第6の実施
の形態に適用可能であることは明白である。
【0067】図11(A),(B),(C)は、滑り止め
90の形状の具体例であり、同図(A)の三角突条91
の繰り返し形状、同図(B)の角突条92の繰り返し形
状、同図(C)の円柱突起93の繰り返し形状等とすれ
ば、いっそう摩擦を増大させることができる。
【0068】なお、図1のように一方のL字型分割フェ
ライトコア体20aの短手脚部22の端面を他方のL字
型分割フェライトコア体20bの長手脚部21の側面に
当接させ、他方のL字型分割フェライトコア体20bの
短手脚部22の端面を一方のL字型分割フェライトコア
体20aの長手脚部21の側面に当接させて閉磁路を成
すように互いに組み合わせて用いる分割型フェライトコ
ア20を第5又は第6の実施の形態に示した如きケース
に収納してノイズ対策部品を構成することもできる。
【0069】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フラットケーブルのノイズ対策に、一方のL字型分割フ
ェライトコア体の脚部端面を他方のL字型分割フェライ
トコア体の脚部側面に当接させて閉磁路を成すように互
いに組み合わせてなるフラットケーブル用ノイズ対策分
割型フェライトコアを用いることで、各種寸法のフラッ
トケーブルに対応することが可能となり、また、フラッ
トケーブルを分割型フェライトコアで挟み込んで容易に
固定できる。更に高いインピーダンスを得られるため、
極めて容易に装着可能で効果的なノイズ対策が可能なノ
イズ対策部品を実現でき、ひいては、そのノイズ対策部
品を装着したワイヤーハーネスや電子機器を提供するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第3又は第4の実施の形態で用いるこ
とのできる固定部品の変形例をそれぞれ示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図7】同正断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態で用いることのでき
る分割ケース部の結合部の変形例をそれぞれ示す斜視図
である。
【図9】本発明の第6の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図10】本発明の第7の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の第7の実施の形態で用いることので
きる滑り止めの変形例をそれぞれ示す斜視図である。
【図12】従来の一体型のフェライトコアを用いたノイ
ズ対策部品の例を示す斜視図である。
【図13】従来の分割型のフェライトコアを用いたノイ
ズ対策部品の例を示す斜視図である。
【図14】従来のフェライトコアを固定する部品を用い
たノイズ対策部品の例を示す斜視図である。
【図15】従来の分割型のフェライトコアを固定する部
品を用いたノイズ対策部品の例を示す正面図である。
【図16】同平面図である。
【符号の説明】
1 フェライトコア 1a,1b,20a,20b,30a,30b 分割フ
ェライトコア体 20,30 分割型フェライトコア 21,31 長手脚部 22,32 短手脚部 25,35 スリット状貫通穴部 40,45,60,80 ノイズ対策部品 41,41A,41B 固定部品 50,55,75,85 ワイヤーハーネス 51 ケーブルコネクタ 61,61A ケース 62,63 分割ケース部 68 バネ部 71 ヒンジ部 90 滑り止め FC フラットケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のL字型分割フェライトコア体の脚
    部端面を他方のL字型分割フェライトコア体の脚部側面
    に当接させて閉磁路を成すように互いに組み合わせたこ
    とを特徴とするフラットケーブル用ノイズ対策分割型フ
    ェライトコア。
  2. 【請求項2】 一方のL字型分割フェライトコア体の脚
    部端面を他方のL字型分割フェライトコア体の脚部側面
    に当接させて閉磁路を成すように互いに組み合わせた分
    割型フェライトコアと、該分割型フェライトコアを組み
    合わせ状態に保持する固定用部品とを備えたことを特徴
    とするフラットケーブル用ノイズ対策部品。
  3. 【請求項3】 フラットケーブルを囲むように、一方の
    L字型分割フェライトコア体の脚部端面を他方のL字型
    分割フェライトコア体の脚部側面に当接させて閉磁路を
    成して互いに組み合わせた分割型フェライトコアを、固
    定用部品で組み合わせ状態に保持したことを特徴とする
    ワイヤーハーネス。
  4. 【請求項4】 フラットケーブルを囲むように、一方の
    L字型分割フェライトコア体の脚部端面を他方のL字型
    分割フェライトコア体の脚部側面に当接させて閉磁路を
    成して互いに組み合わせた分割型フェライトコアを、固
    定用部品で組み合わせ状態に保持した構成を備えること
    を特徴とする電子機器。
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