JP3679723B2 - フェライトコア固定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電源装置等に内蔵され、その出力にノイズの存在することを防止するためのフェライトコアを固定するフェライトコア固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リード線を通過したフェライトコアを固定する取付構造が、実開平6−3649号公報に記載されているが、これは円筒形のフェライトコアの中空部にリード線を通し、ケースに半円形の溝を設けて、この溝に円筒形のフェライトコアを入れ、フェライトコア押さえでこのフェライトコアを押さえ、フックで止め、フェライトコアを規定取付位置に固定しているものであり、小電力型のリード線を用いたものであり、板状のバスバーに対応できるものではない。
【0003】
このため、ハイパワー型の電源になると、電流容量が大きくとれる板状バスバーへの対策が必要となる。
【0004】
従来は図5に示す如く、絶縁板6で部分的にカバーされている金属筐体4に、板状バスバー21をねじ止め固定し、これに基板5を接続した例えば電源装置において、同(B)に示す如く、板状バスバー21の出力端子側に、フェライトコア30を固定配置する。
【0005】
このフェライトコア30は、図5(A)に示す如く、一対のU字状フェライトコア3、3により板状バスバー21を嵌合する。それからテープ32をこのU字状フェライトコア3、3に巻回して、U字状フェライトコア3、3を固定する。U字状フェライトコア3、3を接着剤で接合してもよく、両者を併用してもよい。
【0006】
このように板状バスバー21に複数のフェライトコアを嵌合したあとで、板状バスバー21の所定位置に、図5(B)に示す如く、接着剤である樹脂33によりフェライトコア30、30、30を板状バスバー21と固定する。図5(C)は、板状バスバー21に、テープ32の巻回しにより固定されたU字状フェライトコアを接着剤である樹脂33により固定した状態を、板状バスバー21の上からみた図で示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような、筐体に内蔵された板状バスバーに対して、一対のU字状フェライトコアを上下、または左右方向より板状バスバーに装着し、テープ巻回あるいは接着剤樹脂によりこのU字状フェライトコア同志を接合し、所定位置に樹脂固定する方法では、テープ巻回の作業スペース、樹脂の塗布・乾燥、所定位置のバラツキといった作業性等の問題があった、またフェライトコアが、この樹脂の塗布までにガタツキが生じ、フェライトコアに損傷が生じたり、作業時間が大きく係るという問題もあった。
【0008】
従って本発明の目的は、このような問題点を改善したフェライトコア固定装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の概略を図1により説明する。図1において、1はフェライトコア固定用板バネ、1Aは両腕部、1Bは係合突起、1Cは延出部、1Eは天井部、2は板状バスバー、2Aは係止穴、3はU字状フェライトコア、4は金属筐体、5は基板、6は絶縁板である。
【0010】
本発明の前記目的は下記(1)、(2)により達成することができる。
【0011】
(1)弾性材で構成された板バネ1に天井部1Eを形成し、
この天井部1Eの両端からL字型に伸びた両腕部1Aを設け、
この両腕部1Aに係合突起部1Bと延出部1Cを設け、
板状バスバー2が挿入される中空部を有するフェライトコア3、3を、前記天井部1Eと延出部1Cにより保持するとともに、前記係合突起部1Bを板状バスバー2の係止手段2Aに係合したことを特徴とするフェライトコア固定装置。
【0012】
(2)前記両腕部に、先端が板状バスバーと接触してフェライトコアの傾きを抑制する抑制部を形成した突出部を設けたことを特徴とする前記(1)記載のフェライトコア固定装置。
【0013】
これにより下記の作用効果を奏する。
【0014】
(1)天井部によりU字型のフェライトコア中央部を加圧し、両腕下端より内側に伸びた延出部により、板状バスバーの周囲に位置する一対のU字型フェライトコアを加圧保持するとともに、フェライトコア係合突出部と板状バスバーの係合手段を係合したので、板状バスバーの所定位置にU字型フェライトコアをきわめて簡単に、固定保持することができ、しかもこの作業を省スペースで作業性よく行うことができるフェライトコア固定装置を提供することができる。
【0015】
(2)板状バスバーと接触して、フェライトコアの傾きを抑制する抑制部を設けたので、フェライトコアの傾きの発生を効果的に防止・抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1及び図2により説明する。図1は本発明のフェライトコア固定装置の斜視図を示し、同(A)は分解図、同(B)はフェライトコアの固定状態を示す。また図2は本発明のフェライトコア固定装置の要部詳細説明図を示す。
【0017】
図中、1はフェライトコア固定用板バネ、2は板状バスバー、3はU字状フェライトコア、4は金属筐体、5は基板、6は絶縁板である。
【0018】
フェライトコア固定用板バネ1は、U字状フェライトコア3、3を板状バスバー2に固定するものであり、ステンレス鋼やリン青銅等のバネ材が使用されるが、軽さ面を重視するときはプラスチック等の前記材料と同等の強度・弾性を有したものが使用できる。
【0019】
このフェライトコア固定用板バネ1は、内側に屈曲した天井部1Eを有し、この天井部1Eの両端から、U字状フェライトコア3を抱きかかえるようにL字型に伸びた両腕部1A、1Aを有する。この両腕部1Aにはバスバー係合用突出部1Fと、フェライトコア挟持用突出部1Gが形成され、また両腕部1Aの先端には、内側に延びた延出部1Cが形成される。そしてバスバー係合用突出部1Fの先端には、係合突起1Bが形成される。このフェライトコア固定用板バネ1にU字状フェライトコア3が挟持されていない場合、図1(A)に示す如く、天井部1Eの幅W0 は、両腕部1Aの先端部分の幅W1 より大きい状態で、つまりW0 >W1 の状態で構成される。
【0020】
板状バスバー2は端子T1 より大電流を出力するものであり、金属筐体4の絶縁板6上に配置される。板状バスバー2には前記係合突起1Bと係合する複数の係止穴2Aが形成され、また複数の突起が形成されて基板5と接続し、電源回路を構成している。この板状バスバー2の出力側の周囲には、その端子T1 の出力にノイズが存在しないようにするため、板状バスバー2を囲んでU字状フェライトコア3、3・・・が配置されている。
【0021】
この板状バスバー2を囲んでU字状フェライトコア3、3を固定配置するとき、本発明では、板状バスバー2の上下からU字状フェライトコア3、3を挟み、次いでU字状フェライトコア固定用板バネ1の延出部1C、1Cを、図2(B)の点線に示す如く開いて、これらU字状フェライトコア3、3をその両腕部1A、1A間で抱きかかえるように保持させる。それから一対の両腕部1A、に形成されたバスバー係合用突出部1Fの係合突起1B、1Bを板状バスバー2の所定の位置の係止穴2A、2Aに係合させる。
【0022】
これにより、図2(B)の実線に示す如く、両腕部1A、1Aの下端より内側に伸びた延出部1Cは、矢印X方向に移動してU字状フェライトコア3、3の中空部分を通る板状バスバー2と、一対のU字状フェライトコア3、3とを所定位置にきわめて簡単に強固に保持する。
【0023】
換言すれば、板バネに天井部1Eと、両腕部1Aを設け、この両腕部1Aに板状バスバーに形成した係止穴2Aの如き係止手段に係合する係合突起1Bと、延出部1Cを設けたことにより、板状バスバーの周囲に配置されたフェライトコアをその中空部を通る板状バスバーに図2(B)の矢印X方向に、抱きかかえるように押圧挟持するとともに、板状バスバーの所定位置に正確に配置できる。しかも接着用の樹脂を使用しないので、その樹脂を付着する作業工程も、塗布した樹脂を乾燥させる作業場も不必要となる。
【0024】
本発明の第2の実施の形態を図3により説明する。第2の実施の形態では、図3に示す如く、フェライトコア挟持用突出部1Hの先端に板状バスバー2と接触する突出部1Dを形成したものである。この突出部1Dは、フェライトコア固定用板バネ1′のバスバー係合用突出部1Fの先端に設けられた係合突起1Bの対向端部から外側(フェライトコアと反対側)方向に位置するように形成されている。
【0025】
これにより、図3(B)に示す如く、板状バスバー2の周囲に配置されたU字状フェライトコアが矢印Y方向に傾くような力を受けても、板状バスバー2と接触する突出部1Dがこの傾きの作用を抑制し、フェライトコアが傾くことを防止する。この結果フェライトコアの破損や位置ずれを効果的に防止することができる。
【0026】
本発明の第3の実施の形態を図4により説明する。図4では、フェライトコア固定用板バネ10の係合突起をフック状突起8に形成し、また板状バスバー9の係止用の穴の形を長穴9Aにして係止するものである。図4(A)に示す如く、フェライトコア固定用板バネ10は、前記と同様に天井部の幅W0 は両腕部の先端部分の幅W1 より大きい。前記図1、2の場合と同様にして、板状バスバー9に対しフェライトコア3、3をその周囲に固定することができる。
【0027】
なお前記説明ではバスバーの係止手段として穴を設けた場合について説明したが、本発明は勿論これに限定されるものではなく、例えばフックなど他の構成のものでもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明により下記の効果を奏することができる。
【0029】
(1)天井部によりU字型のフェライトコア中央部を加圧し、両腕下端より内側に伸びた延出部により、板状バスバーの周囲に位置する一対のU字型フェライトコアを加圧保持するとともに、フェライトコア係合突出部と板状バスバーの係合手段を係合したので、板状バスバーの所定位置にU字型フェライトコアをきわめて簡単に、固定保持することができ、しかもこの作業を省スペースで作業性よく行うことができるフェライトコア固定装置を提供することができる。
【0030】
(2)板状バスバーと接触して、フェライトコアの傾きを抑制する抑制部を設けたので、フェライトコアの傾きの発生を効果的に防止・抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフェライトコア固定装置の斜視図である。
【図2】本発明のフェライトコア固定装置の要部詳細図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の要部詳細図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の要部詳細図である。
【図5】従来例説明図である。
【符号の説明】
1、1′、10 フェライトコア固定用板バネ
1A 両腕部
1B 係合突起
1C 延出部
1D 突出部
1E 天井部
1F バスバー係合用突出部
1G、1H フェライトコア挟持用突出部
2、9、21 板状バスバー
2A 係止穴
3 U字状フェライトコア
8 フック状突起
9A 長穴
32 テープ
33 樹脂
Claims (2)
- 弾性材で構成された板バネに天井部を形成し、
この天井部の両端からL字型に伸びた両腕部を設け、
この両腕部に係合突起部と延出部を設け、
板状バスバーが挿入される中空部を有するフェライトコアを、前記天井部と延出部により保持するとともに、前記係合突起部を板状バスバーの係止手段に係合したことを特徴とするフェライトコア固定装置。 - 前記両腕部に、先端が板状バスバーと接触してフェライトコアの傾きを抑制する抑制部を形成した突出部を設けたことを特徴とする請求項1記載のフェライトコア固定装置。
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