JP5208564B2 - ドアミラー - Google Patents

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本発明は、車両のドアに取付けられるドアミラーに関する。
上述したドアミラーとして、図5に示すように自動車110のドア111に配したミラー取付部112に取付けられるドアミラー100が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
そして、近年におけるドアミラーは、電動モータにより角度調整が可能に構成されてきており、自動車の車内とドアミラーの内部とにわたり電線部材を配設し、車内での操作によりドアミラーの角度調整がドアミラーの内部に設けた電動モータで行われるようになっている。
そのようなドアミラー100としては、例えば図6に示すように、ミラーを有する上部を回動可能に支持する下部のミラーベース101を備え、このミラーベース101のドア取付面102に設けられた3つの取付部103が、ドア111に固定されたミラー取付部112の3つの取付箇所113に取付けられる。また、ミラーベース101を途中が通る電線部材104は、ミラー取付部112の挿通孔114に通され、車体の内部に設けられたコネクタ(図示せず)に接続される。
特開2005−319929号公報
ところで、上述した電線部材は、車体内で結線されるため、電線部材を引き込んだ際にドアミラー内に残した長さが変わらないようにドアミラー側で固定する必要がある。
そのために、図6および図7に示すようにミラーベース101のドア取付面102に設けられたピン105に、円盤状のプッシュナット106の中央部に設けた取付孔106aを圧入させ、プッシュナット106とドア取付面102との間で電線部材104を挟持して固定するように構成されている。
しかしながら、プッシュナット106のピン105への圧入の程度によっては、プッシュナット106とピン105との隙間に電線部材104が噛み込まれることにより断線する虞があった。また、プッシュナット106を使用するので、部品点数が増加するという難点がある。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、電線部材の断線を防止した状態で固定することができるとともに、部品点数を削減することができるドアミラーを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るドアミラーは、車両のドアに設けたミラー取付部に取付けられるドアミラー本体を有し、該ドアミラー本体の内部に設けた接続端子に一端が電気的に接続される電線部材の他端が、前記ミラー取付部に設けた貫通孔を経て車両内に設けられた接続端子に電気的に接続されるドアミラーにおいて、前記ドアミラー本体は、前記ミラー取付部に取付けられる被取付部と、該被取付部又は被取付部よりも内側に設けられ前記電線部材の途中が通される長孔状の固定用挿通孔及びこの固定用挿通孔に繋がるとともに固
定用挿通孔よりも広幅の大孔を有する電線部材固定部とを有し、前記長孔状の挿通孔は、長手方向とはほぼ直交する方向に対向する端面どうしが、相互に相手に対して反対側へ接離する凹凸状となして形成されていて、その両端面の相手側端面側へ突出した隣り合う凸部の間であって両端面の凹部どうしの間の挟持部に、前記電線部材の途中が挟持されることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項1に係るドアミラーは、前記長孔状の挿通孔には複数の挟持部が形成されていて、前記大孔から遠ざかるにつれて挟持部の対向端面間の離隔距離が小さくなっていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るドアミラーは、請求項1に記載のドアミラーにおいて、前記電線部材は複数の電線が結束され、その結束された部分が発泡樹脂で覆われた構成であり、その発泡樹脂で覆われた部分が前記挟持部に挟持されることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るドアミラーは、請求項2に記載のドアミラーにおいて、前記発泡樹脂は、軟質の多孔性樹脂からなることを特徴とする。
本発明による場合には、電線部材の途中が、ドアミラー本体に設けた挟持部に挟持され、その挟持部が不動状態であるので、電線部材がドアミラー本体に電線部材の断線を防止した状態で固定される。また、挟持部がドアミラー本体に一体的に設けられているので、部品点数を削減することができる。
さらに、発泡樹脂で覆われた電線部材を、広幅の大孔に位置させて挿通孔へ移動させていくと、電線部材の外径に応じた挟持部に、自動的に選定して挟持される。つまり、移動が可能な最小の対向端面間の離隔距離を有する挟持部までしか電線部材が移動し得ないからである。
請求項2による場合には、発泡樹脂が緩衝材として機能するので、電線部材の断線をより効果的に防止することができる。
請求項3による場合には、発泡樹脂が軟質の多孔性樹脂から構成されていて、その軟質多孔性樹脂を直接に挟持部へ挟持させることは困難であっても、広幅の大孔に一旦位置させて挿通孔へ移動させていくことで、軟質多孔性樹脂を挟持部へ容易に挟持させることが可能になる。
以下に、本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドアミラーを、車両のドアに固定されるミラー取付部とともに示す斜視図であり、図2はそのドアミラーの固定部を示す正面図である。
ミラー取付部120は、例えば車両の前側ドアの前部に固定されるもので、複数、図示例では3つの取付孔121、122、123と、1つの電線部材挿通孔124とを有するものである。
ドアミラー1は、ミラー取付部120に取付けられる固定ミラー部3と、この固定ミラー部3の上側に鉛直軸4aの回りに回動可能な可動ミラー部4とを有するドアミラー本体2を備えている。そして、可動ミラー部4には後側を見るためのミラー部材が取付けられる。
固定ミラー部3は、ミラー取付部120に取付けられる被取付部5と、その被取付部5よりも少しだけドアミラー1の内側に設けられ、図示しない電線部材の途中が通される固定用挿通孔7及びこの固定用挿通孔7に繋がる大孔8を有する電線部材固定部6とを有する。なお、電線部材固定部6は、被取付部5と面一に設けてもよい。
被取付部5には、複数、図示例では取付孔121〜123に対応して3つの取付用突起11、12、13が設けられており、これら取付用突起11、12、13は取付孔121〜123に対応する位置に配設されている。そして、取付用突起11〜13を取付孔121〜123に挿入してビス止め等することにより、被取付部5がミラー取付部120に取付けられる。
固定用挿通孔7は、長孔状のもので、長手方向とはほぼ直交する方向に対向する端面7aどうしが、相互に相手に対して反対側へ接離する凹凸状となして形成されていて、その両端面7aの相手側端面側へ突出した隣り合う凸部7bの間であって両端面7aの凹部7cどうしの間が挟持部10として機能するようになっている。挟持部10は、この図示例では3箇所に形成されていて、大孔8に近い側から順に10a、10b、10cとすると、挟持部10aの大孔8側の凸部7bの間の距離A、挟持部10bの大孔8側の凸部7bの間の距離Bおよび挟持部10cの大孔8側の凸部7bの間の距離Cは、A>B>Cとなるように形成されている。
このような挿通孔7に対し、大孔8は距離Aよりも十分に大きい幅寸法を有する概略円形状のもので、前記幅寸法としては、例えば距離Aの3倍程度以上に設定されている。
電線部材20は、図4に示すように複数のワイヤーハーネス21をテープ22により結束されていて、更にそのテープ22の上が発泡樹脂23で覆われた構成となっている。テープ22により結束された複数本のワイヤーハーネス21の直径(テープ22の外側の外径)は、ワイヤーハーネス21の本数に応じて所定の値になるように設定されている。発泡樹脂23は、本実施形態では材質がEPDM(エチレン・プロピレン・ゴム)からなる軟質の多孔性合成樹脂であって、片面に接着層が形成されたシート状のものを巻き付けて、前記接着層をテープ22や発泡樹脂23自身の一部に接着させているが、筒状に形成して内側をワイヤーハーネス21が通るように構成してもよい。なお、本実施形態における軟質の多孔性樹脂からなる発泡樹脂23は、応力を付与すると約1/10程度まで肉厚が薄くなる圧縮性を有し、応力を除くと元の肉厚に復元するものである。
この電線部材20の両端には、それぞれ接続端子(図示せず)が取付られていて、一端側の接続端子はドアミラー1の内部に配された図示しない接続端子に電気的に接続され、電線部材20の他端側の接続端子は、車両の内部に配された図示しない接続端子に電気的に接続される。
次に、このように構成された本実施形態に係るドアミラー1の固定用挿通孔7への電線部材20の固定内容につき説明する。
電線部材20の発泡樹脂23の部分を大孔8に通す。このとき、大孔8は上述したように大きく形成されているので、発泡樹脂23を比較的容易に通すことができる。
次に、電線部材20を固定用挿通孔7側に移動させる。このとき、発泡樹脂23は大孔8の内周面および挿通孔7の両端面7aにより圧縮力を受けて極めて薄肉に変形し、挿通孔7へ移動する。
そして、電線部材20の圧縮力を受けて縮径した発泡樹脂23部分の最小直径が、距離Aよりも小さく、距離Bよりも大きい場合には、電線部材20は大孔8に最も近い挟持部10aに固定される(実線にて示す)。また、前記発泡樹脂23部分の最小直径が、距離Bよりも小さく、距離Cよりも大きい場合には中央位置の挟持部10bに固定される。また、前記発泡樹脂23部分の最小直径が、距離Cよりも小さい場合には大孔8から最も遠い挟持部10cに固定される(二点鎖線にて示す)。よって、電線部材20は前記発泡樹脂23部分の最小直径に応じた挟持部に固定され、車両側へ電線部材20が引っ張られても、電線部材20が移動し難い。
したがって、本実施形態による場合には、電線部材20の途中が、ドアミラー本体2に設けた挟持部10に挟持され、その挟持部10が不動状態であるので、電線部材20がドアミラー本体2に電線部材20の断線を防止した状態で固定される。また、挟持部10がドアミラー本体2に一体的に設けられているので、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態において、発泡樹脂23が緩衝材として機能するので、電線部材20の断線をより効果的に防止することができる。更に、発泡樹脂23が軟質の多孔性樹脂から構成されていて、その軟質多孔性樹脂を直接に挟持部10へ挟持させることは困難であっても、広幅の大孔8に一旦位置させて挿通孔7へ移動させていくことで、軟質多孔性樹脂を挟持部10へ容易に挟持させることが可能になる。更にまた、発泡樹脂23で覆われた電線部材20を、大孔8に位置させて挿通孔7へ移動させていくと、移動が可能な最小の対向端面間の離隔距離を有する挟持部10a、10bおよび10cのうちの1つまでしか電線部材20が移動し得ないから、電線部材20の外径に応じた挟持部10a、10bまたは10cに、自動的に選定して挟持される。
なお、上述した実施形態では挿通孔7に3つの挟持部10a、10b、10cを設けた構成としているが、本発明はこれに限らない。例えば、大孔8の横に1つの挟持部のみを設けても、或いは2つのサイズが異なる挟持部を設けてもよく、或いはサイズが異なる4以上の挟持部を設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では発泡樹脂23に、約1/10程度の圧縮性を有する軟質の多孔性合成樹脂を用いているが、本発明で用いる発泡樹脂23はこれに限らず、もっと圧縮性が低いもの、或いはもっと圧縮性が高いものを用いることができる。更には、発泡スチロールのように圧縮性が極めて低いものなどを用いることもできる。
更に、上述した実施形態ではドアミラー本体2の形態として、固定ミラー部3と、この固定ミラー部3の上側に鉛直軸4aの回りに回動可能な可動ミラー部4とを有し、その可動ミラー部4にミラー部材が設けられたものを例に挙げているが、本発明はこれに限らない。例えば、固定ミラー部のみでドアミラー本体2を構成させ、その固定ミラー部にミラー部材を、車内での遠隔操作により或いは直接的に手で持って角度調整可能に設けた構成のものにも適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係るドアミラーを、車両のドアに固定されるミラー取付部とともに示す斜視図である。 図1のドアミラーの固定部を示す正面図である。 固定用挿通孔へのワイヤーハーネスの固定内容説明図である。 ワイヤーハーネスの構成の説明図である。 ドアミラーの車両への取付け状態を模式的に示す斜視図である。 ドアミラーの車両への取付け状態を詳細に示す斜視図である。 従来の課題の説明図である。
1 ドアミラー
2 ドアミラー本体
5 被取付部
6 電線部材固定部
7 固定用挿通孔
7a 端面
7b 凸部
7c 凹部
8 大孔
10(10a、10b、10c) 挟持部
20 電線部材
21 ワイヤーハーネス
23 発泡樹脂
120 ミラー取付部

Claims (3)

  1. 車両のドアに設けたミラー取付部に取付けられるドアミラー本体を有し、該ドアミラー本体の内部に設けた接続端子に一端が電気的に接続される電線部材の他端が、前記ミラー取付部に設けた貫通孔を経て車両内に設けられた接続端子に電気的に接続されるドアミラーにおいて、
    前記ドアミラー本体は、前記ミラー取付部に取付けられる被取付部と、該被取付部又は被取付部よりも内側に設けられ前記電線部材の途中が通される長孔状の固定用挿通孔及びこの固定用挿通孔に繋がるとともに固定用挿通孔よりも広幅の大孔を有する電線部材固定部とを有し、
    前記長孔状の挿通孔は、長手方向とはほぼ直交する方向に対向する端面どうしが、相互に相手に対して反対側へ接離する凹凸状となして形成されていて、その両端面の相手側端面側へ突出した隣り合う凸部の間であって両端面の凹部どうしの間の挟持部に、前記電線部材の途中が挟持され、前記長孔状の挿通孔には複数の挟持部が形成されていて、前記大孔から遠ざかるにつれて挟持部の対向端面間の離隔距離が小さくなっていることを特徴とするドアミラー。
  2. 請求項1に記載のドアミラーにおいて、
    前記電線部材は複数の電線が結束され、その結束された部分が発泡樹脂で覆われた構成であり、その発泡樹脂で覆われた部分が前記挟持部に挟持されることを特徴とするドアミラー。
  3. 請求項2に記載のドアミラーにおいて、
    前記発泡樹脂は、軟質の多孔性樹脂からなることを特徴とするドアミラー。
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