JP2007067154A - 電磁波シールドガスケットおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気関連機器の隣り合う二つの要素間に挟まれた場合における電磁波のシールド性を保持しつつ、芯材の変形を抑制することによって加工性を向上させた電磁波シールドガスケットおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 電磁波シールドガスケット10aには、フィルム重ね合わせ面124と実質的に平行なW方向に沿って補強フィルム20が配置されている。第1工程では、弾力性を有する芯材12に、W方向に沿って補強フィルム20を接着する。第2工程では、合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成された導電性フィルム14と補強フィルム20とが実質的に平行となるように、芯材12と導電性フィルム14とを重ね合わせる。第3工程では、導電性フィルム14を、当該導電性フィルム14とフィルム重ね合わせ面124とが対向するように屈曲させて、導電性フィルム14の両端部を重ね合わせて接着する。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばテレビ、ディスプレイ、パソコン、携帯電話等の電気製品、医療機器、自動車部品のような、電磁波を発生したり電磁波の影響を受けたりする電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットおよびその製造方法に関し、とくに加工性を向上させた電磁波シールドガスケットおよびその製造方法に関する。
この種の電磁波シールドガスケットの従来例を示す概略斜視図を図5に示す。なお、これとほぼ同様の構造をした電磁波シールドガスケットが特許文献1の図1に記載されている。
この電磁波シールドガスケット10は、芯材12の長手方向Lに沿う面121、122、123、124を、導電性フィルム14で被覆した構造をしている。
芯材12は、弾力性を有する弾性材から成り、圧縮可能となっている。この芯材12の材料は、例えばウレタンフォーム、ゴム、ウレタンラバー、ポリウレタン系発砲体、ポリエチレン発砲体またはゴム系発砲体等である。
芯材12は、長手方向Lを横切る断面がほぼ四角形の柱状のものであり、長さは用途に応じて選定される。
導電性フィルム14は、図6に示すように、合成樹脂製のフィルム141の一方の表面に金属層142が形成されており、他方の表面には粘着層143が形成されている。ここで、芯材12(図5参照)を被覆した場合における芯材12側の面が、前記他方の表面である。
ただし、フィルム141の他方の表面に金属層142が形成されている場合またはフィルム141の両方の表面に金属層142が形成されている場合もある。
合成樹脂製のフィルム141は、例えばポリエチレンテフタレート、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレンまたはプラスティックフィルムから成る。
フィルム141に形成されている金属層142は、銅、ニッケル、スズまたはアルミニウム等の導電性の良い金属から成る。この金属層142は、上記各金属の単層から成るが、上記各金属から成る層を複数層に積層したものもある。例えば、銅の層を下地層としてその上にニッケルの層を形成したものが相当する。
前記金属層142は、例えばフィルム141の表面に蒸着またはメッキによって形成されている。
上記電磁波シールドガスケット10の製造方法を説明すると、図7(a)に示すように、先ず、芯材12と導電性フィルム14とを重ね合わせる。図7(a)では、導電性フィルム14に芯材12を載置することによって、両者12、14を重ね合わせている。
そして、図7(b)および(c)に示すように、導電性フィルム14を、当該導電性フィルム14と、芯材12と導電性フィルム14とを重ね合わせた面121の反対側の面124とが対向するように屈曲させて、導電性フィルム14の両端部を重ね合わせて接着する。
以下、芯材12と導電性フィルム14とを重ね合わせた芯材12の面を「重ね合わせ面121」と称し、重ね合わせ面121の反対側の芯材12の面124を「フィルム重ね合わせ面124」と称し、導電性フィルム14の両端部が重なり合った部位を「重ね合わせ部16」と称する。
なお、芯材12の長手方向Lに沿う四つの面121、122、123、124と導電性フィルム14とは、例えば糊付けによって両者12、14を接着するのが一般的である。ただし、これらのうちの一部(例えば重ね合わせ面121およびフィルム重ね合わせ面124に隣接する側面122、123)が接着されていない場合もある(特許文献1の段落〔0024〕参照)。
そして、図7(d)に示すように、フィルム重ね合わせ面124と対向する側と反対側の導電性フィルム14の表面に両面テープ18を粘着する。
このようにして製造された電磁波シールドガスケット10は、図8(a)に示すように、電気関連機器の隣り合う第1の要素52と第2の要素54との間に配置される。
第1の要素52と第2の要素54との組み合わせは、例えば筐体の一要素と筐体の他の要素、筐体の一要素と電気関連機器の筐体以外の一要素(例えばCRT)、電気関連機器の筐体以外の一要素と筐体以外の他の要素である。即ち、相手方との間に電磁波が通過する互いに隣り合うまたは対向する複数の要素が相当する。
そして、図8(b)に示すように、電磁波シールドガスケット10は、電気関連機器の第1の要素52と第2の要素54とに圧接されて、電気関連製品の内部から外部へ電磁波が漏れ出るのを抑制したり、外部から電気関連製品の内部へ電磁波が侵入するのを抑制したりする。その結果、電気関連製品の内部と外部との間で電磁波がシールドされる。
特開平10−70388号公報(図1、段落〔0018〕〜〔0020〕)
しかし、従来例の電磁波シールドガスケット10を製造する過程において、より詳しく言えば、図7(b)、(c)に示すように芯材12を導電性フィルム14で被覆する過程において、芯材12が導電性フィルム14によって幅方向(W方向)に圧縮されて変形してしまう。これにより、芯材12を導電性フィルム14で上手く包み込むことができず、導電性フィルム14を、芯材12の面に被覆する加工が困難であるという課題があった。
この明細書において、W方向はフィルム重ね合わせ面124に実質的に平行な方向であり、H方向はW方向に実質的に直交する方向である。
また、より硬度が高い芯材12を用いることによって上記課題を解決することは可能であるものの、硬度を高くすると芯材12の弾力性が乏しくなる。従って、電磁波シールドガスケット10を、電気関連機器の第1の要素52と第2の要素54との間に挟んだ場合に、電磁波のシールド性が低下する点において好ましくない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、電気関連機器の隣り合う二つの要素間に挟まれた場合における電磁波のシールド性を保持しつつ、芯材の変形を抑制することによって加工性を向上させた電磁波シールドガスケットおよびその製造方法を提供することを主たる目的とする。
前記課題を解決するための本発明に係る電磁波シールドガスケットの一つは、電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットであって、弾力性を有すると共に長手方向を横切る断面がほぼ四角形の芯材と、合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成されていると共に、前記芯材の長手方向に沿う四つの面を被覆しかつ前記四つの面のうちの一つの面において両端部が重ね合わされている導電性フィルムと、前記芯材の内部、前記導電性フィルムの両端部が重ね合わされたフィルム重ね合わせ面および当該フィルム重ね合わせ面と反対側の面のうちの少なくともいずれかに、前記フィルム重ね合わせ面と実質的に平行な方向に配置されている補強フィルムとを備えることを特徴とする。
前記課題を解決するための本発明に係る電磁波シールドガスケットの他のものは、電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットであって、弾力性を有するシート状の芯材と、合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成されていると共に、前記芯材の長手方向に沿う面を被覆しかつ前記長手方向に沿う面のうちの一つの面において両端部が重ね合わされている導電性フィルムと、前記芯材の内部、前記導電性フィルムの両端部が重ね合わされたフィルム重ね合わせ面および当該フィルム重ね合わせ面と反対側の面のうちの少なくともいずれかに、前記フィルム重ね合わせ面と実質的に平行な方向に配置されている補強フィルムとを備えることを特徴とする。
これらによれば、弾力性を有する芯材の内部、導電性フィルムの両端部が重ね合わされたフィルム重ね合わせ面および当該フィルム重ね合わせ面と反対側の面のうちの少なくともいずれかに、フィルム重ね合わせ面と実質的に平行な方向に補強フィルムが配置されている。従って、芯材は、フィルム重ね合わせ面と実質的に直交する方向Hについては弾力性を有すると共に、フィルム重ね合わせ面と実質的に平行な方向Wについては強度が向上する。
前記課題を解決するための本発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法の一つは、電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットの製造方法であって、弾力性を有すると共に長手方向を横切る断面がほぼ四角形の芯材に、前記長手方向に沿う四つの表面のうちの少なくともいずれか一つの面と実質的に平行な方向に補強フィルムを接着する第1工程と、合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成された導電性フィルムと前記芯材に接着された補強フィルムとが実質的に平行となるように、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせる第2工程と、前記導電性フィルムを、当該導電性フィルムと、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせた面の反対側の面とが対向するように屈曲させて、前記導電性フィルムの両端部を重ね合わせて接着する第3工程とを少なくとも有することを特徴とする。
前記課題を解決するための本発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法の他のものは、電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットの製造方法であって、弾力性を有するシート状の芯材に、前記芯材の長手方向に沿う面のうちの少なくともいずれか一つの面と実質的に平行な方向に補強フィルムを接着する第1工程と、合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成された導電性フィルムと前記芯材に接着された補強フィルムとが実質的に平行となるように、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせる第2工程と、前記導電性フィルムを、当該導電性フィルムと、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせた面の反対側の面とが対向するように屈曲させて、前記導電性フィルムの両端部を重ね合わせて接着する第3工程とを少なくとも有することを特徴とする。
これらによれば、第1工程において弾力性を有する芯材の長手方向に沿ういずれかの面と実質的に平行な方向に補強フィルムを接着すると共に、第2工程において導電性フィルムと補強フィルムとが実質的に平行となるように、芯材と導電性フィルムとを重ね合わせる。従って、補強フィルムが接着された面と実質的に平行な方向について、芯材の強度が向上する。また、芯材は弾力性を有しているので、補強フィルムが接着された面と実質的に直交する方向については弾力性を有している。
請求項1および2に記載の発明によれば、芯材は、フィルム重ね合わせ面と実質的に直交する方向については弾力性を有すると共に、フィルム重ね合わせ面と実質的に平行な方向についての強度が向上するので、電気関連機器の隣り合う二つの要素間に挟まれた場合における電磁波のシールド性を保持しつつ、変形を抑制することが可能となる。その結果、導電性フィルムを、芯材の面に容易に被覆することができ、加工性が向上する。
請求項3および4に記載の発明によれば、補強フィルムが接着された面と実質的に平行な方向についての強度が向上するので、第3工程において、導電性フィルムを、当該導電性フィルムと、芯材と導電性フィルムとを重ね合わせた面の反対側の面とが対向するように屈曲させたとき、芯材の変形を抑制することが可能となる。その結果、導電性フィルムを、芯材の面に容易に被覆することができる。また、補強フィルムが接着された面と実質的に直交する方向については弾力性を有しているので、電気関連機器の隣り合う二つの要素間に挟まれた場合における電磁波のシールド性も保持することができる。
図1(a)〜(e)は、この発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法の第1実施形態を示す概略図である。また、図1(e)に示される電磁波シールドガスケット10aが、この発明に係る電磁波シールドガスケットの第1実施形態である。以下において、図5〜図8に示した従来例と同一または相当する部分には同一符号を付すと共に、当該従来例との相違点を主に説明する。
芯材12は、二つの芯材片13から成り、この実施形態に係る電磁波シールドガスケット10a(図1(e)参照)を製造する第1工程では、図1(a)に示すように、芯材片13の一方の面131に補強フィルム20を接着したものを二つ、互いに重ね合わせる。これにより、芯材12の内部であって且つH方向のほぼ中間に、補強フィルム20がW方向に沿って配置される。
このように、内部に補強フィルム20がW方向に沿って配置された芯材12は、W方向についての強度が向上する。
補強フィルム20は、合成樹脂製のフィルム141と同様に、例えばポリエチレンテフタレート、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレンまたはプラスティックフィルムから成るが、合成樹脂製のフィルム141と同じ材質が用いられても良く、合成樹脂製のフィルム141とは異なる材質が用いられても良い。
また、補強フィルム20は金属製のフィルムであっても良い。補強フィルム20が金属製のフィルムであるとき、金属製のフィルムは導電性を有するので、電磁波シールドガスケット10aを、電気関連機器の第1の要素52と第2の要素54(共に図8参照)との間に挟んだとき、電磁波のシールド性が向上する。
また、芯材片13の一方の面131に補強フィルム20を接着したものを二つ互いに重ね合わせるとき、芯材片13のH方向の高さが必ずしも同じである必要はない。即ち、補強フィルム20は、芯材12のH方向のほぼ中間に配置されているものに限られず、芯材12の内部にW方向に沿って配置されていればH方向のいずれに配置されていても良い。
また、芯材片13の一方の面131に補強フィルム20を接着したものを二つ互いに重ね合わせるとき、一方の補強フィルム20と他方の補強フィルム20とを接着することによって行われる。芯材片13には空泡が形成されていることから、補強フィルム20同士を接着することによって、当該接着の強度が向上するからである。
なお、芯材片13の一方の面131と補強フィルム20との接着は、例えば糊または両面テープによる粘着により行われる。
この実施形態における芯材12のL方向を横切る断面は長方形であるが、これに限られるものではなく、正方形であっても良く、シート状のものであっても良い。なお、芯材12のL方向を横切る断面が長方形などの四角形である場合には、角部が丸みを帯びている等、ほぼ四角形であっても良い。
第2工程では、図1(b)に示すように、導電性フィルム14と芯材12に接着された補強フィルム20とが実質的に平行となるように、芯材12と導電性フィルム14とを重ね合わせる。
第3工程では、図1(c)および(d)に示すように、導電性フィルム14を、導電性フィルム14とフィルム重ね合わせ面124とが対向するように屈曲させて、当該導電性フィルム14の両端部を重ね合わせて接着する。
第3工程について詳しく説明すると、図1(c)に示すように、先ず、導電性フィルム14を、導電性フィルム14と重ね合わせ面121に隣接する側面122、123とが対向するように略U字状に屈曲させる。
次いで、図1(d)に示すように、略U字状に屈曲させた導電性フィルム14を、フィルム重ね合わせ面124において両端部が重なり合うように更に屈曲させる。そして、重なり合った導電性フィルム14の両端部を互いに接着する。
ここで、前述のとおり、導電性フィルム14から芯材12に対してW方向の圧縮力が作用するが、芯材12の内部には、重ね合わせ面121およびフィルム重ね合わせ面124と実質的に平行なW方向に沿って補強フィルム20が配置されているので、芯材12の変形を抑制することが可能となる。
従って、導電性フィルム14を容易に屈曲ひいては曲げることができるので、芯材12を導電性フィルム14で容易に被覆することができる。とくに、芯材12がシート状である場合など、芯材12のH方向の高さが小さい(即ち芯材12が薄い)ときに効果が大きい。
なお、この実施形態における電磁波シールドガスケット10aのH方向の厚みは、例えば0.08〜0.09mmと非常に薄いものである。
そして、図1(e)に示すように、導電性フィルム14の重ね合わせ部16に両面テープ18を粘着する。
ここで、芯材12は弾力性を有しているので、上記方法によって製造された電磁波シールドガスケット10aは、H方向に弾力性を有している。従って、本発明に係る電磁波シールドガスケット10aを、電気関連機器の第1の要素52と第2の要素54(共に図8参照)との間に挟んだとき、前記第1の要素52と前記第2の要素54とをぴったりと隙間なく挟むことができる。
また、芯材12が薄い場合であっても導電性フィルム14の曲げ加工が容易なので、全体として薄い電磁波シールドガスケットを製造することが可能となる。
また、導電性フィルム14の曲げ加工時に、芯材12のW方向の両端部にコブのような膨らみが形成されることも防止できる。
以上より、携帯電話等、隙間が小さい部位に利用できる薄い電磁波シールドガスケットを提供することが可能となる。
さらに、芯材12の内部に補強フィルム20が配置された電磁波シールドガスケット10aの場合、各要素52、54(共に図8参照)との接触面が弾力性を有しているので、第1の要素52および第2の要素54のいずれかが湾曲していたとしても、この電磁波シールドガスケット10aが第1の要素52または第2の要素54の湾曲面に追随し易く、電磁波のシールド性を保持できる。
なお、電磁波シールドガスケットおよびその製造方法は、第1実施形態に限られず、種々の態様を採用し得る。以下、第2〜4実施形態について各図を参照しつつ説明する。
なお、以下において、図1に示した第1実施形態と同一または相当する部分には同一符号を付すと共に、第1実施形態との相違点である第1工程を主に説明する。
図2(a)、(b)は、この発明に係る電磁波シールドガスケット10bの製造方法の第2実施形態を示す概略図である。
第1工程では、図2(a)に示すように、芯材片13と芯材片13の一方の面131に補強フィルム20を接着したものとを互いに重ね合わせる。これにより、芯材12の内部に、1枚の補強フィルム20がW方向に沿って配置される。
そして、図1で示した第2工程(図1(b)参照)および第3工程(図1(b)、(c)参照)を経ることによって、図2(b)に示される電磁波シールドガスケット10bが製造される。
このように、第2実施形態における製造方法で製造された電磁波シールドガスケット10bであっても、補強フィルム20がW方向に沿って芯材12の内部に配置されるので、電気関連機器の第1の要素52および第2の要素54(共に図8参照)のいずれかが湾曲していたとしても、この電磁波シールドガスケット10bが第1の要素52または第2の要素54の湾曲面に追随し易く、電磁波のシールド性を保持できる。
図3(a)、(b)は、この発明に係る電磁波シールドガスケット10cの製造方法の第3実施形態を示す概略図である。
第1工程では、図3(a)に示すように、芯材12の重ね合わせ面121に補強フィルム20を接着する。これにより、芯材12の重ね合わせ面121に、ひいてはW方向に沿って補強フィルム20が配置される。
そして、図1で示した第2工程(図1(b)参照)および第3工程(図1(b)、(c))を経ることによって、図3(b)に示される電磁波シールドガスケット10cが製造される。
図4(a)、(b)は、この発明に係る電磁波シールドガスケット10dの製造方法の第4実施形態を示す概略図である。
第1工程では、図4(a)に示すように、芯材12のフィルム重ね合わせ面124に、ひいてはW方向に沿って補強フィルム20を接着する。これにより、芯材12のフィルム重ね合わせ面124に補強フィルム20が配置される。
そして、図1で示した第2工程(図1(b)参照)および第3工程(図1(b)、(c)参照)を経ることによって、図4(b)に示される電磁波シールドガスケット10dが製造される。
上記第2実施形態、第3実施形態および第4実施形態における電磁波シールドガスケット10b、10c、10dは、それぞれ、芯材12の内部、重ね合わせ面121およびフィルム重ね合わせ面124に、フィルム重ね合わせ面124と実質的に平行なW方向に沿って補強フィルム20が配置されている。従って、この補強フィルム20が配置されていることによってW方向についての強度が向上すると共に、H方向については弾力性を有している。
以上より、電磁波シールドガスケット10b(図2(b)参照)、10c(図3(b)参照)、10d(図4(b)参照)は、いずれも、電磁波シールドガスケット10a(図1(e)参照)と同様に、電気関連機器の第1の要素52と第2の要素54(共に図8参照)との間に挟まれた場合における電磁波のシールド性を保持しつつ、W方向に圧縮力が作用した場合であっても芯材12の変形を抑制することが可能となる。その結果、導電性フィルム14を、芯材12の面に容易に被覆することができ、加工性が向上する。
なお、上述の第1〜第4実施形態における電磁波シールドガスケット10a(図1(e)参照)、10b(図2(b)参照)、10c(図3(b)参照)、10d(図4(b)参照)は、いずれも、芯材12の内部、重ね合わせ面121およびフィルム重ね合わせ面124のいずれか1個所に補強フィルム20が配置されているが、補強フィルム20の数はこれに限られず、複数の補強フィルム20がW方向に沿って配置されていても良い。例えば、重ね合わせ面121およびフィルム重ね合わせ面124の両方に補強フィルム20が配置されている場合が相当する。
この発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法の第1実施形態を示す概略図であり、(a)が第1工程、(b)が第2工程、(c)および(d)が第3工程、(e)が製造された電磁波シールドガスケットを示している。 この発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法の第2実施形態を示す概略図であり、(a)が第1工程、(b)が製造された電磁波シールドガスケットを示している。 この発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法の第3実施形態を示す概略図であり、(a)が第1工程、(b)が製造された電磁波シールドガスケットを示している。 この発明に係る電磁波シールドガスケット10の製造方法の第4実施形態を示す概略図であり、(a)が第1工程、(b)が製造された電磁波シールドガスケットを示している。 電磁波シールドガスケットの従来例を示す概略斜視図である。 導電性フィルムの一例を示す拡大断面図である。 図5に示される電磁波シールドガスケットの製造方法を示す概略図である。 電気関連機器の隣り合う二つの要素間に電磁波シールドガスケットが配置される態様を示す概略断面図である。
符号の説明
10a〜10d 電磁波シールドガスケット
12 芯材
121 重ね合わせ面
124 フィルム重ね合わせ面
14 導電性フィルム
141 合成樹脂製のフィルム
142 金属層
20 補強フィルム
52 第1の要素
54 第2の要素

Claims (4)

  1. 電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットであって、
    弾力性を有すると共に長手方向を横切る断面がほぼ四角形の芯材と、
    合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成されていると共に、前記芯材の長手方向に沿う四つの面を被覆しかつ前記四つの面のうちの一つの面において両端部が重ね合わされている導電性フィルムと、
    前記芯材の内部、前記導電性フィルムの両端部が重ね合わされたフィルム重ね合わせ面および当該フィルム重ね合わせ面と反対側の面のうちの少なくともいずれかに、前記フィルム重ね合わせ面と実質的に平行な方向に配置されている補強フィルムとを備えることを特徴とする電磁波シールドガスケット。
  2. 電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットであって、
    弾力性を有するシート状の芯材と、
    合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成されていると共に、前記芯材の長手方向に沿う面を被覆しかつ前記長手方向に沿う面のうちの一つの面において両端部が重ね合わされている導電性フィルムと、
    前記芯材の内部、前記導電性フィルムの両端部が重ね合わされたフィルム重ね合わせ面および当該フィルム重ね合わせ面と反対側の面のうちの少なくともいずれかに、前記フィルム重ね合わせ面と実質的に平行な方向に配置されている補強フィルムとを備えることを特徴とする電磁波シールドガスケット。
  3. 電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットの製造方法であって、
    弾力性を有すると共に長手方向を横切る断面がほぼ四角形の芯材に、前記長手方向に沿う四つの表面のうちの少なくともいずれか一つの面と実質的に平行な方向に補強フィルムを接着する第1工程と、
    合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成された導電性フィルムと前記芯材に接着された補強フィルムとが実質的に平行となるように、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせる第2工程と、
    前記導電性フィルムを、当該導電性フィルムと、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせた面の反対側の面とが対向するように屈曲させて、前記導電性フィルムの両端部を重ね合わせて接着する第3工程とを少なくとも有することを特徴とする電磁波シールドガスケットの製造方法。
  4. 電気関連機器の隣り合う二つの要素間に配置されて電磁波を遮蔽する電磁波シールドガスケットの製造方法であって、
    弾力性を有するシート状の芯材に、前記芯材の長手方向に沿う面のうちの少なくともいずれか一つの面と実質的に平行な方向に補強フィルムを接着する第1工程と、
    合成樹脂製のフィルムの表面に金属層が形成された導電性フィルムと前記芯材に接着された補強フィルムとが実質的に平行となるように、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせる第2工程と、
    前記導電性フィルムを、当該導電性フィルムと、前記芯材と前記導電性フィルムとを重ね合わせた面の反対側の面とが対向するように屈曲させて、前記導電性フィルムの両端部を重ね合わせて接着する第3工程とを少なくとも有することを特徴とする電磁波シールドガスケットの製造方法。
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