JPWO2006061947A1 - 蛍光顕微鏡及び観察方法 - Google Patents

蛍光顕微鏡及び観察方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006061947A1
JPWO2006061947A1 JP2006547672A JP2006547672A JPWO2006061947A1 JP WO2006061947 A1 JPWO2006061947 A1 JP WO2006061947A1 JP 2006547672 A JP2006547672 A JP 2006547672A JP 2006547672 A JP2006547672 A JP 2006547672A JP WO2006061947 A1 JPWO2006061947 A1 JP WO2006061947A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescence
intensity
sample
laser beam
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006547672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4487078B2 (ja
Inventor
克昌 藤田
克昌 藤田
河田 聡
聡 河田
收 中村
收 中村
小林 実
小林  実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka University NUC
Original Assignee
Osaka University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka University NUC filed Critical Osaka University NUC
Publication of JPWO2006061947A1 publication Critical patent/JPWO2006061947A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4487078B2 publication Critical patent/JP4487078B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters
    • G01N21/6456Spatial resolved fluorescence measurements; Imaging
    • G01N21/6458Fluorescence microscopy
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/6408Fluorescence; Phosphorescence with measurement of decay time, time resolved fluorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/6428Measuring fluorescence of fluorescent products of reactions or of fluorochrome labelled reactive substances, e.g. measuring quenching effects, using measuring "optrodes"
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/16Microscopes adapted for ultraviolet illumination ; Fluorescence microscopes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/06Illumination; Optics
    • G01N2201/069Supply of sources
    • G01N2201/0696Pulsed
    • G01N2201/0697Pulsed lasers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

蛍光の飽和成分に基づいて観察を行なうことで、空間分解能を向上する。本発明にかかる蛍光顕微鏡は、励起光となるレーザ光を出射する光源10と、レーザ光を集光して試料に照射する対物レンズ13と、レーザ光により試料14で発生した蛍光を検出する検出器22と、レーザ光と試料14との相対位置を変化させて走査を行うステージ15とを備え、レーザ光の強度が最大の時に、蛍光の飽和が生じるよう、前記レーザ光の強度を変化させて試料に照射し、レーザ光の強度に応じた蛍光を検出器22で検出し、蛍光の飽和成分に基づいて観察を行うものである。

Description

本発明は、蛍光顕微鏡及び観察方法に関し、特に詳しくは試料に励起光を照射し、試料からの蛍光を検出して観察を行う蛍光顕微鏡及び観察方法に関する。
現在、医学、生物学研究に有用なツールとして、蛍光顕微鏡が広く利用されている。蛍光顕微鏡では光源からの励起光を試料内の蛍光物質に照射して、蛍光物質から蛍光を発生させる。そして、この蛍光を励起光と分離して検出することにより試料の蛍光像を観察する。蛍光顕微鏡では、蛍光物質を蛍光プローブとして用い、様々な細胞やたんぱく質の標識とすることにより、その局在を観察することができる。
さらに、レーザ走査方式の蛍光顕微鏡が用いられている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。レーザ走査方式の蛍光顕微鏡では、試料を走査しながらレーザ光を照射して、蛍光像を撮像する。
一般に顕微鏡では、空間分解能が回折限界によって制限されている。従って、従来の顕微鏡では光の波長と開口数が決まってしまうと、空間分解能を一定以上に向上させることができないという問題点があった。
特開2003−057554号公報 特開2003−344776号公報
このように従来の顕微鏡では、空間分解能を向上することができないという問題点があった。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、空間分解能を向上することができる蛍光顕微鏡及び、観察方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる蛍光顕微鏡は、励起光となるレーザ光を出射するレーザ光源(例えば、本発明の実施の形態にかかる光源10)と、前記レーザ光を集光して試料に照射する対物レンズ(例えば、本発明の実施の形態にかかる対物レンズ13)と、前記レーザ光により前記試料で発生した蛍光を検出する検出器(例えば、本発明の実施の形態にかかる検出器22)と、前記レーザ光と前記試料との相対位置を変化させて走査を行う走査手段(例えば、本発明の実施の形態にかかるステージ15)とを備え、前記レーザ光の強度が最大の時に、蛍光の飽和が生じることによってレーザ光の強度と蛍光の強度との関係が非線形になる非線形領域となるよう、前記レーザ光の強度を変化させて試料に照射し、前記レーザ光の強度に応じた蛍光を前記検出器で検出し、前記蛍光の飽和成分に基づいて観察を行うものである。これにより、空間分解能を向上することができる。
本発明の第2の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、前記レーザ光の強度が時間に応じて変化するよう変調する変調器(例えば、本発明の実施の形態にかかる変調器16)をさらに備え、前記レーザ光がピークとなる時間において前記蛍光が非線形領域となる強度で試料に照射され、前記変調器で変調しながら走査して、前記試料で発生した蛍光を前記検出器で検出し、前記検出器で検出された蛍光から、前記変調器での周波数に対する高調波成分を取り出して観察を行うものである。これにより、簡易な構成で空間分解能を向上することができる。
本発明の第3の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、前記高調波成分がロックインアンプにより取り出されているものである。これにより、高感度で検出することができる。
本発明の第4の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、前記レーザ光源にパルスレーザ光源を用いているものである。これにより、試料の損傷及び蛍光の褪色を防ぐことができる。
本発明の第5の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、前記レーザ光の強度を、前記蛍光が前記非線形領域となる第1の強度と、前記第1の強度と異なる第2の強度の少なくとも2つの強度で前記試料に照射し、前記レーザ光が前記第1の強度及び前記第2の強度のそれぞれの強度で前記試料に照射された状態で走査を行い、前記第1の強度での蛍光の強度及び前記第2の強度での蛍光の強度に基づいて前記試料からの蛍光の飽和成分を算出するものである。これにより、簡易な構成で空間分解能を向上することができる。
本発明の第6の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、前記レーザ光源が多光子励起を発生させる多光子励起光源である。これにより、より高感度の検出を行うことができる。
本発明の第7の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、波長の差に基づいて前記レーザ光から蛍光を分離する分離手段をさらに備え、前記分離手段により分離された蛍光を前記検出器で検出するものである。これにより、空間分解能を向上することができる。
本発明の第8の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、前記対物レンズの焦点位置を光軸方向に沿って変化させる焦点位置変化手段をさらに備えるものである。これより、3次元観察を行なうことができる。
本発明の第9の態様にかかる蛍光顕微鏡は、上述の蛍光顕微鏡において、前記レーザ光を前記試料に照射することにより発生した蛍光をコンフォーカル光学系を介して前記検出器で検出するものである。これにより、さらに空間分解能を向上することができる。
本発明の第10の態様にかかる観察方法は、励起光であるレーザ光を試料に照射し、前記試料からの蛍光を検出して前記試料を観察する観察方法であって、前記レーザ光の強度が最大の時に、蛍光の飽和が生じることによってレーザ光の強度と蛍光の強度との関係が非線形となる非線形領域になるよう、前記レーザ光の強度を変化させて、前記強度が変化されたレーザ光を集光して、前記試料に照射し、前記試料と前記レーザ光との相対位置を変化させるよう走査し、前記レーザ光により試料で発生した蛍光をレーザ光と分離し前記レーザ光から分離された蛍光を検出し前記検出された蛍光から蛍光の飽和成分に基づいて観察を行うものである。これにより、空間分解能を向上することができる。
本発明の第11の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、前記レーザ光を時間に応じて強度が変化するよう変調して、前記レーザ光の強度を変化させ、前記変調されたレーザ光がピークとなる時間において蛍光が前記非線形領域となるよう、前記試料にレーザ光を集光して照射し、前記レーザ光を変調させている状態で、前記試料と前記レーザ光の相対位置を変化させるよう走査を行うものである。これにより、簡易な方法で空間分解能を向上することができる。
本発明の第12の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、前記検出された蛍光から、変調の周波数に対する高調波成分を取り出して観察を行うものである。これにより、空間分解能を容易に向上することができる。
本発明の第13の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、前記レーザ光をパルスレーザ光とし、前記パルスレーザ光を強度変調しているものである。これにより、より高感度の検出を行うことができる。
本発明の第14の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、蛍光が前記非線形領域となる第1の強度と、前記第1の強度と異なる第2の強度の少なくとも2つの強度とで前記試料に照射されるよう前記レーザ光の強度を変化させ、前記第1の強度及び前記第2の強度のそれぞれの強度に対して、走査を行い、前記第1の強度での蛍光の強度及び前記第2の強度での蛍光の強度に基づいて蛍光の飽和成分を算出するものである。これにより、簡易な方法で、空間分解能を向上することができる。
本発明の第15の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、多光子励起法により蛍光を検出していることを特徴とするものである。これにより、より高感度の検出を行うことができる。
本発明の第16の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、前記試料が量子ドットで標識されているものである。これにより、低強度のレーザ光を用いることができる。
本発明の第17の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、前記試料中における前記レーザ光の焦点位置を光軸方向に沿って変化させて、前記蛍光を検出するものである。これにより、簡易な構成で空間分解能を向上することができる。
本発明の第18の態様にかかる観察方法は、上述の観察方法において、前記レーザ光を前記試料に照射することにより発生した前記蛍光をコンフォーカル光学系を介して検出するものである。これにより、さらに空間分解能を向上することができる。
本発明の第19の態様にかかる観察方法は、励起光となるレーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を集光して試料に照射する対物レンズと、前記レーザ光により前記試料で発生した蛍光を検出する検出器と、前記レーザ光と前記試料との相対位置を変化させて走査を行う走査手段とを備え、前記レーザ光の強度が最大の時に、蛍光の飽和が生じるよう、前記レーザ光の強度を変化させて試料に照射し、前記レーザ光の強度に応じた蛍光を前記検出器で検出し、前記蛍光の飽和成分に基づいて観察を行うものである。これにより、空間分解能を向上することができる。
なお、上述の観察方法において、特に指定のない限り、ステップの記載順は処理の順番を示すものではない。
本発明によれば、空間分解能が高い蛍光顕微鏡及び観察方法を提供することができる。
図1は、本発明にかかる蛍光顕微鏡の構成を示す図である。 図2は、本発明において、励起光であるレーザ光と励起光によって発生する蛍光の空間分布を模式的に示す図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1にかかる蛍光顕微鏡において変調された励起光と励起光によって発生する蛍光の強度変化を模式的に示す図である。 図3Bは、本発明の実施の形態1にかかる蛍光顕微鏡において変調された励起光と励起光によって発生する蛍光の強度変化を模式的に示す図である。 図4は、励起光強度と蛍光強度の関係を模式的に示す図である。 図5は、蛍光強度の角周波数に対する振幅スペクトルを模式的に示す図である。 図6Aは、蛍光の空間分布を模式的に示す図である。 図6Bは、蛍光の1次の周波数成分の空間分布を模式的に示す図である。 図6Cは、蛍光の2次の周波数成分の空間分布を模式的に示す図である。 図7は、高次の周波数成分を検出した場合の光学伝達関数を模式的に示す図である。
符号の説明
10 光源
11 レンズ
12 ダイクロイックミラー
13 対物レンズ
14 試料
15 ステージ
16 変調器
21 ピンホール
22 検出器
23 ロックインアンプ
24 処理装置
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能であろう。尚、各図において同一の符号を付されたものは同様の要素を示しており、適宜、説明が省略される。
発明の実施の形態1.
本発明の実施の形態1にかかる蛍光顕微鏡は共焦点顕微鏡であり、レーザ走査方式の顕微鏡である。本発明では蛍光の飽和を利用して、空間分解能を向上している。すなわち、蛍光の飽和成分について観察することにより、空間分解能を向上している。この蛍光顕微鏡について図1を用いて説明する。図1は本発明にかかる蛍光顕微鏡の構成を模式的に示す図である。10は光源、11はレンズ、12はダイクロイックミラー、13は対物レンズ、14は試料、15はステージ、16は変調器、21はピンホール、22は検出器、23はロックインアンプ、24は処理装置である。
光源10は励起光を連続発振するレーザ光源であり、例えば、連続発振Arイオンレーザ又は、可視域の波長を持つ半導体イオンレーザを用いることができる。ここで、光源10の波長は、蛍光物質の励起に必要な波長とする。この励起光となるレーザ光は変調器16によって強度変調され、周波数fの周期関数となる。ここでは、レーザ光の強度がコサイン関数となるように変調する。すなわち、強度変調の角周波数をω(=2πf)、時間をtとすると、励起光強度は1+cos(ωt)に比例する。強度変調された励起光強度はωt=2nπで最大となり、ωt=(2n+1)πで最小となる(nは任意の自然数)。なお、初期位相は0としている。ここでは例えば、f=100kHzで変調している。変調器16には電気光学変調器や音響光学変調器等を用いることができる。
変調された励起光はレンズ11で屈折され、ダイクロイックミラー12に入射する。ダイクロイックミラー12は特定の波長域の光のみを反射し、それ以外の波長の光を透過する。ここでは、レーザ光の波長の光を透過し、試料14からの蛍光の波長の光を反射する。これにより、励起光と蛍光とが波長の差に基づいて分離される。一般に、蛍光はストークスシフトにより、励起光に比べて波長が長いため、ダイクロイックミラー12を用いることにより、効率よく励起光と蛍光を分離することができる。もちろん、ダイクロイックミラー以外の光分離手段を用いて蛍光と励起光とを分離してもよい。例えば、フィルタとビームスプリッタとを組み合わせて用いることなどにより、蛍光と励起光とを分離することができる。
ダイクロイックミラー12を透過した励起光は対物レンズ13に入射する。対物レンズ13は試料上あるいは試料内で結像するよう励起光を集光し、試料14に入射させる。試料14には例えば、免疫染色法により染色した生物試料を用いることができる。励起光が入射されると、その励起光に基づいて蛍光が発生する。ここで、蛍光の強度は励起光の強度に基づいたものとなる。蛍光は対物レンズ13により屈折され、ダイクロイックミラー12に入射する。ダイクロイックミラー12では上述のように波長に応じて光を反射するため、試料14で反射したレーザ光を反射し、蛍光のみを反射する。これにより、試料14で反射された励起光と蛍光とを分離することができる。
ダイクロイックミラー12で反射された蛍光はピンホール21を通過して、検出器22に入射する。なお、蛍光はピンホール21で結像するよう、対物レンズ13で屈折されている。検出器22に入射する蛍光は、変調された励起光に基づくものとなる。検出器22は光電子増倍管などのポイントセンサである。この検出器22は受光した光の強度に応じた検出信号をロックインアンプ23に出力する。ロックインアンプ23は所定の繰り返し周波数をロックインして、検出器22からの信号をロックイン検出する。ここで、ロックインアンプ23には変調器16からの参照信号が入力されており、変調器16での変調周波数fのn倍(nは2以上の整数)の周波数で信号を検出する。例えば、変調周波数を100kHzとした場合、200kHz、300kHz・・・の繰り返し周波数で検出が行われる。これにより、高次の周波数成分を抜き出して検出することができる。
ステージ15は駆動機構を備えたXYZステージであり、3次元方向に移動することができる。すなわち、ステージ15は水平方向(XY方向)及び垂直方向(Z方向)に移動可能に設けられている。このステージ15を移動させながら、蛍光の検出を行う。例えば、試料14にレーザ光を照射しながらステージ15を一定速度で移動させ、試料14と励起光の相対位置を変化させる。そして、試料14の全面の走査を行う。処理装置24はパーソナルコンピュータ等の処理装置であり、ステージ15の移動を制御している。例えば、ステージ15をX方向に移動させ、試料14の一端から他端まで走査する。そして、Y方向にステージをずらし、同様にX方向の走査を行う。これを繰り返し、試料14内の1平面を走査したら、Z方向にステージを移動させ、同様にXY方向の走査を行う。すなわち、ステージ15をZ方向に移動させ、焦点位置を光軸方向にずらす。これにより、試料中の焦点位置が光軸方向に沿って移動し、試料の3次元観察が可能になる。このように、ステージ15を駆動して、対物レンズ13とステージ15との間の距離を変えることによって、焦点位置を光軸に沿って変化させることができる。もちろん、ステージ15ではなく、対物レンズ13をZ方向に移動してもよい。すなわち、対物レンズ13とステージ15の間の距離を遠ざける又は近づけることによって、焦点位置を光軸に沿って変化させることができる。このように、XY方向及びZ方向の走査を繰り返し、試料14の全体又は一部を3次元的に走査する。さらにXY方向の走査は、ステージ15の駆動に限らず、ガルバノミラーや音響光学素子などのビーム偏向装置でもよい。
また、処理装置24は試料14が走査されている間、ロックイン検出を行うようステージ15及びロックインアンプ23を制御する。さらに処理装置24はロックインアンプから出力された信号に基づいて蛍光像を形成する。すなわち、試料14が走査されている間検出された信号に基づいて蛍光像を形成する。処理装置24で所定の操作を行うことにより、蛍光像を画面上に表示させたり、蛍光像のデータを記憶することができる。これにより、像の観察、撮像を行うことができる。
本実施の形態にかかる蛍光顕微鏡は共焦点顕微鏡を構成している。すなわち、点光源である光源10と試料14とが共役な結像関係になるように配置され、かつ試料14とピンホール21とが共役な結像関係となるように配置されている。これにより、共焦点光学系を介して蛍光を検出することができる。よって、空間分解能を向上することができる。
次に蛍光の飽和を利用した高分解能検出の原理について図2〜図4を用いて説明する。図2はレーザ光(励起光)及び蛍光の強度の空間分布を示す図である。図2において横軸は位置、縦軸は光の強度を示している。図3A及び図3Bは変調したレーザ光(励起光)の強度及び蛍光の時間変化を示す図である。図3A及び図3Bにおいて横軸は時間、縦軸は光の強度を示している。また、図2、図3A及び図3Bにおいて、実線が励起光強度を示しており、破線が蛍光強度を示している。説明の明確化のため、図2、図3A及び図3Bでは、蛍光の飽和が無い状態で、励起光と蛍光の強度が一致するものとして図示している。図4は励起光強度と蛍光強度の関係を示す図である。図4において、横軸は励起光強度、縦軸は蛍光強度を示している。
図2に示すようにレーザ光の強度はスポット中央(x=aの位置)でピークとなり、スポット中央から離れるにしたがって強度が弱くなる。本実施の形態では、レーザ光を強度変調している。従って、x=aの部位でのレーザ光強度の時間変化は図3Aに示すようになり、x=bの部位でのレーザ光強度の時間変化は図3Bに示すようになる。すなわち、励起光が変調されているため、いずれの位置においても励起光はコサイン関数に応じて変化する。ここで、x=aはピーク位置であり、x=bはピーク位置からずれた位置である。そのため、どのタイミングにおいてもx=aでの励起光強度はx=bでの励起光強度よりも強くなる。
一般に、励起光の強度が大きくなると、蛍光の飽和が発生する。すなわち、図4に示すように励起光強度が弱いときは、励起光と蛍光が比例するが、励起光強度が強くなっていくと、励起光と蛍光とが比例しなくなる。これは、励起可能な分子数が限られており、吸収飽和のため、蛍光強度は頭打ちとなるからである。このように、励起光強度を大きくしても、得られる蛍光は比例して大きくならず、飽和するようになる。すなわち、蛍光の飽和が無ければ、図4の破線に示すように励起光強度に比例して蛍光強度が大きくなっていくが、実際には実線のように、ある励起光強度から飽和が発生し、頭打ちとなる。なお、本明細書において、蛍光の飽和とは励起光の強度と蛍光の強度との関係が線形の関係から離れることをいう。すなわち、図4において破線と実線とが離れる程度の励起光強度であれば蛍光の飽和が発生する。換言すると、蛍光の飽和が発生する飽和領域は、レーザ光の強度に対する励起光の強度の関係が非線形となる非線形領域となる。
このような蛍光の飽和は、励起光強度が大きいほど発生しやすい。さらに、励起光強度が大きいほど飽和の度合いが大きくなる。従って、図2に示す空間分布を有する励起光では、ピーク位置(x=a)に近いほど飽和しやすく、ピーク位置で蛍光が最も飽和の度合いが大きい。また、図3A及び図3Bに示すようなコサイン関数に変調された励起光では、ピークとなる時間(ωt=2nπ)に近いほど飽和しやすく、ピークとなる時間で蛍光が最も飽和しの度合いが大きい。
ここで、x=bの部位ではいずれの時間においても蛍光の飽和が発生せず、ピーク位置(x=a)の周辺で蛍光の飽和が発生する程度の強度を持つ励起光を試料14に照射したものとする。これにより、図2に示す破線で示されるような強度分布となる蛍光が発生する。すなわち、図2では、ピーク位置(x=a)の近傍において、励起光と蛍光とで強度に差が生じ、ピーク位置から離れると励起光と蛍光とが略一致する。
さらに、変調された励起光に対する蛍光の強度は図3Aの破線で示されたものとなる。すなわち、x=aの部位では励起光が強いため、蛍光が飽和する。そして、図3Aに示すように、蛍光の飽和はピークとなる時間(ωt=2nπ)の周辺で発生し、ピークとピークの間の時間(ωt=(2n+1)π)の周辺では発生しない。すなわち、図3Aでは、ピークとなる時間の近傍において、励起光と蛍光とで強度に差が生じ、ピークとなる時間から離れると励起光と蛍光とが一致する。一方、x=bの部位では励起光が弱いため、いずれの時間においても蛍光の飽和が発生しない。そのため、蛍光強度と励起光強度が比例しており、図3Bではこれらが一致して図示されている。。
x=bの部位では蛍光強度が1+cos(ωt)に比例したものとなる。一方、x=aの部位では、蛍光の飽和により蛍光強度がピークとなる時間の周辺で弱くなっているため、1+cos(ωt)に比例したものにはならない。すなわち、x=aの部位では、蛍光強度に2次、3次、・・・の高調波成分が表れる。これらを検出することで、レーザ光のスポット中心部のみの情報を取り出すことが可能になる。すなわち、高周波成分にはレーザ光のスポット中心の情報が含まれている。
ところで、飽和が無い場合の蛍光の強度は、一般に、量子収率、検出系の検出感度、吸収断面積、励起光強度に比例する。よって、量子収率及び検出系の検出感度に基づく比例定数をA、吸収断面積をσ、自然放出係数をC、励起光強度をBとすると、蛍光の飽和を考慮したときの蛍光強度Iは数式1で表される。
Figure 2006061947
ここで励起光強度はコサイン関数となるよう変調されている。従って、励起光強度の最大値(励起光強度の振幅)をBとすると、B=B(1+cos(ωt))となる。よって、蛍光強度Iは数式2のようになる。
Figure 2006061947
ここで、数式2をテイラー展開すると数式3のようになる。
Figure 2006061947
このように、I=はべき級数で表される。(1+cos(ωt))にはcos(2ωt)の項が、(1+cos(ωt))にはcos(3ωt)の項が表れる。従って、蛍光には(1+cos(ωt))の項すなわち、cos(nωt)の高調波成分が表れる。よって、高次の変調周波数成分は励起光強度の振幅Bのべき乗に比例して得られることが分かる。
ここで、図3Aの破線に示す蛍光強度をフーリエ変換して角周波数ωに対するスペクトルを求めると、その振幅スペクトルは図5に示すようになる。図5は蛍光の角周波数ωに対する振幅スペクトルを模式的に示す図である。蛍光は式3に示すように周期関数となるので、そのスペクトルは所定の角周波数にピークを持つ線スペクトルとなる。
上述のように蛍光には高調波成分が表れるので、ω、2ω、3ω、4ω・・・の位置にピークが表れる。ここで、nωの位置のピークの高さはBに比例する。例えば、ωの位置のピークはBに比例し、2ωの位置のピークはBに比例する。またnが大きくなるほど、ピークが低くなる。すなわち、最も高いピークはωの位置にあり、2番目に高いピークは2ωの位置にあり、3番目に高いピークは3ωの位置にある。
このような高調波成分を有する蛍光の空間分布及び高調波成分の空間分布を図6A〜図6Cに示す。図6Aは蛍光の空間分布を示す図であり、図2の破線で示した空間分布と同じものである。また、図6Bに蛍光の1次(ω)の周波数成分を示し、図6Cに蛍光の2次(2ω)の高調波成分を示している。図6Bに示す。図6A〜図6Cにおいて、横軸は位置、縦軸は蛍光強度を示している。なお、説明の明確化のため、それぞれの図において、縦軸を異なるスケールで示している。
図6Bの空間分布は1次の周波数成分であるため、Bに比例する。また図6Cに示す空間分布は2次の高調波成分であるためBに比例する。従って、図6B及び図6Cに示すように2次の高調波成分の空間分布におけるピークの半値幅は1次の周波数成分よりも細くなる。同様にn次の高周波成分はBに比例するため、より高次の高調波成分ほど、ピークの半値幅が狭くなる。すなわち、高次の高調波成分ほど、ピークの幅が狭くなり、ピークが急峻になる。よって、より高次の高調波成分を検出すれば、実質的な蛍光スポットは点像分布関数のべき乗で得られ、空間分解能を向上することができる。検出する高調波成分の次数に比例して、空間分解能を向上することができる。なお、1次の周波数成分と全ての高調波成分を足し合わせたものは図6Aに示すものとなる。また、図6Cに示す空間分布はそれぞれ蛍光の飽和成分に基づくものとなる。すなわち、高調波成分は蛍光の飽和成分に基づいてその空間分布が変化する。すなわち、蛍光の飽和成分の強度に応じて、高調波成分の強度が変化する。このように蛍光の飽和成分に基づいて試料を観察することにより、空間分解能を向上することができる。
高次の周波数成分を検出した場合の光学伝達関数の一例を図7に示す。図7に示すように、より高次になるほど空間分解能が向上する。なお、共焦点検出法と組み合わせることにより、さらなる空間分解能の向上が可能である。このように本実施の形態は、3次元の全ての方向に対して空間分解能を向上することができる。なお、本発明の検出方法を用いずに、共焦点検出法あるいは2光子蛍光を用いたものは2ωの光学伝達関数と略同じものとなる。
例えば、2次の高調波成分を検出することにより、1次の周波数成分を検出した場合と比べて2倍の空間分解能で検出することができる。このように2次、3次の高調波成分を検出することにより、空間分解能を2倍、3倍にすることができる。従って、回折限界を超えた空間分解能で検出することが可能になり、従来の蛍光顕微鏡に比べて高分解能で検出することができる。もちろん、n次の高調波成分を検出することにより、空間分解能をn倍にすることができる。
上述のようにn次(nは2以上の自然数)の高調波成分を取り出して検出することにより、空間分解能を向上することができる。従って、ロックインアンプ23で所定の周波数で固定して、ロックイン検出を行う。このとき、ロックインアンプ23の検出周波数は、変調周波数のn倍(nは2以上の自然数)とする。また、励起光がピークとなる位相でロックインして検出を行う。これにより、高感度の検出を行うことができ、より高次の高調波成分を検出することができるようになる。従って、空間分解能をより向上することができる。このように、励起光の変調周波数の整数倍であるので、その周波数帯域を電気的にフィルタリングすれば、非常に高感度に高調波成分を取り出すことが可能になる。なお、ロックイン検出に限らず、ハイパスフィルタを用いて高調波を検出することも可能である。
なお、変調器16での変調周波数は、試料14の走査に比べて十分速いものとする。すなわち、蛍光像の1画素分を走査する時間に複数のピークが含まれるよう、変調周波数を高くする。例えば、蛍光像の1画素に対応する走査時間が1msecとした場合、変調周波数を100kHzとする。この場合、1画素を走査する時間内に励起光のピークが100回出現する。変調周波数を試料の走査に比べて速くすることにより、1画素を走査する時間内に吸収飽和が発生する回数を増やすことができるので、正確に検出を行うことができる。
本発明では、蛍光が飽和の度合いが大きいほど、飽和を検出しやすくなり分解能を向上することができる。しかし、励起光強度を大きくするためレーザ光の強度(密度)を強くすると、試料の損傷及び蛍光の褪色が発生するおそれがある。この場合、光源にパルスレーザ光源を用いることが好ましい。この場合、例えば、図3の点線に示すコサイン関数が包絡線となり、励起光は、この包絡線に応じたパルス強度となる。パルスレーザ光源を用いることにより、吸収飽和に達する光強度(密度)を実現しながらも、全体の光照射量を低くすることができる。よって、試料の損傷及び蛍光の褪色を防ぐことができる。ここで、パルスレーザ光の繰り返し周波数は、変調周波数に比べて十分高いものとする。すなわち、変調の1周期の間に複数のパルスを含むよう、それぞれの周波数を設定する。例えば、変調周波数100kHzの場合、繰り返し周波数80MHzのものを用いることができる。この場合、1周期の間に800パルスが含まれる。このようにパルスレーザ光の繰り返し周波数を変調周波数に比べて高くすることにより、正確に検出を行うことができる。
ここで、パルス幅が蛍光寿命に比べて十分短い場合、蛍光強度Iは数式4に示すようになる。
Figure 2006061947
ここで、B=B(1+cos(ωt))であるため、数式4をテイラー展開すると数式5に示すようになる。
Figure 2006061947
一般的な色素の場合、自然放出係数C≒10であるため、パルスレーザ光を使用すると効率が増大することがわかる。
また、本発明では、蛍光プローブとして量子ドットを用いることが好適である。量子ドットは褪色に強く、大きな吸収断面積を有している。従って、吸収飽和に達する光強度を実現しつつ、試料の損傷及び蛍光の褪色を防ぐことが容易にできる。このように本発明では量子ドットにより標識することが好適である。なお、レーザ光を変調する関数は周期関数であれば、コサイン関数以外の関数でもよい。ここで、レーザ光の強度が最大となるタイミングでは、レーザ光強度を蛍光の飽和が生じる強度とする。すなわち、レーザ光が最大となるタイミングにおいて、蛍光の飽和が発生し、励起光と蛍光の関係が非線形となる非線形領域で、レーザ光が試料に照射されればよい。図1では落射照明型の蛍光顕微鏡を用いて説明したが、本発明は、透過照明型の蛍光顕微鏡に対して用いることもできる。
また、本実施の形態にかかる蛍光顕微鏡は、コンフォーカル光学系を有していない構成とすることも可能である。すなわち、ピンホール21を取り除き、コンフォーカル顕微鏡ではない光学顕微鏡とすることも可能である。この場合、焦点位置以外からの蛍光は、レーザ光の密度が低いため蛍光の飽和が小さい。すなわち、焦点位置以外の箇所では、レーザ光強度が低く、蛍光が非線形領域でない線形領域となる。従って、焦点位置以外からの蛍光の、飽和成分が小さくなる。これにより、コンフォーカル光学系を用いない構成でも、Z方向に分解能を向上することができる。すなわち、焦点位置から光軸方向にずれた位置では、蛍光が線形領域となる。そのため、蛍光の飽和が生ぜず、焦点位置及びその近傍のみからの情報を抽出することができる。これにより、コンフォーカル光学系を用いない簡易な構成で、3次元観察が可能になる。もちろん、コンフォーカル光学系を有する蛍光顕微鏡とすることにより、分解能をさらに向上することが可能になる。
発明の実施の形態2.
本実施の形態では実施の形態1と同様の構成の蛍光顕微鏡であるが、光源10にパルスレーザ光源を用いている。そして、2光子励起光を用いて実施の形態1と同様に観察を行ことにより、空間分解能を向上させている。なお、実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
光源10には例えば、モードロックチタンサファイアレーザ(波長750nm、パルス幅100fs、繰り返し周波数80MHz)を用いている。そして、実施の形態1と同様に変調器16を用いて強度変調する。変調器には電気光学変調器(EOモジュレータ)を用い、100kHzで変調している。実施の形態1で述べたように、パルスレーザ光の繰り返し周波数は、変調周波数に比べて十分高いものとしている。
2光子励起を用いると、光励起自体がレーザ焦点内部に局在化する。そのため、焦点面以外に蛍光発光を考慮する必要がなく、より高感度で吸収飽和を検出することができる。すなわち、2光子励起を用いることにより、観察面以外での光吸収を受けず、かつ1光子励起に比べ光散乱効率が1/16と低いので光強度の調整を容易に行うことができる。これにより、試料内部を観察する際に、観察部位に到達するまでに光吸収や光散乱を受けることを防ぐことができる。さらに、2光子励起法に限らす2光子以上の多光子励起法を用いても同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1と同様に量子ドットを蛍光プローブとして用いてもよい。これにより、吸収飽和に達する光強度を実現しつつ、試料の損傷及び蛍光の褪色を防ぐことが容易にできる。なお、本実施の形態にかかる蛍光顕微鏡は実施の形態1と同様に共焦点方式以外の蛍光顕微鏡に用いることも可能である。また、本発明にかかる蛍光顕微鏡において、強度変調及びロックイン検出を行わないようにすれば、通常の蛍光顕微鏡として用いることができる。よって、高分解能検出と、通常の検出との切り替えを容易に行うことができる。
発明の実施の形態3.
本実施の形態にかかる蛍光顕微鏡は、レーザ光を変調せずに、異なる強度のレーザ光を照射して、観察を行うものである。本実施の形態にかかる蛍光顕微鏡の基本的構成は、実施の形態1で示した蛍光顕微鏡と同様の構成を有しているので、説明を省略する。本実施の形態にかかる蛍光顕微鏡は、図1で示した蛍光顕微鏡で用いられている変調器16が設けられていない構成を有している。そして、光源10からレーザ光の強度を異なる強度で試料14に照射する。このとき、異なる強度のレーザ光を試料14に照射するために、光源10の出力を変えてもよいし、NDフィルタなどのフィルタを用いてレーザ光の強度を変えてもよい。また、2以上の光源を用いてもよい。さらには、これらを組み合わせて、レーザ光の強度を変えてもよい。なお、異なる強度のレーザ光は略同じ波長とする。
ここで、レーザ光の異なる強度を第1の強度及び第2の強度とする。すなわち、光源10からのレーザ光は第1の強度及び第2の強度で試料14に照射される。もちろん、第1の強度及び第2の強度以外の強度で試料14にレーザ光を照射してもよい。すなわち、3以上の強度で試料14にレーザ光を照射してもよい。ここで、第1の強度は第2の強度より、強い強度である。そして、少なくとも、第1の強度は蛍光の飽和が生じる強度とする。すなわち、第1の強度が用いられているとき、励起光と蛍光の関係が非線形となる非線形領域で、レーザ光が試料に照射される。もちろん、第2の強度を蛍光の飽和が生じる強度としてもよい。励起光となる光源10からレーザ光を第1の強度で試料14に照射したときに、試料14からの蛍光は飽和が生じている。すなわち、図4に示したように、第1の強度が励起光と蛍光とが比例しなくなるような励起光強度となるように設定する。換言すると、第1の強度は、励起光と蛍光の関係が非線形となる非線形領域に対応する。ここで、第1の強度をBとし、第2の強度をBと設定する。そして、第1の強度B及び第2の強度Bに対して試料14の走査を行う。例えば、第1の強度Bで試料14の全体又は一部を走査した後、第2の強度Bで試料14の同じ部分を走査する。もちろん、順番は反対でもよい。これにより、第1の強度B及び第2の強度Bのそれぞれについて、蛍光像を撮像することができる。すなわち、第1の強度Bでの蛍光像と、第2の強度Bでの蛍光像を撮像することができる。ここで、少なくとも第1の強度Bでの蛍光には、蛍光の飽和成分が含まれている。
次に、蛍光の飽和成分について解析的に求める方法について説明する。具体的には試料14の同じ箇所における第1の強度B及び第2の強度Bに対応する蛍光の強度に基づいて、その箇所における蛍光の飽和成分を算出する。まず、走査した部分内のある特定の点について考える。ここで、第1の強度Bに対応する蛍光強度をIf1とし、第2の強度Bに対応する蛍光強度をIf2とする。したがって、図4に示すよう横軸を励起光強度、縦軸を蛍光強度とするグラフにおいて、(B,If1)及び(B,If2)の座標に検出結果が存在する。さらに、励起光強度が0のとき、蛍光強度も0となる。よって、横軸を励起光強度、縦軸を蛍光強度とするグラフにおいて、(0,0)、(B,If1)及び(B,If2)の三点が存在する。この3点から蛍光の飽和成分を算出する。具体的には上記の3点に対して2次関数でフィッティングする。これにより、I=pB+qB+rとして算出される。ここで、2次関数で示されるIは、例えば、図4の実線で示すような関数と近似する。なお、Iは蛍光強度、Bは励起光強度であり、p、q及びrはフィッティングにより算出される係数である。なお、励起光強度が0のとき、蛍光強度も0となるため、理想的にはr=0である。
ここで、IのうちBの1乗の成分、すなわち、qBは、蛍光と励起光が比例している成分を示している。具体的には、qBは、図4における破線に基づくものとなる。また、IのうちBの二乗すなわち、pBは、蛍光の飽和成分を示す。具体的には、pBは、図4における破線と実際の蛍光強度である実線との差を示している。より厳密にはpBは、図4における破線と実際の蛍光強度である実線との差に基づくものである。すなわち、図4における破線と実際の蛍光強度である実線との差には、次数が3以上の項も含まれる。ここで、少なくとも第1の強度Bは蛍光の飽和が生じる強度であるため、p=0とはならない。
3次元で走査した場合、このようにして算出したそれぞれの係数は(x、y、z)の関数となる。すなわち、2次の係数pは蛍光の飽和成分の強度の空間分布を示したものとなる。したがって、蛍光の飽和成分の像はp(x、y、z)で示される。すなわち、フィッティングした2次関数の2次の項の係数pにより蛍光の飽和成分の像が形成される。ここで、蛍光の飽和成分の像とは、試料14を走査した場合の蛍光の飽和成分の強度の空間分布である。このようにして、蛍光の飽和成分の像を撮像することができる。この蛍光の飽和成分の像を観察することにより、空間分解能を向上することができる。そして、2次の項の係数に着目することにより2倍の空間分解能で観察することができる。
なお、上述の説明では、第1の強度及び第2の強度のみについて蛍光を検出したが、3以上のレーザ光強度について蛍光を検出してもよい。例えば、3以上のレーザ光強度について蛍光を検出した場合、3次関数でフィッティングを行うことができる。このとき、2次及び3次の項が蛍光の飽和成分を示すものとなる。ここで、3次の項に着目することにより、より空間分解能を向上することができる。すなわち、3次の項の係数に着目することにより、空間分解能を3倍にすることができる。
n個のレーザ光強度で蛍光を検出することにより、n次関数でフィッティングを行うことができる。そして、より高次の項に着目することにより、より空間分解能を向上することができる。すなわち、多項式の係数に着目した場合、多項式の次数に比例して、空間分解能を向上することができる。具体的にはn倍の空間分解能にすることができる。なお、この場合、2次以上の項の和が蛍光の飽和成分を示す。より正確に検出を行うには、レーザ光の強度を多数変化させて検出を行うことが好ましい。
なお、本実施の形態では、レーザ光を一定の強度に保った状態で、走査を行ったがこれに限るものではない。例えば、レーザ光の強度を変えながら走査を行ってもよい。この場合でも、2つの異なる強度で蛍光を検出することにより、励起光の強度に応じた蛍光の変化を2次関数でフィッティングすることができる。よって、蛍光の飽和成分に基づいて、試料14を観察することができる。このように本実施の形態では、試料14上の各箇所に対して、少なくとも2以上の強度でレーザ光を照射している。そして、2以上の次数の関数でフィッティングを行い、2以上の次数の項の係数を算出する。この係数の空間分布が、蛍光の飽和成分の像となる。これにより、蛍光の飽和成分に基づいて試料14を観察することができる。
本実施の形態では、実施の形態1と比べて、異なる強度で2回走査を行う必要があるが、変調器やロックインアンプ等を設ける必要がないため、より簡易な構成とすることができる。
このように本発明では、励起光の強度が強くなると蛍光に飽和が生じるという点に着目し、蛍光の飽和成分に基づいて観察を行うことにより、空間分解能を向上することができる。このように、空間分解能を向上させることにより、試料14内に蛍光物質が近接して存在する場合でも、それらを分離して観察を行うことができる。
本発明によれば、空間分解能を向上することができるため、医学、生物学研究等、様々な分野に適用することができる。

Claims (19)

  1. 励起光となるレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光を集光して試料に照射する対物レンズと、
    前記レーザ光により前記試料で発生した蛍光を検出する検出器と、
    前記レーザ光と前記試料との相対位置を変化させて走査を行う走査手段とを備え、
    前記レーザ光の強度が最大の時に、蛍光の飽和が生じることによってレーザ光の強度と蛍光の強度との関係が非線形になる非線形領域となるよう前記レーザ光の強度を変化させて試料に照射し、
    前記レーザ光の強度に応じた蛍光を前記検出器で検出し、前記蛍光の飽和成分に基づいて観察を行う蛍光顕微鏡。
  2. 前記レーザ光の強度が時間に応じて変化するよう変調する変調器をさらに備え、
    前記レーザ光がピークとなる時間において蛍光が前記非線形領域となる強度で試料に照射され、
    前記変調器で変調しながら走査し、前記試料で発生した蛍光を前記検出器で検出し、
    前記検出器で検出された蛍光から、前記変調器での周波数に対する高調波成分を取り出して観察を行う請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  3. 前記高調波成分がロックインアンプにより取り出されている請求項3に記載の蛍光顕微鏡。
  4. 前記レーザ光源にパルスレーザ光源を用いている請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  5. 前記レーザ光を、前記蛍光が前記非線形領域となる第1の強度と、前記第1の強度と異なる第2の強度の少なくとも2つの強度で前記試料に照射し、前記レーザ光が前記第1の強度及び前記第2の強度のそれぞれの強度で前記試料に照射された状態で走査を行い、前記第1の強度での蛍光の強度及び前記第2の強度での蛍光の強度に基づいて前記試料からの蛍光の飽和成分を算出する請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  6. 前記レーザ光源が多光子励起を発生させる多光子励起光源であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  7. 波長の差に基づいて前記レーザ光から蛍光を分離する分離手段をさらに備え、
    前記分離手段により分離された蛍光を前記検出器で検出する請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  8. 前記対物レンズの焦点位置を光軸方向に沿って変化させる焦点位置変化手段をさらに備える請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  9. 前記レーザ光を前記試料に照射することにより発生した蛍光をコンフォーカル光学系を介して前記検出器で検出する請求項1に記載の蛍光顕微鏡。
  10. 励起光であるレーザ光を試料に照射し、前記試料からの蛍光を検出して前記試料を観察する観察方法であって、
    前記レーザ光を集光して、前記試料に照射し、
    前記レーザ光の強度が最大の時に、前記レーザ光が前記試料の照射されて発生する蛍光が飽和してレーザ光の強度と蛍光の強度との関係が非線形になる非線形領域となるよう、前記レーザ光の強度を変化させて、
    前記試料と前記レーザ光との相対位置を変化させるよう走査し、
    前記レーザ光により試料で発生した蛍光をレーザ光と分離し、
    前記レーザ光から分離された蛍光を検出し、
    前記検出された蛍光から蛍光の飽和成分に基づいて観察を行う観察方法。
  11. 前記レーザ光を時間に応じて強度が変化するよう変調して、前記レーザ光の強度を変化させ、
    前記変調されたレーザ光がピークとなる時間において蛍光が前記非線形領域となるよう、前記試料にレーザ光を集光して照射し、
    前記レーザ光を変調させている状態で、前記試料と前記レーザ光の相対位置を変化させるよう走査を行う請求項10に記載の観察方法。
  12. 前記検出された蛍光から、変調の周波数に対する高調波成分を取り出して観察を行う請求項11に観察方法。
  13. 前記レーザ光をパルスレーザ光とし、前記パルスレーザ光を強度変調している請求項10に記載の観察方法。
  14. 前記蛍光が前記非線形領域となる第1の強度と、前記第1の強度と異なる第2の強度の少なくとも2つの強度とで前記試料に照射されるよう前記レーザ光の強度を変化させ、
    前記第1の強度及び前記第2の強度のそれぞれの強度に対して、走査を行い、
    前記第1の強度での蛍光の強度及び前記第2の強度での蛍光の強度に基づいて蛍光の飽和成分を算出する請求項10に記載の観察方法。
  15. 多光子励起法により蛍光を検出していることを特徴とする請求項10に記載の観察方法。
  16. 前記試料が量子ドットで標識されている請求項10に記載の観察方法。
  17. 前記試料中における前記レーザ光の焦点位置を光軸方向に沿って変化させて、前記蛍光を検出する請求項10に記載の観察方法。
  18. 前記レーザ光を前記試料に照射することにより発生した前記蛍光をコンフォーカル光学系を介して検出する請求項10に記載の観察方法。
  19. 励起光となるレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光を集光して試料に照射する対物レンズと、
    前記レーザ光により前記試料で発生した蛍光を検出する検出器と、
    前記レーザ光と前記試料との相対位置を変化させて走査を行う走査手段とを備え、
    前記レーザ光の強度が最大の時に、蛍光の飽和が生じるよう、前記レーザ光の強度を変化させて試料に照射し、
    前記レーザ光の強度に応じた蛍光を前記検出器で検出し、前記蛍光の飽和成分に基づいて観察を行う蛍光顕微鏡。
JP2006547672A 2004-12-08 2005-10-14 蛍光顕微鏡及び観察方法 Active JP4487078B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004355483 2004-12-08
JP2004355483 2004-12-08
PCT/JP2005/018945 WO2006061947A1 (ja) 2004-12-08 2005-10-14 蛍光顕微鏡及び観察方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006061947A1 true JPWO2006061947A1 (ja) 2008-06-05
JP4487078B2 JP4487078B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=36577777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006547672A Active JP4487078B2 (ja) 2004-12-08 2005-10-14 蛍光顕微鏡及び観察方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7781711B2 (ja)
EP (1) EP1835323B1 (ja)
JP (1) JP4487078B2 (ja)
WO (1) WO2006061947A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8785180B2 (en) 2007-06-18 2014-07-22 Shanghai Guoqiang Bioengineering Equipment Co., Ltd. Biochemical reactor
CN201047885Y (zh) * 2007-06-18 2008-04-16 上海国强生化工程装备有限公司 在线细胞显微观察仪
EP2239629B1 (en) 2008-01-30 2016-03-30 Osaka University Photolithography method
WO2009115108A1 (en) * 2008-03-19 2009-09-24 Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg A method and an apparatus for localization of single dye molecules in the fluorescent microscopy
JP2010039323A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Nikon Corp 共焦点顕微鏡
EP2447270A1 (en) 2009-06-26 2012-05-02 Osaka University Nonlinear-luminescent molecule, fluorescent dyeing agent, and observation method
JP5311595B2 (ja) * 2010-02-10 2013-10-09 国立大学法人大阪大学 顕微鏡及び観察方法
JP2011185842A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Fujifilm Corp 光誘起自家蛍光の時間分解測定による生物試料の低酸素領域分析方法とその装置
JP6003072B2 (ja) * 2011-02-08 2016-10-05 横河電機株式会社 顕微鏡装置
JP5609729B2 (ja) * 2011-03-18 2014-10-22 横河電機株式会社 顕微鏡装置、観察方法および試料搭載機構
DE102011055367B4 (de) * 2011-11-15 2017-02-09 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren und Vorrichtung zum Verfolgen einer Bewegung eines Partikels, insbesondere eines einzelnen Moleküls, in einer Probe
JP6613552B2 (ja) * 2013-09-09 2019-12-04 株式会社ニコン 超解像観察装置及び超解像観察方法
JP6441020B2 (ja) * 2014-10-17 2018-12-19 オリンパス株式会社 レーザ顕微鏡
BR112017019260A2 (pt) * 2015-03-10 2018-05-02 Microbix Biosystems Inc métodos, sistemas e aparelhos para classificação e processamento de analitos
WO2017022096A1 (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 オリンパス株式会社 顕微鏡および画像取得方法
US20180341098A1 (en) * 2015-10-29 2018-11-29 The Regents Of The University Of California Combined optical micromanipulation and interferometric topography
WO2017154171A1 (ja) 2016-03-10 2017-09-14 オリンパス株式会社 画像取得装置および画像取得方法
EP3472591B1 (en) * 2016-06-20 2023-08-30 Plair SA Device and method for detecting and/or characterizing fluid-borne particles
US20240102924A1 (en) * 2021-02-01 2024-03-28 Osaka University Optical microscope and imaging method
CN113376099B (zh) * 2021-06-29 2022-12-13 安图实验仪器(郑州)有限公司 一种基于标准品的qpcr激发光强自动调整方法和系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2231958A (en) 1989-04-07 1990-11-28 Hamamatsu Photonics Kk Measuring fluorescence characteristics
US5233197A (en) * 1991-07-15 1993-08-03 University Of Massachusetts Medical Center High speed digital imaging microscope
US5294799A (en) * 1993-02-01 1994-03-15 Aslund Nils R D Apparatus for quantitative imaging of multiple fluorophores
JPH11281893A (ja) * 1998-03-26 1999-10-15 Nikon Corp レーザ走査型顕微鏡
JP4804665B2 (ja) 2001-08-09 2011-11-02 オリンパス株式会社 レーザ顕微鏡
JP4175833B2 (ja) 2002-05-23 2008-11-05 オリンパス株式会社 レーザ顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006061947A1 (ja) 2006-06-15
US7781711B2 (en) 2010-08-24
EP1835323A4 (en) 2010-07-21
EP1835323B1 (en) 2012-08-01
EP1835323A1 (en) 2007-09-19
US20080215272A1 (en) 2008-09-04
JP4487078B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4487078B2 (ja) 蛍光顕微鏡及び観察方法
JP5311595B2 (ja) 顕微鏡及び観察方法
US8487271B2 (en) Optical microscope configured to simultaneously irradiate the erase light and the stimulation light
JP2019521316A (ja) 画像解像度が改良された蛍光イメージングフローサイトメトリー
JP5649828B2 (ja) レーザ顕微鏡装置
JP2018538516A (ja) マルチモードの蛍光撮像フローサイトメトリシステム
JP2002062261A (ja) 光学装置および顕微鏡
US7304315B2 (en) Three dimensional analyzing device
WO2006104237A1 (ja) 空間情報検出装置
JP6075963B2 (ja) 蛍光観察方法及び蛍光観察装置
WO2015030202A1 (ja) 光学測定装置、光学測定方法、及び顕微イメージングシステム
JP4545337B2 (ja) 顕微鏡
JP2009229715A (ja) 顕微鏡
JP6210754B2 (ja) 走査型光学顕微鏡
JP6590344B2 (ja) 光学測定装置及び光学測定方法
KR101703543B1 (ko) 디지털 홀로그래피 방법을 결합한 다중모드 sted 현미경시스템
JP2016038218A (ja) 光学測定装置及び光学測定方法
JP5953753B2 (ja) 非線形顕微鏡及び非線形観察方法
JP2008026471A (ja) 試料観察方法および顕微鏡
JP2004069428A (ja) 原子及び分子間力顕微鏡
JP2010039323A (ja) 共焦点顕微鏡
JP5137026B2 (ja) 2光子励起蛍光観察方法及び装置
JP7465512B2 (ja) 光学顕微鏡、及び撮像方法
JP6923161B2 (ja) 試料分析装置
CN117280264A (zh) 试样观察装置及试样观察方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150