JPH11281893A - レーザ走査型顕微鏡 - Google Patents
レーザ走査型顕微鏡Info
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- JPH11281893A JPH11281893A JP10098460A JP9846098A JPH11281893A JP H11281893 A JPH11281893 A JP H11281893A JP 10098460 A JP10098460 A JP 10098460A JP 9846098 A JP9846098 A JP 9846098A JP H11281893 A JPH11281893 A JP H11281893A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノイズを低減でき、微弱な信号であっても十
分なS/Nを得ることができるレーザ走査型顕微鏡を提
供する。 【解決手段】 所定周波数のパルスレーザ光を出力する
パルスレーザ装置210とレーザ光を試料5上で走査し
たときに試料5から発せられた光を検出して電気信号に
変換するフォトマルチプライヤ280とを備えるレーザ
走査型顕微鏡において、ロックインアンプ90を用い
て、フォトマルチプライヤ280の出力信号280aか
らレーザ光の周波数成分に対応する信号94aだけを出
力させるようにした。
分なS/Nを得ることができるレーザ走査型顕微鏡を提
供する。 【解決手段】 所定周波数のパルスレーザ光を出力する
パルスレーザ装置210とレーザ光を試料5上で走査し
たときに試料5から発せられた光を検出して電気信号に
変換するフォトマルチプライヤ280とを備えるレーザ
走査型顕微鏡において、ロックインアンプ90を用い
て、フォトマルチプライヤ280の出力信号280aか
らレーザ光の周波数成分に対応する信号94aだけを出
力させるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ走査型顕微鏡
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のレーザ走査型顕微鏡の概略
構成図である。
構成図である。
【0003】レーザ走査型顕微鏡は、所定波長のレーザ
光を試料に照射するレーザ装置210と、レーザ光と試
料5から発せられる蛍光とを分離するダイクロイックミ
ラー250と、レーザ光を2次元走査するスキャニング
ユニット260と、スキャニングユニット260と試料
5との間に配置された対物レンズ270と、試料5から
発せられた蛍光を検出して電気信号に変換するフォトマ
ルチプライヤ280とを備える。
光を試料に照射するレーザ装置210と、レーザ光と試
料5から発せられる蛍光とを分離するダイクロイックミ
ラー250と、レーザ光を2次元走査するスキャニング
ユニット260と、スキャニングユニット260と試料
5との間に配置された対物レンズ270と、試料5から
発せられた蛍光を検出して電気信号に変換するフォトマ
ルチプライヤ280とを備える。
【0004】レーザ装置210から射出されたレーザ光
は、ダイクロイックミラー250で反射された後、スキ
ャニングユニット260で2次元走査され、対物レンズ
270を通って試料5に照射される。
は、ダイクロイックミラー250で反射された後、スキ
ャニングユニット260で2次元走査され、対物レンズ
270を通って試料5に照射される。
【0005】レーザ光の照射によって試料5から発生し
た蛍光はレーザ光とともに対物レンズ270からスキャ
ニングユニット260へと光路を逆行し、ダイクロイッ
クミラー250でレーザ光と分離される。
た蛍光はレーザ光とともに対物レンズ270からスキャ
ニングユニット260へと光路を逆行し、ダイクロイッ
クミラー250でレーザ光と分離される。
【0006】ダイクロイックミラー250を透過した蛍
光は、フォトマルチプライヤ280で受光され、光量に
応じた電気信号に変換される。
光は、フォトマルチプライヤ280で受光され、光量に
応じた電気信号に変換される。
【0007】この電気信号と走査位置情報とをコンピュ
ータを用いて所定の処理を行うことで試料の画像が得ら
れる。
ータを用いて所定の処理を行うことで試料の画像が得ら
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記電気信
号には暗電流や外部からの擾乱によるノイズが加わる。
号には暗電流や外部からの擾乱によるノイズが加わる。
【0009】電気信号が十分に大きいときにはノイズは
ほとんど問題にならない。
ほとんど問題にならない。
【0010】しかし、微細部分の観察や時系列の微弱な
信号の変化を観察するときにはノイズが観察に大きな影
響を与える。
信号の変化を観察するときにはノイズが観察に大きな影
響を与える。
【0011】例えば、高速な画像取得を行ったり、共焦
点法、多光子吸収法等を用いたりして十分な出力光を得
られないときには、画像観察に必要な十分なS/Nを得
ることができない場合がある。
点法、多光子吸収法等を用いたりして十分な出力光を得
られないときには、画像観察に必要な十分なS/Nを得
ることができない場合がある。
【0012】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はノイズを低減でき、微弱な信号で
あっても十分なS/Nを得ることができるレーザ走査型
顕微鏡を提供することである。
たもので、その課題はノイズを低減でき、微弱な信号で
あっても十分なS/Nを得ることができるレーザ走査型
顕微鏡を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明は、所定周波数のパルスレーザ光
を出力するレーザ光源と、前記レーザ光を試料上で走査
したときに前記試料から発せられた光を検出して電気信
号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力
信号から前記レーザ光の周波数成分に対応する信号だけ
を出力させる信号取得手段とを備えることを特徴とす
る。
め請求項1記載の発明は、所定周波数のパルスレーザ光
を出力するレーザ光源と、前記レーザ光を試料上で走査
したときに前記試料から発せられた光を検出して電気信
号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力
信号から前記レーザ光の周波数成分に対応する信号だけ
を出力させる信号取得手段とを備えることを特徴とす
る。
【0014】信号取得手段ではレーザ光の周波数成分に
対応する信号だけを出力するので、レーザ光と異なる周
波数成分のノイズを取り除くことができる。
対応する信号だけを出力するので、レーザ光と異なる周
波数成分のノイズを取り除くことができる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載のレ
ーザ走査型顕微鏡において、前記パルスレーザの周波数
成分に対応する信号を増幅する増幅手段を備えることを
特徴とする。
ーザ走査型顕微鏡において、前記パルスレーザの周波数
成分に対応する信号を増幅する増幅手段を備えることを
特徴とする。
【0016】パルスレーザの周波数成分に対応する信号
を増幅する増幅手段を備えるので、光電変換手段で十分
な出力光を得られないときでも信号取得手段は大きな電
気信号を出力することができる。
を増幅する増幅手段を備えるので、光電変換手段で十分
な出力光を得られないときでも信号取得手段は大きな電
気信号を出力することができる。
【0017】請求項3記載の発明は、異なる周波数成分
のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、前記複数の
レーザ光源から出射されたレーザ光を試料上で走査した
ときに前記試料から発せられた光を検出して電気信号に
変換する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力信号
から前記異なる周波数成分に対応する信号を独立して出
力させる信号取得手段とを備えることを特徴とする。
のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、前記複数の
レーザ光源から出射されたレーザ光を試料上で走査した
ときに前記試料から発せられた光を検出して電気信号に
変換する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力信号
から前記異なる周波数成分に対応する信号を独立して出
力させる信号取得手段とを備えることを特徴とする。
【0018】信号取得手段では光電変換手段の出力信号
から異なる周波数成分に対応する信号が独立して出力さ
れるので、各信号取得手段は独立した異なる信号を出力
できるとともに、対応するレーザ光と異なる周波数成分
のノイズを取り除くことができる。
から異なる周波数成分に対応する信号が独立して出力さ
れるので、各信号取得手段は独立した異なる信号を出力
できるとともに、対応するレーザ光と異なる周波数成分
のノイズを取り除くことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0020】図1はこの発明の第1実施形態に係るレー
ザ走査型顕微鏡のブロック構成図、図2(a)は測定す
べき光による信号の波形図、図2(b)はノイズ信号の
波形図、図3は測定すべき光による信号とノイズ信号と
の重畳状態を示す図、図4はロックインアンプの出力波
形図であり、従来例と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
ザ走査型顕微鏡のブロック構成図、図2(a)は測定す
べき光による信号の波形図、図2(b)はノイズ信号の
波形図、図3は測定すべき光による信号とノイズ信号と
の重畳状態を示す図、図4はロックインアンプの出力波
形図であり、従来例と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0021】レーザ走査型顕微鏡は、パルスレーザ装置
(レーザ光源)210と、ダイクロイックミラー250
と、スキャニングユニット260と、対物レンズ270
と、フォトマルチプライヤ(光電変換手段)280と、
ロックインアンプ(信号取得手段)90とを備える。
(レーザ光源)210と、ダイクロイックミラー250
と、スキャニングユニット260と、対物レンズ270
と、フォトマルチプライヤ(光電変換手段)280と、
ロックインアンプ(信号取得手段)90とを備える。
【0022】パルスレーザ装置210は、ポンプレーザ
11と、パルスレーザ部20と、周波数制御部30と、
周波数発生回路40とを備える。
11と、パルスレーザ部20と、周波数制御部30と、
周波数発生回路40とを備える。
【0023】ポンプレーザ11はレーザ光を励起させる
光源である。
光源である。
【0024】パルスレーザ部20は、レーザキャビティ
21と、モードロッカ22と、ビームスプリッタ23
と、フォとダイオード24とを有する。
21と、モードロッカ22と、ビームスプリッタ23
と、フォとダイオード24とを有する。
【0025】周波数制御部30は、フォトダイオードア
ンプ31と、除算回路32と、フェーズアジャスト回路
33と、モードロッカドライバアンプ34とを有する。
ンプ31と、除算回路32と、フェーズアジャスト回路
33と、モードロッカドライバアンプ34とを有する。
【0026】ロックインアンプ90は、フォトマルチプ
ライヤアンプ91と、バンドパスフィルタ92と、フェ
ーズディテクタ93と、ローパスフィルタ94とを備
え、パルスレーザ装置210から出射されたパルスレー
ザの周波数成分に対応する信号だけを出力する。
ライヤアンプ91と、バンドパスフィルタ92と、フェ
ーズディテクタ93と、ローパスフィルタ94とを備
え、パルスレーザ装置210から出射されたパルスレー
ザの周波数成分に対応する信号だけを出力する。
【0027】ポンプレーザ11から出射されたレーザ光
は導入用ミラー12,13で反射され、パルスレーザ部
20に導かれる。
は導入用ミラー12,13で反射され、パルスレーザ部
20に導かれる。
【0028】レーザ光はレーザキャビティ21でパルス
レーザになり、モードロッカ22で所定周期のパルスレ
ーザになる。
レーザになり、モードロッカ22で所定周期のパルスレ
ーザになる。
【0029】このパルスレーザはビームスプリッタ23
で励起用のレーザ光23aとパルス周波数制御用のレー
ザ光23bとに分割される。
で励起用のレーザ光23aとパルス周波数制御用のレー
ザ光23bとに分割される。
【0030】パルス周波数制御用のレーザ光23bはフ
ォトダイオード24に導かれ、電気信号24aに変換さ
れ、周波数制御部30へ出力される。
ォトダイオード24に導かれ、電気信号24aに変換さ
れ、周波数制御部30へ出力される。
【0031】この信号24aはフォトダイオードアンプ
31で増幅された後、除算器32で分周され、フェーズ
アジャスト回路33に導かれる。
31で増幅された後、除算器32で分周され、フェーズ
アジャスト回路33に導かれる。
【0032】フェーズアジャスト回路33では周波数発
生回路40のリファレンス信号40aとの比較を行って
両信号の位相差を検出し、この位相差に応じた信号33
aが出力される。なお、周波数発生回路40としては例
えば水晶振動子を用いた水晶発振回路を用いる。
生回路40のリファレンス信号40aとの比較を行って
両信号の位相差を検出し、この位相差に応じた信号33
aが出力される。なお、周波数発生回路40としては例
えば水晶振動子を用いた水晶発振回路を用いる。
【0033】この信号33aはモードロッカドライバア
ンプ34で増幅され、モードロッカ回路22へフィード
バックされ、パルス幅(周期)が調整される。
ンプ34で増幅され、モードロッカ回路22へフィード
バックされ、パルス幅(周期)が調整される。
【0034】このフィードバック制御によって任意の周
波数のパルスレーザを安定して出射することができる。
波数のパルスレーザを安定して出射することができる。
【0035】一方、ビームスプリッタ23を透過したレ
ーザ光23aはダイクロイックミラー250へ導かれ、
ダイクロイックミラー250で反射された後、スキャニ
ングユニット260(水平方向スキャナミラー261と
垂直方向スキャナミラー262)で2次元走査される。
ーザ光23aはダイクロイックミラー250へ導かれ、
ダイクロイックミラー250で反射された後、スキャニ
ングユニット260(水平方向スキャナミラー261と
垂直方向スキャナミラー262)で2次元走査される。
【0036】2次元走査されたレーザ光は対物レンズ2
70を通り、試料5の任意の位置に照射される。
70を通り、試料5の任意の位置に照射される。
【0037】レーザ光の照射によって試料5から発生し
た蛍光はレーザ光とともに対物レンズ270からスキャ
ニングユニット260へと光路を逆行し、ダイクロイッ
クミラー250でレーザ光と分離される。
た蛍光はレーザ光とともに対物レンズ270からスキャ
ニングユニット260へと光路を逆行し、ダイクロイッ
クミラー250でレーザ光と分離される。
【0038】ダイクロイックミラー250を透過した蛍
光は、フォトマルチプライヤ280で受光され、光量に
応じた電気信号280aに変換され、ロックインアンプ
90ヘ出力される。
光は、フォトマルチプライヤ280で受光され、光量に
応じた電気信号280aに変換され、ロックインアンプ
90ヘ出力される。
【0039】測定すべき信号281b(図2(a)参
照)にノイズ信号281c(図2(b)参照)が重畳し
た信号280a(図3参照)がフォトマルチプライヤ2
80から出力される。
照)にノイズ信号281c(図2(b)参照)が重畳し
た信号280a(図3参照)がフォトマルチプライヤ2
80から出力される。
【0040】この信号280aはフォトマルチプライヤ
アンプ91で増幅される。このとき、信号280aは微
弱であるためダイナミックレンジが非常に大きな(例え
ば120dB)フォトマルチプライヤアンプ91を用い
る。
アンプ91で増幅される。このとき、信号280aは微
弱であるためダイナミックレンジが非常に大きな(例え
ば120dB)フォトマルチプライヤアンプ91を用い
る。
【0041】この増幅された信号91aはバンドパスフ
ィルタ回路92で高周波を取り除かれ、フェーズディテ
クタ93へ出力される。
ィルタ回路92で高周波を取り除かれ、フェーズディテ
クタ93へ出力される。
【0042】フェーズディテクタ93に入力した信号9
2aと周波数発生回路40から出力される参照信号40
aとの位相差が90゜に調整され、フェーズディテクタ
93に入力した信号92aから参照信号40aと同じ周
波数成分の信号93aが検出される。
2aと周波数発生回路40から出力される参照信号40
aとの位相差が90゜に調整され、フェーズディテクタ
93に入力した信号92aから参照信号40aと同じ周
波数成分の信号93aが検出される。
【0043】その後、ローパスフィルタ94で倍波以上
の周波数成分(交流分)が取り除かれ、レーザ光23a
の周波数成分に対応する信号94aだけが出力される
(図4参照)。
の周波数成分(交流分)が取り除かれ、レーザ光23a
の周波数成分に対応する信号94aだけが出力される
(図4参照)。
【0044】なお、図示はしないが、この信号94aを
A/D変換してメモリに記憶し、CPUの制御や演算回
路により各種処理を行った後、A/D変換してモニタに
加えることによって画像を得ることができる。
A/D変換してメモリに記憶し、CPUの制御や演算回
路により各種処理を行った後、A/D変換してモニタに
加えることによって画像を得ることができる。
【0045】この実施形態によれば、ロックインアンプ
90でレーザ光23aの周波数成分に対応する信号94
aだけを出力できるので、レーザ光23aと異なる周波
数成分のノイズが取り除かれる。そのため、微弱な信号
であってもS/Nのよい画像情報を取得することができ
る。
90でレーザ光23aの周波数成分に対応する信号94
aだけを出力できるので、レーザ光23aと異なる周波
数成分のノイズが取り除かれる。そのため、微弱な信号
であってもS/Nのよい画像情報を取得することができ
る。
【0046】また、フォトマルチプライヤアンプ91で
非常に大きなダイナミックレンジを得られるので、フォ
トマルチプライヤ280で十分な出力光を得られないと
きでもロックインアンプ90は大きな電気信号を出力す
ることができる。
非常に大きなダイナミックレンジを得られるので、フォ
トマルチプライヤ280で十分な出力光を得られないと
きでもロックインアンプ90は大きな電気信号を出力す
ることができる。
【0047】したがって、高速な画像取得において十分
な蛍光を得ることができないときや共焦点法、多光子吸
収法において十分な光を得ることができないときであっ
ても、S/Nのよい信号を得ることができるので、非常
に有用である。
な蛍光を得ることができないときや共焦点法、多光子吸
収法において十分な光を得ることができないときであっ
ても、S/Nのよい信号を得ることができるので、非常
に有用である。
【0048】図5はこの発明の第2実施形態に係るレー
ザ走査型顕微鏡のブロック構成図、図6(a)はパルス
レーザ装置210Aから出力されるレーザ光の出力波形
図、図6(b)はパルスレーザ装置210Bから出力さ
れるレーザ光の出力波形図、図7はフォトマルチプライ
ヤの出力波形図、図8(a)はロックインアンプ90A
の出力波形図、図8(b)はロックインアンプ90Bの
出力波形図であり、従来例及び第1実施形態と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
ザ走査型顕微鏡のブロック構成図、図6(a)はパルス
レーザ装置210Aから出力されるレーザ光の出力波形
図、図6(b)はパルスレーザ装置210Bから出力さ
れるレーザ光の出力波形図、図7はフォトマルチプライ
ヤの出力波形図、図8(a)はロックインアンプ90A
の出力波形図、図8(b)はロックインアンプ90Bの
出力波形図であり、従来例及び第1実施形態と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0049】この実施形態は2つのパルスレーザ装置
(レーザ光源)210A,210Bと、2つのロックイ
ンアンプ90A,90Bとを備える点で第1実施形態と
異なる。
(レーザ光源)210A,210Bと、2つのロックイ
ンアンプ90A,90Bとを備える点で第1実施形態と
異なる。
【0050】2つのパルスレーザ装置210A,210
Bは異なる波長のレーザ光210a,210bを出射す
る(図6参照)。
Bは異なる波長のレーザ光210a,210bを出射す
る(図6参照)。
【0051】パルスレーザ装置210Aから出射された
レーザ光210aは全反射ミラー211とダイクロイッ
クミラー212とで反射され、パルスレーザ装置210
Bから出射されたレーザ光210bはダイクロイックミ
ラー212を透過する。レーザ光210aとレーザ光2
10bとは混合レーザとなって同一光路上を進む。
レーザ光210aは全反射ミラー211とダイクロイッ
クミラー212とで反射され、パルスレーザ装置210
Bから出射されたレーザ光210bはダイクロイックミ
ラー212を透過する。レーザ光210aとレーザ光2
10bとは混合レーザとなって同一光路上を進む。
【0052】混合レーザ光はダイクロイックミラー25
0へ導かれ、ダイクロイックミラー250によって反射
された後、スキャニングユニット260によって2次元
走査される。
0へ導かれ、ダイクロイックミラー250によって反射
された後、スキャニングユニット260によって2次元
走査される。
【0053】2次元走査された混合レーザ光は対物レン
ズ270を通り、試料5の任意の位置に照射される。
ズ270を通り、試料5の任意の位置に照射される。
【0054】混合レーザ光の照射によって試料5から発
生した蛍光は混合レーザ光とともに対物レンズ270か
らスキャニングユニット260へと光路を逆行し、ダイ
クロイックミラー250で混合レーザ光と分離される。
生した蛍光は混合レーザ光とともに対物レンズ270か
らスキャニングユニット260へと光路を逆行し、ダイ
クロイックミラー250で混合レーザ光と分離される。
【0055】ダイクロイックミラーを透過した蛍光は、
フォトマルチプライヤ280で受光され、光量に応じた
電気信号280eに変換され、ロックインアンプ90
A,90Bヘ出力される。
フォトマルチプライヤ280で受光され、光量に応じた
電気信号280eに変換され、ロックインアンプ90
A,90Bヘ出力される。
【0056】このとき、信号280eの出力波形は図6
(a)の波形とレーザ光210aと図6(b)の波形の
レーザ光210bとを合成した波形である(図7参
照)。
(a)の波形とレーザ光210aと図6(b)の波形の
レーザ光210bとを合成した波形である(図7参
照)。
【0057】この信号280eを、パルスレーザ装置2
10Aから出射されたレーザ光210aの周波数に対応
したロックインアンプ90Aとパルスレーザ装置210
Bから出射されたパルスレーザ光210bの周波数に対
応したロックインアンプ90Bとに出力する。
10Aから出射されたレーザ光210aの周波数に対応
したロックインアンプ90Aとパルスレーザ装置210
Bから出射されたパルスレーザ光210bの周波数に対
応したロックインアンプ90Bとに出力する。
【0058】その結果、ロックインアンプ90Aからは
パルスレーザ光210aの周波数成分に対応する信号9
0aが、ロックインアンプ90Bからはパルスレーザ光
210bの周波数成分に対応する信号90bがそれぞれ
出力される(図8参照)。
パルスレーザ光210aの周波数成分に対応する信号9
0aが、ロックインアンプ90Bからはパルスレーザ光
210bの周波数成分に対応する信号90bがそれぞれ
出力される(図8参照)。
【0059】この実施形態によれば、複数のレーザ光が
混じった混合レーザ光で得られた信号から複数のレーザ
光に対応するS/Nの良い信号を独立に出力させること
ができる。
混じった混合レーザ光で得られた信号から複数のレーザ
光に対応するS/Nの良い信号を独立に出力させること
ができる。
【0060】そのため、カルシウムイオンの濃度測定に
使用する蛍光試薬(Fura−2)のように複数の励起
波長に対して蛍光波長は変わらないが強度が変わる試薬
に対して使用すると有効である。
使用する蛍光試薬(Fura−2)のように複数の励起
波長に対して蛍光波長は変わらないが強度が変わる試薬
に対して使用すると有効である。
【0061】なお、上記実施形態においては、レーザ光
としてパルスレーザを用いてそのレーザ光の周波数成分
に対応する信号を出力させるようにしたが、レーザ光を
任意の周波数でチョッピングし、そのチョッピング周波
数成分に対応する信号を出力させるようにしてもよい。
としてパルスレーザを用いてそのレーザ光の周波数成分
に対応する信号を出力させるようにしたが、レーザ光を
任意の周波数でチョッピングし、そのチョッピング周波
数成分に対応する信号を出力させるようにしてもよい。
【0062】また、光電変換手段として、フォトマルチ
プライヤ280を用いたが、これに代えフォトダイオー
ド、CCDカメラ、SIT(Silicon Inte
nsified Target)を用いてもよい。
プライヤ280を用いたが、これに代えフォトダイオー
ド、CCDカメラ、SIT(Silicon Inte
nsified Target)を用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1に記載の
発明のレーザ走査型顕微鏡によれば、レーザ光と異なる
周波数成分のノイズを取り除き、S/Nのよい画像情報
を取得することができる。
発明のレーザ走査型顕微鏡によれば、レーザ光と異なる
周波数成分のノイズを取り除き、S/Nのよい画像情報
を取得することができる。
【0064】請求項2に記載の発明のレーザ走査型顕微
鏡によれば、光電変換手段で十分な出力光を得られない
ときでも大きな電気信号を出力することができる。ま
た、高速な画像取得において十分な蛍光を得ることがで
きないときや共焦点法、多光子吸収法において十分な光
を得ることができないときであっても、S/Nのよい信
号を得ることができる。
鏡によれば、光電変換手段で十分な出力光を得られない
ときでも大きな電気信号を出力することができる。ま
た、高速な画像取得において十分な蛍光を得ることがで
きないときや共焦点法、多光子吸収法において十分な光
を得ることができないときであっても、S/Nのよい信
号を得ることができる。
【0065】請求項3に記載の発明のレーザ走査型顕微
鏡によれば、各信号取得手段は独立した異なる信号を出
力できるとともに、対応するレーザ光と異なる周波数成
分のノイズを取り除いたS/Nの良い信号を出力でき
る。
鏡によれば、各信号取得手段は独立した異なる信号を出
力できるとともに、対応するレーザ光と異なる周波数成
分のノイズを取り除いたS/Nの良い信号を出力でき
る。
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るレーザ走
査型顕微鏡のブロック構成図である。
査型顕微鏡のブロック構成図である。
【図2】図2(a)は測定すべき光による信号の波形
図、図2(b)はノイズ信号の波形図である。
図、図2(b)はノイズ信号の波形図である。
【図3】図3は測定すべき光による信号とノイズ信号と
の重畳状態を示す図である。
の重畳状態を示す図である。
【図4】図4はロックインアンプの出力波形図である。
【図5】図5はこの発明の第2実施形態に係るレーザ走
査型顕微鏡のブロック構成図である。
査型顕微鏡のブロック構成図である。
【図6】図6(a)はパルスレーザ装置210Aから出
力されるレーザ光の出力波形図、図6(b)はパルスレ
ーザ装置210Bから出力されるレーザ光の出力波形図
である。
力されるレーザ光の出力波形図、図6(b)はパルスレ
ーザ装置210Bから出力されるレーザ光の出力波形図
である。
【図7】図7はフォトマルチプライヤの出力波形図であ
る。
る。
【図8】図8(a)はロックインアンプ90Aの出力波
形図、図8(b)はロックインアンプ90Bの出力波形
図である。
形図、図8(b)はロックインアンプ90Bの出力波形
図である。
【図9】図9は従来のレーザ走査型顕微鏡の概略構成図
である。
である。
5 試料 90 ロックインアンプ(信号取得手段) 91 フォトマルチプライヤアンプ(増幅手段) 210,210A,219B パルスレーザ装置(レー
ザ光源) 280 フォトマルチプライヤアンプ(光電変換手段)
ザ光源) 280 フォトマルチプライヤアンプ(光電変換手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 所定周波数のパルスレーザ光を出力する
レーザ光源と、 前記レーザ光を試料上で走査したときに前記試料から発
せられた光を検出して電気信号に変換する光電変換手段
と、 前記光電変換手段の出力信号から前記レーザ光の周波数
成分に対応する信号だけを出力させる信号取得手段とを
備えることを特徴とするレーザ走査型顕微鏡。 - 【請求項2】 前記パルスレーザの周波数成分に対応す
る信号を増幅する増幅手段を備えることを特徴とする請
求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡。 - 【請求項3】 異なる周波数成分のレーザ光を出射する
複数のレーザ光源と、 前記複数のレーザ光源から出射されたレーザ光を試料上
で走査したときに前記試料から発せられた光を検出して
電気信号に変換する光電変換手段と、 前記光電変換手段の出力信号から前記異なる周波数成分
に対応する信号を独立して出力させる信号取得手段とを
備えることを特徴とするレーザ走査型顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098460A JPH11281893A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | レーザ走査型顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098460A JPH11281893A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | レーザ走査型顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11281893A true JPH11281893A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=14220319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10098460A Withdrawn JPH11281893A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | レーザ走査型顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11281893A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002039943A (ja) * | 2000-07-27 | 2002-02-06 | Japan Science & Technology Corp | 多光子励起蛍光寿命画像化システム |
WO2006061947A1 (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-15 | Osaka University | 蛍光顕微鏡及び観察方法 |
JP2009537827A (ja) * | 2006-05-17 | 2009-10-29 | ユニバーシティ・オブ・ユタ・リサーチ・ファウンデーション | サンプル中の物質の蛍光による検査及び/又は除去のための装置及び方法 |
WO2021251130A1 (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-16 | 浜松ホトニクス株式会社 | 観察装置及び観察方法 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP10098460A patent/JPH11281893A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002039943A (ja) * | 2000-07-27 | 2002-02-06 | Japan Science & Technology Corp | 多光子励起蛍光寿命画像化システム |
WO2002010727A1 (fr) * | 2000-07-27 | 2002-02-07 | Japan Science And Technology Corporation | Systeme d'imagerie de temps de vie de fluroescence a pompage multiphotonique |
JP4593739B2 (ja) * | 2000-07-27 | 2010-12-08 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 多光子励起蛍光寿命画像化システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |