JPWO2004050523A1 - エレベーター制御システム - Google Patents

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Abstract

乗かごと釣合い重りを吊る主ロープが巻き付けられた綱車を回転させ乗かごを動かす電動機と、電動機を駆動する制御装置と、乗かごを停止し静止保持する電磁ブレーキと、電動機の回転を検出するエンコーダとを含むエレベーターにおいて、乗かごがある乗り場に停止し、乗客の乗り降りのために乗かごのドアが開いている状態で、前記制御装置は、電磁ブレーキが作動中に電磁ブレーキの静止保持力が不足し、乗かごが微少移動を始めて、前記エンコーダで電動機の回転角度を検出した時に、前記電動機の回転を阻止するトルクを発生させるよう、前記電動機を駆動制御する。

Description

この発明は、エレベーターの乗かごがある階床に停止して乗客が乗り降りする際に、電磁ブレーキに不具合を生じて乗かごが移動したときに、電動機に対しても乗かごの移動を阻止するためのトルクを発生させることによりエレベーターの乗かごの移動が停止するよう制御し、乗客の安全をより高めるエレベーター制御システムに関するものである。
従来のエレベーター制御システムは、電磁ブレーキに不具合が生じた時、電動機の駆動制御を再開し、乗かご、あるいは釣合い重りを安全な速度で緩衝器まで運転し、停止させる。この場合、電磁ブレーキの不具合による乗かごの移動の検出には、電動機の回転速度を測定する速度発電機が用いられており、エンコーダのように回転角度まで測定する検出器は用いられていない(例えば、特開平61−86380号公報(第2頁−第3頁、第1図)参照)。
従来のエレベーター制御システムは、電磁ブレーキに不具合が発生した時に、乗客を含め乗かごを安全な位置に移動させることを目的にしており、乗かごに乗降中の乗客の安全を確保するために乗かごを動かないようにすることまでは考慮されていない。また、乗かごが動かないようにするには、電動機の速度でなく回転位置まで測定し制御することが必要となるが、この点も考慮されていない。
従来のエレベーター制御システムでは、乗かごがある階床に停止した戸開の状態において、万一電磁ブレーキに制動力不足の不具合が生じた場合には、戸開状態のままで乗かごが移動し、乗降中の乗客が大きな危険にさらされるという問題点があった。
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、電磁ブレーキが作動時に制動力不足の不具合を生じても、電動機により制動力が増強され、乗客に危険を与えることがないエレベーター制御システムを得ることを目的とする。
この発明は、乗かごの停止時に、万一電磁ブレーキに不具合が発生した場合でも、電動機の駆動トルク制御を併用することにより、必要な静止保持力を確保し、安全性をより高めることが目的である。
この発明に係るエレベーター制御システムは、乗かごと釣合い重りを吊る主ロープと、主ロープが巻き付けられた綱車と、綱車を回転させ乗かごを動かす電動機と、電動機を駆動する制御装置と、乗かごを停止し静止保持する電磁ブレーキと、電動機の回転を検出するエンコーダとを含むエレベーターにおいて、乗かごがある乗り場に停止し、乗客の乗り降りのために乗かごのドアが開いている状態で、電磁ブレーキが作動中にもかかわらず何らかの不具合により電磁ブレーキの静止保持力が不足し、乗かごが微少移動を始めて、前記エンコーダで電動機の回転角度を検出した時に、乗かごを前記乗り場の位置に静止させるために、この電動機の回転を阻止するトルクを発生させるよう、前記制御装置が前記電動機を駆動制御する。
図1はこの発明の実施例1に係るエレベーター制御システムの概略構成を示す図、
図2はこの発明の実施例1に係るエレベーター制御システムの概略構成を示す図、
図3はこの発明の実施例1に係るエレベーター制御システムの詳細構成を示す図、
図4はこの発明の実施例1に係るエレベーター制御システムにおいてエレベーターが必要とする電磁ブレーキの制動力を示す図、
図5はこの発明の実施例1に係るエレベーター制御システムにおいて電動機の回転を阻止するために電動機が発生するトルクを示す図、
図6はこの発明の実施例1に係るエレベーター制御システムにおいて電動機の回転を阻止するために電動機が発生するトルクを示す図(電動機の過負荷対策をした場合)である。
以下、この発明の実施例について図面に基づき説明する。
この発明の実施例1に係るエレベーター制御システムについて図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、この発明の実施例1に係るエレベーター制御システムの概略構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1は、1:1ローピングでの実施例を示し、図2は、2:1ローピングでの実施例を示す。両者は、はかり装置10の位置が異なるが、それ以外に大きな相違はない。また、はかり装置10は、必ずしも各図の位置に取り付ける必要はなく、乗かご1内の乗客や荷物の総重量を直接的、あるいは間接的に計測できる位置に取り付ければよい。以下、図1について説明する。
図1において、エレベーターでは、乗かご1と釣合い重り2が綱車4を介して主ロープ3で吊られている。そして、乗かご1の重量に定員の乗客のほぼ半数の重量を加えた重量と、釣合い重り2の重量が平衡するようになっているが、通常の運転状態では、乗かご1内の乗客が無人から定員乗車まで変化し、両重量は平衡していない。このため、乗かご1がある階床に停止する時は、不平衡重量、すなわち不平衡負荷に見合うトルクを電動機5によって綱車4に与え、その後、電磁ブレーキ6が作動して乗かご1が自走せずに静止保持されるようにしている。
エンコーダ(回転検出器)7は、電動機5の軸に直結されているが、電動機5、あるいは綱車4の回転が検出できる所であれば巻上機8のどこに取り付けても良い。また、最終的には、乗かご1の移動を検出する検出器で、乗かご1に取り付けその動きを検出してもよい。さらに、エンコーダ7は、電動機5、あるいは綱車4の回転角度が検出できるものであれば、レゾルバなどの他の計測器でもよい。
制御装置9は、電動機5を駆動してエレベーターの乗かご1の昇降を制御する。また、この制御装置9は、本願の目的である、乗かご1がある乗り場12に停止し、乗客の乗り降りのために乗かご1のドア13と乗り場12のドア14が開いている状態で、電磁ブレーキ6が作動中にもかかわらず何らかの不具合により電磁ブレーキ6の静止保持力が不足し、乗かご1が微少移動を始めて、エンコーダ7で電動機5の回転角度を検出した時に、乗かご1を乗り場12の位置に静止させるために、この電動機5の回転を阻止するトルクを発生させるよう電動機5を駆動制御する。なお、乗り場12と乗かご1の下部に乗かご位置センサー(位置検出器)11が取り付けられている。
図3は、この発明の実施例1に係るエレベーター制御システムの詳細構成を示す図である。なお、図3において、図1及び図2と比較して、はかり装置10や乗かご位置センサー11などの取り付け位置が異なるが、基本的な構成は同じである。
図3において、回転検出器の一例として使用するエンコーダ7は、電動機5の回転に応じてパルス信号(回転信号)を発生する。従って、このパルスを計数することで、電動機5、若しくは綱車4の回転量、すなわち乗かご1の移動量の換算値を求めることができ、またパルスの発生間隔から移動速度を求めることも可能である。
はかり装置10は、乗かご1内の乗客などの積載重量を測定するもので、本例の場合には主ロープ3に吊下げられているかご枠と乗かご1の間に設けたものを示している。つまり、乗かご1内の荷重がはかり装置10を介してかご枠に伝えられる構成となっている。(なお、機能は図1に示す主ロープ3と乗かご1との間に設けたものと同じである。)
位置検出器の一例として使用する乗かご位置センサー11は、エレベーターの昇降路において乗かご1の位置を検出するセンサーであり、乗り場12に正規に停止した時(着床と言う)の位置を基準に、乗かご1の停止位置が昇降路の上昇、あるいは下降方向にずれた時のずれ量などを検出するものである。
戸開センサー15は、乗かご1に設けられ、乗かご1のドア13が開いていることを検出するセンサーである。
報知器16は、本例の場合には乗かご1に設けた報知器を示し、表示装置により文字あるいは絵などのパターンで乗客の視覚によって知らせたり、ブザーにより警告音で知らせたり、あるいは放送装置により乗客に語り掛けたりするなど種々の報知手段がある。
さらに、図3において、運転制御部901と、駆動制御部902と、かご位置演算部903と、かご速度演算部904と、補助トルク量演算部905と、制限手段906と、ブレーキ補助トルク制御部907と、ブレーキ補助トルク指令部908と、バッテリー909と、報知制御部910とから制御装置9が構成されている。
運転制御部901は、エレベーターの通常の運転制御を行う。この運転制御部901は、運転の指示に基づき電磁ブレーキ6の開放指令を出力するとともに、基準となる走行速度パターンとエンコーダ7からの回転信号とから演算された速度指令に従い電動機5の発生すべきトルクであるトルク指令を出力する。また、エレベーターの停止時には、速度ゼロの制止トルクの指令を発生し、電磁ブレーキ6の作動指令を出力し、停止してから停止信号を出力する。
駆動制御部902は、運転制御部901からのトルク指令を基に、電動機5に指定されたトルクを発生させるべく、モータ駆動電流を出力する。
かご位置演算部903は、エンコーダ7からの回転信号を基に、基準値からの移動量(大きさ)、例えば乗かご1の停止時の位置からの移動量を検出するものである。
かご速度演算部904は、エンコーダ7からの回転信号を基に、乗かご1の移動速度を検出するものである。
補助トルク量演算部905は、はかり装置10からの秤信号、あるいはかご位置演算部903からの乗かご1のずれた位置の移動量、かご速度演算部904からの乗かご1の移動速度に応じて、補助トルクとして電動機5に発生させるトルク量を演算する(図5及び図6参照)。また、この補助トルク量演算部905は、必要以上のトルクを発生させないように制限をしたり、本ブレーキ補助トルクでは電磁ブレーキ6を開放せずに電動機5に電流を流しつづけるため、電動機5の焼損防止のためのモータ駆動電流の制限、すなわちトルク制限を掛ける制限手段906を備えている。
ブレーキ補助トルク制御部907は、運転制御部901からのエレベーターが停止したことを示す停止信号の入力をきっかけとして、戸開センサー15からの乗かご1のドア13が開いたことを示す戸開信号を受け続ける間に、乗かご1の位置が停止時の位置からずれて行くことを、かご位置演算部903、若しくは乗かご位置センサー11の出力から判断し、ブレーキ補助トルク指令部908に対して電動機5のブレーキ補助トルクを発生させる指令を出力する。このブレーキ補助トルク制御部907は、乗かご1の移動が停止しても、この指令を次に乗かご1が走行開始するまで出力しても、あるいは乗かご1のドア13が戸閉するまで出力しても良い。つまり、少なくとも停止モードで戸開中に停止位置からずれて行くことを防止させるための指令である。
ブレーキ補助トルク指令部908は、ブレーキ補助トルク発生指令を受けて、駆動制御部902に必用な補助トルクを発生させるためのモータ駆動電流を出力させる。
バッテリー909は、停電時においても本機能を維持できるように備えた蓄電装置であって、いわゆる鉛畜電池のみならず二次電池、燃料電池などで構成しても良い。このバッテリー909は、ブレーキ補助トルク制御部907からのバッテリー接続信号によって駆動制御部902に接続されて電源を供給する。
報知制御部910は、乗かご1に設けた報知器16を作動させるものである。ブレーキ補助トルクの本機能が生きる時は戸開状態で乗かご1が動く時であり、この報知制御部910は、乗かご1の乗客にかご床と乗り場床とのずれの発生を知らせたり、あるいは本機能を活かす旨報知したりする報知器16の制御を行う。また、このような状態は乗かご1内に定員以上の乗客が乗り込んだ場合などに生じることがあるので、乗かご1から降りるように報知することも効果がある。
つぎに、この実施例1に係るエレベーター制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
以下の説明では、釣合い重り2の重量が、乗かご1の定員の50%負荷と平衡する場合を例にとる。
図4は、負荷及び不平衡負荷(釣合い重り50%補償)と電磁ブレーキに必要な制動力の関係を示す図である。
図4において、%負荷は、乗かご1の定員(例えば、図では10人)乗車したときの重量を基準(100%負荷)に、何%の負荷が乗かご1に積載されているかを示す値であり、電磁ブレーキ6の制動力を表す基準となる。日本規格では、電磁ブレーキ6は、125%までの負荷に対して、乗かご1を安全に減速し、静止保持する能力が必要である。また、欧州規格では、電磁ブレーキ6として機械式ブレーキが2セット必要で、能力として両ブレーキでは125%負荷を定格速度で下降する時に巻上機8を停止させる能力が、また1セットが能力を失った場合の片ブレーキでは100%負荷を定格速度で下降する時に巻上機8を停止させる能力が必要とされている。
このように電磁ブレーキ6は、エレベーターの安全にとって極めて重要な装置であり、故障や不具合が起きないよう信頼性の高い方式が採用され、定期保守が不可欠となっている。しかし、非常にまれではあるが、電磁ブレーキ6に故障や不具合が発生し制動力が不足する場合をも想定するものである。
本発明は、乗かご1がある乗り場12に停止し、乗客の乗り降りのために乗かご1のドア13が開いている状態において、電磁ブレーキ6が動作中にもかかわらず何らかの不具合により電磁ブレーキ6の静止保持力が不足し、乗かご1が微少移動を始めて、エンコーダ7で電動機5の回転角度を検出した時に、乗かご1を乗り場12の位置に静止させるために、この電動機5の回転を阻止するトルクを発生させるよう電動機5を駆動制御することを特徴とする制御装置9を提供することにある。
また、本発明は、乗かご1がある乗り場12に停止し、乗客の乗り降りのために乗かご1のドア13が開いている状態において、電磁ブレーキ6が作動中にもかかわらず何らかの不具合により電磁ブレーキ6の静止保持力が不足し、乗かご1が微少移動を始めて、エンコーダ7で電動機5の回転角度を検出した時に、まず乗かご1が微小移動を始める前の位置に復帰移動させる電動機駆動制御を行い、次に乗かご1の静止状態を維持させるために、電動機5に回転を阻止するトルクを発生させる電動機駆動制御を行う制御装置9を提供することにある。
さらに、本発明は、乗かご1がある乗り場12に停止し、乗客の乗り降りのために乗かご1のドア13が開いている状態において、電磁ブレーキ6の不具合で乗かご1が微少移動を始めて、電動機5のトルク制御で乗かご1の移動を阻止し、その後、乗かご1のドア13が閉まった場合、電動機5のトルク制御を解除し、乗かご1の総重量が釣合い重り2の総重量より小さな場合は乗かご1を昇降路最上部に、逆の場合には乗かご1を昇降路最下部に移動させた後、エレベーターの運転を停止させる制御装置9を提供することにある。
さらにまた、本発明は、乗かご1がある乗り場12に停止し、乗かご1のドア13が開いている状態において、電磁ブレーキ6の不具合で乗かご1が微少移動が始まり、これを阻止する電動機5のトルク制御が起動し、乗かご1が停止した段階で、乗かご1内の乗客に対して、乗かご1から乗り場12に出るように、表示装置や放送装置やブザーで知らせる報知器16を備えたものである。
図5は、電磁ブレーキが発生する制動力と乗かごの積載重量との関係を示す図である。
図5において、実線Iは、乗かご1が乗り場12に停止時に、電磁ブレーキ6が発生する制動力と乗かご1の積載重量(%負荷)との関係を示している。乗かご1の積載重量が50%(点M)未満では、釣合い重り2の重量がまさるため、乗かご1には上昇方向の力が働き、この上昇方向の力が電磁ブレーキ6の下降方向の制動力と釣り合って乗かご1は静止保持される。電磁ブレーキ6の下降方向の制動力が最大となるのは乗かご1が空の場合である。逆に、乗かご1の積載重量が50%(点M)以上では、乗かご1には下降方向の力が働き、この下降方向の力が電磁ブレーキ6の上昇方向の制動力と釣り合うことになる。
乗かご1の乗客がほぼ定員の時に、万一電磁ブレーキ6に不具合が生じた場合を例に本実施例1の動作を説明する。
電磁ブレーキ6の不具合によりその制動力が図5の実線Iの値以下になった場合、乗かご1は下降方向に動き始める。この時、巻上機8の綱車4(あるいは電動機5)は、乗かご1の移動量で決まる角度だけ回転し、この回転量はエンコーダ7で検出される。
電磁ブレーキ6が作動中にもかかわらず、エンコーダ7で綱車4の回転を検出した場合、本実施例1の制御装置9は、電磁ブレーキ6に不具合が発生したと判断し、電動機5のトルク制御を開始し、積載重量に応じて、図5に示す直線(点線)II、折れ線(破線)III、あるいは折れ線(一点鎖線)IVのような制動力(電動機5によるトルク)を発生させる。電磁ブレーキ6の不具合の判定に、エンコーダ7の回転だけでなく、乗かご位置センサー11の出力も併用すれば、判定の精度を高めることが出来る。
この結果、電磁ブレーキ6は、直線IとこれらII、III、IVの線の差の制動力を発生するだけで乗かご1を静止保持できるようになる。電磁ブレーキ6の不具合による制動力の低下が、本実施例1の電動機トルク制御で発生する制動力以下であれば、乗かご1の移動は阻止できる。
電動機トルク制御で発生するトルク値をどのような値にするかは、いろいろな方式が考えられる。
エンコーダ7で電動機5の微小回転を検出した段階で、その回転方向から上昇、下降のどちら方向の制動力が不足しているかが判定できる。また、はかり装置10の出力値から釣合い重り2の重量を引けば、不平衡負荷の値が求まるため、乗かご1を静止保持するのに必要な制動力の方向と大きさをかなりの精度で推定できる。
エンコーダ7の出力だけでなく、乗かご1の昇降路内での上昇、下降位置を計測する乗かご位置センサー11の出力を併用して、精度や冗長度を高めることも可能である。
電動機5の回転を阻止するために電動機5に加えるトルク値は、はかり装置10を用いて計測した不平衡負荷の値をもとに、図5の直線IIのように不平衡負荷相当分の制動力を電動機5で発生させる方法、折れ線IIIのように積載荷重が点Aと点Bの間の不感帯にある時は制動力を発生させず、それ以外の領域で不平衡負荷に応じて電動機5で制動力を発生させる方法、あるいは折れ線IVのように不感帯以外の領域で正負各々一定値の制動力(点C)を電動機5で発生させる方法などがある。
はかり装置10がない場合でも、エンコーダ7で検出した乗かご1の微小移動の方向、大きさ(移動量)、移動速度をもとに演算を行い、図5の折れ線IVのような制動力を電動機5で発生させることも可能である。もちろん、はかり装置10の出力とエンコーダ7の出力とを併用する方法がのぞましい。
図6は、電磁ブレーキが発生する制動力と乗かごの積載重量との関係を示す図である。
電動機5で制動力を発生させる場合、電動機5が過負荷にならないように、図6に示すように発生させる制動力が点P以上や点Q以下にならないよう、制御装置9の制限手段906により、制限を加えてもよい。
本実施例の電動機トルク制御で、乗かご1の安全な戸開停止状態が確認できた場合、制御装置9の報知制御部910の制御の下、報知器16により、乗かご1からの早期退出を乗客に知らせてもよい。
電動機5のトルク制御で乗かご1の移動を阻止した後、乗かご1のドア13の戸閉が確認されれば、電磁ブレーキ6の不具合に対処するため、電動機5のトルク制御を解除しても乗かご1が安全な位置まで乗かご1を移動させることが重要である。その後、エレベーターを運転停止にすべきことは言うまでもない。
本実施例は、制御装置9の電源が停電した場合には機能しない。これを避けるために、制御装置9に停電対策のバッテリー909を備え、停電時にも機能するように対策している。
産業上の利用の可能性
この発明に係るエレベーター制御システムは、以上説明したとおり、乗かごがある乗り場に停止し、乗客の乗り降りのために乗かごのドアが開いている状態で、電磁ブレーキが作動中にもかかわらず何らかの不具合により電磁ブレーキの静止保持力が不足し、乗かごが微少移動を始めて、エンコーダで電動機の回転角度を検出した時に、前記電動機の回転を阻止するトルクを発生させるよう、制御装置により前記電動機を駆動制御するので、電磁ブレーキが制動力不足の不具合を生じても、前記電動機により制動力が増強され、乗客に危険を与えることがないエレベーター制御システムを得ることができるという効果を奏する。

Claims (10)

  1. 乗かごと釣合い重りを吊る主ロープが巻き付けられた綱車を回転させ前記乗かごを動かす電動機と、
    前記電動機の回転を検出して回転信号を出力する回転検出器と、
    前記乗かごを停止させて静止保持するブレーキと、
    前記ブレーキが作動中に、前記回転検出器からの回転信号に基づいて前記電動機の回転を検出したときには、前記回転を阻止するトルクを発生させるよう前記電動機を駆動制御する制御装置と
    を備えたエレベーター制御システム。
  2. 乗かごと釣合い重りを吊る主ロープが巻き付けられた綱車を回転させ前記乗かごを動かす電動機と、
    前記乗かごの位置を検出して位置信号を出力する位置検出器と、
    前記乗かごを停止させて静止保持するブレーキと、
    前記ブレーキが作動中に、前記位置検出器からの位置信号に基づいて前記電動機の回転によって生じた前記乗かごの位置ずれを検出したときには、前記回転を阻止するトルクを発生させるよう前記電動機を駆動制御する制御装置と
    を備えたエレベーター制御システム。
  3. 乗かごと釣合い重りを吊る主ロープが巻き付けられた綱車を回転させ前記乗かごを動かす電動機と、
    前記電動機の回転を検出して回転信号を出力する回転検出器と、
    前記乗かごの位置を検出して位置信号を出力する位置検出器と、
    前記乗かごを停止させて静止保持するブレーキと、
    前記ブレーキが作動中に、前記回転検出器からの回転信号に基づいて前記電動機の回転を検出したとき、あるいは前記位置検出器からの位置信号に基づいて前記電動機の回転によって生じた前記乗かごの位置ずれを検出したときには、前記回転を阻止するトルクを発生させるよう前記電動機を駆動制御する制御装置と
    を備えたエレベーター制御システム。
  4. 前記乗かごに設けられ、前記乗かごのドアが開いていることを検出して戸開信号を出力する戸開センサーをさらに備え、
    前記制御装置は、前記戸開センサーからの戸開信号に基づいて前記乗かごが所定の乗り場に停止して乗客の乗り降りのために前記乗かごのドアが開いていると判断し、かつ、前記ブレーキが作動中に、前記乗かごが微少移動を始めたときには、前記電動機の回転を阻止するトルクを発生させるよう前記電動機を駆動制御する
    請求項1から請求項3までのいずれかに記載のエレベーター制御システム。
  5. 前記制御装置は、前記回転検出器からの回転信号に基づいて前記乗がごの移動方向、移動量、移動速度の少なくとも1つの値を求め、その値に応じて前記電動機の回転を阻止するトルク値を演算する
    請求項1から請求項4までのいずれかに記載のエレベーター制御システム。
  6. 前記乗かごの全体の積載重量を測定して秤信号を出力するはかり装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記はかり装置からの秤信号に基づいて不平衡負荷値を求め、この不平衡負荷値に応じて前記電動機の回転を阻止するトルク値を演算する
    請求項1から請求項4までのいずれかに記載のエレベーター制御システム。
  7. 前記制御装置は、前記電動機の回転を阻止するトルクの絶対値を、前記電動機が過負荷にならないように所定の値以下に制限する
    請求項1から請求項6までのいずれかに記載のエレベーター制御システム。
  8. 前記制御装置は、前記乗かごが所定の乗り場に停止して乗客の乗り降りのために前記乗かごのドアが開いている状態において、前記ブレーキが作動中に、前記乗かごが微少移動を始めて前記電動機のトルク制御で前記乗かごの移動を阻止し、その後、前記乗かごのドアが閉まった場合には、前記電動機のトルク制御を解除し、前記乗かごの全体の積載重量が前記釣合い重りの総重量より小さい場合は前記乗かごを昇降路の最上部に、前記乗かごの全体の積載重量が前記釣合い重りの総重量より大きい場合には前記乗かごを前記昇降路の最下部に移動させた後、エレベーターの運転を停止させる
    請求項6又は7記載のエレベーター制御システム。
  9. 前記乗かごに設けられ、前記制御装置の制御の下、前記電動機の回転を阻止するトルク制御が起動されて前記乗かごが停止した場合に、前記乗かご内の乗客に対して所定の報知情報を出力する報知器
    をさらに備えた請求項1から請求項8までのいずれかに記載のエレベーター制御システム。
  10. 前記制御装置は、停電時に、前記電動機を駆動制御するための電源を供給する蓄電装置
    を有する請求項1から請求項9までのいずれかに記載のエレベーター制御システム。
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