JPH09290965A - エレベータの起動補償装置 - Google Patents

エレベータの起動補償装置

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JPH09290965A
JPH09290965A JP8106825A JP10682596A JPH09290965A JP H09290965 A JPH09290965 A JP H09290965A JP 8106825 A JP8106825 A JP 8106825A JP 10682596 A JP10682596 A JP 10682596A JP H09290965 A JPH09290965 A JP H09290965A
Authority
JP
Japan
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elevator
torque
compensation
encoder
start compensation
Prior art date
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Pending
Application number
JP8106825A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Oki
大木  茂
Shunsuke Mitsune
三根  俊介
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Mito Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH09290965A publication Critical patent/JPH09290965A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常運転,低速運転共停電中の乗りかご内負荷
変動に対し、復電後適切な起動補償を行うことができる
エレベータの起動補償装置を提供する。 【解決手段】ブレーキ装置に設けた軽負荷時動作するマ
イクロスイッチ921と、重負荷時動作するマイクロス
イッチ922により構成されたアンバランストルク検出
装置92と、駆動用電動機6に結合されたエンコーダ7
で、復電直後の起動補償トルクの方向をアンバランスト
ルク検出装置92により検出後、必要トルク量をエンコ
ーダ7により検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの起動補
償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータの起動補償装置とし
て、例えば、特開平3−249076 号公報に記載されたもの
が知られている。このエレベータの起動補償装置は、エ
レベータの乗りかごとつり合いおもりとのアンバランス
トルクを静止保持すると共に、このアンバランストルク
に応じて揺動自在となるように支持されたブレーキ装置
を備え、エレベータが停止してからこれをブレーキ装置
で静止保持した後、モータ軸に直結したパルスエンコー
ダを用いて、ブレーキ装置の揺動方向と変位量からアン
バランストルクの方向と大きさを検出し、これに基づい
てエレベータの起動補償を行うようにしている。より具
体的には、エレベータが停止してからブレーキ装置を作
動させる直前に、パルスエンコーダから出力されている
パルス値を基準値として記憶し、その後、乗客の乗降に
よりアンバランストルクの状態が変化したのを、ブレー
キ装置が揺動してパルスエンコーダの出力が変化したこ
とから検出し、この測定値と上述の基準値とを比較する
ことによって起動補償の方向と大きさを決定し、起動時
にブレーキ装置を作動させたまま起動補償トルクを発生
させるようにしている。又、停電等エレベータが戸開可
能ゾーン外で非常停止した場合復電後の救出運転におい
ては前記基準値を検出できないが、負荷の変動がないた
めあらかじめ不揮発性メモリに記憶させていた前回の起
動補償トルク値により救出運転等低速運転時の起動補償
を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、パルスエ
ンコーダからの出力値を逐次検出しながら乗りかご内の
負荷変化を検出しているため、例えば、乗りかごの戸が
開いている状態で停電した場合に乗客の乗り降りや荷物
の出し入れがあった時、その後、復電した直後は、停電
中の負荷変動を検出できないため、エレベータ起動時に
適切な起動補償トルクを発生できず、飛び出しもしくは
反転する等乗り心地が悪いという問題点があった。又、
階床位置測定運転等戸開可能ゾーンからの低速運転時
に、不揮発性メモリに記憶された起動補償トルク値を使
用した場合についても前述と同様適切な起動補償トルク
を発生できないという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、通常運転,低速運転共停
電時の乗りかご内負荷変動に対し、復電後適切な起動補
償を行うことができるエレベータの起動補償装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、アンバランストルク検出手段をブレーキ
装置に設け、ブレーキ部位の変位を検出するスイッチに
より構成することで復電後のスイッチの状態を検出し、
これによりアンバランストルク方向を決定し起動補償ト
ルクを発生させる手段に起動指令を与えればよい。又、
この時、起動補償トルク量は、エンコーダの出力値が設
定値以上になったことをもって決定すればよい。さら
に、戸開可能ゾーンからの低速運転時でも、アンバラン
ストルク検出手段を起動補償トルク記憶手段によるもの
に優先させて上記と同様起動補償を発生させればよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0007】図1は本発明の一実施形態によるエレベー
タの起動補償装置の概略構成を示すブロック図である。
【0008】エレベータが電気的な制御により停止しブ
レーキ装置動作後電気的な制御を停止させると、乗りか
ご1とつり合いおもり2のアンバランストルクは、ロー
プ3により巻き上げ機4に伝えられる。巻き上げ機4に
弾性体91を介して結合されたブレーキ装置9は、アン
バランストルクにより揺動する。この変位及び変位の方
向は、エレベータ制御装置8によって制御される駆動用
電動機6に直結されたパルス状の電気信号を出力するエ
ンコーダ7により検出することができる。
【0009】エンコーダ7の出力は、パルスカウンタ8
3に入力され、乗りかごの上昇時にはカウンタ値が加算
され、下降時には減算される。パルスカウンタ83の出
力はメモリ84に入力されており、エレベータが電気的
な制御により停止するとメモリ84に基準値としてカウ
ント値が一時記憶される。その後、ブレーキ装置9を動
作させてから乗客が乗降すると、アンバランストルクの
状態が変化することによってブレーキ装置9が揺動し、
ブレーキ部位が変位するため、この間のパルスをカウン
トし、起動補償トルク指令装置82により指令が発生す
るとトルク制御装置81により基準値に対する増減量を
算出する。この増減量の大きさと符号によりトルク制御
装置81内で起動補償トルクを決定し駆動用電動機6に
出力する。又、電気的な制御により停止できない場合、
例えば、安全装置動作等の非常停止時には基準値を記憶
できないが、あらかじめ不揮発性のメモリ86に記憶し
てある前回の起動補償トルク値を低速運転時の起動補償
トルクとすることで、適切な起動補償トルクが得られる
こととなっている。
【0010】しかし、乗客の乗降時に停電が発生する
と、エンコーダ7の出力が途絶えアンバランストルクの
状態変化を検出できなくなるため、復電後に適切な起動
補償トルクを指令できなくなる場合が発生する。又、非
常停止時に戸開可能ゾーンに停止し戸開後乗客の乗降が
あった場合、不揮発性のメモリ86の起動補償トルク値
は適切でないものとなり、この時に低速運転を行った場
合は飛び出し、反転等の問題がある。
【0011】そこで本発明は、復電後のエンコーダ7に
よる起動補償や、戸開可能ゾーンからの低速運転時不揮
発性のメモリ86の使用は行わず、ブレーキ装置9に設
けられたアンバランストルク検出装置92により起動補
償を行うこととした。
【0012】ここで、アンバランストルク検出装置92
は軽負荷時動作するマイクロスイッチ921,重負荷時
動作するマイクロスイッチ922により構成することと
した。
【0013】図2に本発明のフローチャートを示す。
【0014】ステップ811で、起動補償トルク指令が
発生したか否かを判定し、指令が発生している場合、ス
テップ812で低速運転指令が発生しているかを判定す
る。発生していない場合、ステップ813で復電直後の
状態か否かを判定する。復電直後でない場合、ステップ
814で従来技術であるエンコーダ7による起動補償を
行う。復電直後の場合ステップ817へ処理を進める。
一方、ステップ812で低速運転指令が発生している場
合は、ステップ815で戸開可能ゾーンであるか否かを
判定し、戸開可能ゾーンの場合はステップ816で従来
技術である不揮発性メモリ内に記憶された起動補償トル
クにより起動補償を行う。戸開可能ゾーンでない場合は
ステップ817へ処理を進める。
【0015】ステップ817では、アンバランストルク
検出装置92の軽負荷側スイッチ921の動作状態をチ
ェックし動作している場合はステップ818で起動補償
トルクの符号を正側に設定する。スイッチ921が動作
していない場合ステップ819で重負荷側スイッチ92
2の動作状態をチェックし動作していない場合はバラン
スしているとしてステップ820で起動補償トルク=0
として起動補償する。スイッチが動作している場合は、
ステップ821で起動補償トルクの符号を負側に設定す
る。
【0016】ステップ822では、起動補償トルクを増
加(または減少)しステップ823でエンコーダ7のパル
ス数が設定値を越えるまで起動補償トルクを立ち上げて
いく。エンコーダ7のパルス数が設定値を越えたことを
検出した後、ステップ824でエレベータを起動する。
【0017】以上により、復電直後や戸開可能ゾーンか
らの低速運転時にも、適切な起動補償トルク発生するこ
とができることとなる。
【0018】
【発明の効果】本発明のエレベータの起動補償装置によ
れば、復電直後のエレベータ起動時または非常停止後戸
開可能ゾーンからの低速運転時に適切な起動補償トルク
を発生することができるため、エレベータの安全性の向
上,乗り心地の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のエレベータの起動補償装置
のブロック図。
【図2】図1で示した起動補償トルク指令装置の動作の
フローチャート。
【符号の説明】
1…乗りかご、2…つり合いおもり、3…ロープ、4…
巻き上げ機、5…シーブ、6…電動機、7…エンコー
ダ、8…エレベータ制御装置、9…ブレーキ装置、81
…トルク制御装置、82…起動補償トルク指令装置、8
3…パルスカウンタ、84…メモリ、85…速度指令装
置、86…不揮発性メモリ、91…弾性体、92…アン
バランストルク検出装置、921…軽負荷側マイクロス
イッチ、922…重負荷側マイクロスイッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動用電動機と、前記駆動用電動機によっ
    て駆動されるシーブと、前記シーブにロープを介してつ
    るべ状に吊り下げられた乗りかごおよびつり合いおもり
    とのアンバランストルクを静止保持し、前記アンバラン
    ストルクに応じて揺動するように指示されたブレーキ装
    置と、前記エレベータ駆動用電動機の回転に応じて変化
    する電気信号を発生するエンコーダと、前記エレベータ
    停止後の前記エンコーダの出力の変化に応じて前記エレ
    ベータ起動時に前記ブレーキ装置をかけたまま起動補償
    トルクを発生させる手段とを備えたエレベータの起動補
    償装置において、復電直後に起動補償できる手段を備え
    たことを特徴とするエレベータの起動補償装置。
  2. 【請求項2】復電直後の前記起動補償手段は、停電時に
    所定の設定値を越える揺動が発生した場合、復電時に起
    動補償トルクを発生させる手段に起動方向指令を与える
    請求項1に記載のエレベータの起動補償装置。
  3. 【請求項3】前記復電直後の前記起動補償手段は、復電
    時にエンコーダ出力信号により起動補償トルクを発生す
    る請求項2に記載のエレベータの起動補償装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、起動補償トルクを記憶
    する記憶手段を備え、前記復電直後の起動補償手段は、
    前記エレベータが戸開可能ゾーンにあるときは前記記憶
    手段に優先させて起動補償を行うエレベータの起動補償
    装置。
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Cited By (5)

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