JP2009263109A - エレベータのブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】かご内に乗客がいない状態で、ブレーキの静止保持異常を検出するエレベータのブレーキ制御装置を提供する。
【解決手段】モータの静止保持及び静止保持の開放を、互いに独立して行う第1及び第2ブレーキと、かご4の停止の検出時かつかご4内の乗客の非検出時に、電力変換手段に、モータの回転の制御を停止させ、第1及び第2ブレーキの一方に、モータを静止保持させ、第1及び第2ブレーキの他方に、モータの静止保持を開放させ、静止保持異常点検状態とする制御手段と、静止保持異常点検状態時のモータの回転角度に基づいて、第1及び第2ブレーキの一方の静止保持異常を検出する静止保持異常検出手段とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、つるべ式のエレベータにおいて、ブレーキの静止保持異常を検出するエレベータのブレーキ制御装置に関するものである。
従来のエレベータにおいては、かごが通常走行していて着床する際に、静止保持指令を入力して電磁ブレーキによりモータを静止保持し、該静止保持をブレーキスイッチが検出すると、滑り検出手段が電力変換装置からの電力供給を遮断するとともに、パルス発生器からの所定時間内のパルスを計測し、その値が滑り検出所定値以上の場合は、電磁ブレーキの滑りがあると判断している。そして、異常検出時には、着床しても、戸開せずに、かごを終端階まで、走行させる。これにより、乗客の安全が確保される(例えば、特許文献1)。
特開2005−170551号公報
しかし、特許文献1記載のものは、かごの通常走行の着床の際に、電磁ブレーキの滑りを検出するため、かご内に乗客がいる場合にブレーキの滑りが検出されると、かご内の乗客に不安を与えるおそれがあるという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、かご内に乗客がいない状態で、ブレーキの静止保持異常を検出するエレベータのブレーキ制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータのブレーキ制御装置は、巻上機のモータの回転を制御する電力変換手段と、前記モータの回転角度を計測する回転角度計測手段と、かごの停止を検出するかご停止検出手段と、前記かご内の乗客を検出するかご内乗客検出手段と、前記モータの静止保持及び静止保持の開放を、互いに独立して行う第1及び第2ブレーキと、前記かごの停止の検出時かつ前記かご内の乗客の非検出時に、前記電力変換手段に、前記モータの回転の制御を停止させ、前記第1及び第2ブレーキの一方に、前記モータを静止保持させ、前記第1及び第2ブレーキの他方に、前記モータの静止保持を開放させ、静止保持異常点検状態とする制御手段と、前記静止保持異常点検状態時の前記モータの回転角度に基づいて、前記第1及び第2ブレーキの一方の静止保持異常を検出する静止保持異常検出手段とを備えたものである。
この発明によれば、かご内に乗客がいない状態で、ブレーキの静止保持異常を検出することができる。
この発明を実施するための最良の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ制御装置が利用されるエレベータの全体構成図である。図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作を説明するフローチャートである。
図において、1は巻上モータである。この巻上モータ1は、巻上機(図示せず)に設けられる。この巻上機は、昇降路上方の機械室(図示せず)に設けられる。そして、巻上モータ1の軸には、駆動綱車2が設けられる。この駆動綱車2には、主索3が巻き掛けられる。この主索3の両端には、それぞれかご4及びつり合おもり5が結合される。
かかる巻上モータ1は、電力変換装置6に接続される。この電力変換装置6は、三相交流電力Pmを出力し、巻上モータ1の回転を制御する。この制御により、かご4は各階床7に停止する。また、巻上モータ1の軸には、パルス発生器8が取り付けられる。このパルス発生器8は、巻上モータ1の回転角度を計測する回転角度計測手段として機能する。そして、パルス発生器8は、回転角度に応じたパルスPを生成し、出力する。
また、かご4には、ドア制御装置9が設けられる。このドア制御装置9は、かごの戸(図示せず)の開閉を制御する。さらに、かご4上部には、戸開ゾーン検出器10が設けられる。一方、昇降路には、各階床7に対応した複数の検出板11が設けられる。戸開ゾーン検出器10は、検出板11と対向したときに、かごの戸の開閉可能範囲を検出する。そして、戸開ゾーン検出器10は、階床検出信号Zsを生成し、出力する。
さらに、かご4には、かご4内の乗客を検出する秤装置等のかご内乗客検出装置12が設けられる。このかご内乗客検出装置12は、かご4内の乗客を検出した場合に、かご内乗客検出信号Wを生成し、出力する。
ここで、巻上モータ1には、互いに独立した第1及び第2電磁ブレーキ13、14が設けられる。これらの電磁ブレーキ13、14は、それぞれ独立した構成である。即ち、第1及び第2電磁ブレーキ13、14には、それぞれ第1及び第2ブレーキシュー13a、14a、第1及び第2ブレーキコイル13b、14b、第1及び第2ブレーキスイッチ13c、14cが設けられる。
第1及び第2ブレーキシュー13a、14aは、互いに独立してばね(図示せず)の力で巻上モータ1を静止保持するものである。第1及び第2ブレーキコイル13b、14bは、励磁されると、互いに独立して第1及び第2ブレーキシュー13a、14aを吸引し、巻上モータ1の静止保持を開放するものである。
第1及び第2ブレーキコイル13b、14bは、直流電源15に対して、互いに並列に接続される。また、第1及び第2ブレーキコイル13b、14bは、直列電源15に対して、共通電磁接触器(図示せず)の共通常開接点16a、16bと直列に接続される。共通電磁接触器は、電磁ブレーキ駆動指令Bsの入力時に、常開接点16a、16bを閉成し、非入力時に、常開接点16a、16bを開放するものである。
第1及び第2ブレーキスイッチ13c、14cは、互いに独立して第1及び第2ブレーキシュー13a、14aの静止保持動作を検出する第1及び第2ブレーキ動作検出手段として機能するものである。より具体的には、第1及び第2ブレーキスイッチ13c、14cは、第1及び第2ブレーキシュー13a、14aが巻上モータ1の静止保持を開放した場合に、互いに独立して第1及び第2ブレーキ開放信号Bd1、Bd2を生成し、出力する。
17は制御装置である。この制御装置17は、マイクロコンピュータで構成される。より具体的には、制御装置17は、入力ポート18、CPU19、ROM20、RAM21出力ポート22を備える。かかる入力ポート18等は、バス23を介して相互に接続される。そして、入力ポート18は、パルス発生器8、戸開ゾーン検出器10、かご内乗客検出装置12、第1及び第2ブレーキスイッチ13c、14cに接続される。一方、出力ポート22は、電力変換装置6、共通電磁接触器、ドア制御装置9に接続される。
そして、入力ポート18には、パルス発生器8から出力パルスPが入力される。また、入力ポート18には、戸開ゾーン検出器10から階床検出信号Zsが入力される。さらに、入力ポート18には、かご内乗客検出装置12からかご内乗客検出信号Wが入力される。加えて、入力ポート18には、第1及び第2ブレーキスイッチ13c、14cから第1及び第2ブレーキ開放信号Bd1、Bd2が入力される。
制御装置17は、出力パルスP、階床検出信号Zs、かご内乗客検出信号Wに基づいて、各種制御を行う。より具体的には、制御装置17は、電力変換装置6にトルク指令Tsを出力する。このトルク指令Tsは、電力変換装置6に入力される。電力変換装置6は、トルク指令Tsに基づいて、三相交流電力Pmを巻上モータ1に供給する。巻上モータ1は、この三相交流電力Pmにより駆動される。そして、詳細は省略するが、制御装置17は、巻上モータ1の回転角度が速度指令信号に一致するように、トルク指令Tsを制御する。この制御により、かご4が昇降する。
かご4の昇降時、制御装置17は、電磁ブレーキ駆動指令Bsも出力している。この出力により、共通電磁接触器が励磁されている。この励磁により、共通常開接点16a、16bが、閉成されている。このため、第1及び第2ブレーキコイル13b、14bに、電流が流れている。即ち、第1及び第2ブレーキコイル13b、14bが励磁されている。この励磁により、第1及び第2ブレーキシュー13a、14aは、巻上モータ1の静止保持を開放している。なお、制御装置17は、適宜、第1及び第2ブレーキスイッチ13c、14cのBd1、Bd2の検出状態に基づいて、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の静止保持動作異常を検出する。
そして、上記のように、かご4が昇降し、呼びのある階床7に着床して、戸開ゾーン検出器10が検出板11に対向すると、戸開ゾーン検出器10から階床検出信号Zsが出力される。この階床検出信号Zsは、制御装置17に入力される。この入力により、制御装置17は、かご4が停止したと判定する。即ち、戸開ゾーン検出器10は、かご4の停止を検出するかご停止検出装置としても機能している。
そして、制御装置17は、トルク指令Tsの出力を遮断する。また、制御装置17は、、電磁ブレーキ駆動指令Bsの出力も遮断する。この出力の遮断により、共通常開接点16a、16bが開放される。このため、第1及び第2ブレーキコイル13b、14bに流れる電流が遮断される。即ち、第1及び第2ブレーキコイル13b、14bが消磁される。この消磁により、第1及び第2ブレーキシュー13a、14aが、巻上モータ1を静止保持する。即ち、エレベータの停止中は、かご4とつり合おもり5の質量差によって生じる不均衡トルクを第1及び第2電磁ブレーキ13、14で静止保持する。
そして、制御装置17は、戸開指令Dosを出力する。これにより、かごの戸が開く。さらに、所定時間経過後、制御装置17は、戸閉指令Dcsを出力する。これにより、かごの戸が閉じる。
本実施の形態においては、さらに、第1及び第2電磁接触器(図示せず)が追加して設けられる。第1電磁接触器は、第1常閉接点24a、24bを有する。第1常閉接点24aは、直流電源15に対して、共通常開接点16a及び第1ブレーキコイル13bの間で直列に接続され、かつ、第2ブレーキコイル14bと並列に接続される。一方、第1常閉接点24bは、直流電源15に対して、共通常開接点16b及び第1ブレーキコイル13bの間で直列に接続され、かつ、第2ブレーキコイル14bと並列に接続される。第1電磁接触器は、第1電磁接触器駆動指令Bn1の入力時に、第1常閉接点24a、24bを開放し、非入力時に、第1常閉接点24a、24bを閉成するものである。
また、第2電磁接触器は、第2常閉接点25a、25bを有する。第2常閉接点25aは、直流電源15に対して、共通常開接点16a及び第2ブレーキコイル14bの間で直列に接続され、かつ、第1ブレーキコイル13bと並列に接続される。一方、第2常閉接点25bは、直流電源15に対して、共通常開接点16b及び第2ブレーキコイル14bの間で直列に接続され、かつ、第1ブレーキコイル13bと並列に接続される。第2電磁接触器は、第2電磁接触器駆動指令Bn2の入力時に、第2常閉接点25a、25bを開放し、非入力時に、第2常閉接点25a、25bを閉成するものである。
かかる第1及び第2電磁接触器は、制御装置17の出力ポート22に接続される。そして、第1及び第2電磁接触器には、互いに独立して制御装置17から第1及び第2電磁接触器駆動指令Bn1、Bn2が入力される。上記構成により、第1及び第2電磁ブレーキ13、14は、互いに独立して、巻上モータ1の静止保持及び静止保持の開放を行うことが可能となる。
即ち、第1電磁ブレーキ13のみで、巻上モータ1を静止保持する場合、制御装置17は、第1電磁接触器駆動指令Bn1を出力した状態で、電磁ブレーキ駆動指令Bsを出力する。その結果、第1常閉接点24a、24bが開放されるとともに、第2常閉接点25a、25bの閉成が維持された状態で、共通常開接点16a、16bが閉成される。これにより、第1ブレーキコイル13bには電流が流れないが、第2ブレーキコイル14bには電流が流れる。即ち、第2ブレーキコイル14bのみが励磁される。このため、第1電磁ブレーキ13のみが、巻上モータ1を静止保持する。一方、第2電磁ブレーキ14のみで、巻上モータ1を静止保持する場合、制御装置17は、電磁接触器駆動指令Bn2を出力した状態で、電磁ブレーキ駆動指令Bsを出力する。
そして、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の静止保持異常点検時、制御装置17は、かご4の停止の検出時かつかご4内の乗客の非検出時に、電力変換装置6に、巻上モータ1の回転の制御を停止させ、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方に、巻上モータ1を静止保持させ、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の他方に、巻上モータ1の静止保持を開放させ、静止保持異常点検状態とする。
また、制御装置17は、静止保持異常点検状態の継続時間を計測する時間計測手段(図示せず)としても機能する。さらに、制御装置17は、静止保持異常点検状態の継続時間が判定時間に達する前に、巻上モータ1の回転角度が閾値を超えた場合に、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方を静止保持異常と判断する静止保持異常検出手段としても機能する。そして、制御装置17は、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方の静止保持異常を検出した場合は、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の他方に、巻上モータ1を静止保持させる。
加えて、制御装置17は、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方を静止保持異常が検出されなかった場合は、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方に巻上モータ1の静止保持を開放させるともに、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の他方に巻上モータ1を静止保持させ、最終静止保持異常点検状態とする。そして、上記同様の動作により、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の他方の異常が判断される。また、制御装置17は、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の少なくとも一方の異常が検出された場合に、エレベータの運転を停止させるエレベータ停止手段としても機能する。
次に、図2を用いて、本実施の形態特有の第1及び第2電磁ブレーキ13、14の異常点検動作について、より詳細に説明する。
まず、ステップS1で、エレベータの停止が確認される。また、かご4内に乗客がいないことも確認される。ここで、通常、つり合おもり5は、かご4内に定格負荷の50%の負荷を積んだ場合に、かご4とつり合うように設定されている。このため、かご4内に乗客がいない場合の不均衡トルクは、かご4内に定格負荷を積んだ場合と同じ状態にある。
そして、ステップS2で、呼び登録がないことが確認され、ステップS3に進む。
ステップS3では、第2電磁接触器駆動指令Bn2が出力される。そして、ステップS4では、電磁ブレーキ駆動指令Bsが出力される。その結果、第1電磁ブレーキ13は、巻上モータ1の静止保持を開放し、第2電磁ブレーキ14は、巻上モータ1の静止保持状態となる。そして、ステップS5では、第1ブレーキスイッチ13cの検出状態が確認される。
そして、第1ブレーキスイッチ13cによる第1ブレーキ開放信号Bd1が出力されなければ、第1電磁ブレーキ13の静止保持保持動作異常と判断され、ステップS6に進む。ステップS6では、電磁ブレーキ駆動指令Bs、第2電磁接触器駆動指令Bn2の出力が遮断される。その後、ステップS7に進み、エレベータが起動不能とされる。
一方、ステップS5で、第1ブレーキスイッチ13cによる第1ブレーキ開放信号Bd1が出力された場合、ステップS8で、パルス発生器8の出力パルスPの計測が開始される。そして、その計測値が閾値A(滑り検出閾値)以上か否かが判定される。出力パルスPが閾値A以上であれば、第2電磁ブレーキ14の静止保持異常と判断され、上述したステップS6、S7の動作を行う。
一方、ステップS8で、出力パルスPが閾値A未満であれば、ステップS9に進む。ステップS9では、出力パルスPが閾値B(第1静止検出閾値)以下か否かが判定される。出力パルスPが閾値B以下であれば、ステップS10に進む。ステップS10では、第2電磁ブレーキ14は、正常、即ち、静止保持状態にあると判断され、電磁ブレーキ駆動指令Bsの出力が遮断される。
一方、ステップS9で、出力パルスPが閾値Bを超えていたら、ステップS11に進む。ステップS11で、判定時間(例えば、約1秒)が経過していなければ、ステップS8、S9を繰り返す。ステップS11で、判定時間が経過していれば、ステップS12に進む。ステップS12では、出力パルスPの積算値(例えば、1mm)が規定値C以下であるか否かが判定される。
出力パルスPの積算値が規定値Cを超えていれば、第2電磁ブレーキ14の静止保持異常と判断され、ステップS6、S7の動作が行われる。出力パルスPの積算値が規定値C以下であれば、ステップS10に進み、第2電磁ブレーキ14は、正常、即ち、静止保持状態にあると判断されるともに、電磁ブレーキ駆動指令Bsの出力が遮断される。
ステップS10以降では、第2電磁ブレーキ14の静止保持動作異常の検出及び第1電磁ブレーキ13の静止保持異常の検出に移行する。まず、ステップS13で、第2電磁接触器駆動指令Bn2の出力が遮断される。そして、ステップS14では、第1電磁接触器駆動指令Bn1が出力される。そして、ステップS15では、電磁ブレーキ駆動指令Bsが出力される。その結果、第2電磁ブレーキ14は、巻上モータ1の静止保持を開放し、第1電磁ブレーキ13は、巻上モータ1の静止保持を維持する。そして、ステップS16では、第2ブレーキスイッチ14cの検出状態が確認される。
そして、第2ブレーキスイッチ14cによる第2ブレーキ開放信号Bd2が出力されなければ、第2電磁ブレーキ14の静止保持保持動作異常と判断され、ステップS17に進む。ステップS17では、電磁ブレーキ駆動指令Bs、第1電磁接触器駆動指令Bn1の出力が遮断される。その後、ステップS7に進み、エレベータが起動不能とされる。
一方、ステップS16で、第2ブレーキスイッチ14cによる第2ブレーキ開放信号Bd2が出力された場合、ステップS18で、パルス発生器8の出力パルスPの計測が開始される。そして、その計測値が閾値A以上か否かが判定される。出力パルスPが閾値A以上であれば、第1電磁ブレーキ13の静止保持異常と判断され、上述したステップS17、S7の動作が行われる。
一方、ステップS16で、出力パルスPが閾値A未満であれば、ステップS19に進む。ステップS19では、出力パルスPが閾値B以下か否かが判定される。出力パルスPが閾値B以下であれば、ステップS20に進む。ステップS20では、第1電磁ブレーキ13は、正常、即ち、静止保持状態にあると判断され、電磁ブレーキ駆動指令Bs、第1電磁接触器駆動指令Bn1の出力が遮断される。
一方、ステップS19で、出力パルスPが閾値Bを超えていたら、ステップS21に進む。ステップS21で、判定時間が経過していなければ、ステップS18、S19を繰り返す。ステップS21で、判定時間が経過していれば、ステップS22に進む。ステップS22では、出力パルスPの積算値が規定値C以下であるか否かが判定される。
出力パルスPの積算値が規定値Cを超えていれば、第2電磁ブレーキ14の静止保持異常と判断され、ステップS17、S7の動作が行われる。出力パルスPの積算値が規定値C以下であれば、ステップS20に進み、第2電磁ブレーキ14は、正常、即ち、静止保持状態にあると判断されるともに、電磁ブレーキ駆動指令Bs、第1電磁接触器駆動指令Bn1の出力が遮断される。
上記のチェックで第1及び第2電磁ブレーキ13、14の静止保持異常が検出されなければ、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方のみで、かご内定格負荷積載状態のかご4を静止保持できることになる。即ち、何らかの事情で、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方が異常になったとしても、かご内定格負荷積載されたかご4でも最低限保持することができることを保障する。
以上で説明した実施の形態1によれば、かご4の停止の検出時かつかご4内の乗客の非検出時に、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の静止保持異常を検出できる。即ち、かご4内の乗客に不安を与えることなく、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の静止保持異常を検出できる。また、第1及び第2電磁接触器は、通常の運転動作に関与していない。このため、エレベータの異常時(走行中に戸が開く等)に、第1及び第2電磁ブレーキ13、14を並列に駆動する構成となっているエレベータの安全回路構成を変更することなく、第1及び第2電磁接触器を後付けで追加することができる。
また、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の一方のみで、かご内定格負荷積載状態のかご4を静止保持できるか否かが検出される。このため、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の双方が完全に異常になる前に、静止保持異常を検出することができる。即ち、エレベータの信頼性が向上する。
なお、制御装置17に、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の少なくとも一方の異常が検出された場合に、エレベータの保守会社に、第1及び第2電磁ブレーキ13、14の少なくとも一方の異常を発報する通報手段としての機能を備えてもよい。この場合、より早急に、第1又は第2電磁ブレーキ13、14の修復、交換等を行うことができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ制御装置が利用されるエレベータの全体構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 巻上モータ、 2 駆動綱車、 3 主索、 4 かご、 5 つり合おもり、
6 電力変換装置、 7 階床、 8 パルス発生器、 9 ドア制御装置、
10 戸開ゾーン検出器、 11 検出板、 12 かご内乗客検出装置、
13 第1電磁ブレーキ、 13a 第1ブレーキシュー、
13b 第1ブレーキコイル、 13c 第1ブレーキスイッチ、
14 第2電磁ブレーキ、 14a 第2ブレーキシュー、
14b 第2ブレーキコイル、 14c 第2ブレーキスイッチ、15 直流電源、
16a、16b 共通常開接点、 17 制御装置、 18 入力ポート、
19 CPU、 20 ROM、 21 RAM、 22 出力ポート、 23 バス、
24a、24b 第1常閉接点、 25a、25b 第2常閉接点

Claims (8)

  1. 巻上機のモータの回転を制御する電力変換手段と、
    前記モータの回転角度を計測する回転角度計測手段と、
    かごの停止を検出するかご停止検出手段と、
    前記かご内の乗客を検出するかご内乗客検出手段と、
    前記モータの静止保持及び静止保持の開放を、互いに独立して行う第1及び第2ブレーキと、
    前記かごの停止の検出時かつ前記かご内の乗客の非検出時に、
    前記電力変換手段に、前記モータの回転の制御を停止させ、
    前記第1及び第2ブレーキの一方に、前記モータを静止保持させ、
    前記第1及び第2ブレーキの他方に、前記モータの静止保持を開放させ、
    静止保持異常点検状態とする制御手段と、
    前記静止保持異常点検状態時の前記モータの回転角度に基づいて、前記第1及び第2ブレーキの一方の静止保持異常を検出する静止保持異常検出手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータのブレーキ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記静止保持異常検出手段が前記第1及び第2ブレーキの一方の静止保持異常を検出した場合は、前記第1及び第2ブレーキの他方に、前記モータを静止保持させることを特徴とする請求項1記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  3. 前記静止保持異常点検状態の継続時間を計測する時間計測手段、
    を備え、
    前記静止保持異常検出手段は、
    前記継続時間が判定時間に達する前に、前記モータの回転角度が閾値を超えた場合に、前記第1及び第2ブレーキの一方を静止保持異常と判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  4. 前記第1及び第2ブレーキは、それぞれ、電源に対して互いに並列に接続された第1及び第2ブレーキコイルを有する電磁ブレーキからなり、
    前記制御手段は、
    前記電源に対して、前記第1及び第2ブレーキコイルと直列に接続された共通常開接点を有する共通電磁接触器と、
    前記電源に対して、前記共通常開接点及び前記第1ブレーキコイルと直列に接続され、かつ、前記第2ブレーキコイルと並列に接続された第1常閉接点を有する第1電磁接触器と、
    前記電源に対して、前記共通常開接点及び前記第2ブレーキコイルと直列に接続され、かつ、前記第1ブレーキコイルと並列に接続された第2常閉接点を有する第2電磁接触器と、
    を備え、
    前記かごの停止の検出時かつ前記かご内の乗客の非検出時に、前記第1及び第2電磁接触器の一方を励磁して、前記第1及び第2常閉接点の一方を開放させた状態で、前記共通電磁接触器を励磁することにより、前記第1及び第2ブレーキの一方に、前記モータを静止保持させるとともに、前記第1及び第2ブレーキの他方に、前記モータの静止保持を開放させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1及び第2ブレーキの一方の静止保持異常が検出されなかった場合は、前記第1及び第2ブレーキの一方に前記モータの静止保持を開放させるともに、前記第1及び第2ブレーキの他方に前記モータを静止保持させ、最終静止保持異常点検状態とし、
    前記静止保持異常検出手段は、前記最終静止保持異常点検状態時の前記モータの回転角度に基づいて、前記第1及び第2ブレーキの他方の静止保持異常を検出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  6. 前記第1ブレーキの静止保持動作を検出する第1ブレーキ動作検出手段と、
    前記第2ブレーキの静止保持動作を検出する第2ブレーキ動作検出手段と、
    前記第1ブレーキ動作検出手段の検出結果に基づいて、前記第1ブレーキの動作異常を検出し、
    前記第2ブレーキ動作検出手段の検出結果に基づいて、前記第2ブレーキの動作異常を検出するブレーキ動作異常検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  7. 前記第1及び第2ブレーキの少なくとも一方の異常が検出された場合に、エレベータの運転を停止させるエレベータ停止手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  8. 前記第1及び第2ブレーキの少なくとも一方の異常が検出された場合に、エレベータの保守会社に、前記異常を発報する通報手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のエレベータのブレーキ制御装置。
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