JP2011042480A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、制動装置の制動能力をより正確に判断することを目的とするものである。
【解決手段】エレベータ制御装置10の運転モードには、かご8内に乗客がいない状態のときに制動装置4の制動能力を確認する制動能力確認モードが含まれている。制動能力確認モードでは、エレベータ制御装置10は、定格速度で走行中のかご8を制動装置4により非常停止させ、エンコーダ5からの信号に基づいて、かご8の減速度と制動距離とを演算する。そして、かご8の減速度及び制動距離のいずれか一方が予め設定された閾値を超えると、エレベータ制御装置10は、制動装置4の制動能力に異常が発生したと判定する。
【選択図】図1
【解決手段】エレベータ制御装置10の運転モードには、かご8内に乗客がいない状態のときに制動装置4の制動能力を確認する制動能力確認モードが含まれている。制動能力確認モードでは、エレベータ制御装置10は、定格速度で走行中のかご8を制動装置4により非常停止させ、エンコーダ5からの信号に基づいて、かご8の減速度と制動距離とを演算する。そして、かご8の減速度及び制動距離のいずれか一方が予め設定された閾値を超えると、エレベータ制御装置10は、制動装置4の制動能力に異常が発生したと判定する。
【選択図】図1
Description
この発明は、駆動シーブの回転を制動する制動装置が駆動装置に設けられているトラクション式のエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置では、かご及び釣合おもりは、主索により昇降路内に吊り下げられており、駆動装置の駆動力により昇降路内を昇降される。駆動装置は、主索が巻き掛けられた駆動シーブと、駆動シーブを回転させるモータと、駆動シーブの回転を制動する制動装置とを有している。
かごの停止中は、制動装置により駆動シーブの静止状態が保持され、かごが停止位置に保持される。また、かごの走行中に何等かの異常が検出され、かごを非常停止させる場合は、制動装置が動作されて駆動シーブが減速停止され、これによりかごが即座に停止される(例えば、特許文献1参照)。
このように、制動装置はかごを非常停止させるためにも用いられるため、制動装置の制動能力は、適正に設定しておく必要がある。例えば、制動能力が大きすぎると、非常停止時の減速度が過大となり、乗り心地が悪くなる恐れがある。このため、制動能力は、非常停止時の減速度が例えば1G以下となるように設定される。
また、制動能力が小さすぎると、非常停止時の減速度が小さくなり、制動距離が長くなり、例えば安全装置が動作した場合など、緊急の場合にも、かごを即座に停止させることができなくなってしまう。例えば、扉が開いた状態でかごが走行してしまう、いわゆる戸開走行異常が検出された場合は、かごを非常停止させるまでの制動距離が規定されているが、制動能力が小さすぎると、この規定を満足させることができなくなってしまう。
上記のような理由から、制動装置の制動能力は適正な値に設定しておく必要があるが、初期段階で適正に設定したとしても、経年的な変化等により制動能力が異常となる可能性もあるため、定期的な保守点検や検査時にも制動能力の点検を実施する必要がある。
これに対して、従来のエレベータの制動力点検装置では、制動力の点検作業を容易とするために、速度検出器(エンコーダ)から得たかごの速度データが記録され、制動動作時の減速度が演算されるとともに、この減速度と巻上機の諸定数とに基づいて、制動力が演算される。そして、演算された制動力と基準値とが比較され、制動力の良否判定が行われる(例えば、特許文献2参照)。
上記の特許文献1に示されているような従来のエレベータ装置では、保守点検や検査時に制動能力の点検を実施する手間がかかっていた。また、上記の特許文献2に示されているような従来の制動力点検装置では、演算により求めた制動力と基準値とを比較して制動力の良否判定を行っているため、制動能力が大きすぎて減速度が過大になっていないかや、制動能力が小さすぎてかごを即座に停止させることができなくなっていないかを十分に正確に判断することができなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、制動装置の制動能力をより正確に判断することができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、駆動シーブと、駆動シーブを回転させるモータと、駆動シーブの回転を制動する制動装置とを有する駆動装置、駆動シーブに巻き掛けられている懸架手段、駆動シーブの一側で懸架手段により吊り下げられ、駆動装置により昇降されるかご、駆動シーブの他側で懸架手段により吊り下げられ、駆動装置により昇降される釣合おもり、駆動シーブの回転に応じた信号を発生する回転検出手段、及びかごの運転を制御するエレベータ制御装置を備え、エレベータ制御装置の運転モードには、かご内に乗客がいない状態のときに制動装置の制動能力を確認する制動能力確認モードが含まれており、制動能力確認モードでは、エレベータ制御装置は、所定の速度で走行中のかごを制動装置により非常停止させ、回転検出手段からの信号に基づいて、かごの減速度と制動距離とを演算し、かごの減速度及び制動距離のいずれか一方が予め設定された閾値を超えると、制動装置の制動能力異常と判定する。
この発明のエレベータ装置は、エレベータ制御装置の運転モードに制動能力確認モードを設け、制動能力確認モードでは、所定の速度で走行中のかごを制動装置により非常停止させ、回転検出手段からの信号に基づいて、かごの減速度と制動距離とを演算し、かごの減速度及び制動距離のいずれか一方が予め設定された閾値を超えると、制動装置の制動能力異常と判定するようにしたので、制動装置の制動能力を自動的に点検することができ、制動装置の制動能力の点検の手間を軽減することができ、しかも、制動能力の判断の指標としてかごの減速度と制動距離とを用いたので、制動能力が大きすぎて減速度が過大になっていないかや、制動能力が小さすぎてかごを即座に停止させることができなくなっていないかをより正確に判断することができる。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路の上部には、駆動装置1が設けられている。駆動装置1は、駆動シーブ2と、駆動シーブ2を回転させるモータ3と、駆動シーブ2の回転を制動する制動装置4とを有している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路の上部には、駆動装置1が設けられている。駆動装置1は、駆動シーブ2と、駆動シーブ2を回転させるモータ3と、駆動シーブ2の回転を制動する制動装置4とを有している。
制動装置4は、駆動シーブ2と同軸に結合されたブレーキドラムと、ブレーキドラムに接離されるブレーキシューと、ブレーキシューをブレーキドラムに押し付け制動力を印加するブレーキばねと、ブレーキばねに抗してブレーキシューをブレーキドラムから開離させ制動力を解除する電磁マグネットとを有している。即ち、制動装置4としては、電磁ブレーキが用いられている。
駆動装置1には、駆動シーブ2の回転に応じた信号を発生する回転検出手段としてのエンコーダ5が設けられている。駆動装置1の近傍には、そらせ車6が配置されている。駆動シーブ2及びそらせ車6には、懸架手段7が巻き掛けられている。懸架手段7としては、例えば、複数本の主ロープ又はベルトが用いられている。
懸架手段7の一端部には、かご8が接続されている。懸架手段7の他端部には、釣合おもり9が接続されている。即ち、かご8は、駆動シーブ2の一側で懸架手段7により吊り下げられ、釣合おもり9は、駆動シーブ2の他側で懸架手段7により吊り下げられている。かご8及び釣合おもり9は、駆動装置1により昇降路内を昇降される。
駆動装置1は、エレベータ制御装置10により制御される。即ち、かご8の運転は、エレベータ制御装置10により制御される。エレベータ制御装置10内には、エンコーダ5からのエンコーダパルスデータと、かご内負荷データと、かご位置データとが蓄積される。かご内負荷データは、かご8内の負荷に応じた信号を発生する秤装置(図示せず)からエレベータ制御装置10に入力される信号に基づいて求められる。
エレベータ制御装置10には、データ記録・演算部11と、制御指令部12とが設けられている。データ記録・演算部11は、エンコーダパルスデータ、かご内負荷データ及びかご位置データを記録する。また、データ記録・演算部11は、エンコーダパルスデータに基づいてかご8の移動量とかご8の減速度とを演算する。
制御指令部12は、データ記録・演算部11からの信号に基づいて、駆動装置1を制御するための指令信号を生成する。エレベータ制御装置10は、1つ又は複数のマイクロコンピュータにより構成することができる。
エレベータ制御装置10の運転モードには、呼び登録に応じてかご8を走行させる通常運転モードと、かご8内に乗客がいない状態のときに制動装置4の制動能力を確認する制動能力確認モードとが含まれている。
制動能力確認モードでは、エレベータ制御装置10は、定格速度で走行中のかご8を制動装置4により非常停止させ、エンコーダ5からの信号に基づいて、かご8の減速度と制動距離(非常停止動作開始から実際にかご8が停止するまでの距離)とを演算する。そして、かご8の減速度及び制動距離のいずれか一方が予め設定された閾値を超えると、エレベータ制御装置10は、制動装置4の制動能力に異常が発生したと判定する。
次に、図2は図1のエレベータ制御装置10の動作を示すフローチャートである。エレベータ制御装置10は、通常時は通常運転モードによりかご8を運転する(ステップS1)。そして、予め設定された時間になると、運転モードを制動能力確認モードに切り替える(ステップS2)。制動能力確認モードを実施する時間は、例えばエレベータ装置の利用者の少ない時間帯に設定されている。
制動能力確認モードに移行すると、まず、かご内負荷データを確認し(ステップS3)、かご8内に乗客がいないかどうかを判断する(ステップS4)。かご8内に乗客がいた場合は、制動能力確認モードを中止して通常運転モードに戻す。かご8内に乗客がいなければ、かご8を上方向に走行させ、かご8の速度が定格速度に達した後、定格速度走行中のかご8を制動装置4により非常停止させる(ステップS5)。
そして、エンコーダ5のパルス値に基づいて、非常停止時のかご8の減速度と、非常停止時のかご8の制動距離とを演算する(ステップS6)。この後、かご8の減速度又は制動距離が予め設定された閾値を超えたかどうかを判定する。即ち、かご8の減速度が基準値以内であり、かつかご8の制動距離が基準値以内であるかどうかを判定する(ステップS7)。
かご8の減速度が基準値以内であり、かつかご8の制動距離が基準値以内であれば、制動能力は正常であると判断し、制動能力確認モードを終了し(ステップS8)、運転モードを通常運転モードに戻す(ステップS9)。
また、減速度又は制動距離が基準値を超えると、制動能力異常と判断し、かご8の運行を休止した後(ステップS10)、保守会社に発報してメンテナンスを促す(ステップS11)。
このようなエレベータ装置では、エレベータ制御装置10の運転モードに制動能力確認モードを設け、制動能力確認モードでは、所定の速度で走行中のかご8を制動装置4により非常停止させ、エンコーダ5からの信号に基づいて、かご8の減速度と制動距離とを演算し、かご8の減速度及び制動距離のいずれか一方が予め設定された閾値を超えると、制動装置4の制動能力異常と判定するようにしたので、制動装置4の制動能力を自動的に点検することができ、制動装置4の制動能力の点検の手間を軽減することができ、しかも、制動能力の判断の指標としてかご8の減速度と制動距離とを用いたので、制動能力が大きすぎて減速度が過大になっていないかや、制動能力が小さすぎてかごを即座に停止させることができなくなっていないかをより正確に判断することができる。
実施の形態2.
次に、図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートであり、エレベータ装置全体の構成は実施の形態1(図1)と同様である。
次に、図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートであり、エレベータ装置全体の構成は実施の形態1(図1)と同様である。
実施の形態2では、制動能力異常の判定基準となる閾値に、第1の閾値と、第1の閾値よりも大きい第2の閾値とが含まれている。具体的には、制動能力確認モードにおけるかご8の減速度の閾値として、第1の閾値α1と第2の閾値α2とが設定されている(α2>α1)。また、制動能力確認モードにおけるかご8の制動距離の閾値として、第1の閾値β1と第2の閾値β2とが設定されている(β2>β1)。
制動能力確認モードでは、かご8の減速度が基準値α2以内であり、かつかご8の制動距離が基準値β2以内であるかどうかを判定する(ステップS12)。そして、減速度又は制動距離が基準値α2,β2を超えると、制動能力異常と判断し、かご8の運行を休止した後(ステップS10)、保守会社に発報してメンテナンスを促す(ステップS11)。
また、かご8の減速度が基準値α2以内であり、かつかご8の制動距離が基準値β2以内であれば、今度は、かご8の減速度が基準値α1以内であり、かつかご8の制動距離が基準値β1以内であるかどうかを判定する(ステップS13)。
かご8の減速度が基準値α1以内であり、かつかご8の制動距離が基準値β1以内であれば、制動能力は正常であると判断し、制動能力確認モードを終了し(ステップS8)、運転モードを通常運転モードに戻す(ステップS9)。
また、減速度又は制動距離が基準値α1,β1を超えると、制動能力が異常になる兆候があると判断し、保守会社に発報してメンテナンスを促す(ステップS14)。しかし、この場合は、かご8の運行は休止せず、制動能力確認モードを終了し(ステップS8)、運転モードを通常運転モードに戻す(ステップS9)。
このようなエレベータ装置では、制動能力異常により運行休止に至る前に、制動能力異常に至る兆候を検知し、メンテナンスを促す信号を出力しつつ通常運転モードを継続するので、利用者へのサービスを低下させることなく、制動能力異常を未然に防ぐことができる。
なお、実施の形態2では、制動能力確認モードにおけるかご8の減速度及び制動距離の閾値を2段階に設定したが、3段階以上に細かく設定し、各段階に応じて異なる対応をするようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、図4はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置におけるエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートであり、エレベータ装置全体の構成は実施の形態1(図1)と同様である。
次に、図4はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置におけるエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートであり、エレベータ装置全体の構成は実施の形態1(図1)と同様である。
実施の形態3の制動能力確認モードでは、エレベータ制御装置10は、定格速度で走行中のかご8を制動装置4により非常停止させる(ステップS5)。そして、エンコーダ5からの信号に基づいて、かご8の減速度と制動距離とを演算し記録する(ステップS6)。
この後、今回の制動能力確認モードにおける演算結果と、保存されている前回の制動能力確認モードにおける演算結果との差を演算する(ステップS15)。そして、前回との差が予め設定された閾値を超えたかどうかを判定する。即ち、かご8の減速度の変動量が基準値以内であり、かつかご8の制動距離の変動量が基準値以内であるかを判断する。
かご8の減速度の変動量が基準値以内であり、かつかご8の制動距離の変動量が基準値以内であれば、制動能力は正常であると判断し、制動能力確認モードを終了し(ステップS8)、運転モードを通常運転モードに戻す(ステップS9)。
また、減速度の変動量又は制動距離の変動量が基準値を超えると、制動能力異常と判断し、かご8の運行を休止した後(ステップS10)、保守会社に発報してメンテナンスを促す(ステップS11)。
このようなエレベータ装置では、制動装置4の制動能力を自動的に点検することができ、制動装置4の制動能力の点検の手間を軽減することができ、しかも、制動能力の判断の指標としてかご8の減速度と制動距離とを用いたので、制動能力が大きすぎて減速度が過大になっていないかや、制動能力が小さすぎてかごを即座に停止させることができなくなっていないかをより正確に判断することができる。また、制動能力が異常に至る兆候を検知し、制動能力異常を未然に防ぐことができる。
なお、実施の形態3では、減速度及び制動距離の変動量を閾値と比較したが、減速度及び制動距離自体もそれらに対応した閾値と比較してもよい。即ち、実施の形態1と実施の形態3とを組み合わせて実施してもよい。同様に、実施の形態2と実施の形態3とを組み合わせて実施してもよい。
また、実施の形態3における変動量の閾値を実施の形態2で示したように複数段階に設定してもよい。この場合、変動量が大きければ運行休止、変動量が小さければ運行を休止せず発報を行うようにすればよい。
また、実施の形態3における変動量の閾値を実施の形態2で示したように複数段階に設定してもよい。この場合、変動量が大きければ運行休止、変動量が小さければ運行を休止せず発報を行うようにすればよい。
さらに、実施の形態1〜3では、制動能力異常又はその兆候検知の発報先を保守会社とたが、発報先はこれに限定されるものではなく、例えばビルの管理室の監視盤等であってもよい。
さらにまた、実施の形態1〜3では、制動能力確認モードにおいてかご8を定格速度で走行させたが、減速度や制動距離の比較判定を実施できれば、必ずしも定格速度でなくてもよい。
また、実施の形態1〜3では、回転検出手段としてエンコーダ5を示したが、これに限定されるものではなく、例えばレゾルバ等であってもよい。
さらに、実施の形態1〜3では、予め設定された時間帯に制動能力確認モードを自動的に実施したが、保守員の手動操作により制動能力確認モードに切り替えるようにしてもよい。また、例えば制動装置4の動作回数が所定回数に達した場合など、エレベータ装置の運転状態が所定の状態に達したときに制動能力確認モードを実施するようにしてもよい。
さらにまた、実施の形態1〜3では、制動能力確認モードにおいてかご8を定格速度で走行させたが、減速度や制動距離の比較判定を実施できれば、必ずしも定格速度でなくてもよい。
また、実施の形態1〜3では、回転検出手段としてエンコーダ5を示したが、これに限定されるものではなく、例えばレゾルバ等であってもよい。
さらに、実施の形態1〜3では、予め設定された時間帯に制動能力確認モードを自動的に実施したが、保守員の手動操作により制動能力確認モードに切り替えるようにしてもよい。また、例えば制動装置4の動作回数が所定回数に達した場合など、エレベータ装置の運転状態が所定の状態に達したときに制動能力確認モードを実施するようにしてもよい。
さらにまた、通常運転モードのときにかご8の運行を制御する運行制御部とは別に、制動能力確認モードのときにかご8の減速度と制動距離とを演算する制動能力監視部を独立して設けてもよい。
また、エレベータ装置の全体のレイアウトやローピング方式は実施の形態1〜3に限定されるものではない。また、複数の駆動装置1を用いてかご8を昇降させるタイプや、1つの駆動装置1に複数の制動装置4が設けられているタイプのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
また、エレベータ装置の全体のレイアウトやローピング方式は実施の形態1〜3に限定されるものではない。また、複数の駆動装置1を用いてかご8を昇降させるタイプや、1つの駆動装置1に複数の制動装置4が設けられているタイプのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
1 駆動装置、2 駆動シーブ、3 モータ、4 制動装置、5 エンコーダ(回転検出手段)、7 懸架手段、8 かご、9 釣合おもり、10 エレベータ制御装置。
Claims (3)
- 駆動シーブと、前記駆動シーブを回転させるモータと、前記駆動シーブの回転を制動する制動装置とを有する駆動装置、
前記駆動シーブに巻き掛けられている懸架手段、
前記駆動シーブの一側で前記懸架手段により吊り下げられ、前記駆動装置により昇降されるかご、
前記駆動シーブの他側で前記懸架手段により吊り下げられ、前記駆動装置により昇降される釣合おもり、
前記駆動シーブの回転に応じた信号を発生する回転検出手段、及び
前記かごの運転を制御するエレベータ制御装置
を備え、
前記エレベータ制御装置の運転モードには、前記かご内に乗客がいない状態のときに前記制動装置の制動能力を確認する制動能力確認モードが含まれており、
前記制動能力確認モードでは、前記エレベータ制御装置は、所定の速度で走行中の前記かごを前記制動装置により非常停止させ、前記回転検出手段からの信号に基づいて、前記かごの減速度と制動距離とを演算し、前記かごの減速度及び制動距離のいずれか一方が予め設定された閾値を超えると、前記制動装置の制動能力異常と判定することを特徴とするエレベータ装置。 - 制動能力異常の判定基準となる前記閾値には、第1の閾値と、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値とが含まれており、
前記エレベータ制御装置は、前記制動能力確認モードにおける前記かごの減速度及び制動距離のいずれか一方の演算結果が前記第1の閾値を超えると、メンテナンスを促す信号を外部に出力し、前記制動能力確認モードにおける前記かごの減速度及び制動距離のいずれか一方の演算結果が前記第2の閾値を超えると、前記かごの運行を休止させることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。 - 駆動シーブと、前記駆動シーブを回転させるモータと、前記駆動シーブの回転を制動する制動装置とを有する駆動装置、
前記駆動シーブに巻き掛けられている懸架手段、
前記駆動シーブの一側で前記懸架手段により吊り下げられ、前記駆動装置により昇降されるかご、
前記駆動シーブの他側で前記懸架手段により吊り下げられ、前記駆動装置により昇降される釣合おもり、
前記駆動シーブの回転に応じた信号を発生する回転検出手段、及び
前記かごの運転を制御するエレベータ制御装置
を備え、
前記エレベータ制御装置の運転モードには、前記かご内に乗客がいない状態のときに前記制動装置の制動能力を確認する制動能力確認モードが含まれており、
前記制動能力確認モードでは、前記エレベータ制御装置は、所定の速度で走行中の前記かごを前記制動装置により非常停止させ、前記回転検出手段からの信号に基づいて、前記かごの減速度と制動距離とを演算し、前回の演算結果との差が予め設定された閾値を超えると、前記制動装置の制動能力が異常に変動したと判定することを特徴とするエレベータ装置。
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