JP2014114157A - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生時に乗客がいない乗りかごを走行させる際の破損を低減することができるエレベータの制御装置を提供する。
【解決手段】地震を検知するP波検出器(7)およびS波検出器(10)と、エレベータの乗りかご(2)に乗客がいるかどうかを判断する荷重検出装置(12)および荷重判断部(13)を有し、乗りかご(2)の運転を制御する制御盤(8)とを備え、制御盤(8)部は、S波検出器(10)にて地震の発生が検知され、かつ荷重検出装置(12)および荷重判断部(13)にて乗りかご(2)内に乗客がいないと判断された場合に、乗りかご(2)を所定の運転制御とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータの乗りかごを運転制御するエレベータの制御装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2007−254036号公報(特許文献1)がある。この公報には、「エレベータの運転を停止させるような地震が発生した場合に、乗りかご内に設けられた所定の釦が操作されているか否かによって乗客の有無を判断する。そして、乗りかご内での釦操作があり、乗客がいるものと判断された場合は、乗りかごを低速で最寄階まで移動させて戸開した後、停止状態とする。これにより、乗りかご内に乗客がいる場合に、速やかに閉じ込め事故を防ぐことができる。」と記載されている(要約参照)。
特開2007―254036号公報
一般に、エレベータの乗りかごの運転制御としては、乗りかご内の乗客の有無に関わらず、地震が発生した際に階間に緊急停止させた乗りかごを、最寄階まで低速運転させて着床させて、ドアを開く救出運転が必須とされている。
これに対し、上記特許文献1の場合は、地震発生時に、乗りかご内での釦操作があり、乗客がいるものと判断された場合に限り、乗りかごを低速で最寄階まで移動させて戸開した後、停止状態とする構成とされている。しかしながら、上記特許文献1においては、乗りかご内での釦操作がなく、乗客がいないものと判断された場合の運転制御について何ら考慮されていない。
一方、ビルの最上階にあるエレベータの機械室や、ビル内に設置された乗りかご用の昇降路の最下部に設けられたピット内等に、地震感知器が設置されており、この地震感知器が設置された床面の加速度が設定値を超えた場合に、その状況に応じ各管制運転制御を行っている。
一般に、地震発生時に、初期微動(P波)を感知するP波感知器と、水平主要動(S波)を感知するS波検出器のうちのS波の検出が低設定されたS波[低]感知部とがそれぞれ振動を感知し、かつ乗りかごが着床階のない昇降路の部分を走行中で、この乗りかごを最寄階まで走行させて停止させるまでに一定以上の時間が必要な場合は、乗りかごの走行を非常停止させる。そして、エレベータの安全回路が正常であって、S波検出器のうちのS波の検出が高設定されたS波[高]感知部が振動を感知していない場合には、予め設定した一定時間後に自動的に乗りかごを低速で走行させ、最寄階に着床させ、かご戸を開いて戸開きし、乗りかご内の乗客の救出を行う地震管制運転が行われている。
しかしながら、この地震管制運転においては、乗客の有無に関わらず、乗客の救出を行う救出運転を行っており、乗りかごを低速で走行させた際に、地震によって歪んでしまったレールに圧力が加わり、さらにレールを歪ませたり、昇降路内の様々な機器を破損させてしまったりするおそれがある。これに対し、乗りかご内に乗客がいない場合においては、乗りかごを最寄階へ早く着床させて乗客を救出する必要がない。
そこで、本発明は、地震発生時に乗客がいない乗りかごを走行させる際の破損を低減することができるエレベータの制御装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、地震を検知する地震検知部と、エレベータの乗りかごに乗客がいるかどうかを判断する判断部を有し、前記乗りかごの運転を制御する運転制御部とを備え、この運転制御部は、前記地震検出部にて地震の発生が検知され、かつ前記判断部にて前記乗りかご内に乗客がいないと判断された場合に、前記乗りかごを所定の運転制御とする。
本発明によれば、地震発生時に乗客がいない乗りかごを走行させる際の破損を低減することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1におけるエレベータの全体構成図である。 上記実施例1におけるエレベータの乗りかごの内部構成図である。 上記実施例1におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施例を図面を用いて説明する。
<構成>
本実施例1は、乗りかご内の乗客の有無を荷重検出にて行う例である。図1は、本発明の実施例1におけるエレベータの全体構成図である。図2は、実施例1におけるエレベータの乗りかごの内部構成図である。
図1に示すように、本実施例1に係るエレベータシステムは、エレベータ用の昇降路1を備えている。この昇降路1内には、この昇降路1内を昇降する乗りかご2が取り付けられている。また、昇降路1内には、乗りかご2に対して逆方向に昇降する釣り合い錘3が取り付けられており、これら乗りかご2と釣合い錘3とが主ロープ4にて釣瓶式に懸架されている。主ロープ4は、巻上機5aにて駆動される駆動綱車5によって乗りかご2側が巻回され、そらせ車6にて釣り合い錘3側が巻回されている。そして、乗りかご2は、駆動綱車5の回転にて主ロープ4が移動することによって昇降路1内を昇降する。また、釣り合い錘3は、乗りかご2内に、この乗りかご2に乗り込むことが可能な所定の定員重量(定員)の半分以上が乗車した場合に、主ロープ4に掛かる乗りかご2の重量と、釣り合い錘3の重量とが、ほぼ等しくなるように設定されている。
一方、昇降路1内の最下部(ピット)には、地震の初期微動(P波)を検出するP波検出器7が設置されている。このP波検出器7は、地震を検知する地震検知部であって、このP波検出器7が設置された床の加速度からP波を検出する。また、P波検出器7は、昇降路1の最上部に設けられた機械室9に設置されている。この機械室9には、乗りかご2の運転を制御する運転制御部としての制御盤8が設置され、P波検出器7にて所定値以上のP波を検出した場合に制御盤8に信号が出力され、乗りかご2の運転が地震管制運転とされる。また、機械室9には、地震の水平主要動(S波)を検出するS波検出器10が設置され、このS波検出器10は、地震を検知する地震検知部であって、このS波検出器10が設置されている床の加速度からS波を検出する。具体的に、S波検出器10は、所定値以上のS波を検出した場合に制御盤8に信号を出力し、乗りかご2の運転を地震管制運転とさせる。なお、S波検出器10には、S波を感知する設定値が低設定されたS波[低]感知部と、S波を感知する設定値が高設定されたS波[高]感知部とが設けられている。
また、制御盤8は、エレベータの乗りかご2の運転を制御する制御装置であって、巻上機5aの駆動綱車5の駆動を制御するための伝送ケーブル11を介して巻上機5aに接続されている。すなわち、制御盤8は、伝送ケーブル11を介して巻上機5aの駆動綱車5を駆動制御するとともに、乗りかご2の運転に関わる全体制御を行う。また、昇降路1には、この昇降路1内を昇降する乗りかご2の走行を安全に行うための安全回路8aが設けられている。この安全回路8aは、例えば、制御盤8内に設けられており、乗りかご2の運転に何らかの異常が生じた場合にオンするものであって、例えば、乗りかご2が乗降位置を追加して停止した時等にオンするスイッチや、最上階や最下階を行き過ぎた場合にオンするスイッチ、速度が上昇し過ぎた場合にオンするスイッチ等で、これらスイッチのいずれかがオンした場合に、安全回路8aがオンする。
さらに、乗りかご2の床下には、この乗りかご2内への乗客の有無を検出するための荷重検出装置12が設置されている。この荷重検出装置12は、例えば、乗りかご2の床面の対角線上に位置する各角部にそれぞれ設置されている。そして、これら荷重検出装置12は、乗りかご2内に乗客がいる場合に動作し、この乗りかご2内に乗客がいない場合に動作しない。また、荷重検出装置12は、この荷重検出装置12の動作を伝送する伝送ケーブル(図示せず)を介して制御盤8内の荷重判断部13に接続されており、荷重検出装置12が動作している場合は、この荷重検出装置12から伝送ケーブルを介して荷重判断部13に荷重検出信号が出力される。これに対し、荷重検出装置12が動作していない場合は、この荷重検出装置12から伝送ケーブルを介して荷重判断部13に荷重検出信号が出力されない。すなわち、荷重検出装置12と荷重判断部13とによって、乗りかご2内に乗客がいるかどうかを判断するための判断部が構成されている。
一方、乗りかご2には、図2に示すように、この乗りかご2に乗客を乗り降りさせる際に開閉するかご戸16が取り付けられている。また、乗りかご2内には、この乗りかご2を操作するための操作盤14が設置されており、この操作盤14には、行先階を登録するための行先階釦15や、乗りかご2のかご戸16を開閉させるための戸開釦17および戸閉釦18、非常時に外部に連絡するための非常釦19が設けられている。さらに、制御盤8には、行先階釦15がオンされた行先階を登録する行先階登録部20が設けられており、この行先階登録部20にて登録された行先階へ乗りかごを走行させる。この行先階登録部20は、行先階釦15がオン操作されているかどうか検出する釦操作検出部として機能する。具体的に、この行先階登録部20は、行先階登録用の伝送ケーブル(図示せず)を介して操作盤14の行先階釦15に接続されており、この行先階釦15が操作され行先階が登録された場合に、操作盤14から出力される行先階登録信号が伝送ケーブルを介して入力される。これに対し、行先階釦15が操作されず、行先階が登録されない場合は、行先階登録信号が操作盤14から出力されない。
<動作>
次に、上記実施例1に係るエレベータの地震発生時、すなわち地震管制運転時の乗りかご2の運転制御について、図3を参照して説明する。図3は、実施例1におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。
まず、地震が発生した際(S1)に、P波検出器7が動作したかどうかが制御盤8にて判断され(S2)、このS2にてP波検出器7が動作していないと判断された場合(Noの場合)は、乗りかご2の運転を平常運転のままとする(S15)。
これに対し、S2にてP波検出器7が動作していると判断された場合(Yesの場合)は、S波検出器10のS波[低]感知部が動作したかどうかが制御盤8にて判断される(S3)。そして、このS3にてS波[低]感知部が動作していないと判断された場合(Noの場合)は、乗りかご2を最寄階まで走行させて(S16)、その最寄階に乗りかご2を停止させてから(S17)、平常運転に復帰させる(S18)。
さらに、S3にてS波[低]感知部が動作していると判断された場合(Yesの場合)は、乗りかご2が走行中かどうかが制御盤8にて判断される(S4)。そして、このS4にて乗りかご2が走行中でないと判断された場合(Noの場合)は、この乗りかご2の運転が、低設定のS波の揺れレベルに対応したS波[低]感知地震管制運転とされる(S19)。なお、このS波[低]感知地震管制運転としては、例えば、乗りかご2を最寄階まで走行させて停止させ必要に応じ戸開きし、S波[低]感知部が動作しなくなった後に、乗りかご2の運転を平常運転に復帰させる等がある。
これに対し、S4にて乗りかご2が走行中と判断された場合(Yesの場合)は、乗客が乗り降りできない間隔が長く続く急行ゾーンがあるかどうかが制御盤8にて判断される(S5)。そして、このS5にて急行ゾーンがないと判断された場合(Noの場合)は、S19へ進み、乗りかご2の運転が上記S波[低]感知地震管制運転とされる。
また、S5にて急行ゾーンがあると判断された場合(Yesの場合)は、乗りかご2を最寄階に停止させるまでに一定の所定時間以上の時間を要するかどうかが制御盤8にて判断される(S6)。そして、このS6にて所定時間以上の時間を要さないと判断された場合(Noの場合)は、S19へ進み、乗りかご2の運転が上記S波[低]感知地震管制運転とされる。
一方、S6にて所定時間以上の時間を要すると判断された場合(Yesの場合)は、乗りかご2の運転を非常停止させてから(S7)、安全回路8aが正常かどうかが制御盤8にて判断される(S8)。そして、S8にて安全装置8aが正常でないと判断された場合(Noの場合)は、乗りかご2を非常停止状態のまま運転休止とさせる(S20)。
さらに、S8にて安全装置8aが正常であると判断された場合(Yesの場合)は、S波感知器10のS波[高]感知部が動作したかどうかが判断される(S9)。そして、このS9にてS波[高]感知部が動作していると判断された場合(Yesの場合)は、乗りかご2の運転が、高設定のS波の揺れレベルに対応したS波[高]感知地震管制運転とされる(S21)。なお、このS波[高]感知地震管制運転としては、例えば、乗りかご2を最寄階まで走行させて停止させ必要に応じ戸開きした後、この乗りかご2を運転休止させる等がある。
これに対し、S9にてS波[高]感知部が動作していないと判断された場合(Noの場合)は、荷重検出装置12が動作し、この荷重検出装置12から荷重検出信号が制御盤8の荷重判断部13に出力され、この荷重判断部13にて乗りかご2に乗客が乗っているかどうかが判断される(S10)。
そして、このS10にて乗りかご2に乗客が乗っていると判断された場合(Yesの場合)は、予め定めた一定時間後に、乗りかご2の運転を自動的に最寄階まで第1低速度(低速1)で低速運転させ(S11)、その最寄階に停止させてから(S12)、乗りかご2のかご戸16を開いて戸開きし(S13)、その後、乗りかご2の運転を休止させる(S14)。ここで、S11での低速運転時の第1低速度は、予め定められた所定値であって、S波[低]感知部が感知した後の状態において、乗りかご2に乗っている乗客の救出を最優先とした速度である。すなわち、この第1低速度は、乗りかご2内の乗客を最寄階まで最適に移動させるために必要最小限の低速度、例えば15m/分程度の速度とされている。
一方、S10にて乗りかご2に乗客が乗っていないと判断された場合(Noの場合)は、所定の運転制御、すなわち、予め定めた一定時間後に、乗りかご2の運転を自動的に最寄階まで第2低速度(低速2)で低速運転させ(S22)、その最寄階に停止させてから(S23)、乗りかご2を運転休止とさせる(S14)。ここで、S22での低速運転時の第2低速度は、予め定められた所定値であって、S波[低]感知部が感知した後の状態において、エレベータの損傷の低減を優先した速度である。すなわち、この第2低速度は、乗りかご2を走行させた際に、S波[低]感知時に歪んでしまったレール(図示せず)の圧力にて、このレールがさらに歪んだり、昇降路1内に設置された種々の機器が破損したりしない程度の第1低速度より低い速度、例えば5m/分程度の速度とされている。
さらに、S23にて乗りかご2を停止させた状態でかご戸16を開いて戸開きすると、その乗りかご2に乗客が乗り込むおそれがある。このため、このS23においては、乗りかご2への閉じ込めを防止する観点から、戸開きを行わない。
<作用効果>
以上の結果、上記実施例1によれば、乗りかご2に取り付けた荷重検出装置12を用い、この乗りかご2への乗客の有無を制御盤8の荷重判断部12にて判断する構成とした。そして、P波検出器7にてP波が検出され、S波検出器10のS波[低]検出部にて低設定のS波が検出された場合に、乗りかご2が出入口のない昇降路1の部分を走行中であって、この乗りかご1を最寄階まで一定時間の時間が必要な場合は、乗りかご2を非常停止させる。その後、安全回路8aが正常であり、S波検出器10のS波[高]検出部にて高設定のS波が検出されず、乗りかご2に乗客が乗っていないと判断した場合に、この乗りかご2に乗客が乗っている場合の低速度より低い低速度で、乗りかご2を走行させる。
すなわち、乗りかご2に乗客が乗っている場合においては、その乗客の救出が最優先となり、この乗客を最寄階まで最適に移動させるために適切な低速度、例えば15m/分程度の速度としなければならない。これに対し、乗りかご2に乗客が乗っていない場合には、その乗客を救出する運転が不要となる。そこで、エレベータの損傷の低減を優先し、乗りかご2を走行させた際に、S波[低]感知時に歪んでしまったレールの圧力にて、このレールがさらに歪んだり、昇降路1内に設置された種々の機器が破損したりしない程度の第1低速度より低い速度、例えば5m/分程度の速度とすることができる。
したがって、地震発生時に乗りかご2に乗客がいない場合であって、S波検出器10のS波[高]検出部にて高設定のS波が検出されない場合に、この乗りかご2を最寄階まで走行させて停止させる際における、レールの歪みや、昇降路1内の種々の機器等の破損をより適切に低減させることができる。
<構成>
上記実施例1においては、乗りかご2内に設置した荷重検出装置10にて乗客の有無を判断したが、図4に示す実施例2においては、乗りかご1内の操作盤14の行先階釦15の操作で乗客の有無を判断する。図4は、本発明の実施例2におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。ここで、上記実施例1において説明した構成については、その説明を省略する。
本実施例2に係るエレベータの制御盤8は、乗りかご2内に乗り込んだ乗客が行先階釦15を操作し、行先階が操作盤14に登録された場合に、この操作盤14から出力される行先階登録信号が伝送ケーブルを介して行先階登録部20に入力されて登録される。これに対し、行先階釦15が操作されない場合や、行先階釦がリセットされる等されて、行先階が操作盤14に登録されない場合は、この操作盤14から行先階登録信号が出力されない。すなわち、操作盤14の行先階釦15と、制御盤8に設けられた行先階登録部20とによって、乗りかご2内に乗客がいるかどうかを判断するための判断部が構成されている。
<動作>
具体的に、本実施例2における地震管制運転時の乗りかご2の運転制御については、上記実施例1の図3に示すS1からS9へ進む。そして、このS9にてS波検出器10のS波[高]感知部が動作していないと判断された場合(Noの場合)は、乗りかご2内に乗客が乗っているかどうかが行先階釦15の操作、すなわち行先階が登録されているかどうかで判断される(S20)。このS20にて、行先階釦15が操作され行先階が登録されている場合(Yesの場合)は、乗りかご2に乗客が乗っていると判断できるため、S11へ進み、以降のS12〜S14の動作が行われる。これに対し、S20にて、行先階釦15が操作されておらず行先階が登録されていない場合(Noの場合)は、乗りかご2に乗客が乗っていないと判断できるため、S22へ進み、以降のS23およびS14の動作が行われる。
<作用効果>
上記実施例2によれば、乗りかご2内の操作盤14に設けられている行先階釦15を用い、この乗りかご2への乗客の有無を行先階釦15の操作、すなわち行先階が登録されているがどうかで判断する。したがって、上記実施例1と同様に、地震発生時に乗りかご2に乗客がいない場合であって、S波検出器10のS波[高]検出部にて高設定のS波が検出されない場合に、この乗りかご2を最寄階まで走行させて停止させる際における、レールの歪みや、昇降路1内の種々の機器等の破損をより適切に低減させることができる。
特に、本実施例2においては、乗りかご2内にすでに設けられている行先階釦15の操作にて、乗りかご2内への乗客の有無を判断する構成とされている。したがって、新たに荷重検出装置12や荷重判断部13等の構成を設けた上記実施例1の場合に比べ、既存の構成が利用されている。よって、地震発生時に乗客がいない場合に乗りかご2を最寄階まで移動させる際の、レールの歪みや、昇降路1内の種々の機器等の破損をより簡単な構成で適切に低減させることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した各実施例は、本発明を分りやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
さらに、上記実施例1および2においては、乗りかご2内の乗客の有無を、荷重検出装置12による荷重検出、または行先階釦15の操作で判断する構成とした。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されることはなく、例えば、乗りかご2内に設置された温度センサ・人感センサ・カメラ等の、他の乗りかご2内の乗客の有無を判断できる判断部を用いて、本発明を実施することもできる。
特に、上記実施例2においては、行先階釦15の操作だけではなく、例えば、戸開釦17、戸締釦18、非常釦19等の乗りかご2内に設けられた種々の釦の操作等で、乗りかご2内の乗客の有無を判断する構成とすることもできる。
1 昇降路
2 乗りかご
3 釣り合い錘
4 主ロープ
5 駆動綱車
5a 巻上機
6 そらせ車
7 P波検出器(地震検知部)
8 制御盤(運転制御部)
8a 安全回路
9 機械室
10 S波検出器(地震検知部)
11 伝送ケーブル
12 荷重検出装置(荷重検出部)
13 荷重判断部(判断部)
14 操作盤
15 行先階釦(操作釦)
16 かご戸
17 戸開釦
18 戸閉釦
19 非常釦
20 行先階登録部(釦操作検出部)

Claims (4)

  1. 地震を検知する地震検知部と、
    エレベータの乗りかごに乗客がいるかどうかを判断する判断部を有し、前記乗りかごの運転を制御する運転制御部とを備え、
    この運転制御部は、前記地震検出部にて地震の発生が検知され、かつ前記判断部にて前記乗りかご内に乗客がいないと判断された場合に、前記乗りかごを所定の運転制御とする
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 請求項1記載のエレベータの制御装置において、
    前記判断部は、前記乗りかごの床下に設置された荷重検出部と、この荷重検出部にて荷重が検出されているか否かを判断する荷重判断部とを有し、この荷重判断部にて荷重が検出されていない場合を、前記乗りかご内に乗客がいないと判断する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 請求項1記載のエレベータの制御装置において、
    前記判断部は、前記乗りかごに設けられた釦と、この釦が操作されているか否かを検出する釦操作検出部とを有し、この釦操作検出部にて前記釦の操作が検出されていない場合を、前記乗りかご内に乗客がいないと判断する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載のエレベータの制御装置において、
    前記運転制御部は、前記地震検出部にて地震の発生が検知され、かつ前記判断部にて前記乗りかご内に乗客がいると判断された場合に、前記乗りかごの運転速度を第1低速とし、
    前記地震検出部にて地震の発生が検知され、かつ前記判断部にて前記乗りかご内に乗客がいないと判断された場合に、前記乗りかごの運転速度を、前記第1低速より低い第2低速とする
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
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