JP6556353B2 - エレベーターの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターの制御装置に関し、特にエレベーターの走行開始時に発生する起動ショックを低減するエレベーターの制御装置に関する。
一般にロープ式エレベーターでは、かごと釣合おもりがモータに接続されたシーブを介してロープにて吊り下げられている。かごは、静止時には、ブレーキにより静止保持されているが、走行開始時にはブレーキを開放して、モータによりシーブを回転させることで昇降を行う。
このとき、ブレーキ開放に伴い、かごと釣合おもりの重量差分のアンバランストルクがシーブを介してモータに伝わる。モータの速度制御から見ると、アンバランストルクはステップ状の外乱として作用するため、モータトルクがゼロの状態でブレーキを開放すると、モータ(シーブ)がそのステップ状の外乱の影響を受け、かごの加速度変動(以下、起動ショックという。)及びかごのロールバックが発生する。両者によって乗り心地が悪化するため、対策が必要となる。
そこで、起動ショック及びかごのロールバックを低減するために、かごの積載重量を検出し、アンバランストルクを推定し、さらにアンバランストルクを相殺するトルク(トルクオフセット電流)をモータにより発生させてからブレーキを開放する起動制御方式が一般的に行われている。
この方式は、かごの積載重量を検出する荷重検出装置が必要になりコストアップとなる。さらに、据付時に荷重検出装置の設置及び調整が必要となる。
このため、荷重検出装置を用いることなく、起動ショック及びロールバックを低減する制御方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、起動時のアンバランストルクを、モータエンコーダの角度情報を2階微分演算して角加速度情報とし、さらにモータに掛る総慣性モーメント(かご、シーブ、釣合おもり、ロープなどの慣性モーメントの総和)情報を用いてトルクバイアス指令値として演算し、トルク指令値に加算することにより昇降機械駆動用電動機を制御している。
特開2005−132541号公報
従来のエレベーターの制御装置は、モータのエンコーダ情報が量子化されているため、マイコンなどの演算手段で離散化された環境で微分演算を行うと、離散化タイミングの値が大きく誤る問題がある。
そこで、特許文献1では、微分演算をモータエンコーダ周期毎に行うのではなく、所定のエンコーダパルス数単位に行う構成となっている。
そのため、原理的にロールバック量が数ミリ乃至10ミリメートルとなり、アンバランストルクが大きい場合は、起動ショック及びかごのロールバックが十分に低減されない問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ブレーキ開放後のアンバランストルクを短時間に推定して補正することで、起動ショック及びかごのロールバックを安定して低減可能なエレベーターの制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るエレベーターの制御装置は、かごと釣合おもりがロープにて吊り下げられたシーブを回転駆動するモータの駆動電流を検出する電流検出部と、前記モータの回転量を検出する回転量検出部の出力から前記モータの速度信号を出力する速度演算部と、前記モータに対する速度指令信号を発生する速度指令発生部と、前記速度指令信号及び前記速度信号からトルク電流指令信号を出力する速度制御部と、前記トルク電流指令信号に対し前記駆動電流が追従するように前記モータを駆動する電流制御部と、前記かごと前記釣合おもりの重量差分であるアンバランストルクを、前記駆動電流又は前記トルク電流指令信号と前記速度信号とに基づいて推定するアンバランストルク推定器と、トルクオフセット電流指令信号として、前記アンバランストルク推定器の出力信号と前記速度信号に比例する値とを加算した信号を出力するか、又は前記モータの回転を制動するブレーキが解除された後に前記アンバランストルク推定器の出力信号を出力するかを選択する切替部と、前記電流制御部の入力である前記トルク電流指令信号に前記切替部から出力される前記トルクオフセット電流指令信号を加える加算部と、を備えている。
本発明によれば、かごと釣合おもりの重量差分であるアンバランストルクを、モータ駆動電流又はモータのトルク電流指令信号とモータの速度検出信号とに基づいてアンバランストルク推定器で推定し、この推定したアンバランストルクと速度信号に比例する値とを加算した信号をトルクオフセット電流指令信号として出力するか、又はモータの回転を制動するブレーキが解除された後に、推定されたアンバランストルクをトルクオフセット電流指令信号として出力するかを選択する切替部と、電流制御部の入力であるトルク電流指令信号に切替部から出力されるトルクオフセット電流指令信号を加える加算部を備えるように構成したので、ブレーキ開放時にアンバランストルクが有る場合においても、アンバランストルクを短時間に正確に推定し補正することで安定した状態でエレベーターを起動させるとともにかご振動を抑制しその収束を迅速化できるので、ロールバックを安定して低減することができる効果がある。
本発明の実施の形態1によるエレベーターの制御装置を示すブロック図である。 図1に示す外乱オブザーバのモデル化した等価回路図である。 図1に示す通過・保持切替部の構成を示すブロック図である。 図1及び図2に示す外乱オブザーバの極配置の移動を示す複素平面図である。 本発明の実施の形態1によるエレベーターの制御装置において、外乱推定信号をトルクオフセット電流信号として帰還制御した効果を図中の(b)に示す波形図であり、図中の(a)は、上記の帰還制御が無い場合の波形図である。 本発明の実施の形態1によるエレベーターの制御装置において、速度帰還制御の効果を図中の(b)に示す波形図であり、図中の(a)は、上記速度帰還制御が無い場合の波形図である。 本発明の実施の形態1によるエレベーターの制御装置において、外乱オブザーバの極配置変更の効果を図中の(b)に示す波形であり、図中の(a)は、極配置変更が無い場合の波形図である。 図1及び図2に示す外乱オブザーバの極配置変更の具体的な時間軸波形図である。 図1に示すトルクオフセット電流信号の波形保持による効果を図中の(b)に示す波形図であり、図中の(a)は上記の波形保持がない場合の波形図である。 図9の時間軸拡大図であり、波形保持のタイミングを示した波形図である。 本発明の実施の形態2によるエレベーターの制御装置を示すブロック図である。 図11に示す外乱オブザーバのモデル化した等価回路図である。 本発明の実施の形態3による速度帰還制御を停止するタイミングによる挙動の違いを示す時間軸波形図である。 本発明の実施の形態3による通過・保持切替部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による速度帰還ゲインの倍率変化のタイミングを示す図である。 本発明の実施の形態4による外乱オブザーバのモデル化した等価回路図である。 図16の帯域制限フィルタの遮断周波数変更の具体的な時間軸波形図である。
以下、本発明に係るエレベーター装置の各実施の形態を、上記の添付図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
図1に示す実施の形態1によるエレベーターの制御装置において、モータ1の回転軸にはシーブ2が接続されている。シーブ2にはロープ3が掛けられており、その一端はかご4が吊るされており、他端には釣合おもり5がロープ3を介して吊るされている。モータ1には、角度を検出するパルスエンコーダ11が設置されており、この角度情報に基づいて以下に説明する速度制御が実行される。パルスエンコーダ11の出力であるモータ角度検出信号は速度演算部12に入力される。
速度演算部12では、モータ角度検出信号をモータ1の角速度信号に変換する機能を持ち、速度信号ωを出力する。速度指令発生部13の出力である速度指令信号ω_refから速度信号ωを減算する処理を減算部14にて行い、速度エラー信号ω_errを得る。この速度エラー信号ω_errは、速度制御部15に入力され、速度制御が安定かつ所定の性能が得られるように比例(P)・積分(I)・微分(D)演算された結果である速度制御信号iq_ω_contを出力する。
加算部16では、速度制御信号iq_ω_contと、後述するトルクオフセット電流信号iq_t*_offとを加算したトルク電流指令信号iq_t*を生成する。このトルク電流指令信号iq_t*は電流制御部9に入力される。電流制御部9は、電流検出部10からのモータ駆動電流信号iqが、加算部16から入力されるトルク電流指令信号iq_t*になるように制御する。従って、電流制御部9は、モータ1に対して、トルク電流指令信号iq_t*になるようなモータ駆動電流iqを供給する。
上記の構成にて、モータ1の速度ωが速度指令信号ω_refに対し速度エラー信号ω_errが所定値以内で追従するように機能する速度制御系が実現される。
ブレーキ6は、モータ1に対し制動と制動解除(以下、開放という。)の状態を持ち、コントローラ7からのブレーキ制御指令信号BK_contにてブレーキ制御部8を介して状態遷移する。かご4を現在階から所定階まで移動させる際は、ブレーキ6を制動状態から開放状態にし、さらにブレーキ開放タイミングにて上述の速度制御系をOFF状態からON状態とする。ON状態になった際の速度指令信号ω_refは零に設定される。
シーブ2に掛けられたロープ3の両端からのトルク差が零の場合は、ブレーキ6の開放時にシーブ2に印加されるロープ3からのトルクが釣り合っているため、起動ショック及びにロールバックは無い。
シーブ2に掛けられたロープ3の両端からのトルク差(以下、アンバランストルクという。)が存在する場合は、ブレーキ6開放時にシーブ2に印加されるロープ3からのトルクが釣り合っていないため速度制御系にとって所謂ステップ状の外乱が作用したことと等価となり、速度制御系の追従動作が静定するまでの期間、ロールバック及び起動ショック、場合によってはかご振動が発生する。
その対策として、アンバランストルクを推定する外乱オブザーバ17と、通過・保持切替部18とを設け、外乱オブザーバ17で推定したアンバランストルクに基づいて、このアンバランストルクを相殺するトルクを発生させる機能を持つトルクオフセット電流信号iq_t*_offを生成する。
トルクオフセット電流信号iq_t*_offの生成は、以下のように行われる。
まずアンバランストルクを推定する方法について述べる。
アンバランストルクは、外乱オブザーバ17にて推定する。外乱オブザーバ17は、モータ駆動電流iqと速度信号ωを入力し、外乱推定信号Di^を出力する。また、これは、ブレーキ制御指令信号BK_contによって、外乱オブザーバ17の推定周波数特性(外乱推定帯域)を決定するパラメータである極配置を変化させる構成となっている。
図2は、外乱オブザーバ17をモデル化した等価回路を示しており、外乱オブザーバ17は点線で囲われた部分に相当する。ブロック200〜203は、図1の電流制御部9とモータ1とシーブ2をモデル化し伝達関数表示したものであり、ブロック200の係数Kτはモータ駆動電流iqをトルクに変換する力定数を示し、Diはシーブ2に掛けられたロープ3から伝達されるアンバランストルクであり、ブレーキ6の開放によってステップ状の外乱としてモータ1に印加されるものである。
このブロック図では、ブロック201でアンバランストルクDiの加算を表現している。ブロック202の1/Jはトルクを角加速度に変換する量を示し、Jはモータ1とシーブ2の慣性モーメントとの和で定義したものである。ブロック203は角加速度を角速度に変換する積分器である。ブロック204は、図1に示すパルスエンコーダ11及び速度演算部12をモデル化したもので、パルスエンコーダ11のエンコーダ分解能特性と速度演算部12から角速度ωを演算する演算特性をモデル化したものである。
外乱オブザーバ17は、最少次元形式の外乱オブザーバであり、上記のブロック200から203を内部モデルとして有し、かつアンバランストルクDiを状態として定義して推定可能とした構成となっている。なお、外乱オブザーバ17の構成は、同一次元形式でも良い。ブロック171は、ブロック200の係数Kτに対応して係数Kτnとしてモデル化したもの、ブロック172は加算ブロック、ブロック173は、モータ1とシーブ2の慣性モーメントの和Jをモデル化した係数Jnと外乱オブザーバの固有値λ(t)をパラメータとした係数を与えるもの、ブロック174は固有値λ(t)をパラメータとした1次ローパスフィルタ、そして、ブロック175は加算ブロックである。なお、固有値λ(t)は、時間依存の関数として定義されたもので、上記の極配置に相当する。
図3に示す通過・保持切替部18の内部構成において、外乱推定信号Di^は、係数ブロック181にて前記係数Kτnの逆数倍されてサンプルホールド部182に入力されるとともに、ブロック185に入力される。速度信号ωは係数ブロック184にてα倍され、ブロック185に入力され、係数ブロック181の出力と加算された結果がスイッチ部183の一方の入力信号として与えられる。
サンプルホールド部182の信号保持制御とスイッチ部183のスイッチ切替制御は、ブレーキ制御指令信号BK_contを遅延部186にて所定時間(T1)だけ遅延した信号に基づいて行われる。スイッチ部183の出力は、トルクオフセット電流信号iq_t*_offとして、図1に示す加算部16に出力する。
上記のような構成によって、トルクオフセット電流信号iq_t*_offを、外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号と速度信号ωをα倍した信号とをブロック185で加算した信号Aとするか、或いは外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号をブレーキ制御指令信号BK_contによるブレーキ開放タイミングから遅延部186で所定時間(T1)だけ遅延させたタイミングでサンプルホールド部182でサンプルホールドした信号Bにするかを、スイッチ部183により選択する切替機能が実現する。
上記スイッチ部183による選択は、ブレーキ制御指令信号BK_contによるブレーキ開放信号を遅延部186で所定時間(T1)だけ遅延させた信号で行う。従って、通過・保持切替部18は、ブレーキ開放から所定時間(T1)は外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号と速度信号ωをα倍した信号とを加算した信号Aを通過させるか、或いは外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号をブレーキ制御指令信号BK_contのブレーキ開放時から遅延部186によって所定時間(T1)だけ遅延させたタイミングでサンプルホールドした信号Bを通過させるかを、スイッチ部183によって選択する機能を有する。
以上は、本発明の基本構成について説明した。以下に、本構成の意味と効果について説明する。
<外乱オブザーバの極配置>
外乱オブザーバ17の極(固有値)は時間依存の関数λ(t)である。この極の複素平面上の配置によって、外乱オブザーバ17の外乱推定特性が決定される。
本実施の形態において、外乱オブザーバ17は、アンバランストルク推定器としての機能を要求される。従って、速度制御系から見てステップ外乱として作用するアンバランストルクDiを正確かつ高速に推定する必要がある。これを推定する外乱オブザーバ17の推定特性は、系の安定性が許す範囲で広帯域に設定すればよい。すなわち、本実施の形態においては、外乱オブザーバ17の固有値λ(t)を、図4に示す通り、複素平面の左半面において原点0から遠い実軸上の点λ1に配置するものとする。
<外乱推定信号のみによる帰還制御の効果>
図5の(b)に、本実施の形態の外乱推定信号Di^による帰還制御だけを行った場合の効果を見るため、図3における、通過・保持切替部18の係数ブロック184の係数αを零に設定し、さらにサンプルホールド部182とスイッチ部183を無効化して、トルクオフセット電流信号iq_t*_offが、外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号のみとなるように設定した結果を示す。
比較の為、外乱推定信号Di^の帰還制御が無い場合の波形を図5の(a)に併記している。
図5の(a)及び(b)において、上側波形はかご加速度の時間変動を示し、下側波形は外乱推定信号(=トルクオフセット電流信号)を示す。図中の(a)に示すように、外乱推定信号Di^の帰還制御が無いと、ブレーキ開放時、かご加速度にピークが発生し、大きな起動ショックが発生していることが分かる。また、4cm程度の大きなロールバックが発生する。
外乱推定信号Di^の帰還制御を実行すると、(b)に示すように、トルクオフセット電流信号iq_t*_offとしてアンバランストルクDiを模擬したステップ状の波形が印加されるため、ブレーキ開放後の起動ショックは大幅に低減され、ロールバック量も1mm未満に改善される。
しかしながら、ブレーキ開放後のかご加速度振動(上側)が持続しており、乗り心地の点で問題がある。これは、外乱オブザーバ17が、かご4並びに釣合おもり5の機構共振(ロープ3の伸び方向の弾性で発生)を外乱として推定する機能を持つものの、かご4の共振振動については観測しておらず制御できないことに起因する。この対策については、後述の極配置変更にて行う。
<速度帰還制御の効果>
図6の(a)及び(b)に、外乱推定信号Di^を帰還制御する際に発生する起動ショックを速度帰還(フィードバック)制御により小さくする効果を説明するための波形を示す。
図中の(a)は、図5の(a)と同じ条件の波形であり、縦軸方向に拡大表示したものである。図6の(b)は係数ブロック184のαを所定値に設定した(この場合は−16倍)場合の波形である。速度ωの帰還によって、かご加速度の振幅(起動ショック)が小さくなることが判るが、持続的な振動は残留している。また、トルクオフセット電流信号iq_t*_offも、巨視的にはステップ状波形になっているが高周波振動が重畳した波形となっている。
<極配置変更の効果>
図7の(a)及び(b)に、外乱オブザーバ17の極(固有値)の複素平面配置を時間とともに変更した場合の効果を説明するための波形を示す。
図中の(a)は、図6の(a)と同じ条件であり、外乱オブザーバ17の極を、図4のλ1に固定した場合の波形を示しており、大きな起動ショックが発生している。図7の(b)は外乱オブザーバ17の極を、図8に示すように、ブレーキ開放タイミングからT0[sec]後にβλ1に移動した場合の波形である。なお、βは0以上1未満の係数であり、βλ1はλ1を複素平面の左半面(図8では下半面)の実軸上を原点側に移動させたものであることを示す。
図8は、外乱オブザーバ17の固有値λ(t)の時間軸特性の一例を示した波形である。同図のλ(t)の定義は、次式となる。
0≦t<T0のとき
λ(t)=λ1
T0≦tのとき
λ(t)=βλ1
ただし、0≦β<1
・・・・・式(1)
なお、図8に示す極配置変更、すなわち固有値λ(t)の変更については、図2において、ブレーキ制御指令信号BK_contが、ブロック173,174に与えられるタイミングを、所定時間T0を以て、外乱推定帯域を高周波側から低周波側に変化させることができる。
図7の(b)は外乱オブザーバ17の固有値λ(t)を上記の式(1)の定義で変化させた場合の波形である。図中の(a)に比べ、上側のかご振動振幅が小さくなっているが振動は持続している。下側のトルクオフセット電流信号iq_t*_offは、極移動後の振動ノイズが低減されているが、低周波な振動が残留している。
<波形サンプルホールドの効果>
図9の(a)及び(b)に、サンプルホールド部182による、トルクオフセット電流信号iq_t*_offにおける波形サンプルホールドの効果を説明するための波形を示す。
図中の(a)は、図7の(b)と同じ条件であり、図7の(b)と同一波形で、iq_t*_offの波形サンプルホールドを行わない場合の波形である。図9の(b)は、iq_t*_offの波形サンプルホールドを行った場合の波形である。波形サンプルホールドは、ブレーキ開放タイミングから、遅延部186による遅延時間T1[sec]後に行う。この遅延時間T1は、iq_t*_offがステップ状波形の収束値になるタイミングに選定される。
図10の(a)及び(b)に、図9の時間軸を拡大した波形を示す。極配置変更のタイミング(T0)と波形サンプルホールドのタイミング(T1)の関係を追記している。
前述の通り、ブレーキ開放タイミングから極(固有値)を移動させる所定時間T0は、振動的であったiq_t*_offの振動成分を抑制する機能を持つ。従って、遅延時間T1は、T0にて振動を抑制した後のタイミングに設定することが望ましい。この場合のT0とT1の関係は次式の通りである。
T1>T0 ・・・・・式(2)
図9の(b)に示すように、トルクオフセット電流信号iq_t*_offがブレーキ開放タイミングからT1時間後にサンプルホールドされており、かご加速度の振幅は小さくなる。また、収束振動となり、低周波の振動は無くなることが確認できる。
<外乱オブザーバ出力の初期化>
外乱オブザーバ17は、アンバランストルクDiの推定器として機能することを要求される。外乱オブザーバ17は、図2に示すように内部に積分要素(機能ブロック174)を含むため、過去の情報を保持する。従って、かご移動後にブレーキ6を制動して、次の起動の際、前記積分要素に前回の情報が残っていると、正確な推定が阻害される。
これを防止するため、かご4移動後のブレーキ6を制動動作させた時、外乱オブザーバ17と通過・保持切替部18の出力を初期化すれば良い。
このように起動前に初期化を行えば、外乱オブザーバ17の正確なアンバランストルクDiの推定が可能となるとともに、正確なトルクオフセット電流信号iq_t*_offが出力され、起動ショック並びにロールバックを小さく抑えることができる。
以上の構成によれば、外乱オブザーバ17がブレーキ開放後に速度制御に作用するステップ状のアンバランストルクを高速かつ正確に推定し、これをキャンセルするように外乱推定信号Di^と速度信号ωとブレーキ制御指令信号とに基づいてトルクオフセット電流信号を生成し帰還することで、起動ショックとロールバック量を小さく抑えることができる。
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、外乱オブザーバ17の入力信号として、モータ駆動電流信号iqを用いたが、この代わりに、図11に示すようにトルク電流指令信号iq_t*を用いても良い。この構成によれば、外乱オブザーバ17の演算が、演算部の内部信号のみで構成されるため、より簡便にシステムを作成することができる。
この場合の外乱オブザーバ17は図12のようになる。外乱オブザーバ17の入力信号が、モータ駆動電流信号iqからトルク電流指令信号iq_t*に替わっただけで、図1及び図2に示す実施の形態1と同じ構成であり、その効果も同様である。
なお、上記の実施の形態では、外乱オブザーバ17をアナログ系で記述し説明したが、デジタル化してデジタルシグナルプロセッサ並びにマイクロコンピュータなどのデジタル演算素子を用いて構成してもよい。
実施の形態3.
本実施の形態は、速度帰還制御の終了タイミングを限定することで、さらに高性能かつ安定した動作を可能にするものである。
すなわち、図1において、モータ1の速度は、モータ1の回転角度を検出するパルスエンコーダ11の検出情報を速度演算部12に入力して求められる。このパルスエンコーダ11は、モータ1の回転角度が所定値になる毎に1パルスの波形を出力して検出を行うものである。このような構成では、モータ1の回転速度が遅くなると、すなわち回転角度の変化が遅くなると、パルスエンコーダ11のパルス検出周期が長くなる。したがって、速度演算部12の入力信号であるモータ角度検出信号の検出更新周期が長くなるため、速度演算部12の出力である速度信号ωに検出時間遅れが発生する。
そして、モータ1の速度が零に近づくと、速度信号ωの検出時間遅れが大きくなり、速度信号ωに基づく速度帰還制御の安定性が損なわれる場合がある。この傾向は、速度帰還ゲイン(図3に示す係数ブロック184のαの絶対値)を大きくすればするほど顕著となる。一方、速度帰還ゲインを大きくすればするほど、起動ショックは小さくなる関係になっており、安定性と起動ショックはトレードオフの関係となっていた。
従って、本実施の形態では、安定性と起動ショックの抑制を両立させる構成について説明する。
図13の(a)は、ブレーキ解放直後の起動ショックを改善するために、本発明の実施の形態1又は2で説明した構成に対し、速度帰還ゲインを大きく設定した場合の過渡挙動を示す。波形上から、かご加速度、トルクオフセット電流信号、及びモータ速度ωの時間軸波形を示す。
ブレーキ開放直後のかご加速度は小さく抑えられているが、ブレーキ開放タイミングから極移動タイミングであるT0までの期間にかご加速度の振幅が増加している。この原因は、(a)の最下波形に示すように、モータ速度ωが零になり、速度帰還制御が不安定化したため、モータ速度ωが振動し、トルクオフセット電流信号iq_t*_offも振動したためである。
この振動は、モータ1の速度が遅くなり、モータ速度ωの検出時間遅れが大きくなったため、制御の安定性が損なわれた結果である。従って、その対策として、制御の安定性が損なわれる前に速度帰還制御を停止すればよい。このことから、本実施の形態は、モータ1の速度ωが零近傍に収束したタイミングで、速度帰還制御を停止する構成を備える。
図14に示す本実施の形態による通過・保持切替部18の構成は、本発明の実施の形態1又は2において、図3により説明した構成と、速度信号ωの信号経路が異なっている。
すなわち、速度信号ωは係数ブロック184でα倍され、第2のスイッチ部187に入力される。第2のスイッチ部187は、第2の遅延部188の出力信号により、ON/OFF切替が行われる。
図15は、上記第2の遅延部188の遅延量T2と外乱オブザーバ17の極移動タイミングを決定する遅延量T0との関係を示す時間波形である。この第2の遅延部188への入力は、図15の(a)に示すように、ブレーキ制御指令信号BK_contであり、ブレーキ開放タイミングからT0遅延される信号である。
スイッチ部187は、図15の(b)に示すように、ブレーキ開放タイミングから期間T2が経過するまでは係数ブロック184のゲインαを有する速度信号ωとして加算ブロック185で係数ブロック181の出力に加算される。そして、期間T2が経過した時点で、速度信号ωをゼロとする。そして、加算部185の出力は、スイッチ183の一方の入力信号Aとして与えられる。
その他の構成は、図3で示した構成と同一であり、同様の動作を行うので説明を省略する。
このような構成により、外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号と速度信号ωをα倍した信号とを加算部185で加算した信号Aをトルクオフセット電流信号iq_t*_offとするか、又は外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号Aをトルクオフセット電流信号iq_t*_offとするか、或いは外乱推定信号Di^を1/Kτn倍した信号をブレーキ制御指令信号BK_contによるブレーキ開放タイミングから遅延部(第1の遅延部)186で所定時間(T1)だけ遅延させたタイミングでサンプルホールド部182でサンプルホールドした信号Bをトルクオフセット電流信号iq_t*_offとするかを、スイッチ部183と第2のスイッチ部187とにより選択する機能を実現する。
上記のスイッチ部183と上記の第2のスイッチ部187とによる選択は、ブレーキ制御指令信号BK_contによるブレーキ開放信号を所定時間(T1,T2)だけ遅延させた信号で行う。
速度帰還制御は、外乱オブザーバ17の外乱に対する応答時間より高速に機能するように設定されるので、ステップ応答の収束時間は外乱オブザーバ17の収束時間より短くなる。従って、両者の遅延量の関係は、次式のとおりである。
T2<T0 ・・・・・式(3)
速度帰還制御の終了タイミングを決定する遅延量T2は、例えば以下のように設定すればよい。図13の(b)は、速度帰還制御終了タイミングを決定する遅延量T2が極移動タイミングT0より短い場合の過渡応答波形を示している。このときのT2は、ブレーキ開放タイミングを起点としてモータ速度ωがピークを超えてから略零に収束する期間に選択されている。
より具体的に言えば、遅延時間T2は、モータ速度ωに対し、速度帰還制御が振動的になるモータ速度ωより早い速度に閾値を設定し、上記モータ速度ωがブレーキ開放タイミング後のピークを越えてから上記閾値以下になるまでの時間に設定する。この設定にすれば、図13の(a)で見られた期間T0内におけるトルクオフセット電流信号及びモータ速度ωの振動とそれに起因するかご加速度(起動ショック)の増加を抑制することが出来る。これは、図13の(b)の上側波形に示されている。
このように制御系を構成すれば、速度帰還制御により起動ショックの抑制効果を発揮することが可能で、さらに速度帰還制御の零速度近傍の速度検出遅れに起因する不安定な現象を回避することができる。
実施の形態4.
上記の実施の形態1から3では、外乱オブザーバ17は極配置を変更する構成であったが、この代わりに、外乱オブザーバ17の出力段に簡便なローパスフィルタを追加するだけで同様の機能を実現できる。この構成によれば、複雑な演算処理となる外乱オブザーバ17の極配置変更が不要で、簡便なローパスフィルタの遮断周波数変更で済むため、より簡便にシステムを作成することができる。
この場合の外乱オブザーバ17は、図16のようになる。17aは、外乱オブザーバ演算機能ブロックであり、極はλ1で時間によって変動しない固定極となっている。17bは、外乱オブザーバ演算機能ブロック17a出力に直列接続させた帯域制限フィルタであり、この例では一次のローパスフィルタである。帯域制限フィルタ17bの遮断帯域を決定するパラメータは、遮断周波数λ(t)となる。λ(t)は、ブレーキ制御指令信号BK_contからT0[sec]後に小さい値に変更し、結果として通過帯域を低くする。なお、T0の定義は、実施の形態1から3と同じである。本構成で、外乱オブザーバ17の外乱推定帯域を変化させることができる。
図17に、帯域制限フィルタ17bの遮断周波数の時間変更の具体的な時間軸波形図を示す。同図のλ(t)の定義は、次式となる。
0≦t<T0のとき
λ(t)=|λ2|
T0≦tのとき
λ(t)=|βλ1|
ここで、λ2は、実施の形態1から3で説明した外乱オブザーバ17の極であるλ1に対し、位相周りの影響を無視できる値に選ばれる。例えば、λ1に対し10倍に設定すれば良い。なお、βは実施の形態1から3で説明したものと同じである。
上記のような構成により、外乱オブザーバ17の出力は帯域制限されるため、実施の形態1から3で述べた外乱オブザーバ17の極配置変更と同様に、前記外乱推定帯域を高周波側から低周波側に変化させる効果を得ることができる。
なお、実施の形態1から4では、ブレーキ制御指令信号BK_contを用いているが、ブレーキ6が開放状態になったことを検出する信号であれば他の信号でも良いことは言うまでも無い。例えば、ブレーキ開放時に同期して変化する速度信号ωを利用して、これに基づいた信号で代用しても良い。より具体的には、速度信号ωは、ブレーキ6が機能しているときは零、ブレーキ6が開放状態になったときは急峻に波形変化するので、所定の閾値にて検出すればブレーキ開放信号として代用することができる。
1 モータ、2 シーブ、3 ロープ、4 かご、5 釣合おもり、6 ブレーキ、7 コントローラ、8 ブレーキ制御部、9 電流制御部、10 電流検出部、11 パルスエンコーダ、12 速度演算部、13 速度指令発生部、14 減算部、15 速度制御部、16 加算部、17 外乱オブザーバ、18 通過・保持切替部。

Claims (8)

  1. かごと釣合おもりがロープにて吊り下げられたシーブを回転駆動するモータの駆動電流を検出する電流検出部と、
    前記モータの回転量を検出する回転量検出部の出力から前記モータの速度信号を出力する速度演算部と、
    前記モータに対する速度指令信号を発生する速度指令発生部と、
    前記速度指令信号及び前記速度信号からトルク電流指令信号を出力する速度制御部と、
    前記トルク電流指令信号に対し前記駆動電流が追従するように前記モータを駆動する電流制御部と、
    前記かごと前記釣合おもりの重量差分であるアンバランストルクを、前記駆動電流又は前記トルク電流指令信号と前記速度信号とに基づいて推定するアンバランストルク推定器と、
    トルクオフセット電流指令信号として、前記アンバランストルク推定器の出力信号と前記速度信号に比例する値とを加算した信号を出力するか、又は前記モータの回転を制動するブレーキが解除された後に前記アンバランストルク推定器の出力信号を出力するかを選択する切替部と、
    前記電流制御部の入力である前記トルク電流指令信号に前記切替部から出力される前記トルクオフセット電流指令信号を加える加算部と、を備えた
    エレベーターの制御装置。
  2. 前記アンバランストルク推定器は、前記モータと前記シーブの電気特性及び機械特性をモデル化した外乱オブザーバであり、前記駆動電流又は前記トルク電流指令信号と前記速度信号とを入力し、前記アンバランストルクを外乱推定信号として出力し、さらに前記モータの回転を制動するブレーキが解除された後に、外乱推定帯域を変化させる機能を有する
    請求項1に記載のエレベーターの制御装置。
  3. 前記外乱オブザーバは、前記モータの回転を制動するブレーキが解除されたタイミングから第1の経過時間(T0)後に、前記外乱推定帯域を高周波側から低周波側に変化させる
    請求項2に記載のエレベーターの制御装置。
  4. 前記切替部は、前記モータの回転を制動するブレーキが解除されたタイミングから、前記第1の経過時間(T0)より長い第2の経過時間(T1)後に前記外乱推定信号を保持する
    請求項3に記載のエレベーターの制御装置。
  5. 前記切替部は、
    前記トルクオフセット電流指令信号として、前記アンバランストルク推定器の出力信号と前記速度信号に比例する値とを加算した信号を、前記モータの回転を制動するブレーキが解除されたタイミングから第3の経過時間(T2)後はゼロにする
    請求項1に記載のエレベーターの制御装置。
  6. 前記アンバランストルク推定器は、前記モータと前記シーブの電気特性及び機械特性をモデル化した外乱オブザーバであり、前記駆動電流又は前記トルク電流指令信号と前記速度信号とを入力し、前記アンバランストルクを外乱推定信号として出力するものであり、
    さらに前記外乱オブザーバの出力に直列接続されたローパスフィルタを備え、
    前記ローパスフィルタは、前記モータの回転を制動するブレーキが解除された後に、前記外乱推定信号の外乱推定帯域を変化させる機能を有する
    請求項1に記載のエレベーターの制御装置。
  7. 前記ローパスフィルタは、前記モータの回転を制動するブレーキが解除された時点から第1の経過時間後、前記外乱推定帯域を高周波側から低周波側に変化させる
    請求項6に記載のエレベーターの制御装置。
  8. 前記アンバランストルク推定器に入力される前記トルク電流指令信号は、前記電流制御部に入力される信号である
    請求項1、2、5、又は6に記載のエレベーターの制御装置。
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