JP4412175B2 - エレベーター用調速器 - Google Patents

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Description

この発明はエレベーター用調速器に関わり、特にマイクロプロセッサを用いた電子式の調速器に関する。
一般的に、エレベーターの調速器は、ディスク型とフライボール型に大別できる。これらの具体的な構造は、例えば、社団法人日本エレベーター協会発行の「建築基準法及び同法施行令昇降機技術基準の解説」(1994年版)に記載されている。この文献には、ディスク型とフライボール型は「いずれも、かごの動きを回転運動に変え、それに設けられた振子が遠心力で速度に応じた動作をし、これによって、速度を検出して過速スイッチを開き、ついで、調速器ロープをくわえて非常止め装置を作用させる構造になっている」と記載されている。尚、以下で、過速スイッチを開く動作をスイッチ動作、調速器ロープを拘束して、非常止め装置を作用させる動作をキャッチ動作と称する。
また、特開2001−122549号には、かご速度に応じて電気エネルギーを誘起する手段と、その電気エネルギーにより動作するアクチュエーターを備えることにより、過速検出及びキャッチ動作をする手段が記載されている。
これらの技術は、かごの動きを振子の動作に変換し、スイッチ動作、キャッチ動作を得る若しくはかごの動きを電気エネルギーに変換し、その電気エネルギーによりアクチュエータを動作させ、スイッチ動作、キャッチ動作を得る技術である。すなわち、かごの動きを振子の機械的エネルギーまたは電気エネルギーに変換し各動作を得ている。一度別のエネルギーに変換することで動作は確実であるが、動作速度にはある程度のばらつきが発生し、誤動作を防ぐことも容易ではない。
本発明の目的は、上記の問題点を解決し、精度良く誤動作も防ぐことのできる調速器を安全性を犠牲にすることなく得ることにある。
この発明におけるエレベータ用調速器は、エレベータのかごの昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器と、上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第1速度演算部、及び該第1速度演算部によって算出された上記かごの速度が予め設定された第1速度レベルを超えたか否かを判定する第1速度判定部を有する第1マイクロコンピュータとを有し、上記かごの速度が上記第1速度レベルを超えたと上記第1速度判定部が判定した場合に、上記かごを停止させるものである。
また、この発明におけるエレベータ用調速器は、エレベータのかごの昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器と、上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第1速度演算部、該第1速度演算部によって算出された上記かごの速度が予め設定された第1速度レベルを超えたか否かを判定する第1速度判定部、上記第1速度演算部によって算出された上記かごの速度が上記第1速度レベルよりも高い第2速度レベルを超えたか否かを判定する第2速度判定部を有する第1マイクロコンピュータとを有し、上記かごの速度が上記第1速度レベルを超えたと上記第1速度判定部が判定した場合には、上記かごの巻上機への給電を停止し、上記かごの速度が上記第2速度レベルを超えたと上記第2速度判定部が判定した場合には、上記かごの非常止めを作動させるものである。
また、この発明におけるエレベータ用調速器は、エレベータのかごの昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器と、上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第1速度演算部、及び該第1速度演算部によって算出された上記かごの速度が予め設定された第1速度レベルを超えたか否かを判定する第1速度判定部を有する第1のマイクロコンピュータと、上記第1のマイクロコンピュータの動作状態を監視する第1監視装置とを有し、上記かごの速度が上記第1速度レベルを超えたと上記第1速度判定部が判定した場合、または、上記第1マイクロコンピュータが速度判定不能な状態にあると上記第1の監視装置が判断した場合に、上記かごを停止させるものである。
また、この発明におけるエレベータ用調速器は、エレベータのかごの昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器と、上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第1速度演算部、及び該第1速度演算部によって算出された上記かごの速度が予め設定された第1速度レベルを超えたか否かを判定する第1速度判定部を有する第1マイクロコンピュータと、上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第2速度演算部、及び該第2速度演算部によって算出された上記かごの速度が予め設定された第1速度レベルを超えたか否かを判定する第2速度判定部を有する第2マイクロコンピュータとを有し、上記かごの速度が上記第1速度レベルを超えたと上記第1速度判定部が判定した場合、または、上記かごの速度が上記第1速度レベルを超えたと上記第2速度判定部が判定した場合に、上記かごを停止させるものである。
また、上記第1マイクロコンピュータの動作状態を監視する第1監視装置と、上記第2マイクロコンピュータの動作状態を監視する第2監視装置と、上記第1マイクロコンピュータが速度判定不能な状態にあると上記第1監視装置が判断した場合、又は上記第2マイクロコンピュータが速度判定不能な状態にあると上記第2監視装置が判断した場合に、上記かごを停止させるものである。
また、この発明におけるエレベータ用調速器は、エレベータのかごの昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器と、上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第1速度演算部を有する第1マイクロコンピュータと、上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第2速度演算部を有する第2マイクロコンピュータとを有し、上記第1マイクロコンピュータは、上記第1速度演算部によって算出された上記かごの速度と上記第2速度演算部によって算出された上記かごの速度との偏差が予め設定された値を超えたか否かを判定する第1偏差判定部を有し、該第1偏差判定部の判定結果に基づき、上記かごを停止させるものである。
また、上記第2マイクロコンピュータは、上記第1速度演算部によって算出された上記かごの速度と上記第2速度演算部によって算出された上記かごの速度との偏差が予め設定された値を超えたか否かを判定する第2偏差判定部を有し、該第2偏差判定部の判定結果に基づき、上記かごを停止させるものである。
また、停電時に上記検出器及び上記マイクロコンピュータに給電するバッテリーを有するものである。
また、上記かごの巻上機への給電を遮断させることにより上記かごを停止させるものである。
また、上記かごの非常止めを作動させることにより上記かごを停止させるものである。
また、上記検出器は、エンコーダ又は加速度センサである。
第1図は、実施の形態1の調速器を有するエレベーターの構成図である。
第2図は、非常止め作動用のアクチュエータの駆動回路を示す図である。
第3図は、モータ駆動回路の主コンダクタMC 27等の駆動回路を示す図である。
第4図は、モータ駆動回路の概略図である。
第5図は、エンコーダ8の構成を示す概念図である。
第6図は、第1のマイクロコンピュータ9及び第2のマイクロコンピュータ10の内部構成を示す図である。
第7図は、実施の形態2の第1のマイクロコンピュータ9及び第2のマイクロコンピュータ10の内部構成を示す図である。
第8図は、検出器として加速度センサ53を用いた場合の構成図である。
次に、本発明について、以下の通り、実施の形態を説明する。
実施の形態1.
以下、本発明の一実施の形態を第1図から第6図を用いて説明する。
第1図において、かご1は主索4の一端に連結され、釣り合い錘3は主索4の他端に連結されている。この主索4は一部が巻上機2の駆動綱車に巻き掛けられており、駆動綱車が回転することによってかご1及び釣り合い錘3が昇降路内を昇降する。昇降路内の上部又は昇降路の上に設けられた機械室には上部プーリー5が配置されている。また、昇降路内下部には、下部プーリー6が配置されており、上部プーリー5及び下部プーリー6には無端状のロープ7が張り渡されている。下部プーリー6には錘が吊り下げられているため、ロープ7には、テンションがかけられる。また、ロープ7の一箇所はかご1に連結されているため、かご1の昇降に伴い、上部プーリー5及び下部プーリー6が回転する。
上部プーリー5には2系統の出力を持つエンコーダ8が取り付けられており、エンコーダ8は上部プーリー5の回転を検出してパルス信号を出力する。上部プーリ5はかご1の昇降に伴って回転するので、エンコーダ8はかご1の昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器である。エンコーダ8からの出力信号は、かご1の速度に対応して変化する信号である。
調速器の処理部100には、第1のマイクロコンピュータ9、第2のマイクロコンピュータ10、第1のマイコン監視装置11、第2のマイコン監視装置12、AND回路13及び15が設けられている。
エンコーダ8の第1の出力信号は第1のマイクロコンピュータ9に入力され、第1のマイクロコンピュータ9はこの第1の出力信号からかご1の速度を演算する。エンコーダ8の第2の出力信号は第2のマイクロコンピュータ10に入力され、第2のマイクロコンピュータ10はこの第2の出力信号からかご1の速度を演算する。第1のマイコン監視装置11は、第1のマイクロコンピュータ9の動作状態を監視し、第2のマイコン監視装置12は、第2のマイクロコンピュータ10の動作状態を監視する。AND回路13は、第1のマイクロコンピュータ9からの出力信号と、第1のマイコン監視装置11からの出力信号を受け、どちらかの出力信号がLOの場合には、リレーA1 17を遮断する。AND回路15は、第1のマイクロコンピュータ9からの出力信号と、第2のマイコン監視装置12からの出力信号を受け、どちらかの出力信号がLOの場合には、リレーB1 19を遮断する。
リレーA2 18は、第2マイクロコンピュータ10からの出力信号を受け、この出力信号がLOの場合に遮断される。
リレーB2 20は、第2マイクロコンピュータ10からの出力信号を受け、この出力信号がLOの場合に遮断される。
かご1には非常止めが設けられており、この非常止めはアクチュエータ40を有している。アクチュエータ40が動作することにより非常止めが作動する。
電源200は、通常時には三相交流電流源29から処理部100内の各部分、エンコーダ8及び非常止めのアクチュエータ40に電流を供給し、停電時にはバッテーリー210から上記各部分に電流を供給する。バッテリー210は通常時に予めチャージされる。
第2図は非常止めのアクチュエータ40の駆動回路を示す図であり、この駆動回路はリレーB1 19の常開接点24、リレーB2 20の常開接点25、及びアクチュエータ40のコイルB 26を有している。コイルB 26は通常時給電されており、この給電によってアクチュエータ40が励磁されているため、非常止めは動作しない。異常時にはアクチュエータ40への電源が遮断されることによってアクチュエータ40の励磁が切れ、非常止めが動作する。
第3図は、モータ駆動回路の主コンダクタMC 27等の駆動回路を示す図であり、この駆動回路は、リレーA1 17の常開接点21、リレーA2 18の常開接点22、エレベータの他の安全装置の接点23、モータ駆動回路の主コンタクタMC 27、主コンタクタ駆動回路28、巻上機2のブレーキを駆動するためのコンタクタBK 36、及びブレーキ駆動用のコンタクタ駆動回路37を有している。
第4図は、モータ駆動回路の概略図である。モータ駆動回路は、三相交流電源29に接続されており、主コンタクタMC 27の接点30、巻上機2に取り付けられたモータ32を駆動するためのインバータ31を有する。
第5図は、エンコーダ8の内部構成を示す概念図であり、エンコーダ8は、歯車状に凹凸が設けられた円盤35、円盤35の凹凸を検出しパルス信号を出力する磁気センサ33及び34を有する。円盤35は上部プーリー5に設けられ、上部プーリー5の回転により円盤35も回転する。磁気センサ33、34は、円盤35の凹凸を検出してパルス信号を出力する。この磁気センサ33からの出力信号が第1の出力信号として第1のマイクロコンピュータ9に入力される。また、磁気センサ34からの出力信号が第2の出力信号として第2のマイクロコンピュータ10に入力される。
第6図は、第1のマイクロコンピュータ9及び第2のマイクロコンピュータ10の内部構成を示す図である。第1のマイクロコンピュータ9内部には、第1速度演算部41、第1速度判定部42及び第2速度判定部43が設けられる。第1速度演算部41には、エンコーダ8からの第1の出力信号が入力される。第1速度演算部41からの出力信号は、第1速度判定部42及び第2速度判定部43に入力される。第2のマイクロコンピュータ10内部には、第2の速度演算部44、第3速度判定部45及び第4速度判定部46が設けられる。
<作用・動作>
次に、第1図から第6図を用いて、これらの回路の作用・動作を説明する。
まず、かご1が上昇又は下降すると、上部プーリー5に取り付けられたエンコーダ8がかご1の速度に応じた信号を出力する。即ち、エンコーダ8の磁気センサ33、34が円盤35の凹凸を検出し、パルス信号を出力する。磁気センサ33から出力された第1の出力信号は第1のマイクロコンピュータ9に入力され、磁気センサ34から出力された第2の出力信号は、第2のマイクロコンピュータ10に入力される。
第1のマイクロコンピュータ9の第1速度演算部41は、第1の出力信号のパルスをカウントしてかご1の速度を演算し、かご1の検出速度を示す信号を第1速度判定部42及び第2速度判定部43へ出力する。第1速度判定部42は、かご1の速度が予め定められた第1の異常速度レベルを超えたかどうかを判定し、かご1の速度が第1の異常速度レベルを超えた場合には、LOの信号をAND回路13へ出力する。AND回路13にLOの信号が入力されると、リレーA1 17は遮断される。その結果、リレーA1 17の常開接点21は遮断され、主コンタクタMC 27及びブレーキ駆動用コンタクタBK 36への給電が断たれる。そして、インバータ31への電力供給が断たれるので、巻上機2への給電が断たれ、エレベータは停止する。また、ブレーキ駆動用コンタクタBK 36への給電が断たれるので、ブレーキが作動し、エレベータは急停止する。
尚、かご1の速度が第1の異常速度レベルを超えない場合には、第1速度判定部42は常にHIの信号をAND回路13へ出力するので、エレベータは急停止されない。
第1のマイクロコンピュータ9の第2速度判定部43は、第1速度演算部41からかご1の速度を示す信号を受け、かご1の速度が予め定められた第2の異常速度レベルを超えたかどうかを判定する。尚、第2の異常速度レベルは、第1の異常速度レベルよりも高い値に設定されている。かご1の速度が第2の異常速度レベルを超えた場合には、第2速度判定部43はLOの信号をAND回路15へ出力する。AND回路15にLOの信号が入力されると、リレーB1 19は遮断される。その結果、リレーB1 19の常開接点24は遮断され、アクチュエータ40のコイルB 26への給電が断たれる。これによってアクチュエータ40の励磁が切れ、非常止めが作動する。その結果、エレベータが急停止する。
尚、かご1の速度が第2の異常速度レベルを超えない場合には第2速度判定部43は常にHIの信号をAND回路15へ出力するため、非常止めは作動しない。
一方、第2マイクロコンピュータ10もエンコーダ8から第2の出力信号を受けて、第1のマイクロコンピュータ10と同様に動作する。即ち、かご1の速度が第1の異常速度レベルを超えた場合には、第3速度判定部45はLOの信号をリレーA2 18に出力する。リレーA2 18にLOの信号が入力されると、リレーA2 18の常開接点22は遮断され、主コンタクタMC 27及びブレーキ駆動用コンタクタBK36への給電が断たれる。そして、インバータ31への電力供給が断たれるので、巻上機2への給電が断たれ、エレベータは停止する。また、ブレーキ駆動用コンタクタBK 36への給電が断たれるので、ブレーキが作動し、エレベータは急停止する。
また、かご1の速度が第2の異常速度レベルを超えた場合には、第4速度判定部46はLOの信号をリレーB2 20に出力する。リレーB2 20にLOの信号が入力されると、リレーB2 20の常開接点25は遮断され、アクチュエータ40のコイルB 26への給電が断たれる。これによってアクチュエータ40の励磁が切れ、非常止めが作動する。その結果、エレベータが急停止する。
第1のマイクロコンピュータ9が暴走し、速度判定不能な状態に陥った場合には、、第1のマイコン監視装置11がLOの信号を出力する。AND回路13には、LOの信号が入力されるため、リレーA1 17は遮断され、上述のようにエレベーターは急停止する。
第2のマイクロコンピュータ10が暴走し、速度判定不能な状態に陥った場合には、、第2のマイコン監視装置12がLOの信号を出力する。AND回路15には、LOの信号が入力されるため、リレーB1 19は遮断され、上述のように非常止めが作動し、エレベータが急停止する。
この実施の形態におけるエレベータ用調速器は以下の効果を奏する。
かご1の速度が第1の異常速度レベルを超えたか否かの判定を第1のマイクロコンピュータ9の第1速度判定部42で行うようにしているので、動作にばらつきが発生することが少なく、誤動作を防ぐことができる。
また、かご1の速度が第1の異常速度レベルを超えたか否かの判定と、かご1の速度が第2の異常速度レベルを超えたか否かの判定を第1のマイクロコンピュータ9で行うようにしているので、2段階のエレベータの停止動作を行うことができる。
また、第1のマイクロコンピュータ9の動作状態を監視する第1のマイコン監視装置11を有し、第1のマイクロコンピュータ9が速度判定不能な状態にあると第1のマイコン監視装置11が判断した場合に、かご1を停止させるようにしているので、調速器の安全性を高めることができる。
また、第1及び第2の二つのマイクロコンピュータ9、10を設け、第1のマイクロコンピュータ9の第1速度判定部42がかご1の速度が第1の異常速度レベルを超えたと判定した場合、または、第2のマイクロコンピュータ10の第3速度判定部45が判定した場合にかご1を停止させるようにしているので、調速器の信頼性を高めることができる。
また、第2のマイクロコンピュータ10の動作状態を監視する第2のマイコン監視装置12を設けているので、調速器の安全性をさらに高めることができる。
また、停電時において電源をバックアップするバッテリー210を有しているため、停電時においても、バッテリー210からエンコーダ8、第1のマイクロコンピュータ9、第2のマイクロコンピュータ10、アクチュエータ26、第1のマイコン監視装置11及び第2のマイコン監視装置12を動作させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1の構成に加え、第1のマイクロコンピュータ9及び第2のマイクロコンピュータ10に第7図に示す構成を加えることもできる。この構成によって、実施の形態2では、第1のマイクロコンピュータ9と第2のマイクロコンピュータ10で演算して得た検出速度を比較し、もし2つの検出速度に齟齬があった場合に異常としてリレー17又は19を遮断する。
第7図において、第1のマイクロコンピュータ9は、第1比較部47、第1偏差判定部48及び第2偏差判定部49を有する。第1偏差判定部48の出力信号はAND回路13へ出力され、第2偏差判定部49の出力信号は、AND回路15へ出力される。第2のマイクロコンピュータ10は、第2比較部50、第3偏差判定部51及び第4偏差判定部52を有する。第3偏差判定部51の出力信号はリレーB2 20へ出力され、第4偏差判定部52の出力信号はリレーA2 18へ出力される。
次に動作を説明する。
第1速度演算部41からの出力信号及び第2速度演算部44からの出力信号は第1比較部47に入力される。第1速度演算部41からの出力信号及び第2速度演算部44からの出力信号は、かご1の検出速度を示す信号である。第1比較部47では、第1速度演算部41によって算出したかご1の速度と、第2速度演算部44によって算出したかご1の速度とを比較し、速度の偏差の絶対値を出力する。第1偏差判定部48は、速度の偏差の絶対値が予め設定された第1偏差量よりも大きいときには、LOの信号をAND回路13に出力する。AND回路13にLOの信号が入力されると、リレーA1 17は遮断され、その結果、主コンタクタMC 27及びブレーキ駆動用コンタクタBK 36への給電が断たれる。そして、インバータ31への電力供給が断たれるので、巻上機2への給電が断たれ、エレベータは停止する。また、ブレーキ駆動用コンタクタBK 36への給電が断たれるので、ブレーキが作動し、エレベータは急停止する。
第2偏差判定部49は、速度の偏差の絶対値が予め設定された第2偏差量よりも大きいときには、LOの信号をAND回路15に出力する。この第2偏差量は第1偏差量よりも大きい値である。AND回路15にLOの信号が入力されると、リレーB1 19は遮断され、非常止めが作動する。その結果、エレベータが急停止する。
第2比較部50も第1比較部47と同様に動作し、速度の偏差の絶対値を出力する。第3偏差判定部51は、速度の偏差の絶対値が第1偏差量よりも大きいときには、リレーA2 18にLOの信号を出力する。その結果、リレーA2 18の常開接点22が遮断され、主コンタクタMC 27及びブレーキ駆動用コンタクタBK 36への給電が断たれる。そして、インバータ31への電力供給が断たれることにより巻上機2への給電が断たれて、エレベータは停止する。また、ブレーキ駆動用コンタクタBK 36への給電が断たれるので、ブレーキが作動し、エレベータは急停止する。
第4偏差判定部52は、速度の偏差の絶対値が第2偏差量よりも大きいときには、リレーA2 20にLOの信号を出力する。その結果、非常止めが作動する。
尚、第1速度演算部41によって算出したかご1の速度と、第2速度演算部44によって算出したかご1の速度と偏差の絶対値が第1偏差量よりも小さい場合には、第1乃至第4偏差判定部48、49、51、52はHIの信号を出力する。従って、エレベータは通常どおり運転される。
この実施の形態のエレベータ用調速器は、次の効果を奏する。
第1のマイクロコンピュータ9は、第2速度演算部44からの出力信号を受け、第1速度演算部41によって算出されたかご1の速度と第2速度演算部44によって算出されたかご1の速度との偏差が第1偏差量を超えたか否かを判定する第1偏差判定部48を有するため、調速器の信頼性を高めることができる。
また、第1のマイクロコンピュータ9は、第2偏差判定部49を有し、第1速度演算部41によって算出されたかご1の速度と第2速度演算部44によって算出されたかご1の速度との偏差が第2偏差量を超えたか否かを判定するため、2段階でエレベータを停止させることができる。
第2のマイクロコンピュータ10にも、第3偏差判定部51、第4偏差判定部52を有するので、第1のマイクロコンピュータ9が動作しなくなった場合でも、エレベータを停止させることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態において、第1のマイクロコンピュータ9及び第2のマイクロコンピュータ10のプログラムを再書換えできないデバイス、例えばROMに書き込むようにしてもよい。これにより、何らかの要因でプログラムが書き換わり、非安全動作に至ることを避けることができる。
実施の形態4.
上記実施の形態では、かご1の速度の検出のため、エンコーダ8を使用していたが、加速度センサによって速度を算出するようにしてもよい。
第8図は、加速度センサを用いた場合の構成図である。
かご1の天井部には加速度センサ53が取り付けられ、第1速度演算部41、第2速度演算部44は、それぞれ加速度信号演算部54及び積分器55を有する。
加速度センサ53は、かご1の加速度を検出し、かご1の加速度に対応した信号を出力する。加速度センサ53は、かご1の加速度はかご1の昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器である。その他の構成は上述の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
加速度信号演算部54は、加速度センサ53からの出力信号を得て、加速度を算出する。積分器55は加速度信号演算部54が算出した加速度を積分して、かご1の速度を出力する。以降の処理は上述の実施の形態と同様である。
本発明の調速器は、安全性を犠牲にすることなく、精度を向上させることができる。
以上のように、本発明は電子式の調速器としてエレベータに適用される。

Claims (9)

  1. エレベータのかごの昇降に伴って変化する物理量を検出する検出器と、
    上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第1速度演算部、該第1速度演算部によって算出された上記かごの速度が予め設定された第1速度レベルを超えたか否かを判定する第1速度判定部、上記第1速度演算部によって算出された上記かごの速度が上記第1速度レベルよりも高い第2速度レベルを超えたか否かを判定する第2速度判定部を有する第1マイクロコンピュータと
    を有し、
    上記かごの速度が上記第1速度レベルを超えたと上記第1速度判定部が判定した場合には、上記かごの巻上機への給電を停止し、上記かごの速度が上記第2速度レベルを超えたと上記第2速度判定部が判定した場合には、上記かごの非常止めを作動させることを特徴とするエレベータ用調速器。
  2. 上記第1マイクロコンピュータの動作状態を監視する第1監視装置を備え、
    上記第1マイクロコンピュータが速度判定不能な状態にあると上記第1監視装置が判断した場合に、上記かごを停止させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用調速器。
  3. 上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第2速度演算部、及び該第2速度演算部によって算出された上記かごの速度が予め設定された第1速度レベルを超えたか否かを判定する第3速度判定部を有する第2マイクロコンピュータを備え
    上記かごの速度が上記第1速度レベルを超えたと上記第3速度判定部が判定した場合に上記かごを停止させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用調速器。
  4. 上記第1マイクロコンピュータの動作状態を監視する第1監視装置と、
    上記第2マイクロコンピュータの動作状態を監視する第2監視装置と、
    上記第1マイクロコンピュータが速度判定不能な状態にあると上記第1監視装置が判断した場合、又は上記第2マイクロコンピュータが速度判定不能な状態にあると上記第2監視装置が判断した場合に、上記かごを停止させることを特徴とする請求項3記載のエレベータ用調速器。
  5. 上記検出器から出力された信号に基づき、上記かごの速度を算出する第2速度演算部を有する第2マイクロコンピュータと、上記第1マイクロコンピュータは、上記第1速度演算部によって算出された上記かごの速度と上記第2速度演算部によって算出された上記かごの速度との偏差が予め設定された値を超えたか否かを判定する第1偏差判定部とを備え、該第1偏差判定部の判定結果に基づき、上記かごを停止させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用調速器。
  6. 上記第2マイクロコンピュータは、上記第1速度演算部によって算出された上記かごの速度と上記第2速度演算部によって算出された上記かごの速度との偏差が予め設定された値を超えたか否かを判定する第2偏差判定部を有し、
    該第2偏差判定部の判定結果に基づき、上記かごを停止させることを特徴とする請求項5記載のエレベータ用調速器。
  7. 停電時に上記検出器及び上記マイクロコンピュータに給電するバッテリーを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエレベータ用調速器。
  8. 上記かごの非常止めを作動させることにより上記かごを停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエレベータ用調速器。
  9. 上記検出器は、エンコーダ又は加速度センサであることを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれかに記載のエレベータ用調速器。
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