JPWO2003064821A1 - 板金製ロッカーアームを備えたカムフォロア - Google Patents
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Abstract
1対の側壁部4の幅方向に関する厚さを極力均一にする。使用時に上記枢軸3には、該1対の側壁部4同士を連結する第一、第二の連結部5、6の側から荷重が加わる。上記枢軸3bの両端面の外周縁部に形成するかしめ部13aを、上記両連結部5、6側の半部に形成する。この為、上記枢軸3bの両端部の外周面と通孔11の内周面とが、荷重を支承する側で互いに当接する。従って、この当接面でこの荷重を十分に支承できて、長期間に亙る使用に拘らず、1対の側壁部4に対する枢軸3の両端部支持部にがたつきが発生するのを防止する。
Description
技術分野
この発明は、金属板にプレス加工を施す事により造る板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアの改良に関する。
背景技術
レシプロエンジン(往復ピストンエンジン)には、一部の2サイクルエンジンを除き、クランクシャフトの回転と同期して開閉する吸気弁及び排気弁を設けている。そして、カムフォロアが、エンジンの動弁機構に組み込まれ、カムシャフトの回転を弁体(吸気弁及び排気弁)の往復運動に変換する。この様なレシプロエンジンでは、上記クランクシャフトの回転と同期して(4サイクルエンジンの場合には1/2の回転速度で)回転するカムシャフトの動きを、カムフォロアのロッカーアームにより上記吸気弁及び排気弁に伝達し、これら吸気弁及び排気弁の弁体を軸方向に亙り往復運動させる。
この様に、エンジンの動弁機構に組み込まれるロッカーアームの強度を確保しつつ軽量化を図る為、鋼板等の金属板にプレス加工を施してロッカーアームを造る事が考えられ、実施されている。この様な事情で考えられた板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアのうちで、図8〜11は、米国特許第5048475号明細書に記載されたカムフォロアを示している。カムフォロアは、板金製ロッカーアーム1と、ローラ2と、枢軸3とからなり、板金製ロッカーアーム1に対してローラ2が、枢軸3により回転自在に支持されている。
板金製ロッカーアーム1は、給気弁や排気弁(図示略)の弁体7、ラッシュアジャスタを構成して、上記板金製ロッカーアーム1の揺動中心となるプランジャ8、およびカムシャフト9と関連している。板金製ロッカーアーム1は、例えば2〜4mm程度の厚さを有する鋼板等の金属板に、不要部分を除却する為の打ち抜き加工、並びに所望形状を得る為の、絞り加工等の塑性加工を施して成り、1対の側壁部4と、これら両側壁部4同士を連結する第一、第二の連結部5、6とを備える。これら両連結部5、6のうちの第一の連結部5は、弁体7の基端面を突き当ててこの弁体7を変位させる為の押圧部として機能し、第二の連結部6はプランジャ8の先端面を突き当てる為の支点部として機能する。この為に図示の例では、上記第二の連結部6の片面(図10の下面)に、球状凹部を形成している。尚、図示の例とは異なり、第二の連結部に相当する部分にねじ孔を設け、このねじ孔部分に、端部に球面部を有するアジャストねじを螺合固定する構造も、従来から知られている。
一方、上記両連結部5、6同士の間に、上記枢軸3により回転自在に支持した上記ローラ2を配置している。ローラ2を支持する為に、上記1対の側壁部4の互いに整合する位置に形成した通孔に前記枢軸3の両端部を内嵌し、更にこの枢軸3の両端面の外周縁部をこれら各通孔の周縁部に向けかしめ広げている。この構成により、この枢軸3の両端部を上記1対の側壁部4に、これら両側壁部4同士の間に掛け渡した状態で、固定している。上記ローラ2は、この様にしてこれら両側壁部4同士の間に掛け渡された上記枢軸3の中間部周囲に、直接或はラジアルニードル軸受を介して、回転自在に支持している。
エンジンへの組み付け状態では、図11に示す様に、前記第一の連結部5の片面(図11の下面)に前記弁体7の基端部を突き当て、上記第二の連結部6の片面に設けた球状凹部に前記プランジャ8の先端面を突き当てると共に、上記ローラ2の外周面に、カムシャフトの中間部に固設したカム9の外周面を当接させる。エンジンの運転時には、このカム9の回転に伴って前記板金製ロッカーアーム1が、上記プランジャ8の先端面と上記球状凹部との当接部を中心(支点)として揺動変位し、上記弁体7を、上記第一の連結部5の押圧力とリターンスプリング10の弾力とにより軸方向に往復移動させる。尚、図示は省略するが、特公平6−81892号公報等にも、同様の構造を有する板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアが記載されている。
金属板に塑性加工を施して成る板金製ロッカーアーム1は、塑性加工の過程でこの金属板の厚さが変化する為、各部の形状及び構造を工夫しないと、十分な耐久性を確保できない可能性がある。この点に就いて、上述した図8〜11に図12〜14を加えて説明する。
図8〜11に示した様な板金製ロッカーアーム1を、鋼板等の金属板に絞り加工を施す事により造る場合、一般的な加工方法による場合には、前記1対の側壁部4の幅方向(図10、11の上下方向)両端部のうち、前記第一、第二の連結部5、6側(図10、11の上側)の端部が、反対側の端部よりも(図10、11の下側)、面方向に関する延伸量が多くなり、厚さが薄くなる。具体的には、上記両側壁部4の幅方向に関する断面形状は、図12、14に誇張して示す様に、上記各連結部5、6から離れる程(図12、14で下側に行く程)厚くなる方向に傾斜したくさび状となる。一方、上記両側壁部4の内側面同士は、互いに平行にする必要がある。この理由は、これら両側壁部4の内側面と、これら両側壁部4同士の間に配置するローラ2とが片当たりするのを防止して、このローラ2の回転が円滑に行なわれる様にする為である。
この様に、それぞれがくさび状の断面形状を有する上記両側壁部4の内側面同士を互いに平行に配置した場合には、これら両側壁部4の外側面同士は、図12、14に示す様に互いに非平行になる。具体的には、これら両側壁部4の外側面同士の間隔が、上記両連結部5、6から離れる程(図12、14の下に向かう程)、漸次大きくなる。この様に両側壁部4の外側面同士の間隔が漸次変化するのは、これら両側壁部4の幅方向中間部で前記枢軸3の両端部を固定する為の通孔11を形成した部分でも同様である。例えば、本発明者が行なった実験並びに測定の結果、上記両側壁部4の厚さは、上記両連結部5、6側の端縁(図12、14の上端縁)で凡そ1mm、反対側端縁(図12の下端縁)で凡そ3mmになった。この場合に、上記各通孔11の周縁部の厚さに関しては、上記両連結部5、6の側で2.3mm、反対側で2.9mmになった。この厚さの相違は、そのまま上記両側壁部4の外側面同士の非平行度となる。
この様に、上記両側壁部4の外側面同士が非平行な状態では、上記枢軸3の両端部を上記各通孔11の開口の周縁部に形成した面取り部12に対し、全周に亙って均等にかしめ固定する事はできない。即ち、上記枢軸3の両端面はこの枢軸3の軸心に対し直角方向に存在する為、この両端面と上記面取り部12との軸方向に関する位置関係は、円周方向に関して不同になる。十分なかしめ強度を確保する為には、上記両端面と上記面取り部12との軸方向に関する位置関係を適正にする必要があるが、上記両側壁部4の外側面同士が非平行な限り、全周に亙って上記位置関係を適正にする事はできない。尚、上記枢軸3の軸方向両端面を、上記外側面に合わせて非平行にする事は、量産性を考えた場合には非現実的である。
この為に従来は、図12に示す様に、前記両連結部5、6とは反対側(図12の下側)で、上記各通孔11の周縁部に形成した面取り部12と、上記枢軸3の両端面との軸方向に関する位置関係が適正になる様にしていた。そして、図13に鎖線αで示す様に、上記枢軸3の両端面の中間部乃至上記両連結部5、6とは反対側部分にかしめ治具(パンチ)を押し付け、これら中間部乃至反対側部分の周縁部を径方向外方にかしめ広げていた。従って、上記枢軸3の両端部外周面と上記各通孔11の内周面とは、図14に示す様に、上記両連結部5、6寄り(図14の上寄り)部分で当接する。かしめ部13が形成された側、言い換えると両連結部5、6と反対側(図14の下側)では、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面との間に隙間14が介在する状態となる。
一方、特開平3−172506号公報には、板金製ロッカーアームの製造工程を工夫する事により、枢軸の両端部を支持する1対の側壁部の幅方向に関する厚さの差を小さく抑える技術が記載されている。この従来技術の場合には、先ず、素材となる金属板を塑性変形させる事により、図15(A)に示す様な第一中間素材15を造る。次いで、この第一中間素材15の一部に打ち抜き加工を施す事により、図15(B)に示す様な、略鼓状の透孔16を有する第二中間素材17とする。次いで、この第二中間素材17に、透孔16の両側部分を曲げ起こす加工を行い、互いに平行な1対の側壁部4aを有する第三中間素材18とする。
更に、図16(A)、図16(B)に示す様に、この第三中間素材18の各側壁部4の互いに整合する位置に形成した通孔11に両端部を支持した枢軸3の中間部周囲にローラ2を、ラジアルニードル軸受19により回転自在に支持して、板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアとする。上記特開平3−172506号公報に記載された発明の場合には、上記枢軸3の軸方向両端面の外周縁部を、それぞれ全周に亙ってかしめ広げている。従って、上記枢軸3の軸方向両端部は上記各通孔11の内径側に、該通孔11とほぼ同心に支持された状態となる。
図14に示した従来構造の第1例の様に、第一、第二の連結部5、6と反対側で、枢軸3の両端部の外周面と各通孔11の内周面との間に隙間14が介在する状態では、上記枢軸3の両端部に形成したかしめ部13が、図11に示したカム9からローラ2(更にはラジアルニードル軸受)を介して上記枢軸3に加えられる荷重を支承する事になる。即ち、エンジンの運転時にこの枢軸3には、図14の上方から下方に(リターンスプリング10の弾力に見合う)荷重が加わる。この荷重の作用方向で、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面との間に隙間14が介在する為、上記荷重が上記枢軸3の両端部の外周面から上記各通孔11の内周面に直接伝わる事はなく、上記かしめ部13が上記荷重を支承する事になる。
ところが、このかしめ部13と面取り部12との接触面積は狭く、しかも、かしめ部13は、元々上記枢軸3の両端部を塑性変形させて形成されている為、塑性変形し易い。この為、長期間に亙る使用に伴って上記かしめ部13が、径方向内方に塑性変形し、このかしめ部13と上記面取り部12との当接圧が低下する可能性がある。この様に当接圧が低下した状態では、上記枢軸3、並びにこの枢軸3の中間部周囲に支持された上記ローラ2が板金製ロッカーアーム1に対しがたついて、エンジンの運転時に発生する振動並びに騒音が大きくなる為、好ましくない。
図16に示した従来構造の第2例の場合、枢軸3の軸方向両端部が上記各通孔11の内径側に、ほぼ同心に支持される為、ラジアル荷重を支承する側で上記枢軸3の軸方向両端部の外周面と上記各通孔11の内周面との間に存在する隙間の厚さを、上記図14に示した第1例の場合よりも小さくできる。但し、上記ラジアル荷重を支承する側で上記枢軸3の軸方向両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とが確実に当接する訳ではない為、かしめ部の塑性変形に基づいてがたつきが発生する可能性は、依然として残っている。
尚、実公平4−44289号公報には、かしめ位置を規制する事により、枢軸の両端部の外周面と通孔の内周面とを、ラジアル荷重を支承する部分で当接させる構造が記載されている。但し、上記公報に記載された構造は、鋳造により造られたロッカーアームを対象としており、本発明の様に、軽量且つ低コストで造れる板金製ロッカーアームを有するカムフォロアとは異なる。
本発明のカムフォロアは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
発明の開示
本発明のカムフォロアは、板金製ロッカーアームと、枢軸と、ローラとから成る。
板金製ロッカーアームは、金属板に塑性加工を施す事により造られ、1対の側壁部と、これら両側壁部同士を連結する連結部とを備える。これら両側壁部の互いに整合する位置に1対の通孔を形成してある。
上記枢軸は、その両端面の外周縁部を前記1対の通孔の内周面に向けかしめ広げる事により、上記1対の側壁部同士の間に掛け渡す状態で固定されている。
又、上記ローラは、上記枢軸の中間部周囲に、回転自在に支持されている。
そして、使用状態でこの枢軸に、上記連結部の側から荷重が加わる。
特に、本発明のカムフォロアに於いては、上記各通孔の両端の開口のうち、上記各側壁部の外側面側の開口の周縁部に面取りが施されている。
上記各側壁部の厚さは、上記塑性加工に伴って不同になるが、上記各側壁部の厚さの差を、上記各通孔を形成した部分で上記面取りの軸方向長さよりも小さく(この長さ未満と)している。
更に、上記枢軸の軸方向両端面の外周縁部は、上記通孔の周縁部のうちで上記連結部に近い側の半部にかしめ付けている。これに伴って、上記枢軸の両端部の外周面と上記各通孔の内周面とを、上記連結部から遠い側で、互いに当接させている。
上述の様な構成を有する本発明のカムフォロアの場合には、塑性加工に伴って不同になる各側壁部の厚さの差を、各通孔を形成した部分で面取りの軸方向長さよりも小さくしている為、枢軸の両端面の外周縁部を前記面取り部分にかしめ付ける事ができる。
又、荷重を支承する側、即ち、荷重支承部分に於いて、上記枢軸の両端部の外周面と各通孔の内周面とが広い面積で当接する。しかも、この荷重支承部分でこれら各通孔の内周面と当接する、上記枢軸の両端部の外周面部分は、かしめ部の様に塑性変形させた部分ではない為、大きな面圧が加わった場合でも塑性変形しにくい。この為、長期間に亙る使用によっても、板金製ロッカーアームの各側壁部に対する上記枢軸の両端部の支持部にがたつきが発生しにくくなる。
発明を実施するための最良の形態
図1〜5は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本発明の特徴は、1対の側壁部4に対し枢軸3の両端部を支持する部分の構造にある。板金製ロッカーアームを備えたカムフォロア全体の構造及び作用に就いては、前述の米国特許第5048475号明細書、特公平6−81892号公報、特開平3−172506号公報に記載された構造を含め、従来から広く知られている構造と同様であるから、図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。尚、全図を通して、同様部材には、同じ参照数字を付してある。
本実施例のカムフォロアは、前述した従来構造の第1〜2例と同様に、板金製ロッカーアームと、ローラ2と、枢軸3とからなる。
板金製ロッカーアーム1は、鋼板等の金属板に塑性加工である絞り加工を施す事により造られ、1対の側壁部4と、これら両側壁部4同士を連結する第一、第二の連結部5、6とを備える。上記1対の側壁部4の中間部で互いに整合する部分にはそれぞれ通孔11を形成しており、これら両通孔11に、枢軸3の両端部を内嵌支持して、この枢軸3を上記両側壁部4同士の間に掛け渡している。上記両通孔11の両端の開口のうち、各側壁部4の外側面(互いに反対側の面)側の開口の周縁部には、部分円すい凹面状に面取りを施して面取り部21を形成している。
又、上記枢軸3の中間部の外周面には、高周波焼き入れにより、焼き入れ層20を全周に亙って形成している。図示の例ではこの焼き入れ層20の軸方向長さは、上記両側壁部4の内側面同士の間隔よりも少し長くなっている。従って、上記焼き入れ層20の両端部は、上記両通孔11内に入り込んでいる。この様な枢軸3の中間部の外周面は、ローラ2を支持する為のラジアルニードル軸受の内輪軌道として機能する。但し、上記枢軸3の両端部は焼き入れする事なく生のままとして、この両端部を上記各通孔11に対し固定する為の、かしめ部13aを容易に加工できる様にしている。
又、上記1対の側壁部4の厚さは、これら両側壁部4の幅方向(図1、3の上下方向)に関して極力均一にしている。即ち、従来技術の加工方法では、金属板に絞り加工を含む塑性加工を施す事により前記板金製ロッカーアーム1を形成する場合、上記両側壁部4の厚さが、第一、第二の連結部5、6に近い側(図1、2、4の上側)で薄く、この連結部から遠い側(図1、2、4の下側)で厚くなる傾向になる。これに対して本例に使用する上記板金製ロッカーアーム1の場合には、上記板金製ロッカーアーム1の加工方法を工夫する事により、上記両側壁部4の厚さを、幅方向に関して極力均一にしている。
上記1対の側壁部4の厚さに関しては、上記塑性加工に伴って上記各側壁部の厚さ4が不同になるとしても、上記各通孔11を形成した部分で、上記各側壁部4の厚さの差を、少なくとも、前記面取り部21の軸方向長さL21(図5)よりも小さくしている。この点に就いて、図5により説明する。この図5の実線は、幅方向に関する厚さが均一である側壁部4の外側面位置を表している。この状態では、1対の側壁部4の外側面同士は互いに平行である。これに対し、塑性加工に伴って幅方向に関する厚さが不同になった部分、具体的には上記第一、第二の連結部5、6に近い程薄くなった側壁部4の場合、1対の側壁部4の内側面同士を平行にする必要上、外側面同士は互いに非平行になる。具体的には、図5に鎖線αで示す様に、上記第一、第二の連結部5、6に近づく程互いに間隔が狭くなる方向に傾斜する。
この様に上記両側壁部4の外側面同士が非平行になった場合でも、加工の都合上、上記面取り21部の中心軸は前記各通孔11の中心軸と一致する事が一般的である。従って、コストを抑えた一般的な加工方法を採用した場合には、上記面取り部21の幅が円周方向に関して不同になる。但し、上記厚さの差を、上記各通孔11を形成した部分で、上記面取り部21の軸方向長さL21よりも小さくしている為、この面取り部21が円周方向の一部、具体的には上記第一、第二の連結部5、6に近い側の端部で途切れる事はない。上記図5の鎖線αは、上記各側壁部4の厚さの差を、上記各通孔11を形成した部分で、上記面取り部21の軸方向長さL21に一致させた状態を表している。これに対して本例の場合には、上記各側壁部4の厚さの差が上記鎖線αで表した状態よりも小さいので、換言すると上記鎖線の傾きがαより小さいので、各側壁部4の外側面が、鎖線αと実線との間に存在し、上記面取り部21が全周で連続する。言い換えれば、上記各側壁部4の厚さが小さくなった、図5における通孔11の上端部分でも、上記面取り部21が途切れる事はない。
上述の様な通孔11及び面取り部21を形成した上記各側壁部4には、前記枢軸3の軸方向両端部を支持固定している。そして、この枢軸3の中間部周囲にローラ2を、ラジアルニードル軸受19(図16参照)を介して回転自在に支持している。エンジンへの組み付け状態で上記枢軸3には、カム9(図11参照)の回転に伴い、上記第一、第二の連結部5、6の側から(図1〜5の下向きの)力が加わる。
上記枢軸3を上記両側壁部4同士の間に掛け渡す為に、本例の場合には、この枢軸3の両端部を上記各通孔11に内嵌すると共に、この枢軸3の両端面の外周縁部を、上記各通孔11の周縁部のうちで上記第一、第二の連結部5、6に近い側の半部(図1〜4の上半部)にかしめ付けている。この為に、図3に鎖線βで示す様に、上記枢軸3の両端面の周方向一部で、中間部乃至上記第一、第二の連結部5、6に近い側に、かしめ治具を押し付け、上記各かしめ部13aを形成している。そして、このかしめ付けに伴って、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とを、上記第一、第二の連結部5、6から遠い側(図1〜4の下側)で互いに当接させている。この場合に、上記各かしめ部13aの外周面は、上記各面取り部21に当接する。そして、これら各かしめ部13aの加工に伴って、上記枢軸3の両端部を上記第一、第二の連結部5、6から離れる側に強く押し、この枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とを、上記第一、第二の連結部5、6から遠い側(図1〜4の下側)で互いに強く当接させている。
上述の様な構成を有する本発明のカムフォロアの場合には、荷重を支承する側、即ち、荷重支承部分に於いて、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とが広い面積で当接する。又、この荷重支承部分でこれら各通孔11の内周面と当接する、上記枢軸3の両端部外周面部分は、上記各かしめ部13aの様に塑性変形させた部分ではない為、大きな面圧が加わった場合でも塑性変形しにくい。特に図示の例では、上記各通孔11の内周面と当接する上記枢軸3の両端部の外周面のうちの一部に、前記焼き入れ層20が存在する。この焼き入れ層20は硬く、極めて変形(特に塑性変形)しにくい。この為、長期間に亙る使用によっても、板金製ロッカーアーム1を構成する上記両側壁部4に対する上記枢軸3の両端部の支持部にがたつきが発生しにくくなる。又、上記各かしめ部13aがそれぞれの全長に亙って上記各面取り部21に係合する為、これら各かしめ部13aと上記両側壁部4との係合強度を十分に確保できる。
尚、本発明を実施する場合に、上記両側壁部4の厚さを幅方向に関して極力均一にする為の加工方法は、前述の図15(A)〜(F)に示した特開平3−172506号公報に記載された方法、或は特開平5−272310号公報に記載された様に、打ち抜き、折り曲げ加工後に締り加工を施す方法の他、厚めの金属板を使用してこれを面方向に押し広げる事により、肉厚を均一にする方法を採用する事もできる。又、上記各公報に記載された方法と、厚めの金属板を面方向に押し広げる方法とを組み合わせて実施する事もできる。何れにしても、厚めの金属板を面方向に押し広げる方法は、図6(A)、(B)に示す様に、第一、第二の連結部5、6の端部と、球面座及びローラ2の抱持部の立ち上がり部とを結ぶ仮想直線γよりも、枢軸3がカム9(図11参照)の側(図6の上側)に位置している、所謂高重心型のカムフォロアを造る場合に好適である。
この様な高重心型のカムフォロアを構成する板金製ロッカーアームの場合、上記図15(A)〜(F)に示した方法で造るのは難しく、金属板の絞り量が多くなる。この為、一般的な方法では、前述の図12、14に示した様に、両側板部4の厚さが幅方向に関して不同になる程度が著しくなり易い。そこで、板金製ロッカーアームを造る為の金属板として、厚さ寸法の大きめのものを使用し、この金属板を、通孔11部分を中心に面方向に押し広げてこれら各通孔11の周囲部分の板厚を均一にする。この場合に、これら各通孔11の周囲部分から外れた部分は、図7に示す様に、厚さが大きいままとなっても良い。この様にすれば、枢軸の両端部を支持すべき中央部分では、上記両側壁部4の厚さを幅方向に関して均一にできる。
産業上の利用の可能性
本発明は、以上に述べた通り構成され作用するので、軽量且つ低コストで造れる板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアの耐久性向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態の第1例によるカムフォロアを示す側面図である。
図2は、カムフォロアの枢軸の両端部をかしめる以前の状態を、ラジアルニードル軸受及びローラを省略して示す、図1のII−II断面図である。
図3は、枢軸の両端部をかしめる為にかしめ治具を押し付ける位置を示す、図2のIII矢視図である。
図4は、枢軸の両端部をかしめた後の状態で示す、図2と同様の図である。
図5は、枢軸を挿入する以前の状態で示す、図2のV部拡大図である。
図6は、本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同方向から見た断面図である。
図7は、図6のVII−VII断面図である。
図8は、従来から知られている板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアの1例を示す斜視図である。
図9は、図8の上方から見た平面図である。
図10は、図9のX−X断面図である。
図11は、エンジンへカムフォロアを組み付けた状態を示すエンジンの一部の断面図である。
図12は、厚さの差を誇張した状態で、枢軸の両端部にかしめ部を形成する以前の状態で示す、図10のXII−XII断面図である。
図13は、枢軸の両端部をかしめる為にかしめ治具を押し付ける位置を示す、図12のXIII矢視図である。
図14は、枢軸の両端部をかしめた後の状態で示す、図12と同様の図である。
図15(A)〜(C)は、従来から知られている板金製ロッカーアームの製造方法を工程順に示す平面図図である。
図15(D)〜(F)は、各々図15(A)〜(C)の中央横断面図である。
図16(A)は、図15の工程順により造られた板金製ロッカーアームを組み込んだカムフォロア装置の側面図である。
図16(B)は、図16(A)のカムフォロア装置の矢視方向断面図である。
この発明は、金属板にプレス加工を施す事により造る板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアの改良に関する。
背景技術
レシプロエンジン(往復ピストンエンジン)には、一部の2サイクルエンジンを除き、クランクシャフトの回転と同期して開閉する吸気弁及び排気弁を設けている。そして、カムフォロアが、エンジンの動弁機構に組み込まれ、カムシャフトの回転を弁体(吸気弁及び排気弁)の往復運動に変換する。この様なレシプロエンジンでは、上記クランクシャフトの回転と同期して(4サイクルエンジンの場合には1/2の回転速度で)回転するカムシャフトの動きを、カムフォロアのロッカーアームにより上記吸気弁及び排気弁に伝達し、これら吸気弁及び排気弁の弁体を軸方向に亙り往復運動させる。
この様に、エンジンの動弁機構に組み込まれるロッカーアームの強度を確保しつつ軽量化を図る為、鋼板等の金属板にプレス加工を施してロッカーアームを造る事が考えられ、実施されている。この様な事情で考えられた板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアのうちで、図8〜11は、米国特許第5048475号明細書に記載されたカムフォロアを示している。カムフォロアは、板金製ロッカーアーム1と、ローラ2と、枢軸3とからなり、板金製ロッカーアーム1に対してローラ2が、枢軸3により回転自在に支持されている。
板金製ロッカーアーム1は、給気弁や排気弁(図示略)の弁体7、ラッシュアジャスタを構成して、上記板金製ロッカーアーム1の揺動中心となるプランジャ8、およびカムシャフト9と関連している。板金製ロッカーアーム1は、例えば2〜4mm程度の厚さを有する鋼板等の金属板に、不要部分を除却する為の打ち抜き加工、並びに所望形状を得る為の、絞り加工等の塑性加工を施して成り、1対の側壁部4と、これら両側壁部4同士を連結する第一、第二の連結部5、6とを備える。これら両連結部5、6のうちの第一の連結部5は、弁体7の基端面を突き当ててこの弁体7を変位させる為の押圧部として機能し、第二の連結部6はプランジャ8の先端面を突き当てる為の支点部として機能する。この為に図示の例では、上記第二の連結部6の片面(図10の下面)に、球状凹部を形成している。尚、図示の例とは異なり、第二の連結部に相当する部分にねじ孔を設け、このねじ孔部分に、端部に球面部を有するアジャストねじを螺合固定する構造も、従来から知られている。
一方、上記両連結部5、6同士の間に、上記枢軸3により回転自在に支持した上記ローラ2を配置している。ローラ2を支持する為に、上記1対の側壁部4の互いに整合する位置に形成した通孔に前記枢軸3の両端部を内嵌し、更にこの枢軸3の両端面の外周縁部をこれら各通孔の周縁部に向けかしめ広げている。この構成により、この枢軸3の両端部を上記1対の側壁部4に、これら両側壁部4同士の間に掛け渡した状態で、固定している。上記ローラ2は、この様にしてこれら両側壁部4同士の間に掛け渡された上記枢軸3の中間部周囲に、直接或はラジアルニードル軸受を介して、回転自在に支持している。
エンジンへの組み付け状態では、図11に示す様に、前記第一の連結部5の片面(図11の下面)に前記弁体7の基端部を突き当て、上記第二の連結部6の片面に設けた球状凹部に前記プランジャ8の先端面を突き当てると共に、上記ローラ2の外周面に、カムシャフトの中間部に固設したカム9の外周面を当接させる。エンジンの運転時には、このカム9の回転に伴って前記板金製ロッカーアーム1が、上記プランジャ8の先端面と上記球状凹部との当接部を中心(支点)として揺動変位し、上記弁体7を、上記第一の連結部5の押圧力とリターンスプリング10の弾力とにより軸方向に往復移動させる。尚、図示は省略するが、特公平6−81892号公報等にも、同様の構造を有する板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアが記載されている。
金属板に塑性加工を施して成る板金製ロッカーアーム1は、塑性加工の過程でこの金属板の厚さが変化する為、各部の形状及び構造を工夫しないと、十分な耐久性を確保できない可能性がある。この点に就いて、上述した図8〜11に図12〜14を加えて説明する。
図8〜11に示した様な板金製ロッカーアーム1を、鋼板等の金属板に絞り加工を施す事により造る場合、一般的な加工方法による場合には、前記1対の側壁部4の幅方向(図10、11の上下方向)両端部のうち、前記第一、第二の連結部5、6側(図10、11の上側)の端部が、反対側の端部よりも(図10、11の下側)、面方向に関する延伸量が多くなり、厚さが薄くなる。具体的には、上記両側壁部4の幅方向に関する断面形状は、図12、14に誇張して示す様に、上記各連結部5、6から離れる程(図12、14で下側に行く程)厚くなる方向に傾斜したくさび状となる。一方、上記両側壁部4の内側面同士は、互いに平行にする必要がある。この理由は、これら両側壁部4の内側面と、これら両側壁部4同士の間に配置するローラ2とが片当たりするのを防止して、このローラ2の回転が円滑に行なわれる様にする為である。
この様に、それぞれがくさび状の断面形状を有する上記両側壁部4の内側面同士を互いに平行に配置した場合には、これら両側壁部4の外側面同士は、図12、14に示す様に互いに非平行になる。具体的には、これら両側壁部4の外側面同士の間隔が、上記両連結部5、6から離れる程(図12、14の下に向かう程)、漸次大きくなる。この様に両側壁部4の外側面同士の間隔が漸次変化するのは、これら両側壁部4の幅方向中間部で前記枢軸3の両端部を固定する為の通孔11を形成した部分でも同様である。例えば、本発明者が行なった実験並びに測定の結果、上記両側壁部4の厚さは、上記両連結部5、6側の端縁(図12、14の上端縁)で凡そ1mm、反対側端縁(図12の下端縁)で凡そ3mmになった。この場合に、上記各通孔11の周縁部の厚さに関しては、上記両連結部5、6の側で2.3mm、反対側で2.9mmになった。この厚さの相違は、そのまま上記両側壁部4の外側面同士の非平行度となる。
この様に、上記両側壁部4の外側面同士が非平行な状態では、上記枢軸3の両端部を上記各通孔11の開口の周縁部に形成した面取り部12に対し、全周に亙って均等にかしめ固定する事はできない。即ち、上記枢軸3の両端面はこの枢軸3の軸心に対し直角方向に存在する為、この両端面と上記面取り部12との軸方向に関する位置関係は、円周方向に関して不同になる。十分なかしめ強度を確保する為には、上記両端面と上記面取り部12との軸方向に関する位置関係を適正にする必要があるが、上記両側壁部4の外側面同士が非平行な限り、全周に亙って上記位置関係を適正にする事はできない。尚、上記枢軸3の軸方向両端面を、上記外側面に合わせて非平行にする事は、量産性を考えた場合には非現実的である。
この為に従来は、図12に示す様に、前記両連結部5、6とは反対側(図12の下側)で、上記各通孔11の周縁部に形成した面取り部12と、上記枢軸3の両端面との軸方向に関する位置関係が適正になる様にしていた。そして、図13に鎖線αで示す様に、上記枢軸3の両端面の中間部乃至上記両連結部5、6とは反対側部分にかしめ治具(パンチ)を押し付け、これら中間部乃至反対側部分の周縁部を径方向外方にかしめ広げていた。従って、上記枢軸3の両端部外周面と上記各通孔11の内周面とは、図14に示す様に、上記両連結部5、6寄り(図14の上寄り)部分で当接する。かしめ部13が形成された側、言い換えると両連結部5、6と反対側(図14の下側)では、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面との間に隙間14が介在する状態となる。
一方、特開平3−172506号公報には、板金製ロッカーアームの製造工程を工夫する事により、枢軸の両端部を支持する1対の側壁部の幅方向に関する厚さの差を小さく抑える技術が記載されている。この従来技術の場合には、先ず、素材となる金属板を塑性変形させる事により、図15(A)に示す様な第一中間素材15を造る。次いで、この第一中間素材15の一部に打ち抜き加工を施す事により、図15(B)に示す様な、略鼓状の透孔16を有する第二中間素材17とする。次いで、この第二中間素材17に、透孔16の両側部分を曲げ起こす加工を行い、互いに平行な1対の側壁部4aを有する第三中間素材18とする。
更に、図16(A)、図16(B)に示す様に、この第三中間素材18の各側壁部4の互いに整合する位置に形成した通孔11に両端部を支持した枢軸3の中間部周囲にローラ2を、ラジアルニードル軸受19により回転自在に支持して、板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアとする。上記特開平3−172506号公報に記載された発明の場合には、上記枢軸3の軸方向両端面の外周縁部を、それぞれ全周に亙ってかしめ広げている。従って、上記枢軸3の軸方向両端部は上記各通孔11の内径側に、該通孔11とほぼ同心に支持された状態となる。
図14に示した従来構造の第1例の様に、第一、第二の連結部5、6と反対側で、枢軸3の両端部の外周面と各通孔11の内周面との間に隙間14が介在する状態では、上記枢軸3の両端部に形成したかしめ部13が、図11に示したカム9からローラ2(更にはラジアルニードル軸受)を介して上記枢軸3に加えられる荷重を支承する事になる。即ち、エンジンの運転時にこの枢軸3には、図14の上方から下方に(リターンスプリング10の弾力に見合う)荷重が加わる。この荷重の作用方向で、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面との間に隙間14が介在する為、上記荷重が上記枢軸3の両端部の外周面から上記各通孔11の内周面に直接伝わる事はなく、上記かしめ部13が上記荷重を支承する事になる。
ところが、このかしめ部13と面取り部12との接触面積は狭く、しかも、かしめ部13は、元々上記枢軸3の両端部を塑性変形させて形成されている為、塑性変形し易い。この為、長期間に亙る使用に伴って上記かしめ部13が、径方向内方に塑性変形し、このかしめ部13と上記面取り部12との当接圧が低下する可能性がある。この様に当接圧が低下した状態では、上記枢軸3、並びにこの枢軸3の中間部周囲に支持された上記ローラ2が板金製ロッカーアーム1に対しがたついて、エンジンの運転時に発生する振動並びに騒音が大きくなる為、好ましくない。
図16に示した従来構造の第2例の場合、枢軸3の軸方向両端部が上記各通孔11の内径側に、ほぼ同心に支持される為、ラジアル荷重を支承する側で上記枢軸3の軸方向両端部の外周面と上記各通孔11の内周面との間に存在する隙間の厚さを、上記図14に示した第1例の場合よりも小さくできる。但し、上記ラジアル荷重を支承する側で上記枢軸3の軸方向両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とが確実に当接する訳ではない為、かしめ部の塑性変形に基づいてがたつきが発生する可能性は、依然として残っている。
尚、実公平4−44289号公報には、かしめ位置を規制する事により、枢軸の両端部の外周面と通孔の内周面とを、ラジアル荷重を支承する部分で当接させる構造が記載されている。但し、上記公報に記載された構造は、鋳造により造られたロッカーアームを対象としており、本発明の様に、軽量且つ低コストで造れる板金製ロッカーアームを有するカムフォロアとは異なる。
本発明のカムフォロアは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
発明の開示
本発明のカムフォロアは、板金製ロッカーアームと、枢軸と、ローラとから成る。
板金製ロッカーアームは、金属板に塑性加工を施す事により造られ、1対の側壁部と、これら両側壁部同士を連結する連結部とを備える。これら両側壁部の互いに整合する位置に1対の通孔を形成してある。
上記枢軸は、その両端面の外周縁部を前記1対の通孔の内周面に向けかしめ広げる事により、上記1対の側壁部同士の間に掛け渡す状態で固定されている。
又、上記ローラは、上記枢軸の中間部周囲に、回転自在に支持されている。
そして、使用状態でこの枢軸に、上記連結部の側から荷重が加わる。
特に、本発明のカムフォロアに於いては、上記各通孔の両端の開口のうち、上記各側壁部の外側面側の開口の周縁部に面取りが施されている。
上記各側壁部の厚さは、上記塑性加工に伴って不同になるが、上記各側壁部の厚さの差を、上記各通孔を形成した部分で上記面取りの軸方向長さよりも小さく(この長さ未満と)している。
更に、上記枢軸の軸方向両端面の外周縁部は、上記通孔の周縁部のうちで上記連結部に近い側の半部にかしめ付けている。これに伴って、上記枢軸の両端部の外周面と上記各通孔の内周面とを、上記連結部から遠い側で、互いに当接させている。
上述の様な構成を有する本発明のカムフォロアの場合には、塑性加工に伴って不同になる各側壁部の厚さの差を、各通孔を形成した部分で面取りの軸方向長さよりも小さくしている為、枢軸の両端面の外周縁部を前記面取り部分にかしめ付ける事ができる。
又、荷重を支承する側、即ち、荷重支承部分に於いて、上記枢軸の両端部の外周面と各通孔の内周面とが広い面積で当接する。しかも、この荷重支承部分でこれら各通孔の内周面と当接する、上記枢軸の両端部の外周面部分は、かしめ部の様に塑性変形させた部分ではない為、大きな面圧が加わった場合でも塑性変形しにくい。この為、長期間に亙る使用によっても、板金製ロッカーアームの各側壁部に対する上記枢軸の両端部の支持部にがたつきが発生しにくくなる。
発明を実施するための最良の形態
図1〜5は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本発明の特徴は、1対の側壁部4に対し枢軸3の両端部を支持する部分の構造にある。板金製ロッカーアームを備えたカムフォロア全体の構造及び作用に就いては、前述の米国特許第5048475号明細書、特公平6−81892号公報、特開平3−172506号公報に記載された構造を含め、従来から広く知られている構造と同様であるから、図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。尚、全図を通して、同様部材には、同じ参照数字を付してある。
本実施例のカムフォロアは、前述した従来構造の第1〜2例と同様に、板金製ロッカーアームと、ローラ2と、枢軸3とからなる。
板金製ロッカーアーム1は、鋼板等の金属板に塑性加工である絞り加工を施す事により造られ、1対の側壁部4と、これら両側壁部4同士を連結する第一、第二の連結部5、6とを備える。上記1対の側壁部4の中間部で互いに整合する部分にはそれぞれ通孔11を形成しており、これら両通孔11に、枢軸3の両端部を内嵌支持して、この枢軸3を上記両側壁部4同士の間に掛け渡している。上記両通孔11の両端の開口のうち、各側壁部4の外側面(互いに反対側の面)側の開口の周縁部には、部分円すい凹面状に面取りを施して面取り部21を形成している。
又、上記枢軸3の中間部の外周面には、高周波焼き入れにより、焼き入れ層20を全周に亙って形成している。図示の例ではこの焼き入れ層20の軸方向長さは、上記両側壁部4の内側面同士の間隔よりも少し長くなっている。従って、上記焼き入れ層20の両端部は、上記両通孔11内に入り込んでいる。この様な枢軸3の中間部の外周面は、ローラ2を支持する為のラジアルニードル軸受の内輪軌道として機能する。但し、上記枢軸3の両端部は焼き入れする事なく生のままとして、この両端部を上記各通孔11に対し固定する為の、かしめ部13aを容易に加工できる様にしている。
又、上記1対の側壁部4の厚さは、これら両側壁部4の幅方向(図1、3の上下方向)に関して極力均一にしている。即ち、従来技術の加工方法では、金属板に絞り加工を含む塑性加工を施す事により前記板金製ロッカーアーム1を形成する場合、上記両側壁部4の厚さが、第一、第二の連結部5、6に近い側(図1、2、4の上側)で薄く、この連結部から遠い側(図1、2、4の下側)で厚くなる傾向になる。これに対して本例に使用する上記板金製ロッカーアーム1の場合には、上記板金製ロッカーアーム1の加工方法を工夫する事により、上記両側壁部4の厚さを、幅方向に関して極力均一にしている。
上記1対の側壁部4の厚さに関しては、上記塑性加工に伴って上記各側壁部の厚さ4が不同になるとしても、上記各通孔11を形成した部分で、上記各側壁部4の厚さの差を、少なくとも、前記面取り部21の軸方向長さL21(図5)よりも小さくしている。この点に就いて、図5により説明する。この図5の実線は、幅方向に関する厚さが均一である側壁部4の外側面位置を表している。この状態では、1対の側壁部4の外側面同士は互いに平行である。これに対し、塑性加工に伴って幅方向に関する厚さが不同になった部分、具体的には上記第一、第二の連結部5、6に近い程薄くなった側壁部4の場合、1対の側壁部4の内側面同士を平行にする必要上、外側面同士は互いに非平行になる。具体的には、図5に鎖線αで示す様に、上記第一、第二の連結部5、6に近づく程互いに間隔が狭くなる方向に傾斜する。
この様に上記両側壁部4の外側面同士が非平行になった場合でも、加工の都合上、上記面取り21部の中心軸は前記各通孔11の中心軸と一致する事が一般的である。従って、コストを抑えた一般的な加工方法を採用した場合には、上記面取り部21の幅が円周方向に関して不同になる。但し、上記厚さの差を、上記各通孔11を形成した部分で、上記面取り部21の軸方向長さL21よりも小さくしている為、この面取り部21が円周方向の一部、具体的には上記第一、第二の連結部5、6に近い側の端部で途切れる事はない。上記図5の鎖線αは、上記各側壁部4の厚さの差を、上記各通孔11を形成した部分で、上記面取り部21の軸方向長さL21に一致させた状態を表している。これに対して本例の場合には、上記各側壁部4の厚さの差が上記鎖線αで表した状態よりも小さいので、換言すると上記鎖線の傾きがαより小さいので、各側壁部4の外側面が、鎖線αと実線との間に存在し、上記面取り部21が全周で連続する。言い換えれば、上記各側壁部4の厚さが小さくなった、図5における通孔11の上端部分でも、上記面取り部21が途切れる事はない。
上述の様な通孔11及び面取り部21を形成した上記各側壁部4には、前記枢軸3の軸方向両端部を支持固定している。そして、この枢軸3の中間部周囲にローラ2を、ラジアルニードル軸受19(図16参照)を介して回転自在に支持している。エンジンへの組み付け状態で上記枢軸3には、カム9(図11参照)の回転に伴い、上記第一、第二の連結部5、6の側から(図1〜5の下向きの)力が加わる。
上記枢軸3を上記両側壁部4同士の間に掛け渡す為に、本例の場合には、この枢軸3の両端部を上記各通孔11に内嵌すると共に、この枢軸3の両端面の外周縁部を、上記各通孔11の周縁部のうちで上記第一、第二の連結部5、6に近い側の半部(図1〜4の上半部)にかしめ付けている。この為に、図3に鎖線βで示す様に、上記枢軸3の両端面の周方向一部で、中間部乃至上記第一、第二の連結部5、6に近い側に、かしめ治具を押し付け、上記各かしめ部13aを形成している。そして、このかしめ付けに伴って、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とを、上記第一、第二の連結部5、6から遠い側(図1〜4の下側)で互いに当接させている。この場合に、上記各かしめ部13aの外周面は、上記各面取り部21に当接する。そして、これら各かしめ部13aの加工に伴って、上記枢軸3の両端部を上記第一、第二の連結部5、6から離れる側に強く押し、この枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とを、上記第一、第二の連結部5、6から遠い側(図1〜4の下側)で互いに強く当接させている。
上述の様な構成を有する本発明のカムフォロアの場合には、荷重を支承する側、即ち、荷重支承部分に於いて、上記枢軸3の両端部の外周面と上記各通孔11の内周面とが広い面積で当接する。又、この荷重支承部分でこれら各通孔11の内周面と当接する、上記枢軸3の両端部外周面部分は、上記各かしめ部13aの様に塑性変形させた部分ではない為、大きな面圧が加わった場合でも塑性変形しにくい。特に図示の例では、上記各通孔11の内周面と当接する上記枢軸3の両端部の外周面のうちの一部に、前記焼き入れ層20が存在する。この焼き入れ層20は硬く、極めて変形(特に塑性変形)しにくい。この為、長期間に亙る使用によっても、板金製ロッカーアーム1を構成する上記両側壁部4に対する上記枢軸3の両端部の支持部にがたつきが発生しにくくなる。又、上記各かしめ部13aがそれぞれの全長に亙って上記各面取り部21に係合する為、これら各かしめ部13aと上記両側壁部4との係合強度を十分に確保できる。
尚、本発明を実施する場合に、上記両側壁部4の厚さを幅方向に関して極力均一にする為の加工方法は、前述の図15(A)〜(F)に示した特開平3−172506号公報に記載された方法、或は特開平5−272310号公報に記載された様に、打ち抜き、折り曲げ加工後に締り加工を施す方法の他、厚めの金属板を使用してこれを面方向に押し広げる事により、肉厚を均一にする方法を採用する事もできる。又、上記各公報に記載された方法と、厚めの金属板を面方向に押し広げる方法とを組み合わせて実施する事もできる。何れにしても、厚めの金属板を面方向に押し広げる方法は、図6(A)、(B)に示す様に、第一、第二の連結部5、6の端部と、球面座及びローラ2の抱持部の立ち上がり部とを結ぶ仮想直線γよりも、枢軸3がカム9(図11参照)の側(図6の上側)に位置している、所謂高重心型のカムフォロアを造る場合に好適である。
この様な高重心型のカムフォロアを構成する板金製ロッカーアームの場合、上記図15(A)〜(F)に示した方法で造るのは難しく、金属板の絞り量が多くなる。この為、一般的な方法では、前述の図12、14に示した様に、両側板部4の厚さが幅方向に関して不同になる程度が著しくなり易い。そこで、板金製ロッカーアームを造る為の金属板として、厚さ寸法の大きめのものを使用し、この金属板を、通孔11部分を中心に面方向に押し広げてこれら各通孔11の周囲部分の板厚を均一にする。この場合に、これら各通孔11の周囲部分から外れた部分は、図7に示す様に、厚さが大きいままとなっても良い。この様にすれば、枢軸の両端部を支持すべき中央部分では、上記両側壁部4の厚さを幅方向に関して均一にできる。
産業上の利用の可能性
本発明は、以上に述べた通り構成され作用するので、軽量且つ低コストで造れる板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアの耐久性向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態の第1例によるカムフォロアを示す側面図である。
図2は、カムフォロアの枢軸の両端部をかしめる以前の状態を、ラジアルニードル軸受及びローラを省略して示す、図1のII−II断面図である。
図3は、枢軸の両端部をかしめる為にかしめ治具を押し付ける位置を示す、図2のIII矢視図である。
図4は、枢軸の両端部をかしめた後の状態で示す、図2と同様の図である。
図5は、枢軸を挿入する以前の状態で示す、図2のV部拡大図である。
図6は、本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同方向から見た断面図である。
図7は、図6のVII−VII断面図である。
図8は、従来から知られている板金製ロッカーアームを備えたカムフォロアの1例を示す斜視図である。
図9は、図8の上方から見た平面図である。
図10は、図9のX−X断面図である。
図11は、エンジンへカムフォロアを組み付けた状態を示すエンジンの一部の断面図である。
図12は、厚さの差を誇張した状態で、枢軸の両端部にかしめ部を形成する以前の状態で示す、図10のXII−XII断面図である。
図13は、枢軸の両端部をかしめる為にかしめ治具を押し付ける位置を示す、図12のXIII矢視図である。
図14は、枢軸の両端部をかしめた後の状態で示す、図12と同様の図である。
図15(A)〜(C)は、従来から知られている板金製ロッカーアームの製造方法を工程順に示す平面図図である。
図15(D)〜(F)は、各々図15(A)〜(C)の中央横断面図である。
図16(A)は、図15の工程順により造られた板金製ロッカーアームを組み込んだカムフォロア装置の側面図である。
図16(B)は、図16(A)のカムフォロア装置の矢視方向断面図である。
Claims (3)
- ロッカーアームと、枢軸と、ローラとからなるカムフォロアであって、
(1)ロッカーアームは、
(1a)金属板に絞り加工を施すことにより造られ、
(1b)1対の側壁部と、
(1c)該1対の側壁部同士を連結する連結部とを有し、
(1d)該1対の側壁部の互いに整合する位置に1対の通孔が形成され、
(1e)前記各通孔の両端の開口のうち、前記各側壁部の外側面側の開口の周縁部に面取りが施され、
(1d)絞り加工に伴って、不同になる前記各側壁部の厚さの差が、前記各通孔を形成した部分で前記面取りの軸方向長さよりも小さくなっていて、
(2)枢軸は、
(2a)両端面に外周縁部を有し、
(2b)1対の通孔にはまり、前記1対の側壁部同士の間に掛け渡され、
(2c)連結側を上側とし、反連結側を下側として、前記枢軸の軸方向両端面の外周縁部が、前記通孔の周縁部の上側に対し、かしめられている、
(3)ローラは、前記枢軸の中間部周囲に回転自在に支持されている。 - 請求項1に記載したカムフォロアであって、ロッカーアームに対し、枢軸の軸方向両端面が、前記面取りの内周円の最上点の軸方向位置と該内周円の最下点の軸方向位置との間に位置する。
- 枢軸の中間部でローラの内径側に向かい合う部分が焼き入れ硬化されると共に、前記枢軸の外周縁部のかしめられる部分は焼き入れ硬化されずに生のままとされている。
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