JPH05179907A - 板金ローラロッカアームとその製造方法 - Google Patents
板金ローラロッカアームとその製造方法Info
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Abstract
つコストの低い板金製ローラロッカアームを製造するこ
と。 【構成】 形状打抜き工程(a)で、板材の一方を切欠
かれて他方に連結部12設けられ、切欠きより外側にロ
ーラ支持部13が形成された展開状の本体11を形成
し、折曲げ工程(b)で本体11をローラ支持部13が
同軸上になるよう断面コの字状に折曲げて側壁11cを
形成し、しぼり工程(c)で連結部12にピボット係合
部12aを形成し、接合工程(d)で側壁11c間の端
部に別体で形成した溝14aを有するバルブ係合部材1
4を接合した。
Description
受けてシリンダーヘッドに設けられたバルブの開閉を行
なうローラロッカアーム、詳しくは、板金成形されたロ
ーラロッカアームとその製造方法に関するものである。
ーラロッカアームは、一般に耐久性を考慮して、ローラ
以外の部分はロストワックスや熱間鋳造等で一体で製造
されおり、強度的には問題はないがコストが非常に高い
ことが難点であった。
ローラロッカアームが一部量産されている。このロッカ
アームは図21に示すように、同図(a)に示す形状打
抜き工程で、中央にローラ装着部になる開口とその近傍
が外方向に膨らみを持つロッカアーム本体の展開形状に
板金材を打抜き、ついで、図21(b)に示す折曲げ工
程で断面形状が下向きコの字状になるよう折り曲げて側
板を形成し、その一端を絞り込んでバルブ嵌合部を形成
し、ローラ挿入部を形成するのに、図21(c)に示す
ように、上記絞り込んだ側板の一端を上方から下方に向
かって押圧し、開口の両側壁部を前記一端と対象的に上
方へ押圧して側壁を変形させてローラ挿入部を形成し、
図21(d)に示す絞り工程で、バルブ嵌合部が形成さ
れた一端と対向する他端をラッシュアジャスタのピボッ
ト部に応じた形状に絞り込みでピボット係合部を形成
し、さらに、ローラ挿入部の外側壁に穴を空けてローラ
支持部を設け、その後、ローラを支持部に軸で固定して
いる。
うにして形成されたローラロッカアームでは、バルブ嵌
合部を一体成形するのにバルブに向かって(下向きに)
ロッカアーム本体を断面コの字状に成形しているので、
バルブ嵌合部やローラ挿入部を形成するのにロッカアー
ム本体を上下方向に押圧しなければならず、板金成形と
いうより素材が板金の冷間鍛造に近い。そのため、バル
ブ嵌合部やローラ挿入部の成形精度の確保が困難であ
る。また、ロッカアーム本体の板厚が、冷間鍛造に複雑
な成形のために薄くなりロッカアームの剛性が高くない
という問題がある。
が連結部で連結していて他方が切欠かれて開口されてお
り、前記連結部の幅で断面が上向きコの字状に曲げられ
たローラ支持部が形成される一対の側壁を有する本体
と、上記連結部に成形されるピボット係合部と、上記開
口内に位置し上記ローラ支持部に軸を介して支持される
ローラ部材と、上記開口の端部に一体的手段で固着され
る上記本体と別体で形成されるバルブ係合部材とからな
る板金ローラロッカアームを、次の工程を含む方法で製
造した。
し、前記切欠きより外側にローラ支持部を形成する形状
打抜き工程と、上記連結部を挾んで上記ローラ支持部が
同軸上になる一対の側壁を形成する折曲げ工程と、上記
連結部にピボット係合部を成形するしぼり成形工程と、
上記切欠きによって上記側壁間に形成される開口に別体
で形成したバルブ係合部材を接合させる接合工程よりな
る製造方法。
に連結部を設けると共に、切欠き周部に穴が形成された
展開状態のロッカアーム本体を、折曲げ工程で上向きコ
の字状に折り曲げると共に、上記本体と別体でバルブ嵌
合部を成形して後付けとしたので、側板の設計自由度
(打抜き工程時における本体展開形状の自由度)が大き
くなり、従来のように側板を絞り込んだり上下方向に押
圧しなくても本体折曲げ工程と結合工程でローラ挿入部
とバルブ嵌合部が形成される。
る。
シリンダーヘッド1にはバルブ2、バルブスプリング
3、ラッシュアジャスタ4、カムシャフト5、ロッカア
ーム6から構成された動弁機構が設けられている。ロッ
カアーム6はローラ7を有するローラロッカアーム6
で、ローラ7はカムシャフト5上のカム8に接してい
る。また、このロッカアーム6の一端には、ラッシュア
ジャスタ4のピボット部4aが係合していて、他端には
バルブ2のステム2aが嵌合している。これように構成
された動弁機構は、カムシャフト5が回転することによ
りロッカアーム6がバルブステム2aの上端を押圧し
て、バルブ2がバルブスプリング4に抗して燃焼室9内
に向かって突出し、所定のタイミングで吸排気の各ポー
ト10,10’を開閉する上述したローラロッカアーム
6は板金製で図1,図2に示すように、ロッカアーム本
体11とローラ7とバルブ係合部材14とから構成され
ている。ロッカアーム本体11は断面形状が上向きコの
字状であり、一端11aが連結部12で連繋されてい
る。この連結部12には、ラッシュアジャスタ4(図2
0)のピポット部4aが係合する係合部12aが絞り加
工で形成されている。係合部12aは図3,図4に示す
ような鏡餅に似た断面形状をしている。
ボット係合部12a近傍まで切欠かれており、切欠きの
両側には折曲げ加工によって側壁11cがそれぞれ形成
されている。この側壁11cの各々にはローラ支持部と
して穴13が形成されており、また、切欠きの端部にあ
たる側壁11cの間には、ロッカアーム本体11とは別
部材で形成したバルブ係合部材14がその下面側で溶接
等の手段で固定されている(図2,図5参照)。なお、符
号Wは溶接部位を示す。
して高Cr鋼やセラミック等の耐摩耗材質が使用されて
いる。係合部材14の下面には、溝部14aがロッカア
ーム本体11の長手方向に向かって形成されている。こ
の溝部14aは、その幅を、使用されるバルブステム2
aの外径と略同寸に仕上げられている他に、図3に示す
ように、その内部上面14bをバルブステムとの接触状
態を考慮して曲面に形成されている。つまり、この溝部
14aがバルブ嵌合部となる。
部12aの間に位置する側壁11c間、すなわちローラ
挿入部11dには、ローラ7が軸15で回転自在に支持
されている。このローラ7には、図3に示すように、ロ
ーラベアリングが使用されていて、カム8とベアリング
の偏摩耗や騒音を低減している。
6の製造工程を以下、図6を用いて説明する。
方が切欠かれ他方が連結していて切欠きの両側部位に穴
13が位置し、各穴13の周部が切欠き側と外側に膨ら
む平面形状が略コの字状に板金材を打抜き、展開形状の
ロッカアーム本体11を成形する。この時、切欠きの最
大幅は使用予定のローラ7中で最大のローラ幅程度とな
っている。
程(a)で切欠き両側部に形成された穴13が切欠きを
挾んで同軸対象となるように、展開状のロッカアーム本
対11を切欠き幅で折曲げて断面形状が上向きのコの字
状として切欠きの両側に側壁11cを成形する。
1c同士を連繋する連結部12をロッカアーム本体11
の上方(コの字の開口)に向かって絞り、同連結部12
から突起するようにピボット係合部12aを形成し、図
6(d)に示す接合工程で、予め形成したバルブ係合部材
14を切欠きの端部に位置する側壁11c間に固定す
る。そして、ローラ7をロッカアーム本体11の上方か
らローラ挿入部11dに入れて穴13に挿入する軸で側
板11cに装着する。
より小さい場合、図5に示す切欠きまでの側壁11cを
所望幅まで折り曲げて狭めてローラ嵌合部11dの幅を
狭することで、幅違いのローラ7'へも簡単に対応可能
となる。
側で溶接固定しているが、図7に示すように上面側で溶
接固定したり、あるいは図8に示すように、バルブ係合
部材14の側面14cの一部を側壁11c側に突出させ
て形成し、その突出部位を側壁11cの下部に肉厚溶接
することで、係合部材14をより強固に固定できる。ま
た、穴13は図6(d)に示す接合工程の後にあけても
よい。
図9乃至図11に示す。図9に示すロッカアーム本体の
他端11bに位置する側壁11cの縁部Xには、溝16
がそれぞれ設けられている。この溝16は図6(a)に示
す打抜き工程時に成形するもので、溝16にはバルブ嵌
合部である溝14aのないバルブ係合部材14’が係合
している。このバルブ係合部材14'は側壁11c外面
まで幅を持ち、その下面14'cは曲面状に形成されい
て、材質には耐摩耗材が使用されている。
分aは絞り込まれていて、バルブ係合部材14'は、上
面側を側壁11c内側で、下面14'c側を一部分aの
外側で溶接固定されている。このようにすることで、バ
ルブ係合部材14'と側壁の一部分aとでバルブ嵌合部
14'aを形成している。また、図10に示すローラロ
ッカアーム6では、側壁11cの端部Yを全体的に絞り
込み、狭められた側壁11c間にバルブ係合部材14'
を固定して、同係合部材14'と側壁11cでバルブ嵌
合部14'aを形成している。
6では、端部Yを、側壁11c間に向かって略直角に折
り曲げ、その折り曲がった端部Yに、バルブ嵌合部であ
る溝14aが形成されたバルブ係合部材14を溶接固定
している。このように側板11cをわずかに変形される
ことで、バルブ係合部材の固定方法が広くなる共に、バ
ルブ嵌合部の幅も調整できる。
て説明する。第3の実施例はバルブ係合部材を軸または
ボルト状に形成して側壁11cに装着したものである。
ローラ7を支持する軸15より、図12(b)において、
左方に位置する側板11c部位に、それぞ貫通穴17が
設けられている。この貫通穴17は図6に示すロッカア
ーム本体打抜き工程時に形成されるものである。貫通穴
17には、バルブ係合部材として図15に示すシャフト
18が支持されている。このシャフト18は貫通穴17
に支持される両端18aが円柱状で、側壁11c間に位
置する部位が半月状であり、その円弧部18bにはバル
ブ嵌合部である溝14aが形成されている。そして、両
端18aをかしめることで、側壁11cの支持穴17に
固定される。
状のバルブ係合部材19を貫通穴17に固定したローラ
ロッカアーム6が示されている。このロッカアーム6に
固定されているバルブ係合部材19は図16に示すよう
に、一端に円筒形の頭部19aを持ち他端に円周方向の
溝19bが切削されたシャフトで、溝19bにはスナッ
プリング20が嵌合され軸方向への移動が規制される。
また、側壁11c間に位置するシャフト19の部位は、
図15に示すシャフト18同様、上方が平面状に削られ
た半月状で、円弧部19cには溝14aが設けられてい
る。
には、図17に示すボルト状のバルブ係合部材21が挿
入される。この係合部材21の一端21aは小径に形成
されてねじが切られていて、上述したシャフト18,1
9同様、半月状の円弧部21bには溝14aが設けられ
ており、ナット22を締め込むことで側板11cに固定
される。
に形成することで、側壁11cへの固定作業を簡素化す
ることが出来る。また、ナットやリングで固定するタイ
プのものでは、リング取付位置やナットの締め加減でバ
ルブ嵌合部である溝14aの軸方向への位置を調整をす
ることが出来る。
ルブステム2a(図20)とのクリアランス調整機構を
持つバルブ係合部材23が設けられている。この係合部
材23は図19に示すように、下面23aに溝14aが
形成された側壁11cより高さのある立方体で、側面1
1c間に溶接固定される。係合部材23の上面23bに
は下面23aに形成した溝14aに向かってねじ穴24
が穿設されている。このねじ穴24には、一端25aに
スリット26が形成され他端25bが曲面状に形成され
たねじ棒25が溝14a内まで螺合しており、突出した
一端には25aにはロックナット27が捩じ込まれる。
25を回し溝14a内へのねじ25の突出量を調整する
ことで、バルブステム2aとねじ棒25との垂直方向へ
のクリアランス調整が可能となる。
1が断面コの字型で、その一方側のの底部に該当する一
部分が切欠かれており、側壁11cが連結部12のみで
つながっているので、側板の内側への折曲げ加工でロー
ラ挿入部幅を自由に設定できる。また、本体と別体で形
成したバルブ係合部材に溝を設けてバルブ嵌合部として
いるで、溝幅を変えることでその嵌合部を調整できる。
さらに、バルブ嵌合部の剛性を図る場合、バルブ係合部
材のみを耐摩耗材に変更することで対応できるので、ロ
ッカアームのコストを抑えることが可能となる。
るので曲げ加工に伴う板厚不足がなくなり、板金製のロ
ーラロッカアームとして剛性アップを図ることができ
る。
ムを示す斜視図である。
る。
示す概略図である。
位の変形例を示す側面図である。
形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアームの正
面図である。
ームを示す側面図、(b)は同ローラロッカアームの正
面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
アームを示す側面図、(b)は同ローラロッカアームの
正面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
である。
である。
である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
斜視図である。
動弁機構を示す概略図である。
示す概略図である。
ムを示す斜視図である。
る。
示す概略図である。
位の変形例を示す側面図である。
形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアームの正
面図である。
ームを示す側面図、(b)は同ローラロッカアームの正
面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
アームを示す側面図、(b)は同ローラロッカアームの
正面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
である。
である。
である。
の変形例を示す側面図、(b)は同ローラロッカアーム
の正面図である。
斜視図である。
動弁機構を示す概略図である。
示す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】一方が連結部で連結されていて他方が切欠
かれて開口されており、前記連結部の幅で断面が上向き
コの字状に曲げられたローラ支持部が形成される一対の
側壁を有する本体と、上記連結部に成形されるピボット
係合部と、上記開口の端部に一体的手段で固着される上
記本体と別体で形成されるバルブ係合部材と、上記側壁
と上記バルブ係合部材と上記連結部で形成されるローラ
挿入部と、上記ローラ支持部に軸を介して支持され上記
ローラ挿入部内に配置されるローラ部材とからなる板金
ローラロッカアーム。 - 【請求項2】板材の一方を切欠き他方に連結部を形成
し、前記切欠きより外側にローラ支持部を形成する形状
打抜き工程と、 上記連結部を挾んで上記ローラ支持部が同軸上になる一
対の側壁を形成する折曲げ工程と、 上記連結部にピボット係合部を成形するしぼり成形工程
と、 上記切欠きによって上記側壁間に形成される開口に別体
で形成したバルブ係合部材を接合させる接合工程よりな
る板金ローラロッカアームの製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4000820A JP2805409B2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 板金ローラロッカアームとその製造方法 |
PCT/JP1993/000006 WO1993014301A1 (en) | 1992-01-07 | 1993-01-07 | Roller rocker arm and process for manufacturing the same |
EP93901561A EP0573674B1 (en) | 1992-01-07 | 1993-01-07 | Roller rocker arm and process for manufacturing the same |
DE69309346T DE69309346T2 (de) | 1992-01-07 | 1993-01-07 | Kipphebel mit rolle und dessen herstellungsverfahren |
KR1019930702653A KR960014920B1 (ko) | 1992-01-07 | 1993-01-07 | 롤러로커암과 그 제조방법 |
US08/466,287 US5678305A (en) | 1992-01-07 | 1995-06-06 | Method for manufacturing a rocker arm with a roller |
US08/576,753 US5655490A (en) | 1992-01-07 | 1995-12-21 | Rocker arm with roller and a method for manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4000820A JP2805409B2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 板金ローラロッカアームとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179907A true JPH05179907A (ja) | 1993-07-20 |
JP2805409B2 JP2805409B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=11484305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4000820A Expired - Lifetime JP2805409B2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | 板金ローラロッカアームとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2805409B2 (ja) |
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- 1992-01-07 JP JP4000820A patent/JP2805409B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN107975394B (zh) * | 2016-10-25 | 2021-12-28 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于往复式活塞内燃机的阀操纵杆及其制造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2805409B2 (ja) | 1998-09-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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