JP2000120411A - 板金製ロッカ―ア―ム及びその製造方法 - Google Patents

板金製ロッカ―ア―ム及びその製造方法

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JP2000120411A
JP2000120411A JP11063515A JP6351599A JP2000120411A JP 2000120411 A JP2000120411 A JP 2000120411A JP 11063515 A JP11063515 A JP 11063515A JP 6351599 A JP6351599 A JP 6351599A JP 2000120411 A JP2000120411 A JP 2000120411A
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潔 大久保
Shoichi Abe
正一 阿部
Satoshi Kadokawa
聡 角川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1枚の金属板にプレス加工を施して一体に形
成する構造で、弁体の基端部及びラッシュアジャスタの
先端部を突き当てる第一、第二の係合部28、29の強
度を確保する。 【解決手段】 上記第一、第二の係合部28、29を形
成する為の連結部24の厚さを、金属板の肉を集中させ
る事により増大させる。そして、特に側壁部22、22
の厚さを無用に大きくする事なく、上記第一、第二の係
合部28、29の強度を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの動弁
機構に組み込み、カムシャフトの回転を弁体(吸気弁及
び排気弁)の往復運動に変換する為のロッカーアームの
うち、金属板にプレス加工を施す事により造る板金製ロ
ッカーアーム及びその製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】レシプロエンジン(往復ピストンエンジ
ン)には、一部の2サイクルエンジンを除き、クランク
シャフトの回転と同期して開閉する吸気弁及び排気弁を
設けている。この様なレシプロエンジンでは、上記クラ
ンクシャフトの回転と同期して(4サイクルエンジンの
場合には1/2の回転速度で)回転するカムシャフトの
動きを、ロッカーアームにより、上記吸気弁及び排気弁
に伝達し、これら吸気弁及び排気弁を軸方向に亙り往復
運動させる。
【0003】従来は、この様なエンジンの動弁機構に組
み込むロッカーアームを、鋳造品(鋳鉄品或はアルミニ
ウムダイキャスト品)とする事が一般的であった。とこ
ろが、鋳造品は重量が嵩んだり(鋳鉄品の場合)、或は
十分に強度を確保する為には容積が嵩張る(アルミニウ
ムダイキャスト品の場合)。又、一般的にはロストワッ
クス法により造る為、製造コストが嵩む事も避けられな
い。この為に近年、鋼板等の金属板にプレス加工を施す
事により上記ロッカーアームを造る事が考えられ、一部
で実施されている。
【0004】この様な事情で考えられた板金製ロッカー
アームの製造方法として従来から、例えば特開平3−1
72506号公報に記載されたものがある。図17〜2
0は、この公報に記載された、板金製ロッカーアームの
製造方法を示している。この従来方法では、先ず、材料
となる金属板(例えば厚さが2〜4mm程度の炭素鋼板)
をプレス加工で打ち抜く事により、図17(A)に示す
様な形状を有し、同図(B)に示す様にt1 なる板厚を
有する素板(ブランク)1を形成する。
【0005】次いで、この素板1にプレスによる曲げ加
工を施して、図18に示す様な第一中間素材2を形成す
る。この第一中間素材2は、互いに平行な1対の側壁部
3、3と、これら両側壁部3、3の幅方向端縁同士を連
結する連結部4と、これら両側壁部3、3と連結部4と
により三方を囲まれる空間の中間部に設けられたローラ
収容凹部5と、上記連結部4の中間部一端寄り部分に設
けられた、球状凹面であるピボット部6とを有する。
【0006】次いで、上述の様な第一中間素材2を構成
する上記連結部4の一部で上記ローラ収容凹部5に対応
する部分に、図19に示す様な、上記各側壁部3、3と
平行な側から見た場合に鼓形の透孔7を形成して、第二
中間素材8とする。この第二中間素材8の一部で、この
透孔7を幅方向{図19(A)の上下方向}両側から挟
む位置には、それぞれ円弧状の突出部9、9が、互いの
突縁同士を対向させた状態で存在する。又、上記透孔7
は、中央部の幅W7 を両端寄り部分の幅に比較して狭く
している。
【0007】上述の様な第二中間素材8には、続く工程
で、上記透孔7の周囲部分に、バーリング加工及び扱き
加工を施す事により、図20に示す様な第三中間素材1
0とする。この第三中間素材10は、上記透孔7部分
を、上記各側壁部3、3と平行な側から見た場合に矩形
の開口11とすると共に、上記連結部4の他端部分の形
状を整えて、吸気弁或は排気弁を構成する弁体の基端部
を突き当てる為のバルブ係合部12としたものである。
上述の様な第三中間素材10には、続く工程で、上記両
側壁部3、3の互いに整合する位置に、カムと係合する
ローラを回転自在に支持する為の支持軸の両端部を支持
する為の円孔を形成し、板金製ロッカーアームとして完
成する。そして、この様な板金製ロッカーアームをエン
ジンに組み付けた状態では、前記ローラ収納部5に回転
自在に保持した上記ローラの外周面をカムの外周面に当
接させ、前記ピボット部6にラッシュアジャスタの先端
部を突き当て、前記バルブ係合部12に吸気弁又は排気
弁の基端面を突き当てる。
【0008】上述の様にして製造した板金製ロッカーア
ームを構成する、左右1対の側壁部3、3の厚さt3
は、前記素板1の厚さt1 {図17(B)}とほぼ同じ
である(t3 ≒t1 )。又、これら両側壁部3、3の板
厚t3 と、前記ピボット部6やバルブ係合部12を含
む、上記連結部4の板厚t4 {図20(B)}も、上記
素板1の厚さt1 とほぼ同じ(t1 ≒t3 ≒t4 )であ
る。
【0009】即ち、上述した従来の板金製ロッカーアー
ムは、1枚の金属板からプレス加工を主体とする一体成
形により造る為、ピボット部6の一部等、金属板の一部
がフローする部分を除くほぼ全面に亙り、ほぼ均一な厚
さを有する。前記特開平3−172506号公報以外に
記載された従来技術の場合も、プレス加工により1枚の
金属板からプレス加工を主体とする一体成形により造る
板金製ロッカーアームは、全面に亙りほぼ均一な厚さを
有する。
【0010】これに対して従来から、ロッカーアーム
を、それぞれを金属板にプレス加工を施す事により形成
した、2個又は3個の部材を溶接により結合固定した構
造のものも知られている。従来知られている構造では、
これら各部材の板厚は総て同じである。但し、この様に
複数個の部材を組み合わせて成る板金製ロッカーアーム
の場合には、ピボット部及びバルブ係合部を含む連結部
の厚さを、各側壁部の厚さよりも大きくできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来技術
の場合、次に述べる様な不都合を生じる。先ず、特開平
3−172506号公報に記載された、1枚の金属板か
ら板金製ロッカーアームを一体に造る技術の場合には、
造られた板金製ロッカーアームの厚さは、ほぼ全面に亙
り均一になる。一方、ロッカーアームの使用時には、連
結部4、特に、バルブ係合部12の近傍に作用する応力
が、側壁部3、3等の他の部分に作用する応力に比較し
て大きくなる。この為、厚さが均一の場合には、上記連
結部4、特にバルブ係合部12の近傍部分が他の部分に
比べて、強度的に不利になり、剛性も低くなる場合があ
る。従来の場合には、上記バルブ係合部12の近傍部分
の強度及び剛性を十分に確保すべく、板金製ロッカーア
ームを造る為の金属板の厚さを大きくしていた。この
為、上記側壁部3、3等の他の部分の厚さが、本来必要
とする以上に大きくなり、板金製ロッカーアームの小型
・軽量化を十分に図れないだけでなく、材料費も嵩む原
因となっている。
【0012】これに対して、それぞれを金属板にプレス
加工を施す事により形成した2個又は3個の部材を溶接
により結合固定した板金製ロッカーアームの場合には、
バルブ係合部を含む連結部の厚さを、側壁部等他の部分
の厚さよりも大きくできる反面、複数個の部材を別々に
製造した後、これら各部材同士を組み付け、溶接により
接合する必要がある。この為、加工工数が増大し、しか
も部品管理の手間を要する。更に、各部材を組み付ける
際の位置決め等の為に、複雑且つ精密な設備を必要とす
る為、加工工数の増大と部品管理の手間を要する事と合
わせてコストが嵩む事が避けられない。しかも、得られ
た板金製ロッカーアームの品質(精度)が、一体構造の
ものに比べると劣る場合が多い。本発明の板金製ロッカ
ーアーム及びその製造方法は、上述の様な不都合を何れ
も解消すべく発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の板金製ロッカー
アーム及びその製造方法のうち、請求項1に記載した板
金製ロッカーアームは、1枚の金属材を打ち抜き成形す
る事により、所定の外形及び透孔を有する素板を形成
し、この素板にプレス加工に基づく曲げ加工を施す事に
より、互いにほぼ平行な1対の側壁部とこれら両側壁部
の幅方向一端縁同士を連結する連結部とを形成すると共
に、これら両側壁部の互いに整合する位置に形成した少
なくとも1対の通孔と、上記連結部の一部に設けた、少
なくとも1個の係合部とを備える。そして、上記連結部
のうちの少なくとも1個の係合部を設けた部分の厚さを
押圧加工に基づいて増大させる事により、この連結部の
うちの少なくとも1個の係合部を設けた部分の厚さを、
上記両側壁部の厚さよりも大きくしている。
【0014】又、請求項6に記載した板金製ロッカーア
ームの製造方法は、上述の様な板金製ロッカーアームを
形成する場合に、上記素板に曲げ加工を行なって上記両
側壁部を形成すると共に、上記連結部に対応する部分を
断面円弧状に湾曲させて湾曲部を形成してから、この湾
曲部を強く押圧して塑性変形させる押圧加工を行なう事
により、この湾曲部の厚さを増大させると共に、この湾
曲部に係合部を形成する。
【0015】
【作用】上述の様な構成を有する本発明の板金製ロッカ
ーアーム及びその製造方法によれば、厚さが均一な1枚
の金属板からロッカーアームを一体成形するにも拘ら
ず、バルブ係合部を含む連結部の厚さを、1対の側壁部
の厚さよりも大きくできる。従って、このバルブ係合部
を含む連結部に作用する応力を低減して、無駄な重量増
大を招来する事なく、板金製ロッカーアームの強度並び
に剛性を確保できる。又、上記両側壁部の厚さは、これ
ら両側壁部に要求される強度並びに剛性を確保できるも
のであれば良く、必要以上に大きくする必要がない。従
って、これら両側壁部の外側面同士の間隔である、上記
板金製ロッカーアームの幅を小さくできて、この板金製
ロッカーアームを、エンジン内部の限られた空間内に組
み込む為の設計が容易になる。
【0016】しかも、板金製ロッカーアーム全体を、1
枚の金属板により一体に成形している為、互いに別々に
造った複数個の部材同士を結合する手間が不要で、工数
の削減を図ると同時に、製造コストの高騰や精度の悪化
を防止し、しかも、組立や位置決めの為に複雑な設備を
設ける必要をなくして、高品質の板金製ロッカーア−ム
を低コストで造れる。更に、上記連結部の厚さを増大さ
せる作業も、特別な装置を導入する事なく、プレス加工
のみにより実施可能である。この為、設備投資を抑制
し、しかも、工程の自動化を行なう事による省力化によ
り、高品質の板金製ロッカーアームを低コストで実現で
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜7は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本発明の製造方法により、本発
明の板金製ロッカーアームを造る場合、先ず第一工程
で、図1に示す様な第一素板13を造る。即ち、この第
一工程では、例えば3〜4mm程度の厚さを有する炭素鋼
板等、十分な剛性を有する金属板(平板材若しくはコイ
ル材)を、図示しないプレス装置の打抜き型と受型との
間に供給し、これら両型同士の間で、上記第一素板13
を打ち抜き形成する。
【0018】この第一素板13は、図1(A)に示す様
に、角を丸めた菱形の長さ方向一端部{図1(A)の右
端部}を切除した如き形状と、t13なる厚さ{図1
(B)}とを有する。この様な第一素板13の幅方向
{図1(A)の上下方向}中央部の、図1(A)に記載
した2本の鎖線α、αよりも少し内側部分(幅方向中央
寄り部分)で幅W14なる部分を、上記第一素板13の長
さ方向{図1(A)の左右方向}に連続する基部14と
している。そして、この基部14の幅方向の両側に、そ
れぞれが略三角形である、1対の翼状部15、15を設
けている。又、上記基部14の外周縁とこれら両翼状部
15、15の外周縁とは、直線若しくは曲線により滑ら
かに連続している。言い換えれば、応力集中を生じ易
い、鋭く曲がった部分をなくしている。尚、上記基部1
4の形状は、必ずしも図示の例に限定されず、造るべき
板金製ロッカーアームの最終形状に合わせて、適宜の形
状とする。
【0019】上述の様な第一素板13の中央部には、続
く第二工程で、図2(A)に示すように透孔16を形成
して、第二素板20とする。この透孔16の形状は、大
略鼓形で、幅方向両側縁の長さ方向中央部に、互いに近
づく方向に突出した、それぞれが部分円弧状である、1
対の舌状部17、17を形成している。これら両舌状部
17、17はそれぞれ、後述するローラを回転自在に支
持する為の支持軸の両端部を支持する為の円孔18、1
8(図7参照)を形成する為に設ける。又、上記透孔1
6の四隅部分には、それぞれが略半円形である切り欠き
部19、19を形成している。これら各切り欠き部1
9、19は、次の第三工程で、上記基部14を断面円弧
状に湾曲させて湾曲部21(図3参照)を形成する際
に、湾曲作業を行ない易くする為に形成する。
【0020】上述の様な第二素板20は、図示しないプ
レス加工装置に組み込んだ、プレス装置の打抜き型と受
型との間に上記第一素板13を供給し、これら両型同士
の間で上記透孔16を打ち抜く事により形成する。尚、
前記第一素板13及び上記第二素板20の基部14の幅
14は、次に述べる第三工程で形成する1対の側壁部2
2、22の外側面同士の間隔である、第一中間素材23
の幅W23(図3参照)よりも大きくしている(W14>W
23)。この様に、基部14の幅W14を第一中間素材23
の幅W23よりも大きくした事に伴って、上記1対の舌状
部17、17同士の間隔D17も、前述した従来技術で形
成する透孔7の中央部の幅W7 (図19参照)よりも大
きく(D17>W7 )している。
【0021】この様に、上記1対の舌状部17、17同
士の間隔D17を大きくすると、上記透孔16を打ち抜く
為の打抜き型の寿命を確保できる。即ち、上記従来技術
の様に、透孔7の中央部の幅W7 が狭いと、上記透孔7
を打抜き加工する為の打抜き型にかかる負担が大きく、
この打ち抜き型の寿命が短くなる。これに対して本発明
の場合には、上記透孔16の中央部の幅である、上記1
対の舌状部17、17同士の間隔D17を大きくしている
為、上記透孔16を形成する為の打抜き型の負担が軽減
し、この打ち抜き型の耐久性を確保して、コスト低減を
図れる。
【0022】尚、第二素板20を形成する順序は、上述
した第二工程で行なうとした透孔16の打抜き形成を始
めに行ない、次に、前述した第一工程で行なうとした、
基部14及び翼状部15、15の打抜き形成を行なって
も良い。更には、打ち抜き型及び受型の加工が可能で、
プレス装置の容量が十分であれば、素材となる金属板か
ら、直接図2に示す様な第二素板20を形成しても良
い。
【0023】何れにしても、図2に示す様な形状に加工
した、上記第二素板20は、続く第三工程で、図3に示
す様な第一中間素材23とする。この第三工程では、上
記第二素板20を、図示しないプレス装置に組み付けた
押型と受型との間に供給して強く押圧し、上記第二素板
20の基部14及び翼状部15、15に曲げ加工を施
す。そして、上記第二素材20を、幅方向に関して左右
1対の側壁部22、22と、これら両側壁部22、22
の幅方向{図3(c)(d)の左右方向}端縁同士を連
結する湾曲部21とから成る、上記第一中間素材23と
する。この湾曲部21は、この第一中間素材23の長さ
方向{図3(A)の左右方向}中間部で、上記透孔16
に対応する部分が不連続な、半円筒状に形成されてい
る。この様に、透孔16部分で2分割された上記湾曲部
21のうち、一端側{図3(A)(B)の右端側}が弁
体の基端部を突き当てる為の第一の係合部28(図6〜
7参照)になり、他端側{図3(A)(B)の左端側}
がラッシュアジャスタの先端部を突き当てる為の第二の
係合部29(図6〜7参照)となる。
【0024】前述した通り、上記1対の側壁部22、2
2の外側面同士の間隔である、上記第一中間素材23の
幅W23は、前述した第一、第二素板13、20の基部1
4の幅W14より小さくしている。即ち、本発明の特徴の
一つであるが、上記第一中間素材23に於いて、上記1
対の側壁部22、22の幅方向端縁同士を連結する為の
連結部としての役目を有する上記湾曲部21は、図3
(C)(D)に示す様に、略半円筒状に形成している。
この様に略半円筒状の湾曲部21を形成し、この湾曲部
21の元となる、前述した平板状の基部14の幅W14
りもこの湾曲部21の幅を小さくする為、この基部14
の幅W14を、上記第一中間素材23に設けられる左右1
対の側壁部22、22である、上記第一中間素材23の
幅W23よりも大きく(W14>W23)でき、前述した舌状
部17、17同士の間隔D17を大きくできるのである。
上述した様な第三工程により得られる、図3に示す様な
第一中間素材23を構成する上記湾曲部21の厚さt21
は、前記第一素板13の厚さt13とほぼ同じ(t21≒t
13)である。
【0025】尚、上記湾曲部21のうち、少なくとも弁
体の基端部を突き当てる為の第一の係合部28を構成す
る為の一端側部分には、次述する第四工程で押圧加工を
施して、厚さを大きくする。この場合に、押圧加工後に
所望の厚さを得る為には、上記湾曲部21の形状及び寸
法を規制する必要がある。即ち、この湾曲部21の形状
及び寸法の選択が、上記押圧加工に於ける厚さを決定付
ける事になる。又、上記第一中間素材23には、上記湾
曲部21を形成すると同時に、左右1対の側壁部22、
22も同時に形成する。即ち、上記湾曲部21を形成す
るのに伴って、前記第一、第二素板13、20の幅方向
両端部に形成した翼状部15、15及び中央部の透孔1
6の内側縁部に設けた舌状部17、17(図1〜2参
照)を起立させて、互いにほぼ平行な、上記1対の側壁
部22、22とする。
【0026】上述の様にして構成した、上記第一中間素
材23には、続く第四工程で湾曲部21に押圧加工を施
し、図4に示す様な第二中間素材25とする。即ち、上
記第四工程では、上記湾曲部21を平板状に加工すると
共に厚さを増大させて、図4に示す様に、上記第一素板
13の厚さt13{図1(B)参照}よりも大きな厚さt
24(t13<t24)を有する連結部24とする。尚、図示
の例では、前述した第三工程で、前記基部14(図1〜
2)を、略半円筒状になるまで曲げ加工を行なって、前
記湾曲部21(図3)としているが、この湾曲部21
は、必ずしも半円筒形でなくても良く、半長円筒状、半
楕円筒状等、湾曲していれば良い。
【0027】図5は、上記第四工程の実施の形態の1例
を示している。本例の場合、先ず図5(A)に示す様
に、上記第一中間素材23の湾曲部21を、押圧加工用
の押型26と受型27との間に間にセットする。次い
で、この押型26を受型27に向け加圧して冷間鍛造を
行ない、上記湾曲部21を塑性変形させる。この結果、
図5(B)に示す様に、平板状の連結部24が形成され
る。この様に、湾曲部21を塑性変形させて連結部24
とする際、断面円弧状の湾曲部21が平板状の連結部2
4になる分、厚さがt24にまで増大する。この様に、本
発明の特徴である、断面円弧状の湾曲部21を平板状の
連結部24にすると同時に厚さを増大させる加工は、プ
レスによる押圧加工を用いて、容易に行なえる。
【0028】尚、本例の場合には、この押圧加工に伴っ
て、得られた連結部24の表面部分に、部分的な欠肉を
生じる場合があるが、欠肉の程度は僅かであり、板金製
ロッカーアームとして構成した場合に問題が生じる事は
ない。又、図示の例では、湾曲部21の一端側に限ら
ず、他端側も厚さが大きな連結部24としている。但
し、板金製ロッカーアームの使用時に特に大きな応力が
加わるのは、弁体の基端部を突き当てる第一の係合部2
8を設ける、連結部24の一端側である。従って、この
連結部24の他端側は、必ずしも厚さを増大させる必要
はない。厚さを増大させる必要がなければ、単に湾曲部
21を塑性変形させて平坦な連結部にすれば良い。但
し、連結部24の厚さを、全長に亙り同じにする方が、
加工の手間を少なくできる為、コスト上有利である。
【0029】上記第四工程で、第一中間素材23に比較
的厚肉の連結部24を形成して第二中間素材25とした
ならば、次の第五工程でこの連結部24に塑性加工若し
くは切削加工、更には必要とする研削加工を施す。即
ち、図6に示す様に、上記連結部24のうちの前記両側
壁部22、22の長さ方向{図6(A)(B)の左右方
向}一端部に、図示しない弁体の基端部を突き当てる為
の第一の係合部28を形成する。又、上記連結部24の
うちの上記両側壁部22、22の長さ方向他端部に、図
示しないラッシュアジャスタの先端部を突き当てる為の
第二の係合部29を形成する。この様な第五工程では、
上記第二中間素材25の連結部24の一端部を、図示し
ない鍛造加工機の押型と受型との間にセットして、この
一端部に冷間鍛造を施す事により、図6(A)(B)
(D)に示す様な、溝状で凸に湾曲した第一の係合部2
8を形成する。又、上記第二中間素材25の連結部24
の他端部を、図示しない別の鍛造加工機の押型と受型と
の間にセットして、この他端部に冷間鍛造を施す事によ
り、図6(A)(B)(C)に示す様な、球状凹孔であ
る第二の係合部29を形成する。この様な第五工程によ
り、前記第一素板13の厚さよりも大きな厚さを有する
上記第一、第二の係合部28、29を設けた、第三中間
素材30となる。尚、上述した第一〜第五工程までの順
序は、変更しても構わない。例えば、トランスファープ
レス加工やプログレッシブ加工に適する様に、上記各工
程の順序や各中間素材の形状を変更しても良い。但し、
最終的には上記第三中間素材30を得られる様にする。
【0030】この様にして得られた第三中間素材30に
は、次の第六工程で、1対の側壁部22、22の中間部
で互いに整合する位置に、それぞれ円孔18、18を、
プレス加工、或は旋削加工により形成して、図7に示す
様な板金製ロッカーアーム31として完成する。これら
両円孔18、18は、前述した様に、ローラを回転自在
に支持する為の支持軸の両端部を支持する為のものであ
る。即ち、上記両円孔18、18に両端部を支持した支
持軸の中間部周囲にローラを回転自在に支持すると共
に、このローラの外周面をカムの外周面に当接させて、
カムシャフトの回転運動を上記板金製ロッカーアーム3
1の揺動運動に変換自在とする。
【0031】次に、図8〜13は、本発明の実施の形態
の第2例を示している。本例の場合には、左右1対の側
壁部22、22の長さ方向両端部を、それぞれ連結部2
4、24の中間部にまで延長させている。この様に上記
各側壁部22、22を上記各連結部24、24の中間部
にまで延長させる事により、これら各連結部24、24
の強度を確保している。特に、弁体の基端部を突き当て
る為の第一の係合部28を形成した連結部24には、板
金製ロッカーアーム31の使用時に大きな応力が加わる
が、この連結部24の中間部にまで上記各側壁部22、
22の端部を延長する事により、上記第一の係合部28
を形成した連結部24の強度を十分に確保できる。又、
本例の場合には、上記各側壁部22、22の周縁の直線
部分と曲線部分との連続部を滑らかに連続させ(周縁か
ら曲率の大きな部分をなくし)て、周縁の一部に応力が
集中するのを防止している。
【0032】上述の様な形状を有する板金製ロッカーア
ーム31を造る為、本例の場合には、第二工程では図9
に示す様な第二素板20を、第三工程では図10に示す
様な第一中間素材23を、第四工程では図11に示す様
な第二中間素材25を、第五工程では図12に示す様な
第三中間素材30を、それぞれ造り、第六工程を経て、
図8及び図13に示す様な板金製ロッカーアーム31と
して完成する。上記各側壁部22、22を上記各連結部
24、24の中間部にまで延長させた点、上記各側壁部
22、22の周縁の直線部分と曲線部分との連続部を滑
らかに連続させた点以外は、前述した第1例の場合と同
様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複す
る説明を省略する。
【0033】次に、図14〜15は、本発明の実施の形
態の第3例を示している。本例の特徴は、前述した第1
例或は上述した第2例の第三工程と第四工程との間に予
備押圧工程を設けて、湾曲部21a自体の厚さを大きく
する点にある。その他の工程、即ち、本例の第一〜第三
工程、及び第四〜第六工程は、前述した第1例又は上述
した第2例の場合と同様に行なう。言い換えれば、本例
の場合には、上述した第1〜2例と同様の第一〜第三工
程を行なった後、上記予備押圧工程を行ない、続いて上
述した第1〜2例と同様の第四〜第六工程を行なって、
板金製ロッカーアームを得る。図14は、本例で上記予
備押圧工程を経て得られた予備中間素材32を示してい
る。この予備中間素材32は、上記湾曲部21aの円周
方向中間部の厚さが同じく両端部の厚さよりも大きい。
即ち、中間部の厚さT21a を、両端部の厚さt21a より
も大きくしている。尚、この両端部の厚さt21a は、第
三工程を経て造られる第一中間素材23を構成する湾曲
部21の厚さt21(図3)及び第一工程で造られる第一
素板13の厚さt13(図1)とほぼ同じ(T21a >t
21a ≒t21≒t13)である。
【0034】上記予備押圧工程では、上記第一中間素材
23を構成する湾曲部21を、図15(A)に示す様
に、結合分離自在な1対の抑え型33、34同士の間に
形成されるキャビティ35内にセットする。このキャビ
ティ35の幅は、円周方向中間部で上記湾曲部21aの
中間部の厚さT21a と等しく、両端部でこの湾曲部21
aの両端部の厚さt21a と等しい。この様なキャビティ
35内に上記第一中間素材23の湾曲部21をセット
し、上記1対の抑え型33、34同士が離れない様に、
互いに固定する。この状態で上記キャビティ35内に
は、上記湾曲部21により埋められない、隙間36が存
在する。この様に、上記キャビティ35内に湾曲部21
をセットしたならば、1対の押圧パンチ37、37によ
り、上記第一中間素材23の湾曲部21の円周方向端縁
を押圧する。この結果、この湾曲部21が、上記隙間3
6を埋める方向に塑性変形し、上述の様に、円周方向中
間部の厚さが同じく両端部の厚さよりも大きい湾曲部2
1aとなる。尚、本発明の場合、この様な湾曲部21a
を形成する為の予備押圧工程は、上記図15に示した方
法に限るものではない。例えば、上記第一中間素材23
の湾曲部21の円周方向中間部の幅方向寸法{図3
(A)の左右方向寸法}を、前述した第1例の場合より
も長くしておき、この円周方向中間部を幅方向に圧縮し
てこの中間部の板厚を増大させる事により、上記湾曲部
21aとする事もできる。
【0035】上述の様にして、第一中間素材23の湾曲
部21の中間部の厚さを増大させて湾曲部21aとした
ならば、前述した第1例と同様の第四〜第六工程を行な
い、前述の図7或は図8、13に示した様な、所望の形
状を有する板金製ロッカーアーム31とする。上述の様
な予備押圧工程を有する本例の場合には、上記湾曲部2
1を塑性変形させて、前述の図6、12に示した様な連
結部24を有する第二中間素材25とする為の冷間鍛造
を行なう際に要する加工荷重を低減させる事ができる。
又、上記湾曲部21を塑性変形させて上記連結部24と
する場合に於ける、厚さの増大量の調整を容易に行なう
事ができる。即ち、上述の様な本例を実施する場合に、
上記キャビティ35の円周方向中間部の幅を大きくする
と共に、上記第一中間素材23の湾曲部21の円周方向
両端縁部に、若干量の材料を余分に設けておけば、言い
換えれば、この湾曲部21の周長を、前述した第1例の
場合に比べて少し長くしておけば、上述した様な予備押
圧工程終了後に於ける、上記湾曲部21aの中間部の厚
さT21a をより大きくできる。
【0036】次に、図16は、本発明の実施の形態の第
4例を示している。本例の場合には、第二素板20(こ
の第二素板20に先立って形成する第一素板も同様)の
一部で、この第二素板20を曲げ加工して得られる第一
中間素材23の湾曲部21(図3、10参照)の幅方向
{図3、10(A)(B)の左右方向}両端縁部に対応
する部分に、互いに平行な少なくとも1対の(図示の例
では2対の)直線縁38、38を形成している。そし
て、上述した実施の形態の第3例の予備押圧工程を行な
う際に、押圧パンチ37、37(図15)の先端を、こ
れら各直線縁38、38に突き当てる様にしている。こ
の様に、上記各押圧パンチ37、37の先端をこれら各
直線縁38、38に突き当てると、これら各押圧パンチ
37、37の力が、上記湾曲部21に有効に伝わり、こ
の湾曲部21の中間部の厚さを増大させて湾曲部21a
(図14〜15)とする加工を、効率良く行なえる。
【0037】又、図示はしないが、本発明の実施の形態
の別例として、前述の図5に示した第四工程を省略し、
前述の図2に示す様な第一中間素材23を造る第三工程
の後、直ちに第五工程を行ない、この第一中間素材23
の湾曲部21の厚さを増大させると同時に、前述の図
6、12に示す様な第一、第二の係合部28、29とす
る事もできる。この様にすれば、塑性加工に要する荷重
が多少増大する代わりに、工数を低減して、少ないプレ
ス設備で、しかも板金製ロッカーアームの製造に要する
時間の短縮を図れる。
【0038】又、本発明は、上述した実施の形態に限定
されず、種々変形可能である。例えば、図示の例は、中
間部にカムと係合するローラを支承し、両端部に弁体及
びラッシュアジャスタを突き当てる為の第一、第二の係
合部28、29を形成した構造のものを示した。これに
対して、両側壁部の長さ方向中間部の互いに整合する位
置に第一の通孔を、これら両側壁部の長さ方向一端部の
互いに整合する位置に第二の通孔を、それぞれ形成した
板金製ロッカーアームにも、本発明は実施可能である。
この様な板金製ロッカーアームの場合には、上記第一の
通孔には、固定部分に板金製ロッカーアームを揺動自在
に支持する為の枢軸を挿通自在であり、上記第二の通孔
には、カムと係合するローラを回転自在に支持する為の
支持軸の両端部を支持自在とする。又、連結部のうちの
上記両側壁部の長さ方向他端部に、弁体の基端部を突き
当てる為の係合部を形成する。
【0039】更に、弁体の基端部を突き当てる為の係合
部を、図示の例の様な溝状凹面に代えて、ねじ孔とする
事もできる。この様なねじ孔は、旋削加工とタップ加工
とにより形成し、エンジンへの組み付け時には、タペッ
ト調整用のねじを螺合させる。この様なねじ孔を形成す
る場合も、上記係合部の厚さを確保する事が、ねじ孔と
ねじとの螺合長さを大きくし、螺合部の耐久性を確保す
る面から重要である。本発明は、前述の様に、プレス加
工により係合部の厚さを大きくできるので、この様な要
求にも対応できる。即ち、従来の板金製で一体構造のロ
ッカーアームでは、ねじ孔の長さを十分に確保できず、
そのままではねじとの螺合部の強度が不十分になる為、
ねじ孔を形成した別部品をロッカーアーム本体に溶接す
る必要があり、コストの面で不利であった。これに対し
て、本発明によれば、上述の様に係合部の厚さを十分に
確保して、別部品を使用する事なく、十分な長さのねじ
孔を設ける事が可能になり、上述した様な従来の問題を
解決する事ができる。
【0040】尚、本発明を実施する場合に、前記第一、
第二の係合部28、29を形成する連結部24の厚さt
24(例えば図6、12参照)を、前記1対の側壁部2
2、22(例えば図6〜7及び図12〜13参照)の厚
さでもある、前記第一素板13の厚さt13(図1参照)
よりも5〜40%大きく{t24=(1.05〜1.4)
13}、更に好ましくは、15〜25%大きく{t24
(1.15〜1.25)t13}する。例えば一般的な自
動車用エンジンに組み込む板金製ロッカーアーム31を
造る為、上記第一素板13の厚さt13を3.2mmとした
場合には、上記連結部24の厚さt24を3.35〜4.
5mm、更に好ましくは3.7〜4.0mmにする。これら
両厚さt13、t24同士の関係を、上述の範囲に規制すれ
ば、本発明の作用・効果を十分に得られる。
【0041】又、上記第一素板を打ち抜く為の金属材と
しては、SCr420M、SCM415M、SC30M
等の低炭素肌焼鋼が好ましい。更に、得られた板金製ロ
ッカーアーム31のうち、少なくともエンジンに組み込
んだ状態での使用時に他の部材と当接する表面部分、即
ち、上記第一、第二の係合部28、29及び上記各側壁
部22、22の側面には、耐摩耗性を確保する為、深さ
が0.3〜0.8mmの浸炭焼き入れ層を形成して、当該
部分の表面硬度をHv653(HR C58)以上とする事
が好ましい。
【0042】
【発明の効果】本発明の板金製ロッカーアーム及びその
製造方法は、以上に述べた通り構成され作用するので、
大きな力が加わる係合部を含む連結部に作用する応力を
低減する事ができ、ロッカーアームの強度や剛性の向上
を図れる。又、一体構造である為、工数及び部品点数の
削減により、コストの低減、精度の向上、設備の簡略化
を図れる。更に、特別な装置を導入する必要もなく、自
動化も行ない易い為、高品質の板金製ロッカーアームを
低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例の第一工程により
得られる第一素板を示しており、(A)は平面図、
(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−
b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図2】同第二工程により得られる第二素板を示してお
り、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、
(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−
c断面図。
【図3】同第三工程により得られる第一中間素材を示し
ており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)の
c−c断面図。
【図4】同第四工程により得られる第二中間素材を示し
ており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)の
c−c断面図。
【図5】同第四工程の実施状況を示しており、(A)は
湾曲部を押圧する以前の状態を、(B)は湾曲部を押圧
して連結部とした状態を、それぞれ示す部分拡大断面
図。
【図6】同第五工程により造られる第三中間素材を示し
ており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)の
c−c断面図。
【図7】同第六工程を経て完成した板金製ロッカーアー
ムを示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa
−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は
(A)のc−c断面図。
【図8】本発明の実施の形態の第2例の板金製ロッカー
アームを示す斜視図。
【図9】上記板金製ロッカーアームを造る際、第二工程
により得られる第二素板を示しており、(A)は平面
図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)の
b−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図10】同第三工程により得られる第一中間素材を示
しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断
面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)
のc−c断面図。
【図11】同第四工程により得られる第二中間素材を示
しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断
面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)
のc−c断面図。
【図12】同第五工程により造られる第三中間素材を示
しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断
面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)
のc−c断面図。
【図13】同第六工程を経て完成した板金製ロッカーア
ームを示しており、(A)は平面図、(B)は(A)の
a−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)
は(A)のc−c断面図。
【図14】本発明の実施の形態の第3例の予備押圧工程
より造られる予備中間素材を示しており、(A)は平面
図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)の
b−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図15】同予備押圧工程を実施する状態を示してお
り、(A)は湾曲部を押圧する以前の状態を、(B)
は、湾曲部を押圧した状態を、それぞれ示す部分拡大断
面図。
【図16】本発明の実施の形態の第4例の第二工程を経
て造られた第二素板を示しており、(A)は平面図、
(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−
b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図17】従来方法の第一工程で造られた素板を示して
おり、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図。
【図18】同じく第二工程を経て造られた第一中間素材
を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−
a断面図。
【図19】同じく第三工程を経て造られた第二中間素材
を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−
a断面図。
【図20】同じく第四工程を経て造られた第三中間素材
を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−
a断面図。
【符号の説明】
1 素板 2 第一中間素材 3 側壁部 4 連結部 5 ローラ収容凹部 6 ピボット部 7 透孔 8 第二中間素材 9 突出部 10 第三中間素材 11 開口 12 バルブ係合部 13 第一素板 14 基部 15 翼状部 16 透孔 17 舌状部 18 円孔 19 切り欠き部 20 第二素板 21、21a 湾曲部 22 側壁部 23 第一中間素材 24 連結部 25 第二中間素材 26 押型 27 受型 28 第一の係合部 29 第二の係合部 30 第三中間素材 31 板金製ロッカーアーム 32 予備中間素材 33 抑え型 34 抑え型 35 キャビティ 36 隙間 37 押圧パンチ 38 直線縁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の金属材を打ち抜き成形する事によ
    り、所定の外形及び透孔を有する素板を形成し、この素
    板にプレス加工に基づく曲げ加工を施す事により、互い
    にほぼ平行な1対の側壁部とこれら両側壁部の幅方向一
    端縁同士を連結する連結部とを形成すると共に、これら
    両側壁部の互いに整合する位置に形成した少なくとも1
    対の通孔と、上記連結部の一部に設けた、少なくとも1
    個の係合部とを備え、上記連結部のうちの少なくとも1
    個の係合部を設けた部分の厚さを押圧加工に基づいて増
    大させる事により、この連結部のうちの少なくとも1個
    の係合部を設けた部分の厚さを、上記両側壁部の厚さよ
    りも大きくした板金製ロッカーアーム。
  2. 【請求項2】 連結部のうちの少なくとも1個の係合部
    を設けた部分の厚さが、両側壁部の厚さよりも5〜40
    %大きい、請求項1に記載した板金製ロッカーアーム。
  3. 【請求項3】 金属材が低炭素肌焼鋼であり、少なくと
    も使用時に他の部材と当接する表面部分に、深さが0.
    3〜0.8mmの浸炭焼き入れ層が形成されており、当該
    部分の表面硬度がHv653以上である、請求項1〜2の
    何れかに記載した板金製ロッカーアーム。
  4. 【請求項4】 1対の通孔が、両側壁部の長さ方向中間
    部に形成されており、係合部が第一、第二の係合部であ
    り、このうち、弁体の基端部を突き当てる為の第一の係
    合部を連結部のうちの上記両側壁部の長さ方向一端部
    に、ラッシュアジャスタの先端部を突き当てる為の第二
    の係合部を上記連結部のうちの上記両側壁部の長さ方向
    他端部に、それぞれ形成しており、上記1対の通孔に
    は、カムと係合するローラを回転自在に支持する為の支
    持軸の両端部を支持自在としており、上記連結部のうち
    の少なくとも上記第一の係合部となる部分の厚さを、上
    記両側壁部の厚さよりも大きくしている、請求項1〜3
    の何れかに記載した板金製ロッカーアーム。
  5. 【請求項5】 通孔が、それぞれ1対ずつの第一の通孔
    及び第二の通孔であり、このうちの第一の通孔は、両側
    壁部の長さ方向中間部に、第二の通孔はこれら両側壁部
    の長さ方向一端部に、それぞれ形成しており、上記第一
    の通孔には、固定部分に板金製ロッカーアームを揺動自
    在に支持する為の枢軸を挿通自在であり、上記第二の通
    孔には、カムと係合するローラを回転自在に支持する為
    の支持軸の両端部を支持自在としており、連結部のうち
    の上記両側壁部の長さ方向他端部に、弁体の基端部を突
    き当てる為の係合部を形成しており、上記連結部のうち
    でこの係合部となる部分の厚さを、上記両側壁部の厚さ
    よりも大きくしている、請求項1〜3の何れかに記載し
    た板金製ロッカーアーム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載した板金製
    ロッカーアームを製造する板金製ロッカーアームの製造
    方法であって、素板に曲げ加工を行なって両側壁部を形
    成すると共に、連結部に対応する部分を断面円弧状に湾
    曲させて湾曲部を形成してから、この湾曲部を強く押圧
    して塑性変形させる押圧加工を行なう事により、この湾
    曲部の厚さを増大させると共に、この湾曲部に係合部を
    形成する板金製ロッカーアームの製造方法。
  7. 【請求項7】 素板の一部で湾曲部の幅方向両端縁部に
    対応する部分に、互いに平行な少なくとも1対の直線縁
    を形成すると共に、押圧加工時に押圧パンチの先端を、
    これら各直線縁に突き当てる事を特徴とする、請求項6
    に記載した板金製ロッカーアームの製造方法。
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