JP3846250B2 - ロッカーアーム - Google Patents

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則之 竹尾
秀典 桑田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンの動弁機構に組み込み、カムシャフトの回転を弁体(吸気弁及び排気弁)の往復運動に変換する為のロッカーアームの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
レシプロエンジン(往復ピストンエンジン)には、一部の2サイクルエンジンを除き、クランクシャフトの回転と同期して開閉する吸気弁及び排気弁を設けている。この様なレシプロエンジンでは、上記クランクシャフトの回転と同期して(4サイクルエンジンの場合には1/2の回転速度で)回転するカムシャフトの動きを、ロッカーアームにより、上記吸気弁又は排気弁である弁体に伝達し、これら弁体をそれぞれの軸方向に往復運動させる。図6は実開平6−18605号公報に、図7は特開2001−65313号公報に、それぞれ記載された、従来から知られているエンジンの動弁機構の2例を示している。
【0003】
このうちの図6に示した構造では、本発明の対象となるロッカーアーム1は、片面(図6並びに一般的な使用状態で下面)一端部を弁体2の基端面に、同じく他端部をラッシュアジャスタと呼ばれる緩衝部材3の先端面に、それぞれ突き当てている。これに対して図7に示した構造では、片面一端部を弁体2の基端面に突き当てると共に、他端部に形成したねじ孔38にアジャストスクリュー39を螺着している。又、上記ロッカーアーム1の中間部にはローラ4を、枢軸5を中心とする回転自在に支持し、このローラ4の外周面を、カムシャフト6に固定したカム7の外周面に転がり接触させている。エンジンの運転時にこれらカムシャフト6及びカム7が回転すると、このカム7の外周面の変位が上記ローラ4及び枢軸5を介して上記ロッカーアーム1に伝達される。そして、このロッカーアーム1が、上記緩衝部材3の先端面との当接部(図6の構造の場合)或は上記アジャストスクリュー39の先端面と相手部材との当接部(図7の構造の場合)を中心として揺動変位する。この結果、上記弁体2が、上記ロッカーアーム1の一端部による押圧力とリターンスプリング8の弾力とにより往復移動して、図示しない吸気口或は排気口を開閉する。
【0004】
この様なエンジンの動弁機構に組み込むロッカーアームとして従来一般的には、図7に示す様な、鋳造品(鋳鉄品或はアルミニウムダイキャスト品)を使用していた。これに対して近年、鋼板等の金属板にプレス加工を施す事により上記ロッカーアームを造る事が考えられ、一部で実施されている。この理由は、鋳造品は重量が嵩んだり(鋳鉄品の場合)、或は十分に強度を確保する為には容積が嵩張る(アルミニウムダイキャスト品の場合)他、一般的にはロストワックス法により造る為、製造コストが嵩む為である。
【0005】
この様な事情で考えられた板金製のロッカーアームの第1例として図8〜9に、上記実開平6−18605号公報に記載されたものを示している。この図8〜9に示したロッカーアーム1aは、鋼板等の十分な強度及び剛性を有する金属板にプレス加工を施す事により造られ、互いにほぼ平行な1対の側壁部9、9と、これら両側壁部9、9の幅方向一端縁同士を連結する連結部10及び第二の連結部11とを備える。又、これら両側壁部9、9の長さ方向中間部で互いに整合する位置に形成した1対の円孔12に枢軸13の両端部を嵌合支持し、この枢軸13の中間部周囲にローラ14を、回転自在に支持している。又、上記連結部10の片面は、前記弁体2の基端部を突き当てる為の係合面とし、上記第二の連結部11の片面には、上記緩衝部材3の先端部を揺動変位自在に突き当てる為の球状凹部15を形成している。
【0006】
尚、上記実開平6−18605号公報には、上記各側壁部9、9の片面で上記ローラ14の軸方向端面に対向する部分に、潤滑油溜りとなる凹部を形成する発明が記載されている。即ち、図10〜11に示す様に、上記ロッカーアーム1aを造るべき金属板16の一部で、上記枢軸13の両端部を嵌合支持すべき円孔12(図8参照)の周囲に位置し、上記ローラ14の軸方向両端面に対向する部分に、多数の小凹部17、17(図10)或は螺旋状の凹溝18、18(図11)を形成して、上記各側壁部9、9の片面と上記ローラ14の軸方向端面との摺動部の潤滑性向上を図る技術が記載されている。何れにしても、上記実開平6−18605号公報に記載された技術の場合には、1枚の金属板からプレス加工を主体とする一体成形により、ロッカーアームを造る為、得られた板金製のロッカーアームは、小凹部17、17或は凹溝18、18部分を除き、全面に亙りほぼ均一な厚さを有する。
【0007】
一方、金属板の厚さを徒に大きくする事なく、使用時に大きな力を受けるバルブ係合部の近傍部分の強度及び剛性を十分に確保すべく、このバルブ係合部の近傍部分の厚さを他の部分よりも大きくできる構造をプレス加工により得られる技術として、特開2000−120411号公報には、図12〜18に示す様な、ロッカーアームとその製造方法とに関する発明が記載されている。この従来から知られている、板金製としては第2例となるロッカーアーム1bは、図12に示す様に、互いにほぼ平行な1対の側壁部9a、9aと、これら両側壁部9a、9aの幅方向一端縁同士を連結する連結部10a及び第二の連結部11aとを有する。又、これら両側壁部9a、9aの長さ方向中間部に1対の円孔12、12を、互いに同心に形成し、これら両円孔12、12に、カムと係合するローラを回転自在に支持する為の支持軸の両端部を支持自在としている。上記連結部10a及び第二の連結部11aのうち、連結部10aの片面には、弁体の基端部を突き当てる為の係合面19を、第二の連結部11aに、緩衝部材3(図6参照)の先端部を突き当てる為の球状凹部15を、それぞれ形成している。
【0008】
上記係合面19と球状凹部15とのうち、係合面19は、上記連結部10aの幅方向中間部の片面に、この連結部10aの幅方向中間部を厚さ方向に塑性変形させる事により、この連結部10aの他の部分よりも凹んだ凹溝状に形成している。従って、この連結部10aの他面には、上記係合面19を形成する事に伴って土手状に突出した、断面形状が台形である膨出部20が存在する。これに対して、上記球状凹部15は、上記第二の連結部11aの中央部を厚さ方向に塑性変形させる事により形成して成る。
【0009】
上述の様なロッカーアーム1bを造る場合、先ず第一工程で、図13に示す様な第一素板21を造る。即ち、この第一工程では、例えば3〜4mm程度の厚さを有する炭素鋼板等、十分な剛性を有する金属板(平板材若しくはコイル材)を、図示しないプレス装置の打抜き型と受型との間に供給し、これら両型同士の間で、上記第一素板21を打ち抜き形成する。
【0010】
この第一素板21は、図13(A)に示す様に、角を丸めた菱形の長さ方向一端部{図13(A)の右端部}を切除した如き形状と、t21なる厚さ{図13(B)}とを有する。この様な第一素板21の幅方向{図13(A)の上下方向}中央部の、図13(A)に記載した2本の鎖線α、αよりも少し内側部分(幅方向中央寄り部分)で幅W22なる部分を、上記第一素板21の長さ方向{図13(A)の左右方向}に連続する基部22としている。そして、この基部22の幅方向の両側に、それぞれが略三角形である、1対の翼状部23、23を設けている。
【0011】
上述の様な第一素板21の中央部には、続く第二工程で、図14(A)に示す様に透孔24を形成して、第二素板25とする。この透孔24の形状は、大略鼓形で、幅方向両側縁の長さ方向中央部に、互いに近づく方向に突出した、それぞれが部分円弧状である、1対の舌状部26、26を形成している。これら両舌状部26、26はそれぞれ、後述するローラを回転自在に支持する為の支持軸の両端部を支持する為の円孔12、12(図12、18参照)を形成する為に設ける。又、上記透孔24の四隅部分には、それぞれが略半円形である切り欠き部27、27を形成している。これら各切り欠き部27、27は、次の第三工程で、上記基部22を断面円弧状に湾曲させて湾曲部28(図15参照)を形成する際に、湾曲作業を行ない易くする為に形成する。
【0012】
上述の様な第二素板25は、図示しないプレス加工装置に組み込んだ、プレス装置の打抜き型と受型との間に上記第一素板21を供給し、これら両型同士の間で上記透孔24を打ち抜く事により形成する。尚、前記第一素板21及び上記第二素板25の基部22の幅W22は、次に述べる第三工程で形成する1対の側壁部9a、9aの外側面同士の間隔である、第一中間素材29の幅W29(図15参照)よりも大きくしている(W22>W29)。この様に、基部22の幅W22を第一中間素材29の幅W29よりも大きくした事に伴って、上記1対の舌状部26、26同士の間隔D26も大きくし、上記透孔24を打ち抜く為の打抜き型の寿命確保を図っている。尚、上記第二素板25の加工順は、上述の場合と異ならせる事もある。
【0013】
図14に示す様な形状に加工した、上記第二素板25は、続く第三工程で、図15に示す様な第一中間素材29とする。この第三工程では、上記第二素板25を、図示しないプレス装置に組み付けた押型と受型との間に供給して強く押圧し、上記第二素板25の基部22及び翼状部23、23に曲げ加工を施す。そして、上記第二素板25を、幅方向に関して左右1対の側壁部9a、9aと、これら両側壁部9a、9aの幅方向{図15(C)(D)の左右方向}端縁同士を連結する湾曲部28とから成る、上記第一中間素材29とする。この湾曲部28は、この第一中間素材29の長さ方向{図15(A)の左右方向}中間部で、上記透孔24に対応する部分が不連続な、半円筒状に形成されている。この様に、透孔24部分で2分割された上記湾曲部28のうち、一端側{図15(A)(B)の右端側}が弁体の基端部を突き当てる為の係合面19を備える連結部10a(図12、17、18参照)になり、他端側{図15(A)(B)の左端側}が緩衝部材3の先端部を突き当てる為の球状凹部15を備える第二の連結部11a(図12、17、18参照)となる。
【0014】
前述した通り、上記1対の側壁部9a、9aの外側面同士の間隔である、上記第一中間素材29の幅W29は、前述した第一、第二素板21、25の基部22の幅W22よりも小さくしている。即ち、上記第一中間素材29に於いて、上記1対の側壁部9a、9aの幅方向端縁同士を連結する為の連結部としての役目を有する上記湾曲部28は、図15(C)(D)に示す様に、略半円筒状に形成している。この様に略半円筒状の湾曲部28を形成し、この湾曲部28の元となる、前述した平板状の基部22の幅W22よりもこの湾曲部28の幅を小さくする為、この基部22の幅W22を、上記第一中間素材29に設けられる左右1対の側壁部9a、9aである、上記第一中間素材29の幅W29よりも大きく(W22>W29)でき、前述した舌状部26、26同士の間隔D26を大きくできる。上述した様な第三工程により得られる、図15に示す様な第一中間素材29を構成する上記湾曲部28の厚さt28は、前記第一素板21の厚さt21とほぼ同じ(t28≒t21)である。
【0015】
尚、上記湾曲部28のうち、少なくとも弁体の基端部を突き当てる為の係合面19を構成する為の一端側部分には、次述する第四工程で押圧加工を施して、厚さを大きくする。この場合に、押圧加工後に所望の厚さを得る為には、上記湾曲部28の形状及び寸法を規制する必要がある。即ち、この湾曲部28の形状及び寸法の選択が、上記押圧加工に於ける厚さを決定付ける事になる。又、上記第一中間素材29には、上記湾曲部28を形成すると同時に、左右1対の側壁部9a、9aも同時に形成する。即ち、上記湾曲部28を形成するのに伴って、前記第一、第二素板21、25の幅方向両端部に形成した翼状部23、23及び中央部の透孔24の内側縁部に設けた舌状部26、26を起立させて、互いにほぼ平行な、上記1対の側壁部9a、9aとする。
【0016】
上述の様にして構成した、上記第一中間素材29には、続く第四工程で湾曲部28に押圧加工を施し、図16に示す様な第二中間素材30とする。即ち、上記第四工程では、上記湾曲部28を平板状に加工すると共に厚さを増大させて、図16に示す様に、上記第一素板21の厚さt21{図13(B)参照}よりも大きな厚さt10、t11(t21<t10、t11)を有する連結部10a及び第二の連結部11aとする。
【0017】
上記第四工程は、上記第一中間素材29の湾曲部28を、押圧加工用の押型と受型との間にセットした状態で加圧する冷間鍛造により行ない、上記湾曲部28を塑性変形させる。この結果、平板状の上記連結部10a及び第二の連結部11aが形成される。この様に、湾曲部28を塑性変形させて連結部10a及び第二の連結部11aとする際、断面円弧状の湾曲部28が平板状の連結部10a及び第二の連結部11aになる分、厚さがt10、t11にまで増大する。この様に、断面円弧状の湾曲部28を平板状の連結部10a及び第二の連結部11aにすると同時に厚さを増大させる加工は、プレスによる押圧加工を用いて、容易に行なえる。
【0018】
尚、図示の例では、一端側に設けた連結部10aだけでなく、他端側に設けた第二の連結部11aも厚さを大きくしている。但し、ロッカーアームの使用時に特に大きな応力が加わるのは、弁体の基端部を突き当てる係合面19を設ける、連結部10aの側である。従って、上記第二の連結部11aの側は、必ずしも厚さを増大させる必要はない。厚さを増大させる必要がなければ、単に湾曲部28を塑性変形させて平坦な連結部にすれば良い。但し、連結部10a及び第二の連結部11aの厚さを同じにする方が、加工の手間を少なくできる為、コスト上有利である。
【0019】
上記第四工程で、第一中間素材29に比較的厚肉の連結部10a及び第二の連結部11aを形成して第二中間素材30としたならば、次の第五工程でこれら連結部10a及び第二の連結部11aに塑性加工若しくは切削加工、更には必要とする研削加工を施す。即ち、図17に示す様に、上記連結部10aに、図示しない弁体の基端部を突き当てる為の係合面19を形成する。又、上記第二の連結部11aに、前記緩衝部材3(図6参照)の先端部を突き当てる為の球状凹部15を形成する。この様な第五工程では、上記第二中間素材30の連結部10aを、図示しない鍛造加工機の押型と受型との間にセットして、この連結部10aに冷間鍛造を施す事により、図17(A)(B)(D)に示す様な、凹溝状でその底面が凸に湾曲した係合面19を形成する。又、上記第二の連結部11aを、図示しない別の鍛造加工機の押型と受型との間にセットして、この第二の連結部11aに冷間鍛造を施す事により、図17(A)(B)(C)に示す様な、球状凹孔である球状凹部15を形成する。この様な第五工程により、前記第一素板21の厚さよりも大きな厚さを有する上記連結部10a及び第二の連結部11aに係合面19及び球状凹部15を設けた、第三中間素材31となる。
【0020】
この様にして得られた第三中間素材31には、次の第六工程で、1対の側壁部9a、9aの中間部で互いに整合する位置に、それぞれ円孔12、12を、プレス加工、或は旋削加工により形成して、図12、18に示す様なロッカーアーム1bとして完成する。これら両円孔12、12は、前述した様に、ローラ4、14を回転自在に支持する為の枢軸5、13(図6〜9参照)の両端部を支持する為のものである。即ち、上記両円孔12、12に両端部を支持した枢軸5、13の中間部周囲にローラ4、14を回転自在に支持すると共に、このローラ4、14の外周面をカム7(図6〜7参照)の外周面に転がり接触させて、カムシャフト6(図6〜7参照)の回転運動を上記ロッカーアーム1bの揺動運動に変換自在とする。尚、金属板製で端部にアジャストスクリューを螺着する構造として従来から、特開2001−59407号公報に記載された構造のものが知られている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
図8〜9、或は図12〜18に示した様な、金属板にプレス加工を施して成るロッカーアーム1a、1bの場合、互いに平行な1対の側壁部9、9a同士の間隔を小さくする事に関しては限度があった。即ち、プレス型の強度を確保してこのプレス型の耐久性を確保する事、或は加工に伴って金属板に加わる応力の最大値を抑え、この金属板に亀裂等の損傷が発生する事の防止を図る事を考慮した場合、上記1対の側壁部9、9a同士の間隔を或る程度確保する必要があった。一方、これら1対の側壁部9、9a同士の間に装着するローラ14の幅(軸方向厚さ)は、カム7(図6〜7参照)の幅(軸方向厚さ)よりも小さくする。この理由は、ローラ14とカム7とが軸方向に相対変位した場合でも、これらローラ14及びカム7の外周面同士を、エッジ当たりする事なく、確実に転がり接触させる為である。
【0022】
これらの理由により、上記1対の側壁部9、9a同士の間隔が、上記ローラ14の幅に比べて過大になる場合がある。この様な場合、そのままでは、このローラ14が上記1対の側壁部9、9a同士の間で軸方向に絶えず変化する事になって、上記ローラ14とカム7との外周面同士がエッジ当たりしたり、ローラ支持部で振動が発生し易くなる等の問題を生じる。この為に従来は、特開2000−54810号公報等の記載されている様に、上記ローラ14の軸方向両端面と上記1対の側壁部9、9aの内側面との間に、それぞれ円輪状のワッシャを介在させる事が行なわれている。この様なワッシャを使用する事により、上記1対の側壁部9、9a同士の間での上記ローラ14の軸方向位置を規制し、上記問題を解消できる。
【0023】
但し、一般的な円輪状のワッシャにより上記ローラ14の軸方向位置を規制する構造では、これら各ワッシャ及びローラ14を、上記1対の側壁部9、9a同士の間に組み付ける作業が面倒で、エンジンの動弁機構の製造コストが嵩む原因となる。
本発明のロッカーアームは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明のロッカーアームは、前述した従来のロッカーアームと同様に、金属板にプレス加工を施す事により造られ、互いにほぼ平行な1対の側壁部と、これら両側壁部の幅方向一端縁同士を連結する連結部とを備える。そして、これら両側壁部の互いに整合する位置に、ローラを支持する枢軸の両端部を支持する為の1対の円孔を形成し、上記連結部の片面を弁体の端面を突き当てる為の係合面としている。
特に、本発明のロッカーアームに於いては、上記1対の側壁部の互いに対向する側面の一部で上記各円孔を囲む部分に、上記ローラの外周面よりも径方向外方に存在する第二の連結部により互いに連結された1対の間座を添設している。
【0025】
【作用】
上述の様に構成する本発明のロッカーアームの場合には、1対の間座をローラの軸方向両端面と1対の側壁部の内側面との間に介在させる事により、このローラの幅をこれら1対の側壁部の内側面同士の間隔よりも十分に小さくできる。しかも、上記1対の間座は、第二の連結部により互いに連結されていて一体に取り扱えるので、これら各間座を、上記ローラ及びラジアルニードル軸受を構成する複数のニードルと共に上記1対の側壁部同士の間で枢軸の周囲部分に組み付ける作業を容易に行なえる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1〜4は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、金属板にプレス加工を施して成るロッカーアーム1bを構成する1対の側壁部9a、9aの内側面とローラ4の軸方向両端面との間に介在させる1対の間座32、32部分の構造にある。上記ロッカーアーム1bの構造及びその加工方法に関しては、前述の図12〜18に示した従来技術の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0027】
上記1対の側壁部9a、9aの互いに対向する側面の一部で、枢軸13の両端部を支持する為の円孔12、12を囲む部分に、上記1対の間座32、32を添設している。これら両間座32、32は、それぞれが円輪状に形成されており、それぞれの外周縁の一部で周方向に関する位相が互いに一致する部分同士を、請求項に記載した第二の連結部に相当する連結部33により、互いに連結している。これら各部分の寸法関係は、次の様に規制している。
【0028】
先ず、上記両間座32、32の内径R32は、上記枢軸13の外径D13よりも大きく、上記ローラ4の内径R4 よりも小さい(R4 >R32>D13)。この理由は、上記枢軸13の中間部周囲に上記ローラ4を回転自在に支持する為のラジアルニードル軸受を構成する各ニードル34、34の軸方向端面を上記両間座32、32に対向させる為である。尚、これら各ニードル34、34の軸方向長さは、上記ローラ4の軸方向の幅と同じか、この幅よりも少し小さい。
【0029】
又、上記両間座32、32の外径D32は、上記ローラ4の内径R4 よりも大きく、このローラ4の外径D4 よりも小さい(D4 >D32>R4 )。この理由は、上記両間座32、32の外径寄り部分を上記1対の側壁部9a、9aの内側面と上記ローラ4の軸方向両端面との間に介在させて、これら両側壁部9a、9aの内側面同士の間での上記ローラ4の軸方向変位を、上記両間座32、32により抑えると共に、上記両間座32、32の外周縁が上記ローラ4の外周面よりも径方向外方に突出して、これら両間座32、32の外周縁がカム7(図6〜7参照)の外周面と干渉しない様にする為である。尚、上記両間座32、32が径方向外方に変位して、これら両間座32、32の外周縁が上記ローラ4の外周面よりも径方向外方に突出しない様にする為、これら両間座32、32の内径R32は、上記枢軸13の外径よりも僅かに大きいだけとする。
【0030】
更に、前記連結部33は、上記ローラ4の軸方向に存在する主部35と、この主部35の両端部からこのローラ4の径方向内方に折れ曲がった折れ曲がり部36、36とから成る。そして、これら両折れ曲がり部36、36の先端と上記両間座32、32の一部外周縁とを連続させている。又、これら両間座32、32と上記ローラ4とを同心に配置した状態で、上記主部35がこのローラ4の外周面よりも径方向外方に存在する様に、上記両折れ曲がり部36、36の寸法を規制している。
【0031】
又、上記連結部33の自由状態では、上記両間座32、32は、図4に示す様に、上記連結部33から離れる程間隔が広がる方向に弾性的に変位した状態となる。これに対して、上記両間座32、32の間隔を上記連結部33を弾性変形させつつ縮め、図2に示す様にこれら両間座32、32同士を互いに平行にした状態では、これら両間座32、32の反対側面同士の間隔が、前記ロッカーアーム1bを構成する1対の側壁部9a、9aの内側面同士の間隔と一致する様にしている。
【0032】
上述の様に構成する本例のロッカーアーム1bの場合には、上記1対の間座32、32を上記ローラ4の軸方向両端面と上記1対の側壁部9a、9aの内側面との間に介在させる事により、上記ローラ4の幅をこれら1対の側壁部9a、9aの内側面同士の間隔よりも十分に小さくできる。即ち、前述した様に、金属板にプレス加工を施す事により造る前記ロッカーアーム1bの場合には、加工上の問題から、上記1対の側壁部9a、9aの内側面同士の間隔を或る程度確保する必要があり、そのままではローラ4の軸方向両端面と上記1対の側壁部9a、9aの内側面との間に過大な隙間が生じる場合がある。この様な場合でも、上記1対の間座32、32を上記ローラ4の軸方向両端面と上記1対の側壁部9a、9aの内側面との間に介在させる事により、上記ローラ4の軸方向に関する位置決めを図る事ができる。
【0033】
しかも本発明の場合には、上記1対の間座32、32は、前記連結部33により互いに連結されていて一体に取り扱えるので、これら各間座32、32を、上記ローラ4及びラジアルニードル軸受を構成する複数のニードル34、34と共に上記1対の側壁部9a、9a同士の間で前記枢軸13の周囲部分に組み付ける作業を容易に行なえる。例えば本例の場合には、上記連結部33を弾性変形させて上記1対の間座32、32の間隔を弾性的に縮めた状態で、これら両間座32、32を図2に示す様に上記1対の側壁部9a、9a同士の間に挟持すれば、これら両間座32、32をそのままこれら1対の側壁部9a、9aの内側面で前記各円孔12、12の周囲部分に仮支持できる。上記ローラ4と前記枢軸5と上記各ニードル34、34の組み付け作業は、この様に上記両間座32、32を上記1対の側壁部9a、9aの内側面部分に仮支持した状態で行なえるので、作業を容易に行なえる。
【0034】
次に、図5は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、請求項に記載した第二の連結部である連結部33aの自由状態で、1対の間座32a、32a同士が互いに平行である。これに伴って、これら両間座32a、32aの一部外周縁に鉤部37、37を設けている。これら鉤部37、37は、開口部の幅を弾性的に広げた状態で、ロッカーアーム1bを構成する1対の側壁部9a、9aの端縁部(図1〜3参照)に係止自在である。そして、係止した状態で、上記1対の間座32a、32aが、上記1対の側壁部9a、9aの内側面でこれら各側壁部9a、9aに形成した円孔12、12(図1、3参照)の周囲部分に配置される様にしている。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0035】
尚、本発明の様に、ローラ4の軸方向両端面と1対の側壁部9a、9aの内側面との間に間座32、32aを介在させる構造で、上記ローラ4の回転抵抗を小さく抑える為には、これら各間座32、32aの片面でこのローラ4の軸方向端面に対向する部分に、潤滑油溜りとなる凹部を形成する事が好ましい。この様な凹部としては、前述した図10に示す様な多数の小凹部17、17、或は前述の図11に示す様な螺旋状の凹溝18、18等が採用可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明のロッカーアームは、以上に述べた通り構成され作用するので、エンジンの動弁機構の製造コストの低廉化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す分解斜視図。
【図2】ロッカーアームと間座とを組み合わせた状態で図1の上方から見た図。
【図3】更に枢軸及びローラを組み付けた状態を示す斜視図。
【図4】連結部を自由状態として間座を図2と同方向から見た略図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を示す、連結部及び間座の斜視図。
【図6】従来から知られているエンジンの動弁機構の1例を示す断面図。
【図7】同第2例を示す側面図。
【図8】従来から知られているロッカーアームの1例を、ローラを支持した状態で示す斜視図。
【図9】図8のA−A断面図。
【図10】潤滑性向上の為の構造の第1例を示す、ロッカーアームを造る為の金属板の平面図。
【図11】同じく第2例を示す、ロッカーアームを造る為の金属板の平面図。
【図12】従来から知られているロッカーアームの第2例の斜視図。
【図13】従来から知られているロッカーアームの製造方法の第一工程により得られる第一素板を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図14】同第二工程により得られる第二素板を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図15】同第三工程により得られる第一中間素材を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図16】同第四工程により得られる第二中間素材を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図17】同第五工程により造られる第三中間素材を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図18】同第六工程を経て完成したロッカーアームを示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b ロッカーアーム
2 弁体
3 緩衝部材
4 ローラ
5 枢軸
6 カムシャフト
7 カム
8 リターンスプリング
9、9a 側壁部
10、10a 連結部
11、11a 第二の連結部
12 円孔
13 枢軸
14 ローラ
15 球状凹部
16 金属板
17 小凹部
18 凹溝
19 係合面
20 膨出部
21 第一素板
22 基部
23 翼状部
24 透孔
25 第二素板
26 舌状部
27 切り欠き部
28 湾曲部
29 第一中間素材
30 第二中間素材
31 第三中間素材
32、32a 間座
33、33a 連結部
34 ニードル
35 主部
36 折れ曲がり部
37 鉤部
38 ねじ孔
39 アジャストスクリュー

Claims (2)

  1. 金属板にプレス加工を施す事により造られ、互いにほぼ平行な1対の側壁部と、これら両側壁部の幅方向一端縁同士を連結する連結部とを備え、これら両側壁部の互いに整合する位置に、ローラを支持する枢軸の両端部を支持する為の1対の円孔を形成し、上記連結部の片面を弁体の端面を突き当てる為の係合面としたロッカーアームに於いて、上記1対の側壁部の互いに対向する側面の一部で上記各円孔を囲む部分に、上記ローラの外周面よりも径方向外方に存在する第二の連結部により互いに連結された1対の間座を添設した事を特徴とするロッカーアーム。
  2. 各間座の片面でローラの軸方向端面に対向する部分に、潤滑油溜りとなる凹部を有する、請求項1に記載したロッカーアーム。
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