JPH0679383A - ロッカーアームの製造方法 - Google Patents

ロッカーアームの製造方法

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JPH0679383A
JPH0679383A JP13861492A JP13861492A JPH0679383A JP H0679383 A JPH0679383 A JP H0679383A JP 13861492 A JP13861492 A JP 13861492A JP 13861492 A JP13861492 A JP 13861492A JP H0679383 A JPH0679383 A JP H0679383A
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roller shaft
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rocker arm
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JP13861492A
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Toshiomi Hayashi
俊臣 林
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/20Making machine elements valve parts
    • B21K1/205Making machine elements valve parts rocker arms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラ軸取付部を充分な高さに設定すること
が可能で、薄い板厚の材料でも高剛性のローラ軸取付部
を実現し得る加工性の良い軽量なロッカーアームの製造
方法を提供する。 【構成】 板材からブランク11を打ち抜くと共にロー
ラ装着用開口21の一部を構成し得る二つの三角形状の
穴13,14を相隔てて穿設する第一の工程と、この第
一の工程に続いて二つの三角形状の穴13,14の間に
直線状の切り込み部15を形成する第二の工程と、この
第二の工程に続いてブランク11を折り曲げて成形加工
によりローラ装着用開口21とこのローラ装着用開口2
1を挾む一対のローラ軸取付部17及びこれらローラ軸
取付部17と一体の一対の側壁16とこれら一対の側壁
16の両端部に位置するピボット受け部18及び弁棒受
け19とを形成する第三の工程と、ローラ軸取付部17
のローラ軸取付用の丸穴12を穿設する工程とを具えた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクル内燃機関の
動弁系に用いられる鋼板製のロッカーアームの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載される4サイクル内燃機関
の吸排気弁は、クランク軸の回転に同期して作動するプ
ッシュロッドやカムにより揺動するロッカーアームを介
してその開閉動作が制御されるようになっている。
【0003】このような動弁系の一例を表す図31に示
すように、シリンダヘッド1に設けられたバルブステム
2には、このバルブステム2を図中、上方へ付勢する、
即ち図示しない吸排気ポートを塞ぐ方向に付勢する圧縮
コイルばね3が組み付けられている。先端側がこのバル
ブステム2の上端に当接するロッカーアーム4の基端部
は、シリンダヘッド1に固定されたピボット軸5に対し
て摺動自在に係合している。又、このロッカーアーム4
の中央部には、図示しないクランク軸の回転に同期して
回転するカム6に当接するローラ7が支持軸8を介して
回転自在に装着されている。
【0004】従って、カム6が回転することにより、圧
縮コイルばね3のばね力に抗してロッカーアーム4がピ
ボット軸5を中心に図中、上下に揺動するため、バルブ
ステム2がこのロッカーアーム4の揺動に伴って前記吸
排気ポートを開閉するのである。
【0005】図31に示す如き従来のロッカーアーム4
は、中炭素鋼や低合金鋼の鍛造品や鋳造品が一般的であ
り、この他にアルミニウム合金の鋳造品に特殊な耐摩耗
処理を施したもの等も知られている。しかし、鍛造や鋳
造によって製造されるロッカーアーム4は、ピボット軸
5との係合部や、カム6に対する摩擦低減用のローラ7
の支持軸8を取り付けるための穴の加工を行う必要上、
ブローチ仕上げ等の比較的難しい後加工を行わなければ
ならず、その製造コストが高くつくという問題があっ
た。
【0006】一方、近年の内燃機関の高回転化及び高出
力化に伴って動弁系の慣性重量の低減化への要請に伴
い、ロッカーアームの軽量化が望まれている。ところ
が、上述した鍛造品や鋳造品では、軽量化のための最適
な形状の設計が極めて困難であり、鍛造や鋳造のための
加工性に主眼をおいた設計がなされているのが現状であ
る。
【0007】そこで、鋼板をプレス成形することにより
ロッカーアームを製造するようにした方法が特開平3−
172506号公報等で提案されている。この鋼板製ロ
ッカーアームによると、従来の鍛造品や鋳造品と比較し
た場合、重量が約20%以上も軽くなり、その慣性モー
メントを相当小さくすることが可能となる。
【0008】この鋼板製ロッカーアームの外観を表す図
32に示すように、一対の側壁4aの中央部に形成され
たローラ軸取付部4bには、図示しないローラ軸を嵌着
するための丸穴4cがそれぞれ穿設されており、これら
側壁4aの一端部は図示しないピボット軸が嵌め込まれ
るピボット受け4dを突設した連結壁4eを介して相互
に結合された状態となっている。又、側壁4aの他端部
は図示しないバルブステムの上端に当接する弁棒受け4
fを介して相互に結合された状態となっており、これら
連結壁4eと弁棒受け4fとの間に形成されたローラ装
着用開口4gの部分には、前記ローラ軸に図示しない軸
受を介して回転自在に取り付けられる図示しないローラ
が配置される。
【0009】図32に示した鋼板製のロッカーアームを
製造する場合、従来では鋼板から所定の形状のブランク
を切り出し、次いでこのブランク11を絞り加工により
側壁4a及びローラ軸取付部4bの基端部及び連結壁4
e及び弁棒受け4fを有する溝形断面に成形し、次いで
ローラ装着用開口4g及びローラ軸取付部4bの先端部
を形成するための下穴を打ち抜き、これによって残るロ
ーラ軸取付部4bの先端部を折り曲げてローラ軸取付部
4b全体をしごくと共にピボット受け4dを絞り加工に
より形成した後、ローラ軸取付部4bに丸穴4cを穿設
するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−17250
6号公報等に記載された従来の鋼板製ロッカーアームの
製造方法では、絞り加工によって溝形断面のローラ軸取
付部4bの基端部を側壁4aと一体に形成しているた
め、このローラ軸取付部4bの基端側の板厚が減少して
しまう。
【0011】しかも、ローラ軸取付部4bの先端部及び
ローラ装着用開口4gを形成するための下穴を穿設した
後、この下穴の両側に残るローラ軸取付部4bの先端部
を折り曲げてローラ軸取付部4b全体をしごく必要があ
るため、ローラ軸取付部4bの基端部の板厚が更に減少
してしまい、強度的に問題となる。
【0012】このようなことから、予めこのローラ軸取
付部4bの基端側の板厚減少を見越して板厚の厚い鋼板
を使用した場合には、絞り加工が困難となる上に製品の
重量が嵩み、軽量化という初期の目的に対して相反する
ことを行わなければならなくなる。
【0013】又、ローラ軸取付部4bの先端部及びロー
ラ装着用開口4gを形成するための下穴を穿設した後、
このローラ軸取付部4bの先端部を折り曲げるようにし
ているため、当該ローラ軸取付部4bを充分な高さに設
定することができないことから、強度的に不利であり、
必然的に板厚を厚くすることで強度を確保しなければな
らず、絞り加工を行う必要があることと相俟って作業性
が余り良くない。
【0014】
【発明の目的】本発明は、先に提案された鋼板製ロッカ
ーアームの製造方法を改善し、絞り加工やしごき加工の
ような局部的に板厚が減少する加工手段を一切採用せ
ず、ローラ軸取付部を充分な高さに設定することが可能
で、薄い板厚の材料でも高剛性のローラ軸取付部を実現
し得る加工性の良い軽量なロッカーアームの製造方法を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第一番目の本発明による
ロッカーアームの製造方法は、板材からブランクを打ち
抜くと共にローラ装着用開口の一部を構成し得る二つの
三角形状の穴を相隔てて穿設する第一の工程と、この第
一の工程に続いて前記二つの三角形状の穴の間に直線状
の切り込み部を形成する第二の工程と、この第二の工程
に続いて前記ブランクを折り曲げて成形加工により前記
ローラ装着用開口とこのローラ装着用開口を挾む一対の
ローラ軸取付部及びこれらローラ軸取付部と一体の一対
の側壁とこれら一対の側壁の両端部に位置するピボット
受け部及び弁棒受けとを形成する第三の工程と、前記ロ
ーラ軸取付部のローラ軸取付用の丸穴を穿設する工程と
を具えたものである。
【0016】又、第二番目の本発明によるロッカーアー
ムの製造方法は、板材からブランクを打ち抜くと共にロ
ーラ装着用開口の一部を構成し得る二つの三角形状の穴
と同時にローラ軸取付用の丸穴の下穴を相隔てて穿設す
る第一の工程と、この第一の工程に続いて前記二つの三
角形状の穴の間に直線状の切り込み部を形成する第二の
工程と、この第二の工程に続いて前記ブランクを折り曲
げて成形加工により前記ローラ装着用開口とこのローラ
装着用開口を挾む一対のローラ軸取付部及びこれらロー
ラ軸取付部と一体の一対の側壁とこれら一対の側壁の両
端部に位置するピボット受け部及び弁棒受けとを形成す
る第三の工程と、前記ローラ軸取付部のローラ軸取付用
の前記下穴の部分にバーリングを施してボス部を形成す
る工程とを具えたものである。
【0017】ここで、前記板材としては合金鋼の帯板等
を採用することが可能である。又、ブランクを剪断する
スリッティング加工やブランクを貫通しないガッシング
加工により、直線状の切り込み部を二つの三角形状の穴
の間に形成することができる。
【0018】
【作用】第一番目の本発明では、第一の工程にて板材か
らブランクを打ち抜くと共にローラ装着用開口の一部を
構成し得る二つの三角形状の穴を相隔てて穿設し、次い
で第二の工程にて二つの三角形状の穴の間に直線状の切
り込み部を形成した後、第三の工程にてブランクを折り
曲げて成形加工によりローラ装着用開口とこのローラ装
着用開口を挾む一対のローラ軸取付部及びこれらローラ
軸取付部と一体の一対の側壁とこれら一対の側壁の両端
部に位置するピボット受け部及び弁棒受けとを形成す
る。ローラ軸取付部のローラ軸取付用の丸穴を穿設する
工程は、上述した第一〜第三の工程の何れかと同時に行
うようにしても良く、第一の工程と第二の工程との間
か、第二の工程と第三の工程との間か、或いは第三の工
程の後に行うことも可能である。
【0019】一方、第二番目の本発明では、第一の工程
にて板材からブランクを打ち抜くと共にローラ装着用開
口の一部を構成し得る二つの三角形状の穴と同時にロー
ラ軸取付用の丸穴の下穴を相隔てて穿設し、次いで第二
の工程にて二つの三角形状の穴の間に直線状の切り込み
部を形成した後、第三の工程にてブランクを折り曲げて
成形加工によりローラ装着用開口とこのローラ装着用開
口を挾む一対のローラ軸取付部及びこれらローラ軸取付
部と一体の一対の側壁とこれら一対の側壁の両端部に位
置するピボット受け部及び弁棒受けとを形成する。ロー
ラ軸取付部のローラ軸取付用の下穴の部分にバーリング
を施してボス部を形成する工程は、上述した第一〜第三
の工程の何れかと同時に行うようにしても良く、第一の
工程と第二の工程との間か、第二の工程と第三の工程と
の間か、或いは第三の工程の後に行うことも可能であ
る。
【0020】
【実施例】第一番目の本発明によるロッカーアームの製
造方法を図31に示す如き構造のロッカーアームに応用
した一実施例の作業工程を表す図1及び各工程でのブラ
ンクの形状をそれぞれ表す図2〜図19に示すように、
まずS1のブランキング工程で合金工具鋼(JIS G
4404で規定されたSKD61)の焼鈍材で形成され
た板厚が3.2mmの帯板から図2に示す如きブランク1
1を打ち抜き、次いでS2のピアシング工程にて一対の
ローラ軸取り付け用の丸穴12と後述するローラ装着用
開口の一部を構成する三角形状の穴13,14とを穿設
する(図2及び図3参照)。
【0021】この場合、プログレッシブプレス装置を用
いることにより、帯板からブランク11を所定間隔毎に
連続的に打ち抜いても、帯板からブランク11が脱落し
て作業能率が低下してしまうような不具合を未然に防止
することができる。
【0022】次に、S3のスリッティング工程でブラン
ク11の一対の三角形状の穴13,14の間の部分にブ
ランク11に対して剪断状態となった直線状の切り込み
部15をスリッティング加工により形成した後(図4〜
図6参照)、S4のベンディング工程で切り込み部15
の間隔が拡がるように、このブランク11を図7〜図9
に示す如く折り曲げ、一対の側壁16と、これら側壁1
6に対して連続的に形成されたローラ軸取付部17と、
これら側壁16の一端部を相互に接続し且つ図示しない
ピボット軸が嵌め込まれるピボット受け18と、側壁1
6の他端部を相互に接続し且つ図示しない弁棒が当接す
る弁棒受け19とを形作る。
【0023】このように、本実施例ではS3のスリッテ
ィング工程でブランク11の三角形状の穴13,14の
間の部分にスリッティング加工により切り込み部15を
形成するようにしたが、図5同様の断面構造を表す図1
0に示すように、ブランク11の一対の三角形状の穴1
3,14の間の部分にブランク11を貫通しない直線状
の切れ目20をガッシング加工により切り込み部15と
して刻設した後、上述したS4のベンディング工程に移
行するようにしても良い。
【0024】又、本実施例ではS1のブランキング工程
にて帯板からブランク11を打ち抜いた後、S2のピア
シング工程にて一対のローラ軸取り付け用の丸穴12と
三角形状の穴13,14とを穿設するようにしたが、帯
板に対して一対のローラ軸取り付け用の丸穴12と三角
形状の穴13,14とを穿設するS2のピアシング工程
を先に行った後、この帯板からブランク11を打ち抜く
S1のブランキング工程を行うようにしても良い。
【0025】上述したS4のベンディング工程に続き、
S5のプリフォーミング工程で側壁16及びローラ軸取
付部17を相互に平行に矯正してほぼ完全な形のローラ
装着用開口21を形成する一方、ピボット受け18が半
球状に突出するようにその両側に位置する側壁16の一
部と共に曲げ、更に弁棒受け19の幅(図11中、上下
方向に沿った長さ)を調整し(図11〜図13参照)、
更にS6のフォーミング工程で図14〜図16に示す如
く主としてピボット受け18及び弁棒受け19の部分を
成形する。
【0026】次に、S7のサイジング工程で図17〜図
19に示す如き最終的な形状にローラ軸取付部17及び
ピボット受け18及び弁棒受け19をサイジング加工に
よって圧縮整形し、更に本実施例ではこの整形作業と同
時にピボット受け18の中央部に油穴22を穿設してい
る。そして、S8の仕上げピアシング工程でローラ軸取
り付け用の丸穴12の内径を仕上げた後、S9の熱処理
工程でこのプレス加工によるブランク11を所定の硬度
にまで焼入れし、S10の機械仕上げ工程でローラ軸取
り付け用の丸穴12の内周面やピボット受け18或いは
弁棒受け19等を必要に応じて研削仕上げして板金製の
ロッカーアームを得る。
【0027】このように、本実施例ではローラ軸取り付
け用の丸穴12をS2のピアシング工程とS8の仕上げ
ピアシング工程とで二回に分けて加工するようにしてい
るが、S2のピアシング工程での丸穴12の加工をやめ
てS8の仕上げピアシング工程にて一回でローラ軸取り
付け用の丸穴12をローラ軸取り付け部17に穿設する
ようにしても良い。又、本実施例ではS7のサイジング
工程でピボット受け18の中央部に油穴22を穿設した
が、S9の熱処理工程の後にこの油穴22を穿設するよ
うにしても良い。
【0028】上述した実施例では、3.2mmの板厚の合
金鋼を用いてロッカーアームを製造したが、ローラ軸取
り付け用の丸穴12の部分にボス部をバーリング加工す
ることによって、より板厚の薄い材料を用いてもローラ
軸取付部の強度を同程度に保つことが可能で、しかも成
形性がより優れたロッカーアームを製造することができ
る。
【0029】このような第二番目の本発明によるロッカ
ーアームの製造方法を図31に示す如き構造のロッカー
アームに応用した一実施例の作業工程を表す図20及び
その一部の工程におけるブランクの形状をそれぞれ表す
図21〜図25に示すように、まずS1のブランキング
工程でクロムモリブデン鋼(JIS G 4105で規定
されたSCM415)の焼鈍材で形成された板厚が2.
6mmの帯板から図21に示す如きブランク11を打ち抜
き、次いでS2のピアシング工程にて一対のローラ軸取
り付け用の丸穴12と後述するローラ装着用開口の一部
を構成する三角形状の穴13,14とを穿設した後、T
3のバーリング工程で一対の丸穴12の部分にバーリン
グ加工を施してボス部23をそれぞれ突設し(図21及
び図22参照)、更にT4のボス部サイジング工程でこ
れらボス部23の周囲をサイジング加工によって圧縮整
形する。
【0030】次いで、先の実施例におけるS3からS7
までの工程と全く同じ作業を行った後、T8の面取り用
サイジング工程で図23〜図25に示す如くボス部23
の内周面に面取り部24をサイジング加工により形成す
る。そして、先の実施例におけるS8からS10までの
工程と全く同じ作業を行って板金製のロッカーアームを
得る。
【0031】この場合、本実施例も先の実施例と同様
に、帯板に対して一対のローラ軸取り付け用の丸穴12
と三角形状の穴13,14とを穿設するS2のピアシン
グ工程を先に行った後、この帯板からブランク11を打
ち抜くS1のブランキング工程を行うようにしても良
く、ブランク11の一対の三角形状の穴13,14の間
の部分にブランク11を貫通しない直線状の切れ目20
をガッシング加工により切り込み部15として刻設した
後(図10参照)、上述したS4のベンディング工程に
移行するようにしても良い。又、S2のピアシング工程
での丸穴12の加工をやめてS8の仕上げピアシング工
程にて一回でローラ軸取り付け用の丸穴12をローラ軸
取り付け部17に穿設することも可能であり、S9の熱
処理工程の後に油穴22を穿設するようにしても良い。
【0032】なお、図20〜図25中で先に説明した実
施例と同一作用や同一機能の部分には、これと同一の符
号を記してある。
【0033】ところで、S10の機械仕上げ工程にて研
削砥石により弁棒受け19の部分を研削仕上する場合、
この研削砥石による作業性を改善するため、弁棒受け1
9の部分を予めこれに対応したプレス加工を行うように
しても良い。このような第一番目の本発明による他の一
実施例の作業工程を表す図26及びその一部の工程にお
けるブランクの形状をそれぞれ表す図27〜図29に示
すように、まず先の実施例におけるS1からS7までの
工程と全く同じ作業を行った後、U8のビーディング工
程で側壁16と弁棒受け19との隅部25をビーディン
グ加工やバルジ加工等で図27〜図29に示すように逃
がす。しかる後、先の実施例におけるS8からS10の
工程と全く同じ作業を行って板金製のロッカーアームを
得る。
【0034】この場合、本実施例も先の二つの実施例と
同様に、帯板に対して一対のローラ軸取り付け用の丸穴
12と三角形状の穴13,14とを穿設するS2のピア
シング工程を先に行った後、この帯板からブランク11
を打ち抜くS1のブランキング工程を行ったり、或いは
ブランク11の一対の三角形状の穴13,14の間の部
分にブランク11を貫通しない直線状の切れ目20をガ
ッシング加工により切り込み部15として刻設した後
(図10参照)、上述したS4のベンディング工程に移
行するようにしても良い。又、S2のピアシング工程で
の丸穴12の加工をやめてS8の仕上げピアシング工程
にて一回でローラ軸取り付け用の丸穴12をローラ軸取
り付け部17に穿設したり、S9の熱処理工程の後に油
穴22を穿設することも可能である。
【0035】なお、本実施例で用いた材料は、第一番目
の実施例と同じ合金工具鋼であり、図26〜図29中で
先に説明した実施例と同一作用及び同一機能の部分に
は、これと同一の符号を記してある。
【0036】更に、これら三つの実施例に共通してS2
のピアシング工程におけるローラ軸取り付け用の丸穴1
2の穿設作業と三角形状の穴13,14の穿設作業とを
同時ではなく、S1のブランキング工程を挾んでこれら
の穿設作業を別々に行うようにしても良い。又、S1の
ブランキング工程とS2のピアシング工程とを同時に一
つの工程として行うことも当然可能である。
【0037】最後に、図26〜図29に示した実施例を
第二番目の本発明に応用した一実施例における作業工程
の一例について図30に示しておくが、本実施例では幅
が64mmで板厚が2.6mmの第二番目の実施例と同じク
ロムモリブデン鋼の焼鈍材の帯板をプログレッシブプレ
ス装置により連続的に加工したものであり、図中で先に
説明した各実施例と同一作用の工程には、これと同一の
符号を記してある。又、本発明はこれらの実施例におけ
る手順に限定されるわけではなく、ロッカーアームの材
質や形状等に応じて上述した工程を前後に適宜組み換え
ることが可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明のロッカーアームの製造方法によ
ると、従来のような絞り加工を全く行うことなく、ロッ
カーアームを板金から製造しているため、この絞り加工
に伴うローラ軸取付部の肉厚減少がほとんどなく、製品
の目標板厚とほぼ等しい板厚の板金を使用することがで
きる。
【0039】又、三角状の穴の間に直線状の切り込み部
を形成した後、ブランクを折り曲げてフォーミング加工
を行うことにより、側壁と一体のローラ軸取付部及びこ
れらローラ軸取付部の間に位置するローラ装着用開口等
を形成するようにしたので、従来のようにローラ軸取付
部のしごき加工を行わずともその表面を平滑化すること
ができ、ローラ軸取付部の板厚減少をより一層抑制する
ことができる。
【0040】更に、ローラ軸取り付け用の丸穴の部分に
バーリング加工を施してボス部を形成するようにしたの
で、ローラ軸取付部の板厚を従来のものより薄くして
も、この部分の機械的強度を向上させることができる結
果、加工が容易な肉厚の薄い板を用いることが可能な
上、これによって得られるロッカーアームの慣性質量を
軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によるロッカーアームの製造方法の
一実施例の作業手順を表す工程図である。
【図2】本実施例におけるブランキング工程とピアシン
グ工程とを行った状態のブランクの平面図である。
【図3】そのIII−III矢視断面図である。
【図4】本実施例におけるスリッティング工程を行った
状態のブランクの平面図である。
【図5】そのV−V矢視断面図である。
【図6】図4中のVI−VI矢視断面図である。
【図7】本実施例におけるベンディング工程を行った状
態のブランクの平面図である。
【図8】そのVIII−VIII矢視断面図である。
【図9】図7中のIX−IX矢視断面図である。
【図10】本発明による他の一実施例におけるガッシン
グ加工を行った状態の図5に対応する断面図である。
【図11】図1に示した先の実施例におけるプリフォー
ミング工程を行った状態のブランクの平面図である。
【図12】そのXII−XII矢視断面図である。
【図13】図11中のXIII−XIII矢視断面図である。
【図14】本実施例におけるフォーミング工程を行った
状態のブランクの平面図である。
【図15】その右側面図である。
【図16】図14中のXVI−XVI矢視断面図である。
【図17】本実施例におけるサイジング工程を行った状
態のブランクの平面図である。
【図18】その右側面図である。
【図19】図17中のXIX−XIX矢視断面図である。
【図20】本発明方法によるロッカーアームの製造方法
の他の一実施例の作業手順を表す工程図である。
【図21】本実施例におけるバーリング加工を行った状
態のブランクの平面図である。
【図22】そのXXII−XXII矢視断面図である。
【図23】本実施例におけるボス部サイジング工程を行
った状態のブランクの平面図である。
【図24】そのXXIII−XXIII矢視断面図である。
【図25】図23中のXXV−XXV矢視断面図である。
【図26】本発明方法によるロッカーアームの製造方法
の別な一実施例の作業手順を表す工程図である。
【図27】本実施例におけるビーディング工程を行った
状態のブランクの平面図である。
【図28】その右側面図である。
【図29】図27中のXXIX−XXIX矢視断面図である。
【図30】本発明方法によるロッカーアームの製造方法
の更に別な他の一実施例の作業手順を表す工程図であ
る。
【図31】本発明の対象となった動弁系の概念を表す断
面図である。
【図32】従来の板金製のロッカーアームの外観を表す
斜視図である。
【符号の説明】
11はブランク、12はローラ軸取り付け用の丸穴、1
3,14はローラ装着用開口の一部を構成する三角形状
の穴、15は切り込み部、16は側壁、17はローラ軸
取付部、18はピボット受け、19は弁棒受け、20は
切れ目、21はローラ装着用開口、22は油穴、23は
ボス部、24は面取り部、25は隅部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01L 1/18 M 6965−3G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材からブランクを打ち抜くと共にロー
    ラ装着用開口の一部を構成し得る二つの三角形状の穴を
    相隔てて穿設する第一の工程と、この第一の工程に続い
    て前記二つの三角形状の穴の間に直線状の切り込み部を
    形成する第二の工程と、この第二の工程に続いて前記ブ
    ランクを折り曲げて成形加工により前記ローラ装着用開
    口とこのローラ装着用開口を挾む一対のローラ軸取付部
    及びこれらローラ軸取付部と一体の一対の側壁とこれら
    一対の側壁の両端部に位置するピボット受け部及び弁棒
    受けとを形成する第三の工程と、前記ローラ軸取付部の
    ローラ軸取付用の丸穴を穿設する工程とを具えたロッカ
    ーアームの製造方法。
  2. 【請求項2】 板材からブランクを打ち抜くと共にロー
    ラ装着用開口の一部を構成し得る二つの三角形状の穴と
    同時にローラ軸取付用の丸穴の下穴を相隔てて穿設する
    第一の工程と、この第一の工程に続いて前記二つの三角
    形状の穴の間に直線状の切り込み部を形成する第二の工
    程と、この第二の工程に続いて前記ブランクを折り曲げ
    て成形加工により前記ローラ装着用開口とこのローラ装
    着用開口を挾む一対のローラ軸取付部及びこれらローラ
    軸取付部と一体の一対の側壁とこれら一対の側壁の両端
    部に位置するピボット受け部及び弁棒受けとを形成する
    第三の工程と、前記ローラ軸取付部のローラ軸取付用の
    前記下穴の部分にバーリングを施してボス部を形成する
    工程とを具えたロッカーアームの製造方法。
  3. 【請求項3】 板材が合金鋼の帯板であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載したロッカーアームの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 直線状の切り込み部がブランクを剪断す
    るスリッティング加工により形成されたものであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載したロッカー
    アームの製造方法。
  5. 【請求項5】 直線状の切り込み部がブランクを貫通し
    ないガッシング加工により形成されたものであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載したロッカーア
    ームの製造方法。
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