JP2000110522A - 板金製ロッカ―ア―ム - Google Patents

板金製ロッカ―ア―ム

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JP2000110522A
JP2000110522A JP11063560A JP6356099A JP2000110522A JP 2000110522 A JP2000110522 A JP 2000110522A JP 11063560 A JP11063560 A JP 11063560A JP 6356099 A JP6356099 A JP 6356099A JP 2000110522 A JP2000110522 A JP 2000110522A
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rocker arm
thickness
sheet metal
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Satoshi Kadokawa
聡 角川
Kiyoshi Okubo
潔 大久保
Shoichi Abe
正一 阿部
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1枚の金属板にプレス加工を施して一体に形
成する構造で、弁体の基端部及びラッシュアジャスタの
先端部を突き当てる第一、第二の係合部17、18の強
度を確保する。同時に、小型・軽量化を図る。 【解決手段】 上記第一の係合部17を形成する為の連
結部15の厚さを、金属板の肉を集中させる事により増
大させる。又、この連結部15の両側に側壁部14、1
4を設けないか、又は、部分的にのみ設ける。更に、使
用時に発生する応力の最大値と最小値との差を5倍以内
にする。これらにより、必要とする強度を確保しつつ、
小型・軽量化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの動弁
機構に組み込み、カムシャフトの回転を弁体(吸気弁及
び排気弁)の往復運動に変換する為のロッカーアームの
うち、金属板にプレス加工を施す事により造る板金製ロ
ッカーアーム及びその製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】レシプロエンジン(往復ピストンエンジ
ン)には、一部の2サイクルエンジンを除き、クランク
シャフトの回転と同期して開閉する吸気弁及び排気弁を
設けている。この様なレシプロエンジンでは、上記クラ
ンクシャフトの回転と同期して(4サイクルエンジンの
場合には1/2の回転速度で)回転するカムシャフトの
動きを、ロッカーアームにより、上記吸気弁及び排気弁
に伝達し、これら吸気弁及び排気弁を軸方向に亙り往復
運動させる。
【0003】従来は、この様なエンジンの動弁機構に組
み込むロッカーアームを、鋳造品(鋳鉄品或はアルミニ
ウムダイキャスト品)とする事が一般的であった。とこ
ろが、鋳造品は重量が嵩んだり(鋳鉄品の場合)、或は
十分に強度を確保する為には容積が嵩張る(アルミニウ
ムダイキャスト品の場合)。又、一般的にはロストワッ
クス法により造る為、製造コストが嵩む事も避けられな
い。この為に近年、鋼板等の金属板にプレス加工を施す
事により上記ロッカーアームを造る事が考えられ、一部
で実施されている。
【0004】この様な事情で考えられた板金製ロッカー
アームの製造方法として従来から、例えば特開平3−1
72506号公報に記載されたものがある。図15〜1
8は、この公報に記載された、板金製ロッカーアーム及
びその製造方法を示している。この従来の板金製ロッカ
ーアームを造るには、先ず、材料となる金属板(例えば
厚さが2〜4mm程度の炭素鋼板)をプレス加工で打ち抜
く事により、図15(A)に示す様な形状を有し、同図
(B)に示す様にt1 なる板厚を有する素板(ブラン
ク)1を形成する。
【0005】次いで、この素板1にプレスによる曲げ加
工を施して、図16に示す様な第一中間素材2を形成す
る。この第一中間素材2は、互いに平行な1対の側壁部
3、3と、これら両側壁部3、3の幅方向端縁同士を連
結する連結部4と、これら両側壁部3、3と連結部4と
により三方を囲まれる空間の中間部に設けられたローラ
収容凹部5と、上記連結部4の中間部一端寄り部分に設
けられた、球状凹面であるピボット部6とを有する。
【0006】次いで、上述の様な第一中間素材2を構成
する上記連結部4の一部で上記ローラ収容凹部5に対応
する部分に、図17に示す様な、上記各側壁部3、3と
平行な側から見た場合に鼓形の透孔7を形成して、第二
中間素材8とする。この第二中間素材8の一部で、この
透孔7を幅方向{図17(A)の上下方向}両側から挟
む位置には、それぞれ円弧状の突出部9、9が、互いの
突縁同士を対向させた状態で存在する。又、上記透孔7
は、中央部の幅W7 を両端寄り部分の幅に比較して狭く
している。
【0007】上述の様な第二中間素材8には、続く工程
で、上記透孔7の周囲部分に、バーリング加工及び扱き
加工を施す事により、図18に示す様な第三中間素材1
0とする。この第三中間素材10は、上記透孔7部分
を、上記各側壁部3、3と平行な側から見た場合に矩形
の開口11とすると共に、上記連結部4の他端部分の形
状を整えて、吸気弁或は排気弁を構成する弁体の基端部
を突き当てる為のバルブ係合部12としたものである。
上述の様な第三中間素材10には、続く工程で、上記両
側壁部3、3の互いに整合する位置に、カムと係合する
ローラを回転自在に支持する支持軸の両端部を支持する
為の円孔を形成し、板金製ロッカーアームとして完成す
る。そして、この様な板金製ロッカーアームをエンジン
に組み付けた状態では、前記ローラ収納部5に回転自在
に保持した上記ローラの外周面をカムの外周面に当接さ
せ、前記ピボット部6にラッシュアジャスタの先端部を
突き当て、前記バルブ係合部12に吸気弁又は排気弁の
基端面を突き当てる。
【0008】上述の様にして製造した板金製ロッカーア
ームを構成する、左右1対の側壁部3、3の厚さt3
は、前記素板1の厚さt1 {図15(B)}とほぼ同じ
である(t3 ≒t1 )。又、これら両側壁部3、3の板
厚t3 と、前記ピボット部6やバルブ係合部12を含
む、上記連結部4の板厚t4 {図18(B)}も、上記
素板1の厚さt1 とほぼ同じ(t1 ≒t3 ≒t4 )であ
る。
【0009】即ち、上述した従来の板金製ロッカーアー
ムは、1枚の金属板からプレス加工を主体とする一体成
形により造る為、ピボット部6の一部等、金属板の一部
がフローする部分を除くほぼ全面に亙り、ほぼ均一な厚
さを有する。前記特開平3−172506号公報以外に
記載された従来技術の場合も、プレス加工により1枚の
金属板からプレス加工を主体とする一体成形により造る
板金製ロッカーアームは、全面に亙りほぼ均一な厚さを
有する。
【0010】これに対して従来から、ロッカーアーム
を、それぞれを金属板にプレス加工を施す事により形成
した、2個又は3個の部材を溶接により結合固定した構
造のものも知られている。この様に複数個の部材を組み
合わせて成る板金製ロッカーアームの場合には、ピボッ
ト部及びバルブ係合部を含む連結部の厚さは、各側壁部
の厚さよりも大きくしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来技術
の場合、次に述べる様な不都合を生じる。先ず、特開平
3−172506号公報に記載された、1枚の金属板か
ら板金製ロッカーアームを一体に造る技術の場合には、
造られた板金製ロッカーアームの厚さは、ほぼ全面に亙
り均一になる。一方、ロッカーアームの使用時には、連
結部4、特に、バルブ係合部12の近傍に作用する応力
が、側壁部3、3等の他の部分に作用する応力に比較し
て大きくなる。この為、厚さが均一の場合には、上記連
結部4、特にバルブ係合部12の近傍部分が他の部分に
比べて、強度的に不利になり、剛性も低くなる場合があ
る。従来の場合には、上記バルブ係合部12の近傍部分
の強度及び剛性を十分に確保すべく、板金製ロッカーア
ームを造る為の金属板の厚さを大きくしていた。この
為、上記側壁部3、3等の他の部分の厚さが、本来必要
とする以上に大きくなり、板金製ロッカーアームの小型
・軽量化を十分に図れないだけでなく、材料費も嵩む原
因となっている。
【0012】これに対して、それぞれを金属板にプレス
加工を施す事により形成した2個又は3個の部材を溶接
により結合固定した板金製ロッカーアームの場合には、
バルブ係合部を含む連結部の厚さを、側壁部等他の部分
の厚さよりも大きくできる反面、複数個の部材を別々に
製造した後、これら各部材同士を組み付け、溶接により
接合する必要がある。この為、加工工数が増大し、しか
も部品管理の手間を要する。更に、各部材を組み付ける
際の位置決め等の為に、複雑且つ精密な設備を必要とす
る為、加工工数の増大と部品管理の手間を要する事と合
わせてコストが嵩む事が避けられない。しかも、得られ
た板金製ロッカーアームの品質(精度)が、一体構造の
ものに比べると劣る場合が多い。
【0013】本発明は、上述の様な不都合を何れも解消
し、更に、より板金製ロッカーアームの小型・軽量化を
可能にすべく発明したものである。即ち、板金製ロッカ
ーアームの使用時には、弁体及びラッシュアジャスタか
ら加わる荷重に基づき、各部に応力が発生する。この荷
重との関係で構成各部の形状及び寸法を選定しない場合
には、この応力の大きさが各部で大きく異なる。勿論、
板金製ロッカーアームの耐久性を十分に確保する為に
は、最も大きな応力が発生する部分でも、この応力が許
容値以下になる様に、当該部分の剛性を確保する。但
し、この様な場合には、他の部分の剛性が過大になる。
剛性が過大になる事は、板金製ロッカーアームの小型・
軽量化を阻害する為、好ましくない。本発明の板金製ロ
ッカーアームは、上述の様な事情に鑑みて発明したもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の板金製ロッカー
アームは、前述した従来の板金製ロッカーアームと同様
に、1枚の金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事
により造る。そして、互いにほぼ平行な1対の側壁部
と、これら両側壁部の幅方向一端縁同士を連結する連結
部と、これら両側壁部の互いに整合する位置に形成した
1対の通孔と、弁体の基端部を突き当てる為に上記連結
部の一部に設けた第一の係合部と、ラッシュアジャスタ
の先端部を突き当てる為にこの連結部の他部に設けた第
二の係合部とを備える。
【0015】特に、本発明の板金製ロッカーアームに於
いては、少なくとも上記第一の係合部の厚さを上記両側
壁部の厚さよりも大きくしている。又、上記弁体及びラ
ッシュアジャスタから上記第一、第二の係合部に加わる
荷重に基づいてこれら第一、第二の係合部に発生する応
力の最大値と最小値との比が5倍以内となる様に、各部
の形状及び寸法を規制している。
【0016】
【作用】上述の様な構成を有する本発明の板金製ロッカ
ーアームによれば、厚さが均一な1枚の金属板からロッ
カーアームを一体成形するにも拘らず、第一の係合部を
構成する連結部の厚さを、1対の側壁部の厚さよりも大
きくしている。従って、上記第一の係合部に作用する応
力を低減して、無駄な重量増大を招来する事なく、板金
製ロッカーアームの強度並びに剛性を確保できる。又、
上記両側壁部の厚さは、これら両側壁部に要求される強
度並びに剛性を確保できるものであれば良く、必要以上
に大きくする必要がない。従って、これら両側壁部の外
側面同士の間隔である、上記板金製ロッカーアームの幅
を小さくできて、この板金製ロッカーアームを、エンジ
ン内部の限られた空間内に組み込む為の設計が容易にな
る。
【0017】しかも、板金製ロッカーアーム全体を、1
枚の金属板により一体に成形している為、互いに別々に
造った複数個の部材同士を結合する手間が不要で、工数
の削減を図ると同時に、製造コストの高騰や精度の悪化
を防止し、しかも、組立や位置決めの為に複雑な設備を
設ける必要をなくして、高品質の板金製ロッカーア−ム
を低コストで造れる。
【0018】又、使用時に大きな応力が加わらない側壁
部のうち、ローラ支持用の枢軸を支持する為に必要な部
分を除き、第一、第二の係合部の両側縁部分を部分的に
省略している。更に、これら第一、第二の係合部に発生
する応力の最大値と最小値との比が5倍以内となる様
に、各部の形状及び寸法を規制している為、過大な剛性
を有する部分が存在しない。これらにより、板金製ロッ
カーアーム全体としての重量の軽減効果がより一層優れ
たものになる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
例を示している。この板金製ロッカーアーム13は、低
炭素肌焼鋼板等の1枚の金属板に、プレスに基づく打ち
抜き加工及び曲げ加工を施す事により一体形成してい
る。上記板金製ロッカーアーム13は、互いにほぼ平行
な1対の側壁部14、14と、これら両側壁部14、1
4の幅方向一端縁同士を連結する連結部15と、これら
両側壁部14、14の中間部で互いに整合する位置に形
成した1対の通孔16、16とを備える。
【0020】又、上記連結部15の一端部{図1(A)
(B)の右端部}には、エンジンへの組み込み状態で弁
体の基端部を突き当てる為の第一の係合部17を形成し
ている。この第一の係合部17は、上記連結部15の一
端部の幅方向{図1(A)(D)の上下方向}中間部を
凹ませると共に、幅方向及び長さ方向{図1(A)
(B)の左右方向}に亙り凸に湾曲した曲面としてい
る。一方、上記連結部15の他端部{図1(A)(B)
の左端部}には、エンジンへの組み込み状態でラッシュ
アジャスタの先端部を突き当てる為の第二の係合部18
を形成している。この第二の係合部18は、上記連結部
15の他端中央部を球面状に凹ませた曲面としている。
【0021】この様な第一の係合部17及び第二の係合
部18を形成した上記連結部15の厚さT15を、上記両
側壁部14、14の厚さT14よりも大きく(T15
14)している。又、上記連結部15のうち、上記第
一、第二の係合部17、18の両側縁部分には、上記連
結部15から立ち上がる状態での上記両側壁部14、1
4が、全域に亙っては存在しない。即ち、上記両側壁部
14、14の幅を、上記各通孔16、16を形成する長
さ方向中央部で広く、上記連結部15と連続する長さ方
向両端部で、徐々にこの連結部15の厚さT15と同程度
に狭くしている。従って上記連結部15のうち、上記第
一、第二の係合部17、18の両側縁部分には、上記両
側壁部14、14が部分的にしか存在しない。
【0022】更に、エンジンへの組み込み時に図示しな
い弁体及びラッシュアジャスタから上記第一、第二の係
合部17、18に加わる荷重に基づいてこれら第一、第
二の係合部17、18に発生する応力の最大値と最小値
との比が5倍以内となる様に、各部の形状及び寸法を規
制している。即ち、エンジンへの組み込み時には上記第
一の係合部17に図示しない弁体の基端部を、上記第二
の係合部18には図示しないラッシュアジャスタの先端
部を、それぞれ突き当てる。エンジンの運転時にはこれ
ら弁体又はラッシュアジャスタが、上記第一の係合部1
7又は第二の係合部18を強く押圧し、その結果、前記
板金製ロッカーアーム13のうち、これら第一、第二の
係合部17、18に応力が発生する。本発明の板金製ロ
ッカーアーム13の場合、勿論、上記荷重に基づいて応
力が発生し易い部分でも十分な耐久性を確保できる様
に、当該部分の剛性を確保するが、あまり応力が発生し
にくい部分の剛性を過大にしない様にして、上述の様に
各部に発生する応力の最大値と最小値との比が5倍以内
にする。
【0023】上述の様に本発明の板金製ロッカーアーム
13は、厚さが均一な1枚の金属板から板金製ロッカー
アーム13を一体成形するにも拘らず、大きな応力が発
生し易い第一、第二の係合部17、18のうち、特に大
きな応力が発生し易い第一の係合部17を構成する連結
部15の厚さを、あまり大きな応力が発生しない1対の
側壁部14、14の厚さよりも大きくしている。従っ
て、上記第一、第二の係合部17、18のうち、特に第
一の係合部17に作用する応力を低減して、無駄な重量
増大を招来する事なく、板金製ロッカーアーム13の強
度並びに剛性を確保できる。これに対して、上記両側壁
部14、14の厚さは、これら両側壁部14、14に要
求される強度並びに剛性を確保できるものであれば良
く、必要以上に大きくする必要がない。従って、これら
両側壁部14、14の外側面同士の間隔である、上記板
金製ロッカーアーム13の幅を小さくできて、軽量化を
図れるだけでなく、この板金製ロッカーアーム13を、
エンジン内部の限られた空間内に組み込む為の設計が容
易になる。
【0024】しかも、板金製ロッカーアーム13全体
を、1枚の金属板により一体に成形している為、互いに
別々に造った複数個の部材同士を結合する手間が不要
で、工数の削減を図ると同時に、製造コストの高騰や精
度の悪化を防止し、しかも、組立や位置決めの為に複雑
な設備を設ける必要をなくして、高品質の板金製ロッカ
ーア−ム13を低コストで造れる。
【0025】又、使用時に大きな応力が加わらない上記
両側壁部14、14のうち、ローラ支持用の枢軸を支持
する為に必要な長さ方向中央部を除き、第一、第二の係
合部17、18を設けた連結部15の両側縁部分を部分
的に省略している。更に、これら第一、第二の係合部1
7、18に発生する応力の最大値と最小値との比が5倍
以内となる様に、各部の形状及び寸法を規制している。
この為、発生する応力に比較して過大な剛性を有する部
分が存在しない。これらにより、板金製ロッカーアーム
13全体としての重量の軽減効果がより一層優れたもの
になる。
【0026】又、前述の図16〜18に示した様な工程
を経て造られる従来の板金製ロッカーアームの場合に
は、剛性を確保する為に側壁部3、3を係合部の全域に
亙って設けなければならなかった。これに対して本発明
の板金製ロッカーアーム13の場合には、上記第一、第
二の係合部17、18の全域に亙って側壁部14、14
を設けなくても、これら各係合部17、18の板厚を増
加させる事により、剛性を確保する事が可能である。即
ち、上記各側壁部14、14の領域が従来より減少して
いても、性能上は従来品と変わらず、更には側壁部1
4、14の減少分、軽量化を図れる。
【0027】尚、本発明を実施する場合、ラッシュアジ
ャスタの端部を係合させる為の第二の係合部18の板厚
は、必ずしも厚くする必要はない。次述する加工方法で
は、第一、第二の係合部17、18を何れも厚くする様
にしているが、第一の係合部17のみ厚くし、第二の係
合部18を増圧させない事も可能である。例えば、第二
の係合部18の板厚を厚くしない場合には、この第二の
係合部18には増厚工程を施さずに、通常の曲げ工程の
みを施す様に、各素板や中間素材の形状を工夫する。
【0028】次に、上述の様な板金製ロッカーアーム1
3の製造方法の第1例に就いて、図2〜7により説明す
る。本発明の板金製ロッカーアーム13を造る場合、先
ず第一工程で、図2に示す様な第一素板19を造る。即
ち、この第一工程では、例えば3〜4mm程度の厚さを有
する肌焼鋼板の如き炭素鋼板等、十分な剛性を有する金
属板(平板材若しくはコイル材)を、図示しないプレス
装置の打抜き型と受型との間に供給し、これら両型同士
の間で、上記第一素板19を打ち抜き形成する。
【0029】この第一素板19は、図2(A)に示す様
に、角を丸めた菱形の長さ方向一端部{図2(A)の右
端部}を切除した如き形状と、t19なる厚さ{図2
(B)}とを有する。この様な第一素板19の幅方向
{図2(A)の上下方向}中央部の、図2(A)に記載
した2本の鎖線α、αよりも少し内側部分(幅方向中央
寄り部分)で幅W20なる部分を、上記第一素板19の長
さ方向{図2(A)の左右方向}に連続する基部20と
している。そして、この基部20の幅方向の両側に、そ
れぞれが略三角形である、1対の翼状部21、21を設
けている。又、上記基部20の外周縁とこれら両翼状部
21、21の外周縁とは、直線若しくは曲線により滑ら
かに連続させている。言い換えれば、応力集中を生じ易
い、鋭く曲がった部分をなくしている。
【0030】上述の様な第一素板19の中央部には、続
く第二工程で、図3(A)に示すように透孔22を形成
して、第二素板23とする。この透孔22の形状は、大
略鼓形で、幅方向両側縁の長さ方向中央部に、互いに近
づく方向に突出した、それぞれが部分円弧状である、1
対の舌状部24、24を形成している。これら両舌状部
24、24はそれぞれ、カムと係合する図示しないロー
ラを回転自在に支持する支持軸の両端部を支持する為の
通孔16、16(図1参照)を形成する為に設ける。
又、上記透孔22の四隅部分には、それぞれが略半円形
である切り欠き部26、26を形成している。これら各
切り欠き部26、26は、次の第三工程で、上記基部2
0を断面円弧状に湾曲させて湾曲部27(図4参照)を
形成する際に、湾曲作業を行ない易くする為に形成す
る。
【0031】上述の様な第二素板23は、図示しないプ
レス加工装置に組み込んだ、プレス装置の打抜き型と受
型との間に上記第一素板19を供給し、これら両型同士
の間で上記透孔22を打ち抜く事により形成する。尚、
前記第一素板19及び上記第二素板23の基部20の幅
20は、次に述べる第三工程で形成する1対の側壁部1
4、14の外側面同士の間隔である、第一中間素材28
の幅W28(図4参照)よりも大きくしている(W20>W
28)。この様に、基部20の幅W20を第一中間素材28
の幅W28よりも大きくした事に伴って、上記1対の舌状
部24、24同士の間隔D24も、前述した従来技術で形
成する透孔7の中央部の幅W7 (図17参照)よりも大
きく(D24>W7 )している。
【0032】この様に、上記1対の舌状部24、24同
士の間隔D24を大きくすると、上記透孔22を打ち抜く
為の打抜き型の寿命を確保できる。即ち、上記従来技術
の様に、透孔7の中央部の幅W7 が狭いと、上記透孔7
を打抜き加工する為の打抜き型にかかる負担が大きく、
この打ち抜き型の寿命が短くなる。これに対して図示の
例の場合には、上記透孔22の中央部の幅である、上記
1対の舌状部24、24同士の間隔D24を大きくしてい
る為、上記透孔22を形成する為の打抜き型の負担が軽
減し、この打ち抜き型の耐久性を確保して、コスト低減
を図れる。
【0033】尚、第二素板23を形成する順序は、上述
した第二工程で行なうとした透孔22の打抜き形成を始
めに行ない、次に、前述した第一工程で行なうとした、
基部20及び翼状部21、21の打抜き形成を行なって
も良い。更には、打ち抜き型及び受型の加工が可能で、
プレス装置の容量が十分であれば、素材となる金属板か
ら、直接図3に示す様な第二素板23を形成しても良
い。
【0034】何れにしても、図3に示す様な形状に加工
した、上記第二素板23は、続く第三工程で、図4に示
す様な第一中間素材28とする。この第三工程では、上
記第二素板23を、図示しないプレス装置に組み付けた
押型と受型との間に供給して強く押圧し、上記第二素板
23の基部20及び翼状部21、21に曲げ加工を施
す。そして、上記第二素材23を、幅方向に関して左右
1対の側壁部14、14と、これら両側壁部14、14
の幅方向{図4(C)(D)の左右方向}端縁同士を連
結する湾曲部27とから成る、上記第一中間素材28と
する。この湾曲部27は、この第一中間素材28の長さ
方向{図4(A)の左右方向}中間部で、上記透孔22
に対応する部分が不連続な、半円筒状に形成されてい
る。この様に、透孔22部分で2分割された上記湾曲部
27のうち、一端側{図4(A)(B)の右端側}が弁
体の基端部を突き当てる為の第一の係合部17(図1、
7参照)になり、他端側{図4(A)(B)の左端側}
がラッシュアジャスタの先端部を突き当てる為の第二の
係合部18(図1、7参照)となる。
【0035】前述した通り、上記1対の側壁部14、1
4の外側面同士の間隔である、上記第一中間素材28の
幅W28は、前述した第一、第二素板19、23の基部2
0の幅W20より小さくしている。即ち、上記第一中間素
材28に於いて、上記1対の側壁部14、14の幅方向
端縁同士を連結する為の連結部としての役目を有する上
記湾曲部27は、図4(C)(D)に示す様に、略半円
筒状に形成している。この様に略半円筒状の湾曲部27
を形成し、この湾曲部27の元となる、前述した平板状
の基部20の幅W20よりもこの湾曲部27の幅を小さく
する為、この基部20の幅W20を、上記第一中間素材2
8に設けられる左右1対の側壁部14、14である、上
記第一中間素材28の幅W28よりも大きく(W20
28)でき、前述した舌状部24、24同士の間隔D24
を大きくできる。上述した様な第三工程により得られ
る、図4に示す様な第一中間素材28を構成する上記湾
曲部27の厚さt27は、前記第一素板19の厚さt
19{図2(B)}とほぼ同じ(t27≒t19)である。
【0036】尚、上記湾曲部27のうち、少なくとも弁
体の基端部を突き当てる為の第一の係合部17を構成す
る為の一端側部分には、次述する第四工程で押圧加工を
施して、厚さを大きくする。この場合に、押圧加工後に
所望の厚さを得る為には、上記湾曲部27の形状及び寸
法を規制する必要がある。即ち、この湾曲部27の形状
及び寸法の選択が、上記押圧加工に於ける厚さを決定付
ける事になる。又、上記第一中間素材28には、上記湾
曲部27を形成すると同時に、左右1対の側壁部14、
14も同時に形成する。即ち、上記湾曲部27を形成す
るのに伴って、前記第一、第二素板19、23の幅方向
両端部に形成した翼状部21、21及び中央部の透孔2
2の内側縁部に設けた舌状部24、24(図3参照)を
起立させて、互いにほぼ平行な、上記1対の側壁部1
4、14とする。
【0037】上述の様にして構成した、上記第一中間素
材28には、続く第四工程で湾曲部27に押圧加工を施
し、図5に示す様な第二中間素材29とする。即ち、上
記第四工程では、上記湾曲部27を平板状に加工すると
共に厚さを増大させて、図5に示す様に、上記第一素板
19の厚さt19{図2(B)参照}よりも大きな厚さt
15(t19<t15)を有する連結部15とする。尚、図示
の例では、前述した第三工程で、前記基部20(図2〜
3)を、略半円筒状になるまで曲げ加工を行なって、前
記湾曲部27(図4)としているが、この湾曲部27
は、必ずしも半円筒形でなくても良く、半長円筒状、半
楕円筒状等、湾曲していれば良い。
【0038】図6は、上記第四工程の実施の形態の1例
を示している。本例の場合、先ず図6(A)に示す様
に、上記第一中間素材28の湾曲部27を、押圧加工用
の押型30と受型31との間にセットする。次いで、こ
の押型30を受型31に向け加圧して冷間鍛造を行な
い、上記湾曲部27を塑性変形させる。この結果、図6
(B)に示す様に、平板状の連結部15が形成される。
この様に、湾曲部27を塑性変形させて連結部15とす
る際、断面円弧状の湾曲部27が平板状の連結部15に
なる分、厚さがt15にまで増大する。この様に、断面円
弧状の湾曲部27を平板状の連結部15にすると同時に
厚さを増大させる加工は、プレスによる押圧加工を用い
て、容易に行なえる。尚、本例の場合には、この押圧加
工に伴って得られた連結部15の表面部分に、部分的な
欠肉を生じる場合があるが、欠肉の程度は僅かであり、
板金製ロッカーアームとして構成した場合に問題が生じ
る事はない。
【0039】上記第四工程で、第一中間素材28に比較
的厚肉の連結部15を形成して第二中間素材29とした
ならば、次の第五工程でこの連結部15に塑性加工若し
くは切削加工、更には必要とする研削加工を施す。即
ち、図7に示す様に、上記連結部15のうちの前記両側
壁部14、14の長さ方向{図7(A)(B)の左右方
向}一端部に、図示しない弁体の基端部を突き当てる為
の第一の係合部17を形成する。又、上記連結部15の
うちの上記両側壁部14、14の長さ方向他端部に、図
示しないラッシュアジャスタの先端部を突き当てる為の
第二の係合部18を形成する。この様な第五工程では、
上記第二中間素材29の連結部15の一端部を、図示し
ない鍛造加工機の押型と受型との間にセットして、この
一端部に冷間鍛造を施す事により、図7(A)(B)
(D)に示す様な、溝状で凸に湾曲した第一の係合部1
7を形成する。又、上記第二中間素材29の連結部15
の他端部を、図示しない別の鍛造加工機の押型と受型と
の間にセットして、この他端部に冷間鍛造を施す事によ
り、図7(A)(B)(C)に示す様な、球状凹孔であ
る第二の係合部18を形成する。この様な第五工程によ
り、前記第一素板19の厚さよりも大きな厚さを有する
上記第一、第二の係合部17、18を設けた、第三中間
素材32とする。
【0040】この様にして得られた第三中間素材32に
は、次の第六工程で、1対の側壁部14、14の中間部
で互いに整合する位置に、それぞれ円形の通孔16、1
6を、プレス加工、或は旋削加工により形成して、図1
に示す様な板金製ロッカーアーム13として完成する。
これら両通孔16、16は、前述した様に、ローラを回
転自在に支持する為の支持軸の両端部を支持する為のも
のである。即ち、上記両通孔16、16に両端部を支持
した支持軸の中間部周囲にローラを回転自在に支持する
と共に、このローラの外周面をカムの外周面に当接させ
て、カムシャフトの回転運動を上記板金製ロッカーアー
ム13の揺動運動に変換自在とする。
【0041】次に、図8〜12は、本発明の実施の形態
の第2例を示している。本例の場合には、左右1対の側
壁部14、14の長さ方向両端部を、それぞれ連結部1
5、15の中間部にまで延長させている。この様に上記
各側壁部14、14を上記各連結部15、15の中間部
にまで延長させる事により、これら各連結部15、15
の強度を確保している。特に、弁体の基端部を突き当て
る為の第一の係合部17を形成した連結部15には、板
金製ロッカーアーム13の使用時に大きな応力が加わる
が、この連結部15の中間部にまで上記各側壁部14、
14の端部を延長する事により、上記第一の係合部17
を形成した連結部15の強度を十分に確保できる。又、
本例の場合には、上記各側壁部14、14の周縁の直線
部分と曲線部分との連続部を滑らかに連続させ(周縁か
ら曲率の大きな部分をなくし)て、周縁の一部に応力が
集中するのを防止している。
【0042】上述の様な形状を有する板金製ロッカーア
ーム13を造る為、本例の場合には、第二工程では図9
に示す様な第二素板23を、第三工程では図10に示す
様な第一中間素材28を、第四工程では図11に示す様
な第二中間素材29を、第五工程では図12に示す様な
第三中間素材32を、それぞれ造り、第六工程を経て、
図8に示す様な板金製ロッカーアーム13として完成す
る。上記各側壁部14、14を上記各連結部15、15
の中間部にまで延長させた点、上記各側壁部14、14
の周縁の直線部分と曲線部分との連続部を滑らかに連続
させた点以外は、前述した第1例の場合と同様であるか
ら、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省
略する。
【0043】次に、図13〜14は、本発明の板金製ロ
ッカーアーム13を製造する方法の第2例を示してい
る。本例の特徴は、前述した第1例の第三工程と第四工
程との間に予備押圧工程を設けて、湾曲部27a自体の
厚さを大きくする点にある。その他の工程、即ち、本例
の第一〜第三工程、及び第四〜第六工程は、前述した第
1例の場合と同様に行なう。言い換えれば、本例の場合
には、上述した第1〜2例と同様の第一〜第三工程を行
なった後、上記予備押圧工程を行ない、続いて上述した
第1〜2例と同様の第四〜第六工程を行なって、板金製
ロッカーアームを得る。図13は、本例で上記予備押圧
工程を経て得られた予備中間素材33を示している。こ
の予備中間素材33は、上記湾曲部27aの円周方向中
間部の厚さが同じく両端部の厚さよりも大きい。即ち、
中間部の厚さT27a を、両端部の厚さt27a よりも大き
くしている。尚、この両端部の厚さt27a は、第三工程
を経て造られる第一中間素材28(図4)を構成する湾
曲部27の厚さt27及び第一工程で造られる第一素板1
9の厚さt19(図2)とほぼ同じ(T27a >t27a ≒t
27≒t19)である。
【0044】上記予備押圧工程では、上記第一中間素材
28を構成する湾曲部27を、図14(A)に示す様
に、結合分離自在な1対の抑え型34、35同士の間に
形成されるキャビティ36内にセットする。このキャビ
ティ36の幅は、円周方向中間部で上記湾曲部27aの
中間部の厚さT27a と等しく、両端部でこの湾曲部27
aの両端部の厚さt27a と等しい。この様なキャビティ
36内に上記第一中間素材28の湾曲部27をセット
し、上記1対の抑え型34、35同士が離れない様に、
互いに固定する。この状態で上記キャビティ36内に
は、上記湾曲部27により埋められない、隙間37が存
在する。この様に、上記キャビティ36内に湾曲部27
をセットしたならば、1対の押圧パンチ38、38によ
り、上記第一中間素材28の湾曲部27の円周方向端縁
を押圧する。この結果、この湾曲部27が、上記隙間3
7を埋める方向に塑性変形し、上述の様に、円周方向中
間部の厚さが同じく両端部の厚さよりも大きい湾曲部2
7aとなる。
【0045】上述の様にして、第一中間素材28の湾曲
部27の中間部の厚さを増大させて湾曲部27aとした
ならば、前述した第1例と同様の第四〜第六工程を行な
い、前述の図1又は図8に示した様な、所望の形状を有
する板金製ロッカーアーム13とする。上述の様な予備
押圧工程を有する本例の場合には、上記湾曲部27を塑
性変形させて、前述の図5に示した様な連結部15を有
する第二中間素材29とする為の冷間鍛造を行なう際に
要する加工荷重を低減させる事ができる。又、上記湾曲
部27を塑性変形させて上記連結部15とする場合に於
ける、厚さの増大量の調整を容易に行なう事ができる。
即ち、上述の様な本例を実施する場合に、上記キャビテ
ィ36の円周方向中間部の幅を大きくすると共に、上記
第一中間素材28の湾曲部27の円周方向両端縁部に、
若干量の材料を余分に設けておけば、言い換えれば、こ
の湾曲部27の周長を、前述した第1例の場合に比べて
少し長くしておけば、上述した様な予備押圧工程終了後
に於ける、上記湾曲部27aの中間部の厚さT27a をよ
り大きくできる。
【0046】
【発明の効果】本発明の板金製ロッカーアームは、以上
に述べた通り構成され作用するので、大きな力が加わる
係合部を含む連結部に作用する応力を低減する事がで
き、ロッカーアームの強度や剛性の向上を図れる。又、
一体構造である為、工数及び部品点数の削減により、コ
ストの低減、精度の向上、設備の簡略化を図れる。更
に、応力が発生しにくい部分の剛性を過大にする必要が
ない為、耐久性を確保しつつ、軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板金製ロッカーアームの実施の形態の
1例を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)の
a−a断面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)
は(A)のc−c断面図。
【図2】上記板金製ロッカーアームを造る際、第一工程
により得られる第一素板を示しており、(A)は平面
図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)の
b−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図3】同第二工程により得られる第二素板を示してお
り、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面図、
(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)のc−
c断面図。
【図4】同第三工程により得られる第一中間素材を示し
ており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)の
c−c断面図。
【図5】同第四工程により得られる第二中間素材を示し
ており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)の
c−c断面図。
【図6】同第四工程の実施状況を示しており、(A)は
湾曲部を押圧する以前の状態を、(B)は湾曲部を押圧
して連結部とした状態を、それぞれ示す部分拡大断面
図。
【図7】同第五工程により造られる第三中間素材を示し
ており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)の
c−c断面図。
【図8】本発明の板金製ロッカーアームの実施の形態の
第2例を示す斜視図。
【図9】上記板金製ロッカーアームを造る際、第二工程
により得られる第二素板を示しており、(A)は平面
図、(B)は(A)のa−a断面図、(C)は(A)の
b−b断面図、(D)は(A)のc−c断面図。
【図10】同第三工程により得られる第一中間素材を示
しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断
面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)
のc−c断面図。
【図11】同第四工程により得られる第二中間素材を示
しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断
面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)
のc−c断面図。
【図12】同第五工程により得られる第三中間素材を示
しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断
面図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)
のc−c断面図。
【図13】本発明の板金製ロッカーアームの製造方法の
第2例の予備押圧工程より造られる予備中間素材を示し
ており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図、(C)は(A)のb−b断面図、(D)は(A)の
c−c断面図。
【図14】同予備押圧工程を実施する状態を示してお
り、(A)は湾曲部を押圧する以前の状態を、(B)
は、湾曲部を押圧した状態を、それぞれ示す部分拡大断
面図。
【図15】従来方法の第一工程で造られた素板を示して
おり、(A)は平面図、(B)は(A)のa−a断面
図。
【図16】同じく第二工程を経て造られた第一中間素材
を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−
a断面図。
【図17】同じく第三工程を経て造られた第二中間素材
を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−
a断面図。
【図18】同じく第四工程を経て造られた第三中間素材
を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のa−
a断面図。
【符号の説明】
1 素板 2 第一中間素材 3 側壁部 4 連結部 5 ローラ収容凹部 6 ピボット部 7 透孔 8 第二中間素材 9 突出部 10 第三中間素材 11 開口 12 バルブ係合部 13 板金製ロッカーアーム 14 側壁部 15 連結部 16 通孔 17 第一の係合部 18 第二の係合部 19 第一素板 20 基部 21 翼状部 22 透孔 23 第二素板 24 舌状部 26 切り欠き部 27、27a 湾曲部 28 第一中間素材 29 第二中間素材 30 押型 31 受型 32 第三中間素材 33 予備中間素材 34 抑え型 35 抑え型 36 キャビティ 37 隙間 38 押圧パンチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の金属板に打ち抜き加工及び曲げ加
    工を施す事により造り、互いにほぼ平行な1対の側壁部
    と、これら両側壁部の幅方向一端縁同士を連結する連結
    部と、これら両側壁部の互いに整合する位置に形成した
    1対の通孔と、弁体の基端部を突き当てる為に上記連結
    部の一部に設けた第一の係合部と、ラッシュアジャスタ
    の先端部を突き当てる為にこの連結部の他部に設けた第
    二の係合部とを備えた板金製ロッカーアームに於いて、
    少なくとも上記第一の係合部の厚さを上記両側壁部の厚
    さよりも大きくすると共に、上記弁体及びラッシュアジ
    ャスタから上記第一、第二の係合部に加わる荷重に基づ
    いてこれら第一、第二の係合部に発生する応力の最大値
    と最小値との比が5倍以内となる様に、各部の形状及び
    寸法を規制している事を特徴とする板金製ロッカーアー
    ム。
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