JP2001271614A - ロッカアーム及びその製造方法 - Google Patents

ロッカアーム及びその製造方法

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JP2001271614A
JP2001271614A JP2000087294A JP2000087294A JP2001271614A JP 2001271614 A JP2001271614 A JP 2001271614A JP 2000087294 A JP2000087294 A JP 2000087294A JP 2000087294 A JP2000087294 A JP 2000087294A JP 2001271614 A JP2001271614 A JP 2001271614A
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rocker arm
connecting portion
serving
manufacturing
lock nut
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JP2000087294A
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Shuichi Ezaki
修一 江崎
Seiji Tsuda
清治 津田
Katsuyoshi Hirasawa
勝芳 平澤
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Toyota Motor Corp
Otics Corp
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Otics Corp
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/20Making machine elements valve parts
    • B21K1/205Making machine elements valve parts rocker arms

Abstract

(57)【要約】 【課題】枢支端に必要とされる強度を確保しつつ、コス
トの増加等を好適に抑制することのできるロッカアーム
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】ロッカアーム17は、その一端が枢支され
るとともに、カムの回転に応じた他端の揺動に基づいて
機関バルブを開閉駆動する。その枢支端18は、アーム
本体である両側片20に断面略U形状に一体に形成され
ており、それら両側片20との連結部18aの増肉部に
は増肉加工が施されている。この増肉加工された連結部
18aにはバーリング加工による突孔18bが設けら
れ、この突孔18bの内周面18cにタペット調整用の
アジャストスクリューが螺入される雌ねじが形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動弁系
機構を構成するロッカアーム及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ロッカアームは周知のように、内燃機関
の動弁系機構にあって、その一端が枢支されるととも
に、カムの回転に応じた他端の揺動に基づいて機関バル
ブを開閉駆動するものである。そして、こうしたロッカ
アームには通常、上記カムと当該ロッカアーム自身との
間のクリアランス(タペットクリアランス)を調整する
ための機構が設けられている。
【0003】すなわち、こうしたロッカアームにおいて
は、枢支端となる一端部にアジャストスクリューが螺入
されるねじ孔が形成されており、同ロッカアームは、こ
のねじ孔を介してアジャストスクリューに螺着されてい
る。また、このアジャストスクリューには、ロッカアー
ムの上方からロックナットも併せて螺着されており、ロ
ッカアームに対するこのロックナットのアジャストスク
リューを介した締め付けによって、同アジャストスクリ
ューに対するロッカアームの相対位置、ひいては上記ク
リアランスが固定される。また、このクリアランスを調
整する際には、上記ロックナットを緩め、この状態でア
ジャストスクリューを回転させることにより、アジャス
トスクリューに対する枢支端の位置を変更する。そして
その後、再びロックナットを締め付けることによってア
ジャストスクリューに対するロッカアーム(枢支端)の
位置、すなわち同クリアランスを固定する。
【0004】なお従来、このような枢支端は、ロッカア
ーム本体に対し、溶接や圧入などの方法で組み付けられ
ることが一般的であった(例えば特開平9―41913
号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたロ
ッカアームにあっては、上記ロックナットの締め付けに
伴い、枢支端のねじ孔にはアジャストスクリューの軸線
方向に大きな軸力が働く。また、その実働時には、こう
した軸力に加えて、揺動に伴う当該ロッカアーム自身の
慣性力が同枢支端に働く。このため、枢支端が溶接や圧
入によってロッカアーム本体に組み付けられる上記従来
のロッカアームにあっては、同枢支端のこれら応力に耐
え得る剛性を十分に確保できなくなるおそれがある。
【0006】また、同従来のロッカアームの場合には、
枢支端の組付け時に変形が生じたり、溶接や圧入等にか
かる工数の増加に伴ってコストが増加するなどの問題も
無視できないものとなっている。
【0007】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、枢支端に必要とされる強度を
確保しつつ、コストの増加等を好適に抑制することので
きるロッカアーム及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、一端が枢支されるとともに、カム
の回転に応じた他端の揺動に基づいて機関バルブを開閉
駆動するに、枢支端である前記一端にはタペット調整用
のアジャストスクリューが螺入される雌ねじが形成され
てなるロッカアームにおいて、前記枢支端は断面略U形
状にアーム本体に一体に形成され、且つその両側片の連
結部は増肉加工されるとともに、該増肉加工部にバーリ
ング加工による突孔が設けられ、前記雌ねじはこの突孔
の内周に形成されてなることを要旨とする。
【0009】上記構成によれば、上記枢支端の連結部に
突孔を形成することで、同突孔の軸方向の厚みが確保で
き、ロックナットを締め付ける際に生じる軸力にも十分
に耐え得るようになる。さらに、枢支端の上記連結部を
肉厚にするとともにこれをロッカアーム本体に一体に形
成することで、同連結部においては上述の慣性力にも十
分に耐え得るようになり、ロッカアームとしての強度並
びに剛性を確保することができるようになる。そして、
同構成によれば、溶接や圧入といった加工が不要である
ために、枢支端組付け時の変形等は回避されるととも
に、その製造コストを低減することもできる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のロッカアームにおいて、前記バーリング加工による突
孔は、前記アジャストスクリューを固定するためのロッ
クナットの座面となる面の反対側の面に突出するように
設けられてなることを要旨とする。
【0011】通常、バーリング加工により形成された突
孔の先端部の端面はその表面の粗さが粗い状態となり、
一方、他端部の表面はその粗さがほぼ材料の表面の粗さ
の状態で保たれる。
【0012】このため上記構成によれば、枢支端の連結
部におけるロックナットの座面となる面が表面の粗さの
小さい側の面となるため、ロックナットと枢支端におけ
る座面との接触面積が大きくなり、同ナットの締め付け
力を安定させることができるようになる。また、上記枢
支端におけるロックナットの座面となる面を平滑にする
ための後加工が特に必要ではなくなるため、製造コスト
の増加を抑制することもできる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のロッカアームにおいて、前記断面略U形状に形成され
た枢支端の前記両側片の連結部は、前記ロックナットの
座面となる面の反対方向に増肉形成されてなることを要
旨とする。
【0014】上記構成によれば、アジャストスクリュー
の回転による上記クリアランスの微調整(タペット調
整)を行う際に、平滑な面である上記連結部の座面とな
る面を基準面とすることができるため、同クリアランス
の調整を容易に且つ精度良く行うことができるようにな
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、一端が枢支され
るとともに、カムの回転に応じた他端の揺動に基づいて
機関バルブを開閉駆動するロッカアームを製造する方法
であって、板状の成形素材の少なくとも枢支端となる前
記一端について、断面略U形状に、且つその両側片の連
結部となる部分が増肉されるようにこれをプレス加工す
る工程と、この増肉加工された部分にバーリング加工に
よる突孔を設ける工程と、この突孔の内周にタペット調
整用のアジャストスクリューが螺入される雌ねじを形成
する工程と、を備えることを要旨とする。
【0016】上記製造方法によれば、枢支端における突
孔の軸線方向の厚みは、上記軸力に耐え得るのに必要な
値に達するようになる。また、同枢支端における突孔以
外の部分においては、その肉厚が成形素材(アーム本
体)の厚さよりも厚くなるため、当該枢支端では上記軸
力と上記慣性力との両方に耐え得る強度を確実に確保す
ることができる。また、枢支端の突孔は、増肉加工を行
った後にバーリング加工を行うことで形成されるため、
同突孔における径方向の肉厚を大きく確保できて、当該
突孔においても上記軸力と上記慣性力との両方に耐え得
る強度を確保することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のロッカアームの製造方法において、前記バーリング加
工による突孔は、前記アジャストスクリューを固定する
ためのロックナットの座面となる面からその反対側に向
けて突出形成されることを要旨とする。
【0018】上述のように、バーリング加工により形成
された突孔の先端部の端面はその表面の粗さが粗い状態
となり、一方、他端部の表面はその粗さがほぼ材料の表
面の粗さの状態で保たれる。
【0019】このため上記製造方法によれば、枢支端に
おけるロックナットの座面となる面を平滑にするための
後加工が特に必要ではなくなるため、製造コストの増加
を抑制することができる。また、こうして製造されるロ
ッカアームは上述のように、枢支端の連結部におけるロ
ックナットの座面となる面を表面の粗さの小さい側の面
とするため、ナットと枢支端における座面との接触面積
が大きくなり、ナットの締め付け力を安定させることも
できるようになる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のロッカアームの製造方法において、前記連結部となる
部分の増肉は、前記ロックナットの座面となる面の反対
側の面に対して行われることを要旨とする。
【0021】上記製造方法によれば、連結部におけるロ
ックナットの座面となる面の平滑性を保持しつつ、上記
連結部の増肉加工を行うことができる。また、こうして
製造されるロッカアームは上述のように、アジャストス
クリューの回転による上記クリアランスの微調整(タペ
ット調整)を行う際に、平滑な面である上記連結部の座
面となる面を基準面とすることができるため、同調整を
容易に且つ精度良く行うこともできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるロッカアー
ム及びその製造方法の一実施の形態について、図1〜図
4を参照して説明する。まず、図1を参照して本実施の
形態のロッカアームが適用される内燃機関の動弁系機構
の概略について説明する。
【0023】同図1に示すように、内燃機関のシリンダ
ヘッド11には、この内燃機関の各気筒毎に複数の機関
バルブが備えられている。この機関バルブのステム12
はシリンダヘッド11に形成された貫通孔13にバルブ
ガイド14等を介して挿通され、その軸方向にのみ揺動
可能である。また、それらバルブステム12はバルブス
プリング15の付勢力により常に機関バルブが閉弁され
る側に押圧されている。
【0024】シリンダヘッド11の上部には図示しない
カムシャフトが回動可能に軸支され、このカムシャフト
には各バルブステム12と対応する位置にカム16が備
えられている。また、これらバルブステム12とカム1
6との間にはそれぞれロッカアーム17が備えられてい
る。
【0025】このロッカアーム17は、その一端がシリ
ンダヘッド11に対して枢支される枢支端18と、他端
がバルブステム12の終端であるステムエンド12aに
当接しつつカム16の回転に応じて揺動する揺動端とし
てのステムエンド受け部19と、これら枢支端18及び
ステムエンド受け部19の間に配設されてアーム本体で
ある両側片20に回動可能に軸支されるローラ21等と
を有して構成されている。そして、ローラ21とカム1
6とが転がり接触をしつつ、そのカム16の回動に伴う
押圧力が周期的に付与されることで、ロッカアーム17
の揺動端が揺動してステムエンド受け部19にもその押
圧力が伝達される。このステムエンド受け部19に伝達
される押圧力に基づきバルブステム12の先端側にある
図示しない機関バルブが開閉駆動される。
【0026】ここで、ロッカアーム17のステムエンド
受け部19は、断面略H形状に形成され、両側片20の
図示しない連結部の両端には、この連結部から下方に突
出形成される一対のステムガイド28が形成されてい
る。このため、この受け部19自身の左右方向へのふら
つきが規制されて、機関バルブの安定した開閉駆動が実
現されるようになる。
【0027】一方、図2にその斜視構造を拡大して示す
ように、ロッカアーム17の枢支端18は、上方に開口
する断面略U形状となるように両側片20に一体形成さ
れており、それら両側片20との連結部18aには、そ
の下面から下方に突出する円筒形状の突孔18bが形成
されている。そして、この突孔18bの内周面18cに
は、アジャストスクリュー22が螺入可能な雌ねじが形
成されている。図1に示されるように、このアジャスト
スクリュー22の先端部には半球形のピボット25が設
けられ、シリンダヘッド11の突部11aには、その頭
部にピボット25の球面部が係入可能な半球形の凹部2
6aを有するボルト26が設けられている。これによ
り、ロッカアーム17はピボット25の球面部を上記揺
動の中心として揺動する。また、アジャストスクリュー
22を回動させることでロッカアーム17が僅かに上下
方向に移動可能であり、カム16とローラ21との隙間
の調整、すなわちタペット調整を行うことができる。そ
して、ロックナット23及び座金24によりアジャスト
スクリュー22に対してロッカアーム17が固定され
る。
【0028】また、同じく図1に示されるように、ロッ
カアーム17の枢支端18には、一方端が枢支端18と
ロックナット23とにより固定されるとともに、他方端
がボルト26とシリンダヘッド11の突部11aとによ
り固定される断面略U字形の板ばね27が配設されてい
る。ロッカアーム17は板ばね27の付勢力により常に
ロッカアーム17のステムエンド受け部19がバルブス
テム12のステムエンド12aに当接する側に押圧され
ている。
【0029】ところで、本実施の形態のロッカアームで
は、図1及び図2に併せ示されるように、上記連結部1
8aをロッカアーム17の他の部分よりも肉厚に形成、
詳しくは同連結部18aにおけるロックナット23の座
面となる面の反対方向に肉厚に形成する増肉加工が施さ
れている。さらに、この肉厚にされた連結部18aに、
バーリング加工による突孔18bが、上記連結部18a
におけるロックナット23の座面側からその下方に向け
て突出形成されている。このため、同突孔18bの軸方
向の厚みが確保でき、ロックナット23を締め付ける際
に生じる軸力に耐え得るようになる。さらに、連結部1
8aを肉厚にするとともにこれをロッカアーム17のア
ーム本体となる両側片20に一体に形成しているため、
同連結部18aにおいてはロッカアーム17の揺動に起
因する前述の慣性力にも十分に耐え得るようになり、そ
の剛性や強度を高く保持することができるようにもな
る。
【0030】次に、図3及び図4を併せ参照して、この
実施の形態のロッカアームの製造方法について説明す
る。同ロッカアームの製造に際してはまず、図示しない
板材においてロッカアーム17の連結部18aの増肉部
18dに対応する部分を肉厚にする増肉加工を行う。こ
の増肉加工は、例えば上記板材の連結部18aの増肉部
18dに対応する部分の周囲をプレス型で押圧する加工
であり、この工程により上記板材における上記周囲の部
分の肉を増肉部18dに対応する部分に移動させる。な
お、本実施の形態では、上記板材の連結部18aの増肉
部18dに対応する部分の増肉は、同連結部18aにお
けるナット23の座面となる面の反対側の面に対して行
う。
【0031】上記増肉加工を行った後は、図3(a)に
示すように、上記板状の素材からロッカアーム17を平
面に展開した所定の形状の成形素材30を打ち抜き加工
により形成する。この打ち抜き加工により形成される成
形素材30は、上記枢支端18の連結部18a、ステム
エンド受け部19及びアーム本体である両側片20に対
応する部分を一体的に備えている。ここで、同加工によ
り形成される成形素材30の枢支端18は図3(c)に
示すように、連結部18aの増肉部18dに対応する部
分の肉厚t2は側片20に対応する部分の肉厚t1とt
2>t1の状態で保持されている。
【0032】その後、折り曲げ加工により、成形素材3
0の図3(a)中に破線にて示す部分を折り曲げて、断
面略U形状に形成する。この折り曲げ加工後、成形素材
30の両側片20に対応する部分には、ローラ21を軸
支するための貫通孔29が形成される(図3(b))。
【0033】こうして断面略U形状に形成された成形素
材30はその後、ロッカアーム17の枢支端18及びス
テムエンド受け部19に対応する部分がそれぞれ所定の
形状となるように加工される。
【0034】まず、ロッカアーム17のステムエンド受
け部19においては、上述のように成形素材30を断面
略U形状に折り曲げ加工した後、例えば受け部19を断
面略H形状となるように押出し加工してこの受け部19
の上記連結部の両端から下方に突出するステムガイド2
8が形成される。
【0035】一方、ロッカアーム17の枢支端18は、
図4(a)に示す態様で、断面略U形状に形成した後、
以下に説明する態様でバーリング加工を行い、同枢支端
18の連結部18aに突孔18bを形成する。
【0036】すなわち、図4(a)に示すように、ま
ず、断面略U字状の固定型35内に成形素材30を係入
する。この固定型35の前記枢支端18(正確にはその
突孔18b)と対応する部分には、円形の貫通孔35a
が形成されている。一方、成形素材30に対して固定型
35とは反対側、すなわち成形素材30の開口側には、
棒体であるポンチ36がこの軸線と固定型35の貫通孔
35aの軸線とが一致するように配設されている。この
ポンチ36は、その半径が固定型35の貫通孔35aの
半径よりも小さい円柱状であり、その成形素材30側の
端部がその先端に向かうにつれて徐々に半径が小さくな
るように形成されている。なお、固定型35の貫通孔3
5aの半径とポンチ36の半径との差は、前記成形素材
30の側片20と対応する部分の肉厚t1にほぼ等し
い。
【0037】次に、こうして固定型35及びポンチ36
を配置した状態で、ポンチ36を図4(b)中に示す矢
印A1の方向、すなわち上記連結部18aにおけるナッ
ト23の座面となる面からその反対側に向かう方向に移
動させる。このように、ポンチ36を上記連結部18a
に当接するまで移動させて、更に矢印A1の方向にこれ
を移動させると、連結部18aが同矢印A1の方向に押
圧されて、同図4(b)に示す態様でその下面が盛り上
がる。
【0038】更にポンチ36を同矢印A1方向に移動さ
せると、上記盛り上がった部分がポンチ36により押し
広げられ、最後には図4(c)に示すように、頂部が開
口されて円筒状の突孔18bが形成される。
【0039】この突孔18bの形成後は、同図4(d)
に示すように、ポンチ36を矢印A2方向に引き抜き、
同突孔18bの内周面18cに、周知の方法にて上記ア
ジャストスクリュー22が螺入される雌ねじを形成す
る。
【0040】以上の各工程を経て、その枢支端18が図
1あるいは図2に示される構造を有するロッカアーム1
7が形成される。以上詳述したように、この実施の形態
にかかるロッカアーム及びその製造方法によれば、以下
に示すような優れた効果が得られるようになる。
【0041】(1)ロッカアーム17の枢支端18に必
要な強度を確保しつつ、ロッカアームとしての剛性の低
下及び製造コストの増加を抑制することができる。 (2)枢支端18の連結部18aに突孔18bを形成す
るものの、ロックナット23の座面となる面を表面の粗
さの小さい側の面とするため、ロックナット23の締め
付け力を安定させることができて、同ナット23の締め
付け時に生じる軸力も安定させることができるようにな
る。
【0042】(3)平滑な面である連結部18aの座面
となる面をタペット調整を行う際の基準面とすることが
できるため、同調整を容易に且つ精度良く行うことがで
きるようになる。
【0043】(4)枢支端18の連結部18aを増肉加
工したことにより、同枢支端18に前述した軸力と慣性
力との両方に耐え得る強度を確実に確保することができ
る。また、枢支端18の突孔18bは、こうした増肉加
工を行った後にバーリング加工を行うことで形成される
ため、同突孔18bにおける径方向の肉厚を大きく確保
でき、当該突孔18bにおいても前述した軸力と慣性力
との両方に耐え得る強度を確保することができる。
【0044】なお、上記実施の形態は、例えば以下のよ
うに適宜変更することもできる。 ・上記実施の形態では、枢支端18の連結部18aの突
孔18bのみを増肉加工するようにしたが、これを同連
結部18aとステムエンド受け部19の連結部との両方
を増肉加工するようにしてもよい。
【0045】・上記実施の形態では、ポンチ36の押し
出し方向(A1方向)側の端部を図4に示したように、
先端に向かうにつれて徐々にその半径が小さくなる形状
としたが、この形状には限定されない。このポンチ36
の端部の形状を、例えば半球状、円錐状等としてもよ
い。
【0046】・上記実施の形態では、ロッカアーム17
の枢支端18及びステムエンド受け部19を共に両側片
20に一体形成するようにしたが、ステムエンド受け部
19についてはこれを両側片20とは別部材で形成して
溶接等により後付けするようにしてもよい。
【0047】・上記実施の形態では、上方に開口する断
面略U形状のロッカアーム17を例示したが、本発明を
下方に開口する断面略U形状のロッカアームに適用する
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるロッカアームの一実施の形態に
ついてこれが適用される内燃機関の動弁系機構とともに
その構成の概略を示す断面図。
【図2】同実施の形態のロッカアームの枢支端について
その構成を示す斜視図。
【図3】同実施の形態のロッカアームの製造工程の一部
を示す平面図及び一部断面図。
【図4】同実施の形態のロッカアームの製造工程を示す
断面図。
【符号の説明】
17…ロッカアーム、18…枢支端、18a…連結部、
18b…突孔、22…アジャストスクリュー、23…ロ
ックナット、30…成形素材、35…固定型、35a…
貫通孔、36…ポンチ。
フロントページの続き (72)発明者 江崎 修一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 津田 清治 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 (72)発明者 平澤 勝芳 岐阜県大垣市久徳町100番地 太平洋工業 株式会社内 Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BB18 CA08 CA12 CA29 CA35 CA44 DA13 FA07 FA38 GA00 4E048 EA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が枢支されるとともに、カムの回転に
    応じた他端の揺動に基づいて機関バルブを開閉駆動する
    に、枢支端である前記一端にはタペット調整用のアジャ
    ストスクリューが螺入される雌ねじが形成されてなるロ
    ッカアームにおいて、 前記枢支端は断面略U形状にアーム本体に一体に形成さ
    れ、且つその両側片の連結部は増肉加工されるととも
    に、該増肉加工部にバーリング加工による突孔が設けら
    れ、前記雌ねじはこの突孔の内周に形成されてなること
    を特徴とするロッカアーム。
  2. 【請求項2】前記バーリング加工による突孔は、前記ア
    ジャストスクリューを固定するためのロックナットの座
    面となる面の反対側の面に突出するように設けられてな
    る請求項1記載のロッカアーム。
  3. 【請求項3】前記断面略U形状に形成された枢支端の前
    記両側片の連結部は、前記ロックナットの座面となる面
    の反対方向に増肉形成されてなる請求項2記載のロッカ
    アーム。
  4. 【請求項4】一端が枢支されるとともに、カムの回転に
    応じた他端の揺動に基づいて機関バルブを開閉駆動する
    ロッカアームを製造する方法であって、 板状の成形素材の少なくとも枢支端となる前記一端につ
    いて、断面略U形状に、且つその両側片の連結部となる
    部分が増肉されるようにこれをプレス加工する工程と、 この増肉加工された部分にバーリング加工による突孔を
    設ける工程と、 この突孔の内周にタペット調整用のアジャストスクリュ
    ーが螺入される雌ねじを形成する工程と、 を備えることを特徴とするロッカアームの製造方法。
  5. 【請求項5】前記バーリング加工による突孔は、前記ア
    ジャストスクリューを固定するためのロックナットの座
    面となる面からその反対側に向けて突出形成される請求
    項4記載のロッカアームの製造方法。
  6. 【請求項6】前記連結部となる部分の増肉は、前記ロッ
    クナットの座面となる面の反対側の面に対して行われる
    請求項5記載のロッカアームの製造方法。
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