JPH0711919A - ロッカアームの製造方法 - Google Patents

ロッカアームの製造方法

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JPH0711919A
JPH0711919A JP15027593A JP15027593A JPH0711919A JP H0711919 A JPH0711919 A JP H0711919A JP 15027593 A JP15027593 A JP 15027593A JP 15027593 A JP15027593 A JP 15027593A JP H0711919 A JPH0711919 A JP H0711919A
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rocker arm
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Kenji Takahashi
賢二 高橋
Kazuo Uchida
和夫 内田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】製造過程でのひけや薄肉化の発生を無くし、壁
部の十分なローラ支持剛性を得られるようにすること。 【構成】一枚の金属板をほぼコ字形に板金してなるロッ
カアーム本体に備える一対のローラ支持用の壁部の間
に、カム部1に接するローラを回転自在に取り付けた構
成のロッカアームにおいて、ロッカアーム本体の製造方
法を改良した。つまり、外形大きさを特定していない一
枚の金属板母材B1に対して絞り成形で壁部形成用凸部
B2を形成してから金属板母材B1を所望の外形大きさ
に打ち抜くようにしたことに特徴がある。これにより、
絞り成形に伴い仮に金属板母材B1の外周にひけが発生
したとしてもそれを打ち抜き時に排除できる他、限られ
た大きさの金属板を絞り成形する場合のように薄くなら
ずに済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カムによる摺動動作を
受けてシリンダヘッドに設けられたバルブの開閉を行う
ロッカアームの製造方法に係り、特に板金製のロッカア
ーム本体を有するロッカアームの製造方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のロッカアームの製造方法とし
て、本願出願人は、例えば特開平3−172506号公
報に示すようなものを提案している。図5に示すよう
に、前述のロッカアーム40は、板金製のロッカアーム
本体41にローラ42を支軸43およびニードルローラ
軸受44を介して回転自在に取り付けた構成である。ロ
ッカアーム本体41は、一枚の金属板をほぼコ字形に板
金されたもので、長手方向の中間付近にローラ支持用の
一対の対向する壁部45,45が設けられているととも
に、一対の壁部45,45の長手方向両端を一体的に連
結する部分のうちの一端側にバルブ係合部46が、ま
た、他端側にほぼ半球形のピボット係合部47がそれぞ
れ設けられている形状である。そして、ローラ42には
カムシャフトのカム部50が当接され、ロッカアーム本
体41のバルブ係合部46にはバルブのステム部51
が、さらに、ピボット係合部47にはラッシュアジャス
タのピボット部52がそれぞれ係合される。
【0003】このような板金製のロッカアーム本体41
は下記手順で製作される。なお、図6において、
(a),(c),(e)はロッカアーム本体41の下面
図、(b)、(d)、(f)は(a),(c),(e)
の断面矢視図である。
【0004】 図6(a),(b)に示すように、絞
り成形工程でもって、外形を特定した一枚の金属板A1
を側面視ほぼコ字形にすると同時に、長手方向の一端側
にほぼ一方面側へ膨出する半球形のピボット係合部A2
を、長手方向の中間に一方面側へ膨出する壁部形成用凸
部A3をそれぞれ得る。
【0005】 図6(c),(d)に示すように、打
ち抜き工程でもって、壁部形成用凸部A3の頂部に長手
方向の長孔A4を形成すると同時に、長手方向一端側の
平坦部分を湾曲させてバルブ係合部A5を得る。
【0006】 図6(e),(f)に示すように、曲
げ工程(バーリング加工)でもって、壁部形成用凸部A
3に残る切り残し片A6,A6を前記コ字形に絞り成形
された部分A7,A7と平行となるように立てる。この
切り残し片A6,A6と、屈曲部分A7,A7とがロー
ラ支持用の壁部45,45となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の製造
方法では、外形を特定した一枚の金属板において絞り成
形により壁部形成用凸部を形成するとき、特に、できる
だけ高い壁部45,45を得ようとすると、前記壁部形
成用凸部の高さをできるだけ高く設定する必要があり、
金属板外周に絞り成形特有のひけ(図5の符号48参
照)が発生しやすくなるとともに金属板全体の肉厚が薄
くなりやすく、壁部45,45のローラ支持剛性が不足
するおそれがある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、製造過
程でのひけや薄肉化の発生を無くし、壁部の十分なロー
ラ支持剛性を得られるようにすることを課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ローラと板金
製のロッカアーム本体とからなり、かつロッカアーム本
体が長手方向の中間付近にローラを回転自在に支持する
一対の対向する壁部と、一対の壁部の長手方向両端で連
結する部分のうちの一端側に設けられるバルブ係合部
と、前記連結部分の他端側に設けられるほぼ半球形のピ
ボット係合部とを有する構成のロッカアームの製造方法
において、次のような特徴がある。
【0010】本発明のロッカアームの製造方法は、ロッ
カアーム本体を、少なくとも、外形大きさを特定してい
ない一枚の金属板母材の所定位置を一方面側へ膨出させ
るよう絞って壁部形成用凸部を得る工程と、前記金属板
母材を所望の外形大きさに打ち抜くとともに、前記壁部
形成用凸部の頂部に長手方向の長孔を打ち抜き形成する
工程と、長孔で二つに分離された壁部形成用凸部の各半
分を外向きに開くように曲げてほぼ平行に対向する姿勢
にさせるとともに、壁部形成用凸部のさらに両側の平坦
部分を該壁部形成用凸部の突出方向と逆向きにほぼ90
度屈曲する工程とを経て製作する。
【0011】
【作用】外形大きさを特定していない金属板母材を絞り
成形で膨出させてから、金属板母材を所望の外形大きさ
に打ち抜くように工夫しているから、壁部形成用凸部の
高さをできるだけ高く設定したとしても、外形大きさを
特定した後の金属板の外周にひけを残さないようにでき
て、しかも、全体の肉厚が薄くならないようにできる。
【0012】
【実施例】図1ないし図4に本発明の一実施例を示して
いる。図1はロッカアームの製造過程を、図2ないし図
4は完成状態のロッカアームをそれぞれ示している。図
中、1はカムシャフトのカム部、2はバルブのステム
部、3はラッシュアジャスタのピボット部、4はロッカ
アームである。
【0013】ロッカアーム4は、ロッカアーム本体5に
ローラ6を支軸7およびニードルローラ軸受8を介して
回転自在に取り付けた構成である。ロッカアーム本体5
は、一枚の金属板をほぼコ字形に板金することにより製
作されるもので、長手方向の中間付近にほぼ平行に対向
する二つ一対のローラ支持用の壁部9,9が設けられて
いるとともに、この一対の壁部9,9の長手方向の両端
を一体的に連結する部分の一方側にほぼ半球形のピボッ
ト係合部10が、また他方側にバルブ係合部11がそれ
ぞれ設けられている形状である。ローラ6は、ロッカア
ーム本体5の一対の壁部9,9の間に配置されており、
両壁部9,9の連結部分の長手方向中間に位置する方形
の貫通孔12から僅かに上方へ突出させられている。
【0014】このようにロッカアーム4の基本的な構成
は従来例とほとんど同じであるが、ロッカアーム本体5
の製造方法が従来例と相違する。以下、図1に基づいて
ロッカアーム本体5の製造手順を説明する。なお、図1
において、(a),(c),(e)はロッカアーム本体
5の下面図、(b)、(d)、(f)は(a),
(c),(e)の断面矢視図である。
【0015】 外形を特定していない一枚の金属板母
材B1を用意し、これの所定位置を図1(a),(b)
に示すように一方面側へ膨出させるように絞り成形する
ことにより壁部形成用凸部B2を得る。
【0016】 金属板母材B1を、図1(c),
(d)に示すように、所望の外形形状に打ち抜くと同時
に、壁部形成用凸部B2にその頂部を長手方向に横切る
ような長孔B3を打ち抜き形成する。このときの打ち抜
き方向は、壁部形成用凸部B2の突出方向と同一方向と
する。
【0017】 図1(e),(f)に示すように、長
孔B3で二つに分離された壁部形成用凸部B2の各半分
B4,B4を、バーリング処理でもって外向きに開くよ
うに曲げてほぼ平行に対向する姿勢にさせる。この後、
壁部形成用凸部B2のさらに両側の平坦部分B5,B5
を壁部形成用凸部B2の突出方向と逆向きにほぼ90度
屈曲させる。前記半分B4,B4と屈曲した平坦部分B
5,B5とが壁部9,9となる。
【0018】 図1(g),(h)に示すように、壁
部9,9の長手方向両端の平坦な連結部分のうちの、一
端側にほぼ半球形のピボット係合部10を絞り成形によ
り形成し、他端側を湾曲させてバルブ係合部11とす
る。
【0019】この後、図示しないが、壁部9,9に支軸
7の嵌合用貫通孔を穿設して完了となる。このようにし
て製作したロッカアーム本体5にローラ6を装着すれば
ロッカアーム4が完成する。
【0020】このようなロッカアーム本体5の製作にあ
たって、外形大きさを特定していない金属板母材B1を
絞り成形してから、金属板母材B1を所望の外形大きさ
に打ち抜くように工夫しているから、壁部形成用凸部B
2の高さをできるだけ高く設定したとしても、外形大き
さを特定した後の金属板B1の外周にひけを残さないよ
うにできて、しかも全体の肉厚が薄くならないようにで
きる。また、長孔B3の形成時には、通常、金属板B1
の打ち抜き手前側がせん断面にまた奥側で破断面となる
とともに、打ち抜き手前側角部が丸く塑性変形させられ
ることが分かっているから、このことを利用して、前述
の丸い角部を壁部9,9の上端面の内側角部に位置させ
るようにバーリング処理時の曲げ方向を特定している。
このようにロッカアーム本体5の一対の壁部9,9の上
端面の内側角部を丸くしていれば、仮に、壁部9,9に
ローラ6の端面が摺接するようなことがあっても、ロー
ラ端面が損傷しにくくなる。
【0021】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ない。例えば、ロッカアーム本体5の全体形状は任意で
あるし、ローラ6と支軸7との間にニードルローラ軸受
8を介装していなくてもよい。また、ローラ6は、窒化
けい素を主体とするセラミックスとしても、また、軸受
鋼材としてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明では、外形大きさ
を特定していない一枚の金属板母材に対して絞り成形で
壁部形成用凸部を形成してから金属板母材を所望の外形
大きさに打ち抜くように工夫しているから、絞り成形に
伴い仮に金属板母材の外周にひけが発生したとしてもそ
れを打ち抜き時に排除できる他、限られた大きさの金属
板を絞り成形する場合のように薄くならずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で、ロッカアーム本体の製造
過程を示す三面図。
【図2】完成状態のロッカアームの側面図。
【図3】完成状態のロッカアームの斜視図。
【図4】完成状態のロッカアームの正面図。
【図5】従来のロッカアームの側面図。
【図6】図4のロッカアーム本体の製造工程図。
【符号の説明】 4 ロッカアーム 5 ロッカアーム本体 6 ローラ 7 支軸 9,9 壁部 10 ピボット係合部 11 バルブ係合部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラと板金製のロッカアーム本体とか
    らなり、かつロッカアーム本体が長手方向の中間付近に
    ローラを回転自在に支持する一対の対向する壁部と、一
    対の壁部の長手方向両端で連結する部分のうちの一端側
    に設けられるバルブ係合部と、前記連結部分の他端側に
    設けられるほぼ半球形のピボット係合部とを有する構成
    のロッカアームの製造方法であって、 前記ロッカアーム本体が、少なくとも、外形大きさを特
    定していない一枚の金属板母材の所定位置を一方面側へ
    膨出させるよう絞って壁部形成用凸部を得る工程と、前
    記金属板母材を所望の外形大きさに打ち抜くとともに、
    前記壁部形成用凸部の頂部に長手方向の長孔を打ち抜き
    形成する工程と、長孔で二つに分離された壁部形成用凸
    部の各半分を外向きに開くように曲げてほぼ平行に対向
    する姿勢にさせるとともに、壁部形成用凸部のさらに両
    側の平坦部分を該壁部形成用凸部の突出方向と逆向きに
    ほぼ90度屈曲する工程とを経て製作されるものであ
    る、ことを特徴とするロッカアームの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19810462A1 (de) * 1998-03-11 1999-09-16 Daimler Chrysler Ag Kipphebel
EP1418313A1 (en) * 2002-11-07 2004-05-12 Koyo Seiko Co., Ltd. Rocker arm
US7836860B2 (en) 2007-11-21 2010-11-23 Charter Manufacturing Co., Inc. Engine rocker arm

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US6910452B2 (en) 2002-11-07 2005-06-28 Koyo Seiko Co., Ltd. Rocker arm
US7836860B2 (en) 2007-11-21 2010-11-23 Charter Manufacturing Co., Inc. Engine rocker arm

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