JPWO2002063690A1 - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

メモリセルが形成される素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、接合リークの低減を図るため、素子分離溝4内に熱酸化膜5を形成し、熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aもしくは窒化シリコン膜を形成した後、素子分離溝4内に酸化シリコン膜6を埋め込む。その結果、以降の工程に、例えば、ライト酸化膜(12、26)を形成する工程や高耐圧MISFETのゲート酸化膜GO形成工程等の酸化工程を有していても、熱酸化膜5の酸化の進行を、その表面の酸窒化膜5a等により抑えることができる。従って、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。

Description

技術分野
本発明は、半導体集積回路装置およびその製造技術に関し、特に、SGI(Shallow Groove Isolation)を利用した微細なMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)に適用して有効な技術に関するものである。
背景技術
SGIとは、LSI製造プロセスにおける素子分離技術の一種で、半導体基板に形成した溝の内部を酸化シリコン膜などの絶縁膜で埋め込むことにより素子分離を形成し、これを素子(素子形成領域)間の分離に用いるというものである。SGIを利用した場合、従来のLOCOS(Local Oxidation of silicon)技術よりも素子分離間隔を縮小することができる等の利点がある。
本発明者らは、微細なMISFET、中でも特に、電気的書き込みおよび消去が可能な不揮発性メモリの研究・開発に従事している。
この不揮発性メモリにも前述のSGI技術が採用されている。
一方、MISFETを構成するゲート電極端部下に厚いゲート絶縁膜(ライト酸化膜)を形成し、ゲート電極の端部における電界集中を緩和する技術が採用されている。この技術は、駆動電位の大きい不揮発性メモリにおいて、特に重要な技術となっている。
しかしながら、不揮発性メモリセルの微細化に伴い本発明者らは、次のような問題に直面した。
即ち、半導体基板に形成した溝の内部に埋め込まれた酸化シリコン膜、特に、溝の内壁に生じたドライエッチングのダメージを回復するために形成される薄い熱酸化膜の酸化が、その後の熱工程、例えば、前述のライト酸化膜形成時等により進行し、溝内部の応力が大きくなる。その結果、素子形成領域内の半導体基板を構成する原子の格子内に転位が発生し、欠陥となる。このような欠陥は、接合リーク及びメモリゲート酸化膜質劣化の原因となり、リーク電流による読み出し誤動作、書き換えサイクル耐性劣化を引き起こす。また、前記欠陥を低減するために、熱負荷を低減すると、例えばライト酸化膜が薄くなりリテンション特性が劣化する。
本発明の目的は、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させることにある。
また、本発明の他の目的は、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させることにより接合リークの低減を図ることにある。
また、本発明の他の目的は、接合リークの低減を図ることにより、製品の歩留まり向上や信頼性の向上を図ることにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
発明の開示
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、素子分離溝内に第1熱酸化膜を形成し、前記第1熱酸化膜を窒化処理することにより前記第1熱酸化膜の表面に酸窒化膜を形成した後、前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程を有する。
このような手段によれば、以降の工程に、例えば、第2熱酸化膜を形成する工程等の酸化工程を有していても、前記第1熱酸化膜の酸化の進行を、前記酸窒化膜により抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。
(2)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、素子分離溝内に第1熱酸化膜を形成し、前記第1熱酸化膜上に窒化膜を形成した後、前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程を有する。
このような手段によれば、以降の工程に、例えば、第2熱酸化膜を形成する工程等の酸化工程を有していても、前記第1熱酸化膜の酸化の進行を、前記窒化膜により抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。
(3)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、素子分離溝内に熱酸化膜を形成した後、前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程以降に、酸素含量が1%以下である不活性雰囲気中でのアニール工程と、を有する。
このような手段によれば、前記熱酸化膜のアニール工程による酸化の進行を抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。
(4)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、メモリセルが形成されるメモリセル形成領域と高耐圧MISFETが形成される周辺回路領域を有し、メモリセル形成領域は、素子形成領域と素子分離領域とを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、素子分離溝内に熱酸化膜を形成し、前記熱酸化膜を窒化処理することにより前記熱酸化膜の表面に酸窒化膜を形成した後、前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程を有する。
このような手段によれば、以降の工程に、例えば、高耐圧MISFETのゲート酸化膜を形成する工程等の熱処理工程を有していても、前記熱酸化膜の酸化の進行を、前記酸窒化膜により抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。
(5)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、メモリセルが形成されるメモリセル形成領域と高耐圧MISFETが形成される周辺回路領域を有し、メモリセル形成領域は、素子形成領域と素子分離領域とを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、素子分離溝内に第1熱酸化膜を形成し、前記第1熱酸化膜を窒化処理することにより前記第1熱酸化膜の表面に酸窒化膜を形成した後、前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、前記周辺回路領域の半導体基板表面に熱処理を施し、第1の酸化膜を形成した後、前記第1の酸化膜上に第2の酸化膜を堆積し、第1および第2の酸化膜からなる高耐圧MISFET用のゲート酸化膜を形成する工程と、を有する。
このような手段によれば、高耐圧MISFETのゲート酸化膜を形成する際の熱処理工程による前記第1熱酸化膜の酸化の進行を、前記酸窒化膜により抑えることができる。また、高耐圧MISFET用のゲート酸化膜の一部を第2の酸化膜を堆積することにより形成したので、高耐圧MISFET用のゲート酸化膜形成時の熱処理による前記第1熱酸化膜の酸化の進行を抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。
(6)本発明の半導体集積回路装置は、(a)前記素子分離領域の半導体基板中に形成された素子分離溝と、(b)前記素子分離溝内に形成された第1熱酸化膜と、(c)前記第1熱酸化膜上に形成された窒化膜と、(d)前記素子分離溝内に埋め込まれた絶縁膜と、を有する素子分離と、(e)前記素子形成領域の半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、(f)前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、(g)前記ゲート電極端部下に形成された第2熱酸化膜と、(h)前記ゲート電極の両側に形成された半導体領域と、(i)前記ゲート電極上に形成された層間絶縁膜と、(j)前記層間絶縁膜上に形成された制御電極であって、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を有するメモリセルを有する。
このような手段によれば、ライト酸化膜形成時の酸化工程による前記第1熱酸化膜の酸化の進行を、前記酸窒化膜により抑えることができるので、素子形成領域内の半導体基板の欠陥が少なく、また、接合リークの小さい高性能の半導体集積回路装置を提供することができる。また、前記第1熱酸化膜の膜厚は、例えば、30nm以下とすることができる。また、前記第1熱酸化膜の膜厚を前記第2熱酸化膜の膜厚より小さくすることができる。
(7)本発明の半導体集積回路装置は、(a)前記素子分離領域の半導体基板中に形成された素子分離溝と、(b)前記素子分離溝内に形成された第1熱酸化膜と、(c)前記第1熱酸化膜上に形成された窒化膜と、(d)前記素子分離溝内に埋め込まれた絶縁膜と、を有する素子分離と、(e)前記素子形成領域の半導体基板上に形成された第1のゲート絶縁膜と、(f)前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第1のゲート電極と、(g)前記第1のゲート電極端部下に形成された第2熱酸化膜と、(h)前記第1のゲート電極の両側に形成された第1の半導体領域と、(i)前記ゲート電極上に形成された層間絶縁膜と、(j)前記層間絶縁膜上に形成された制御電極であって、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を有するメモリセルと、(k)前記周辺回路領域の半導体基板上に形成された第2のゲート絶縁膜と、(l)前記第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電極と、(m)前記第2のゲート電極の両側に形成された第2の半導体領域と、を有する高耐圧MISFETと、を有する。
このような手段によれば、高耐圧MISFETのゲート絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)形成時の酸化工程による前記第1熱酸化膜の酸化の進行を、前記酸窒化膜により抑えることができるので、素子形成領域内の半導体基板の欠陥が少なく、また、接合リークの小さい高性能の半導体集積回路装置を提供することができる。
(8)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、素子形成領域の半導体基板上に、ゲート電極を形成し、前記ゲート電極端部下に第1熱酸化膜を形成した後、素子分離溝内に第2熱酸化膜を形成し、前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程を有する。
このような手段によれば、第1熱酸化膜を形成する工程後に、素子分離溝内の第2熱酸化膜を形成することができるので、第1熱酸化膜の酸化の進行を抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。
(9)本発明の半導体集積回路装置は、(a)前記素子形成領域の半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、(b)前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、(c)前記ゲート電極端部下に形成された第1酸化膜と、(d)前記ゲート電極の両側に形成された半導体領域と、(e)前記ゲート電極の側壁に形成されたサイドウォール膜と、を有するメモリセルと、(f)前記素子分離領域の半導体基板中に、前記サイドウォール膜をマスクとして形成された素子分離溝と、(g)前記素子分離溝内に形成され、前記第1酸化膜よりも膜厚が小さい第2酸化膜と、(h)前記素子分離溝内に埋め込まれた絶縁膜と、を有する素子分離とを有する。
このような手段によれば、前記ゲート電極の側壁に形成されたサイドウォール膜をマスクとして素子分離溝が形成されているので、前記第2熱酸化膜の酸化の進行を抑えることができる。その結果、素子形成領域内の半導体基板の欠陥が少なく、また、接合リークの小さい高性能の半導体集積回路装置を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1である不揮発性メモリの製造方法を図1〜図17を用いて工程順に説明する。なお、基板の断面を示す各図の左側および中央部分はメモリセルが形成される領域を示し、右側部分は周辺回路形成領域を示している。また、各図の左側および中央部分は、図17に示す平面図のA−AおよびB−B断面部にそれぞれ対応している。
まず、図1に示すように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンからなる半導体基板1を熱酸化することにより半導体基板1の表面にパッド酸化膜2を形成する。次いで、パッド酸化膜2上に、窒化シリコン膜3を堆積し、素子分離領域上の窒化シリコン膜3を除去する。
次いで、図2に示すように、窒化シリコン膜3をマスクとして、半導体基板1をドライエッチングすることにより深さ350nm程度の素子分離溝4を形成する。
その後、図3に示すように、半導体基板1を約1000℃で熱酸化することによって、溝の内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜(熱酸化膜)5を形成する。この酸化シリコン膜5は、素子分離溝4形成時に、溝の内壁(半導体基板表面)に生じたドライエッチングのダメージを回復するために形成する。
次に、図4に示すように、半導体基板1に、5%NO(一酸化窒素)下で、950℃、30秒の熱処理を施す。このNO処理の結果、熱酸化膜5の表面に、窒素が取りこまれ、熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aが形成される。この酸窒化膜5aは、追って詳細に説明するように、熱酸化膜5の更なる酸化を抑制し、溝内部の応力の増加を防止するために形成する。
次に、図5に示すように、素子分離溝4の内部を含む半導体基板1上にCVD(Chemical Vapor deposition)法で膜厚450〜500nm程度の酸化シリコン膜6を堆積し、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で、熱処理を施し、酸化シリコン膜5の緻密化を図る。次いで、化学的機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)法で溝の上部の酸化シリコン膜6を研磨し、その表面を平坦化する。
次いで、図6に示すように、窒化シリコン膜3を除去する。なお、この際、窒化シリコン膜3の膜厚分だけ酸化シリコン膜6の表面が半導体基板1の表面から突出しているが、以降の半導体基板1の洗浄工程や、表面酸化および酸化膜除去工程により酸化シリコン膜6の表面は、徐々に後退する。
以上の工程により、素子分離溝4内に、酸化シリコン膜6が埋め込まれた素子分離が形成される。素子分離溝4の内壁には、薄い酸化シリコン膜5および酸窒化膜5aが形成されている。
次に、半導体基板1の表面をウェット洗浄した後、半導体基板1を熱酸化することにより半導体基板1の表面にスルー酸化膜7を形成する。次いで、半導体基板1にp型不純物(ホウ素)およびn型不純物(例えばリン)をイオン打ち込みした後、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で、約1000℃の熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、メモリセル形成領域にp型ウエル8を形成し、周辺回路形成領域の半導体基板1にp型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)を形成する。
次に、図7に示すように、約800℃の熱酸化でp型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)のそれぞれの表面に膜厚8nm程度の熱酸化膜を形成した後(プレ酸化)、この熱酸化膜を除去し、半導体基板1(p型ウエル8およびn型ウエル(図示せず))の表面を清浄化する。次いで、熱処理を施し、膜厚9nm程度の熱酸化膜9を形成する。この熱酸化膜9は、不揮発性メモリセルのゲート酸化膜9を構成する。
次に、ゲート酸化膜9の上部に、膜厚100nm程度の多結晶シリコン膜10をCVD法で堆積する。続いて、その上部にCVD法で膜厚170nm程度の窒化シリコン膜11を堆積する。次に、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして窒化シリコン膜11をドライエッチングすることにより、ゲート電極を形成する領域に窒化シリコン膜11を残す。
次に、窒化シリコン膜11をマスクにして多結晶シリコン膜10をドライエッチングすることにより、メモリセル形成領域に、ゲート電極FGを形成する。
次に、メモリセル形成領域のゲート電極FGの両側のp型ウエル8(半導体基板1)にn型不純物(ヒ素)を注入し、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、n型半導体領域13を形成する。
次に、図8(a)に示すように、ライト酸化により多結晶シリコン膜10の側壁および半導体基板1の表面にライト酸化膜12を形成する。このライト酸化膜12は、シリコン基板の表面にその膜厚が8〜12nm程度の酸化シリコン膜が形成される条件と同様の条件で形成される。但し、この酸化は、n型半導体領域13上では、早く進行するため、n型半導体領域13上では約2.5倍の膜厚の酸化シリコン膜が形成される。また、このライト酸化膜は、ゲート電極FGの両側のみならず、ゲート電極FGの端部にも食い込むように形成される。その結果、ゲート電極FGの底面の端部が丸みを帯び、ゲート電極FG端部の電界集中を緩和することができる。従って、メモリセルのリテンションタイムを向上させることができ、また、書き込み・消去特性を良くすることができる。さらに、ライト酸化によりゲート電極FGの端部下の酸化膜の膜質を向上させることができる。特に、前述のn型半導体領域13形成時にn型不純物がゲート酸化膜9の端部に侵入し、ゲート酸化膜の膜質を劣化させるが、ゲート酸化膜9の端部にライト酸化膜12を形成することにより、かかる部分の酸化膜の膜質を向上させることができる。図8(b)は、図8(a)のゲート電極FG部の拡大図である。
次いで、図9に示すように、半導体基板1上にCVD法で膜厚40nm程度の窒化シリコン膜を堆積した後、異方的にエッチングすることによって、ゲート電極FG(ライト酸化膜12)の側壁にサイドウォールスペーサ16を形成する。
次に、メモリセル形成領域のp型ウエル8にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みし、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、n型半導体領域17(ソース、ドレイン)を形成する。
続いて、半導体基板1の上部にCVD法で酸化シリコン膜19を堆積した後、酸化シリコン膜19を、窒化シリコン膜11の表面が露出するまでCMP法で研磨もしくはエッチバックしてその表面を平坦化する。
次いで、図10に示すように、熱リン酸により窒化シリコン膜11を除去し、ゲート電極FGの表面を露出させる。次いで、窒化シリコン膜11の膜厚分だけゲート電極FGの表面から突出した酸化シリコン膜19およびサイドウォールスペーサ16の表面をエッチングして、その表面を平坦化する。
次にゲート電極FGの上部に、リンがドープされた多結晶シリコン膜20をCVD法で堆積し、次いで、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして多結晶シリコン膜20をドライエッチングすることにより、ゲート電極FG上にゲート電極FLを形成する。これらのゲート電極FGおよびFLは、電気的に接続されており、これら2層で、浮遊ゲートが構成される。
次いで、図11に示すように、半導体基板1上に、浮遊ゲート(FG、FL)と、後述する制御ゲート電極CGとを分離するためのONO膜21(層間絶縁膜)を形成する。このONO膜21は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜の積層膜である。このONO膜21は、例えば、CVD法により膜厚4nm程度の酸化シリコン膜、膜厚6nm程度の窒化シリコン膜および膜厚4nm程度の酸化シリコン膜を順次堆積することにより形成する。
次いで、図12に示すように、周辺回路領域(図中の左部)に残存している、ONO膜21、多結晶シリコン膜20、10およびゲート酸化膜9を除去する。次いで、周辺回路領域の半導体基板1(p型ウエル8およびn型ウエル(図示せず))の表面をウェット洗浄した後、約800℃の熱酸化で、周辺回路領域の半導体基板1のpの型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)のそれぞれの表面に膜厚25nm程度のゲート酸化膜GOを形成する。このゲート酸化膜GOは、周辺回路領域に形成される高耐圧MISFETのゲート酸化膜となる。
次いで、図13に示すように、半導体基板1上にリンがドープされた多結晶シリコン膜22をCVD法で堆積する。続いて、その上部に高融点金属のシリサイド膜、例えば、タングステンシリサイド(WSi)膜23を堆積し、さらにその上部にCVD法で窒化シリコン膜24を堆積する。この多結晶シリコン膜22とWSi膜23の積層膜は、周辺回路領域に形成される高耐圧MISFETのゲート電極Gとなり、また、メモリセル形成領域に形成される不揮発性メモリセルの制御ゲート電極CGとなる。
次に、図14に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして窒化シリコン膜24、多結晶シリコン膜22およびWSi膜23をドライエッチングすることにより、周辺回路領域に高耐圧MISFET用のゲート電極Gを形成する。また、メモリセル形成領域のフォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして窒化シリコン膜24、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22、WSi膜23)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10、20)をドライエッチングする。なお、メモリセル形成領域に形成された制御ゲート電極CGは、ワード線WLとして機能する。
次に、図15に示すように、周辺回路領域のゲート電極Gの両側のp型ウエル8(半導体基板1)にn型不純物(リン)を注入することによってn型半導体領域25を形成する。次いで、ライト酸化により多結晶シリコン膜10、20および22およびWSi膜23の側壁にライト酸化膜26を形成する。このライト酸化膜26の膜厚は、シリコン基板の表面にその膜厚が6nm程度の酸化シリコン膜が形成される条件と同様の条件で形成される。但し、このライト酸化膜26は、前述のライト酸化膜12と異なりn型半導体領域上には形成されないため、ライト酸化膜12のように、厚く形成されない。が、ゲート電極FG端部の電界集中を緩和し、また、かかる部分の酸化膜の膜質を向上させるために形成する。なお、周辺回路領域のゲート電極G(多結晶シリコン膜22およびWSi膜23)の側壁にもライト酸化膜26が形成される。
次いで、図16に示すように、半導体基板1上にCVD法で窒化シリコン膜28を堆積した後、異方的にエッチングすることによって、周辺回路領域のゲート電極G(23、22)の側壁にサイドウォールスペーサ28sを形成する。この際、メモリセル形成領域の窒化シリコン膜24、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22、WSi膜23)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10、20)の側壁にもサイドウォールスペーサ28sが形成される。
次に、周辺回路領域のp型ウエル8にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みし、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、高耐圧MISFET用のn型半導体領域27(ソース、ドレイン)を形成する。図17に、本実施の形態の不揮発性メモリセルの基板の要部平面図を示す。
以上の工程により、メモリセル形成領域に、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22、WSi膜23)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10、20)を有するAND型不揮発性メモリセルが形成され、周辺回路領域に高耐圧MISFETが形成される。
次いで、窒化シリコン膜24およびサイドウォールスペーサ28sの上部に、酸化シリコン膜等からなる層間絶縁膜を形成し、さらに、この層間絶縁膜の上部に金属配線が形成されるが、これらの形成工程の図示および説明は省略する。
このように、本実施の形態においては、素子分離内の熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aを形成したので、溝内部の応力の増加を防止することができる。
例えば、熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aを形成しない場合について説明する。図18(a)は、熱酸化膜5上に直接酸化シリコン膜6を形成した場合の素子分離近傍の拡大図である。図18(a)に示すように、素子分離形成後の熱酸化膜5は、10nm程度であるが、その後のライト酸化膜12、26の形成工程や、高耐圧MISFETのゲート酸化膜GO等の酸化工程により、熱酸化膜5の膜厚が徐々に増大する(図18(b))。その結果、溝内部の応力が大きくなり、素子形成領域内の半導体基板を構成する原子の格子内に転位が発生し、欠陥が生じる。このような欠陥は、接合リークやメモリセルのゲート絶縁膜の膜質劣化の原因となる。図19は、加工寸法と応力との関係を示す図である。ここで、加工寸法とは、メモリセル形成領域の素子分離領域と素子形成領域の幅(μm)を示す。また、図中(a)、(b)および(c)は、それぞれ溝内酸化量が、30nm、20nmおよび10nmの場合を示す。この溝内酸化量とは、メモリセル形成後の素子分離内の熱酸化膜5の膜厚をいう。グラフ(a)に示すように、溝内酸化量が一定の場合であっても、加工寸法が小さくなるにつれ応力が大きくなる。この傾向は、グラフ(b)および(c)の場合も同様である。また、溝内酸化量が大きくなるにつれ応力が大きくなっている。ここで、基板のリーク電流を抑えるための応力の目標値を400MPaとすると、加工寸法0.25μmの場合、溝内酸化量は、30nm以下でなければならない。
これに対し、図20(a)に示すように、本実施の形態においては、素子分離内の熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aを形成したので、例えば、ライト酸化膜12、26もしくは高耐圧MISFETのゲート酸化膜GOの形成時における熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えることができ、溝内部の応力の増加を防止することができる。その結果、素子形成領域内の欠陥を低減でき、リテンションタイムを向上させることができる。図20(a)は、図6に示した素子分離近傍の拡大図である。また、図20(b)は、メモリセル形成後(例えば図16)の素子分離近傍の拡大図である。図20(b)に示すように、本実施の形態によれば、素子分離領域の幅が、0.25μm程度であっても、溝内酸化量を30nm以下とすることができ、溝内部の応力を抑え、リーク電流を低減させることができる。また、図20(b)に示すように、熱酸化膜5は、ライト酸化膜厚12より薄い。
また、本実施の形態においては、p型ウエル8、n型ウエル、n型半導体領域13およびn型半導体領域17(ソース、ドレイン)形成時の不純物を拡散(熱処理)を酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で行ったので、熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えることができ、溝内部の応力の増加を防止することができる。その結果、素子形成領域内の欠陥を低減でき、メモリセルのゲート絶縁膜の品質を向上させることができる。
ここで、本実施の形態においては、膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5に、5%NO(一酸化窒素)下で、950℃、30秒の熱処理を施すことにより熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aを形成した(図4)が、図21に示すように、膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5の上部に、窒化シリコン膜5cを形成してもよい。この窒化シリコン膜5cは、熱酸化膜5上に、CVD法により7nm程度堆積する。以降の工程は、図5〜図17を用いて説明した前述の工程と同様であるためその説明を省略する。このように、熱酸化膜5の表面に窒化シリコン膜5cを形成しても、ライト酸化膜12、26もしくは高耐圧MISFETのゲート酸化膜GOの形成時における熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えることができ、溝内部の応力の増加を防止することができる。その結果、素子形成領域内の欠陥を低減でき、メモリセルのゲート絶縁膜の品質を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、周辺回路領域に形成される高耐圧MISFETのゲート酸化膜GOを熱酸化により形成した(図12)が、図22に示すように、ゲート酸化膜GOを熱酸化膜21aとCVD膜21bとの堆積膜としてもよい。即ち、まず、周辺回路領域の半導体基板1のp型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)のそれぞれの表面に膜厚5nm程度の熱酸化膜21aを形成する。次いで、この熱酸化膜21a上に、CVD法により20nm程度の酸化シリコン膜21bを堆積する。以降の工程は、図13〜図17を用いて説明した前述の工程と同様であるためその説明を省略する。このように、ゲート酸化膜GOを熱酸化膜21aとCVD膜21bとの堆積膜とすれば、高耐圧MISFET用のゲート酸化膜形成時の熱処理による前記熱酸化膜5の酸化の進行を抑えることができ、素子分離溝内部の応力を抑えることができる。
また、本実施の形態においては、メモリセル形成領域にAND型の不揮発性メモリセルを形成したが、素子分離領域を有する他の不揮発性メモリセル、例えばNOR型の不揮発性メモリセルに本発明を適用してもよい。NOR型の不揮発性メモリセルについては、実施の形態3で詳細に説明するが、NOR型の不揮発性メモリセルは、ライト酸化膜形成工程が1回であるのに対し、AND型の場合は、ライト酸化膜形成工程が2回(ライト酸化膜12、26)存在するため、AND型の不揮発性メモリセルに本発明を適用した方が、より効果的である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2である不揮発性メモリの製造方法を図23〜図35を用いて工程順に説明する。なお、基板の断面を示す各図の左側および中央部分はメモリセルが形成される領域を示し、右側部分は周辺回路形成領域を示している。
まず、実施の形態1の場合と同様に、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンからなる半導体基板1を熱酸化することにより半導体基板1の表面にスルー酸化膜7を形成する。次いで、半導体基板1にp型不純物(ホウ素)およびn型不純物(例えばリン)をイオン打ち込みした後、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で、約1000℃の熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、メモリセル形成領域にp型ウエル8を形成し、周辺回路形成領域の半導体基板1にp型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)を形成する。
次に、図24に示すように、フッ酸系の洗浄液を用いて半導体基板1(p型ウエル8およびn型ウエル(図示せず))の表面をウェット洗浄した後、半導体基板1上に、約800℃の熱酸化で、膜厚25nm程度の熱酸化膜GOを形成する。この熱酸化膜GOは周辺回路領域に形成される高耐圧要MISFETのゲート酸化膜を構成する。
次いで、メモリセル形成領域上の熱酸化膜GOを除去し、メモリセル形成領域の表面をウェット洗浄した後、熱酸化により、メモリセル形成領域に、膜厚9nm程度の熱酸化膜9を形成する。この熱酸化膜9はメモリセル形成領域に形成される不揮発性メモリセルのゲート酸化膜を構成する。
次に、熱酸化膜GO、9(ゲート酸化膜)の上部に、膜厚100nm程度の多結晶シリコン膜10をCVD法で堆積する。続いて、その上部にCVD法で膜厚170nm程度の窒化シリコン膜11を堆積する。
次に、図25に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして、窒化シリコン膜11および多結晶シリコン膜10をエッチングすることによりゲート電極FGを形成する。ここで、ゲート電極間(窒化シリコン膜11および多結晶シリコン膜10を除去した領域)には、後述するように、ソース、ドレインと素子分離溝が形成される。
次に、メモリセル形成領域のゲート電極FGの両側のp型ウエル8(半導体基板1)にn型不純物(ヒ素)を注入し、熱処理により前記不純物を拡散させることによって、n型半導体領域17(ソース、ドレイン)を形成する。
次に、図26に示すように、ライト酸化により多結晶シリコン膜10の側壁および半導体基板1の表面にライト酸化膜12を形成する。このライト酸化膜12は、シリコン基板の表面にその膜厚が8〜12nm程度の酸化シリコン膜が形成される条件と同様の条件で形成される。但し、この酸化は、不純物領域上では、早く進行するため、n型半導体領域17上では約2.5倍の膜厚の酸化シリコン膜が形成される。また、このライト酸化膜12は、ゲート電極FGの両側のみならず、ゲート電極FGの端部にも食い込むように形成される。その結果、実施の形態1で説明したように、ゲート電極FG端部の電界集中を緩和することができ、メモリセルのリテンションタイムを向上させることができる。また、書き込み・消去特性を良くすることができ、ゲート電極FGの端部下の酸化膜の膜質を向上させることができる。
次いで、半導体基板1上にCVD法で膜厚110nm程度の窒化シリコン膜を堆積した後、異方的にエッチングすることによって、ゲート電極FG(ライト酸化膜12)の側壁にサイドウォールスペーサ16を形成する。
次いで、図27に示すように、窒化シリコン膜11およびサイドウォールスペーサ16をマスクとして、半導体基板1をエッチングすることにより深さ350nm程度の素子分離溝4を形成する。
その後、半導体基板1を約1000℃で熱酸化することによって、溝の内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5を形成する。この酸化シリコン膜5は、溝の内壁に生じたドライエッチングのダメージを回復するために形成する。
このように、本実施の形態によれば、ライト酸化膜12もしくは周辺回路領域に形成される高耐圧要MISFETのゲート酸化膜(熱酸化膜GO)を形成した後に、素子分離溝4および溝の内壁の膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5を形成したので、これらの形成時における熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えることができ、溝内部の応力の増加を防止することができる。その結果、素子形成領域内の欠陥を低減でき、メモリセルのゲート絶縁膜の品質を向上させることができる。
次に、図28に示すように、素子分離溝4の内部を含む半導体基板1上にCVD法で膜厚450〜500nm程度の酸化シリコン膜6を堆積し、熱処理を施すことにより酸化シリコン膜6の緻密化を図る。次いで、化学的機械研磨法により窒化シリコン膜11の表面が露出するまで、酸化シリコン膜6を研磨し、その表面を平坦化する(図29)。
続いて、図30に示すように、熱リン酸により窒化シリコン膜11を除去し、ゲート電極FGの表面を露出させる。
次にゲート電極FGの上部に、リンがドープされた多結晶シリコン膜20をCVD法で堆積し、次いで、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして多結晶シリコン膜20をドライエッチングすることにより、ゲート電極FG上にゲート電極FLを形成する。これらのゲート電極FGおよびFLは、電気的に接続されており、これら2層で、浮遊ゲートが構成される。
次いで、図31に示すように、半導体基板1上に、浮遊ゲート(FG、FL)と、後述する制御ゲート電極CGとを分離するためのONO膜21(層間絶縁膜)を形成する。このONO膜21は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜の積層膜であり、例えば、実施の形態1で説明した方法により形成する。
次いで、図32に示すように、半導体基板1上にリンがドープされた多結晶シリコン膜22をCVD法で堆積する。続いて、その上部に高融点金属のシリサイド膜、例えば、タングステンシリサイド(WSi)膜23を堆積し、さらにその上部にCVD法で窒化シリコン膜24を堆積する。この多結晶シリコン膜22とWSi膜23の積層膜は、メモリセル形成領域に形成される不揮発性メモリセルの制御ゲート電極CGとなる。また、この多結晶シリコン膜22とWSi膜23の積層膜は、周辺回路領域において多結晶シリコン膜20と接続され、この多結晶シリコン膜22、20、10とWSi膜23の積層膜は、周辺回路領域に形成される高耐圧MISFETのゲート電極Gとなる。この接続孔は、例えば、ONO膜21形成後に、ONO膜21をエッチングすることにより形成される。
次いで、図33に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして多結晶シリコン膜22、20、10とWSi膜23の積層膜および窒化シリコン膜24をエッチングすることにより周辺回路領域の高耐圧MISFETのゲート電極Gを形成し、また、メモリセル形成領域の窒化シリコン膜24、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22、WSi膜23)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10、20)をドライエッチングする。なお、メモリセル形成領域に形成された制御ゲート電極CGは、ワード線WLとして機能する。
次に、図34に示すように、周辺回路領域のゲート電極Gの両側のp型ウエル8(半導体基板1)にn型不純物(リン)を注入することによってn型半導体領域25を形成する。次いで、ライト酸化により多結晶シリコン膜10、20、22およびWSi膜23の側壁にライト酸化膜26を形成する。このライト酸化膜26のは、シリコン基板の表面にその膜厚が6nm程度の酸化シリコン膜が形成される条件と同様の条件で形成される。但し、このライト酸化膜26は、実施の形態1のライト酸化膜12と異なりn型半導体領域上には形成されないため、厚く形成されない。が、ゲート電極FG端部の電界集中を緩和し、また、かかる部分の酸化膜の膜質を向上させるために形成する。なお、周辺回路領域のゲート電極G(多結晶シリコン膜22、10、20およびWSi膜23)の側壁にもライト酸化膜26が形成される。
次いで、図35に示すように、半導体基板1上にCVD法で窒化シリコン膜28を堆積した後、異方的にエッチングすることによって、周辺回路領域のゲート電極G(多結晶シリコン膜22、10、20およびWSi膜23)の側壁にサイドウォールスペーサ28sを形成する。この際、メモリセル形成領域の窒化シリコン膜24、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22、WSi膜23)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10、20)の側壁にもサイドウォールスペーサ28sが形成される。
次に、周辺回路領域のp型ウエル8にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みし、熱処理を施すことにより、前記不純物を拡散させることによって、高耐圧MISFET用のn型半導体領域27(ソース、ドレイン)を形成する。本実施の形態の不揮発性メモリセルの基板の要部平面図は、実施の形態1と類似であるためその図示を省略する。
以上の工程により、メモリセル形成領域に、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22、WSi膜23)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10、20)を有するAND型不揮発性メモリセルが形成され、周辺回路領域に高耐圧MISFETが形成される。
次いで、窒化シリコン膜24およびサイドウォールスペーサ28sの上部に、酸化シリコン膜等からなる層間絶縁膜を形成し、さらに、この層間絶縁膜の上部に金属配線が形成されるが、これらの形成工程の図示および説明は省略する。
このように、本実施の形態においては、ライト酸化膜12もしくは周辺回路領域に形成される高耐圧要MISFETのゲート酸化膜(熱酸化膜GO)を形成した後に、素子分離溝4および溝の内壁の膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5を形成したので、これらの形成時における熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えることができる。その結果、素子形成領域内の欠陥を低減でき、リテンションタイムを向上させることができる。
なお、熱酸化膜5の形成後の酸化工程、例えば、ライト酸化膜26の形成時の熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えるため、実施の形態1の場合と同様に、素子分離内の熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5a等を形成してもよい。
また、熱酸化膜5の形成後の不純物の拡散(熱処理)、例えば、n型半導体領域25およびn型半導体領域27(ソース、ドレイン)形成時の熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えるため、不純物の拡散(熱処理)を酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で行ってもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1においては、メモリセル形成領域にAND型の不揮発性メモリセルを形成したが、素子分離領域を有する他の不揮発性メモリセル、例えばNOR型の不揮発性メモリセルに本発明を適用してもよい。
本発明の実施の形態3である不揮発性メモリの製造方法を図36〜図49を用いて工程順に説明する。なお、基板の断面を示す各図の左側および中央部分はメモリセルが形成される領域を示し、右側部分は周辺回路形成領域を示している。また、各図の左側および中央部分は、図49に示す平面図のA−AおよびB−B断面部にそれぞれ対応している。
まず、図36に示すように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンからなる半導体基板1を熱酸化することにより半導体基板1の表面にパッド酸化膜2を形成する。次いで、パッド酸化膜2上に、窒化シリコン膜3を堆積し、素子分離領域上の窒化シリコン膜3を除去する。
次いで、図37に示すように、窒化シリコン膜3をマスクとして、半導体基板1をエッチングすることにより深さ350nm程度の素子分離溝4を形成する。
その後、図38に示すように、半導体基板1を約1000℃で熱酸化することによって、溝の内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5を形成する。この酸化シリコン膜5は、溝の内壁に生じたドライエッチングのダメージを回復すると共に、次の工程で溝の内部に埋め込まれる酸化シリコン膜6と半導体基板1との界面に生じるストレスを緩和するために形成する。
次に、図39に示すように、半導体基板1に、5%NO(一酸化窒素)下で、950℃、30秒の熱処理を施す。このNO処理の結果、熱酸化膜5の表面に、窒素が取りこまれ、熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aが形成される。この酸窒化膜5aは、実施の形態1と同様に、溝内部の応力の増加を防止するために形成する。
次に、図40に示すように、素子分離溝4の内部を含む半導体基板1上にCVD法で膜厚450〜500nm程度の酸化シリコン膜6を堆積し、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で、熱処理を施し、酸化シリコン膜5の緻密化を図る。次いで、化学的機械研磨法で溝の上部の酸化シリコン膜6を研磨し、その表面を平坦化する。
次いで、図41に示すように、窒化シリコン膜3を除去する。なお、この際、窒化シリコン膜3の膜厚分だけ酸化シリコン膜6の表面が半導体基板1の表面から突出しているが、以降の半導体基板1の洗浄工程や、表面酸化および酸化膜除去工程により酸化シリコン膜6の表面は、徐々に後退する。
以上の工程により、素子分離溝4内に、酸化シリコン膜6が埋め込まれた素子分離が形成される。素子分離溝4の内壁には、薄い酸化シリコン膜5および酸窒化膜5aが形成されている。
次に、図41に示すように、半導体基板1の表面をウェット洗浄した後、半導体基板1を熱酸化することにより半導体基板1の表面にスルー酸化膜7を形成する。次いで、半導体基板1にp型不純物(ホウ素)およびn型不純物(例えばリン)をイオン打ち込みした後、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で、約1000℃の熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、メモリセル形成領域にp型ウエル8を形成し、周辺回路形成領域の半導体基板1にp型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)を形成する。
次に、図42に示すように、約800℃の熱酸化でp型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)のそれぞれの表面に膜厚8nm程度の熱酸化膜を形成した後(プレ酸化)、この熱酸化膜を除去し、半導体基板1(p型ウエル8およびn型ウエル(図示せず))の表面を清浄化する。次いで、熱処理を施し、膜厚9nm程度の熱酸化膜9を形成する。この熱酸化膜9は、不揮発性メモリセルのゲート酸化膜9を構成する。
次に、ゲート酸化膜9の上部に、膜厚100nm程度のリンをドープした多結晶シリコン膜10をCVD法で堆積する。次に、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして多結晶シリコン膜10をドライエッチングすることにより、メモリセル形成領域に、ゲート電極(浮遊ゲート)FGを形成する。
次いで、図43に示すように、半導体基板1上に、浮遊ゲート(FG)と、後述する制御ゲート電極CGとを分離するためのONO膜21(層間絶縁膜)を形成する。このONO膜21は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜の積層膜であり、例えば、実施の形態1で説明した方法により形成する。
次いで、図44に示すように、周辺回路領域(図中の左部)に残存している、ONO膜21、多結晶シリコン膜10およびゲート酸化膜9を除去する。次いで、周辺回路領域の半導体基板1(p型ウエル8およびn型ウエル(図示せず))の表面をウェット洗浄した後、約800℃の熱酸化で、周辺回路領域の半導体基板1のp型ウエル8およびn型ウエル(図示せず)のそれぞれの表面に膜厚20nm程度のゲート酸化膜GOを形成する。このゲート酸化膜GOは、周辺回路領域に形成される高耐圧MISFETのゲート酸化膜となる。
次いで、図45に示すように、半導体基板1上にリンがドープされた多結晶シリコン膜22をCVD法で堆積する。続いて、その上部にCVD法で窒化シリコン膜24を堆積する。この多結晶シリコン膜22は、周辺回路領域に形成される高耐圧MISFETのゲート電極Gとなり、また、メモリセル形成領域に形成される不揮発性メモリセルの制御ゲート電極CGとなる。
次に、図46に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして窒化シリコン膜24および多結晶シリコン膜22をドライエッチングすることにより、周辺回路領域に高耐圧MISFET用のゲート電極Gを形成する。また、メモリセル形成領域のフォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして窒化シリコン膜24、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10)をドライエッチングする。なお、メモリセル形成領域に形成された制御ゲート電極CGは、ワード線WLとして機能する。
次に、メモリセル形成領域のp型ウエル8にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みし、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、n型半導体領域17(ソース、ドレイン)を形成する。
次に、図47に示すように、周辺回路領域のゲート電極Gの両側のp型ウエル8(半導体基板1)にn型不純物(リン)を注入することによってn型半導体領域25を形成する。
次いで、ライト酸化により多結晶シリコン膜10および22の側壁および半導体基板1の表面ににライト酸化膜26を形成する。このライト酸化膜26は、シリコン基板の表面にその膜厚が10nm程度の酸化シリコン膜が形成される条件と同様の条件で形成される。但し、この酸化は、不純物領域上では、早く進行するため、n型半導体領域17上では約2.5倍の膜厚の酸化シリコン膜が形成される。また、このライト酸化膜は、ゲート電極FGの両側のみならず、ゲート電極FGの端部にも食い込むように形成される。その結果、ゲート電極FGの底面の端部が丸みを帯び、ゲート電極FG端部の電界集中を緩和することができる。従って、メモリセルのリテンションタイムを向上させることができ、また、書き込み・消去特性を良くすることができる。さらに、ライト酸化によりゲート電極FGの端部下の酸化膜の膜質を向上させることができる。特に、前述のn型半導体領域17形成時にn型不純物がゲート酸化膜9の端部に侵入し、ゲート酸化膜の膜質を劣化させるが、ゲート酸化膜9の端部にライト酸化膜26を形成することにより、かかる部分の酸化膜の膜質を向上させることができる。なお、周辺回路領域のゲート電極G(多結晶シリコン膜22)の側壁にもライト酸化膜26が形成される。
次いで、図48に示すように、半導体基板1上にCVD法で窒化シリコン膜28を堆積した後、異方的にエッチングすることによって、周辺回路領域のゲート電極G(23、22)の側壁にサイドウォールスペーサ28sを形成する。この際、メモリセル形成領域の窒化シリコン膜24、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22、WSi膜23)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10、20)の側壁にもサイドウォールスペーサ28sが形成される。
次に、周辺回路領域のp型ウエル8にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みし、酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で熱処理を施し、前記不純物を拡散させることによって、高耐圧MISFET用のn型半導体領域27(ソース、ドレイン)を形成する。図49に、本実施の形態の不揮発性メモリセルの基板の要部平面図を示す。なお、図示しないn型ウエル上に、同様の工程により高耐圧pチャネル型MISFETを形成してもよい。この場合、半導体領域25および27と、逆導電型の不純物をイオン打ち込みする。
以上の工程により、メモリセル形成領域に、制御ゲート電極(多結晶シリコン膜22)、ONO膜21および浮遊ゲート(多結晶シリコン膜10)を有するNOR型不揮発性メモリセルが形成され、周辺回路領域に高耐圧MISFETが形成される。
次いで、窒化シリコン膜24およびサイドウォールスペーサ28sの上部に、酸化シリコン膜等からなる層間絶縁膜を形成し、n型半導体領域17上にプラグが形成され、さらに、この層間絶縁膜の上部に金属配線が形成されるが、これらの形成工程の図示および説明は省略する。
このように、本実施の形態においては、素子分離内の熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aを形成したので、実施の形態1の場合と同様に、溝内部の応力の増加を防止することができる。
即ち、本実施の形態においては、素子分離内の熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aを形成したので、例えば、ライト酸化膜26もしくは高耐圧MISFETのゲート酸化膜GOの形成時における熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えることができ、溝内部の応力の増加を防止することができる。その結果、素子形成領域内の欠陥を低減でき、メモリゲート膜質の品質を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、p型ウエル8、n型ウエル、n型半導体領域17(ソース、ドレイン)形成時の不純物を拡散(熱処理)を酸素含有量が1%以下の窒素雰囲気下で行ったので、熱酸化膜5の膜厚の増加を抑えることができ、溝内部の応力の増加を防止することができる。その結果、素子形成領域内の欠陥を低減でき、メモリセルのゲート絶縁膜の品質を向上させることができる。
ここで、本実施の形態においては、膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5に、5%NO(一酸化窒素)下で、950℃、30秒の熱処理を施すことにより熱酸化膜5の表面に酸窒化膜5aを形成した(図39)が、実施の形態1で説明した図21に示すように、膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜5の上部に、窒化シリコン膜5cを形成してもよい。
また、本実施の形態においては、周辺回路領域に形成される高耐圧MISFETのゲート酸化膜GOを熱酸化により形成した(図44)が、実施の形態1で説明した図22に示すように、ゲート酸化膜GOを熱酸化膜21aとCVD膜21bとの堆積膜としてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
以下に、本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明する。
素子分離溝内に熱酸化膜を形成した後、その表面に酸窒化膜を形成した後、素子分離溝内に絶縁膜を埋め込んだので、以降の工程に、例えば、ライト酸化膜を形成する工程等や高耐圧MISFETのゲート酸化膜を形成する工程等の酸化工程を有していても、熱酸化膜の酸化の進行を、酸窒化膜により抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。また、製品の歩留まり向上や信頼性の向上を図ることができる。
また、素子分離溝内に熱酸化膜を形成し、その上に窒化膜を形成した後、素子分離溝内に絶縁膜を埋め込んだので、以降の工程に、例えば、ライト酸化膜を形成する工程や高耐圧MISFETのゲート酸化膜を形成する工程等の酸化工程を有していても、熱酸化膜の酸化の進行を、窒化膜により抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。また、製品の歩留まり向上や信頼性の向上を図ることができる。
また、素子分離溝内に熱酸化膜を形成し、素子分離溝内に絶縁膜を埋め込んだ後のアニール工程を、酸素含量が1%以下である不活性雰囲気中で行ったので、アニール工程による熱酸化膜の酸化の進行を抑えることができる。その結果、素子分離溝内部の応力を抑えることができ、素子形成領域内の半導体基板の欠陥を低減させ、また、接合リークの低減を図ることができる。また、製品の歩留まり向上や信頼性の向上を図ることができる。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明は、携帯電話をはじめとする移動体通信機器、メモリカードおよびICカードなどに搭載する半導体集積回路装置に適用して特に有効な技術である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図2は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図3は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図4は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図5は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図6は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図7は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図8は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図9は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図10は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図11は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図12は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図13は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図14は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図15は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図16は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図17は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。
図18は、本発明の効果を説明するための図である。
図19は、本発明の効果を説明するための図である。
図20は、本発明の効果を説明するための図である。
図21は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図22は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図23は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図24は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図25は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図26は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図27は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図28は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図29は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図30は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図31は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図32は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図33は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図34は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図35は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図36は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図37は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図38は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図39は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図40は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図41は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図42は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図43は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図44は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図45は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図46は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図47は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図48は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。
図49は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。

Claims (36)

  1. 半導体基板上に素子形成領域と素子分離領城とを有し、前記素子形成領域上にメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (b)前記素子分離溝内に第1熱酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記第1熱酸化膜を窒化処理することにより前記第1熱酸化膜の表面に酸窒化膜を形成する工程と、
    (d)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    (e)前記素子形成領域の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    (g)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することにより半導体領域を形成する工程と、
    (h)前記半導体基板を熱処理することにより、前記ゲート電極端部下に前記ゲート絶縁膜よりも膜厚が大である第2熱酸化膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 前記メモリセルは、不揮発性メモリセルであり、
    前記半導体集積回路装置の製造方法は、さらに、
    (i)前記ゲート電極上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (j)前記層間絶縁膜上に、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 前記メモリセル形成後における前記第1熱酸化膜の膜厚は、30nm以下であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 前記メモリセル形成後における前記第1熱酸化膜の膜厚は、前記第2熱酸化膜の膜厚より小さいことを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 半導体基板上に素子形成領域と素子分離領域とを有し、前記素子形成領域上にメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (b)前記素子分離溝内に第1熱酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記第1熱酸化膜上に窒化膜を堆積する工程と、
    (d)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    (e)前記素子形成領域の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    (g)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することにより半導体領域を形成する工程と、
    (h)前記半導体基板を熱処理することにより、前記ゲート電極端部下に前記ゲート絶縁膜よりも膜厚が大である第2熱酸化膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 前記メモリセルは、不揮発性メモリセルであり、
    前記半導体集積回路装置の製造方法は、さらに、
    (i)前記ゲート電極上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (j)前記層間絶縁膜上に、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第5項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 前記メモリセル形成後における前記第1熱酸化膜の膜厚は、30nm以下であることを特徴とする請求の範囲第5項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 前記メモリセル形成後における前記第1熱酸化膜の膜厚は、前記第2熱酸化膜の膜厚より小さいことを特徴とする請求の範囲第5項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 半導体基板上に素子形成領域と素子分離領域とを有し、前記素子形成領域上にメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (b)前記素子分離溝内に熱酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    (d)前記素子形成領域の半導体基板上にメモリセルを形成する工程と、
    を有し、
    (e)前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程以降に、酸素含量が1%以下である不活性雰囲気中でのアニール工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 前記メモリセルは、不揮発性メモリセルであり、
    前記半導体集積回路装置の製造方法は、さらに、
    (f)前記ゲート電極上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (g)前記層間絶縁膜上に、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第9項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  11. メモリセルが形成されるメモリセル形成領域と高耐圧MISFETが形成される周辺回路領域を有し、メモリセル形成領域は、素子形成領域と素子分離領域とを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (b)前記素子分離溝内に熱酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記熱酸化膜を窒化処理することにより前記第1熱酸化膜の表面に酸窒化膜を形成する工程と、
    (d)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    (e)前記素子形成領域の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    (g)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することにより半導体領域を形成する工程と、
    (h)前記半導体基板を熱処理することにより、前記ゲート電極端部下に前記ゲート絶縁膜よりも膜厚が大である第2熱酸化膜を形成する工程と、
    (i)前記周辺回路領域の半導体基板表面に熱処理を施すことにより、高耐圧MISFET用のゲート酸化膜を形成する工程と、
    (j)前記高耐圧MISFET用ゲート絶縁膜上に、高耐圧MISFET用のゲート電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 前記メモリセルは、不揮発性メモリセルであり、
    前記半導体集積回路装置の製造方法は、さらに、
    (k)前記ゲート電極上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (l)前記層間絶縁膜上に、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記制御電極と高耐圧MISFET用のゲート電極とを同一の導電層で形成することを特徴とする請求の範囲第11項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  13. メモリセルが形成されるメモリセル形成領域と高耐圧MISFETが形成される周辺回路領域を有し、メモリセル形成領域は、素子形成領域と素子分離領域とを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (b)前記素子分離溝内に第1熱酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記第1熱酸化膜を窒化処理することにより前記第1熱酸化膜の表面に酸窒化膜を形成する工程と、
    (d)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    (e)前記素子形成領域の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    (g)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することにより半導体領域を形成する工程と、
    (h)前記半導体基板を熱処理することにより、前記ゲート電極端部下に前記ゲート絶縁膜よりも膜厚が大である第2熱酸化膜を形成する工程と、
    (i)前記周辺回路領域の半導体基板表面に熱処理を施し、第1の酸化膜を形成した後、前記第1の酸化膜上に第2の酸化膜を堆積し、第1および第2の酸化膜からなる高耐圧MISFET用のゲート酸化膜を形成する工程と、
    (j)前記高耐圧MISFET用ゲート酸化膜上に、高耐圧MISFET用のゲート電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 前記メモリセルは、不揮発性メモリセルであり、
    前記半導体集積回路装置の製造方法は、さらに、
    (k)前記ゲート電極上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (l)前記層間絶縁膜上に、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記制御電極と高耐圧MISFET用のゲート電極とを同一の導電層で形成することを特徴とする請求の範囲第13項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 半導体基板の素子分離領域に形成された素子分離と、前記半導体基板の素子形成領域に形成されたメモリセルを有する半導体集積回路装置であって、
    前記素子分離は、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に形成された素子分離溝と、
    (b)前記素子分離溝内に形成された第1熱酸化膜と、
    (c)前記第1熱酸化膜上に形成された窒化膜と、
    (d)前記素子分離溝内に埋め込まれた絶縁膜と、を有し、
    前記メモリセルは、
    (e)前記素子形成領域の半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    (f)前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    (g)前記ゲート電極端部下に形成された第2熱酸化膜と、
    (h)前記ゲート電極の両側に形成された半導体領域と、
    (i)前記ゲート電極上に形成された層間絶縁膜と、
    (j)前記層間絶縁膜上に形成された制御電極であって、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  16. 前記窒化膜は、前記第1熱酸化膜表面に窒化処理を施すことにより形成された膜であることを特徴とする請求の範囲第15項記載の半導体集積回路装置。
  17. 前記第1熱酸化膜の膜厚は、30nm以下であることを特徴とする請求の範囲第15項記載の半導体集積回路装置。
  18. 前記メモリセル形成後における前記第1熱酸化膜の膜厚は、前記第2熱酸化膜の膜厚より小さいことを特徴とする請求の範囲第15項記載の半導体集積回路装置。
  19. 半導体基板のメモリセル形成領域内の素子分離領域に形成された素子分離と、前記メモリセル形成領域内の素子形成領域に形成されたメモリセルと、半導体基板の周辺回路領域に形成された高耐圧MISFETと、を有する半導体集積回路装置であって、
    前記素子分離は、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に形成された素子分離溝と、
    (b)前記素子分離溝内に形成された第1熱酸化膜と、
    (c)前記第1熱酸化膜上に形成された窒化膜と、
    (d)前記素子分離溝内に埋め込まれた絶縁膜と、を有し、
    前記メモリセルは、
    (e)前記素子形成領域の半導体基板上に形成された第1のゲート絶縁膜と、
    (f)前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第1のゲート電極と、
    (g)前記第1のゲート電極端部下に形成された第2熱酸化膜と、
    (h)前記第1のゲート電極の両側に形成された第1の半導体領域と、
    (i)前記ゲート電極上に形成された層間絶縁膜と、
    (j)前記層間絶縁膜上に形成された制御電極であって、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極と、を有し、
    前記高耐圧MISFETは、
    (k)前記周辺回路領域の半導体基板上に形成された第2のゲート絶縁膜と、
    (l)前記第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電極と、
    (m)前記第2のゲート電極の両側に形成された第2の半導体領域と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  20. 前記窒化膜は、前記第1熱酸化膜表面に窒化処理を施すことにより形成された膜であることを特徴とする請求の範囲第19項記載の半導体集積回路装置。
  21. 前記第1熱酸化膜の膜厚は、30nm以下であることを特徴とする請求の範囲第19項記載の半導体集積回路装置。
  22. 前記メモリセル形成後における前記第1熱酸化膜の膜厚は、前記第2熱酸化膜の膜厚より小さいことを特徴とする請求の範囲第19項記載の半導体集積回路装置。
  23. 前記第2のゲート絶縁膜は、第3熱酸化膜と堆積酸化膜との積層膜からなることを特徴とする請求の範囲第19項記載の半導体集積回路装置。
  24. 半導体基板上に素子形成領域と素子分離領域とを有し、前記素子形成領域上にメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子形成領域の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    (c)前記半導体基板を熱処理することにより前記ゲート電極端部下に第1熱酸化膜を形成する工程と、
    (d)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することにより半導体領域を形成する工程と、
    (e)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (f)前記素子分離溝内に第2熱酸化膜を形成する工程と、
    (g)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  25. 前記半導体集積回路装置の製造方法は、
    前記(d)工程と(e)工程の間に、前記ゲート電極の側壁にサイドウォール膜を形成する工程を有し、
    前記(e)工程の素子分離溝は、前記ゲート電極の側壁の形成されたサイドウォール膜をマスクに形成されることを特徴とする請求の範囲第24項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  26. 前記メモリセルは、不揮発性メモリセルであり、
    前記半導体集積回路装置の製造方法は、さらに、
    (h)前記ゲート電極上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (i)前記層間絶縁膜上に、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第24項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  27. 前記メモリセル形成後における前記第2熱酸化膜の膜厚は、30nm以下であることを特徴とする請求の範囲第24項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  28. 半導体基板上に素子形成領域と素子分離領域とを有し、前記素子形成領域上にメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子形成領域の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    (c)前記半導体基板を熱処理することにより前記ゲート電極端部下に第1熱酸化膜を形成する工程と、
    (d)前記ゲート電極の両側に不純物を注入することにより半導体領域を形成する工程と、
    (e)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (f)前記素子分離溝内に第2熱酸化膜を形成する工程と、
    (g)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    (h)前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程以降に、酸素含量が1%以下である不活性雰囲気中でのアニール工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  29. 前記半導体基板上には、素子形成領域と素子分離領域とを有し、前記メモリセルが形成されるメモリセル形成領域と高耐圧MISFETが形成される周辺回路領域を有し、
    前記半導体集積回路装置の製造方法は、さらに、
    (h)前記周辺回路領域の半導体基板表面に高耐圧MISFET用のゲート酸化膜を形成する工程と、
    (i)前記高耐圧MISFET用ゲート酸化膜上に、高耐圧MISFET用のゲート電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第24項記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  30. 半導体基板の素子分離領域に形成された素子分離と、前記半導体基板の素子形成領域に形成されたメモリセルを有する半導体集積回路装置であって、
    前記メモリセルは、
    (a)前記素子形成領域の半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    (b)前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    (c)前記ゲート電極端部下に形成された第1酸化膜と、
    (d)前記ゲート電極の両側に形成された半導体領域と、
    (e)前記ゲート電極の側壁に形成されたサイドウォール膜と、を有し、
    前記素子分離は、
    (f)前記素子分離領域の半導体基板中に、前記サイドウォール膜をマスクとして形成された素子分離溝と、
    (g)前記素子分離溝内に形成され前記第1酸化膜よりも膜厚が小さい第2酸化膜と、
    (h)前記素子分離溝内に埋め込まれた絶縁膜と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  31. 前記メモリセルは、不揮発性メモリセルであり、
    前記メモリセルは、さらに、
    (i)前記ゲート電極上に形成された層間絶縁膜と、
    (j)前記層間絶縁膜上に形成された制御電極であって、前記ゲート電極への電子の注入もしくは前記ゲート電極からの電子の放出を制御する制御電極を有することを特徴とする請求の範囲第30項記載の半導体集積回路装置。
  32. 前記第2酸化膜の膜厚は、30nm以下であることを特徴とする請求の範囲第30項記載の半導体集積回路装置。
  33. 前記半導体集積回路装置は、さらに、前記半導体基板の周辺回路領域に形成された高耐圧MISFETを有し、
    前記高耐圧MISFETは、
    (i)前記周辺回路領域の半導体基板上に形成された高耐圧MISFET用のゲート絶縁膜と、
    (j)前記高耐圧MISFET用のゲート絶縁膜上に形成された高耐圧MISFET用のゲート電極と、
    (k)前記高耐圧MISFET用のゲート電極の両側に形成された高耐圧MISFET用の半導体領域と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第30項記載の半導体集積回路装置。
  34. 前記高耐圧MISFET用のゲート絶縁膜は、第3熱酸化膜と堆積酸化膜との積層膜からなることを特徴とする請求の範囲第30項記載の半導体集積回路装置。
  35. 半導体基板上に素子形成領域と素子分離領域とを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (b)前記素子分離溝内に熱酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に酸化膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に酸化膜を埋め込む工程と、
    (d)前記酸化膜に、酸素含量が1%以下である不活性雰囲気中で、熱処理を施す工程と、
    (e)前記素子形成領域の半導体基板上に半導体素子を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  36. 半導体基板上に素子形成領域と素子分離領域とを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記素子分離領域の半導体基板中に、素子分離溝を形成する工程と、
    (b)前記素子分離溝内に熱酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記素子分離溝内を含む半導体基板上に絶縁膜を堆積し、研磨することによって前記素子分離溝内に絶縁膜を埋め込む工程と、
    (d)前記素子形成領域の半導体基板中に、選択的に、不純物を注入する工程と、
    (e)前記半導体基板中の不純物に、酸素含量が1%以下である不活性雰囲気中で、熱処理を施す工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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