JPWO2002029960A1 - 車両用交流発電機 - Google Patents

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Abstract

この発明は、固定子の積層鉄心と界磁回転子の継鉄部とを軸方向でラップさせて、高出力を実現し、かつ、界磁回転子の寸法関係を規定して、電磁音を低減できる車両用交流発電機を得ることを目的とする。この車両用交流発電機では、ランデル型鉄心の円筒部の外径R2とランデル型鉄心の外径R1との比率(R2/R1)が0.50〜0.54の範囲に設定され、かつ、固定子の積層鉄心とランデル型鉄心の継鉄部との軸方向ラップ長さTrと継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)が0.2以上の範囲に設定されている。

Description

技術分野
この発明は、車両用交流発電機に関し、特に爪状磁極に作用する磁気吸引力の磁気バランスを改善し、磁気吸引力によって発生する爪共振音を低減できる車両用交流発電機のランデル型鉄心構造に関するものである。
背景技術
近年、エンジンの騒音低減やそれに伴う遮音装置の縮小化によって、エンジンに取り付けられる車両用交流発電機の低騒音化が求められている。そして、車両用交流発電機の騒音は、ファンによる風騒音と電磁音との2つに大別され、特に、高調波の電磁音が耳障りな音として問題となっている。
一般的に、車両用交流発電機においては、回転速度に比例した磁気吸引力が界磁回転子の爪状磁極部と固定子の積層鉄心のティースとの間のエアギャップ部に発生しており、構成部品がその加振周波数に共振することで電磁音が発生することが知られている。車両用交流発電機においては、使用回転域が1000〜20000r/minと広いために、構成部品の共振を回避することが難しい。そして、比較的共振周波数が高い界磁回転子では、9000r/min付近で爪状磁極部が共振する。この電磁音は振動振幅の大きさによって騒音レベルが左右されることから、電磁音を低減させるには振動を抑えることが重要となる。
そこで、従来、振動抑制リングを爪状磁極部内部に噛み込ませることにより、爪状磁極部の共振周波数を使用回転域より高い周波数帯域にシフトさせて、電磁音を低減させる試みや、爪状磁極部に樹脂を塗布して、爪状磁極部の振動を減衰させて、電磁音を低減させる試みが採られていた。
しかし、この種の車両用交流発電機においては、一般的に出力向上の観点から、爪状磁極部の軸長に対して固定子の積層鉄心の軸長を短くし、かつ、界磁回転子の外径に対して円筒部の外径を小さくするように設計されており、構造上振動し易い構造となっている。そこで、磁気吸引力が爪状磁極部の先端部に集中し、径方向の振動振幅が大きくなり、さらに円筒部から爪状磁極部までの距離が長いため、磁気吸引力に起因する軸方向の振動振幅が大きくなってしまい、上述の対策を施しても電磁音が効果的に低減されなかった。
また、固定子の積層鉄心と界磁回転子の継鉄部とを対向させることにより、継鉄部から外部に漏洩する磁束を極小とし、界磁回転子の発生磁束の回収率を高め、高出力を実現しようとする試みが、例えば特開平11−164499号公報に提案されている。
この特開平11−164499号公報では、図14に示されるように、固定子の積層鉄心51の軸方向長さL1とランデル型鉄心52の円筒部52aの軸方向長さL2との比率を1.25〜1.75の範囲に設定し、かつ、ランデル型鉄心52の外径R1と円筒部52aの外径R2との比率を0.54〜0.60の範囲に設定することにより、高出力が実現できるものとしている。
しかしながら、この特開平11−164499号公報では、爪状磁極部の振動に起因する電磁音を低減させることについては、何ら論じられていなかった。
発明の開示
この発明は、固定子の積層鉄心と界磁回転子の継鉄部とを軸方向でラップさせて、高出力を実現し、かつ、界磁回転子の寸法関係を規定して、電磁音を低減できる車両用交流発電機を得ることを目的とする。
この発明による車両用交流発電機は、界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記円筒部の外径R2と上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(R2/R1)は、0.50〜0.54の範囲であり、かつ、上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲としたものである。
また、この発明による車両用交流発電機は、界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記爪状磁極部の根元部の径方向寸法Ttと上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(Tt/R1)は、0.1〜0.15の範囲であり、かつ、上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲としたものである。
さらに、この発明による車両用交流発電機は、界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記爪状磁極部間の谷部の底部外径R3と上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(R3/R1)は、0.55〜0.65の範囲であり、かつ、上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲としたものである。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の好適な形態について図面を参照して説明する。
実施例1.
図1はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図である。
図1において、車両用交流発電機は、界磁回転子7がアルミニウム製のフロントブラケット1およびリヤブラケット2から構成されたケース3内にシャフト6を介して回転自在に装着され、固定子8が界磁回転子7の外周側を覆うようにケース3の内壁面に固着されて構成されている。
シャフト6は、フロントブラケット1およびリヤブラケット2に回転可能に支持されている。このシャフト6の一端にはプーリ4が固着され、エンジンの回転トルクをベルト(図示せず)を介してシャフト6に伝達できるようになっている。
界磁回転子7に電流を供給するスリップリング9がシャフト6の他端部に固着され、一対のブラシ10がこのスリップリング9に摺接するようにケース3内に配設されたブラシホルダ11に収納されている。固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18がブラシホルダ11に嵌着されたヒートシク17に接着されている。固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12がケース3内に装着されている。
界磁回転子7は、電流を流して磁束を発生する界磁コイル13と、この界磁コイル13を覆うように設けられ、界磁コイル13で発生された磁束によって磁極が形成されるランデル型鉄心としての一対のポールコア20、21とから構成される。ポールコア20、21は、鉄製であり、円筒部20a、21aと、それぞれ円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設されて、周方向に所定ピッチで配設された継鉄部20b、21bと、各継鉄部20b、21bの径方向端部から軸方向に延設された爪状磁極部20c、21cとから構成され、爪状磁極部20c、21cがかみ合わさるように円筒部20a、21aを突き合わせてシャフト6に固着されている。そして、界磁コイル13がボビン14に巻回されて円筒部20a、21aに巻装されている。さらに、冷却ファン5がポールコア20、21の軸方向の両端部に固着されている。
固定子8は、溝方向を軸方向とするスロットが周方向に多数配設された円筒状の積層鉄心15と、導線をこの積層鉄心15のスロットに巻装してなり、界磁回転子7の回転に伴い、界磁回転子7からの磁束の変化で交流が生じる電機子コイル16とから構成されている。
このように構成された車両用交流発電機では、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ10およびスリップリング9を介して界磁コイル13に供給され、磁束が発生される。この磁束により、ポールコア20の爪状磁極部20cがN極に着磁され、ポールコア21の爪状磁極部21cがS極に着磁される。一方、エンジンの回転トルクがベルトおよびプーリ4を介してシャフト6に伝達され、界磁回転子7が回転される。そこで、電機子コイル16に回転磁界が与えられ、電機子コイル16に起電力が発生する。この交流の起電力が整流器12を通って直流に整流されるとともに、その大きさがレギュレータ18により調整され、バッテリに充電される。
車両用交流発電機においては、界磁コイル13、電機子コイル16、整流器12およびレギュレータ18は、発電中、常に発熱している。そこで、発電により発生する熱を冷却するために、吸気孔1a、2aおよび排気孔1b、2bがフロントブラケット1およびリヤブラケット2に設けられている。
ここで、この実施例1では、図2に示されるポールコア20、21の各部の寸法関係は次のように設定されている。
円筒部20a、21aの外径R2とポールコア20、21の外径R1との比率(R2/R1)は、0.50〜0.54の範囲に設定されている。また、爪状磁極部20c、21cの根元部の径方向寸法Ttとポールコア20、21の外径R1との比率(Tt/R1)は、0.1〜0.15の範囲に設定されている。さらに、爪状磁極部20c、21c間の谷部の底部外径R3とポールコア20、21の外径R1との比率(R3/R1)は、0.55〜0.65の範囲に設定されている。さらにまた、積層鉄心15と継鉄部20b、21bとの軸方向ラップ長さTrと継鉄部20b、21bの軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上に設定されている。
ポールコア20、21の各部の寸法関係が上述のように設定されているので、出力を減少させることなく爪状磁極部20c、21cの振動が低減され、爪共振音に起因する電磁音を低減することができる車両用交流発電機が得られる。
ついで、図3乃至図7はこの実施例1の効果を確認した結果である。
図3はTr/Tp(以下、kとする)を所定値(−0.1、0、0.1、0.2、0.3、0.4)としたときの、(R2/R1)と騒音レベルとの関係を示す図であり、横軸にR2/R1をとり、縦軸に騒音レベルをとっている。なお、騒音レベルは、10000r/minまでの電磁音のピーク値の実測値である。また、図4はk=0.2としたときの、(R2/R1)と2000r/minにおける出力電流との関係を示す図であり、横軸にR2/R1をとり、縦軸に出力電流をとっている。
図3から、騒音レベルはR2/R1が0.54以下ではほぼ飽和して一定の値を示し、0.54を超えると急激に増加することが分かる。これは、R2/R1が大きくなることは継鉄部20b、21bの径方向長さが短くなることを意味している。つまり、継鉄部20b、21bの径方向長さが短くなると、界磁コイル13が巻装されるボビン14と継鉄部20b、21bとの接触面積が小さくなり、ボビン14による減衰効果が低減されることになる。そして、R2/R1が0.54を超えると、ボビン14による減衰効果が小さくなって、爪状磁極部20c、21cの振動が減衰されず、磁気騒音レベルが大きくなったものと推考される。このことから、R2/R1を0.54以下とすることにより、騒音レベルを小さくできることが分かる。
また、図3から、kを大きくするにつれ騒音レベルが小さくなり、kが2.0以上となると騒音レベルが飽和することが分かる。これは、kが大きくなることは継鉄部20b、21bと積層鉄心15との軸方向のラップ量が大きくなることを意味している。そして、kが0以下であると、継鉄部20b、21bと積層鉄心15とが軸方向でラップしていないので、磁束は爪状磁極部20c、21cの先端部から積層鉄心15に流れ込むことになり、磁気吸引力が爪状磁極部20c、21cの先端部に集中し、爪状磁極部201、21cの径方向振動が大きくなるものと推考される。また、kが0を超えると、継鉄部20b、21bと積層鉄心15とが軸方向でラップし、磁束が爪状磁極部20c、21cの根元側から積層鉄心15に流れ込むようになるので、爪状磁極部20c、21cの先端部から積層鉄心15に流れ込む磁束量がその分減少し、爪状磁極部20c、21cの径方向振動が小さくなるものと推考される。このことから、kを0.2以上とすることにより、騒音レベルを小さくできることが分かる。
さらに、図4から、R2/R1が0.54付近で出力電流が極大値となることが分かる。これは、R2/R1を小さくすることは円筒部20a、21aの外径が小さくなることを意味している。そして、R2/R1が小さくなり過ぎると、円筒部20a、21aを流れる磁束の通路断面積が小さくなり、円筒部20a、21aが磁気飽和して出力が得られなくなるので、R2/R1は0.50以上であることが望ましい。また、R2/R1が大きくなり過ぎると、界磁コイル13の容積を所定値に確保する場合、爪状磁極部20c、21cの厚みが薄くなり、爪状磁極部20c、21cが磁気飽和して出力が得られなくなるので、R2/R1は0.6以下であることが望ましい。
従って、図3および図4から、0.50≦R2/R1≦0.54かつk≧2.0とすることにより、高出力で、低電磁騒音の車両用交流発電機が実現できる。
図5はkを所定値(0、0.1、0.2、0.4)としたときの、(Tt/R1)と騒音レベルとの関係を示す図であり、横軸にTt/R1をとり、縦軸に騒音レベルをとっている。なお、騒音レベルは、10000r/minまでの電磁音のピーク値の実測値である。
図5から、Tt/R1が0.13付近で騒音レベルが極小値となることが分かる。これは、Tt/R1を小さくすることは爪状磁極部20c、21cの厚さが薄くなることを意味している。そして、Tt/R1が小さくなり過ぎると、爪状磁極部20c、21cの剛性が小さくなり、爪状磁極部20c、21cの振動(騒音レベル)が大きくなってしまうので、Tt/R1は0.10以上であることが望ましい。また、Tt/R1が大きくなり過ぎると、今度は爪状磁極部20c、21cの全体の重量が重くなり、かつ、振動の支点が内径側にシフトして振動振幅が増え、騒音レベルが大きくなってしまうので、Tt/R1は0.15以下であることが望ましい。さらに、kが0.2未満であると、磁束は爪状磁極部20c、21cの先端部から積層鉄心15に流れ込むことになり、磁気吸引力が爪状磁極部20c、21cの先端部に集中してしまい、爪状磁極部201、21cの径方向振動が大きくなり、kが0.2以上となると、磁束が爪状磁極部20c、21cの根元部から積層鉄心15に流れ込むようになるので、爪状磁極部20c、21cの先端部から積層鉄心15に流れ込む磁束量がその分減少し、爪状磁極部20c、21cの径方向振動が小さくなる。従って、kを0.2以上とすることにより、騒音レベルを小さくできることが分かる。
従って、図5から、0.10≦Tt/RT≦0.15かつk≧2.0とすることにより、高出力で、低電磁騒音の車両用交流発電機が実現できる。
図6はR3/R1を所定値(0.4、0.5、0.55、0.6)としたときの、kと騒音レベルとの関係を示す図であり、横軸にkをとり、縦軸に騒音レベルをとっている。なお、騒音レベルは、10000r/minまでの電磁音のピーク値の実測値である。また、図7はk=0.2としたときの、(R3/R1)と2000r/minにおける出力電流との関係を示す図であり、横軸にR3/R1をとり、縦軸に出力電流をとっている。
図6から、騒音レベルはkが0.2以上ではほぼ飽和して一定の値を示し、0.2未満では急激に増加することが分かる。これは、kが0.2未満であると、磁束は爪状磁極部20c、21cの先端部から積層鉄心15に流れ込むことになり、磁気吸引力が爪状磁極部20c、21cの先端部に集中してしまい、爪状磁極部201、21cの径方向振動が大きくなり、kが0.2以上となると、磁束が爪状磁極部20c、21cの根元部から積層鉄心15に流れ込むようになるので、爪状磁極部20c、21cの先端部から積層鉄心15に流れ込む磁束量がその分減少し、爪状磁極部20c、21cの径方向振動が小さくなる結果によるものである。また、R3/R1が小さくなることは継鉄部20b、21b間の谷部21eの底部外径が小さくなることを意味している。つまり、谷部21eの底部外径が小さくなると、継鉄部20b、21bの径方向長さがその分長くなり、爪状磁極部20c、21cの軸方向振動が大きくなることになる。そして、R3/R1が0.55未満では、爪状磁極部20c、21cの軸方向振動が大きくなって、磁気騒音レベルが大きくなったものと推考される。このことから、R3/R1を0.55以上、かつ、kを0.2以上とすることにより、騒音レベルを小さくできることが分かる。
また、図7から、R3/R1が0.6付近で出力電流が極大値となることが分かる。これは、R3/R1を小さくすることは谷部21eの底部外径が小さくなり、継鉄部20b、21bの周方向幅が狭くなることを意味している。そこで、R3/R1が小さくなり過ぎると、継鉄部20b、21bを流れる磁束の通路断面積が小さくなり、継鉄部20b、21bが磁気飽和して出力が得られなくなるので、R3/R1は0.45以上であることが望ましい。また、R3/R1が大きくなり過ぎると、図8に示されるように、爪状磁極部20cと谷部21eの底部との間の隙間が狭くなり、爪状磁極部20cから積層鉄心15に流れ込む磁束の一部が谷部21eを介してポールコア21に流れ込むことにより、漏れ磁束が多くなり、出力が得られなくなるので、R3/R1は0.65以下であることが望ましい。
従って、図6および図7から、0.55≦R3/R1≦0.65かつk≧2.0とすることにより、高出力で、低電磁騒音の車両用交流発電機が実現できる。
また、この実施例1では、ポールコア20、21の軸方向端面の最外径部を面取りして肩部20d、21dが形成している。そこで、界磁回転子7の回転によりポールコア20、21の軸方向端面の最外径部で発生する風切り音が低減され、風騒音の小さい車両用交流発電機が実現できる。
実施例2.
この実施例2では、図9に示されるように、ポールコア20、21の軸方向端面に取り付けられた冷却ファン5の最外径寸法Rfが、R4<Rf<R1の範囲に設定され、肩部20d、21dがポールコア20、21の軸方向端面の最外径部を冷却ファン5の最外径位置を起点として面取りして形成され、シリコーン系樹脂等の弾性を有する樹脂22が冷却ファン5とポールコア20、21との間に介装されている。ここで、R4は爪状磁極部20c、21cの根元部の内径寸法である。なお、他の構成は上記実施例1と同様に構成されている。
この実施例2では、ポールコア20、21の軸方向端面に取り付けられた冷却ファン5の最外径寸法Rfが、R4<Rf<R1の範囲に設定されている。つまり、冷却ファン5はポールコア20、21の円筒部20a、21aから継鉄部20b、21bを経て爪状磁極部20c、21cの根元部の一部に至るようにポールコア20、21の軸方向端面に固着されている。これにより、継鉄部20b、21bの根元部を支点とする軸方向振動が抑制されるので、爪共振音が低減される。
また、冷却ファン5とポールコア20、21の軸方向端面との間に介装されている弾性を有する樹脂22がダンパーとして作用し、継鉄部20b、21bの根元部を支点とする軸方向振動が減衰されるので、爪共振音がさらに低減される。
さらに、肩部20d、21dがポールコア20、21の軸方向端面の最外径部を冷却ファン5の最外径位置を起点として面取りして形成されているので、冷却ファン5の吐出側の冷却風通路が周方向に拡大され、通風抵抗が低減される。そこで、冷却ファン5のブレード5aに沿って内径側から外径側に流れる冷却風の流速が速くなり、冷却風がブレード5aに沿ってスムーズに流れるようになる。これにより、冷却風の全体風量の低下が抑えられ、冷却ファン5の冷却効率が向上される。また、冷却風は冷却ファン5の吐出側から軸方向に広がって排出され、その一部が肩部20d、21dに沿って電機子コイル16のコイルエンド群16f、16rに供給される。これにより、電機子コイル16の温度上昇が効果的に抑えられる。
なお、上記実施例2では、シリコーン系樹脂等の弾性を有する樹脂22が冷却ファン5とポールコア20、21との間に介装されているものとしているが、樹脂22は弾性を有していればよく、例えばワニスでもよい。
実施例3.
この実施例3では、図10に示されるように、爪保持部材としての例えばステンレス製のリング23が爪状磁極部20c、21cの一方の先端部側と他方の根元部側とを拘束するように爪状磁極部20c、21cに外嵌固定されている。なお、他の構成は上記実施例2と同様に構成されている。
この実施例3によれば、リング23が爪状磁極部20c、21cの先端の振動を規制しているので、爪状磁極部20c、21cの振動振幅が減少され、爪共振音が低減される。また、爪状磁極部20c、21cの先端の径方向の広がりが阻止されるので、高速耐久性が向上される。即ち、高速回転時に爪状磁極部20a、21aの先端側が径方向に広がって積層鉄心15に衝突し、破損するような事故が回避される。
また、電機子コイル16のコイルエンド群16f、16rの根元部は周方向の凹凸が生じている。一方、コイルエンド群16f、16rの根元部に相対する爪状磁極部20c、21cの部位も、周方向に凹凸が生じている。そこで、界磁回転子7の回転に伴って、コイルエンド群16f、16rの根元部と爪状磁極部20c、21cとの間で干渉音が発生し、風騒音を大きくしていた。この実施例3では、リング23がコイルエンド群16f、16rの根元部に相対する爪状磁極部20c、21cの部位に介在しており、上述の干渉音が低減され、風騒音を小さくすることができる。
実施例4.
この実施例4では、電機子コイル16の巻線構造を規定するものである。
図11はこの発明の実施例4に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、図12はこの発明の実施例4に係る車両用交流発電機の固定子の電機子コイルに適用される導体セグメントを示す斜視図である。
ここで、実施例4による固定子の構造について説明する。
電機子コイル16Aを構成する素線としての導体セグメント30は、図12に示されるように、絶縁被膜が被覆された扁平な銅線材を折り曲げ加工して作製されたもので、略V字状のターン部30bにより一対の直線部30a間を連結する略U字状に成形されている。
導体セグメント30は、積層鉄心15の一端側から6スロット(1磁極ピッチに相当)離れた各スロット15aの対に2本づつ挿入されている。この時、1本の導体セグメント30の直線部30aが、1つのスロット15a内の内径側から1番目の位置(以下、1番地とする)と、6スロット離れたもう1つのスロット15a内の内径側から2番目の位置(以下、2番地とする)とに収納され、もう1本の導体セグメント30の直線部30aが、1つのスロット15a内の内径側から3番目の位置(以下、3番地とする)と、6スロット離れたもう1つのスロット15a内の内径側から4番目の位置(以下、4番地とする)とに収納されている。これにより、各スロット15a内には、4本の直線部30aが径方向に1列に並んで収納されている。そして、積層鉄心15の他端側に延出する導体セグメント30の端部側が外開き状に周方向に曲げられている。
そして、積層鉄心15の他端側において、各スロット対の一方のスロット15aの1番地から延出する導体セグメント30の端部30cが、6スロット離れたもう他方のスロット15aの2番地から延出する他の導体セグメント30の端部30cに接合されて、1ターンの波巻き巻線が6つ形成されている。また、各スロット対の一方のスロット15aの3番地から延出する導体セグメント30の端部30cが、6スロット離れた他方のスロット15aの4番地から延出する他の導体セグメント30の端部30cに接合されて、1ターンの波巻き巻線が6つ形成されている。
なお、図示されていないが、各同一スロット群に巻装された巻線を直列に接続して4ターンの6相分の巻線が形成され、それぞれ3相分の巻線を交流結線して2組の3相交流巻線からなる電機子コイル16Aが形成されている。
このように構成された固定子8Aは、図11に示されるように、コイルエンドを形成する導体セグメント30のターン部30bが径方向に1列に2層に並び、周方向に2列となって配列されて積層鉄心15の一端側のコイルエンド群16rを構成し、コイルエンドを形成する導体セグメント30の端部30c同士の接合部31が径方向に1列に2層に並び、周方向に2列となって配列されて積層鉄心15の他端側のコイルエンド群16fを構成している。
この固定子8Aにおいては、6スロット離れたスロット内の異なる層同士を接続する接続パターンに形成されたコイルエンドが周方向に整列されて配列されているので、冷却ファン5から送られた冷却風はコイルエンドに沿って整流されて流れ、風騒音が著しく低減される。さらに、冷却風はコイルエンドに沿って流れるので、電機子コイル16Aの冷却性が高められ、固定子8Aの温度上昇を抑えることができる。
実施例5.
この実施の形態5では、図13に示されるように、連続する銅線33を用いて電機子コイル16Bを作製するものとしている。なお、この実施例5は、略U字状の導体セグメント30に代えて連続する銅線33を用いている点を除いて、上記実施例4と同様に構成されている。
この実施例5による固定子8Bにおいても、6スロット離れたスロット内の異なる層同士を接続する接続パターンに形成されたコイルエンドが周方向に整列されて配列されているので、冷却ファン5から送られた冷却風はコイルエンドに沿って整流されて流れ、風騒音が著しく低減される。さらに、冷却風はコイルエンドに沿って流れるので、電機子コイル16Bの冷却性が高められ、固定子8Bの温度上昇を抑えることができる。
さらに、この実施例5によれば、連続する銅線33を用いているので、上記実施例4に比べて、接合箇所が著しく削減され、作業性が向上される。また、コイルエンド群16f、16rが銅線33のターン部33aで構成されているので、上記実施例4に比べて、コイルエンド群16fの軸方向長さを低くでき、コイルエンド群16fにおける通風抵抗を小さくでき、風騒音を低減させることができる。
以上述べたように、この発明によれば、界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記円筒部の外径R2と上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(R2/R1)は、0.50〜0.54の範囲であり、かつ、上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲としているので、高出力が実現できるとともに、電磁音を低減できる交流発電機が得られる。
また、界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記爪状磁極部の根元部の径方向寸法Ttと上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(Tt/R1)は、0.1〜0.15の範囲であり、かつ、上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲としているので、高出力が実現できるとともに、電磁音を低減できる交流発電機が得られる。
また、界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記爪状磁極部間の谷部の底部外径R3と上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(R3/R1)は、0.55〜0.65の範囲であり、かつ、上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲としているので、高出力が実現できるとともに、電磁音を低減できる交流発電機が得られる。
また、上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンの最外径寸法Rfは、R4<Rf<R1(R4:爪状磁極部の根元部内径)の範囲としているので、爪状磁極部の軸方向振動が低減され、爪共振音が低減される。
また、上記爪状磁極部の肩部が該冷却ファンの最外径位置を起点として面取りされているので、冷却ファンから吐出された冷却風が肩部に沿って電機子コイルのコイルエンド群の冷却に供せられ、電機子コイルの温度上昇を効率的に抑えることができる。
また、上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンと上記ランデル型鉄心の軸方向端面との間に弾性を有する樹脂が介装されているので、爪状磁極部の軸方向振動が樹脂により減衰され、爪共振音が低減される。
また、上記電機子コイルは、素線を上記積層鉄心の所定スロット毎にスロット内の内層と外層とを交互にとるように巻装して形成された複数の巻線を有し、そのコイルエンド群が、上記積層鉄心の端部外方で所定スロット離れた上記スロット内の異なる層同士を直列に接続する接続パターンに形成されたコイルエンドを周方向に整列して配列して構成されているので、冷却ファンから吐出された冷却風がコイルエンドに沿って流れ、通風抵抗が小さくなり、風騒音が低減される。
また、円環状の爪保持部材が上記爪状磁極部の先端に配設されているので、爪状磁極部の振動振幅が減少され、爪共振音が低減されるとともに、爪状磁極部の径方向の広がりが阻止され、高速耐久性が向上される。
【図面の簡単な説明】
図1はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図、
図2はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機におけるランデル型鉄心の寸法関係を示す模式図、
図3はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機におけるR2/R1と騒音レベルとの関係を示す図、
図4はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機におけるR2/R1と出力電流との関係を示す図、
図5はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機におけるTt/R1と騒音レベルとの関係を示す図、
図6はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機におけるkと騒音レベルとの関係を示す図、
図7はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機におけるR3/R1と出力電流との関係を示す図、
図8はこの発明の実施例1に係る車両用交流発電機における爪状磁極部と円筒部との間の漏れ磁束を説明する模式図、
図9はこの発明の実施例2に係る車両用交流発電機における界磁回転子の寸法関係を示す模式図、
図10はこの発明の実施例3に係る車両用交流発電機における固定子周りを示す要部断面図、
図11はこの発明の実施例4に係る車両用交流発電機における固定子を示す斜視図、
図12はこの発明の実施例4に係る車両用交流発電機における固定子の電機子コイルに適用される導体セグメントを示す斜視図、
図13はこの発明の実施例5に係る車両用交流発電機における固定子を示す斜視図、
図14は従来の車両用交流発電機における固定子および界磁回転子の寸法関係を示す模式図である。

Claims (18)

  1. 界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、
    上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、
    上記円筒部の外径R2と上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(R2/R1)は、0.50〜0.54の範囲であり、
    かつ、
    上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲であることを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンの最外径寸法Rfは、R4<Rf<R1(R4:爪状磁極部の根元部内径)の範囲であることを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  3. 上記爪状磁極部の肩部が該冷却ファンの最外径位置を起点として面取りされていることを特徴とする請求項2記載の車両用交流発電機。
  4. 上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンと上記ランデル型鉄心の軸方向端面との間に弾性を有する樹脂が介装されていることを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  5. 上記電機子コイルは、素線を上記積層鉄心の所定スロット毎にスロット内の内層と外層とを交互にとるように巻装して形成された複数の巻線を有し、そのコイルエンド群が、上記積層鉄心の端部外方で所定スロット離れた上記スロット内の異なる層同士を直列に接続する接続パターンに形成されたコイルエンドを周方向に整列して配列して構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  6. 円環状の爪保持部材が上記爪状磁極部の先端に配設されていることを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  7. 界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、
    上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、
    上記爪状磁極部の根元部の径方向寸法Ttと上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(Tt/R1)は、0.1〜0.15の範囲であり、
    かつ、
    上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲であることを特徴とする車両用交流発電機。
  8. 上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンの最外径寸法Rfは、R4<Rf<R1(R4:爪状磁極部の根元部内径)の範囲であることを特徴とする請求項7記載の車両用交流発電機。
  9. 上記爪状磁極部の肩部が該冷却ファンの最外径位置を起点として面取りされていることを特徴とする請求項8記載の車両用交流発電機。
  10. 上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンと上記ランデル型鉄心の軸方向端面との間に弾性を有する樹脂が介装されていることを特徴とする請求項7記載の車両用交流発電機。
  11. 上記電機子コイルは、素線を上記積層鉄心の所定スロット毎にスロット内の内層と外層とを交互にとるように巻装して形成された複数の巻線を有し、そのコイルエンド群が、上記積層鉄心の端部外方で所定スロット離れた上記スロット内の異なる層同士を直列に接続する接続パターンに形成されたコイルエンドを周方向に整列して配列して構成されていることを特徴とする請求項7記載の車両用交流発電機。
  12. 円環状の爪保持部材が上記爪状磁極部の先端に配設されていることを特徴とする請求項7記載の車両用交流発電機。
  13. 界磁コイルと、この界磁コイルが巻装された円筒部、該円筒部の軸方向端部から径方向外方に延設された継鉄部およびこの継鉄部の径方向端部から上記界磁コイルを囲繞するように軸方向に延設された爪状磁極部を有するランデル型鉄心とを備える界磁回転子と、
    上記爪状磁極部の外周に対向配置され、積層鉄心と電機子コイルとからなる固定子とを備えた車両用交流発電機において、
    上記爪状磁極部間の谷部の底部外径R3と上記ランデル型鉄心の外径R1との比率(R3/R1)は、0.55〜0.65の範囲であり、
    かつ、
    上記積層鉄心と上記継鉄部との軸方向ラップ長さTrと上記継鉄部の軸方向長さTpとの比率(Tr/Tp)は、0.2以上の範囲であることを特徴とする車両用交流発電機。
  14. 上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンの最外径寸法Rfは、R4<Rf<R1(R4:爪状磁極部の根元部内径)の範囲であることを特徴とする請求項13記載の車両用交流発電機。
  15. 上記爪状磁極部の肩部が該冷却ファンの最外径位置を起点として面取りされていることを特徴とする請求項14記載の車両用交流発電機。
  16. 上記ランデル型鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に取り付けられた冷却ファンを備え、該冷却ファンと上記ランデル型鉄心の軸方向端面との間に弾性を有する樹脂が介装されていることを特徴とする請求項13記載の車両用交流発電機。
  17. 上記電機子コイルは、素線を上記積層鉄心の所定スロット毎にスロット内の内層と外層とを交互にとるように巻装して形成された複数の巻線を有し、そのコイルエンド群が、上記積層鉄心の端部外方で所定スロット離れた上記スロット内の異なる層同士を直列に接続する接続パターンに形成されたコイルエンドを周方向に整列して配列して構成されていることを特徴とする請求項13記載の車両用交流発電機。
  18. 円環状の爪保持部材が上記爪状磁極部の先端に配設されていることを特徴とする請求項13記載の車両用交流発電機。
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