JPS6391088A - 2−ケト−d−グルカル酸の製造方法 - Google Patents

2−ケト−d−グルカル酸の製造方法

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JPS6391088A
JPS6391088A JP23837486A JP23837486A JPS6391088A JP S6391088 A JPS6391088 A JP S6391088A JP 23837486 A JP23837486 A JP 23837486A JP 23837486 A JP23837486 A JP 23837486A JP S6391088 A JPS6391088 A JP S6391088A
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JP
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keto
glucaric acid
bacterium
medium
acid
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JP23837486A
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Hideo Shirafuji
白藤 英夫
Hiroshi Imai
紘 今井
Takeshi Sakane
坂根 健
Akio Nogami
野上 あきら雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAKKO KENKYUSHO
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
HAKKO KENKYUSHO
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、飼料のカルシウム強化助剤、洗剤のピルグー
、セメントの可塑剤および糖代謝研究用の試薬として有
用な、式(1)で示される2−ケト−D−グルカル酸の
醗酵法による製造法に関する。
CO011 ■ −O 1−I COH HCOH 噛 c o o +i 従来の技術 2−ケト−D−グルカル酸の製造法としては、これまで
グルコースの化学的酸化により合成されるD−グルカル
酸にシュードモナス・アエルギノーサを作用させ、微生
物酸化により2−ケト−D−グルカル酸を得る方法(チ
ェコスロバキア特許、C9222,577(1984年
2月1日))が知られているにすぎない。
発明が解決しようとしている問題点 しかし、前記の方法においては、原料であるD−グルカ
ル酸を化学的酸化により合成するという工作が必要とさ
れ、また収率的にも工業技術として満足すべきものでは
ない。
本発明者らは微生物による単糖類の酸化機構を研究中、
土壌資料より分離した細菌、526−21株、526−
22株および526−42株をD−グルコース、 D−
フラクトースやその他の単糖類を炭素源とする培地で培
養すると、その培養液中に著量の2−ケトーD−グルカ
ル酸が生成蓄積されることを見出した。また、前記生産
菌の分類学的研究を行ない、これらがシュードモナス属
の新菌株であることを知り、鋭意研究の結果、本発明を
完成するに至った。
すなわち、本発明は、D−グルコース、D−フラクトー
ス、D−マンノース、D−ソルビットまたはD−マンニ
ットを2−ケトーD−グルカル酸に酸化する能力を有し
、ンユードモナス属に属する細菌またはその処理物を、
該化合物に接触させて2−ケトーD−グルカル酸を生成
蓄猜仕しめ、これを採取することを特徴とする2−ケト
ーD−グルカル酸の製造法を提供するものである。
本発明者らが見出した3菌株の分類学的性状は、次の通
りである。
(a)形態 (1)桿菌。0.3〜0.5X0.7〜1.4.czm
o(2)多形性は認められない。
(3)運動性があり、2本以上の極鞭毛を有する。
(4)胞子を形成しない。
(5)グラム陰性。
(6)非抗酸性。
(b)生育の状態 (1)肉汁寒天平板培養二生育中程度。円形、金縁、平
滑、乳白色の集落を形成する。
(2)肉汁寒天斜面培養:生育中程度。糸状、平滑、乳
白色。
(3)肉汁液体培養:生育中程度。沈澱を生じる。
(4)肉汁ゼラヂン穿刺培養二上部のみ生育するが、ゼ
ラチンを液化しない。
(5)リドマスミルク:酸性化するが、凝固、分解は認
められない。
(c)生理学的性質 (1)硝酸塩の還元は微弱。
(2)脱窒反応は陰性。
(3)メチルレッド(MR)テストは弱陽性。
(4)フォーゲス・プロスカラエル(vp)テストは弱
陽性。
(5)インドールを生成しない。
(6)硫化水素を生成しない。
(7)デンプンの加水分解は陰性。
(8)クエン酸の利用性は陰性。
(9)アンモニウム塩を窒素源として利用できる。
(10)色素の生成は認められない。
(11)ウレアーゼ陽性。
(12)オキシダーゼ陽性。
(13)カタラーゼ陽性。
(14)15〜36℃で生育し、至適生育温度は30℃
付近。pH5、5〜8.7で生育し、至適生育り[目よ
6 0〜7.5゜ (15)好気的。
(16)ヒユー・ライフマンのOFテストは酸化的。
(17)L−アラビノ・−ス、D−キンロース、D−グ
ルコース、D−マンノース、D−フラクトース、D−ガ
ラクトース、麦芽糖、ショ糖、乳糖、トレハロースから
微弱に酸を生成するが、ガスは生成しない。D−ソルビ
ット、D−マンニット、イノジット、グリセリン、デン
プンから酸、ガスを生成しない。
(d)その他の性質 (1)DNAのグアニンとシトシン含量は約67モル%
である。
(2)イソプレンユニット数10のユビキノンを有する
(3)グリセロールからジハイドロオキシアセトンを生
成しない。
(4)生育にチアミン、リボフラビン、パントテン酸を
必須に要求し、ビオチン、カザミノ酸により生育を促進
される。
以上の分類学的性状を、バーノーズ・マニュアル・オブ
・システマティック・バクテリオロジー(Bergey
’s  Manual  of  Systemati
cI3 acteriology)第1巻(1984年
)に照合してみると、これらの菌株はいずれも、グラム
陰性、極鞭毛を有する運動性(1菌で、好気性、オキン
ダーゼ陽性であることから、シュードモナス属の細菌種
と考えるのが妥当である。生育にビタミン、アミノ酸を
要求すること、DNAのグアニンとシトシンの含量が6
7モル%であることから、この属のセクション■に分類
される。また、イソプレンユニット数lOのユビキノン
を有することから、このセクションのシュードモナス・
ディミニコータ(Pseudomonas dimin
uta)及びシュードモナス・ベシキュラリス(P s
eudomonas  vesicularis)に近
縁な種と考えられる。しかしながら、鞭毛の着生数、糖
の資化性等で、前記2菌種と異なり、シュードモナス属
の既知種の中に該当するものを見出すことができず、こ
の属の新菌種とみなさざるを得ない。そこでこれら3菌
株をシュードモナス・ツルボッキジダンス(Pseud
omonas 5orbosoxidans)と命名し
、昭和61年(1986年)4月11日に財団法人発酵
研究所(IFO)に、また昭和61年(1986年)4
月26日に通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所
(FRI)に寄託した。3菌株の分離番号と菌株保存機
関の受託番号は次の通りである。
分離菌株番号 FRI受託番号  IFO受託番号52
6−21  FERM P−87501FO14501
526−22FERM P−87511FO14502
526−42FERM P−87521F014503
本発明に用いられる菌株は前記したこれらの菌株は勿論
のこと、例えば、これらの菌株を紫外線やX線照射した
り、N−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジ
ンにニトロソグアニジン)、メチルメタンスルホン酸、
ナイトロジェンマスタードの様な変異誘起剤で処理して
得られる変異昧も有利に用いられる。
本発明に用いられる糖類はD−グルコース、D−フラク
トース、D−マンノース、D−ツルヒツトおよびD−マ
ンニットであるが、以下、これらを「原料糖類」と称す
ることらある。
原料糖類を使うに当たっては、各々を単独で使用するこ
とは勿論、2種またはそれ以上の混合物として使用する
ことも出来る。さらにンヨ糖、糖蜜にインベルターゼを
働かせて得られる転化糖等も原料糖類として有利に利用
することができる。
本発明においては、原料糖類を含有する培地に前記の菌
を培養してもよく、また原料糖類に前記の菌体処理物を
作用させてもよい。
本発明で用いられる「菌体処理物」とは、前記の菌を培
養して得られる培養物の洗浄菌体、アセトンパウダー、
ポリアクリルアミドゲルまたはに一カラギーナン包括固
定化菌体などをいう。
原料糖類を培地に加えるに際しては、使用全量を培養当
初から培地に添加してもよいし、全量を何回かに分けて
、または連続的に培養液に加えてらよい。
原料糖類と前記の微生物とを接触させて行なう反応にお
ける反応液中の原料糖類の濃度は、培地に対して1〜3
0%(冑/v)、好ましくは5〜20%(★/V)であ
る。
原料糖類と菌体処理物とを接触させる方法としては、例
えば、菌体処理物に原料糖類、2−(N−モルフォリノ
)エタンスルホン酸(MES)l衝液(1(6,5,0
、5M)およびCa CO*を加え、水で希釈して三角
フラスコ中で振盪させる方法が挙げられる。
原料糖類と前記の微生物の処理物を接触させて行なう反
応における反応液中の原料糖類の濃度は、0.1〜10
%(w/v)である。微生物の処理物の量は、処理前の
乾燥菌体量として1〜30 u/mQである。反応液の
p+−tは、約5.5〜7.5に調整され、反応温度は
、約20〜40℃、反応時間は約1−100時間である
前記の微生物の培養に用いられる培地は、該菌株が利用
し得る栄養源を含むものなら液状でら固体状でもよいが
、大量のらのを得る時には液体培地を用いるのが好まし
い。
該培地には、通常微生物の培養に用いられる炭素源、窒
素源、無機塩類、有機酸塩及び微行1栄養素が用いられ
る。
炭素源としては前記の原料糖類がそのまま使用されつる
が、その他の補助炭素源として、例えば、グリセリン、
ショ糖、乳糖、麦芽糖、糖蜜等が使用できる。
窒素源としては、例えば、アンモニウム塩類(例えば、
硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、リン酸アンモニウム等)、コーンスヂーブリ力−(
以下CSLと称することもある)、ペプトン、肉エキス
、酵母エキス、乾燥酵母、大豆粉、綿実粕、尿素等の無
機または有機の窒素含有物が挙げられる。また無機塩類
としてはカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシ
ウム、鉄、マンガン、コバルト、亜鉛、銅及び燐酸の塩
類が用いられる。
微量栄養素としては前記の菌の生育必須因子であるパン
トテン酸、チアミン、リボフラビンは勿論のこと、生育
及び2−ケトーD−グルカル酸生成に促進的効果を示す
ビオチン、フラビンモノヌクレオヂド(以下FMNと称
することもある)、その他のビタミン類、し−ンステイ
ン、L−グルタミン酸、チオ硫酸ナトリウム等が化合物
として、または、それらを含むものとして天然物を適宜
加えられる。
培養の手段は、静置培養でも、振盪培養あるいは通気撹
拌培養法等の手段を用いてもよい。大量の処理には、い
わゆる深部通気撹拌培養によるのが望ましい。
培養条件は、勿論菌株の種類、培地の組成、その他によ
っても異なり、要するに目的物が最も効率よく生産され
る様に個々の場合に応じて選択すればよい。例えば、培
養温度は25〜35℃にて行うのがよく、培地のp■I
は5〜9程度が望ましい。以上の様な条件下で10〜1
20時間培養または反応することにより2−ケトーD−
グルカル酸が最高濃度に蓄積されろ。なお、この場合目
的物の生成に伴ってpHが低下するのが一般的であるの
で、適当な塩基性物質、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、
アンモニアを添加して常に微生物の2−ケトーD−グル
カル酸生成に最も適したpHに保持するのもよく、また
培地中に適当な緩衝剤を添加しておいて最適のp I(
力筒を持される様にするのもよい。
この様にして培養液中または反応液中に生成し蓄積した
2−ケトーD−グルカル酸は、その性状を利用したそれ
自体公知の手段で分離精製することができる。2−ケト
ーD−グルカル酸は遊離の酸として分離してらよく、例
えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウ
ム等の塩として分離してもよい。
分離の方法としては目的を阻害しないかぎり、いかなる
ものでもよいが、例えば必要に応じて反応生成物から一
過、遠心分離あるいは活性炭処理等を行って、菌体を除
去した後、この溶液をそのまま濃縮し、析出する結晶を
濾取し、さらに再結晶さけて目的物を取り出す方法、溶
媒抽出法、クロマトグラフィー法、塩析法などを単独で
、あるいは適宜組み合わせ、また反復して利用すること
もできる。
2−ケトーD−グルカル酸が遊離型で得られる場合はこ
れを適宜の方法によって、例えば、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、アンモニウム等の塩にしてもよく、ま
た塩として得られる場合は、これを適宜の方法によって
遊離型あるいは他の塩にかえてもよい。
本発明の方法によって得られる目的物が2−ケトーD−
グルカル酸であることは、例えば元素分析、融点、旋光
度、赤外線スペクトル等の物理化学的諸性質の測定によ
って同定された。
反応液、培養液中に生成した2−ケトーD−グルカル酸
の定量は、スルホン化ポリスチレンゲル充填カラム(島
津製作所製、5CR−101Hカラム、7.9mmx 
30cm)を用いる高速液体クロマトグラフィー法(移
動fi]:p82.2の希硫酸、流量+ 0 、5 m
Q/ min、検出器:示差屈折計)で行ない、標準品
としては、後記する参考例に示した様に、クルハネク・
ミロス(Kulhanek Milos)等のヂエコス
ロバキア特許 C9222,577(1984年)に準
じ、シュードモナス・アエルギノーサ(IFO3448
)を用いて、D−グルカル酸から調製した2−ケトーD
−グルカル酸を用いた。
実施例 以下に参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。なお培地の%は特に記載のない限り重量
/容量%(〜V/V%)を示す。
参考例 ペプトン0.5%、酵母エキス0.5%、D−グルコー
ス1.0%およびKtl(PO,O,1%からなる培地
(以下、PYG培地と称することもある)の30m12
を200−容の三角フラスコに分注し、120℃で20
分間蒸気滅菌を行なった。このフラスコに、PYG培地
に2.0%の寒天を加えて作成した斜面培地上で28℃
、2日間生育させたシュードモナス・アエルギノーサ 
(P seudomonasaeruginosa) 
I F 0 3448の新鮮な菌体−白菌耳を植菌した
。30℃で一昼夜回転振盪(200rpm)培養し、種
培養液とした。
D−グルカル酸・モノカリウム塩(シグマ社製)の5%
(W/V)水溶液を、あらかじめl)Hを7.0にNa
0I4で調整し、0.45ミクロンのフィルターを用い
てろ過除菌し、1%(W/V)になるようにPYG培地
に添加した。この培地20m(2を含む200mf2容
の三角フラスコに、前記の種培養液1mQを移植し、3
0℃で24時間振盪培養した。斯くして得られた培養液
には9.02次9/m(lの2−ケトーD−グルカル酸
が高速液体クロマトグラフィーで認められた。培養液5
90mCから遠心分離によって除菌し、580mQの上
清液を得た。上清液はアンバーライトカチオン交換樹脂
IR120B(H”型、米国ローム・アンド・ハース社
製、200 ll112)カラムを流下さけ、150m
cの脱イオン水でカラムを洗浄し、カチオン除去した後
、活性炭(70m&)カラムを通し、50mCの脱イオ
ン水でカラムを洗浄して、脱色した。通過液780H7
をCa(OH)tでpHを6.5に調製し、ろ過によっ
て白蜀を除いた後、減圧下において約20−にまで濃縮
した。
濃縮液には白色の無定型結晶が生じる。この結晶をガラ
スフィルター上に集め、少量の冷水、メタノールおよび
エチルエーテルで洗浄し、減圧下に乾燥し、5.04g
の2−ケトーD−グルカル〜シカルシウム・3.5水塩
を得た。この結晶の分析値は下記に示すとおりである。
融点:152〜157℃(分解) 元素分析値(C,I−(、O,Ca−3,51−(,0
8%):理論値:C;23.30.H,4,24゜Ca
;12.96 測定値:C;23.15.H;4.18゜Ca;14.
00 比旋光度:[α]t5−+9.Q°(cm1.075゜
O,INHCI) 赤外部(IR)吸収スペクトル;主な吸収を示す波数(
cm ’)3590,3500.3400〜27注) 00(br)   、1650.1600,1430.
1380.1360,1300,1250.1240.
12204125.1095,1065.+040゜+
005,995.955,900,840,800゜7
65.725 注)ただしbrはブロードを表わす。
実施例1 D−グルコース2.0%、ペプトン1.0%、乾燥酵母
1.0%およびCa CO32、0%からなる種培地2
0m(!を200mC容の三角フラスコに分注し、あら
かじめ120℃で20分間蒸気滅菌した。このフラスコ
に、D−ソルビトール2.5%、ペプトン1.0%、酵
母エキス1.0%、Ca CO30。
2%および寒天2.0%からなる斜面培地上て28°C
,4日間生育した。シュードモナス・ツルボッキンダン
ス 526−21株(FEflM  P −8750、
IFO14501)の菌体−白金耳を植菌し、30℃で
2日間振盪(200rpm)培養し、種培養液を得た。
種培地と同組成の培地200mQをIQ容の三ff+フ
ラスコに分注し、上記と同様に滅菌し、このフラスコに
種培養液101を移植後、30℃で3日間振盪培養を行
なった。
得られた培養液には、!6.2π9/mQの2−ケiD
−グルカル酸が生成していた。
この培養液1350mQを遠心分離(7,00Orpm
、10分)して菌体を含む沈澱物を除き、上lW130
0mCを得た。上清を4℃に冷却後、3日間静置すると
、無定形の2−ケトーD−グルカル酸カルシウム塩結晶
が生しる。生成した結晶をガラスフィルター(No、 
3 )上に集め、少量の冷水、メタノールおよびエチル
エーテルで洗浄し、五酸化リン上で減圧下に乾燥した。
斯くして、12.5gの2−ケトーD−グルカル酸ジカ
ルノウム・3水塩を得た。得られた結晶の分析値は下記
に示すとおりである。
融点:151〜155°C(分解) 元素分析値(CeH−OaCa・3.5HzOX%)理
論値:C;23.30. [1,4,24゜Ca;12
.9B 測定値:C;22.75.H;3.82゜Ca;11.
88 比旋光度、[αコ25=+5.7°(cm0.998゜
O,INHCI) 赤外1(IR)吸収スペクトル:主な吸収を示す波数(
cmつ3590,3500.3400〜27注) 00(br)   、l650.l600,1430.
1380、+360.1300.+250.1240.
+220.1125.l095,1065,1040゜
1005.995,955,900,840,800゜
765.725 注)ただしbrはブロードを表わす。
この結晶標品と標準品は同一の赤外スペクトル(第1図
および第2図)を示した。また、高速液体クロマトグラ
フィー法での保持時間(9,4分)および214nmに
おける紫外部吸収と示差屈折強度との比(約1.0)は
標準品と同じであった。さらに薄層クロマトグラフィー
ではフェノール:蟻酸;水(75+5:25)の溶媒と
セルロースプレート(メルク社製)を用いて、両標品を
室温で3時間展開すると、同じ0.20のRI′値を示
した。また両者は硝酸銀試薬では黒褐色の、0−フェニ
レンジアミン試薬では黄色の、アニリンフタル酸試薬で
は黄色の同じ呈色を示した。
以上の結果からシュードモナス ツルボッキンダンス 
526−21株のグルコース代謝産物を2−ケトーD−
グルカル酸であると同定した。
実施例2 前記実施例1で示したと同じ方法で、ンユードモナス 
ソルホソキンダンス526−211i(FII、RM 
 P−8750、IPOI4501)、526−22株
(FERM  P−8751、IFo  14502)
、および526−42株(FERM  P−8752、
IFO14503)の種培養液を調製した。C5L2.
0%、乾燥酵@05%、硫酸アンモニウム0.5%、チ
オ硫酸ソーダ0.05%、硫酸鉄0.2%、CaCO3
3,0%、からなる培地(pH6,5)に第1表に示し
た原料糖類(5%)を別途滅菌して添加(2、醗酵培地
を作成した。この醗酵培地25m(2を含む200v2
容の三角フラスコに1.25+++Qの種培養液を移植
し、30°Cて3日間振盪培養した。培養液を0.3N
硫酸で希釈し、その遠心上清について高速液体クロマト
グラフィーで2−ケトーD−グルカル酸を定量した。こ
の結果を第1表に示す。
第1表 2−ケトーD−グルカル酸の生成量発明の効果 本発明はンユードモナス属に属し、D−グルコース等を
2−ケト−■)−グルカル酸に酸化する能力を有する微
生物を用いる方法により、2−ケトーD−グルカル酸を
収率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られた結晶標品の赤外部吸収ス
ペクトルを、第2図は、参考例で得られた標準品の赤外
部吸収スペクトルをそれぞれ表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)D−グルコース、D−フラクトース、D−マンノ
    ース、D−ソルビットまたはD−マンニットを2−ケト
    −D−グルカル酸に酸化する能力を有し、シュードモナ
    ス属に属する微生物またはその処理物を、D−グルコー
    ス、D−フラクトース、D−マンノース、D−ソルビッ
    トまたはD−マンニットに接触させて2−ケト−D−グ
    ルカル酸を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴
    とする2−ケト−D−グルカル酸の製造法。
JP23837486A 1986-10-07 1986-10-07 2−ケト−d−グルカル酸の製造方法 Pending JPS6391088A (ja)

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