JPS589676B2 - ノジリマイシン b ノ セイゾウホウ - Google Patents
ノジリマイシン b ノ セイゾウホウInfo
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- JPS589676B2 JPS589676B2 JP50073748A JP7374875A JPS589676B2 JP S589676 B2 JPS589676 B2 JP S589676B2 JP 50073748 A JP50073748 A JP 50073748A JP 7374875 A JP7374875 A JP 7374875A JP S589676 B2 JPS589676 B2 JP S589676B2
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- nojirimycin
- substance
- culture
- sulfite
- sulfite adduct
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はストレブトミセス属に属する微生物の選択され
た特定菌株を培養することにより得られる酵素阻害剤で
ある新規物質ノジリマイシンBの製造法に関するもので
ある。
た特定菌株を培養することにより得られる酵素阻害剤で
ある新規物質ノジリマイシンBの製造法に関するもので
ある。
本発明者等は先にストレブトミセス・ラベンデュレSF
−425と命名した放線菌の培養物中にサルシナ・ルテ
ア(Sarcina Iutea ).キサントモナス
・オリゼ(Xanthomonas oryzae)等
に有効な抗生物質ノジリマイシンが蓄積されることを発
見しこれを採取する方法を見出したが(特公昭43−7
60号公報)、今回、上記菌種の培養液を更に詳細に検
討することによってノジリマイシンとは理化学的性状を
異にする新規物質ノジリマイシンBが同時に生産される
ことを見出し、その有効物質を培地中から採取すること
に成功し、本発明を完成した。
−425と命名した放線菌の培養物中にサルシナ・ルテ
ア(Sarcina Iutea ).キサントモナス
・オリゼ(Xanthomonas oryzae)等
に有効な抗生物質ノジリマイシンが蓄積されることを発
見しこれを採取する方法を見出したが(特公昭43−7
60号公報)、今回、上記菌種の培養液を更に詳細に検
討することによってノジリマイシンとは理化学的性状を
異にする新規物質ノジリマイシンBが同時に生産される
ことを見出し、その有効物質を培地中から採取すること
に成功し、本発明を完成した。
ノジリマイシンは上記の抗菌活性の他にβ−グルコシダ
ーゼに対し強い阻害作用を有する(アグリカルチュラル
・アンド・バイオロジカルケミストリー,34巻,96
6頁,1970年)が、本発明者らはノジリマイシン生
産菌の培養p液よりノジリマイシンを得る精製工程でノ
ジリマイシンを亜硫酸付加物(明治製菓研究年報,A1
3.80頁.1973年)の結晶として単離した後、そ
の結晶母液からサルシナ・ルテアに対して抗菌活性を示
さないがβ−グリコシダーゼ阻害活性を有する結晶(ノ
ジリマイシンの場合と同様に亜硫酸付加物である)部分
を新たに分離した。
ーゼに対し強い阻害作用を有する(アグリカルチュラル
・アンド・バイオロジカルケミストリー,34巻,96
6頁,1970年)が、本発明者らはノジリマイシン生
産菌の培養p液よりノジリマイシンを得る精製工程でノ
ジリマイシンを亜硫酸付加物(明治製菓研究年報,A1
3.80頁.1973年)の結晶として単離した後、そ
の結晶母液からサルシナ・ルテアに対して抗菌活性を示
さないがβ−グリコシダーゼ阻害活性を有する結晶(ノ
ジリマイシンの場合と同様に亜硫酸付加物である)部分
を新たに分離した。
この結晶化合物につき種々検討を行なった結果、本物質
はノジリマイシン亜硫酸付加物とは極めて類似するが、
これとは明らかに異なる新規物質であることを知り、ノ
ジリマイシンBと命名した。
はノジリマイシン亜硫酸付加物とは極めて類似するが、
これとは明らかに異なる新規物質であることを知り、ノ
ジリマイシンBと命名した。
ノジリマイシンB生産菌の一例としては、ストレプトミ
セス属に属するストレプトミセス・ラベンデュレSF−
425が用いられる。
セス属に属するストレプトミセス・ラベンデュレSF−
425が用いられる。
本菌は台湾の土壌から分離され微工研に微工研寄託番号
第3096号として寄託された。
第3096号として寄託された。
SF−425株(微工研菌寄番号第3096株)の菌学
的性状は以下に示す通りである。
的性状は以下に示す通りである。
■形態
スターチ寒天等づ気菌糸を良好に着生し、胞噂■ 各種
培地上の生育状態 子形成も豊富である。
培地上の生育状態 子形成も豊富である。
分枝は単純分枝で車軸分枝はみられない。
気菌糸の先端はゆるい不完全ならせん状となる。
電子顕微鏡による胞子の表向構造は平滑型である。
胞子は卵型〜円型で1.2X0.6ミクロンの大きさで
通常10胞子以上連鎖する ■ 生理的性質 (1)生育温度範囲:スターチ寒天において20〜38
℃の温度範囲で生育する。
通常10胞子以上連鎖する ■ 生理的性質 (1)生育温度範囲:スターチ寒天において20〜38
℃の温度範囲で生育する。
(2)ゼラチンの液化:20℃にて徐々に進行する。
(3)スターチの加水分解:陽性(28℃)(4)脱脂
乳の凝固 :蔭性(28℃)〃 のペブトン化:陽注
(28℃) (5)メラニン様色素の生成:陽性 ■ 炭素源の利用性(プリードハム・ゴットリーブ寒天
培地) (1)利用する: D−グルコース, L−アラビソー
ス, D−キシロース (2)利用が疑わしい: D−フラクトース, (3)利用しない:ラウノース, ラフイノース,シュ
クロース, ■−イノシ トール D−マンニトール 上記から、SF−425株はストレブトミセス属に属し
、気菌糸の形態及び色調、さらにメラニン様色素を生成
すること等から、ストレブトミセス・ラベンデュレに最
も近似している。
乳の凝固 :蔭性(28℃)〃 のペブトン化:陽注
(28℃) (5)メラニン様色素の生成:陽性 ■ 炭素源の利用性(プリードハム・ゴットリーブ寒天
培地) (1)利用する: D−グルコース, L−アラビソー
ス, D−キシロース (2)利用が疑わしい: D−フラクトース, (3)利用しない:ラウノース, ラフイノース,シュ
クロース, ■−イノシ トール D−マンニトール 上記から、SF−425株はストレブトミセス属に属し
、気菌糸の形態及び色調、さらにメラニン様色素を生成
すること等から、ストレブトミセス・ラベンデュレに最
も近似している。
ISP(インターナショナル・ストレブトミセス・プロ
ジェクト)の記載株(インターナショナル・ジャーナル
・オブ・システマテイク・バクテリオロギ−18巻.1
37〜138頁,1968年)と比較すると、L−アラ
ビノースとD−キンロースの利用性が異なる以外は両者
はよく一致している。
ジェクト)の記載株(インターナショナル・ジャーナル
・オブ・システマテイク・バクテリオロギ−18巻.1
37〜138頁,1968年)と比較すると、L−アラ
ビノースとD−キンロースの利用性が異なる以外は両者
はよく一致している。
以上より、SF−425株は若干の相違点があるものの
基本的性状においてストレブトミセス・ラベンデュレと
よく一致していることから、本発明者らはSF−425
株をストレプトミセス・ラベンデュレS F − 4
2 5 ( Streptomyces Iaven−
dulae S F−4 2 5 )と命名した。
基本的性状においてストレブトミセス・ラベンデュレと
よく一致していることから、本発明者らはSF−425
株をストレプトミセス・ラベンデュレS F − 4
2 5 ( Streptomyces Iaven−
dulae S F−4 2 5 )と命名した。
SF−425株は他のストレプトミセス属の菌株の場合
にみられるようにその性状が変化しやすく、例えば紫外
線、高周波、放射線、薬品等を用いる人工的変異手段で
変異しうるものであり、このような変異株であってもS
F−425物質の生産能を有するストレプトミセス属の
菌はすべて本発明の方法に使用することが出来る。
にみられるようにその性状が変化しやすく、例えば紫外
線、高周波、放射線、薬品等を用いる人工的変異手段で
変異しうるものであり、このような変異株であってもS
F−425物質の生産能を有するストレプトミセス属の
菌はすべて本発明の方法に使用することが出来る。
本発明の方法では前記菌株の通常の微生物が利用しうる
栄養物を含有する培地で培養する。
栄養物を含有する培地で培養する。
栄養源きしては、従来ストレプトミセス属の菌の培養に
利用されている公知のものが使用できる。
利用されている公知のものが使用できる。
例えば、炭素源としてグルコース, シュクロース,澱
粉, グリセリン, 水あめ, 糖みつ, 大豆油等を
使用しうる。
粉, グリセリン, 水あめ, 糖みつ, 大豆油等を
使用しうる。
また窒素源さしては大豆粉,小麦胚芽, 肉エキス,
ペプトン, 乾燥酵母,コーンステイープリカー, 硫
酸アンモニウム,硝酸ナトリウム等を使用しうる。
ペプトン, 乾燥酵母,コーンステイープリカー, 硫
酸アンモニウム,硝酸ナトリウム等を使用しうる。
その他必要に応じて炭酸カルシウム, 食塩, 塩化カ
リ, 燐酸塩等の無機塩類を添加するほか、菌の発育を
助け、ノジリマイシンB物質の生産を促進することが出
来る。
リ, 燐酸塩等の無機塩類を添加するほか、菌の発育を
助け、ノジリマイシンB物質の生産を促進することが出
来る。
培養法としては、一般抗生物質生産の方法と同じく、液
体培養法、特に深部培養法が最も適している。
体培養法、特に深部培養法が最も適している。
培養は好気的条件で行われ、培養に適蟲な温度は25〜
35℃であるが、多くの場合28℃付近で培養する。
35℃であるが、多くの場合28℃付近で培養する。
ノジリマイシンB物質の生産は振盪培養、タンク培養共
に2〜6日で最高に達する。
に2〜6日で最高に達する。
ノジリマイシンB物質の検定は本物質が抗菌活性がなく
、酵素(β−グルコシダーゼ)阻害活性を有するが、ノ
ジリマイシンB生産菌としてSF一425菌を使用する
場合には、本物質の生産と同時にノジリマイシンが主成
分として生産され、これ自身が強いβ−グルコシダーゼ
阻害活性を有するので、生産の時点で両者を区別できる
適当な検定方法はない。
、酵素(β−グルコシダーゼ)阻害活性を有するが、ノ
ジリマイシンB生産菌としてSF一425菌を使用する
場合には、本物質の生産と同時にノジリマイシンが主成
分として生産され、これ自身が強いβ−グルコシダーゼ
阻害活性を有するので、生産の時点で両者を区別できる
適当な検定方法はない。
従って後述の様に精製を行ない、サルシナ・ルテアに対
し抗菌がなく、β−グルコシダーゼに対する阻害作用を
見るか、ペーパークロマドグラフイーでそのRf値を測
定しノジリマイシンB物質を確認する方法が取られる。
し抗菌がなく、β−グルコシダーゼに対する阻害作用を
見るか、ペーパークロマドグラフイーでそのRf値を測
定しノジリマイシンB物質を確認する方法が取られる。
ノジリマイシンBを培養物から採取する方法は後記のノ
ジリマイシンBの理化学的性状にもとづき採取し精製さ
れる。
ジリマイシンBの理化学的性状にもとづき採取し精製さ
れる。
ノジリマイシンBはノジリマイシンと極めてその理化学
性状が類似するため主として特公昭43−760号公報
に記載の精製方法が先づ適用され、ノジリマイシンと共
に精製される。
性状が類似するため主として特公昭43−760号公報
に記載の精製方法が先づ適用され、ノジリマイシンと共
に精製される。
即チストレプトミセス・ラベンデュレSF一425の培
養r液を陽イオン交換樹脂例えばアンバーライトIR−
120(H型)又はアンバーライトIR−120B(H
型)の塔に通すとノジリマイシンBはノジリマイシンと
同様に吸着される。
養r液を陽イオン交換樹脂例えばアンバーライトIR−
120(H型)又はアンバーライトIR−120B(H
型)の塔に通すとノジリマイシンBはノジリマイシンと
同様に吸着される。
目的物の溶出は塩基性水例えばアンモニア水で容易に行
なわれる。
なわれる。
溶出液は減圧・濃縮の手段で液量を減じ、次に蔭イオン
交換樹脂例えばダウエックスlX2(OH型)の塔を通
過させる。
交換樹脂例えばダウエックスlX2(OH型)の塔を通
過させる。
これらの操作によってノジリマイシンBはノジリマイシ
ンと共に脱色精製される。
ンと共に脱色精製される。
この脱色精製溶液を減圧濃縮して凍結乾燥するとノジリ
マイシンとノジリマイシンBの混合物の粗粉末が得られ
る。
マイシンとノジリマイシンBの混合物の粗粉末が得られ
る。
しかし、ノジリマイシンBもノジリマイシンと同様吸湿
性で不安定であるため、上記の脱色液に亜硫酸ガスを通
じ安定な亜硫酸付加物の混合物に一旦導く方が有利であ
る。
性で不安定であるため、上記の脱色液に亜硫酸ガスを通
じ安定な亜硫酸付加物の混合物に一旦導く方が有利であ
る。
ノジリマイシンBとノジリマイシンの分別単離はこの安
定な亜硫酸付加物で行なうと容易である。
定な亜硫酸付加物で行なうと容易である。
即ち前述の脱色濃縮液に亜硫酸ガスを通し結晶亜硫酸付
加物を得る際に、分別結晶化法及び再結晶化法により両
者の亜硫酸付加物の結晶状に別々に単離することが出来
る。
加物を得る際に、分別結晶化法及び再結晶化法により両
者の亜硫酸付加物の結晶状に別々に単離することが出来
る。
ノジリマイシン亜硫酸付加物とノジリマイシンB亜硫酸
付加物は、前者はサルシナ・ルテアに対し強い抗菌活性
を示すのに対し、後者はペーパーディスク法で1000
μg/mlの濃度で全く抗菌活性を示さないので両者は
明瞭に区別出来る。
付加物は、前者はサルシナ・ルテアに対し強い抗菌活性
を示すのに対し、後者はペーパーディスク法で1000
μg/mlの濃度で全く抗菌活性を示さないので両者は
明瞭に区別出来る。
またノジリマイシンB亜硫酸付加物はノジリマイシン亜
硫酸付加物と同様にβ−グルコシダーゼに対し強い阻害
作用を有する。
硫酸付加物と同様にβ−グルコシダーゼに対し強い阻害
作用を有する。
例えば前述のアグリ力ルチュアル・バイオロジカル・ケ
ミストリー,34巻,966頁,1970年記載の方法
でノジリマイシンB亜硫酸付加物の杏エムルシンβ−グ
ルコシダーゼに対する50%阻害濃度は3.4×10−
5Mであり、ノジリマイシン亜硫酸付加物のそれとほゾ
同程度の阻害力を有する。
ミストリー,34巻,966頁,1970年記載の方法
でノジリマイシンB亜硫酸付加物の杏エムルシンβ−グ
ルコシダーゼに対する50%阻害濃度は3.4×10−
5Mであり、ノジリマイシン亜硫酸付加物のそれとほゾ
同程度の阻害力を有する。
ノノジリマイシンB亜硫酸付加物は融点163〜165
℃(発泡分解)の白色針状結晶である。
℃(発泡分解)の白色針状結晶である。
溶解性は水に溶け、エタノール、アセトン,クロロホル
ム, 酢酸エチル, エーテル等の有機溶媒には難溶又
は不溶である。
ム, 酢酸エチル, エーテル等の有機溶媒には難溶又
は不溶である。
本物質は炭素,水素, 窒素, 酸素及び硫黄を含有し
、元素分析の結果は、C29.56,H5.29.N5
.67,S13.72%で、本物質の分子式はC6H1
307NSが最も適当である。
、元素分析の結果は、C29.56,H5.29.N5
.67,S13.72%で、本物質の分子式はC6H1
307NSが最も適当である。
紫外部吸収は210〜360mμに特異吸収を示さず、
赤外部吸収曲線は第1図に示されている。
赤外部吸収曲線は第1図に示されている。
ノジリマイシンBの遊離塩基は上記ノジリマイシンB亜
硫酸付加物を水酸化バリウム乃至はアンバーライトIR
A−400(OH型)等の強塩基性イオン交換樹脂で処
理することにより得られる。
硫酸付加物を水酸化バリウム乃至はアンバーライトIR
A−400(OH型)等の強塩基性イオン交換樹脂で処
理することにより得られる。
例えばノジリマイシンB亜硫酸付加物の水溶液に水酸化
バリウムを添加し放置すると付加した亜硫酸は亜硫酸バ
リウムとして沈澱する。
バリウムを添加し放置すると付加した亜硫酸は亜硫酸バ
リウムとして沈澱する。
過剰の水酸化バリウムは炭素ガスを通じ炭酸バリウムの
沈澱として除去され、その炉液中にノジリマイシンB遊
離塩基が存在する。
沈澱として除去され、その炉液中にノジリマイシンB遊
離塩基が存在する。
本操作で若干の分解物の副生が認められるが、このもの
は引続きセファデックスG−10のクロマトグラフイー
に付すことにより容易に除去し得る。
は引続きセファデックスG−10のクロマトグラフイー
に付すことにより容易に除去し得る。
活性区分を集め凍結乾燥するとノジリマイシンB遊離塩
基が白色粉末として得られる。
基が白色粉末として得られる。
本物質は70℃で変色を始め107〜109℃で分解し
明瞭な融点を示さない。
明瞭な融点を示さない。
溶解性は水に良く溶け、メタノールにやゝ溶ける他、ア
セトン, クロロホルム,酢酸エチル, ベンゼン及び
エーテル等の有機溶媒には不溶である。
セトン, クロロホルム,酢酸エチル, ベンゼン及び
エーテル等の有機溶媒には不溶である。
本物質の紫外部吸収は210〜360mμに特異吸収を
示さず、赤外部吸収曲線は第2図に示されている。
示さず、赤外部吸収曲線は第2図に示されている。
本物質の呈色反応はベネディクト, エルソンモルガン
, フェーリング反応について陽性で、過マンガン酸カ
リ液を脱色するが、ピューレット、塩化第二鉄等の反応
では蔭性である。
, フェーリング反応について陽性で、過マンガン酸カ
リ液を脱色するが、ピューレット、塩化第二鉄等の反応
では蔭性である。
本物質の元素分析値はC39.56,H7.33.N7
.75であり、滴定曲線より得られた中和価は180の
値が得られ、従って本物質の分子式はC6H13NO,
が最も適当である。
.75であり、滴定曲線より得られた中和価は180の
値が得られ、従って本物質の分子式はC6H13NO,
が最も適当である。
この分子式はノジリマイシンと同一であることから本物
質はノジリマイシンの構造異性体であることが強く示唆
される。
質はノジリマイシンの構造異性体であることが強く示唆
される。
n−ブタノール・ピリジン・水(6:4:3)の系を用
いたペーパークロマトグラフィーに於いてノジリマイシ
ンのRf値は0.28であり、ノジリマイシンBのRf
値は0.33であるから両者が相異なる化合物であるこ
とは明確である。
いたペーパークロマトグラフィーに於いてノジリマイシ
ンのRf値は0.28であり、ノジリマイシンBのRf
値は0.33であるから両者が相異なる化合物であるこ
とは明確である。
ノジリマイシンBはまたサルシナ・ルテアに対し抗菌活
性を示さない点でノジリマイシンと明確に区別されるが
、β−グルコシダーゼに対してはノジリマイシン同様強
い阻害作用を示す。
性を示さない点でノジリマイシンと明確に区別されるが
、β−グルコシダーゼに対してはノジリマイシン同様強
い阻害作用を示す。
例えばノジリマイシンBの杏エムルシンβ−グルコシダ
ーゼに対する50%阻害濃度は1.1×10−5Mであ
りノジリマイシンと同程度の阻害力を有する。
ーゼに対する50%阻害濃度は1.1×10−5Mであ
りノジリマイシンと同程度の阻害力を有する。
次に本発明の実施例を示すがこれは本発明の実施の態様
を示す一例であって、本発明の範囲はこれら実施例によ
り限定されるべきものではなく、ここに例示しない多く
の変形あるいは修飾手段を用い得ることは勿論である。
を示す一例であって、本発明の範囲はこれら実施例によ
り限定されるべきものではなく、ここに例示しない多く
の変形あるいは修飾手段を用い得ることは勿論である。
実施例 1
グルコース2.5%, 大豆粉3.5%. s.v.
p.(ソンブル・ベジタブル・プロテイン)0.5%及
び食塩0.25%からなる培地(pH7.0)を500
ml容の坂口フラスコ4本に100mlづつ分注し蒸気
滅菌機にて120℃、15分滅菌後、ストレプトミセス
・ラベンデュレSF−425(微工研菌寄番号第309
6号)を一白金耳づつ接種し、レシブロシェーカーにて
28℃で40時間培養し前培養物を得る。
p.(ソンブル・ベジタブル・プロテイン)0.5%及
び食塩0.25%からなる培地(pH7.0)を500
ml容の坂口フラスコ4本に100mlづつ分注し蒸気
滅菌機にて120℃、15分滅菌後、ストレプトミセス
・ラベンデュレSF−425(微工研菌寄番号第309
6号)を一白金耳づつ接種し、レシブロシェーカーにて
28℃で40時間培養し前培養物を得る。
この前培養物を306容ジャーファーメンターの予め上
記培養20lを蒸気滅菌したものに接種し、28℃,通
気量100%で72時間通気攪拌培養し、培養ろ液16
/を得た。
記培養20lを蒸気滅菌したものに接種し、28℃,通
気量100%で72時間通気攪拌培養し、培養ろ液16
/を得た。
この炉液はサルシナ・ルテアに対する抗菌活性から26
00μg/mlのノジリマイシンの生産が見られた。
00μg/mlのノジリマイシンの生産が見られた。
この培養p液をアンバーライトIR−120(H型)2
gの塔に通し(流速20rul/分)、次にこの塔に脱
イオン水20lを通過させ洗滌し、0.5Nアンモニア
水を通すとノジリマイシンBはノジリマイシンと共に溶
離される。
gの塔に通し(流速20rul/分)、次にこの塔に脱
イオン水20lを通過させ洗滌し、0.5Nアンモニア
水を通すとノジリマイシンBはノジリマイシンと共に溶
離される。
溶離溶をllづつ分画し、ノジリマイシンBを含有する
ノジリマイシンの画分6lを減圧濃縮し約250mlと
し、次にダウエックス1×2(OH型)(100〜20
0メッシュ)400mAの塔に掛け脱イオン水を用いク
ロマト的に展開する。
ノジリマイシンの画分6lを減圧濃縮し約250mlと
し、次にダウエックス1×2(OH型)(100〜20
0メッシュ)400mAの塔に掛け脱イオン水を用いク
ロマト的に展開する。
展開液を100mlづつ分画しノジリマイシンBを含有
するノジリマイシンの両分5 0 0 mlを集め減圧
濃縮して、濃縮液約50mlを得た。
するノジリマイシンの両分5 0 0 mlを集め減圧
濃縮して、濃縮液約50mlを得た。
この濃縮液を氷冷しつつ亜硫酸ガスを通し、少量づつメ
タノールを加えるとノジリマイシン亜硫酸付加物の結晶
(19.81が析出して来る。
タノールを加えるとノジリマイシン亜硫酸付加物の結晶
(19.81が析出して来る。
これをろ別し再び亜硫酸ガスを通すとノジリマイシンと
ノジリマイシンBの亜硫酸付加物の混晶(4.1)が析
出する。
ノジリマイシンBの亜硫酸付加物の混晶(4.1)が析
出する。
これをろ別し、ろ液に更に亜硫酸ガスを通すとノジリマ
イシンB亜硫酸付加物の結晶が析出する。
イシンB亜硫酸付加物の結晶が析出する。
これを炉取し、真空乾燥しノジリマイシンB亜硫酸吋加
物の白色針状結晶19gを得た。
物の白色針状結晶19gを得た。
実施例 2
実施例1の培地200lを3001タンクに仕込み蒸気
殺菌後(120℃,15分)、予めジャーファーメンタ
ーでストレプトミセス・ラベンデュL−SF−420(
微工研申請書受理番号第3096号)を培養した前培養
物4lを種母として接種し、28℃で、通気量100%
、回転数130/分で72時間通気攪拌培養した。
殺菌後(120℃,15分)、予めジャーファーメンタ
ーでストレプトミセス・ラベンデュL−SF−420(
微工研申請書受理番号第3096号)を培養した前培養
物4lを種母として接種し、28℃で、通気量100%
、回転数130/分で72時間通気攪拌培養した。
途中培養開始後24時間及び48時間後に別殺菌した1
0%グルコース液をそれぞれ5lづつ添加した。
0%グルコース液をそれぞれ5lづつ添加した。
培養液をフィルタープレスでろ別しろ液150gを得た
(ノジリマイシン生産量2000μg/mlしこのろ液
を実施例1の場合と同様に処理しノジリマイシンB亜硫
酸付加物の結晶12.4gを得た。
(ノジリマイシン生産量2000μg/mlしこのろ液
を実施例1の場合と同様に処理しノジリマイシンB亜硫
酸付加物の結晶12.4gを得た。
実施例 3
ノジリマイシンB亜硫酸付加物の結晶5 0 0mgを
飽和水酸化バリウム水15mlに溶解し、50℃にて2
0分間加温すると亜硫酸バリウムの沈澱が析出する。
飽和水酸化バリウム水15mlに溶解し、50℃にて2
0分間加温すると亜硫酸バリウムの沈澱が析出する。
次いで過剰の水酸化バリウムは炭素ガスを通じ炭酸バリ
ウムとして沈澱させ沢過する。
ウムとして沈澱させ沢過する。
ろ液は約3mlまで減圧濃縮し、セファデツクスG一1
0(1800ml)の塔に掛け、水にて展開し6mlづ
つ分取する。
0(1800ml)の塔に掛け、水にて展開し6mlづ
つ分取する。
フラクションNo176〜187を集め減圧濃縮し、凍
結乾燥するとノジリマイシンB遊離塩基の白色粉末21
0〜を得た。
結乾燥するとノジリマイシンB遊離塩基の白色粉末21
0〜を得た。
実施例 4
ノジリマイシンB亜硫酸付加物の結晶300mgを水1
00mlに溶解し、ダウエックスI×2(OH型)の塔
(300ml)に1時間掛けて通過させる。
00mlに溶解し、ダウエックスI×2(OH型)の塔
(300ml)に1時間掛けて通過させる。
カラムは水60mlで洗滌後、通過液及び洗滌を合併し
、約2rnlまで濃縮する。
、約2rnlまで濃縮する。
この濃縮液をセファデツクスG−10(800ml)の
塔に掛け、水にて展開し3mlずつ分取する。
塔に掛け、水にて展開し3mlずつ分取する。
フラクションNo171〜183を集め減圧濃縮し、凍
結乾燥を行なうとノジリマイシンB遊離塩基の白色粉末
92m9が得られた。
結乾燥を行なうとノジリマイシンB遊離塩基の白色粉末
92m9が得られた。
第1図は本発明の方法で製造されたノジリマイシンBの
亜硫酸付加物の赤外部吸収曲線図であり、第2図はノジ
リマイシンB遊離塩基の赤外部吸収曲線図である。
亜硫酸付加物の赤外部吸収曲線図であり、第2図はノジ
リマイシンB遊離塩基の赤外部吸収曲線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ストレプトミセス属に属するノジリマイシンB生産
菌を培養してノジリマイシンBを生産、蓄積せしめ、得
られた培養物からノジリマイシンBを採取することを特
徴とする、新規物質ノジリマイシンBの製造法。 2 ストレプトミセス属に属するノジリマイシンB生産
菌を培養してノジリマイシンBを生産、蓄積せしめ、得
られた培養物からノジリマイシンBをノジリマイシンB
亜硫酸付加物として採取することを特徴とする、ノジリ
マイシンBの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50073748A JPS589676B2 (ja) | 1975-06-19 | 1975-06-19 | ノジリマイシン b ノ セイゾウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50073748A JPS589676B2 (ja) | 1975-06-19 | 1975-06-19 | ノジリマイシン b ノ セイゾウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51151393A JPS51151393A (en) | 1976-12-25 |
JPS589676B2 true JPS589676B2 (ja) | 1983-02-22 |
Family
ID=13527167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50073748A Expired JPS589676B2 (ja) | 1975-06-19 | 1975-06-19 | ノジリマイシン b ノ セイゾウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS589676B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6385420U (ja) * | 1986-11-21 | 1988-06-03 | ||
JPS6385421U (ja) * | 1986-11-21 | 1988-06-03 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5484094A (en) * | 1977-11-21 | 1979-07-04 | Nippon Shinyaku Co Ltd | Preparation of piperidine derivative |
-
1975
- 1975-06-19 JP JP50073748A patent/JPS589676B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6385420U (ja) * | 1986-11-21 | 1988-06-03 | ||
JPS6385421U (ja) * | 1986-11-21 | 1988-06-03 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51151393A (en) | 1976-12-25 |
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