JPH0216319B2 - - Google Patents

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JPH0216319B2
JPH0216319B2 JP2892582A JP2892582A JPH0216319B2 JP H0216319 B2 JPH0216319 B2 JP H0216319B2 JP 2892582 A JP2892582 A JP 2892582A JP 2892582 A JP2892582 A JP 2892582A JP H0216319 B2 JPH0216319 B2 JP H0216319B2
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JP
Japan
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hydroxy
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acid
phosphinoylpropionic
amino
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JP2892582A
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Satoshi Imai
Atsuyuki Sato
Koji Watanabe
Takashi Tsuruoka
Tetsuo Watanabe
Shigeharu Inoe
Taro Niida
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規含リン化合物及びその製造法に
関し、更に詳しくは、新規含リン化合物及び該化
合物生産菌を好気的条件下において培養すること
により得られる培養物より、該化合物を採取する
ことを特徴とする新規含リン化合物の製造法に関
する。 本発明者らは、除草剤として有用なSF―1293
物質(特公昭51−639号公報)の製造法の改良研
究中、SF―1293物質生産菌ストレプトミセス・
ハイグロスコピクスSF―1293株(微工研菌寄第
996号:ATCC寄託番号21705号)の一変異株が新
規含リン化合物MP―103物質及びMP―104物質
を多量に産生することを見い出し、下記に示す理
化学的性状により、それぞれ2―アミノ―3―
(ハイドロキシ)フオスフイノイルプロピオン酸
及び2―ハイドロキシ―3―(ハイドロキシ)フ
オスフイノイルプロピオン酸と同定し、またそれ
らの物質は、SF―1293株を用いたSF―1293物質
の生産培養時に添加するとSF―1293物質の増収
がはかられることを発見し、本発明を完成するに
至つた。 即ち、本発明は、2―アミノ―3―(ハイドロ
キシ)フオスフイノイルプロピオン酸(以下、
「MP―103物質」という。)及び2―ハイドロキ
シ―3―(ハイドロキシ)フオスフイノイルプロ
ピオン酸(以下、「MP―104物質」という。)並
びにストレプトミセス属に属し、MP―103物質
及びMP―104物質生産菌を好気的条件下におい
て培養することにより得られる培養物より、MP
―103物質及び/又はMP―104物質を採取するこ
とを特徴とするMP―103物質及びMP―104物質
の製造法である。 本発明に使用されるストレプトミセス属の菌株
は、その培養物中に採取するに充分な量のMP―
103物質及びMP―104物質の生産能を有するもの
であれば、どのようなものでもよい。このような
ストレプトミセス属の菌株の例としては、本発明
者らによつて、ストレプトミセス・ハイグロスコ
ピクスSF―1293株のニトロソグアニジン処理に
より得られた変異株(菌株番号MP―103株)が
挙げられる。ストレプトミセス・ハイグロスコピ
クスMP―103株は微工研に寄託され(微工研菌
寄第6328号)、その菌学的性状は、胞子形成が少
ないことをのぞいて、特公昭51−639号公報記載
のストレプトミセス・ハイグロスコピクスSF―
1293株と同一である。 MP―103株は他のストレプトミセス属の菌株
の場合に見られるように、その性状が変化しやす
く、例えば紫外線、エツクス線、薬品等を用いる
人工的変異手段で変異しうるものであり、このよ
うな変異株であつてもMP―103物質及びMP―
104物質の生産能を有するストレプトミセス属の
菌株はすべて、本発明に使用することができる。 本発明の製造法においては、MP―103株を、
通常の微生物が利用しうる栄養物を含有する培地
で培養する。栄養源としては、従来、ストレプト
ミセス属の菌の培養に利用されている公知のもの
が使用される。例えば、炭素源としては、グルコ
ース、澱粉、グリセリン、シユークロース(シヨ
糖)、水あめ、糖蜜等が挙げられ、これらは、単
独又は組合わせて用いられる。また、窒素源とし
ては、大豆粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、
乾燥酵母、コーンステイーブリカー、硫酸アンモ
ニウム、硝酸ナトリウム等が、単独又は組合わせ
て用いられる。その他必要に応じて炭酸カルシウ
ム、食塩、塩化カリウム、燐酸塩等の無機塩類を
添加するほか、菌の発育を助け、MP―103物質
及びMP―104物質の生産を促進するごとき有機
物、及び無機物を適当に添加することができる。
培養法としては液体培養法、特に深部培養法が最
も適している。培養は好気的条件下で行なわれ、
培養に適した温度は25〜35℃であるが多くの場
合、28℃付近で培養する。 培養日数は3〜7日が適当であり、4〜6日が
更に好ましい。 培養液より本発明の化合物であるMP―103
物質及びMP―104物質を精製単離するには、微
生物代謝産物をその培養液から単離するために通
常用いられる分離、精製の方法が利用できる。 具体的には本発明の化合物MP―103物質及び
MP―104物質がそれぞれ水溶性の両性及び酸性
物質であることから、その精製にあたつては、ア
ンバーライトIR―120、ダウエツクス50W等の陽
イオン交換樹脂、若しくは、アンバーライトIRA
―400、ダウエツクス1×2等の陰イオン交換樹
脂を用いる方法及びセフアデツクス、セルロー
ス、シリカゲル、炭末等を使用するクロマトグラ
フイーを適当に組合せて行なうことが好ましい。
例えば、ダウエツクス50W(H+型)の樹脂塔を通
過させ、塩基性の不純物を除去する方法は、MP
―103物質及びMP―104物質の精製法として有効
な手段である。 本発明の方法で得られたMP―103物質及びMP
―104物質の理化学的性状は次の通りである。 MP―103物質 外 観 白色結晶 融 点 196―197℃(分解) 溶解性 水に溶けやすいが、エタノール、アセ
トン、酢酸エチル、エチルエーテル等の有
機溶媒には溶けにくい。 〔α〕20 D +17.0゜(C=1,0.1N塩酸) 紫外吸収(UV)スペクトル 末端吸収を示す
のみである。 赤外吸収(IR)スペクトル KBr錠中で測定
したものを第1図に示す。 元素分析 C21.12,H 5.92,N8.30, O46.27,P17.92% FD―マススペクトル m/e:154(M++1) 以上の元素分析及びFD―マススペクトルのデ
ータより、分子式はC3H8NO4P・H2Oであると
考えられた。また、展開溶媒n―ブタノール―酢
酸―水(2:1:1)のシリカゲル薄層クロマト
グラフイーでRf値0.22、セルロース薄層クロマト
グラフイーでRf値0.43にそれぞれ単一のスポツト
を与えた。 以上の理化学的性状及び別途研究の結果から、
MP―103物質は、次式() で示される2―アミノ―3―(ハイドロキシ)フ
オスフイノイルプロピオン酸であることが判明し
た。 MP―104物質 外観及び性状 無定形の吸湿性粉末 溶解性 水に溶けやすいが、エタノール、アセ
トン、クロロホルム、エチルエーテル等の
有機溶媒には溶けにくい。 〔α〕20 D −6.5゜(C=1,0.1N塩酸) UVスペクトル 末端吸収を示すのみである。 IRスペクトル ヌジヨール中で測定したもの
を第2図に示す。 元素分析 C20.94,H4.89,O55.73, P17.80% FD―マススペクトル m/e:154(M+) 以上の元素分析及びFD―マススペクトルのデ
ータより、分子式はC3H7O5P・H2Oであると考
えられた。また、展開溶媒n―ブタノール―酢酸
―ピリジン―水(4:1:1:1)のセルロース
薄層クロマトグラフイーでRf値0.3に単一のスポ
ツトを与えた。 以下の理化学的性状及び別途研究の結果から、
MP―104物質は、次式() で示される2―ハイドロキシ―3―(ハイドロキ
シ)フオスフイノイルプロピオン酸であることが
判明した。 さらに、MP―103物質及び/又はMP―104物
質を、前述のSF―1293物質を生産する放線菌を
用いたSF―1293物質の生産培養時に添加するこ
とにより、SF―1293物質の生産が飛躍的に高め
られ、MP―103物質及びMP―104物質は除草剤
として有用なSF―1293物質の前駆体として、極
めて重要な化合物であることが判明した。 また、MP―103物質はDNAウイルスであるワ
クシニアウイルス及び単純性疱疹ウイルス
(HSV型)に対して活性を示した。MP―103物
質の抗ウイルス活性についての細胞変性抑制試験
の結果を第1表に示す。
【表】 以下、実施例及び試験例により、本発明を更に
詳しく説明する。 実施例 1 ストレプトミセス・ハイグロスコピクスMP―
103株(微工研菌寄第6328号)を前培養培地(可
溶性澱粉2.0%、ポリペプトン1.0%、肉エキス0.3
%、燐酸水素二カリウム0.05%;PH7.0)10mlに
接種した。これを28℃で24時間振盪培養し、さら
に同培地80mlに継代して28℃で24時間振盪培養し
たものをジヤーフアーメンターの種母とした。ジ
ヤーフアーメンターでは、グルコース4.0%、サ
ングレイン2.25%、小麦胚芽3.5%、燐酸二水素
カリウム0.1%、塩化コバルト0.0001%の組成の
生産培地4.0に前記種母を植菌し、28℃で通気
撹拌培養を行なつた。144時間培養した培養液を
PH2.0に調整し、遠心分離により菌体を除去し、
2.0の培養液を得た。この培養液中のMP―
103物質の生産量をアミノ酸アナライザー(アト
ー社製MLC―703型、保持時間11分)で測定した
ところ、170μg/mlであつた。得られた培養
液を450mlのダウエツクス50W×2(H+型)を充
填したカラムを用いて、MP―103物質が溶出し
おわるまで水で展開した。溶出液の約1.8を600
mlのダウエツクス1×2(CH3COO-型)を充填
したカラムを用いて水洗後、0.5N塩酸で溶離し
た。溶離液のうち、MP―103物質及びMP―104
物質を含む画分を濃縮して塩化水素を除去し、水
を加え約30mlにして、さらにダウエツクス50W×
2(H+型)700mlを充填したカラムを用いて、水
で展開し20mlづつ分取した。次に、セルロース薄
層クロマトグラフイー〔展開溶媒n―ブタノール
―酢酸―水(2:1:1)〕において、ニンヒド
リンにより単一のスポツトを与えるフラクシヨン
を濃縮させて、白色結晶のMP―103物質180mgを
得た。 実施例 2 実施例1のダウエツクス50W×2(H+型)700
mlを用いたカラムクロマトグラフイーにおける素
通り画分120mlを約10mlに濃縮し、セフアデツク
スG―10 950mlを充填したカラムを用いて、水で
展開し、10mlづつ分取した。MP―104物質を含
むフラクシヨンを濃縮し、n―ブタノール―酢酸
―水―ピリジン(4:1:1:1)を用いてセル
ロース130mlを充填したカラム上に、前記濃縮物
をセルロースでペースト状にして重層し、前記混
合溶媒で溶出して7.5mlづつ分取した。MP―104
物質を含むフラクシヨンを濃縮し、ダウエツクス
50W×2(H+型)5mlを充填したカラムを通過
後、再び濃縮して、薄黄色の吸湿粉末のMP―
104物質110mgを得た。 試験例 ストレプトミセス・ハイグロスコピクスSF―
1293株(微工研菌寄第996号)を前培養培地(可
溶性澱粉2.0%、ポリペプトン1.0%、肉エキス0.3
%、燐酸水素二カリウム0.05%;PH7.0)10mlに
接種し、28℃で24時間振盪培養した。この種培養
を2%の割合で、グリセリン3.9%、小麦胚芽3.6
%、サングレイン0.5%、燐酸二水素カリウム0.1
%、塩化コバルト0.0001%の組成の生産培地に植
菌し、28℃で7日間培養した。MP―103物質及
びMP―104物質は第2表に示した濃度と時期で
添加した。培養液を酸性にした後、遠心分離
(3000rpm、15分)して上澄を得、アミノ酸アナ
ライザー(アトー社製MLC―703型、保持時間14
分)でSF―1293物質の生産量を測定した。その
結果を第2表に示す。
【表】 表から、MP―103物質又はMP―104物質の添
加により、SF―1293物質の生産量が高まること
がわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、MP―103物質のIRスペクトル図で
あり、第2図は、MP―104物質のIRスペクトル
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式 (式中、Rはアミノ基又は水酸基を表わす。) で示される化合物。 2 2―アミノ―3―(ハイドロキシ)フオスフ
    イノイルプロピオン酸である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 3 2―ハイドロキシ―3―(ハイドロキシ)フ
    オスフイノイルプロピオン酸である特許請求の範
    囲第1項記載の化合物。 4 ストレプトミセス属に属する、2―アミノ―
    3―(ハイドロキシ)フオスフイノイルプロピオ
    ン酸及び2―ハイドロキシ―3―(ハイドロキ
    シ)フオスフイノイルプロピオン酸生産菌を培養
    することにより得られる培養物より、2―アミノ
    ―3―(ハイドロキシ)フオスフイノイルプロピ
    オン酸及び/又は2―ハイドロキシ―3―(ハイ
    ドロキシ)フオスフイノイルプロピオン酸を採取
    することを特徴とする2―アミノ―3―(ハイド
    ロキシ)フオスフイノイルプロピオン酸及び2―
    ハイドロキシ―3―(ハイドロキシ)フオスフイ
    ノイルプロピオン酸の製造法。
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US06/388,209 US4466913A (en) 1981-06-30 1982-06-14 Phosphorus-containing compounds and process for producing the same
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