JPS6381122A - 新規ポリチタノシラザン及びその製造方法 - Google Patents

新規ポリチタノシラザン及びその製造方法

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JPS6381122A
JPS6381122A JP22379086A JP22379086A JPS6381122A JP S6381122 A JPS6381122 A JP S6381122A JP 22379086 A JP22379086 A JP 22379086A JP 22379086 A JP22379086 A JP 22379086A JP S6381122 A JPS6381122 A JP S6381122A
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polysilazane
polytitanosilazane
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Mikiro Arai
新井 幹郎
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舟山 徹
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礒田 武志
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規ポリチタノシラザンの製造方法に係る。こ
のポリチタノシラザンを前駆体として得られる5t−T
i−N−0−系セラミックスは耐熱・高硬度材料あるい
は複合材料の強化材として有用であり、化学・金属、航
空・宇宙、機械・精密、自動車産業での広範な利用が期
待される。
〔従来の技術〕
分子内にケイ素−酸素一チタン結合を有し、かつ/また
は窒素原子とチタンアルコキシドが縮合したポリチタノ
シラザンについては、従来知られていない。
類似の化合物としては、ポリカルボシランにチタンアル
コキシドを反応させて製造したポリチタノカルボシラン
、およびポリカルボシランに有機ジルコニウム化合物を
反応させて製造したポリジルコノカルボシランが知られ
ている(特開昭56−74126号公報および同56−
92923号公報)。
また、ポリシラザンについては、ハロシランとアンモニ
アを反応させて製造したベルヒドロポリシラザンあるい
はポリオルガノ (ヒドロ)シラザンなどが種々報告さ
れている(特開昭60−145903号公報、D、5e
yferthら“A Liquid 5ilazane
Precursor  To  5ilicon  N
1tride″、Commuriicattonsof
 Ame、Cer、Soc、+1983年1月、特開昭
60−226890号、特開昭61−89230号公報
など)。
〔発明が解決しようとする問題点〕 ポリシラザンを前駆体として、窒化ケイ素繊維あるいは
窒化ケイ素/炭化ケイ素繊維を製造する際、前駆体繊維
の焼成によるセラミックス化過程において、比較的低温
で結晶化や粒成長が起こるためミ期待している程の高温
強度が得られないという問題がある。
また、ポリシラザンの賦形後の乾燥あるいは不融化工程
における凝固性が高められれば製造が容易化し、また生
産性が高められる。
さらに、ポリシラザンを前駆体として得られる窒化ケイ
素系セラミックスの金属に対する適合性が高められれば
、コーテイング材等としての有用性が増加すると考えら
れる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記のような課題を新規なポリチタノシラザ
ンの製造方法を提供することによって解決する。
すなわち、本発明によれば、主として一般式(): %式% (R’ 、R” 、R”はそれぞれ独立に水素原子、ア
ルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール
基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭素
である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、アル
コキシ基を表わす、但し、R1、R2、R3の少なくと
も1個は水素原子で5万のポリシラザンと、一般式(■
):Ti(OR’)n         (n)(式中
、R4は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭
素原子数1〜20個を有するアルキル基またはアリール
基を表わし、少なくとも1個のR4は上記アルキル基ま
たはアリール基である。)で表わされるチタンアルコキ
シドを不活性な雰囲気中で反応させて、分子内の一部の
ケイ素原子おタノシラザンを得ることを特徴とする゛城
すチタノシラザンの製造方法が提供される。
本発明によって提供されるポリチタノシラザンは、ポリ
シラザンの主骨格中の少なくとも一部のケイ素原子に結
合した水素原子および/または窒素原子に結合した水素
原子とチタンアルコキシドとが反応して、そのケイ素原
子および/または窒素原子がチタンアルコキシドと縮合
した側鎖基あるいは、環状、架橋構造を有することを特
徴とする新規な化合物である。
チタンアルコキシドは最大4官能性であることができる
ので、出発チタンアルコキシドの種類あるいは反応条件
に応じて、生成するポリチタノシラザンはチタンに関し
て1〜4官能性の重合体であることができる。1官能性
重合体はポリシラザンの主鎖のSiおよび/またはNに
ペンダント基が導入された構造を有する。2.3.4官
能性重合体ではポリシラザン骨格にTi原子を介して環
状、架橋構造が形成される。環状構造はチタンアルコキ
シドの2官能基が、ポリシラザンの隣り合うケイ素原子
及び窒素原子と縮合した構造である。
架橋構造はチタンアルコキシドの2つ以上の官能基が、
2個以上のポリシラザンと縮合した場合に生じる。また
、3.4官能性重合体の中には上記の環状構造と架橋構
造を同時に有するものもある。
通常、ポリシラザンとチタンアルコキシドとの反応によ
り、1あるいは2官能性重合体が得られる。
5i−)1結合とチタンアルコキシドとの反応では、チ
タンアルコキシドの有機基(R4)が、5i−H結合の
水素原子を引き抜いてR’Hを生じて脱離することによ
り、5i−0−Tt結合が形成される。
以上の様にポリシラザンからポリチタノシラザンへの構
造上の変化は、ポリシラザンの骨格を基本に新たにペン
ダント基、あるいは環状、架橋構造が形成されることで
ある。
本発明により提供されるポリチタノシラザンがこのよう
な構造を有することは赤外線吸収(IR)スペクトルに
よる定量分析、プロトン核磁気共鳴(’HNMR)によ
って確認された。また、上記の如く本発明のポリチタノ
シラザンの分子量がペンダント基、あるいは環状、架橋
構造の形成によって出発ポリシラザンの分子量より増大
することは分子量測定により確認された。
本発明の新規ポリチタノシラザンを製造するための本発
明の方法は、ポリシラザンとチタンアルコキシドを無溶
媒または溶媒中で、かつ反応に対して不活性な雰囲気下
で反応させることからなる。
本発明で用いるポリシラザンは、分子内に少なくとも5
i−H結合、あるいはN−H結合を有するポリシラザン
であればよく、ポリシラザン単独は勿論のこと、ポリシ
ラザンと他のポリマーとの共重合体やポリシラザンと他
の化合物との混合物でも利用できる。
本発明で用いるポリシラザンには、鎖状、環状、あるい
は架橋構造を有するもの、あるいは分子内にこれら複数
の構造を同時に有するものがあり、これら単独でもある
いは混合物でも利用できる。
ポリシラザンの中には、例えば下図に示す様に有機溶媒
に (St(NH)z  )、   M、B111y(Si
JJ) *  M、B111y、B(Six(NH)s
)  − M、 Bt 11y、 Compt、 Rend、 、
 250.416、 Bull、Soc、Chim、F
r、 、 183(1962)ull、Soc、Chi
n+、Fr、、1550(1961)(Sis(NH)
*)− 3(1960) ;251.1639(1960)不溶
なものも原料として利用できるが、チタンアルコキシド
との反応生成物も有機溶媒に不溶であるため、応用面で
の制限を受けることになる。
次に本発明で用いる有機溶媒に可溶なポリシラザンの代
表例をあげるが、これらに限定されるものではない。
一般式(1)でR重#R”、及びR3に水素原子を存す
るものは、ベルヒドロポリシラザンであり、その製造法
は例えば特開昭60−145903号公報、D、5ey
ferthらCommunication of Am
、Cer、Soc、、C−13+January 19
83.に報告されている。これらの方法で得られるもの
は、種々の構造を有するポリマーの混合物であるが、基
本的には分子内に鎖状部分と環状部分を含み、 −(SiHtNHh (SiRgN+:(Sigh) 
c (a + b + C= 1 )の化学式で表わす
ことができる。ベルヒドロポリシラザンの構造の一例を
示すと下記の如くである。
一般式(I)でR′、及びRzに水素原子、R3にメチ
ル基を有するポリシラザンの製造法は、D、5eyfe
rthらPolym、Prepr、+Am、Chea、
Soc、、Div。
Polyeg、Che@、、25 、10(1984)
に報告されている。この方法により得られるポリシラザ
ンは、繰り返し単位が−+ 5iHJCH3)−の鎖状
ポリマーと環状ポリマーであり、いずれも架橋構造をも
たない。
一般式(I)でR11及びRzに水素原子、R1に有機
基を有するポリオルガノ(ヒドロ)シラザンの製造法は
、D、5eyferthらPolyw、 Prepr、
 + Am、Chea+。
Soc、Div、 Polym、Chem、+ 15−
 + 10(1984)、特開昭61−89230号公
報に報告されている。これらの方法により得られるポリ
シラザンには、−+R”5iHNH→−を繰り返し単位
として、主として重合度が3〜5の環状構造を有するも
のや (R”5iHNH)x ((R”5iH)+、sN )
 l−11(0,4< X < 1 )の化学式で示せ
る分子内に鎖状構造と環状構造を同時に有するものがあ
る。
一般式(I)でR1に水素原子、R8及びR3に有機基
を有するポリシラザン、またR1及びR2に有機基、R
3に水素原子を有するものは−f R’R”5iNR3
→を繰り返し単位として、主に重合度が3〜5の環状構
造を有している。
次に本発明で用いるポリシラザンの内、−S式(1)以
外のものの代表例をあげる。
ポリオルガノ (ヒドロ)シラザンの中には、D、5e
ferth  らCovwunication of 
Am、Cer、Soc、+C−132.July 19
84.が報告している様な分子内に架橋構造を有するも
のもある。−例を示すと下記の如くである。
以下余白 また、特開昭49−69717号公報に報告されている
様なR’5iXs (X :ハロゲン)のアンモニア分
解によって得られる架橋構造を有するポリシラザン(R
’5i(NH)−) 、あるいはR’5iXs及びR”
5iX3(7)共アンモニア分解によって得られる下記
の構造を有するポリシラザンも本発明の 出発原料として用いることができる。
本発明に用いるポリシラザンの分子量に特に制約はなく
、入手可能なものを用いることができるが、チタンアル
コキシドとの反応性の点で、式(1)におけるR’ l
 R” 、及びR′は立体障害の小さい基が好ましい、
即ち、R1、R2及びR3としては水素原子及びCI〜
、のアルキル基が好ましく、水素原子及びC,−、のア
ルキル基がさらに好ましい。
本発明で用いるチタンアルコキシドに特に制約はないが
、反応性の点で、式(I)におけるR4はC3〜、。の
アルキル基が好ましく、C3〜4のアルキル基がさらに
好ましい。ポリシラザンとチタンアルコキシドとの混合
比は、ポリチタノシラザン「 コキシドの構造単位→Ti−0←の全数の比が1:4か
ら1000:1の範囲となる様に加える。
チタンアルコキシドの添加量をこれより増やすとチタン
アルコキシドが未反応のまま回収され、また、少ないと
顕著な高分子量化が起こらない。
反応は、無溶媒で行なうこともできるが、有機溶媒を使
用する時に比べて反応制御が難しく、ゲル状物質が生成
する場合もあるので、一般に有機溶媒を用いた方が良い
、溶媒としては、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂
環式炭化水素の炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素、脂
肪族エーテル、脂環式エーテル類が使用できる。好まし
い溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン
、塩化メチレン、クロロホルム、エチルエーテル、テト
ラヒドロフラン等があげられる。
反応温度は反応系が液体系である範囲にするのが好まし
い、ポリチタノシラザンの高分子量化をさらに進めるに
は溶媒の沸点以上で反応させることもできるが、熱分解
によるゲル化を防ぐため、一般に400℃以下にするの
が好ましい。
圧力は常圧が好ましい、加圧にすることには特に制約は
ないが、減圧下では、低沸点成分が留去され、収率が低
下するので好ましくない0反応時間は、一般に30分間
から1日程度であるが、ポリチタノシラザンの高分子量
化をさらに進めるには、反応時間を延長することが好ま
しい。
また、反応雰囲気としては原料のチタンアルコキシド及
びポリシラザンあるいは生成物のポリチタノシラザンの
酸化や加水分解を防ぐため、乾燥させた不活性雰囲気、
例えば乾燥窒素、乾燥アルゴン等が好ましい。
本発明の新規ポリチタノシラザンは、ポリシラザンの一
部のケイ素−水素結合がチタンアルコキシドの有機基と
縮合し、新たにケイ素−酸素一チタン結合を形成し、か
つ/または、ポリシラザンの一部の窒素−水素結合もチ
タンアルコキシドと縮合した構造を有する重合体である
。この数平均分子量は200〜50万であり、有機溶媒
に可溶である。
本発明の新規ポリチタノシラザンは、不活性ガス雰囲気
中、あるいは真空中で焼成することにより、セラミック
スに変換される。− 〔実施例〕 以下実施例について説明する。
参考皿上 内容積11の四つロフラスコにガス吸き込み管メカニカ
ルスターラー、ジュワーコンデンサーを装置した。反応
器内部を脱酸素した乾燥窒素で置換し゛た後、四つロフ
ラスコに脱気した乾燥ピリジン490 m Aを入れ、
これを氷冷した0次にジクロロシラン51.6gを加え
ると白色固体状のアダクト(SiHICl−2CsHs
N)が生成した0反応混合物を氷冷し、攪拌しながら、
水酸化ナトリウム管及び活性炭管を通して精製したアン
モニア51.0 gを吹き込んだ後、100℃で加熱し
た。
反応終了後、反応混合物を遠心分離し、乾燥ピリジンを
用いて洗浄した後、更に窒素雰囲気下でろ過してろ液8
50 m lを得た。ろ液5mlから溶媒を濾去留去す
ると樹脂状固体ベルヒドロポリシラザン0.102gが
得られた。
得られたポリマーの数平均分子量は、凝固点降下法(溶
媒:乾燥ベンゼン)により測定したところ、1120で
あった。IR(赤外吸収)スペクトル(溶媒:乾燥0−
キシレン;ペルヒドロポリシラザンの濃度: 10.2
g/j! )は、第1図に示す様に波数(cIII−’
) 3350 (見かけの吸光係数6−0.5571g
 −’cm−’) 、及び1175のNHに基づく吸収
;2170 (a =3.14)のSiHに基づく吸収
: 1020〜820のSiH及び5iNSiに基づく
吸収を示している。
’ HNMR(プロトン核磁気共鳴)スペクトル(60
MI(z、溶媒CDCj!3/基準物質TMS)は、第
2図に示す様にいずれも幅広い吸収を示している。即ち
、64.8及び4.4 (br、、5iH) ; 1.
5 (br、、NH)の吸収が観測された。
裏詣斑上 参考例1で得られたベルヒドロポリシラザンの乾燥0−
キシレン溶液(ベルヒドロポリシラザンの濃度8.30
g乙I Ho、Omjに窒素雰囲気下でチタンテトライ
ソプロポキシド0.234g (0,823mmo1)
を加え、激しく攪拌すると、反応溶液は無色から黒色に
変化した。
この反応溶液のIRスペクトル(乾燥O−キシレン)を
第3図に示す、 3350及び21701m−’の見か
けの吸光係数a (jFg−’am−’)は、それぞれ
0.356、及び2.34に減少した。先に作成してお
いたベルヒドロポリシラザンの検量線との比較により、
NHに基づく吸収<3350c!1−’ ”)に対する
濃度は5.20g/l、一方SiHに基づく吸収(21
70cm−’)に対する濃度は、5.90 g / /
に相当していた。卯ち、チタンテトライソプロポキシド
との反応により、ベルヒドロポリシラザン中の5i−H
結合が約29%、またN−H結合が約37%消失してい
ることが確認された。 3350、及び2170aa−
’の吸収以外に、1365及び1335 (δ(CHI
)ICH−):1160 、1125 、及び1000
 (ν(C−0)Ti) ;950 (ν5iOTi、
ν(C−0)Ti):615(シTi−0)の吸収が観
測された。
1土斑主 内容積200 m j!の四つロフラスコにコンデンサ
ー、シーラムキャップ、温度計、及びマグネテインクス
クーラーを装置した0反応器内部を乾燥窒素で置換した
後、四つロフラスコに参考例1で得られたベルヒドロポ
リシラザンのベンゼン溶液(ベルヒドロポリシラザンの
濃度: 4.57重貴簡)110gを入れ、攪拌しなが
らチタンテトライソプロポキシド6.30 g (22
,2wmo1)を乾燥ベンゼン6.5rrlに溶解させ
たものを注射器を用いて加えた0反応溶液は無色から淡
褐色、紫色、黒色へと変化した。反応終了後、溶媒を減
圧留去すると、ポリヒドロチタノシラザンが暗褐色固体
として得られた。収率は84.0重量%であった。
生成したポリマーの数平均分子量は、凝固点降下法(溶
媒:乾燥ベンゼン)により測定したところ1840であ
った。ここで得られたポリマーは、ベルヒドロポリシラ
ザンとチタンアルコキシドが単に混合されたものではな
く、両物質の縮合反応により高分子量化したものである
IRスペクトル(乾燥ベンゼン)を第4図に示す、実施
例1における生成物(第3図参照)とほぼ同様のスペク
トルが観測された。’ HNMRスペクトル(60MH
z、 CDC1s/TMS)を第5図に示す。64.7
及び4.3 (br、、SiH、(CHs)t C且0
−);1.2(d、(C且sh CHO−、N)I)の
スペクトルが観測された。
ここで得られたポリマーを窒素雰囲気下、1350℃で
1時間焼成すると黒色固体が72重量%の収率で得られ
た。この物質のX線粉末回折測定を行なったところ、第
6図に示す様に、非晶質TiN相の回折線のみが観測さ
れた。ベルヒドロポリシラザンを同一条件で焼成すると
X¥a的に結晶質の窒化珪素の生成が確認されているが
、ポリヒドロチタノシラザンを前駆体とすると、非晶質
TiN相の生成により、窒化珪素の非晶質状態がより高
温まで保持されている。
得られたセラミックスの元素分析結果(重量%)は、S
i:41.3; Ti:12.9; N:20.5; 
(b19.9; C:4.5であった。
111ユ 実施例2で得られたポリヒドロチタノシラザンのベンゼ
ン溶液にポリエチルメタクリレート(分子量34万)を
ポリヒドロチタノシラザンに対して4.0重量%加え、
1時間攪拌した後、溶媒を減圧留去して濃縮することに
より、紡糸溶液として60重量%のポリヒドロチタノシ
ラザンを含むベンゼン溶液が得られた。これをノズルか
ら大気中に吐出させると淡褐色繊維が得られた。続いて
、これを窒素雰囲気下で5℃/分で昇温させて1100
℃で3時間加熱することにより黒色繊維が得られた。
ス新11± 実施例2で得られたポリヒドロチタノシラザンのベンゼ
ン溶液にポリエチルメタクリレート(分子量34万)を
ポリヒドロチタノシラザンに対して2.0重量%加え、
1時間攪拌した。これをなめらかなテフロン基体上に展
開させ、溶媒を減圧留去した後、さらに100℃で5時
間乾燥させた。得られたチタノシラザン膜を窒素雰囲気
下で5℃/分で昇温させて1000℃で3時間加熱する
ことにより黒色の耐熱性膜が得られた。
1考■1 内容積500 m lの四つロフラスコにガス吹込管、
温度計、メカ′ニカルスクーラー、ジュワーコンデンサ
ーを装置した0反応系内を窒素ガスで置換した後、四つ
ロフラスコにメチルジクロロシラン(CHsSiHCl
 g、24.3 g 、0.211mol)と乾燥ジク
ロロメタン300mAを入れた。これを氷冷し、撹拌し
ながら、乾燥アンモニア20.5g  (1,20mo
n )を窒素ガスとともに吹き込んでアンモニア分解を
行なった。
反応終了後、反応i合物を遠心分離した後、濾過した。
濾液から溶媒を減圧除去し、ポリメチル(ヒドロ)シラ
ザンを無色の液体として8.79g得た。生成物の数平
均分子量を凝固点降下法により測定したところ、310
であった。
皇考■主 内容積100m1の四つロフラスコにガス導入管、温度
計、コンデンサー及び滴下ロートを装着し、反応系内を
アルゴンガスで置換した。四つロフラスコに乾燥テトラ
ヒドロフラン12m1、及び水素化カリウム0.189
gG4.71mmol)を入れ、磁気攪拌を開始した0
滴下ロートに参考例2の合成品5.00g及び乾燥テト
ラヒドロフラン5Qrrlを入れ、これを水素化カリウ
ムに滴下した。室温で1時間反応させた後、滴下ロート
にヨウ化メタン1.60g (11,3saoj! )
 :及び乾燥テトラヒドロフラン1m1を入れ、これを
反応溶液に滴下した。室温で3時間反応させた後、反応
混合物の溶媒を減圧留去し、乾燥n−ヘキサン40m1
を加えて遠心分離し、濾過した。濾液の溶媒を減圧留去
すると、ポリメチル(ヒドロ)シラザンが白色粉末とし
て4.85g得られた。生成物の数平均分子量は、凝固
点降下法により測定したところ、1060であった。I
Rスペクトル(乾燥O−キシレン;ポリメチル(ヒドロ
)シラザンの濃度: 43.2g / It )は第7
図に示す様に3380cm−’ (見かけの吸光係数t
 = 0.241’ g−’am−’) 、及び116
0cm−’のNHに基づく吸収; 2120aa−’ 
(8=0.822)のSiHに基づ(吸収11255c
+m−’の5iCHsに基づく吸収を示している。
’ HNMRスペクトル(60MHz、 CDCII 
3 / CI、H&)を第8図に示す、δ4.7(Si
H,0,56H) 2.4(NCH3゜0.15H) 
; 0.7(Nll、0.51H) ; 0.2(Si
CHz、3H)の吸収が観測されたことから生成物は(
CHzSiHNH)。、51(CHsSiN)。、44
 (CHsSiHNClh)。、。、なる組成を有する
ことが確認された。
1上■工 内容積50rrlの四つロフラスコにコンデンサー、シ
ーラムキャップ、温度計、及びマグネティックスクーラ
ーを装置した。反応器内部を乾燥窒素で置換した後、参
考例3で合成したポリメチル(ヒドロ)シラザン0.7
33g、及び乾燥0−キシレン2Qmj!を入れ、攪拌
しながらチタンテトライソプロポキシド0.846g(
2,98mmoj! )を加えた。これを130℃から
135℃で反応させると、溶液は無色から黄色に変化し
た0反応終了後、反応溶液を室温まで冷却させた後、窒
素雰囲気下で25m1メスフラスコに移し、標線まで乾
燥0−キシレンを加えて、攪拌し、IRスペクトルを測
定した。
第9図に示す様に3380及び2120ロー1の見かけ
の吸光係数8 (47g−’cn−鳳)は、それぞれ0
.193、及び0.669に減少した。先に作成してお
いたポリメチル(ヒドロ)シラザン(参考例3の合成品
)の検量線との比較により、NHに基づく吸収(338
01−1)に対する濃度は22.7 g / 1、一方
Sinに基づく吸収(2120c1m−’)に対する濃
度は23.9 g / Itに相当していた。即ち、チ
タンテトライソプロポキシドとの反応により、ポリメチ
ル(ヒドロ)シラザン中のN−H結合が22%、また5
L−H結合が19%消失していることが確認された。 
3380、及び2120cm−1の吸収以外に、136
0及び1330am−’(δ(C)Is)zcH−);
 1160 、1120.及び995cIl−I(ν(
C−0)Ti):615cm−’ (s4i−0)の吸
収が観測された。
反応溶液の溶媒を減圧留去すると青色固体、0.972
gが得られた。収率は61.6重量%であった。
生成したポリメチルチタノシラザンの数平均分子量は凝
固点降下法により測定したところ1510であった。
北較■ 乾燥O−キシレン中のポリメチル(ヒドロ)シラザン(
参考例3の合成品)をチタンテトライソプロポキシドを
用いない他は実施例5と同一条件で熱処理した。生成物
のIRスペクトルは出発物質と同一であり、ポリメチル
(ヒドロ)シラザン。
のN−H結合、及び5t−H結合は未反応であることか
ら、実施例5の加熱処理だけではポリメチル(ヒドロ)
シラザンは変化しないことが確認された。
〔発明の効果〕
本発明によって新規に提供されるポリチタノシラザンは
、有機溶媒に可溶であり、焼成後5i−Ti−N−0系
セラミックスに変換されるため、高性能の複合セラミッ
クス成形体を得ることができる。即ち、高温機械強度が
高く、耐熱性、耐食性、耐熱衝撃性に優れた高硬度の連
続繊維、フィルム、被覆膜、粉末、発泡体等を得ること
ができ、また焼結用結合剤、含浸剤等として利用するこ
とも可能である。
特に、次のような効果あるいは利点がある。
(1)ポリチタノシラザンを高温焼成すると、非晶質の
TiN相が生成し、これが第2の耐火相となるため、例
えばベルヒドロポリシラザン繊維を高温焼成した時に観
測される結晶性のα型やβ型窒化珪素の生成を抑制させ
ることができるので、セラミックス繊維の機械的強度が
向上する。
(2)ポリチタノシラザンは、原料のポリシラザンに比
べて架橋構造及び、分子量が増加するため、賦形後の乾
燥工程における凝固性が向上する。
(3)ポリチタノシラザンの焼成で得られる5i−Ti
−N−0系セラミツクスには、チタン原子が、TiN相
等の形で含有されているため、複合材料として利用する
際、金属(特にチタン)との適合性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は参考例1で作成したベルヒドロポ
リシラザンのそれぞれIRスペクトル図および’ HN
MRスペクトル図、第3図は実施例1で作成したポリチ
タノシラザンのIRスペクトル図、第4図および第5図
は実施例2で作成したポリチタノシラザンのそれぞれI
Rスペクトル図および’ HNMRスペクトル図、第6
図は実施例2のポリチタノシラザンを焼成したセラミッ
クスのX線粉末回折図、第7図および第8図は参考例3
で作成したポリメチル(ヒドロ)シラザンのそれぞれI
Rスペクトル図および’ HNMRスペクトル図、第9
図は実施例5で作成したポリチタノシラザンのIRスペ
クトル図である。 手続補正書(自発) 昭和62年12月24日 特許庁長官 小 川 邦 夫 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第223790号 2、 発明の名称 新規ポリチタノシ、ラザく及びその製造方法(新名称) 3、 補正をする者 事件との関係   特許出願人 名称 東亜燃料工業株式会社 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号5、
補正によって増加する発明の数 1)図 6、補正の対象 (1)明細書の「発明の名称」の欄 (2)明細書全文 (3)図面(第3〜8図) 7、補正の内容 シンキ                   オヨ(
1、発明の名称を「新規ポリチタノシラザン及(2)明
細書全文を別紙の通りに補正する。 (3)第3〜8図を別紙の通りに補正する。 8、添付書類の目録 (1)全文補正明細書          1通(2)
図面(第3〜8図)         1通全文補正明
細書 1、発明の名称 新規ポリチタノシラザン及びその製造方法2、特許請求
の範囲 ある。) (■): Ti(OR’)、            (II)(
式中、R4は、同一でも異なっていてもよく、水素原子
、炭素原子数1〜20個を有するアルキ一←Si   
N寸−(I) R2R3 (R’  、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子、ア
ルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール
基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭素
である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、アル
コキシ基を表わす。但し、R1、R2、R3の少なくと
も1個は水素原子である。) で表わされる単位からなる主骨格を有する数平均分子量
が約100〜5万のポリシラザンと、一般式(): %式% (式中、R4は、同一でも異なっていてもよく、水素原
子、炭素原子数1〜20個を有するアルキル基またはア
リール基を表わし、少なくとも1個のR4は上記アルキ
ル基またはアリール基である。)で表わされるチタンア
ルコキシドを反応させて、チタン/ケイ素原子比が0.
001〜3の範囲内かつ数平均分子量が約200〜50
万の新規ポリチタノシラザンを得ることを特徴とするポ
リチタノシラザンの製造方法。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規ポリチタノシラザン及びその製造方法に係
る。このポリチタノシラザンを前駆体として得られるケ
イ素−チタン−窒素−酸素系またはケイ素−チタン−窒
素−酸素−炭素系セラミックスは耐熱・高硬度材料ある
いは複合材料の強化材として有用であり、化学・金属、
航空・宇宙、機械・精密、自動車産業での広範な利用が
期待される。 〔従来の技術〕 分子内にケイ素−酸素一チタン結合を有し、かつ/また
は窒素原子とチタンアルコキシドが縮合したポリチタノ
シラザンについては、従来知られていない。 類似の化合物としては、ポリカルボシランにチタンアル
コキシドを反応させて製造したポリチタノカルボシラン
、およびポリカルボシランに有機ジルコニウム化合物を
反応させて製造したポリジルコノカルボシランが知られ
ている(特開昭56−74126号公報および同56−
92923号公報)。 また、ポリシラザンについては、ハロシランとアンモニ
アを反応させて製造したベルヒドロポリシラザンあるい
はポリオルガノ (ヒドロ)シラザンなどが種々報告さ
れている(特開昭60−145903号公報、D、 5
eyferthら“A Liquid 5ilazan
ePrecursor To 5ilicon N1t
rideIl、Communicationsof A
me、Cer、 Sac、 、 1983年1月、特開
昭60−226890号、特開昭61−89230号公
報など)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ポリチタノカルボシラン、あるいはポリジルコ間 アルミニウムなどの溶融金属との反応性が高く、強度劣
化を起こすため、金属との複合材料を製造する際、必ず
しも十分な特性が得られないという問題がある。 また、ポリシラザンを前駆体として得られる窒化ケイ素
系セラミックスを金属との複合材料として利用する場合
、金属との親和性が十分でないという問題がある。 以上の点が改善できれば、耐熱・高硬度材料や複合材料
としての有用性が著しく高められる。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記のような課題を新規なポリチタノシラザ
ン及びその製造方法を提供することによって解決する。 本発明によれば、主として一般式(I):(R’  、
R2、R3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、ア
ルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、またはこ
れらの基以外でケイ素に直結する基が炭素である基、ア
ルキルシリル基、アルキルアミノ基、アルコキシ基を表
わす。但し、R’、R2、R3の少なくとも1個は水素
原子である。) で表わされる単位からなる主骨格を有する数平均分子量
が約100〜5万のポリシラザンと、一般式(): %式%() (式中、R4は、同一でも異なっていてもよく、水素原
子、炭素原子数1〜20個を有するアルキル基またはア
リール基を表わし、少なくとも1個のR4−は上記アル
キル基ま゛たはアリール基である。)で表わされるチタ
ンアルコキシドを反応させて得られる、チタン/ケイ素
原子比が0.001〜30の範囲内かつ数平均分子量が
約200〜50万の新規ポリチタノシラザンが提供され
る。 本発明によって提供される新規なポリチタノシラザンは
、ポリシラザンの主骨格中の少なくとも一部のケイ素原
子に結合した水素原子および/または窒素原子に結合し
た水素原子とチタンアルコキシドとが反応して、そのケ
イ素原子および/または窒素原子がチタンアルコキシド
と縮合した側鎖基あるいは、環状、架橋構造を有するこ
とを特徴とする化合物である。 ポリシラザンの5i−H結合とチタンアルコキシドとの
反応では、チタンアルコキシド(Tl (OR’) 4
)の有機基(R4)が、5i−H結合の水素原子を引き
抜いてR’Hを生じて脱離することにより、5i−0−
Ti結合が形成される。 >N−3l−H+T+(OR’) 4→>N−3i−0
−Ti(OR’) 3+R’)1一方、ポリシラザンの
N−H結合と、チタンアルコキシドとの反応ではチタン
アルコキシドにより、N−H結合の水素原子が引き抜か
れ、下記のようにN−0−T i結合又はN−Ti結合
(以下、これらをN−Y−Ti結合として表わす)が形
成される。 チタンアルコキシドは最大4官能性であることができる
ので、出発チタンアルコキシドの種類あるいは反応条件
に応じて、生成するポリチタノシラザンはチタンに関し
て1〜4官能性の重合体であることができる。1官能性
重合体はポリシラザンの主鎖のSiおよび/またはNに
ペンダント基が導入された下記構造を有する。 R’  HR’ MへSi −N−〜−3i−N(III)l     
    II OHY Tl(OR’)3       Ti(OR’)32.
3.4官能性重合体ではポリシラザン骨格にT1原子を
介して環状、架橋構造が形成される。 環状構造はチタンアルコキシド1分子内の2個の官能基
が、ポリシラザンの隣り合うケイ素原子及び窒素原子と
縮合した構造が含まれる。架橋構造はチタンアルコキシ
ドの2個以上の官能基が、2分子以上のポリシラザンと
縮合した場合に生じる。 R’  HR’ wS i −N     −ry S i −N ”[
]           HY Ti(OR’) 2       Tl (OR’) 
2OR’  Y 1坑Si −N−/ψ  WS i −N昂H ■ f−AAN −8Vφ^ また、3.4官能性重合体の中には上記の環状構造と架
橋構造を同時に有するものもある。通常、ポリシラザン
とチタンアルコキシドとの反応により、(I[I)又は
(■)で示した重合体が得られる。 以上の様にポリシラザンからポリチタノシラザンへの構
造上の変化は、ポリシラザンの骨格を基本に新たにペン
ダント基、あるいは環状、架橋構造が形成されることで
ある。 本発明で用いるポリシラザンは、分子内に少なくとも5
i−H結合、あるいはN−H結合を有するポリシラザン
であればよく、ポリシラザン単独は勿論のこと、ポリシ
ラザンと他のポリマーとの共重合体やポリシラザンと他
の化合物との混合物でも利用できる。 本発明で用いるポリシラザンには、鎖状、環状、あるい
は架橋構造を有するもの、あるいは分子内にこれら複数
の構造を同時に有するものがあり、これら単独でもある
いは混合物でも利用できる。 本発明で用いるポリシラザンの代表例としては    
。 下記のようなものがあるが、これらに限定されるもので
はない。 一般式(I)でR’  l R2、及びR3に水素原子
を有するものは、ベルヒドロポリシラザンであり、その
製造法は例えば特開昭60−145903号公報、D、
 5eyferthらCommunication o
f Am、 Cer、 Soc、 、 C−13゜Ja
nuary 1983.  に報告されている。これら
の方法で得られるものは、種々の構造を有するポリマー
の混合物であるが、基本的には分子内に鎖状部分と環状
部分を含み、 −fSiLNH)r (”5iHJ)’: fliL)
。(a+b+c=1)の化学式で表わすことができる。 ベルヒドロポリシラザンの構造の一例を示すと下記の如
くである。 一般式(I)でR1及びR2に水素原子、R3にメチル
基を有するポリシラザンの製造法は、D、 5eyfe
rthらPolym、Prepr、、 Am、Chem
、Soc、 、 Div。 Polym、 Chem、 、 μト10 (1984
)に報告されている。この方法により得られるポリシラ
ザンは、繰り返し単位が+5i)12N[:’)13 
)−の鎮状ポリマーと環状ポリマーであり、いずれも架
橋構造をもたない。 一般式(I)でR1及びR3に水素原子、R2に有機基
を有するポリオルガノ (ヒドロ)シラザンの製造法は
、D、 5eyferthらPolym、 Prepr
、 、 Am、 Chem。 Sac、Div、 Polym、Chem、、 25.
10(1984)、特開昭61−89230号公報に報
告されている。これらの方法により得られるポリシラザ
ンには、−+ R2S i HN H士−を繰り返し単
位として、主として重合度が3〜5の環状構造を有する
ものや (R2SiHNH)x ((R2SiH) l+ sN
 〕+−x(0,4< x < 1 )の化学式で示せ
る分子内に鎮状構造と環状構造を同時に有するものがあ
る。 一般式(I)でR1に水素原子、R2及びR3に有機基
を有するポリシラザン、またR1及びR2に有機基、R
3に水素原子を有するものは−f R’R25iNR″
士を繰り返し単位として、主に重合皮が3〜5の環状構
造を有している。 次に本発明で用いるポリシラザンの内、一般式(I)以
外のものの代表例をあげる。 ポリオルガノ (ヒドロ)シラザンの中には、D、 5
eferth  らCommunication of
 Am、Cer、Soc、 。 C−132,July 1984.が報告している様な
分子内に架橋構造を有するものもある。−例を示すと下
記の如くである。 また、特開昭49−69717号公報に報告されている
様すR’SiX、 (X :ハロゲン)のアンモモア分
解によって得られる架橋構造を有するポリシラザン(R
’5i(NH)x ) 、あルイltR’siX、及び
R’、SiX、(7)共アンモニア分解によって得られ
る下記の構造を有するポリシラザンも本発明の出発原料
として用いす ることができる。 本発明で用いるポリシラザンは、上記の如く一般式(I
)で表わされる単位からなる主鎖骨格を有するが、一般
式(I)で表わされる単位は、上記にも明らかな如く環
状化することがあり、その場合にはその環状部分が末端
基となり、このような環状化されない場合には、主鎖骨
格の末端はR1、R2、R3と同様の基又は水素である
ことができる。ポリシラザンには、以上の如く有機溶媒
に可溶なもののほか、例えば下図に示すものの様に有機
溶媒に不溶なものも原料として利用できるが、これらは
チタンアルコキシドとの反応生成物も有機溶媒に不溶で
あるため、応用面での制限を受けることになる。 NHNH (Si (NH) 2 〕I、M、B111y、 Bu
ll、 Soc、Chim、 Fr1.183 (19
62)一3i  −NH−3i  − −N         N− (SiJ3H]I、M、B111y、Bull、Sac
、Chim、Fr、、1550(1961)C312N
H)!  〕−C313(NH)4]。 !J、 Bi lly、 Compt、 Rend、、
 250.4163 (1960) ;251.163
9 (1960)本発明の新規ポリチタノシラザンの数
平均分子量は200〜50万の範囲内である。 また、本発明は、上記の新規ポリチタノシラザンの製造
方法にも係り、この方法は、主として一般式(I) : (R’  、R2、R’はそれぞれ独立に水素原子、ア
ルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール
基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭素
である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、アル
コキシ基を表わす。但し、R1、R2、R3の少なくと
も1個は水素原子である。) で表わされる単位からなる主骨格を有する数平均分子量
が約100〜5万のポリシラザンと、一般式(): %式%) (式中、R4は、同一でも異なっていてもよく、水素原
子、炭素原子数1〜20個を有するアルキル基またはア
リール基を表わし、少なくとも1個のR4は上記アルキ
ル基またはアリール基である。)で表わされるチタンア
ルコキシドを反応させて、チタン/ケイ素原子比が0.
001〜3の範囲内かつ数平均分子量が約200〜50
万の新規ポリチタノシラザンを得ることを特徴とする。 本発明に用いるポリシラザンの分子量に特に制約はなく
、入手可能なものを用いることができるが、チタンアル
コキシドとの反応性の点で、式(I)におけるR1.R
2、及びR3は立体障害の小さい基が好ましい。即ち、
R1,R2及びR3としては水素原子及びCI〜、のア
ルキル基が好ましく、水素原子及び01〜・2のアルキ
ル基がさらに好ましい。 本発明で用いるチタンアルコキシドに特に制約はないが
、反応性の点で、式(1)におけるR4はC1〜2oの
アルキル基が好ましく、C8〜10のアルキル基がさら
に好ましく、01〜4のアルキル基が最も好ましい。ポ
リシラザンとチタンアルコキシドとのの混合比は、Ti
/Si原子比が0.001から60になるように、好ま
しくは0.01から5になるように、さらに好ましくは
0.05から0.7になる様に加える。チタンアルコキ
シドの添加量をこれより増やすとポリシラザンとの反応
性を高めることなく、単にチタンアルコキシドが未反応
のまま回収され、また、少ないと顕著な高分子量化が起
こらない。 反応は、無溶媒で行なうこともできるが、有機溶媒を使
用する時に比べて反応制御が難しく、ゲル状物質が生成
する場合もあるので、一般に有機溶媒を用いた方が良い
。溶媒としては、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂
環式炭化水素の炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素、脂
肪族エーテノペ脂環式エーテル類が使用できる。好まし
い溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン
、塩化メチレン、クロロホルム、エチルエーテノベテト
ラヒドロフラン等があげられる。 反応温度は反応系が液体系である範囲にするのが好まし
い。ポリチタノシラザンの高分子量化をさらに進めるに
は溶媒の沸点以上で反応させることもできるが、ポリチ
タノシラザンの熱分解によるゲル化を防ぐため、一般に
400℃以下にするのが好ましい。 圧力は常圧が好ましい。加圧にすることには特に制約は
ないが、減圧下では、低沸点成分が留去され、収率が低
下するので好ましくない。反応時間は、一般に30分間
から1日程度であるが、ポリチタノシラザンの高分子量
化をさらに進めるには、反応時間を延長することが好ま
しい。 また、反応雰囲気としては原料のチタンアルコキシド及
びポリシラザンあるいは生成物のポリチタノシラザンの
酸化や加水分解を防ぐため、乾燥させた不活性雰囲気、
例えば乾燥窒素、乾燥アルゴン等が好ましい。 生成物のポリチタノシラザンと出発原料のチタンアルコ
キシドとは、チタンアルコキシドの減圧留去あるいはゲ
ルパーミェーションクロマトクラフィー、高速液体クロ
マトグラフィーによって分離することができる。 本発明の方法で得られる新規ポリチタノシラザンは、ポ
リシラザンの一部のケイ素−水素結合がチタンアルコキ
シドの有機基と縮合し、新たにケイ素−酸素−チタン結
合を形成し、かつ/または、ポリシラザンの一部の窒素
−水素結合もチタンアルコキシドと縮合した構造を有す
る重合体である。 この数平均分子量は200〜50万であり、有機溶媒に
可溶である。 本発明のポリチタノシラザンは、雰囲気ガス下、あるい
は真空中で焼成することにより、セラミックスに変換さ
れる。雰囲気ガスとしては窒素が好都合であるが、アル
ゴン、アンモニアを用いルコともできる。また、窒素、
アンモニア、アルゴン、水素等の混合ガスを利用するこ
ともできる。 焼成温度は、一般には、700〜1900℃の範囲内と
する。焼成温度が低すぎると焼成に長時間を要し、また
あまり高くしてもエネルギーコスト的に不利である。 〔実施例〕 以下実施例について説明する。 参考例1 〔原料ベルヒドロポリシラザンの製造〕内容
積11の四つロフラスコにガス吸き込み管メカニカルス
ターラー、ジュワーコンデンサーを装置した。反応器内
部を脱酸素した乾燥窒素で置換した後、四つロフラスコ
に脱気した乾燥ピリジン490−を入れ、これを氷冷し
た。次にジクロロシラン51.6 gを加えると白色固
体状のアダクト(SiH2Cj!  ・2C,H5N)
が生成した。反応混合物を氷冷し、攪拌しながら、水酸
化ナトリウム管及び活性炭管を通して精製したアンモニ
ア51.0gを吹き込んだ後、100℃で加熱した。 反応終了後、反応混合物を遠心分離し、乾燥ピリジンを
用いて洗浄した後、更に窒素雲囲気下で・ろ過してろ液
850−を得た。ろ液5−から溶媒を滅失留去すると樹
脂状固体ベルヒドロポリシラザン0.102 gが得ら
れた。 得られたポリマーの数平均分子量は、凝固点降下法(溶
媒:乾燥ベンゼン)により測定したところ、1120で
あった。IR(赤外吸収)スペクトル(溶媒:乾燥0−
キシレン;ベルヒドロポリシラザンの濃度:10.2g
/β)は、第1図に示す様に波数(am−’) 335
0 (見かけの吸光係数ε=0.5571g”−’Cm
″″l)、及び1175ONHに基づく吸収;2170
 (ε=3.14)のSiHに基づく吸収; 1020
〜820のSiH及び5iNSiに基づく吸収を示して
いる。 ’ HNMR(プロトン核磁気共鳴)スペクトル(60
MHz 。 溶媒CDCJ。/基準物質TMS)は、第2図に示す様
にいずれも幅広い吸収を示している。即ち、δ4.8及
び4.4 (br、、5iH) ; 1.5 (br、
、 NH)の吸収が観測された。 参考例2〔ポリメチル(ヒドロ)シラザンの製造〕内容
積500−の四つロフラスコにガス吹込管、温度計、メ
カニカルスターラー、ジュワーコンデンサーを装置した
。反応系内を窒素ガスで置換しり後、四つロフラスコに
メチルジクロロシラン(CH3SillCl 2.24
.3 g+ o、 211m0j! ’)と乾燥ジクロ
ロメタン300−を入れた。これを氷冷し、攪拌しな 
   □がら、乾燥アンモニア20.5g(1,20m
on )を窒素ガスとともに吹き込んでアンモニア分解
を行なった。 反応終了後、反応混合物を遠心分離した後、濾過した。 濾液から溶媒を減圧除去し、ポリメチル(ヒドロ)シラ
ザンを無色の液体として8.79g得た。生成物の数平
均分子量を凝固点降下法により測定したところ、310
であった。 参考例3〔ポリメチル(ヒドロ)シラザンの製造〕内容
積100−の四つロフラスコにガス導入管、温度計、コ
ンデンサー及び滴下ロートを装着し、反応系内をアルゴ
ンガスで置換した。四つロフラスコに乾燥テトラヒドロ
フラン12−1及び水素化カリウム0.189g (4
,71mmoA )を入れ、磁気攪拌を開始した。滴下
ロートに参考例2の合成品5.00g及び乾燥テトラヒ
ドロフラン50−を入れ、これを水素化カリウムに滴下
した。室温で1時間反応させた後、滴下ロートにヨウ化
メタン1.60g(11,3mmoIt) 、及び乾燥
テトラヒドロフランINiを入れ、これを反応溶液に滴
下した。室温で3時間反応させた後、反応混合物の溶媒
を減圧留去し、乾燥n−ヘキサン40117を加えて遠
心分離し、濾過した。濾液の溶媒を減圧留去すると、ポ
リメチル(ヒドロ)シラザンが白色粉末として4.85
g得られた。生成物の数平均分子量は、凝固点降下法に
より測定したところ、1060であった。IRスペクト
ル(乾燥0−キシレン;ポリメチル(ヒドロ)シラザン
の濃度: 43.2 g / l )は第3図に示す様
に3380car’ (見かけの吸光係数ε=0.24
9βg −1cm−’)、及び1160cm−’のNH
に基づく吸収; 2120am−’(+:=Q。822
)のSiHに基づく吸収;1255cm−’の5iCl
13に基づく吸収を示している。 ’HNMRスペクト/l/ (50MI(z 、CD(
[3/C6H6)を第4図に示す。δ4.7 (SiH
,0,568) 2.4(NCH3゜0.15H) :
 0.7 (NH,0,5LH) ; 0.2(SiC
l2,3)1)の吸収が観測されたことから生成物は(
CI13SIHNH)。、51(CH3SIN)。、 
44 (CH3S 1HNCH3)。、。、なる組成を
有することが確J忍された。 実施例1 参考例1で得られたベルヒドロポリシラザンの乾燥o−
+シレン溶液(ベルヒドロポリシラザンの濃度8.30
g/j!> 10.0−に窒素雲囲気下でチタンテトラ
イソプロポキシド0.234g (0,823mmof
 )を加え、激しく攪拌すると、反応溶液は無色から黒
色に変化した。 この反応溶液のIRスペクトル(乾燥O−キシレン)を
第5図に示す。3350及び2170cr’の見かけの
吸光係数t(Ig−’am″″)は、それぞれ0.35
6、及び2.34に減少した。先に作成しておいたベル
ヒドロポリシラザンの検量線との比較により、NHに基
づく吸収(3350cm−’ )に対する濃度は5.2
0g/f、一方SiHに基づく吸収(2170cm−’
)に対する濃度は、5.90g/Itに相当していた。 即ち、チタンテトライソプロポキシドとの反応により、
ベルヒドロポリシラザン中の5i−H結合が約29%、
またN−H結合が約37%消失していることが確認され
た。3350、及び2170cm−’の吸収以外に、1
365及び1335 (δ(CH3) 2CH−) :
1160 、112°5.及び1000 (ν(C−0
)Ti);950 (ν5iOTi、ν(C−0)Ti
) ;615(νT 1−0)の吸収が観測された。 実施例2 内容積20α−の四つロフラスコにコンデンサー、シー
ラムキャップ、温度計、及びマグネティックスターシー
を装置した。反応器内部を乾燥窒素で置換した後、四つ
ロフラスコに参考例1で得られたベルヒドロポリシラザ
ンのベンゼン溶液(ベルヒドロポリシラザンの濃度:4
.57重量%)110gを入れ、攪拌しながらチタンテ
トライソプロポキシド6.30 g (22,2mmo
 j2 )を乾燥ベンゼン6.5−に溶解させたものを
注射器を用いて加えた。反応溶液は無色から淡褐色、紫
色、黒色へと変化した。反応終了後、溶媒を減圧留去す
ると、ポリヒドロチタノシラザンが暗褐色固体として得
られた。収率は84.0重量%であった。 生成したポリマーの数平均分子量は、凝固点降下法(溶
媒:乾燥ベンゼン)により測定したところ1840であ
った。ここで得られたポリマーは、ベルヒドロポリシラ
ザンとチタンアルコキシドが単に混合されたものではな
く、両物質の縮合反応により高分子量化したものである
。 IRスペクトル(乾燥ベンゼン)を第6図に示す、実施
例1における生成物(第5図参照)とほぼ同様のスペク
トルが観測された。’HNMRスペク) ル(60MH
z、 CDC’ s /TMS)を第7図に示す。 δ4.7及び4.3 (br、、 5l)I −(CL
) 2CHO−) :1、2  (d 、 (Ct13
)2 CHD−、NH)のスペクトルが観測された。 得られたポリマーの元素分析の結果、同ポリマーはSi
:33.0  、Ti:9.8 、N:14.0.0:
11.8 、C:23.4およびH:6.6  (各重
量%)の組成を有していた。 この得られたポリマーを窒素雰囲気下、1350℃で1
時間焼成すると黒色固体が72重量%の収率で得られた
。この物質のX線粉末回折測定を行なったところ、第8
図に示す様に、非晶質TiN相の回折線のみが観測され
た。ベルヒドロポリシラザンを同一条件で焼成するとX
線的に結晶質の窒化珪素の生成が確認されているが、ポ
リヒドロチタノシラザンを前駆体とすると、非晶質Ti
N相の生成により、窒化珪素の非晶質状態がより高温ま
で保持されている。 得られたセラミックスの元素分析結果(重量%)は、S
i:41.3; Ti:12.9; N:20.5; 
0:19゜9; C:4.5であった。 使用例1 実施例2で得られたポリヒドロチタノシラザンのベンゼ
ン溶液にポリエチルメタクリレート(分子量34万)を
ポリヒドロチタノシラザンに対して4.0重量%加え、
1時間攪拌した後、溶媒を減圧留去して濃縮することに
より、紡糸溶液として60重量%のポリヒドロチタノシ
ラザンを含むベンゼン溶液が得られた。これをノズルか
ら大気中に吐出させると淡褐色繊維が得られた。続いて
、これを窒素雰囲気下で5℃/分で昇温させて1100
℃で3時間加熱することにより黒色繊維が得られた。 使用例2 実施例2で得られたポリヒドロチタノシラザンのベンゼ
ン溶液にポリエチルメタクリレート(分子量34万)を
ポリヒドロチタノシラザンに対して2.0重量%加え、
1時間攪拌した。これをなめらかなテフロン基体上に展
開させ、溶媒を減圧留去した後、さらに100℃で5時
間乾燥させた。得られたチタノシラザン膜を窒素雰囲気
下で5℃/分で昇温させて1000℃で3時間加熱する
ことにより黒色の耐熱性膜が得られた。 実施例4 内容積50−Zの四つロフラスコにコンデンサー、シー
ラムキャップ、温度計、及びマグネティックスターシー
を装置した。反応器内部を乾燥窒素で置換した後、参考
例3で合成したポリメチル(ヒドロ)シラザン0.73
3g、及び乾燥0−キシレン20−を入れ、攪拌しなが
らチタンテトライソプロポキシド0.846g(2,9
8mmoj )を加えた。これを130℃から135℃
で反応させると、溶液は無色から黄色に変化した。反応
終了後、反応溶液を室温まで冷却させた後、窒素雰囲気
下で25−メスフラスコに移し、標線まで乾燥0−キシ
レンを加えて、攪拌し、IRスペクトルを測定した。 第9図に示す様に3380及び2120cm″″1の見
かけの吸光係数t (fg−’am−’)は、それぞれ
0.193、及び0.669に減少した。先に作成して
おいたポリメチル(ヒドロ)シラザン(参考例3の合成
品)の検量線との比較により、NHに基づく吸収(33
80car’)に対する濃度は22゜7 g / It
、一方SiHに基づく吸収(2120cm−’)に対す
る濃度は23.9 g / Itに相当していた。即ち
、チタンテトライソプロポキシドとの反応により、ポリ
メチル(ヒドロ)シラザン中のN−H結合が22%、ま
た5i−H結合が19%消失していることが確認された
。3380、及び2120cm−’の吸収以外に、13
60及び1330cm−’(δ(ct+、LcH−);
 1160.1120、及び995cm−’ (ν(C
−0)Ti) :6/15cm−’ (シTi−C1)
の吸収が観測された。 反応溶液の溶媒を減圧留去すると青色固体、0、972
 gが得られた。収率は61.6重量%であった。 生成したポリメチルチタノシラザンの数平均分子量は凝
固点降下法により測定したところ1510であった。 元素分析の結果、同ポリマーはSi:36.4. Ti
:5.3゜N:17.8.0:6.6. C:27.1
及びH:5.9(各重量%)の組成を有していた。 なお、乾燥0−キシレン中のポリメチル(ヒドロ)シラ
ザン(参考例3の合成品)をチタンテトライソプロポキ
シドを用いない他は実施例3と同一条件で熱処理した。 生成物のIRスペクトルは出発物質と同一であり、ポリ
メチル(ヒドロ)シラザンのN−H結合、及び5i−H
結合は未反応であることから、実施例3の加熱処理だけ
ではポリメチル(ヒドロ)シラザンは変化しないことが
確認された。 〔発明の効果〕 本発明によって新規に提供されるポリチタノシラザンは
、有機溶媒に可溶であり、焼成後5i−Ti−N−0系
またはS i−T 1−O−N−C系セラミックスに変
換されるため、高性能の複合セラミックス成形体を得る
ことができる。即ち、高温機械強度が高く、耐熱性、耐
食性、耐熱衝撃性に優れた高硬度の連続繊維、フィルム
、被覆膜、粉末、発泡体等を得ることができ、また焼結
用結合剤、含浸剤等として利用することも可能である。 特に、本発明の新規なポリチタノシラザンは次のような
効果あるいは利点がある。 (1)ポリチタノシラザンを高温焼成すると、非晶質の
TiN相が生成し、これが第2の耐人相となるため、例
えばベルヒドロポリシラザン繊維を高温焼成した時に観
測される結晶性のα型やβ型窒化珪素の生成を抑制させ
ることができるので、セラミックス繊維の機械的強度が
向上する。 (2) ポリチタノシラザンは、原料のポリシラザンに
比べて架橋構造及び、分子量が増加するため、賦形後の
乾燥工程における凝固性が向上する。 (3)ポリチタノシラザンの焼成で得られる5i−Ti
−N−0系又はS i−T 1−N−0−C系セラミッ
クスには、チタン原子が、TiN相等の形で含有されて
いるため、複合材料として利用する際、金属(特にチタ
ン)との適合性が向上する。 4、図面の簡単な説明 第1図および第2図は参考例1で作成したベルヒドロポ
リシラザンのそれぞれIRスペクトル図および’ HN
MRスペクトル図、第3図および第4図は参考例3で作
成したポリメチル(ヒドロ)シラザンのそれぞれIRス
ペクトル図および’)INMRスペクトル図、第5図は
実施例1で作成したポリチタノシラザンのIRスペクト
ル図、第6図および第7図は実施例2で作成したポリチ
タノシラザンのそれぞれIRスペクトル図および’ H
NMRスペクトル図、第8図は実施例2のポリチタノシ
ラザンを焼成したセラミックスのX線粉末回折図、第9
図は実施例3で作成したポリチタノシラザンのIRスペ
クトル図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、主として一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (R^1、R^2、R^3はそれぞれ独立に水素原子、
    アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリー
    ル基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭
    素である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基を表わす。但し、R^1、R^2、R^3の
    少なくとも1個は水素原子である。) で表わされる骨格を有する数平均分子量が約100〜5
    万のポリシラザンと、一般式(II): Ti(OR^4)_4(II) (式中、R^4は、同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、炭素原子数1〜20個を有するアルキル基または
    アリール基を表わし、少なくとも1個のR^4は上記ア
    ルキル基またはアリール基である。)で表わされるチタ
    ンアルコキシドを不活性な雰囲気中で反応させて、分子
    内の一部のケイ素原子および/または窒素原子とチタン
    アルコキシドとが縮合した数平均分子量が約200〜5
    0万の新規ポリチタノシラザンを得ることを特徴とする
    ポリチタノシラザンの製造方法。
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