JPS6332687B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は層状に積重ねたパレツト配置した品物
類の取扱い装置に関するものである。この装置は
品物用の２つの実質的に直角をなす支持体をもつ
枢着したクレードルからなり、前記支持体のうち
の一方は通常水平支持平面を構成し、他方は垂直
支持平面を構成し、これらの平面はクレードルの
旋回運動により品物を交互に支持するようになつ
ている如きものである。この本発明装置の特徴と
するところは、支持板がキヤリジの形をなす複数
の部材からなり、前記キヤリジは、幾つかの層が
キヤリジにより形成した支持平面により支持され
たときお互に分離できるように、キヤリジに向つ
たりそれから離れたりして動くことができ、また
キヤリジは駆動機構と協働し、前記駆動機構はキ
ヤリジ間の相互距離が常に同じとなる如き変位運
動をキヤリジに与える点にある。これにより、層
を分離し、それらの間にスペースを形成して、ス
ペース部材、例えば中間冷凍板を介在させたり除
去させたりすることを可能とし、このことは例え
ばカートンの各層を前記の目的でパレツトから持
ち上げて離すことを行なう代りに行なうことがで
きる。本発明装置は勿論層のかかる分離を利用す
る必要のある他の用途にも使用することができ
る。

以下、図示の実施例につき本発明を詳述する。

図には品物用の２つの支持体即ち支持平面２，
３をもつ枢着したクレードル１を示し、これらの
支持体はお互に直角をなす。一方の支持体は水平
の支持平面２をなし、他方の支持体は垂直の支持
平面３をなし、これらの平面２，３は軸４を中心
とするクレードル１の旋回運動によつて品物を交
互に支持する。即ち支持体２は例えば第１，２図
に示す装置の位置で品物を支持するように配置さ
れるが、支持体３は例えば第３，４図に示す装置
の位置で品物を支持するように配置される。これ
らの２つの位置間をクレードル１が軸４を中心と
して旋回する間には品物は支持体２と支持体３の
両方によつて支持される。

図示の実施例によれば、クレードル１は軸４に
より台５に枢着する。正確には旋回軸からなる軸
４は歯車６を備え、この歯車はチエーン７により
クレードル１の旋回運動を生ずるように台５に取
付けた歯車モータ８に連結する。クレードル１の
ためにその他の取付け手段が使用可能である。ク
レードル１の回転軸は低く配置して、垂直位置の
クレードルができるだけ床に接近するようになし
てもよい。軸４についてみれば、もしこの軸を支
持体２と同じレベルで支持体の最も後方のかどに
置けば（第２図参照）、支持体２の下面とその下
の床との間にすき間を必要としない。クレードル
１は回転のために軸を備える必要は必らずしもな
く、旋回運動用の揺動装置を備えてもよい。

本発明によれば支持平面３はキヤリジ９の形の
複数の部材からなり、キヤリジは支持平面２に向
つたり離れたりして動くことができ、第６図の如
くカートンからなる幾つかの層１０は、キヤリジ
９から成る支持平面３により支持したときお互に
離れるようになしている。

フレーム１１は支持平面２から見て最外側のキ
ヤリジ９に連結する。保持部材１２はフレーム１
１に回動自在に枢着する。保持部材１２は、図示
の実施例では釣合いおもり１３の作用を受ける
が、クレードル１の水平位置で、最上側層のカー
トン１０を支持して落下しないようにする。第６
図は保持部材１２の構造と作用モードの両方を示
す。

支持平面２はクレードル１に固定されかつロー
ラコンベヤ又はボールテーブルから構成できる。
この支持平面はパレツト１５のための固定支持体
１４を備える。この支持体１４はキヤリジ９と少
なくともほぼ同じ形状をなす。

層分離装置の働きにとつて最も重要なことは、
キヤリジ９に与えられる変位運動は、キヤリジ９
間の相互距離が常に同じになる如くなすべきであ
ることにある。かくして支持平面２から遠い側の
キヤリジ９は支持平面２の近くのキヤリジ９より
も実質的に長い距離にわたつて動かなければなら
ない。例えば６番目のキヤリジ９は１番目のキヤ
リジ９の距離より６倍長い距離にわたつて移動す
る。キヤリジ９の数は他の実施例では変えること
ができる。

キヤリジ９は種々の動きをキヤリジ９に自動的
に与える駆動機構と協働する。駆動機構はロープ
で作つてもよい。図示の好適実施例では、駆動機
構ははさみ機構１６からなり、その連結部１７は
キヤリジ９と協働する。最下側連結部１７をクレ
ードル１に固定しているこのはさみ機構１６はい
わゆる伸縮やつとこ型の構造をなす。

液圧ピストン１８はキヤリジ９を駆動するため
連結部１７の１つにおいてはさみ機構１６に作用
する。勿論、他の駆動手段も使用できる。図によ
れば、キヤリジ９は単一のはさみ機構１６と協働
するが、２つまたは３つ以上のはさみ機構１６も
使用し得る。

キヤリジは共通の案内１９に沿つて変位する。
これらの案内はクレードル１に固定され、図示の
実施例では３個ある。

案内１９と平行に延びる棒２０は第９，１０図
に示す如く、キヤリジ９の支持平面内に位置す
る。棒２０は品物を支持するように設計する。こ
の棒はキヤリジ９の間に位置するスペーサ部材、
例えば中間冷凍板で構成してもよい。

スペーサ部材、例えば冷凍板は、層の間に位置
したとき空気が通れるようになして、パレツト配
置したカートン荷の冷凍時間を減少させる。

即ち、中間冷凍板はスペーサ部材として働き、
パレツト配置した品物層の間に挿入される。品物
層を分離した後に品物を挿入し、パレツトが元の
位置に戻つた後には品物層は分離した状態にな
る。パレツト配置した品物層を分離させることに
よつて品物の冷凍が急速に行われる。それは冷凍
用の冷却空気が品物層の前面に接触できるからで
ある。

本発明においては冷凍板以外のスペーサ部材を
使用し得るのは勿論のことである。

図示の実施例では、キヤリジ９の支持平面はお
互に直角をなす２つの脚部２１，２２からなり、
一方の脚部、好適には長い脚部２２はクレードル
１の回転軸４又は類似物と30゜〜45゜をなす。単純
な実施例では、支持平面は平面とする。横断面で
は、キヤリジが丸い品物を分離するときにはほぼ
半円形とすることもできる。

クレードル１に固定した１つ又は２つ以上の支
持脚部２３は台５と一緒にクレードル１を水平位
置に支持するように設計する。

リミツトスイツチは、一方では、キヤリジ９が
完全に分離したとき保持部材１２のフレーム１１
によつて作動されるようクレードル１の上部に設
け、他方では、キヤリジ９が完全に押合わされた
とき保持部材１２のフレーム１１により作動され
るようクレードル１に設け、最後にクレードルを
水平または垂直位置に止めるため軸４により作動
されるよう台５上に設けられる。

中間冷凍板即ちスペーサ部材をカートン層の間
でパレツト配置した品物上に置くのに必要な作業
につき以下説明する。

最初の位置で、クレードル１は垂直位置をと
る。パレツト配置した品物の全高は、品物をして
高さ計器を通過せしめることにより測定する。測
定した高さによつてキヤリジ９の向きを決める。
適当な高さへの調節は案内１９上でキヤリジ９を
変位せしめることにより行なう。

パレツト配置した品物は支持平面２上に置き、
クレードル１は水平位置に回わす。キヤリジ９は
脚部２１，２２からなりそしてキヤリジ９の支持
平面は摺動表面として形成しているのでカートン
層１０は山形材の両側面の交差する頂点に向つて
滑り下る。層はかくして不均等に積重ねたパレツ
ト配置した品物が全体的に平らになつて安定化さ
れる。

クレードル１が水平位置に移動する間、保持部
材１２はフレーム１１に対して回動し、最上側の
カートン層１０を支持し、それらのカートンの落
下を防止する。

キヤリジ９は液圧ピストン１８とはさみ機構１
６により案内１９上を滑らされて離される。今や
冷凍板又はスベーサ部材はカートン層１０間にで
きたスペース内に置かれ、同時に冷凍板は棒２０
により支持される。その後、キヤリジは液圧ピス
トン１８をもつ駆動機構により押合わされる。最
後にキヤリジ９はモータ８によりその垂直位置に
上げられ、そこに固定される。この動きの間、保
持部材１２はフレーム１１に対して回転して最上
側のカートン層から開放される。

パレツト配置した品物はこうして中間冷凍板を
配置され、何時でも層分離装置から離して搬出可
能となる。搬出後、層分離装置は上述に従つて次
の作動サイクルを何時でも実施可能となる。

中間冷凍板即ちスペーサ部材を除くための作業
は原則的に全て上記過程に従つて行なう。

本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で種々の設計変更が可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は垂直位置にある層分離装置の背面図、
第２図は垂直位置にある層分離装置の前部斜視
図、第３図は水平位置にある層分離装置の側面
図、第４図は水平位置にある層分離装置の斜視図
で、他側から見て示したもの、第５図は第３図の
線Ｃ―Ｃ上でとつた層分離装置の横断面図、第６
図は第４図の層分離装置を示す図で、層が分離さ
れたカートンを含んでいる状態で示すもの、第７
図と第８図は２つのお互に直角方向で見て示すキ
ヤリジと協働する駆動機構の一部を夫々示す図、
第９図と第１０図は層間に置いた冷凍板用の関連
した支持棒をもつキヤリジの２つのお互に直角を
なす横断面を夫々示す図である。 １…クレードル、２，３…支持体又は支持平
面、４…軸、５…フレーム又は台、６…歯車、８
…モータ、９…キヤリジ、１０…層、１１…フレ
ーム、１２…保持部材、１６…はさみ機構、１７
…連結部、１８…液圧ピストン、１９…案内、２
０…棒、２１，２２…脚部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 品物用の２つの実質的に直角をなす支持体
   ２，３をもつ枢着したクレードル１からなり、前
   記支持体のうちの一方は通常水平支持平面２を構
   成し、他方は垂直支持平面３を構成し、これらの
   平面はクレードル１の旋回運動により品物を交互
   に支持するようになつている如き層状に積重ねた
   パレツト配置した品物類の取扱い装置に於て、支
   持平面３は、前記支持平面２に近づいたり遠ざか
   つたりして動くことができると共に幾つかの層１
   ０をキヤリジ９によつて形成された支持平面によ
   つて支持したときお互に分離させるキヤリジ９の
   形の複数の部材からなり、キヤリジ９は駆動機構
   １６〜１８と協働し、前記駆動機構はキヤリジ９
   間の相互距離が常に同じとなる如き変位運動をキ
   ヤリジ９に与えることを特徴とする取扱い装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の装置に於て、支
   持平面２から見て最外側のキヤリジ９はこれに枢
   着されかつ釣合いおもりを取付けた、積重ねた品
   物のための保持部材１２のためのフレーム１１に
   連結していることを特徴とする装置。 ３ 特許請求の範囲第１項又は第２項記載の装置
   に於て、支持平面２はパレツト１５のための固定
   支持体１４を備え、前記支持体１４はキヤリジ９
   と少なくともほぼ同じ形状をもつことを特徴とす
   る装置。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の装置に於て、駆
   動機構１６〜１８ははさみ機構１６を含み、前記
   はさみ機構の連結部１７はキヤリジ９と協働する
   ことを特徴とする装置。 ５ 特許請求の範囲第４項記載の装置に於て、は
   さみ機構１６はキヤリジ９を駆動するために液圧
   ピストン１８又は類似物により作動されることを
   特徴とする装置。 ６ 特許請求の範囲第１項乃至第５項の何れか１
   項に記載の装置に於て、キヤリジ９はクレードル
   １に固定した共通の案内１９に沿つて変位可能と
   されることを特徴とする装置。 ７ 特許請求の範囲第６項記載の装置に於て、案
   内１９と平行に延びる棒２０はキヤリジ９間にあ
   る品物を支持するためのキヤリジ９の支持平面内
   に配置することを特徴とする装置。 ８ 特許請求の範囲第１項乃至第７項の何れか１
   項に記載の装置に於て、キヤリジ９の支持平面は
   お互に直角をなす２つの脚部２１，２２により構
   成し、前記脚部の一方２２、好適には長い脚部は
   クレードル１の回転軸４又は類似物と30゜乃至45゜
   をなすことを特徴とする装置。 ９ 特許請求の範囲第１項乃至第７項の何れか１
   項に記載の装置に於て、キヤリジ９の支持平面が
   ほぼ半円形横断面をもつことを特徴とする装置。