JPS5916356Y2

JPS5916356Y2 - 物品の段積み装置

Info

Publication number: JPS5916356Y2
Application number: JP1979129075U
Authority: JP
Inventors: 和彦田中
Original assignee: 山下鉄工株式会社
Priority date: 1979-09-17
Filing date: 1979-09-17
Publication date: 1984-05-14
Also published as: JPS5647828U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、方形状物、シート状物等を多数積み重ね状
に積載したパレットを段積みしあるいは段積みの解体を
行なうための物品の段積み装置に関する。

従来、物品たとえば箱形物品、シート体等（たとえば紙
、ダンボール、シート、プレス成形用金属薄板）は、多
数をパレット状に積み重ねてスタック（以下、この明細
書では物品を積み重ねたものをスタックと称する。

）とし、倉庫などに一持格納・保管されているが、この
ような物品を多量に保管するには相当広い床面積を必要
とする。

ところで、このようなスタックは、テ゛イスタッカ−な
どの機械にかけるもの、あるいは輸送などのためにその
高さに制限があり、これを高くすることができない。

そこで、空間を有効利用するためにスタックの段積みが
考えられるが、フォークリフトによらなければならず、
場合によってはフォークノットで高く持ち上げるとスタ
ックが不安定となり、フォークリフトも不安定となって
転倒するなどの危険性があり、極めて非能率的であった
。

この考案は、上記のような実情に鑑みてなされたもので
、スタックの段積み（または段積みされたスタックの解
体など）の作業を円滑かつ確実にして迅速にしかも安全
な取扱いのできる物品の段積み装置を得ることを目的と
するものである。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

なお、この明細書において、前後左右というのは、コン
ベヤの進行方向を基準とし、進行方向側を前、逆方向側
を後と称し、進行方向に向って左側を左、右側を右と称
する。

この考案による装置は、搬送経路Ｃのパレット段積みス
テーションＳに設けられたパレット搬送チェノコンベヤ
１と、このコンベヤ１内に配設されたパレット・リフタ
ー２と、前記ステーションＳの側方に立設されたパレッ
ト支持架台３と、この架台３上に左右方向に移動せしめ
られるフォーク４を備えたパレット支持用のフォーク台
車５と、パレツ）−Ｐの前進を一時停止し、かつ位置決
めするストッパ６とからなっている。

パレット搬送チェノコンベヤ１は、基台７上に所定の間
隔をもって段積みステーションＳを形成すべく前後左右
に立設された主柱８．９．１０．１１に、その前後に
架は渡されたコンベヤ取付部材１２、１３を介して取付
けられている。

コンベヤ１は溝形材からなる左右一対のコンベヤ・フレ
ームＩＡ、ＩＢと、これらに水平軸線を中心として回転
するように取付けられたスプロケット・ホイル１４、１
５．１６．１７．１８．１９．２０と、これらのスプロ
ケット・ボイル１４〜２０に巻き掛けられた無端状のチ
ェノ２１と、コンベヤ・フレームＩＡ、ＩＢ上面に設け
られたチェノ・ガイド・レール２２とからなっている。

スプロケット・ホイル１４．１５は他のスプロケット・
ホイノシ１６〜２０よりも大径で前後端に配され、上端
かコンベヤ・フレーム１Ａ、１Ｂよりも上方に突出と、
ており、他のスプロケット・ホイル１６〜２０はコンベ
ヤ・フレームＩＡ、ＩＢの中央部の上側に設けられた切
欠き部２３の前後および下側に配置され、この切欠き部
２３に後述するパレット・リフター２の案内腕２屯２５
が位置せられたとき、チェノ２１が邪魔にならないよう
になされている。

２６はチェン緊張用のスブロケツＩ・・ホイルである。

２７は駆動軸でこの軸２７の両端部に前記スプロケット
・ホイル１４がそれぞれ枢着されコンベヤ・フレームＩ
Ａ、１Ｂに軸支されており、コンベヤ・フレーム１Ａの
左外側には２個のスプロケット・ホイル２８．２９が取
付けられている。

スプロケツ）・・ホイル２８には、基台７上に設置され
た減速機付コンベヤ駆動モータ３０の出力軸に楔着され
ているスプロケット・ホイル３１との間に伝動チェノ３
２が巻掛けられている。

また、スプロケット・ホイル２９には、両コンベヤ・フ
レームＩＡ。

１Ｂの前端間に軸支された渡すローラ３３のコンベヤ・
フレーム１Ａの左側に突出した軸部３３Ａに楔着されて
いるスプロケット・ホイル３４との間に伝動チェノ３５
が巻掛けられている。

前記パレット・リフター２は、前記コンベヤ・フレーム
ＩＡ、ＩＢの間において基台７に前後方向に架は渡され
た取付ビーム３６．３７上に設けられ、コンベヤ１と干
渉することなく昇降するようにせられている。

このパレット・リフター２は、パンタグラフ式で油圧シ
リンダ装置３８の作動によってそのテーブル２Ａが昇降
せられ、下降限においてテーブル２Ａ上面がコンベヤ１
のフレームＩＡ、ＩＢ上面とはパ同一平面内に位置せら
れるようになっている。

そして、パレット・リフター２のテーブル２Ａの左右両
側面中央部には、案内腕２４．２５が突設せられその端
部には、これに対応して左右両側に立設された案内レー
ル３９．４０の前後面に当接する案内ローラ４１．４２
および左・右両面３９Ａ、４０Ａに当接する左右方向の
案内ローラ４３、４４がそれぞれ枢着されている。

前記案内レール３９．４０は、前記主柱８〜１１の前後
方向中央において基台７上に立設された中間柱４５、４
６の対向面に取付けられており、それぞれ上端部は、主
柱８〜１１の上端前後間に架設された連結部材４７．４
８に固着されている。

そして、案内レール３９．４０には、パレット・リフタ
ー２の上昇限および下降限を検出し、これを停止せしめ
るよう油圧シリンダ装置３８を制御するリミット・スイ
ッチ４９、５０が取付けられている。

前記ストッパ６は、パレット・リフター２の前側に位置
して、前方に倒れるように左右側コンベヤ・フレームＩ
Ａ、ＩＢ間に軸架さメした起伏回動軸５１に回着されて
いる。

この回動軸５１には、起伏作動レバー５２が固着され、
その端部には基台７上に揺動可能に装着したエア・シリ
ンダ装置５３のピストン・ロッド５４端がピン５５によ
り枢着されている。

そして、パレットＰが、段積みステーションＳから送り
出されるときは、ストッパ６が前方に倒れてコンベヤ・
チェノ２１よりも下方に位置せられるようになっている
。

なお、５６はコンベヤ停止用リミット・スイッチ、５７
は段積みステーションＳからのパレツ）Ｐ搬出完了を知
らせ、ストッパ６作動用エア・シリンダ装置５３を起立
作動させるためのリミット・スイッチである。

前記パレット支持架台３は、前記主柱８，１０の左側に
立設された支柱５８．５９上に架は渡された連結部材６
０と、前記連結部材４７とに跨がり、かつ左側に突出し
て設けられている。

このパレット支持架台３の前後には左右方向に延びる溝
形材からなるフォーク台車支持案内レール６１．６２が
対向的に載設され、この支持案内レール６１．６２の対
向溝内に前記フォーク台車５の車輪６３．６４がはまり
こんでいる。

また、パレット支持架台３には、左右両端部に前後方向
に延びるスプロケット・ホイル軸６５．６６が回転自在
に軸架せられ、このスプロケット・ホイル軸６５．６６
の前後端部にそれぞれスプロケット・ホイル６７、６８
．６９．７０が取付けられている。

そして、前側の左右スプロケット・ホイル６７、６８間
には台車牽引チェノ７１が、また後側の左右スプロケッ
ト・ホイル６９．７０間には台車牽引チェノ７２がそれ
ぞれ巻き掛けられ、両チェン７１，７２はアタッチメン
ト７３．７４によりフォーク台車５の下面に連結されて
いる。

前記右側スプロケット・ホイル軸６６には前側スプロケ
ット・ホイル６８寄りにトルクリミッタ−内蔵の被動ス
プロケット・ホイル７５が取付けられ、パレット支持架
台３のすぐ下側に載設された減速機付駆動モータ７６の
出力軸に楔着された駆動スプロケット・ホイル７７から
伝動チェノ７８を介して動力が伝達されるようにせられ
ている。

フォーク台車５の下面には、２本のフォーク４が右側に
突出するように固着されている。

また、前記支持案内レール６１上の左右両端部には、フ
ォーク台車停止用リミット・スイッチ７９゜８０が取付
けられている。

８１はフォーク４に取付けられたパレット・リフター停
止用リミット・スイッチである。

つぎに、搬送経路Ｃに設けられた段積みステーションＳ
に、スタックＳＴが積まれたパレットＰを搬入し、これ
を後続のスタックＳＴ上に段積みする場合について、上
記の装置の作動を説明する。

まず、フォーク台車５が左側に後退した状態で、かつス
トッパ６が第３図のように起立した状態において、搬送
経路Ｃ上をパレット搬送チェノ・コンベヤ１の手前まで
スタックＴＳを載せたパレットＰを送りこみ、ついで、
このコンベヤ１のモータ３０を起動させて、パレットｐ
をステーションＳニ導びき、パレット前端部がストッパ
６に近ヴくとリミット・スイッチ５６によってモータ３
０が停止せられる。

モータ３０の停止信号は同時にパレット・リフター２の
油圧シリンダ装置３８に起動を指令し、パレツ）Ｐはこ
のりフタ−２によって上昇せしめられ、その上昇限にお
いてリフター２により、リミツ）へ・スイッチ４９が作
動せられ、油圧シリンダ装置３８の停止が指令され、同
時にフォーク台車５の駆動モータ７６の始動指令がなさ
れる。

このとき、パレツ）Ｐは上昇限にあって、その下側にフ
ォーク４がちょうど挿入せられるに好適な位置でしかも
、後続のスタックＳＴの上端が衝突しない高さに保持さ
れる。

そして、フォーク台車５が右方向に進行してフォーク４
がパレッ）Ｐの下側に挿入されて右方向移動限において
ツーオーク台車５がリミット・スイッチ８０を作動させ
、このリミット・スイッチ８０の信号によってモータ７
６が停止せられると同時に、パレット・リフター２の油
圧シリンダ装置３８の下降が開始され、パレッ）Ｐはフ
ォーク４によって一時的に支持せられる。

他方、パレツ１へ・リフター２が下降し、その下降限に
おいてリミット・スイッチ５０を作動させ、その信号に
よって油圧シリンダ装置３８が停止せられ、同時にコン
ベヤ１のモータ３０が始動せしめられ、後続のスタック
ＳＴを載せたパレットＰがステーションＳ内に導入され
る。

すると、再びリミット・スイッチ５６が作動せられて前
記モータ３０が停止し、スＩ〜ツバ６によってパレット
Ｐが停止位置決めされ、パレット・リフター２の油圧シ
リンダ装置３８が前記リミット・スイッチ５６に信号に
よって上昇動せしめられる。

そして、スタックＳＴの上面が上方で支持されているパ
レッ）ＰＩ下面に当接してそれをわずかに持ち上げると
、パレッｈＰ１によってリミット・スイッチ８１が作動
せしめられ、油圧シリンダ３８の一ヒ昇動が停止せしめ
られ、パレットＰ１は下側のスタックＳＴ上に段積みさ
れた状態となる。

また、このときのリミット・スイッチ８１の信号によっ
て、フォーク台車５の駆動モータ７６が起動せられて、
フォーク台車５が左方向に後退し、フォーク４がパレッ
トＰ１から抜き出され、フォーク台車５が゛リミツ１−
・スイッチ７９を作動させて、その信号により前記モー
タ７６が停止せられる。

モータ７６の停止と同時に油圧シリンダ装置３８が作動
せしめられ、パレット・リフター２が下降するとともに
、前記リミット・スイッチ７つの信号によってストッパ
６のエア・シリンダ装置５３が作動してスｌ〜ツバ６か
倒伏し、段積みパレツ）Ｐの通過が許容せられる。

パレット・リフター２の下降限においてリミット・スイ
ッチ５０が作動せしめられて、その信号により油圧シリ
ンダ装置３８の作動停止と同時に、コンベヤ１のモータ
３０の始動がなされ、段積みの完了したパレッ）−ＰＩ
。

Ｐは渡すローラ３３を経て前方に配設されたコンベヤ装
置（図示省略）へと送り出される。

このとき、パレットＰによってリミット・スイッチ５７
が作動せしめられ、その信号によってエア・シリンダ５
３が作動されてストッパ６が起立させられるとともに、
コンベヤ１のモータ３０が起動されて、後続のパレット
Ｐが送りこまれる。

このようにして、順次、パレットＰの２段積みが連続的
かつ自動的に行なわれる。

この考案の実施例においては、パレッ）Ｐの２段積みに
ついて説明したが、上記した装置によって３段、４段、
５段と任意に段積みすることができる。

また、この考案の装置に段積みされたパレットをステー
ションに導入し、上記とは逆の順序で段積みを解体する
ことができる。

この考案は、上述のように、多数の物品が積み重ねられ
たスタックＳＴを載せたパレツ）Ｐが移送される搬送経
路Ｃに、スタックＳＴを載せたパレツ）Ｐを複数段に段
積みする段積みステーションＳが設けられ、このステー
ションＳのパレット搬送コンベヤ１間にパレット・リフ
ター２が配設せラレ、前記ステーションＳの側方にパレ
ット支持架台３が立設されるとともにこの架台３上には
、搬送経路Ｃ側に装着されたフォーク４を前記ステーシ
ョンＳ直上に出退せしめるフォーク台車５が配設され、
前記パレット・リフター２のパレット搬送方向下流側に
はパレット位置決め停止用のストッパ６が設けられてい
るので、製品またはその箱詰め物などのスタックを自動
的かつ連続的に複数段に槓むことかでき、段績み作業を
人為操作によることなく円滑・確実かつ迅速にしてしが
も安全に行なうことができて、従来のようにフォーク・
リフト等は全く必要がなく省力化できるとともに、作業
能率の向上が図られ、倉庫またはスタック保管場所を有
効に利用でき、しかも、段積みされたスタックの段積み
解体をも合理的かつ能率的に行なうことができる。

また、パレット・リフター２のテーブル２Ａの左右両側
面中央部には案内腕２４．２５が突設せられ、その端部
にはこれに対応して左右両側に立設された案内レール３
９．４０の前後面に当接する案内ローラ４１，４２およ
び左右両面３９Ａ、４０Ａに当接する左右方向の案内ロ
ーラ４３、４４がそれぞれ枢着せられているので、パレ
ット・リフター２のテーブル２Ａが安定して昇降せられ
、したがって大きな物品の場合でもスタックが揺動した
り崩れたりすることなく安定した段積み・解体を確実に
行なうことができ、スタックの案内枠を主柱上方に設け
る必要がなく、シートあるいは段ボールなどが案内枠に
よって損傷を受けることがない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は平面
図、第２図は第１図のＩＩ −Ｈ線に沿う縦断面図、第
３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う縦断面図で゛あ
る。１・・・・・・パレット搬送チェンコンベヤ、２・・・
・・・パレット・リフター３・・・・・・パレット支
持架台、４・・・・・フォーク、５・・・・・・フォー
ク台車、６・・・・・・パレット位置決め停止用ストッ
パ、Ｃ・・・・・・搬送経路、Ｐ・・・・・・パレット
、Ｓ・・・・・・段積みステーション、ＳＴ・・・・・
スタック。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

多数の物品が積み重ねられたスタックＳＴを載せたパレ
ツ）Ｐが移送される搬送経路Ｃに、スタックＳＴを載せ
たパレットＰを複数段に段積みする段積みステーション
Ｓが設けられ、このステーションＳのパレット搬送コン
ベア１間にパレット・リフター２が配設せられ、前記ス
テーションＳの側方にパレット支持架台３が立設される
とともにこの架台３上には搬送経路Ｃ側に装着されたフ
ォーク４を前記ステーションＳ直上に出退せしめるフォ
ーク台車５が配設され、前記パレット・ノツター２のパ
レット搬送方向下流側にはパレット位置決め停止用のス
トッパ６が設けられ、パレット・リフター２のテーブル
２Ａの左右両側面中央部には案内腕２４．２５が突設せ
られその端部にはこれに対応して左右両側に立設された
案内レール３９、４０の前後面に当接する案内ローラ４
１，４２および左右両面３９Ａ、４０Ａに当接する左右
方向の案内ローラ４３．４４がそれぞれ枢着せられ、コ
ンベア・フレームＩＡ、ＩＢの中央部の上側が切欠かれ
、この切欠き部２３の前後および下側にスプロケツ）
１６．１７．１８が設けられてこれにかけられたチェノ
２１がパレット・リフター２の案内腕２４．２５が位置
せられたときに邪魔にならないようにせられている物品
の段積み装置。