JPS6330310Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等の床面に取付けるフロアーカ
ーペツト取付構造の改良に関するものであつて、
フロアーカーペツト端部の外れを防止すると共
に、取付作業性の良好なフロアーカーペツト取付
構造を提供するにある。

自動車等の床面にフロアーカーペツトを取付け
る場合、従来は第１図に示すように、フロアーカ
ーペツト１の端部に断面Ｌ字状のカーペツトフツ
ク２が取付けられており、該カーペツトフツク２
をロツカーインナーパネル３とロツカーアウター
パネル４とが接合されて形成されているフランジ
５に係止すると共に、前記フロアーカーペツト１
の端部上面から該フロアーカーペツト１をスカツ
フプレート６で押え込むごとき構造が採用されて
いる。

しかし、第１図に示す構造では、スカツフプレ
ート６を組付ける前に、フロアーカーペツト１に
足等が引掛つた場合、カーペツトフツク２が簡単
にフランジ５から外れるため、フロアーカーペツ
ト１に一部浮きを生じたり、またズレを生じ、そ
の都度フロアーカーペツト１の位置ズレを直した
り、またフロアーカーペツト１を平坦に敷き直す
等の手間がかかり、組付け作業性が悪いという欠
点がある。

また、スカツフプレート６を組付けた後でも、
フロアーカーペツト１を強く引張ると、カーペツ
トフツク２がフランジ５から簡単に外れ、フロア
ーカーペツト１に折れ曲がりを生じ外観を損ねる
ばかりか乗車時に不便を生ずる欠点がある。

本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載した
構成とすることにより、フロアーカーペツトの取
付作業性がよく、しかも取付後フロアーカーペツ
ト端部の外れを皆無ならしめたフロアーカーペツ
ト取付構造を得ることができた。

第２図は本考案の一実施例を示したものである
が、次に図示例によつて本考案を説明する。

フロアーカーペツト７端部に取付けられている
フロアーカーペツトフツク８の主体部は、ロツカ
ーインナーパネル９とロツカーアウターパネル１
０とが接合されて形成されているフランジ１１の
ロツカーアウターパネル１０の側面に密接してお
り、さらに該フロアーカーペツトフツク８の主体
部は、該ロツカーアウターパネル１０の面に合致
する形状に折曲された先端部１２に形成されてお
り、該カーペツトフツク８の断面形状はＺ字状と
されており、さらに該先端部１２の先端下側で、
かつ、フロアーカーペツト側に向けて折曲形成さ
れた断面コ字状の爪１３が配設されている。

前記カーペツトフツク８は前記フランジ１１に
密接して係止できるようになつており、他方前記
カーペツトフツク８の爪１３が位置するロツカー
アウターパネル１０の相当位置に孔１４が穿設さ
れている。

さらに、前記カーペツトフツク８は該カーペツ
トフツク８上からフロアーカーペツト７端部を押
え込むためのスカツフプレート１５が取付けられ
ている。該スカツフプレート１５は断面Ｚ字状に
形成されており、その一端１６の先端に爪部１７
が形成されていると共に、その他端１８はロツカ
ーアウターパネル１０と対する面１９と該ロツカ
ーアウターパネル１０の上面との間に、前記カー
ペツトフツク８の厚さに相当する空間２０を設け
て該ロツカーアウターパネル１０に平行に形成さ
れている。

前記スカツフプレート１５は、その内側面２１
が前記カーペツトフツク８の外側面２２と互に密
接するようにされている。なお第２図中符号２３
はロツカーインナーパネル９上に取付けられたプ
ロテクタである。

本考案は以上のごとき構成になるものであつ
て、フロアーカーペツトを取付けるには、フロア
ーカーペツト７を床面（図示省略）上に載置した
後、フロアーカーペツト７の端部をプロテクタ２
３を覆うようにして引き上げ、該端部に取付けら
れているカーペツトフツク８の先端部１２の爪１
３をロツカーアウターパネル１０に穿設した孔１
４に差し込み該孔１４の孔縁で係止すると同時
に、該カーペツトフツク８をフランジ１１に係止
した後、該カーペツトフツク８上からフロアーカ
ーペツト７およびロツカーアウターパネル１０に
跨つてスカツフプレート１５を取付ける。この場
合爪１３がカーペツトフツク８先端部下側に折曲
形成されたものであるため、該スカツフプレート
１５は、その内側面２１及びロツカーアウターパ
ネル１０に対向する面１９とで、前記カーペツト
フツク８主体部の外側面及び先端部１２に密接
し、カーペツトフツク８主体部をロツカーアウタ
ーパネル１０に圧締することができる。

本考案は以上のごとく、カーペツトフツク８に
爪１３を配設し、該爪１３をロツカーアウターパ
ネル１４で係止するため、スカツフプレート１５
を組付ける前であつても、フロアーカーペツト７
の端部がロツカーアウターパネル１０で係止され
ていることとなるから、フロアーカーペツト７の
端部が外れて折り曲がつたり、またフロアーカー
ペツト７の位置ズレ等は、皆無となり、スカツフ
プレート１５等フロアーカーペツト７回りの部品
の組付けが簡単である。

また、カーペツトフツク８の爪１３がロツカー
アウターパネル１０の孔１４に係止する構造であ
るため、ロツカーアウターパネル１０の孔１４を
フロアーカーペツト７の位置合せの組付基準とし
て使用でき、従つてフロント側およびリヤー側の
フロアーカーペツトの合せ部分を正確に合せるこ
とができ、仕上りの整つたフロアーカーペツトた
らしめることができる。

また、カーペツトフツク８はその先端部の爪１
３がロツカーアウターパネル１０の孔１４に係止
されているほか断面Ｚ字状に形成されてスカツフ
プレート１５によつて圧締されて取付けられてい
るからスカツフプレート１５を組付けた後にカー
ペツトフツク８がフランジ１１から外れるおそれ
は皆無である。

従つて、本考案ではスカツフプレート１５に限
られずフロアーカーペツト７回りに取付ける他の
部品によつても簡単に取付けることができる。

以上のごとく本考案はフロアーカーペツト端部
に取付けているカーペツトフツクに爪を配設し、
該爪をロツカーアウターパネルに穿設した孔に差
し込んで係止するものであるから、スカツフプレ
ート等のフロアーカーペツト回りの部品を組付け
る前でもフロアーカーペツトの端部の折れ曲がり
やフロアーカーペツトの位置ズレ等は皆無であ
り、従つてフロアーカーペツト回りの部品の組付
けが簡単であるばかりか、ロツカーアウターパネ
ルに穿設した孔をフロアーカーペツトの位置合せ
組付基準とすることができるから、フロアーカー
ペツトを正確に取付けることができる。

また、カーペツトフツクの爪がロツカーアウタ
ーパネルの孔に係止できるから、フロアーカーペ
ツト取付後該フロアーカーペツト端部の外れは皆
無である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフロアーカーペツトの取付状態
を示す要部断面図、第２図は本考案の一実施例の
取付状態を示す要部断面図である。 ７：フロアーカーペツト、８：カーペツトフツ
ク、９：ロツカーインナーパネル、１０：ロツカ
ーアウターパネル、１１：フランジ、１２：カー
ペツトフツク先端部、１３：カーペツトフツクの
爪、１４：ロツカーアウターパネルに穿設した
孔、１５：スカツフプレート、１７：スカツフプ
レートの爪部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロアーカーペツト端部に取付けられているカ
   ーペツトフツクが、該フロアーカーペツト端部か
   らロツカーインナーパネルとロツカーアウターパ
   ネルとが接合されて形成されているフランジのロ
   ツカーアウターパネル側の側面に密接している主
   体部と、さらに該主体部からロツカーアウターパ
   ネル面に延出する先端部とからなる断面Ｚ字状に
   形成されていると共に、該カーペツトフツク先端
   部に、先端下側で、かつフロアーカーペツトに向
   けて折曲形成された断面コ字状の爪が配設されて
   おり、他方ロツカーアウターパネルに前記カーペ
   ツトフツク先端部に形成されている前記爪を差し
   込み係止できる孔が穿設され、該爪が孔縁に嵌着
   係止されており、さらにフロアーカーペツト端部
   からカーペツトフツクに密接し、かつロツカーア
   ウターパネル面に至る間に跨つてスカツフプレー
   トが取付けられて、前記カーペツトフツク主体部
   がスカツフプレートで圧締されていることを特徴
   とするフロアーカーペツト取付構造。