JPS63202682A - 感圧性接着剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、炭素数が２〜８又は１２〜２２の脂肪族基を
有する２系統のアクリル酸系エステルを成分とするアク
リル系共重合体からなり、表面保護材の形成に好適な易
再剥離型の感圧性接着剤に関する。

従来の技術及び問題点 フィルムやシート等の薄葉体からなる基材に感圧性接着
剤層を付設してなる表面保護材の形成に用いる感圧性接
着剤としては、ゴム系のものでは亜考枯妊小市」絃搏　
１間（外ｌ−少又すｆ広マ々＋ｌ市互のものが一般であ
る。しかし、アクリル系感圧性接着剤にあってもコール
ドフロー等により接着面積が増大して被着体に対する接
着力が経日的に上昇するという、要求特性の−である再
剥離性に難点を有している。再剥離性に乏しいと、表面
保護材を再剥離する際に破れたり、糊残りを生じやすく
作業効率低下の原因となりやすい。

そのため、アクリル系感圧性接着剤における再剥離性の
克服を目的としたもの、例えばブルーミング層を形成さ
せて接着力の上昇を抑えるべく低分子量の界面活性剤を
配合したもの（特公昭５１−２００５３号公報）や、架
橋剤で架橋してコールドフローを抑制すべ（官能基を有
するアクリル系化合物を共重合させたもの（特公昭５Ｂ
−３３９０９号公報）、あるいは離型効果を有するポリ
マを配合したもの（特公昭５８−４５９９１号公報、同
６０−３６２３５号公報）などが提案されている。

しかしながら、従来のいずれのアクリル系感圧性接着剤
にあっても、表面張力の高い被着体に対する再剥離性に
は問題点があった。すなわち、例えばポリカーボネート
板のように表面張力が４０ｄｙｎ／　ｃｒａ以上の被着
体に貼着した場合、初期接着状態の維持性に劣って接着
力が経日的に上昇し、再剥離性が困難になる問題点を有
していた。

問題点を解決するための手段 本発明者は上記の問題点を克服し、表面張力の高い被着
体に対しも接着力上昇の抑制効果に優れるアクリル系感
圧性接着剤を開発するために鋭意研究を重ねた結果、特
殊なアクリル酸系エステルを成分とするアクリル系共重
合体を用いることによりその目的を達成しうろことを見
出し、本発明をなすに至った。

すなわち、本発明は、アクリル酸系エステルと官能基を
有するアクリル系化合物からなるアクリル系共重合体を
架橋剤で架橋処理してなり、前記アクリル系共重合体が
炭素数２〜８の脂肪族基を有するアクリル酸系エステル
又は／及び炭素数１２〜２２の脂肪族基を有するアクリ
ル酸系エステルを成分とし、かつ炭素数２〜８の脂肪族
基を有するアクリル酸系エステル成分１００重量部あた
り、炭素数１２〜２２の脂肪族基を有するアクリル酸系
エステル成分を５〜１５０！ｉ量部含有することを特徴
とする感圧性接着剤を提供するものである。

作用 炭素数２〜８の脂肪族基を有するアクリル酸系エステル
と、炭素数１２〜２２の脂肪族基を有するアクリル酸系
エステルとを上記の使用割合で併用することにより、耐
候性、透明性に優れると共に、被着体に対する初期接着
力及びこの初期接着状態の維持性に優れる、ひいては再
剥離性に優れる感圧性接着剤とすることができる。

発明の構成要素の例示 本発明の感圧性接着剤は、アクリル酸系エステルと官能
基を有するアクリル系化合物を成分とするアクリル系共
重合体を架橋処理したものである。

そのアクリル酸系エステルとしては２系統のものが用い
られる。その−は、例えばアクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸２−エチルヘキシル、メタクリル
酸ラウル、メタクリル酸ブキ１し　ゼ々々ｌル百台９−
Ｔ手ルヘ車Ｓノルかνで什表される炭素数が２〜８の脂
肪族基を有するアクリル酸系エステルである。他の−は
、例えばアクリル酸ラウリル、アクリル酸トリデシル、
アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタク
リル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリルなどで代表
される炭素数が１２〜２２の脂肪族基を有するアクリル
酸系エステルである。

官能基を有するアクリル系化合物は架橋性を付与するた
めのものであり、公知のものを用いつる。

その代表例としてはアクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸２−ヒドロキシエチル、メタクリル酸２−ヒドロキ
シエチル、アクリルアミド、アクリロニトリルなどをあ
げることができる。

官能基を有するアクリル系化合物の使用量は、アクリル
酸系エステル１００重量部あたり０．１〜１０重量部が
適当である。その使用量が０．１重量部未満では得られ
る感圧性接着剤が架橋不足で再剥離性に乏しくなるし、
１０重量部を超えると得られる感圧性接着剤が架橋過多
で被着体に対する初期接着力に乏しくなる。

本発明で用いるアクリル系共重合体は、炭素数２〜８の
脂肪族基を有するアクリル酸系エステルの１種又は２種
以上と、炭素数１２へ・２２の脂肪族基を有するアクリ
ル酸系エステルの１種又は２種以上と、官能基を有する
アクリル系化合物の１種又は２種以上との共重合体とし
て一括に構成してもよい。この場合には、得られた共重
合体をそのまま単独で本発明の感圧性接着剤におけるア
クリル系共重合体として用いることができる。

一方、アクリル系共重合体は炭素数２〜８の脂肪族基を
有するアクリル酸系エステルの１種又は２種以上と、官
能基を有するアクリル系化合物の１種又は２種以上との
共重合体、あるいは炭素数１２〜２２の脂肪族基を有す
るアクリル酸系エステルの１種又は２種以上と、官能基
を有するアクリル系化合物の１種又は２種以上との共重
合体として構成してもよい。すなわち、前記した２系統
のアクリル酸系エステルを別個に用いたアクリル系共重
合体として構成してもよい。この場合には、それぞれの
アクリル系共重合体が混合使用される。

なお、この混合方式と上記した一括共重合方式の併用系
として構成することもできる。

前記した一括共重合方式又は混合使用方式等のいずれの
場合においても、感圧性接着剤における炭素数１２〜２
２の脂肪族基を有するアクリル酸系エステル成分の含有
量は、炭素数２〜８の脂肪族基を有するアクリル酸系エ
ステル成分１００重量部あたり、５〜１５０重量部であ
ることが必要である。

その含有割合が５重量部未満であると得られる感圧性接
着剤が再剥離性に乏しくなるし、他方１５０重量部を超
えると得られる感圧性接着剤が接着力に乏しくなり、自
然剥離するようなものになる場合もある。

なお、アクリル系共重合体の重量平均分子量としては約
４０万〜約９０万が適当である。

本発明の感圧性接着剤は、上記したアクリル系共重合体
を架橋剤で架橋処理したものである。用いる架橋剤につ
いて特に限定はなく、例えばポリイソシアネート、メラ
ミン樹脂、金属塩等で代表される公知のものを用いつる
。架橋剤の配合量は通例であってよく、一般にはアクリ
ル系共重合体１００重量部あたり０．５〜１５重量部が
適当である。

なお、本発明の感圧性接着剤においては必要に応じ、例
えば充填剤や酸化防止剤などの常用配合剤を添加するこ
とは支障ない。

本発明の感圧性接着剤は例えば粘着テープ等などの通例
の用途のほか、表面保護材などのように、金属板やプラ
スチック板あるいはガラス板や合板などで代表される被
着体に一旦貼着したのち再剥離する必要のあるものに好
ましく用いられる。なお、支持基材の薄葉体としてはプ
ラスチック、紙、布、金属箔などからなるものが一般に
用いられる。

ポリエチレンやポリプロピレン等の非極性物質からなる
薄葉体の場合には、コロナ放電処理等の表面処理を施す
ことが好ましい。

発明の効果 本発明の感圧性接着剤は、炭素数２〜８又は１２〜２２
の脂肪族基を有するアクリル酸系エステルを用いたアク
リル系共重合体を成分とするので、初ｗ４培若働に優わ
ス、ｂ−ｉｔ二培若力の杯日蛮什力（１１１ホく、初期
接着状態の維持性に優れている。

その結果、表面張力の高い被着体に貼着した場合にも再
剥離、殊に時間が経過した後における再剥離を容易に行
うことができ、その剥離作業を能率的に行うことができ
る。

実施例 実施例１ アクリル酸ｎ−ブチル１００部（重量部、以下同様〉、
メタクリル酸ラウリル１０部及びアクリル酸１部をトル
エンからなる溶剤中で、アゾビスイソブチロニトリル０
．２部を開始剤として共重合処理して得た重量平均分子
量６５万（ゲルパーミェーションクロマトグラフィーに
よるポリスチレン換算に基づく。）のアクリル系共重合
体１００部（固形分）にポリイソシアネート５部を加え
て架橋処理し、感圧性接着剤を得た。

実施例２ メタクリル酸ラウリルに代えてメタクリル酸ステアリル
３０部を用いたほかは実施例１に準じて感正性接着剤を
得た。なお、アクリル系共重合体の重量平均分子量は５
２万であった。

実施例３ メタクリル酸ステアリルの使用量を１３０部としたほか
は実施例２に準じて感圧性接着剤を得た。

なお、アクリル系共重合体の重量平均分子量は４５万で
あった。

実施例４ アクリル酸２−エチルヘキシル１００部、メタクリル酸
ステアリル１００部、アクリル酸２−ヒドロキシエチル
１部及びアクリル酸１部を用いて実施例１に準じ感圧性
接着剤を得た。なお、アクリル系共重合体の重量平均分
子量は５０万であった。

実施例５ アクリル酸２−エチルヘキシル１００部とアクリル酸２
−ヒドロキシエチル０．５部とアクリル酸０．５部の組
合せ、又はメタクリル酸ステアリル１００部とアクリル
酸２−ヒドロキシエチル０．５部とアクリル酸０．５部
の組合せで実施例４に準じてそれぞれ別個に共重合処理
し、得られた２種類のアクリル系共重合体５０部〈固形
分）ずつを混合し、これにポリイソシアネート５部を加
えて架橋処理し感圧性接着剤を得た。なお、アクリル系
共重合体のＭ量平均分子量は前者で６８万、後者で４４
万であった。

比較例１ アクリル酸２−エチルヘキシル１００部とアクリル酸１
部のみを用いたほかは実施例４に準じて感圧性接着剤を
得た。なお、アクリル系共重合体の重量平均分子量は６
３万であった。

比較例２ メタクリル酸ラウリル１００部とアクリル酸１部のみを
用いたほかは実施例１に準じて感圧性接着剤を得た。な
お、アクリル系共重合体の重量平均分子量は４５万であ
った。

比較例３ メタクリル酸ラウリルの使用量を３部としたほかは実施
例１に準じて感圧性接着剤を得た。なお、アクリル系共
重合体の重量平均分子量は６５万であった。

比較例４ メタクリル酸ラウリルの使用量を１８０部としたほかは
実施例１に準じて感圧性接着剤を得た。なお、アクリル
系共重合体の重量平均分子量は５８万であった。

評価試験 実施例、比較例で得た感圧性接着剤を厚さ５０−のポリ
エステルフィルムの片面に乾燥後の厚さが２０μｍとな
るように均一に塗布し、約１３０℃で３分間乾燥させて
接着シートを得た。

得られた接着シートの幅２Ｏｎ＋ｎ＋ものをその感圧性
接着剤層を介して２０℃の雰囲気下、ステンレス板（Ｓ
ＵＳ　３０４ＢＡ、表面張力３２ｄｙｎ／　０１１１　
）　、ポリカーボネート板（表面張力４７　ｄ　ｙ　ｎ
　／　ａｍ　）又は硬質ポリ塩化ビニル板（表面張力４
９ｄｙｎ　／　ｃｍ　）に貼着した。

そして、貼着後３０分経過したもの（初期物）、又は貼
着した状態で６０℃下に２日間保存したのち２０℃下で
２時間放置して冷却したちのく保存物）につき、ＪＩＳ
　　Ｚ　　０２３７に準じて接着力を測定したく１８０
度ビール、剥離速度３００ｍｍ／分）。

結果を表に示した。

零１ニステンレス板 本２：ポリカーボネート板 ネ３：硬質ポリ塩化ビニル板 ※：少し浮いた状態 なお、表中の測定値の単位はｇ／２０＋１０１１である
。

表より、炭素数が２〜８の脂肪族基を有するアクリル酸
系エステルの単独系（比較例１）では接着力の経日変化
が大きくて再剥離性に劣り、炭素数が１２〜２２の脂肪
族基を有するアクリル酸系エステルの単独系（比較例２
）では接着力に乏しくて浮き現象などとして自然剥離す
るが、併用系とした本発明の場合には満足できる初期接
着力及び表面張力の高いものに対しても接着力の経口変
化が小さくて再剥離性に優れる、ことがわかる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、アクリル酸系エステルと官能基を有するアクリル系
   化合物からなるアクリル系共重合体を架橋剤で架橋処理
   してなり、前記アクリル系共重合体が炭素数２〜８の脂
   肪族基を有するアクリル酸系エステル又は／及び炭素数
   １２〜２２の脂肪族基を有するアクリル酸系エステルを
   成分とし、かつ炭素数２〜８の脂肪族基を有するアクリ
   ル酸系エステル成分１００重量部あたり、炭素数１２〜
   ２２の脂肪族基を有するアクリル酸系エステル成分を５
   〜１５０重量部含有することを特徴とする感圧性接着剤
   。 ２、アクリル系共重合体が炭素数２〜８の脂肪族基を有
   するアクリル酸系エステルと炭素数１２〜２２の脂肪族
   基を有するアクリル酸系エステルとを共重合成分として
   含有するものである特許請求の範囲第１項記載の感圧性
   接着剤。 ３、炭素数２〜８の脂肪族基を有するアクリル酸系エス
   テルを成分とするアクリル系共重合体と、炭素数１２〜
   ２２の脂肪族基を有するアクリル酸系エステルを成分と
   するアクリル系共重合体との混合物を用いてなる特許請
   求の範囲第１項記載の感圧性接着剤。 ４、薄葉体からなる基材に感圧性接着剤層を付設してな
   る表面保護材の状態にある特許請求の範囲第１項記載の
   感圧性接着剤。