JPS6318246B2 - - Google Patents

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JPS6318246B2
JPS6318246B2 JP54139666A JP13966679A JPS6318246B2 JP S6318246 B2 JPS6318246 B2 JP S6318246B2 JP 54139666 A JP54139666 A JP 54139666A JP 13966679 A JP13966679 A JP 13966679A JP S6318246 B2 JPS6318246 B2 JP S6318246B2
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JP
Japan
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signal
head
counter
circuit
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JP54139666A
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English (en)
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JPS5665332A (en
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Masayuki Takano
Sadao Hosoi
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to AU63519/80A priority patent/AU541171B2/en
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Priority to AT0528780A priority patent/AT384139B/de
Priority to US201051A priority patent/US4356522A/en
Priority to DE19803040527 priority patent/DE3040527A1/de
Priority to FR8023141A priority patent/FR2469072A1/fr
Priority to GB8034768A priority patent/GB2063518B/en
Priority to NL8005930A priority patent/NL8005930A/nl
Publication of JPS5665332A publication Critical patent/JPS5665332A/ja
Publication of JPS6318246B2 publication Critical patent/JPS6318246B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes
    • G11B5/588Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes by controlling the position of the rotating heads

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は複数の回転磁気ヘツドが電気―機械
変換素子を介して回転ドラムに取付けられた構造
を有する磁気記録再生装置に関する。
磁気記録再生装置(以下VTRと云う)におい
ては複数例えば2個の回転磁気ヘツド(以下単に
ヘツドと云う)が回転ドラム又は回転板に対して
等角間隔(この場合は180゜)を保持した状態で取
付けられ、回転ドラムの回転に伴つて磁気テープ
に対して交互に信号を記録し、又は磁気テープよ
り交互に信号を再生するを普通としている。
ところで再生時において、これらヘツドを記録
トラツクに対して正確にトレース(スキヤン)さ
せる為に、これらヘツドをバイモルフ板等の電気
―機械変換素子(以下バイモルフ板と云う)を介
して回転ドラムに取付けて置き、再生時にこのバ
イモルフ板の両面に被着した電極に駆動信号を供
給することによりこれを駆動(偏移)させてヘツ
ドが自動的に記録トラツク上をトレースするよう
になすことが提案されている。
第1図乃至第4図についてこれを説明すると、
1は基板、2は回転磁気ヘツド装置(回転ドラ
ム)の全体を示し、3はその上ドラム、4は下ド
ラム、5はそのモータ等の駆動機構である。そし
て本例では下ドラム4は基板1上に固定され、上
ドラム3のみが回転するようになされている。6
a及び6bは一対のヘツド(回転磁気ヘツド)で
あり、夫々バイモルフ板7a及び7bを介して上
ドラム3に取付けられている。勿論この場合の両
者の角間隔は180゜に選ばれている。尚8は下ドラ
ム4に取付け又は形成されたテープ案内ガイド、
9はコントロール(CTL)パルス用磁気ヘツド、
10は磁気テープを示し、回転ドラム2に対して
180゜より少し大きい角範囲にわたつて巻き付けら
れた状態で移送されるようになされている。従つ
て第1図に示す角θ1がヘツド6a,6bのテープ
に対する対接区間、θ2が非対接区間となる。
第3図は磁気テープ10の記録トラツクを示す
もので、トラツク11aはヘツド6aにより、ト
ラツク11bはヘツド6bにより夫々記録された
ものとする。PctはCTLパルスを示す。
このような装置において、再生時にヘツド6
a,6bのトラツク11a及び11bに対するト
レース位置ずれを検出して、これに対応した駆動
信号をバイモルフ板7a,7bに供給し、よつて
ヘツド6a及び6bの高さ(即ち上ドラム3のヘ
ツド取付面よりの高さ)を変えることによつてノ
ーマルな再生モードは勿論のこと、その他の種々
の再生モード即ち種々のテープスピードに対して
も、回転磁気ヘツドがほぼ正確にテープ上の記録
トラツク11a及び11bをトレースでき、従つ
てガードバンドノイズを含まない再生画像を得る
ようになすことができる。
この場合、バイモルフ板7a及び7bに供給さ
れる信号は、磁気テープ10の移送速度(テープ
スピード)、CTLパルス等からの情報信号によつ
て予め設定されたものであり、しかもヘツド6a
又は6bがトラツク11a又は11bよりの信号
の再生中ではバイモルフ板7a又は7bへの駆動
信号は閉ループによるフイードバツク信号によつ
て適切な値に制御されているが、このヘツド6a
又は6bのテープ10との非対接区間では上述し
た情報信号からの開ループの制御しか受けなくな
るので、バイモルフ板が情報信号のみによつて駆
動され、ヘツド6a又は6bがトラツク11a又
は11bをトレースする初めの位置で大きなトレ
ース誤差を生じ易くなる欠点がある。
この状態を例えばスチル画像を再生する場合に
ついて説明すると、スチル再生ではヘツド6a及
び6bは例えば第3図の点線に示す軌跡12上を
トレースすることになり、本来トレースせねばな
らないトラツクとは角θ0の誤差を有することにな
るので、このまゝではノイズが生じてしまう。よ
つてこの場合、ヘツド6aのみについて見ると第
4図Aに示すように傾斜信号S0をバイモルフ板7
aに供給することによつてヘツド6aの高さを時
間と共に変更させ、このような動作をヘツド6a
のテープ対接区間θ1毎にくり返すことによりヘツ
ド6aを正確にトラツク11a又は11b上をト
レースさせることができる。第4図A及びBにお
いては横軸に時間を採り、A図では縦軸にバイモ
ルフ板7aの駆動信号の電圧Vを、B図では縦軸
にバイモルフ板7aの先端の偏移量(正確にはヘ
ツド6aの高さの偏移量)δを採つて示してい
る。そしてこの場合のV0は第3図において矢印
で示す偏移量δ0に対応して与えられる。尚第4図
においてτ1及びτ2は夫々1フイールド期間を示
し、τ1はヘツド6aの再生期間、τ2は同ヘツド6
aのフライバツク期間であり、且つヘツド6bに
よる再生期間、τ3(=τ1+τ2)は回転ドラム2の
1回転期間である。尚ヘツド6bは上述と1フイ
ールド分遅れた周期をもつて同様の動作をすれば
よい。
尚以上はスチルモードの場合について説明した
が、スローモード等のテープのノーマルスピード
以外の場合でも同様にテープスピードに応じた傾
斜信号S0をバイモルフ板7a及び7bに夫々供給
するものである。ところでスローモードを例にと
つて見ると、上述したように傾斜信号S0のバイモ
ルフ板への供給によつて、ヘツドをトラツクに合
せてトレースさせるようになすことは可能となる
が、各ヘツドの各トラツクへのトレース開始点に
おけるミストラツキングが生じるのは回避できな
い。
今テープスピードがノーマル時の1/3であるス
ローモードについて第6図を用いて説明すると、
第6図Aの11a及び11bは上述した記録トラ
ツク、PctはいわゆるCTLパルスである。又第6
図D及びEは回転ドラム2の回転に応じて得られ
るパルス(一般にはPGより得られる)をもつて
形成されたスイツチングパルスでありパルスPx
のオン「1」の期間でヘツド6aより、又パルス
Pyのオン「1」の期間でヘツド6bより夫夫再
生信号が得られるものとする。すると、時点t11
〜t12において先ずヘツド6aは第6図Aの最左
端のトラツク11aをトレースするが、時点t12
〜t13間においてはヘツド6bが点線で示す軌跡
55を、時点t13〜t14間においてはヘツド6aが
点線で示す軌跡57を、時点t14〜t15間において
はヘツド6bがトラツク11bを夫々トレースす
るようになり、即ち時点t12〜t13間、t13〜t14間と
で夫々ミストラツキングを生ずる。
これを回避する為には時点t12〜t13間でトレー
スするヘツド6bを予め矢印56で示す方向に且
つその大きさ丈け偏移させてやればよく、又時点
t13〜t14間でトレースするヘツド6aを予め矢印
58で示す方向に且つその大きさ丈け偏移させて
やればよい。
この為、本出願人は先に第5図に示す予想電圧
発生回路15を提案した。以下これについて説明
すると、CTLヘツド9よりのCTL信号Pctは増幅
器46により適当に増幅されてアツプダウンカウ
ンタ47のロード端子に供給され、一方VTRの
キヤプスタン(図示せず)には周波数発電機
(FG)48が取付けられており、これよりの信号
(パルス)が増幅器49にて増幅されてカウンタ
47のクロツク信号入力端子に供給される。よつ
てこのFG48からのパルスのくり返し周波数は
テープスピードに対応する。尚50はテープのホ
ワード及びリバースに基ずいて加算指令信号又は
減算指令信号が供給される入力端子であり、これ
はカウンタ47のアツプダウン信号入力端子に接
続される。
第6図AにおいてはCTLパルスPctとトラツク
11a,11bとの状態を示し、同Bはこの
CTLパルスPctに対するFGパルスPfg(キヤプスタ
ンの回転に関連して得られるパルス)の関係を示
す。そしてFGパルスPfgは通常の再生モードでは
900Hzのくり返し周波数を有し、且つCTLパルス
Pctに対してその1周期内即ち映像信号の1フレ
ーム内で30個のパルスを有する。この1フレーム
内のパルスの数はテープスピードには無関係であ
る。
上述のカウンタ47よりの出力はD―A(デジ
タルアナログ)変換器51に供給され、これより
第6図Cに示す階段波状の信号S5を生ずる。そし
てノーマルな再生状態において各ヘツド6a及び
6bの各トラツク11a及び11bに対するトレ
ース開始時点例えば時点t11が階段波状信号S5
ほぼ中間附近の高さ(レベル)と時間的に一致す
るように、この信号S5の位相が選ばれているもの
とする。このような階段波状信号S5はサンプリン
グホールド回路52a及び52bに供給され、そ
れらの出力が端子53a及び53bを通じて夫々
バイモルフ板7a及び7bに供給される。一方こ
れらのサンプリングホールド回路52a及び52
bには第6図D及びEに示すスイツチングパルス
Px及びPyが夫々端子54a及び54bを通じて
供給される。尚本例は上述したようにテープスピ
ードがノーマル状態の1/3の場合である。従つて
CTLパルスPctの1周期間でこのスイツチングパ
ルスPx及びPyは3サイクルとなる。そしてスイ
ツチングパルスPxのオンの期間(1の期間)で
ヘツド6aがテープ10と対接し、且つサンプリ
ングホールド回路52aがホールドされ、パルス
Pyのオン期間(1の期間)でヘツド6bがテー
プ10と対接し、且つサンプリングホールド回路
52bがホールドされ、階段波状信号S5は、パル
スPx及びPyの夫々の立上り時点において夫々サ
ンプリングされるものとする。
この第6図においてヘツド6aのトレースが開
始される時点t11では、パルスPxによつてサンプ
リングされた信号S5は、階段波(信号S5の振幅)
のほぼ中央にあり、この位置の電圧を予想電圧の
基準電圧(例えば0電圧)とすると、バイモルフ
板7aには予想電圧0が供給されることになり、
よつてこの場合はバイモルフ板7aは何ら偏移さ
れることはない。従つてこの時点t11ではバイモ
ルフ板7aのヘツド6aは元位置からテープ10
との対接を開始し、これによりヘツド6aはちよ
うどトラツク11a上をトレースし始めるように
なる。そして爾後は上述した制御信号S0がこのバ
イモルフ板7aに供給されて確実にトラツク上を
トレースする。
このようにして時点t11〜t12間でヘツド6aに
よる信号の再生を終了すると、時点t12よりヘツ
ド6bのトレースが開始されることになる。とこ
ろでパルスPyの立上り時点(時点t12)において
信号S5がサンプリングホールド回路52bにてサ
ンプリングされるので、これより得られる信号S5
即ち予想電圧がバイモルフ板7bに供給され、よ
つてこのバイモルフ板7bがそのサンプリングさ
れた信号S5の極性(例えば+)に基ずいてこの場
合は矢印56方向(例えば正方向)に、且つ信号
S5の大きさV1に対応した分丈け偏移する。従つ
てヘツド6bはこの場合はトラツク11a上をト
レースし始める。そして以後は上述した制御信号
S0がこのバイモルフ板7bに供給されて確実にト
ラツク上をトレースする。
次に時点t13〜t14間では再びヘツド6aによる
トレース期間に入るが、時点t13ではサンプリン
グホールド回路52aによりサンプリングされた
信号S5は第6図Cに示すように−V2となり、よ
つてこの電圧がバイモルフ板7aに供給されるの
で、この場合はこのバイモルフ板7aが負方向に
且つ信号V2の大きさに対応して偏移し、よつて
ヘツド6aはトラツク11b上をトレースするこ
ととなる。
時点t14ではサンプリングホールド回路52b
にてサンプリングされた電圧が0(基準電圧)と
なり、以後同様の動作をくり返して行うので、各
ヘツド6a及び6b共にそのトレース開始前で予
想電圧が供給され、トレース開始時より、ほぼ確
実なトレースをなさしめることができる。第6図
Fはこのようにしてサンプリングホールド回路5
2a,52bより得られる電圧を互に連続して表
わしたものである。
このようにして予想電圧を得ることはできる
が、第6図よりして明らかなように、これらの予
想電圧は各ヘツド6a及び6bのトレース開始の
直前にならないと得られない為と、バイモルフ板
7a及び7bの応答特性が悪い為とによつて、ト
レース開始前では完全なトラツキングが得られな
い欠点がある。
この発明はこのような欠点を回避し、ある一の
ヘツドのテープとのトレースが終了する時点にお
いて、そのヘツドが次回トレースすべき位置(高
さ)を検出し、即ち予想を得るようになし、その
ヘツドのテープとの非対接期間においてそのヘツ
ドのバイモルフ板に上述した予想電圧を供給し
て、そのヘツドが次回においてトレースすると
き、そのトレース開始時点でミストラツキング又
は大きなミストラツキングを生じないようにした
ものである。
以下この発明による装置を第7図以下について
説明するに、先ず第7図及び第8図について、ヘ
ツド6aのトレース開始時点t0より次回のトレー
ス開始時点t5迄にバイモルフ板7aに印加される
種々の信号の発生回路(第7図)と、その信号波
形及びバイモルフ板7aの動き(第8図A及び
B)を説明する。
13は再生制御信号S1を発生する制御信号発生
回路、14はバイモルフ板のヒステリシスに基ず
く機械的残留歪分(仮りに歪と云う)を消去する
為の信号S2を発生する回路であつて消歪信号発生
回路とする。15はこの発明による予想電圧S3
発生回路、16はヘツド6a及び6bの位置決め
電圧S4の発生回路である。そして切換スイツチ1
7を有し、VTRの再生モードでは予想電圧発生
回路15よりの電圧がスイツチ17の再生側接点
Pを通じてスイツチ回路18に供給され、記録モ
ードでは位置決め電圧発生回路16よりの電圧が
スイツチ17の記録側接点Rを通じてスイツチ回
路18に供給されるようになされ、更に垂直同期
パルス又は擬似垂直同期パルスPVDが入力端子1
9よりタイミング信号発生回路20に供給され、
この回路20より種々のタイミングパルスが得ら
れてこれがスイツチ回路18に供給され、こゝに
おいて再生制御信号発生回路13、消歪信号発生
回路14及びスイツチ17の可動接点17aより
夫々得られた信号が適当な時間及び時点において
バイモルフ板7aに供給されるようになされてい
る。バイモルフ板7bに対しても同様である。
第8図を参照してこれらの各回路よりの信号S1
〜S3及びスイツチ回路18によるバイモルフ板7
aへの供給時点を説明する。
先ず再生時即ちスイツチ17が接点P側に切換
つているものとする。時点t0〜t1間は再生制御信
号発生回路13よりの信号S1がスイツチ回路18
を通じてバイモルフ板7aに供給される。この制
御信号S1はテープスピードがノーマル状態以外の
スピードのとき、例えば第3図で説明した角θ0
丈け補正する為の補正電圧(これはテープスピー
ドにより予め決まる第4図Aで説明した傾斜電
圧)と共に更にウオーブリングの為の信号を加算
したものであり、このウオーブリング信号として
は720Hzの正弦波信号を使用することができる。
時点t1においてバイモルフ板7aへの制御信号
は遮断され、時点t2〜t4間即ちヘツド6aのテー
プ10との非対接区間(フライバツク期間)で消
歪信号発生回路14よりの消歪信号S2がスイツチ
回路18を通じてバイモルフ板7aに供給され
る。更に時点t4〜t5間においてこの発明による予
想電圧発生回路15よりの予想電圧(信号S3)が
スイツチ回路18を通じてバイモルフ板7aに供
給される。
尚記録時には位置決め電圧発生回路16よりの
位置決め電圧(信号S4)が切換スイツチ17の記
録接点R―スイツチ回路18を通じてバイモルフ
板7aに供給される。この信号S4がバイモルフ板
7aに供給される時点は、第1図に示す角θ4の範
囲内である。この詳細は後述する。
先ず上述した信号S1の再生制御信号発生回路1
3について説明すると、第9図に示すように周波
数fc(fcは例えば720Hz)を有するウオーブリング
信号SSを発生する発振器21よりの信号が加算回
路22を通じてバイモルフ板の駆動回路23に供
給され、こゝにおいて増幅されてバイモルフ板7
aに供給される。この発振器21は後述する基準
信号発振器よりの信号によりロツクされるものと
する。
一方バイモルフ板7aにはその偏移量を検出す
る偏移量検出素子例えばストレンゲージ24が取
付けられており、その出力は増幅器25に供給さ
れて基準信号となされ、これがバンドパスフイル
タ26に供給され、こゝにおいて上述した周波数
fcのみを取出すようにしている。更にバイモルフ
板7aの先端に取付けられたヘツド6a(回転磁
気ヘツド)より再生される映像信号が増幅器27
にて増幅され、その一部がイコライザ28を通じ
て復調器29に伝送され、出力端子30に復調さ
れた信号が得られるようになされると共に、他の
一部が再生映像信号のエンベロープ検波回路31
に供給されて、そのエンベロープが取出され、こ
れがバンドパスフイルタ32に供給されて上述し
た周波数fc成分のみを取出すようにしており、更
にこれらフイルタ26及び32よりの出力が乗算
回路即ち同期検波回路33に供給されて同期検波
され、その出力が更に加算回路22において上述
した発振回路21よりの信号SSに加算されるよう
になされている。又この加算回路22には第4図
Aで説明した傾斜信号の発生回路34よりの傾斜
信号S0が加算されるようになされている。この回
路34における傾斜信号S0はテープスピード等を
検出することによつて作ることができるが、これ
はこの発明の要旨に直接関係がないので、その詳
細な説明を省略する。第8図Aに示す信号S1はこ
の信号S0と信号SSとの加算された信号である。
従つて先ずテープスピードが決まればこれによ
る傾斜信号S0が回路34より得られ、これに発振
回路21よりのウオーブリング信号SSが加算され
てバイモルフ板7aに供給される。よつてヘツド
6aはテープスピード等の変更に応じて駆動即ち
偏移されることによつて第3図に示した記録トラ
ツク上をトレースすると共に、ウオーブリング信
号SSによる閉ループによつて、このトラツク上を
正確にトレースすることとなる。このようにして
再生制御信号S1が回路13から得られ、これが第
8図Aに示す時点t0〜t1間即ちτ1間得られる。こ
れはヘツド6aのテープ10との対接期間であ
る。ヘツド6bは期間τ2内で同様の動作を受け
る。
次に第7図に示す消歪信号発生回路14につい
て第10図及び第11図を用いて説明する。こゝ
で、再度第4図について考察すると、バイモルフ
板にはいわゆるヒステリシス特性が有る為に、第
4図Aに示すように時点t0より電圧を印加し始
め、時点t1においてバイモルフ板に印加する電圧
を0としても、ヘツド6aはもとの高さ(基準の
高さを0とする)、即ち0には復帰せずδ1丈け残
留歪を生ずる。この状態で再び時点t5より駆動が
開始され、時点t6においてバイモルフ板に対する
印加電圧が0となつた場合に、ヘツド6aの高さ
はδ2となる。このようにしてヘツド6aの高さの
誤差は徐々に増加し、最終的にはある値で飽和す
るものと考えられるが、いずれにしてもヘツド6
aのトレース終了後の基準の高さからの位置が不
確定となる為に、以後のバイモルフ板7aに印加
すべき電圧の設定が困難となる。よつてこの実施
例ではヘツド6aをトレース後に一旦基準の高さ
にもどして後、即ちバイモルフ板7aの残留歪を
消去して後、これに予想電圧を印加するようにし
ているものである。
次にこの消歪信号発生回路14について説明す
ると、42はVTRを駆動する為の基準信号の発
振器であつて、fc(=720Hz)の周波数をもつて発
振するものとする。35はその分周器であつて、
例えば1/12に分周し、従つてその出力側には60Hz
の周波数を有するパルスPa(第11図A参照)が
得られ、これがVTRの駆動サーボ系36に供給
される。このサーボ系は周知のところである。
上述したパルスPaが第1のモノステーブルマ
ルチバイブレータ(以下単にモノマルチと云う)
38に供給され、その出力側に第11図Bに示す
パルスPbを得るようにしている。このパルスPb
が第2のモノマルチ39に供給されてその出力側
に第11図Cに示すパルスPcを得るようになし、
このパルスPcが三角波信号形成回路40に供給
されることにより、その出力側に第11図Fに示
す三角波信号Sfが得られるようになされている。
この三角波信号SfはパルスPcのコンデンサへの
充放電により形成される。
一方上述したパルスPbは更に第3のモノマル
チ41に供給され、その出力側に第11図Dに示
すパルスPdを得るようにしている。更に分周器
35の出力が上述した周波数fcにロツクされて発
振する上述した発振器21に供給されることによ
り、その出力側に発振器42よりの信号Skと位
相がロツクされた周波数fcを有する信号即ち720
Hzの信号SSが得られるようになされ、これが電子
スイツチ回路43を通じてAM変調回路44に供
給されるようになされ、この電子スイツチ回路4
3は上述した第3のモノマルチ41よりのパルス
Pdにより駆動される。即ちパルスPdのオン期間
でスイツチ回路43がオンし、オフ期間でオフす
るものとする。よつてスイツチ回路43の出力側
には第11図Eに示す信号Seが得られ、これが
変調回路44にて信号Sfにて変調されるので、結
局この変調回路44の出力側には第11図Gに示
すように変調された信号が得られ、これが第8図
Aにて説明した信号S2である。この信号S2は分周
器35からの60HzのパルスPaが1/2分周器FFを
介して供給される切換スイツチ45にてバイモル
フ板7a及び7bに1フイールド毎に切換えられ
て供給される。第11図において説明を判り易く
する為に横軸の時点を第8図と対応させて示して
ある。
第11図より明らかなように、期間τ1がヘツド
6aのテープとの対接期間、τ2がヘツド6bのそ
れとすると、ヘツド6aがテープ10との対接を
終つた後に、時点t1〜t2期間即ち休止期間を設け
てあり、これによりバイモルフ板7aが自然的に
元位置近くまで復帰するのを待つようにしてい
る。そしてこれが第4図Bにて説明した歪δ1
ほゞ残すであろうと思われる時点t2より、このバ
イモルフ板7aに交流信号即ち消歪信号S2を供給
し、しかもこの信号S2を時間の経過と共にその振
幅を次第に大ならしめ、時点t3後はこの信号S2
振幅を次第に小にならしめ、時点t4においてその
振幅を0となしている。尚実際上時点t1〜t2間は
2msec、t2〜t4間は8msec程度を採り得る。
このように消歪信号S2の最初の振幅をほとんど
0に選び、これより次第に大となすことによつて
バイモルフ板7aに対するシヨツクが少なく、バ
イモルフ板に急激に大振幅の交流信号S2(消歪信
号)を印加することに基ずいてこれにクラツクが
生ずる等の損傷が生ずるのを回避している。
更に時点t3以後は消歪信号S2の振幅を次第に小
としているので、換言すればバイモルフ板7aに
減衰振動波信号を供給しているので、これにより
バイモルフ板の駆動振幅が小さくなつたところで
それに対する駆動をやめることにより、その位置
を元位置即ちヘツド6aの高さを基準の高さに収
斂させることができる。
そしてこの場合、発振器21より得られる信号
SSは第10図より明らかなように、VTRのサー
ボ系36に対する信号(又はこのサーボ系36か
らの信号でもよい)により位相ロツクされること
により、スイツチ回路43の出力端における信号
Seは各フイールド毎にパルスPdにより始まる位
置と終る位置とが決定され、即ち第11図Eに示
すように、パルスPdの立上り及び立下り時点を
選ぶことにより例えばパルスPdの立上り時点
(前縁)で信号Seが0レベルより正極性側に向
い、パルスPdの立下り時点(後縁)で信号Seが
負極性より正極性側に向い且つちようど0レベル
で終るように選ぶことができる。これはパルス
Pdの時間幅τ4をτ4=n/2×1/fcに選ぶことによつ
て なすことができる。従つてこの場合は第11図G
に示すように、信号S2の始めと終りとでこの振幅
をちようど0となすことができ、これによりバイ
モルフ板7aに対して適切な駆動をなさしめるこ
とができる特徴がある。
以上のようにヘツド6aのテープ10との非対
接期間(フライバツク期間)において、バイモル
フ板7aがほゞ元位置に復帰され、これより爾後
に述べる予想電圧が、ヘツド6aがテープ10に
対接される迄の期間中でバイモルフ板7aに供給
されることによつて、ヘツド6aがトラツクに対
してその最初より適切にトレースするようにな
る。
尚上述ではこの消歪信号S2の周波数は720Hzに
選ばれた場合であるが、これに限られることはな
く、この消歪信号S2の周波数としては可聴周波数
範囲外の方が好ましい。即ち回転ドラム2が30Hz
の回転速度をもつて回転している場合には、消歪
信号S2として可聴周波数を選定するとバイモルフ
板7a又は7bの振動音が大きくなつて騒音源と
なることが確められた。この為消歪信号S2の振幅
を小とすることによつて騒音も小とはなるが、し
かるときは上述した残留歪δを除去できなくなる
欠点がある。よつて消歪信号の周波数を可聴周波
数範囲外に選ぶものであるが、この場合周波数が
低くなると決められた消歪時間(第8図の時点t2
〜t4間)内でのバイモルフ板7a及び7bの振動
数が少なくなつて所望とする消歪効果が得られな
くなる。よつてこの消歪信号としては可聴周波数
よりも高い方が好ましい。例えばバイモルフ板の
固有振動数の√2倍以上の周波数を選ぶがよい。
尚この消歪信号として30kHz程度を選ぶこともで
き、しかるときはバイモルフ板は見掛上振動を生
ずることもなく、元位置(基準位置)に復帰する
ことも確められた。
又本例においては第9図に示すように、ウオー
ブリング信号SSの発振器21より信号を上述した
消歪信号S2の発生回路14よりの信号として兼用
させた場合を示している。即ち発振器21よりの
出力を電子切換スイツチ66を通じて加算回路2
2と消歪信号発生回路14とに切換えて供給し、
この両者22と14との出力が電子切換スイツチ
67により切換選択されて駆動回路23に供給さ
れ、これらスイツチ66及び67は夫々タイミン
グ信号発生回路20よりの切換信号により駆動さ
れるようになされている。この切換時点は上述し
た第8図の説明より明らかなように、バイモルフ
板7aに対しては時点t0〜t1間はスイツチ66及
び67が実線図示状態にあり、時点t1〜t5間は点
線図示状態にあり、バイモルフ板7bに対しては
これと逆の動作をなすものとする。従つてバイモ
ルフ板7aには第8図Aで示す信号が供給され
る。
次にこの発明による予想電圧の発生回路15に
ついて第12図を用いて説明するに第5図との対
応部分には同一符号を附して示す。CTLヘツド
9よりのCTL信号Pctは増幅器46により適当に
増幅されてアツプダウンカウンタ47(これを第
1のアツプダウンカウンタとする)のロード端子
に供給され、一方VTRのキヤプスタン(図示せ
ず)には周波数発電機(FG)48が取付けられ
ており、これよりの信号(パルス)が増幅器49
にて増幅されてカウンタ47のクロツク信号入力
端子に供給される。尚このFG48よりのパルス
の周波数はテープスピードと対応するもので、こ
れは特にFG48よりの信号のみから得るものと
は限らない。
更にドラム2の回転に応じて得られるPGパル
スより形成された一般的には30Hzの周波数を有す
るスイツチングパルスPx及びPy(第6図D又は
Eで説明したと同様のパルスであり、第13図D
又はEに示されている)が入力端子54a及び5
4bに供給され、入力端子54aに供給されたパ
ルスが周波数の2逓倍回路67にて60Hzのくり返
し周波数を有するパルス(第13図F)となさ
れ、これが第2のアツプダウンカウンタ68のロ
ード端子に供給され、更にFG48より供給され
るパルスが同様に周波数の2逓倍回路69にて
FG48に得られるパルスのくり返し周波数が2
倍となされ、これが上述のアツプダウンカウンタ
68のクロツク端子に供給され、第2のカウンタ
68にロード入力があつたとき第1のカウンタ4
7の出力を第2のカウンタ68の入力データ(初
期値)として記憶(プリセツト)させるようにな
し、第2のカウンタ68においてその記憶した計
数値よりクロツクパルス数(回路69よりのパル
ス数)を計数するようになされている。
この第2のカウンタ68の出力がデジタル―ア
ナログ(D―A)変換器70に供給され、その出
力が夫々第1及び第2のサンプリングホールド回
路71a及び71bに供給される。更に端子54
a及び64bに供給される第13図D及びEに示
すスイツチング信号Px及びPyが夫々第1及び第
2の遅延回路72a及び72bに供給され、これ
らにおいて夫々第13図I及びJに示すパルスPi
及びPjを得、かかるパルスPi及びPjにてD―A変
換器70よりの出力を、これらのパルスの発生時
点においてサンプリングし、且つホールドするよ
うにしている。73a及び73bはこのようにし
てサンプリングされた信号の出力端子である。尚
これら遅延回路72a及び72bによる遅延時間
は各信号Px及びPyの立上り時点より夫々1フイ
ールド弱であり、例えばヘツド6aの再生の終了
の直前で、このヘツド6aのバイモルフ板7aに
対するサンプリングホールド回路71aをサンプ
リングする。そしてこれらサンプリングホールド
回路71a及び71bでは夫々ほゞ1フイールド
のホールドが行なわれる。
尚第12図に示す回路にあつてはFG48から
のパルスを周波数2逓倍回路69にて2倍して第
2のカウンタ68に供給するようにした場合であ
るが、FG48より得られるパルスの周波数が上
述した第2のカウンタ68のクロツク信号入力端
子に供給される周波数となるように予め設定する
こともでき、この場合には周波数2逓倍回路69
は不必要となつてFG48よりのパルスを直接又
は必要に応じて増幅器を通じて第2のカウンタ6
8に供給し、FG48よりのパルスの周波数を1/2
に逓降して第1のカウンタ47のクロツク信号入
力端子に供給するようになしても上述と同様であ
る。
次に上述した構成による動作を第13図を用い
て説明する。
第1のカウンタ47においては第5図で説明し
たと全く同様の動作が行なわれ、よつてその出力
側には第6図Cで説明した信号S5が得られる。第
13図Bに示す信号S5がそれであるが、第13図
では階段状部分を直線状にして示してある。更に
第2のカウンタ68のみで考える(即ち第1のカ
ウンタ47よりの出力を0として考える)と、こ
れはスイツチングパルスPz(第13図F参照)毎
にリセツトされることになるので、上述した状態
では第13図Cに示す信号S6が得られることにな
る。この信号S6は信号S5に対してカウンタへの入
力となるクロツク信号が2倍となつていることか
ら、傾斜が2倍となる。
ところでこの第2のカウンタ68には第1のカ
ウンタ47よりの信号S5が供給されており、第2
のカウンタ68のロード端子に回路67よりパル
スPzが供給される為に、第1のカウンタ47の
出力(計数)がベースとされて、その計数値より
加算されるようになるので、結局この第2のカウ
ンタ68の出力端子には第13図Hに示す波形の
信号S7が得られる。尚第13図Gはこの第2のカ
ウンタ68による上述した計算過程を波形で表わ
したものであり、第13図B及びCと対応する信
号には同一符号を付して示している。尚本例はテ
ープスピードがノーマル状態のときの1/4の場合
を示しており、よつてある一つのトラツクはヘツ
ド6a及び6bにより夫々2回宛、合計4回トレ
ースされる場合である。
そしてこの発明による予想電圧によりヘツド6
a及び6bのトレース開始点を補正しない場合の
各ヘツドのテープ10への当り始めの位置(映像
トラツクに関してのみ)を夫々a及びbで順次に
示している。今第13図において、時点t21にあ
つてはヘツド6bがちようどトラツク11b上を
トレースすることになるので、バイモルフ板7b
には予想電圧を印加する必要はなく、時点t22
あつてはヘツド6aを矢印56方向に且つその大
きさ分丈け偏移させる必要があり、更に時点t23
にあつてはヘツド6bを矢印57に示す方向に且
つその大きさ分丈け偏移させる必要がある。とこ
ろでこれらの方向及び大きさは第13図Bの信号
S5の中央レベルを0とするとき、得ることができ
ることは第6図において説明した通りであり、よ
つてこの信号S5において、第13図Aと対応する
位置にヘツド6aに関しては〇印を、ヘツド6b
に関しては×印を夫々付して示す。例えば時点
t22ではバイモルフ板7aに正方向の電圧V1を供
給すればよい。
次に第13図Hを参照すると、時点t21の直前
において信号S7がパルスPiによりサンプリングホ
ールド回路71aにおいてサンプリングされてお
り、これがほゞ1フイールド期間ホールドされて
時点t22以降においてバイモルフ板7aに印加さ
れるようになされている。そしてこの場合のサン
プリング電圧V1′は上述した第13図Bに示す電
圧V1とV1′≒V1となつている。
以下時点t22の直前のパルスPjにより信号S7
サンプリング回路71bによりサンプリングされ
るが、この値V2′は上述のV2とV2′≒V2となつて
いる。
以上説明したように、この発明によれば、例え
ばヘツド6aに関しては、そのトレースのほゞ最
終時点でパルスPiにより信号S7をサンプリングホ
ールドすることにより、又ヘツド6bに関して
は、そのトレースのほゞ最終時点でパルスPjによ
り信号S7をサンプリングホールドすることによつ
て、夫々のヘツドの次回のトレースの開始時点の
基準位置よりの高さを検出することができ、これ
らサンプリングされた信号が、夫々のヘツドのフ
ライバツク期間において、夫々のヘツドを取付け
たバイモルフ板7a及び7bに夫々供給されるの
で、各ヘツドを無理なく、適切なトレース開始位
置に持ち来たして置くことができ、よつて第6図
で説明したような欠点を回避でき余裕のある高さ
補正ができる特徴がある。
次に第7図に示される位置決め電圧発生回路1
6について第14図を用いて説明する。本例では
特に記録時にこの回路を使用するが再生時でも必
要に応じて使用することができる。
再生時には上述のようにして各ヘツド6a及び
6bは夫々のトラツク上を交互にトレースするよ
うになるが、このようなバイモルフ板をもつ
VTRでは記録時においてそのヘツド6a及び6
bの高さを基準位置(第13図Hの0の位置)に
位置決めした状態で記録動作をさせる必要があ
る。
そこで本例においては第1図に示すように、ヘ
ツド6a及び6bのテープ10との非対接区間に
おいて高さ検出用の検出ヘツド59a及び59b
を高さ方向に並べて設け、夫々の出力を増幅器6
0a及び60bにて増幅し、それらの出力を差動
増幅器61に供給して比較するようになし、これ
をサンプリングホールド回路62に供給してい
る。
一方回転ドラム2の回転に伴つて得られるパル
スいわゆるPGよりのパルスPgが端子63に得ら
れ、これがタイミングパルス発生回路64に供給
され、ヘツド6a及び6bが検出ヘツド59a及
び59bと対向した時点で差動増幅器61よりの
誤差信号をサンプリングし且つその値にホールド
するようになし、そのときの誤差値に対応する信
号を駆動回路65を通じてバイモルフ板7a及び
7bに供給するようにしている。そしてこの場合
この発明の要旨に特に関係がないので詳細な説明
は省略するが、ヘツド6a及び6bには検出ヘツ
ド59a及び59bにて検出できる交流信号を信
号源66より供給するようになされている。
従つて第7図に示すスイツチ17を記録側接点
Rに切換えた状態でヘツド6a及び6bに信号源
66より交流信号を供給すると、回転ドラム2の
回転に伴つてヘツド6a及び6bが夫々検出ヘツ
ド59a及び59bと対向したとき、それらのヘ
ツド6a及び6bの高さの相違にもとずいて差動
増幅器61より誤差信号(電圧)が得られ、これ
がバイモルフ板7a及び7bに供給され、よつ
て、ヘツド6a及び6bが第1図に示す角θ4を回
動する間にヘツド6a及び6bは夫々検出ヘツド
59a及び59bの中間の位置に移動される。よ
つてこの位置を原位置に設定して置くことによつ
て記録時は、これらヘツド6a及び6bの回転毎
にその位置調整が行なわれ、しかもホールド回路
62よりの出力によつてその1回転内は設定位置
に保持される。この場合、記録に先だつて回転ド
ラム2の1回転丈け、又は数回転の範囲内丈け上
述した調整を行ない、その後はこれにより得られ
るホールド回路62からの設定電圧でバイモルフ
板7a及び7bを固定して置くようにしても勿論
良い。
尚第12図の説明においては、テープが正方向
に移送された状態即ちアツプダウンカウンタ47
及び68が夫々加算の方向に計数動作する場合に
ついて説明したが、テープが逆方向に移送される
場合にはアツプダウンカウンタ47及び68が計
数方向を変え、夫々減算の方向に計数動作をする
ことになり、これにより上述と同様の動作を行な
わせることができるものである。
上述したように、本発明によれば、トレースの
ほぼ最終時点で次回のトレースの開始点の基準位
置よりの高さを検出することができるので、ヘツ
ドのフライバツク期間に上記基準位置よりの高さ
に応じた予想電圧(制御電圧)をヘツドが取付け
られたバイモルフ板に印加でき、ヘツドを無理な
く適切なトレース開始位置に持ち来たすことがで
きる。したがつて、トレース開始点よりミストラ
ツクなく記録信号を確実に再生することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの装置を説明する為の回転ドラムの
略線的平面図、第2図はその一部を切欠した側面
図、第3図は記録トラツクとCTLパルスとの関
係を示すテープの正面図、第4図はバイモルフ板
の動作の説明の為の波形図、第5図はこの発明を
説明するための前提となる予想電圧発生回路の接
続図、第6図はその動作の波形図、第7図はこの
発明を適用できるVTRの概略を示すブロツク図、
第8図はその動作の波形図、第9図は再生制御信
号発生回路の一例を示すブロツク図、第10図は
消歪信号発生回路の一例を示すブロツク図、第1
1図はその動作の説明に供する波形図、第12図
はこの発明による予想電圧発生回路の一例を示す
ブロツク図、第13図はその動作を説明する為の
波形図、第14図は位置決め電圧発生回路の一例
を示すブロツク図である。 2は回転磁気ヘツド装置、6a,6bは回転磁
気ヘツド、7a,7bはバイモルフ板、9はコン
トロール磁気ヘツド、10は磁気テープ、11
a,11bは記録トラツク、13は再生制御信号
発生回路、14は消歪信号発生回路、15は予想
電圧発生回路、16は位置決め電圧発生回路、2
1はウオーブリング信号発振器、31はエンベロ
ープ検波回路、33は同期検波回路、38,3
9,41は第1、第2及び第3のモノマルチ、4
0は三角波信号発生回路、42は基準信号発振
器、44はAM変調回路、47は第1のアツプダ
ウンカウンタ、51はD―A変換回路、52a,
52b,62はサンプリングホールド回路、59
a,59bは高さ位置検出素子、61は差動増幅
器、64はタイミングパルス発生回路、68は第
2のアツプダウンカウンタ、70はD―A変換
器、71a,71bは夫々サンプリングホールド
回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の回転磁気ヘツドを電気―機械変換素子
    に取付け、上記電気―機械変換素子に制御電圧を
    印加することにより磁気テープ上の斜めトラツク
    を横切る方向に上記回転磁気ヘツドが偏移される
    ように構成された磁気記録再生装置に於て、 上記磁気テープの移送速度に対応したくり返し
    周波数をもつパルス列を形成するパルス形成器
    と、 上記パルス列が第1のクロツク信号として入力
    され、映像信号の1フイールド期間毎に計数動作
    を行なう第1のカウンタと、 上記パルス列のn(nは1を除く正の整数)倍
    のくり返し周波数の第2のクロツク信号が入力さ
    れ、上記複数の回転磁気ヘツドの夫々が再生状態
    にされている期間毎に計数動作を行なう第2のカ
    ウンタと、 上記回転磁気ヘツドの再生期間の終りの時点で
    上記第2のカウンタの計数出力をD―A変換して
    得られた制御電圧をサンプリングしてホールドす
    るサンプリングホールド回路とを具備し、 上記第2のカウンタは上記第1のカウンタの計
    数出力に基いてプリセツトされた値を初期値とし
    て、上記第1のカウンタと同一方向に計数動作す
    るようになされると共に、 上記サンプリングホールド回路にホールドされ
    た制御電圧を上記回転磁気ヘツドと上記磁気テー
    プとの非対接期間において、当該回転磁気ヘツド
    が取付けられた電気―機械変換素子に供給するよ
    うにしたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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