JPS6226812Y2 - - Google Patents

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JPS6226812Y2
JPS6226812Y2 JP1979147879U JP14787979U JPS6226812Y2 JP S6226812 Y2 JPS6226812 Y2 JP S6226812Y2 JP 1979147879 U JP1979147879 U JP 1979147879U JP 14787979 U JP14787979 U JP 14787979U JP S6226812 Y2 JPS6226812 Y2 JP S6226812Y2
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signal
circuit
head
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bimorph
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回転磁気ヘツドが電気−機械変換素
子を介して回転ドラムに取付けられた構造を有す
る磁気記録再生装置に関する。
磁気記録再生装置(以下VTRと云う)におい
ては通常複数例えば2個の回転磁気ヘツド(以下
単にヘツドと云う)が回転ドラム又は回転板に対
して等角間隔(この場合は180゜)を保持した状
態で取付けられ、回転ドラムの回転に伴つて磁気
テープに対して交互に信号を記録し、又は磁気テ
ープより交互に信号を再生するを普通としてい
る。
ところで再生時において、これらヘツドを記録
トラツクに対して正確にトレース(スキヤン)さ
せる為に、これらヘツドをバイモルフ板等の電気
−機械変換素子(以下バイモルフ板と云う)を介
して回転ドラムに取付けて置き、再生時にこのバ
イモルフ板の両面に被着した電極に駆動信号を供
給することによりこれを駆動(偏移)させてヘツ
ドが自動的に記録トラツク上をトレースするよう
になすことが提案されている。
第1図乃至第4図についてこれを説明すると、
1は基板、2は回転磁気ヘツド装置(回転ドラ
ム)の全体を示し、3はその上ドラム、4は下ド
ラム、5はそのモータ等の駆動機構である。そし
て本例では下ドラム4は基板1上に固定され、上
ドラム3のみが回転するようになされている。6
a及び6bは一対のヘツド(回転磁気ヘツド)で
あり、夫々バイモルフ板7a及び7bを介して上
ドラム3に取付けられている。勿論この場合の両
者の角間隔は180゜に選ばれている。尚8は下ド
ラム4に取付け又は形成されたテープ案内ガイ
ド、9はコントロール(CTL)パルス用磁気ヘ
ツド、10は磁気テープを示し、回転ドラム2に
対して180゜より少し大きい角範囲にわたつて巻
き付けられた状態で移送されるようになされてい
る。従つて第1図に示す角θがヘツド6a,6
bのテープに対する対接区間、θが非対接区間
となる。
第3図は磁気テープ10の記録トラツクを示す
もので、トラツク11aはヘツド6aにより、ト
ラツク11bはヘツド6bにより夫々記録された
ものとする。PctはCTLパルスを示す。
このような装置において、再生時にヘツド6
a,6bのトラツク11a及び11bに対するト
レースの位置ずれを検出して、これに対応した駆
動信号をバイモルフ板7a,7bに供給し、よつ
てヘツド6a及び6bの高さ(即ち上ドラム3の
ヘツド取付面よりの高さ)を変えることによつて
ノーマルな再生モードは勿論のこと、その他の
種々の再生モード即ち種々のテープスピードに対
しても、回転磁気ヘツドがほぼ正確にテープ上の
記録トラツク11a及び11bをトレースでき、
従つてガードバンドノイズを含まない再生画像を
得るようになすことができる。
この場合、バイモルフ板7a及び7bに供給さ
れる信号は、磁気テープ10の移送速度(テープ
スピード)、CTLパルス等からの情報信号によつ
て予め設定されたものであり、しかもヘツド6a
又は6bがトラツク11a又は11bよりの信号
の再生中ではバイモルフ板7a又は7bへの駆動
信号は閉ループによるフイードバツク信号によつ
て適切な値に制御されているが、このヘツド6a
又は6bのテープ10との非対接区間では上述し
た情報信号からの開ループの制御しか受けなくな
るので、バイモルフ板が情報信号のみによつて駆
動され、ヘツド6a又は6bがトラツク11a又
は11bをトレースする初めの位置で大きなトレ
ース誤差を生じ易くなる欠点がある。
この状態を例えばスチル画像を再生する場合に
ついて説明すると、スチル再生ではヘツド6a及
び6bは例えば第3図の点線に示す軌跡12上を
トレースすることになり、本来トレースせねばな
らないトラツクとは角θの誤差を有することに
なるので、このまゝではノイズが生じてしまう。
よつてこの場合、ヘツド6aのみについて見ると
第4図Aに示すように傾斜信号S0をバイモルフ板
7aに供給することによつてヘツド6aの高さを
時間と共に変更させ、このような動作をヘツド6
aのテープ対接区間θ毎にくり返すことにより
ヘツド6aを正確にトラツク11a又は11b上
をトレースさせることができる。第4図A及びB
においては横軸に時間を採り、A図では縦軸にバ
イモルフ板7aの駆動信号の電圧Vを、B図では
縦軸にバイモルフ板7aの先端の偏移量(正確に
はヘツド6aの高さの偏移量)δを採つて示して
いる。そしてこの場合のV0は第3図において矢
印で示す偏移量δに対応して与えられる。尚第
4図においてτ及びτは夫々1フイールド期
間を示し、τはヘツド6aの再生期間、τ
同ヘツド6aのフライバツク期間であり、且つヘ
ツド6bによる再生期間、τ(=τ+τ
は回転ドラム2の1回転期間である。尚ヘツド6
bは上述と1フイールド分遅れた周期をもつて同
様の動作をすればよい。
ところがバイモルフ板にはいわゆるヒステリシ
ス特性が有る為に、第4図Aに示すように時点t0
より電圧を印加し始め、時点t1においてバイモル
フ板に印加する電圧を0としても、ヘツド6aは
もとの高さ(基準の高さを0とする)、即ち0に
は復帰せず第4図Bに示すようにδ丈け残留歪
を生ずる。この状態で再び時点t5より駆動が開始
され、時点t6においてバイモルフ板に対する印加
電圧が0となつた場合、ヘツド6aの高さはδ
となる。このようにしてヘツド6aの高さの誤差
は徐々に増加し、最終的にはある値で飽和してし
まうものと考えられるが、いずれにしてもヘツド
6aのテープ10に対する当り始めの位置即ち初
期値が0とならない為に、トレース開始の部分が
ミストラツキングしてしまい、再生信号の劣化が
生ずる。
尚以上説明した状態はスチルモードの場合であ
るが、これに限らず、その他の再生モードの場合
でも生ずる。
この考案は上述した欠点を回避し、テープ10
に対する非対接区θ間にあるヘツドを基準の高
さ即ちもとの位置に一旦復帰させることにより、
後述するように爾後のトレースに対して適切に対
処できるように考慮し、しかもこの為に、上述し
たバイモルフ板7a及び7bに対する閉ループに
よるフイードバツク信号の基となるいわゆるウオ
ーブリング信号を効果的に利用しようとしたもの
である。
第5図以下についてこの考案による装置の実施
例を説明する。先ず第5図についてその概略を説
明すると、13は再生制御信号S1を発生する制御
信号発生回路、14は第4図Bにて説明したδ
及びδ等の機械的残留歪分(仮りに歪と云う)
を消去する為の信号S2を発生する回路であつて消
歪信号発生回路とする。15は予想電圧S3の発生
回路、16はヘツド6a及び6bの位置決め電圧
S4の発生回路である。そして切換スイツチ17を
有し、VTRの再生モードでは予想電圧発生回路
15よりの電圧がスイツチ17の再生側接点Pを
通じてスイツチ回路18に供給され、記録モード
では位置決め電圧発生回路16よりの電圧がスイ
ツチ17の記録側接点Rを通じてスイツチ回路1
8に供給されるようになされ、更に垂直同期パル
ス又は擬似垂直同期パルスPVDが入力端子19よ
りタイミング信号発生回路20に供給され、この
回路20より種々のタイミングパルスが得られて
これがスイツチ回路18に供給され、こゝにおい
て再生制御信号発生回路13、消歪信号発生回路
14及びスイツチ17の可動接点17aより夫々
得られた信号が適当な時間及び時点においてバイ
モルフ板7aに供給されるようになされている。
バイモルフ板7bに対しても同様である。
第6図を参照してこれらの各回路よりの信号S1
〜S3及びスイツチ回路18によるバイモルフ板7
aへの供給時点を説明する。
先ず再生時即ちスイツチ17が接点P側に切換
つているものとする。時点t0〜t1間は再生制御信
号発生回路13よりの信号S1がスイツチ回路18
を通じてバイモルフ板7aに供給される。この制
御信号S1はテープスピードがノーマル状態以外の
スピードのとき、例えば第3図で説明した角θ
分丈け補正する為の補正電圧(これはテープスピ
ードにより予め決まる第4図Aで説明した傾斜電
圧)と共に更にウオーブリングの為の信号を加算
したものであり、このウオーブリング信号として
は720Hzの正弦波信号を使用することができる。
時点t1においてバイモルフ板7aへの制御信号
は遮断され、時点t2〜t4間即ちヘツド6aのテー
プ10との非対接区間(フライバツク期間)で消
歪信号発生回路14よりの消歪信号S2がスイツチ
回路18を通じてバイモルフ板7aに供給され
る。更に時点t4〜t5間においては予想電圧発生回
路15よりの予想電圧(信号S3)がスイツチ回路
18を通じてバイモルフ板7aに供給される。
尚記録時には位置決め電圧発生回路16よりの
位置決め電圧(信号S4)が切換スイツチ17の記
録接点R−スイツチ回路18を通じてバイモルフ
板7aに供給される。この信号S4がバイモルフ板
7aに供給される時点は、第1図に示す角θ
範囲内である。この詳細は後述する。
先ず上述した信号S1の再生制御信号発生回路1
3について説明すると、第7図に示すように周波
ccは例えば720Hz)を有するウオーブリ
ング信号Ssを発生する発振器21よりの信号が
加算回路22を通じてバイモルフ板の駆動回路2
3に供給され、こゝにおいて増幅されてバイモル
フ板7aに供給される。この発振器21は後述す
る基準信号発振器よりの信号によりロツクされる
ものとする。
一方バイモルフ板7aにはその偏移量を検出す
る偏移量検出素子例えばストレンゲージ24が取
付けられており、その出力は増幅器25に供給さ
れて基準信号となされ、これがバンドパスフイル
タ26に供給され、こゝにおいて上述した周波数
cのみを取出すようにしている。更にバイモル
フ板7aの先端に取付けられたヘツド6a(回転
磁気ヘツド)より再生される映像信号が増幅器2
7にて増幅され、その一部がイコライザ28を通
じて復調器29に伝送され、出力端子30に復調
された信号が得られるようになされると共に、他
の一部が再生映像信号のエンベロープ検波回路3
1に供給されて、そのエンベロープが取出され、
それがバンドパスフイルタ32に供給されて上述
した周波数c成分のみを取出すようにしてお
り、更にこれらフイルタ26及び32よりの出力
が乗算回路即ち同期検波回路33に供給されて同
期検波されてトラツキング誤差信号が得られ、こ
れが更に加算回路22において上述した発振回路
21よりの信号Ssに加算されるようになされて
いる。又この加算回路22には第4図Aで説明し
た傾斜信号の発生回路34よりの傾斜信号S0は加
算されるようになされている。この回路34にお
ける傾斜信号S0はテープスピード等を検出するこ
とによつて作ることができるが、これはこの考案
の要旨に直接関係がないので、その詳細な説明を
省略する。第6図Aに示す信号S1はこの信号S0
信号Ssとの加算された信号である。
従つて先ずテープスピードが決まればこれによ
る傾斜信号S0が回路34より得られ、これに発振
回路21よりのウオーブリング信号Ssが加算さ
れてバイモルフ板7aに供給される。よつてヘツ
ド6aはテープスピード等の変更に応じて駆動即
ち偏移されることによつて第3図に示した記録ト
ラツク上をトレースすると共に、ウオーブリング
信号Ssによる閉ループによつて、このトラツク
上を正確にトレースすることとなる。このように
して再生制御回路S1が回路13から得られ、これ
が第6図Aに示す時点t0〜t1間即ちτ間得られ
る。これはヘツド6aのテープ10との対接期間
である。ヘツド6bは期間τ内で同様の動作を
受ける。
次に第5図に示す消歪信号発生回路14につい
て第8図及び第9図を用いて説明する。42は
VTRを駆動する為の基準信号の発振器であつ
て、c(=720Hz)の周波数をもつて発振するも
のとする。35はその分周器であつて、例えば1/12 に分周し、従つてその出力側には60Hzの周波数を
有するパルスPa(第9図A参照)が得られ、こ
れがVTRの駆動サーボ系36に供給される。こ
のサーボ系は周知のところである。
上述したパルスPaが第1のモノステーブルマ
ルチバイブレータ(以下単にモノマルチと云う)
38に供給され、その出力側に第9図Bに示すパ
ルスPbを得るようにしている。このパルスPbが
第2のモノマルチ39に供給されてその出力側に
第9図Cに示すパルスPcを得るようになし、こ
のパルスPcが三角波信号形成回路40に供給さ
れることにより、その出力側に第9図Fに示す三
角波信号Sfが得られるようになされている。この
三角波信号SfはパルスPcのコンデンサへの充放
電により形成される。
一方上述したパルスPbは更に第3のモノマル
チ41に供給され、その出力側に第9図Dに示す
パルスPdを得るようにしている。更に分周器3
5の出力が上述した周波数cにロツクされて発
振する上述した発振器21に供給されることによ
り、その出力側に発振器42よりの信号Skと位
相がロツクされた周波数cを有する信号即ち720
Hzの信号Ssが得られるようになされ、これが電
子スイツチ回路43を通じてAM変調回路44に
供給されるようになされ、この電子スイツチ回路
43は上述した第3のモノマルチ41よりのパル
スPdにより駆動される。即ちパルスPdのオン期
間でスイツチ回路43がオンし、オフ期間でオフ
するものとする。よつてスイツチ回路43の出力
側には第9図Eに示す信号Seが得られ、これが
変調回路44にて信号Sfにて変調されるので、結
局この変調回路44の出力側には第9図Gに示す
ように変調された信号が得られ、これが第6図A
にて説明した信号S2である。この信号S2は切換ス
イツチ45にてバイモルフ板7a及び7bに1フ
イールド毎に切換えられて供給される。第9図に
おいて説明を判り易くする為に横軸の時点を第6
図と対応させて示してある。
第9図より明らかなように、期間τがヘツド
6aのテープとの対接期間、τがヘツド6bの
それとすると、ヘツド6aがテープ10との対接
を終つた後に、時点t1〜t2期間即ち休止期間を設
けてあり、これによりバイモルフ板7aが自然的
に元位置近くまで復帰するのを待つようにしてい
る。そしてこれが第4図Bにて説明した歪δ
ほゞ残すであろうと思われる時点t2より、このバ
イモルフ板7aに交流信号即ち消歪信号S2を供給
し、しかもこの信号S2を時間の経過と共にその振
幅を次第に大ならしめ、時点t3後はこの信号S2
振幅を次第に小にならしめ、時点t4においてその
振幅を0となしている。尚実際上時点t1〜t2間は
2msec、t2〜t4間は8msec程度を採り得る。
このように消歪信号S2の最初の振幅をほとんど
0に選び、これより次第に大となすことによつて
バイモルフ板7aに対するシヨツクが少なく、バ
イモルフ板に急激に大振幅の交流信号S2(消歪信
号)を印加することに基づいてこれにクラツクが
生ずる等の損傷が生ずるのを回避している。
更に時点t3以後は消歪信号S2の振幅を次第に小
としているので、換言すればバイモルフ板7aに
減衰振動波信号を供給しているので、これにより
バイモルフ板の駆動振幅が小さくなつたところで
それに対する駆動をやめることにより、その位置
を元位置即ちヘツド6aの高さを基準の高さに収
斂させることができる特徴を有するものである。
そしてこの場合、発振器21より得られる信号
sは第8図より明らかなように、VTRのサーボ
系36に対する信号(又はこのサーボ系36から
の信号でもよい)により位相ロツクされているの
で、スイツチ回路43の出力端における信号Se
は各フイールド毎にパルスPdにより始まる位置
と終る位置とが決定され、即ち第9図Eに示すよ
うに、パルスPdの立上り及び立下り時点を選ぶ
ことにより例えばパルスPdの立上り時点(前
縁)で信号Seが0レベルより正極性側に向い、
パルスPdの立下り時点(後縁)で信号Seが負極
性より正極性側に向い且つちようど0レベルで終
るように選ぶことができる。これはパルスPdの
時間幅τをτ=n/2×1/に選ぶことによつ
て選 ぶことができる。従つてこの場合は第9図Gに示
すように、信号S2の始めと終りとでこの振幅をち
ようど0となすことができ、これによりバイモル
フ板7aに対して適切な駆動をなさしめることが
できる特徴がある。以上のようにヘツド6aのテ
ープ10との非対接期間(フライバツク期間)に
おいて、バイモルフ板7aがほぼ元位置に復帰さ
れ、これより爾後に述べる予想電圧が、ヘツド6
aがテープ10に対接される迄の期間中でバイモ
ルフ板7aに供給されることによつて、ヘツド6
aがトラツクに対してその最初より適切にトレー
スするようになる特徴を有する。
尚上述ではこの消歪信号S2の周波数は720Hzに
選ばれた場合であるが、これに限られることはな
く、この消歪信号S2の周波数としては可聴周波数
範囲外の方が好ましい、即ち回転ドラム2が30Hz
の回転速度をもつて回転している場合には、消歪
信号S2として可聴周波数を選定するとバイモルフ
板7a又は7bの振動音が大きくなつて騒音源と
なることが確められた。この為消歪信号S2の振幅
を小とすることによつて騒音も小とはなるが、し
かるときは上述した残留歪δを除去できなくなる
欠点がある。よつて消歪信号の周波数を可聴周波
数範囲外に選ぶものであるが、この場合周波数が
低くなると決められた消歪時間(第6図の時点t2
〜t4間)内でのバイモルフ板7a及び7bの振動
数が少なくなつて所望とする消歪効果が得られな
くなる。よつてこの消歪信号としては可聴周波数
よりも高い方が好ましい。例えばバイモルフ板の
固有振動数の√2倍以上の周波数を選ぶがよい。
尚この消歪信号として30kHz程度を選ぶこともで
き、しかるときはバイモルフ板は見掛上振動を生
ずることもなく、元位置(基準位置)に復帰する
ことも確められた。
そして、この考案においては第7図に示すよう
に、ウオーブリング信号Ssの発振器21より信
号を上述した消歪信号S2の発生回路14よりの信
号として兼用させるようにしたものである。即ち
発振器21よりの出力を電子切換スイツチ66を
通じて加算回路22と消歪信号発生回路14とに
切換えて供給し、この両者22と14との出力を
電子切換スイツチ67により切換選択して駆動回
路23に供給し、これらスイツチ66及び67を
夫々タイミング信号発生回路20よりの切換信号
により駆動するようになしている。この切換時点
は上述した第6図の説明より明らかなように、バ
イモルフ板7aに対しては時点t0〜t1間はスイツ
チ66及び67が実線図示状態にあり、時点t1
t5間は点線図示状態にあり、バイモルフ板7bに
対してはこれと逆の動作をなすものとする。従つ
てバイモルフ板7aには第6図Aで示す信号が供
給される。
予想電圧の発生回路15について第10図を用
いて説明する。CTLヘツド9よりのCTL信号Pct
は増幅器46により適当に増幅されてアツプダウ
ンカウンタ47のロード端子に供給され、一方
VTRのキヤプスタン(図示せず)には周波数発
電機(FG)48が取付けられており、これより
の信号(パルス)が増幅器49にて増幅されてカ
ウンタ47のクロツク信号入力端子に供給され
る。尚50はテープのホワード及びリバースに基
づいて加算指令信号又は減算指令信号が供給され
る入力端子であり、これはカウンタ47のアツプ
ダウン信号入力端子に接続される。
第11図AはCTLパルスPctとトラツク11
a,11bとの状態を示し、同BはこのCTLパ
ルスPctに対するFGパルスPfg(キヤプスタンの
回転に関連して得られるパルス)の関係を示す。
そしてFGパルスPfgは通常の再生モードでは900
Hzのくり返し周波数を有し、且つCTLパルスPct
に対してその1周期内即ち映像信号の1フレーム
内で30個のパルスを有する。
上述カウンタ47よりの出力はD−A(デジタ
ルアナログ)変換器51に供給され、これより第
11図Cに示す階段波状の信号S5を生ずる。そし
てCTLパルス(奇数フイールドに対応した分の
CTLパルスとする)Pctは階段波状信号S5のほゞ
中間附近の高さ(レベル)と時間的に一致するよ
うに、この信号S5の位相が選ばれているものとす
る。このような階段波状信号S5はサンプリングホ
ールド回路52a及び52bに供給され、それら
の出力が端子53a及び53bを通じて夫々バイ
モルフ板7a及び7bに供給される。一方これら
のサンプリングホールド回路52a及び52bに
は第11図D及びEに示すスイツチングパルス
Px及びPyが夫々端子54a及び54bを通じて
供給される。尚本例はテープスピードがノーマル
状態の1/3の場合である。従つてCTLパルスPct
の1周期間でこのスイツチングパルスPx及びPy
は3Hzの周波数をもつことになる。そしてスイツ
チングパルスPxのオンの期間(1の期間)でヘ
ツド6aがテープ10と対接し、且つサンプリン
グホールド回路52aがホールドされ、パルス
Pyのオン期間(1の期間)でヘツド6bがテー
プ10と対接し、且つサンプリングホールド回路
52bがホールドされ、階段状波信号S5は、パル
スPx及びPyの夫々の立上り時点において夫夫サ
ンプリングされるものとする。
この第11図においてヘツド6aのトレースが
開始される時点t11では、パルスPxによつてサン
プリングされた信号S5は、階段波(信号S5の振
幅)のほゞ中央にあり、この位置の電圧を予想電
圧の基準電圧(例えば0電圧)とすると、バイモ
ルフ板7aには予想電圧0が供給されることにな
り、よつてこの場合はバイモルフ板7aは何ら偏
移されることはない。従つてこの時点t11ではバ
イモルフ板7aは上述した消歪動作を完了した状
態即ちバイモルフ板7aの元位置からテープ10
との対接を開始し、これによりヘツド6aはちよ
うどトラツク11a上をトレースし始めるように
なる。そして爾後は上述した制御信号S1がこのバ
イモルフ板7aに供給されて確実にトラツク上を
トレースする。
このようにして時点t11〜t12間でヘツド6aが
信号を再生すると、時点t12よりヘツド6bのト
レースが開始されることになる。このヘツド6b
に関してもそのバイモルフ板7bはテープ10と
の非対接区間の前半において上述した如く消歪動
作がなされてヘツド6bの高さは基準の高さに復
帰されている。そしてこのまゝの状態でテープ1
0へのトレースを開始させると、第11図Aにお
いて点線55で示す位置よりトレースを開始する
ことになるので完全にトラツクずれが生ずる。よ
つてこの場合は第11図Aで示す矢印56方向に
且つその大きさ(長さ)丈けヘツド6bを偏移さ
せる必要がある。ところでパルスPyの立上り時
点(時点t12)において信号S5がサンプリングホー
ルド回路52bにてサンプリングされるので、こ
れより得られる信号S5即ち予想電圧がバイモルフ
板7bに供給され、よつてこのバイモルフ板7b
がそのサンプリングされた信号S5の極性(例えば
+)に基づいてこの場合は矢印56方向(例えば
正方向)に、且つ信号S5の大きさV1に対応した
分丈け偏移する。従つてヘツド6bはこの場合は
トラツク11a上をトレースすることとなり、以
後は上述のようにして制御信号S1がバイモルフ板
7bに供給され、ヘツド6bがトラツク11a上
をほゞ確実にトレースすることとなる。
次に時点t13〜t14間では再びヘツド6aによる
トレース期間に入るが、この時点t13にあつては
ヘツド6aは点線図示の軌跡57をトレースする
ことになるのでこれを第11図Aに示す矢印58
の方向に且つその大きさ分丈け偏移させる必要が
ある。ところでこの時点t13ではサンプリングホ
ールド回路52aによりサンプリングされた信号
S5は第11図Cに示すように−V2となり、よつ
てこの電圧がバイモルフ板7aに供給されるの
で、この場合はこのバイモルフ板7aが負方向に
且つ信号V2の大きさに対応して偏移し、よつて
ヘツド6aはトラツク11b上をトレースするこ
ととなる。
時点t14ではサンプリングホールド回路52b
にてサンプリングされた電圧が0(基準電圧)と
なり、以後同様の動作をくり返して行うので、各
ヘツド6a及び6b共にそのトレース開始前で予
想電圧が供給され、トレース開始時より、ほゞ確
実なトレースをなさしめることができる特徴を有
する。第11図Fはこのようにしてサンプリング
ホールド回路52a,52bより得られる電圧を
互に連続して表わしたものである。
以上のように予想電圧を検出し、これをトレー
ス開始前のバイモルフ板7a,7bに供給するこ
とによつてトレース開始時点よりほゞ確実にミス
トラツクなく信号を再生できるが、これはそれ以
前において第6図及び第9図にて説明したように
予めバイモルフ板7a及び7bの歪を除去してこ
れらを元位置に復帰させてあるので、以上説明し
た予想電圧の供給を比較的簡単に行うことができ
るものであり、上述した消歪動作を行わない状態
ではバイモルフ板7a,7bのトレース後の位置
を確定することが困難となるので、以後の予想電
圧の設定が極めて困難となる欠点がある。
次に第5図に示される位置決め電圧発生回路1
6について第12図を用いて説明する。本例では
特に記録時にこの回路を使用するが再生時でも必
要に応じて使用することができる。
再生時には上述のようにして各ヘツド6a及び
6bは夫々のトラツク上を交互にトレースするよ
うになるが、このようなバイモルフ板をもつ
VTRでは記録時においてそのヘツド6a及び6
bの高さを基準位置(第11図Fの0の位置)に
位置決めした状態で記録動作をさせる必要があ
る。
そこで本例においては第1図に示すように、ヘ
ツド6a及び6bのテープ10との非対接区間に
おいて高さ検出用の検出ヘツド59a及び59b
を高さ方向に並べて設け、夫々の出力を増幅器6
0a及び60bにて増幅し、それらの出力を差動
増幅器61に供給して比較するようになし、これ
をサンプリングホールド回路62に供給してい
る。
一方回転ドラム2の回転に伴つて得られるパル
スいわゆるPGよりのパルスPgが端子63に得ら
れ、これがタイミングパルス発生回路64に供給
され、ヘツド6a及び6bが検出ヘツド59a及
び59bと対向した時点で差動増幅器61よりの
誤差信号をサンプリングし且つその値にホールド
するようになし、そのときの誤差値に対応する信
号を駆動回路65を通じてバイモルフ板7a及び
7bに供給するようにしている。そしてこの場合
この発明の要旨に特に関係がないので詳細な説明
は省略するが、ヘツド6a及び6bには検出ヘツ
ド59a及び59bにて検出できる交流信号を信
号源66より供給するようになされている。
従つて第5図に示すスイツチ17を記録側接点
Rに切換えた状態でヘツド6a及び6bに信号源
66より交流信号を供給すると、回転ドラム2の
回転に伴つてヘツド6a及び6bが夫々検出ヘツ
ド59a及び59bに対向したとき、それらのヘ
ツド6a及び6bの高さの相違に基づいて差動増
幅器61より誤差信号(電圧)が得られ、これが
バイモルフ板7a及び7bに供給され、よつて、
ヘツド6a及び6bが第1図に示す角θを回動
する間にヘツド6a及び6bは夫々検出ヘツド5
9a及び59bの中間の位置に移動される。よつ
てこの位置を原位置に設定して置くことによつて
記録時は、これらヘツド6a及び6bの回転毎に
その位置調整が行なわれ、しかもホールド回路6
2よりの出力によつてその1回転内は設定位置に
保持される。この場合、記録に先だつて回転ドラ
ム2の1回転丈け、又は数回転の範囲内丈け上述
した調整を行ない、その後はこれにより得られる
ホールド回路62からの設定電圧でバイモルフ板
7a及び7bを固定して置くようにしても勿論良
い。
上述したこの考案によれば、ノーマルモード及
びその他のモード(スロー、サーチ等)の再生状
態において、ヘツド6a及び6bを取付けたバイ
モルフ板7a及び7bを、夫々テープ10との非
対接区間において減衰振動波信号にて消歪動作を
なさしめるものであるから、バイモルフ板7a,
7bのヒステリシス特性の影響即ち残留歪δを生
じることなく、次のテープ10との対接時点内に
おいてこれらを元の状態に復帰せしめることがで
き、よつて特にノーマルモード以外の再生モード
の場合において、これらバイモルフ板7a,7b
に対する予想電圧S3の設定が極めて容易となる特
徴を有する。
更にこの考案においては、この消歪の為の減衰
振動波信号を、ヘツドをトラツク上にトレースさ
せる為のウオーブリング信号の発振器よりの信号
をもつて兼用させたものであるから、この消歪の
為の減衰振動波信号の発振器を特に必要とするこ
となく、よつてそれ丈けコストを低下させ、且つ
全体の構成も簡単化できる大きな特徴を有するも
のである。
尚上述においては発振器21よりの発振周波数
を基準信号発振器42のそれと同一周波数に選ん
だ場合であるが、発振器21の周波数はこれに限
られることなく、発振器21よりの信号周波数を
逓倍し、又は逓降して使用することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの装置を説明する為の回転ドラムの
略線的平面図、第2図はその一部を切欠した側面
図、第3図は記録トラツクとCTLパルスとの関
係を示すテープの正面図、第4図はバイモルフ板
の動作の説明の為の波形図、第5図はこの装置の
概略を示すブロツク図、第6図は第5図の装置よ
り得られる信号及びバイモルフ板の動作状態を示
す波形図、第7図は再生制御信号発生回路の一例
を示すブロツク図、第8図は消歪信号発生回路の
一例を示すブロツク図、第9図はその動作の説明
の為の波形図、第10図は予想電圧発生回路の一
例を示すブロツク図、第11図はその動作の説明
の為の波形図、第12図は位置決め電圧発生回路
の一例を示すブロツク図である。 2は回転磁気ヘツド装置、6a,6bは回転磁
気ヘツド、7a,7bはバイモルフ板、9はコン
トロール磁気ヘツド、10は磁気テープ、11
a,11bは記録トラツク、13は再生制御信号
発生回路、14は消歪信号発生回路、15は予想
電圧発生回路、16は位置決め電圧発生回路、2
1はウオーブリング信号発振器、31はエンベロ
ープ検波回路、33は同期検波回路、38,3
9,41は第1、第2及び第3のモノマルチ、4
0は三角波信号発生回路、42は基準信号発振
器、44はAM変調回路、47はアツプダウンカ
ウンタ、51はD−A変換回路、52a,52
b,62はサンプリングホールド回路、59a,
59bは高さ位置検出素子、61は差動増幅器、
64はタイミングパルス発生回路である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転磁気ヘツドを電気−機械変換素子に取付
    け、上記電気−機械変換素子への制御電圧により
    磁気テープのトラツクを横切る方向に偏移する様
    に構成した磁気記録再生装置に於て、上記電気−
    機械変換素子に供給される傾斜信号を発生する傾
    斜信号発生回路と、上記電気−機械変換素子を振
    動させるウオーブリング信号を発生する発振器
    と、上記回転磁気ヘツドから検出された上記ウオ
    ーブリング信号による振動成分を同期検波してト
    ラツキング誤差信号を発生する回路と、上記ウオ
    ーブリング信号と上記傾斜信号と上記トラツキン
    グ誤差信号とを加算して上記制御電圧を形成する
    回路と、上記発振器を位相ロツクするための基準
    同期信号を発生する基準信号発振器と、上記基準
    同期信号に基づいて形成され、上記回転磁気ヘツ
    ドと上記磁気テープとの非対接区間において上記
    ウオーブリング信号を取り出すようになすゲート
    信号を形成する回路と、上記ゲート信号により取
    り出された上記ウオーブリング信号を消歪信号に
    変換する変換回路とを有し、該消歪信号を上記電
    気−機械変換素子に供給して、上記電気−機械変
    換素子の消歪を行うようにして成る磁気記録再生
    装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54127306A (en) * 1978-03-27 1979-10-03 Sony Corp Tape recorder

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54127306A (en) * 1978-03-27 1979-10-03 Sony Corp Tape recorder

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