JPS63143544A - 混色防止効果の優れたハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

混色防止効果の優れたハロゲン化銀写真感光材料

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JPS63143544A
JPS63143544A JP29174486A JP29174486A JPS63143544A JP S63143544 A JPS63143544 A JP S63143544A JP 29174486 A JP29174486 A JP 29174486A JP 29174486 A JP29174486 A JP 29174486A JP S63143544 A JPS63143544 A JP S63143544A
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小森田 和夫
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Kaoru Onodera
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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/392Additives
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はハロゲン化銀写真感光材料に関し、特に高い混
色防止効果の付与されたハロゲン化銀写真感光材料に関
するものである。
(従来技術) ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像する際に、
従来から「発色カブリ」および「混色」という好ましく
ない問題点があった。前者は主に空気酸化された現像主
薬とカプラーとのカップリング発色によるものであり、
対策として、カプラーの近傍にハイドロキノン系化合物
の如き発色カブリ抑制剤を添加する方法が広く採用され
ている。
後者の「混色」は、あるハロゲン化銀乳剤層の発色現像
により生成した発色現像主薬酸化生成物が発色現像処理
工程中に他のハロゲン化銀乳剤層に拡散移動し、その層
でカップリング発色するために起こる現象であり、その
対策としては、前記2つのハロゲン化銀乳剤層間に中間
層を設けて、この層中に非拡散性ハイドロキノン系化合
物を添加しておき、拡散してくる発色現像主薬酸化生成
物を還元してカップリング能を演失させるという方法が
広く行なわれている。
これら発色カブリ及び混色防止の目的に用いることので
きる非拡散性ハイドロキノン系化合物については、例え
ば米国特許第2,336,327号、同第2.360,
290号、同第2,384,658号、同第2,675
,531号、同第2.728.659号に記載されてい
る。
しかし、従来の方法では前記非拡散性ハイドロキノン系
化合物を含有する乳化分散物が不安定であり、数時間の
保存により分散粒子の粗大化および含有非拡散性ハイド
ロキノン系化合物の結晶化をまねいてしまう。このこと
は、即ち発色カブリ抑制、混色防止効果の低下及び塗布
故障の増加を意味しており、ハロゲン化銀写真感光材料
の大量生産時における品質の安定性及び生産収率の向上
という面から従来より大きな問題点であった。
この問題点の改良方法はすでにいくつか提案されており
、それらは大きく2つに分類できる。1つは、非拡散性
ハイドロキノン系化合物自身の物性を変更するものであ
り、今1つは使用技術上の改良である。前者については
、例えば米国特許第3.700,453号に、炭素数9
乃至20の第2級アルキル基のジ置換ハイドロキノンの
2gi以上の混合物を使用する方法が記載されている。
しかし、この技術は乳化分散物の結晶化および析出とい
う面では非常に有利だが分散粒子の粗大化による効果の
低下という問題点に対しては改良効果が小さい。
そのうえ、該非拡散性ハイドロキノン系化合物が混合物
として合成されるために、含有する多数の成分の組成比
を一定に保つことは至難であり、同−重量を添加した場
合にその効果において変動を生じ、ハロゲン化銀写真感
光材料の品質安定性および性能一貫性の低下を引き起こ
しかねない。又、従来の非拡散性ハイドロキノンに比べ
て分子量が大きいためにIfiあたりの効果が小さいこ
と、それにともなう添加量の増大による添加層のゼラチ
ンに対する油相成分の増加を生じ膜強度の低下や、いわ
ゆる発汗現象を生じてしまう。更に合成コストが高いこ
とも欠点として挙げられる。これと同様の長所、短所を
もつ非拡散性ハイドロキノン系化合物として特公昭56
−40818号に2−(1−エチル−1,5−ジメチル
ヘキシル)ハイドロキノンと2,5−ビス(1−エチル
−1,5−ジメチルヘキシル)ハイドロキノンの混合物
及び米国特許第2,732,300号には非対称のジア
ルキルハイドロキノン系化合物が提案されている。
使用技術の改良による後者の方法としては、例えば特公
昭53−34043号には2,5−ビス1′。
1′−ジメチルブチル)ハイドロキノンと他の脂肪族炭
化水素置換ハイドロキノンとの併用が提案されている。
しかし該公報には前記ハイドロキノンと2.4−ビス(
1’ 、1’ 、3’ 、3’ −テトラメチルブチル
)ハイドロキノンとの併用が記載されているだけであり
、この方法では析出性改良効果において未だ不充分であ
り、分散粒子の粗大化も抑制できない。さらに全体とし
てのコストが増加してしまう欠点がある。又、特開昭5
6−87040号にはハイドロキノン系化合物を乳化分
散する際用いられる高沸点有機溶媒としてアルキルリン
酸エステル化合物が提案されているが、この方法も析出
性改良効果および分散粒子の粗大化抑制効果が不充分で
ある。この方法は簡便な改良方法である点では有利であ
るが、特に析出性を満足できる程度にまで改良するため
には著しく多缶の高沸点有機溶媒を必要とするという欠
点を有している。
このことはゼラチンあたりの油相成分の増加を意味して
おり、aIIl塗布技術において大きな障害となってし
まう。このように非拡散性ハイドロキノン系化合物をハ
ロゲン化銀写真感光材料中に導入する技術としては満足
のゆく方法が未だ見出されていないのが現状であり、改
善が強く望まれている。
(発明の目的) 本発明の第1の目的は、混色防止効果の優れたハロゲン
化銀写真感光材料を提供することである。
本発明の第2の目的は経時によってもその混色防止効果
の減少しないハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
である。
(発明の構成) 本発明の上記目的は、支持体上に少なくとも一層のハロ
ゲン化銀乳剤層および少なくとも一層の非感光性層を含
む写真構成層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、前記写真構成層の少なくとも一層は少なくとも2位
と5位に第3級のアルキル基を有するハイドロキノン系
化合物および少なくとも2位に第2級のアルキル基を有
するハイドロキノン系化合物を含有するハロゲン化銀写
真感光材v1を提供することによって達成される。
(発明の具体的構成) 本発明に用いるられる少なくとも2位と5位に第3級の
アルアル基を有するハイドロキノン系化合物は下記一般
式(I)で表わすことができる。
一般式(1) 式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アリール基、アシル基、シクロアルキル
基または複素環基を表わし、X及びYはそれぞれ第3級
のアルキル基を表わし、R3及びR4はそれぞれ水素原
子または@換基を表わす。R1及びR2の特に好ましく
は水素原子である。R3及びR,+で表わされる置換基
としては特に限定はないが、例えばハロゲン原子、アル
キル基、アルケニル基、アリール基、シクロアルキル基
、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、アシル基、アシルアミノ基、アルキル
カルバモイル ルバモイル基、アルキルスルホンアミド基、アリールス
ルホンアミド基、アルキルスルファモイル基、アリール
スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、ニトロ基、シアムLアルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基等が
挙げられる。
R3及びR4の特に好ましくは水素原子である。
X及びYはそれぞれ第3級のアルキル基を表わすが、本
発明において第3級のアルキル基とは、ハイドロキノン
系化合物のベンゼンRMに結合する根元炭素原子が、炭
素原子3個と結合している炭素原子、即ち第3炭素原子
であるアルキル基である。
X及びYで表わされる第3級のアルキル基は、例えば炭
素数4〜30のアルキル基であり、具体的にはt−ブチ
ル基、t−ペンチル基、[−オクチル基、t−ドデシル
基等が挙げられる。この第3級アルキル基は、例えばア
リール基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキ
シカルボニル基、カルバモイル基等の置換基を有してい
てもよい。
前記一般式CI)で表わされる化合物のうち、下記一般
式(I−a)で表わされる化合物を本発明において特に
好ましく用いることができる。
一般式(I−a) 式中、X及びYは一般式(I)におけるX及びYと同義
である。
以下に一般式(I)で表わされる化合物の代表的具体例
を示す。
(続ト) 本発明において少なくとも2位と5位に第3級のアルキ
ル基を有するハイドロキノン系化合物と併用して用いら
れる少なくとも2位に第2級のアルキル基を有するハイ
ドロキノン系化合物は下記一般式(II)で表わすこと
ができる。
一般式(If) 式中、R5およびR6は前記一般式(I)におけるR1
およびR2と同義であり、R7、RaおよびR9は前記
一般式(I)におけるR3およびR4と同義であり、2
は第2級のアルキル基を表わす。
R5、R6、R7及びR9の好ましくは水素原子であり
、R8の好ましくは水素原°子またはアルキル基である
Zは第2級のアルキル基を表わすが、本発明において第
2級のアルキル基とは、ハイドロキノン系化合物のベン
ゼン母核に結合する根元炭素原子が、水素原子1つと炭
素原子2個と結合してXIXる炭素原子、即ち第2炭素
原子であるアルキル基である。
Zで表わされる第2級のアルキル基としては特に炭素数
3〜32のアルキル基を好ましく用いることができる。
前記一般式(II)で表わされる化合物のうち、下記一
般式(■−a)で表わされる化合物を好ましく用いるこ
とができる。
一般式(II−a) R+oは水素原子又はアルキル基を表わす。
一般式(II−a )においてR+nで表わされるアル
キル基は炭素数1〜32のアルキル基が好ましく、第1
級アルキル基、第2級アルキル基又は第3級アルキル基
のいずれであってもかまわない。
以下に一般式(II)で表わされる化合物の代表的具体
例を示す。
以下余白 +、ミ、 これらのハイドロキノン系化合物は、スティン防止剤と
いう名称で、リサーチ・ディスクロージャー誌(Res
earch D 1sclosure )、 176号
(1978年)の 17Ei43項の■の工に記載され
ている。その他、米国特許第2,732,300号、同
第3,700,453号等の各明細書、特開昭56−8
7.040号、同58−24.141号、同59−14
9.348号、特公昭53−34’、043号、同56
−40.819号等に記載されている。
又、本発明に用いられるハイドロキノン系化合物の添加
量としては、併用する少なくとも2種のハイドロキノン
系化合物の総和として、如何なる量をもとりうるが、好
ましくは1x 10−6乃至1X 10−2モル/ ’
Ia2、更に好ましくは5X10−6乃至5X10円モ
ル/−12の範囲が好ましい。
この場合、一般式(1)で表わされる化合物と一般式(
I[)で表わされる化合物の併用比率は1:100〜5
0:1、好ましくは1:5o〜2o:1、更に好ましく
は1:10〜5:1である。
一般式(I>で表わされる化合物および一般式(II)
で表わされる化合物(この混合系を以下特に断わりのな
い限り、単に本発明に係るハイドロキノン系化合物と称
する。)を写真構成層中に含有させるには、本発明に係
るハイドロキノン系化合物を必要に応じて、高沸点有機
溶媒及び/又は低沸点有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶
液の如き分散媒中に乳化剤を用いて乳化分散し、目的と
する親水性コロイド層中へ添加すればよい。このとき、
本発明に係るハイドロキノン系化合物と有機溶媒を別々
に乳化分散し、その後にゼラチン水溶液中で混合するこ
ともできる。
本発明に係るハイドロキノン系化合物を乳化分散する際
に用いることのできる高沸点有機溶媒としては、誘電率
が6.0以下、好ましくは19以上6.0以下である化
合物を用いることが特に好ましく、例えば誘電率6.0
以下の7タル酸エステル、リン酸エステル等のエステル
類、有機酸アミド類、ケトン類、炭化水素化合物等であ
る。より好ましくは、フタル酸エステル類、またはリン
酸エステル類である。
中でも、100℃に於ける蒸気圧が0.5mmH(l以
下の高沸点有機溶媒が好ましい。有機溶媒は、2種以上
の混合物であってもよく、この場合は混合物の誘電率が
6.0以下であ、ればよい。本発明における誘電率は、
30℃にあける誘電率を示している。
フタル酸エステルとしては、一般式[HΔ]で示される
一般式[HA ] RHlおよびRH2は、それぞれアルキル基、アルケニ
ル基またはアリール基を表わす。但し、R+−+1およ
びR)+2で表わされる基の炭素原子数の総和は9乃至
32であり、好ましくは炭素原子数の総和が16乃至2
4である。
一般式[)−IA]のR)(1およびFでH2で表わさ
れるアルキル基は直鎖もしくは分岐のものであり、例え
ばブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデ
シル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシ
ル基等、オクタデシル基等である。
RHlおよびRB2で表わされるアリール基はフェニル
基、ナフチル基等であり、またアルケニル基はヘキセニ
ル基、ヘプテニル基、副りタデセニル基等である。これ
らのアルキル基、アルケニル基およびアリール基は、置
換基を有するものも含む。
RHlおよびR)(2の好ましくはアルキル基であり、
例えば2−エチルヘキシル基、3.5.5−トリメチル
ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基等である。
リン酸エステルとしては、下記一般式[HB]で示され
る。
一般式[1−(B ] R1−1so  P−OR1−13 oRH午 RH3、RH4およびRHrは、それぞれ、アルキル基
、アルケニル基またはアリール基を表わす。但し、RH
a、RH,およびRHrで表わされる炭素原子数の総和
は24乃至54である。
一般式[HB]のR)13 、RH4およびRHりで表
わされるアルキル基は、直鎖または分岐のものであり、
例えばブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基
、ノニル基、ドデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、オクタデシル基、ノナデシル基等である。
これらのアルキル基、アルケニル基およびアリール基は
、置換基を有するものも含む。RHa、RH4およびR
Bの好ましくはアルキル基であり、例えば、2−エチル
ヘキシル基、n−オクチル基、3.5.5−トリメチル
ヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、5ec−デ
シル基、5ec−ドデシル基、t−オクチル基等が峰げ
られる。
有機溶媒の具体例を示すが本発明はこれらに限定される
ものではない。
一般式[)−IAつ 一般式EHF3] ト1−21 H−22 1; 1[角白 上記の高沸点有機溶媒の添加量は、いかなる量で用いる
こともできるが、好ましくは本発明に係るハイドロキノ
ン系化合物に対して0.1乃至2000重指%であり、
特に10乃至500重Φ%が好ましい。
上記の高沸点有機溶媒に、本発明に係るハイド同時に添
加することもできるが、本発明に係るハイドロキノン系
化合物の量を超さないことが好ましい。
本発明に係るハイドロキノン系化合物は写真(構成層の
任意の層に含有することができるが、特に2つのハロゲ
ン化銀乳剤層の間の中間層に含有することが好ましい。
なお、本発明でいう写真構成層とは、ハロゲン化銀乳剤
層および、例えば中間層、保護層等の非感光性層を意味
する。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料が多色カラー感光材
料である場合、具体的な層構成としては、支持体上に、
支持体側より順次、イエローカプラー含有ハロゲン化銀
乳剤層、第1中間層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化
銀乳剤層、第2中間層、シアンカプラー含有ハロゲン化
銀乳剤層、第3中間層、保護層と配列したものが特に好
ましい。
本発明に係るハイドロキノン系化合物は写真構成層の任
意の層に含有することができるが、本発明のハロゲン化
銀写真感光材料が特に上記の層構成よりなる場合には、
本発明に係るハイドロキノン系化合物は第1中間層及び
/又は第2中間層に含有することが好ましい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられる色素画
像形成カプラーは特に限定されるものではなく、種々の
カプラーを用いることができる。
イエロー色素画像形成カブラーとしてはアシルアセトア
ミド型、ベンゾイルメタン型カプラーである。
マゼンタ色素画像形成カプラーとしては、5−ピラゾロ
ン系、ピラゾロトリアゾール系、ピラゾリノベンツイミ
ダゾール系、インダシロン系、シアノアセチル系カプラ
ーである。
シアン色素画像形成カプラーとしては、フェノール系、
ナフトール系カプラーが代表的である。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられるハロゲ
ン化銀としては臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀
、及び塩化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用される
任意のものを用いることができる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、硫黄増感法、
セレン増感法、還元増感法、貴金属増感法などにより化
学増感される。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、写真業界にお
いて、増感色素として知られている色素を用いて、所望
の波長域に光学的に増感できる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられるバイン
ダー(又は保護コロイド)としては、ゼラチンを用いる
のが有利であるが、それ以外にゼラチン誘導体、ゼラチ
ンと他の高分子のグラフトポリマー、蛋白質、糖誘導体
、セルロース誘導体、甲−あるいは共重合体の如き合成
親水性高分子物質等の親水性コロイドも用いる事が出来
る。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、硬膜剤、紫外
線吸収剤、画像安定化剤、可塑剤、ラテックス、界面活
性剤、マット剤゛、滑剤、帯電防止剤等の添加剤を必要
に応じて用いることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、当業界公知の発
色用@処理を行うことにより画像を形成することができ
る。
[実施例] 以下に具体的な実施例を示して本発明を更に詳細に説明
するが本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 下記の表−1に示した組成の油相溶液にて次の方法で析
出性試験を行なった。ハイドロキノン系化合物及び高沸
点有m溶媒を表−1に示した組成石と酢酸エチル2gの
混合溶液に約60℃に加熱して溶解した後、この溶液を
5℃にて48時間放置し、ガラスフィルターで濾過し、
0℃の酢酸エチル2gにて迅速に洗浄し濾取乾燥後の重
量を測定した。1qられた結果を表−1に示す。
表−1 表−1の結果より、従来から非拡散性ハイドロキノンと
してよく知られたI−4を単独で用いた場合の試料1で
は析出が確認できた。更に高沸点有機溶媒の量を増加し
た試料4及び5においても殆ど改良されない。
又、I−3とI−4を混合した試料2においてもその改
良効果は十分でなく、高沸点有機溶媒の種類を変化させ
ても改良は認められなかった。
従来公知の2位に第二級アルキル基を有するハイドロキ
ノン系化合物ll−8を含有する試料8では殆ど析出が
認められず、更に高沸点有機溶媒を用いない試料9にお
いても析出の発生は殆ど無かった。
一方、本発明に係る試料10乃至15においてはI−4
を含有するにもかかわらずその析出性は著しく良好であ
り、如何なる比率でも、かつ高沸点有機溶媒の量を減量
した試料13及び14においても良好な結果であった。
実施例2 次に示す乳化分散法により、各種の乳化分散物を作成し
、保存時空定性を調べた。
(a )  ハイドロキノン系化合物の総ff110(
]、各種の高沸点有Il溶媒10りおよび酢酸エチル2
0gを混合し、約60℃に加熱して溶解する。
(b )  写真用ゼラチン15g、純水20(hQを
室温にて混合し20分間膨潤させる。次に約60℃に加
熱し溶解させた後にアルカノールB(デュポン社製)の
5%水溶液を201Q添加し、均一に撹拌する。
(C)  (a)および(b)にて得られた各溶液を混
合し、超音波分散機にて20分間分散し、乳化分散液を
得た。
上記の方法により、ハイドロキノン系化合物および高沸
点有機溶媒の種類を表−2の如く変化させて15種の乳
化分散液を得た。
得られた乳化分散液を栓をして40℃にて24時間保温
放置を施し、保温放置前後の濁度上昇値△Tと、保温放
置後の分散液の結晶析出塵を調べ、得られた結果を表−
2に示した。ここで「濁度」は、分散粒子の粒径と相関
を示すもので、値が小さい程粒径が小さい。すなわちΔ
丁は小さい程分散粒子の粗大化が起きておらず安定であ
ることを示す。濁度の測定はボイック積分球式濁度計(
日本精密光学株式会社製、型式SEP −PT−501
0>を用いた。又、析出性は保温放置後の分散液100
戴を温水10(hRで希釈した後、NO,,5A<東洋
濾紙(鞄製)の濾紙にて吸引濾過、洗浄および乾燥し表
−2 表−2中DBPはフタル醒ジブチルを、TCPはリン酸
トリクレジルを表わす。
表−2の結果より、本発明に係る試料3〜15では分散
粒子の粗大化も析出性も共に、試料2と同等あるいはそ
れ以上に全く顕著に改良していることがわかる。
実施例3 本発明のハロゲン化銀写真感光材料における混色防止能
力を比較検討する目的でモデル実験を行なった。下記の
層構成にて試料3−1を作成した。
※塗布量はmg/ 100CTIIで表わした。
次に、試料3−1の層2中に、表−3に示すハイドロキ
ノン系化合物の乳化分散物をハイドロキノン系化合物の
塗布量が1.5mO/ 1100C’になるように添加
し、試料3−2〜3−13を作成した。
乳化分散は実施例2と同一の方法にてIテない、ハイド
ロキノン系化合物と高沸点有別溶媒の比率は1:1とし
た。
以下、余白 ・  −1 「二  −」 表−3 得られた各試料に、感光計(小西六写真工業株式会社製
KS−7型)を用いて、白色光を光電を通して露光した
後、下記の処理工程に従って処理を施した。
[処理工程コ 処理時間   処理温度 発色現像     35分     33℃漂白定着 
    1.5分     33℃水    洗   
     3  分         33℃乾   
燥                   80℃[発
色現象液組成] 純水               7001AI2ベ
ンジルアルコール         151gジエチレ
ングリコール        15v2ヒドロキシルア
ミン硫Plim        2+1ll)N−エチ
ル−N−β−メタンスル ホンアミドエチル−3−メチル− 4−アミンアニリン硫酸塩      4.4 tJ炭
酸カリウム            30 fJ塩化カ
リウム           0.517臭化カリウム
           0.4g亜硫酸カリウム   
         29純水を加えて1りとする。
(DH=10.2に調整) [漂白定着液組成] エチレンジアミンテトラ酢酸鉄 アンモニウム            61 (1エチ
レンジアミンテトラ酢酸2 アンモニウム            5gチオ硫酸ア
ンモニウム        125gメタ重亜硫酸ナト
リウム       13g亜硫酸ナトリウム    
      27g水を加えて11とする。
(1)H= 7.2に調整) かくして処理された各試料について最大反射濃度を光電
濃度計(小西六写真工業株式会社製PDA−60型)を
用いて測定した。結果を表−4に示した。
表−4 表−4より、層2にハイドロキノ系化合物が添加される
と、層1で生じた発色現像主薬酸化生成物が層3へ拡散
する現象を抑制していることがわかる。この抑制効果が
、本発明に係る試料において著しく大きいことが明らか
である。
実施例4 表−5に示した層構成のハロゲン化銀カラー写表−5 表−5中用いたイエローカプラー、シアンカプラーの構
造を以下に示す。
(Y−1> (C−1> t 層4と層6に用いた紫外線吸収剤は下記の(UV−1)
と(UV−2)で示される化合物を重量化で1:1にて
併用した。
(UV−1) (UV−2) 層2に用いたハイドロキノン系化合物及び高沸点有礪溶
媒を表−6の如(変更して試料4−2乃至試料4−5を
作成した。
得られた5種の試料について干渉フィルターを用いて青
色光および緑色光にて、実施例3と同様に露光、現像処
理を施した。干渉フィルターはそれぞれ、470n+1
1および550nm1.mi大透過率を示すものを用い
た。
黄色発色試料については、青濃度(Do )  ’2.
0の点での緑濶度(DG )の大きさを比較することに
より、層1から層3への混色の程度が相対的にわかる。
同様に層3から層1への混色はマゼンタ発色試料につい
て、DG = 2.0の点でDoの大きさを比較する。
このようにして得られた結果を表−6に示した。
表−6 表−6の結果より、本発明に係る試料は高い混色防止効
果を発揮しており、単色の色純度が高いことが明らかで
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層および
    少なくとも一層の非感光性層を含む写真構成層を有する
    ハロゲン化銀写真感光材料において、前記写真構成層の
    少なくとも一層は、少なくとも2位と5位に第3級のア
    ルキル基を有するハイドロキノン系化合物および少なく
    とも2位に第2級のアルキル基を有するハイドロキノン
    系化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真
    感光材料。
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