JPH05150421A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH05150421A JPH05150421A JP31481791A JP31481791A JPH05150421A JP H05150421 A JPH05150421 A JP H05150421A JP 31481791 A JP31481791 A JP 31481791A JP 31481791 A JP31481791 A JP 31481791A JP H05150421 A JPH05150421 A JP H05150421A
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/32—Colour coupling substances
- G03C7/3225—Combination of couplers of different kinds, e.g. yellow and magenta couplers in a same layer or in different layers of the photographic material
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 高感度で、特性曲線の低露光域から高露光域
までの階調が滑らかで、直線性に優れたハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の提供。 【構成】 ハロゲン化銀乳剤層中に一般式〔M−I〕で
表されるピラゾロアゾール系マゼンタカプラーと一般式
〔M−II〕で表される1-ペンタクロロフェニル-3-置換
アニリノ-4-チオ置換-5-ピラゾロン系マゼンタカプラー
を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。
までの階調が滑らかで、直線性に優れたハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の提供。 【構成】 ハロゲン化銀乳剤層中に一般式〔M−I〕で
表されるピラゾロアゾール系マゼンタカプラーと一般式
〔M−II〕で表される1-ペンタクロロフェニル-3-置換
アニリノ-4-チオ置換-5-ピラゾロン系マゼンタカプラー
を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関し、特に高感度で、かつ低露光域から高露
光域までの階調が滑らかなハロゲン化銀カラー写真感光
材料に関する。
感光材料に関し、特に高感度で、かつ低露光域から高露
光域までの階調が滑らかなハロゲン化銀カラー写真感光
材料に関する。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀カラー写真感光材料には、
通常イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプ
ラーが組み合わされて用いられる。このうち、マゼンタ
カプラーとしては、ピラゾロン、ピラゾリノベンゾイミ
ダゾール、インダノン系カプラー等が知られていたが、
近年では米国特許3,725,065号、同3,810,761号、同3,75
8,309号、同3,728,067号等に記載されているピラゾロト
リアゾール系カプラーが用いられてきている。
通常イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプ
ラーが組み合わされて用いられる。このうち、マゼンタ
カプラーとしては、ピラゾロン、ピラゾリノベンゾイミ
ダゾール、インダノン系カプラー等が知られていたが、
近年では米国特許3,725,065号、同3,810,761号、同3,75
8,309号、同3,728,067号等に記載されているピラゾロト
リアゾール系カプラーが用いられてきている。
【0003】これらのカプラーは、副吸収が少なく色再
現性において有利であり、又、発色性に優れる等、多く
の利点を有している。
現性において有利であり、又、発色性に優れる等、多く
の利点を有している。
【0004】ところで、一般用カラーネガフィルムはカ
メラに装填されて様々な被写体を、様々な条件で撮影す
るのに用いられる。適性露出から多少ずれても画像が記
録できるように、あるいはより多くの画像情報が記録で
きるように、そのラチチュードが広くなるような設計が
なされている。
メラに装填されて様々な被写体を、様々な条件で撮影す
るのに用いられる。適性露出から多少ずれても画像が記
録できるように、あるいはより多くの画像情報が記録で
きるように、そのラチチュードが広くなるような設計が
なされている。
【0005】即ち、前記カラーネガフィルムを作製する
に当たっては、低露光域から高露光域まで特性曲線(横
軸GS−logE,E:露光量、縦軸が画像濃度で示され
るもの)が滑らかであることが求められている。
に当たっては、低露光域から高露光域まで特性曲線(横
軸GS−logE,E:露光量、縦軸が画像濃度で示され
るもの)が滑らかであることが求められている。
【0006】しかしながら、上記ピラゾロトリアゾール
系カプラーを用いたカラーネガフィルムは、発色性が優
れているため、低露光域でのガンマが高く、中露光域で
最大濃度に近い濃度となり、高露光域ではガンマが低下
してしまい、滑らかな特性曲線を得ることが困難であっ
た。従来、この困難を克服するために、現像時に現像抑
制剤を放出する化合物(以下、DIR化合物という)を
用いることなどが試みられているが、低濃度部の感度低
下を招くという欠点を有していた。
系カプラーを用いたカラーネガフィルムは、発色性が優
れているため、低露光域でのガンマが高く、中露光域で
最大濃度に近い濃度となり、高露光域ではガンマが低下
してしまい、滑らかな特性曲線を得ることが困難であっ
た。従来、この困難を克服するために、現像時に現像抑
制剤を放出する化合物(以下、DIR化合物という)を
用いることなどが試みられているが、低濃度部の感度低
下を招くという欠点を有していた。
【0007】又、前記カラーネガフィルムは、ホルマリ
ンガスにより濃度低下やカブリの上昇を起こすため、ホ
ルマリンガス耐性の向上した感光材料が求められてい
た。
ンガスにより濃度低下やカブリの上昇を起こすため、ホ
ルマリンガス耐性の向上した感光材料が求められてい
た。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、高感度で、低露光域か
ら高露光域までの階調が滑らかであり、しかもホルマリ
ン耐性の向上したハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、単にカラー感光材料ともいう)を提供することにあ
る。
ら高露光域までの階調が滑らかであり、しかもホルマリ
ン耐性の向上したハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、単にカラー感光材料ともいう)を提供することにあ
る。
【0009】
【発明の構成】本発明の目的は、支持体上に少なくとも
1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料において、前記ハロゲン化銀乳剤層中に、
下記一般式〔M−I〕で表されるマゼンタカプラーの少
なくとも1種と、下記一般式〔M−II〕で表されるマゼ
ンタカプラーの少なくとも1種を含有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料によって達成される。
1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料において、前記ハロゲン化銀乳剤層中に、
下記一般式〔M−I〕で表されるマゼンタカプラーの少
なくとも1種と、下記一般式〔M−II〕で表されるマゼ
ンタカプラーの少なくとも1種を含有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料によって達成される。
【0010】
【化3】
【0011】式中、Zは含窒素複素環を形成するに必要
な非金属原子群を表し、該Zにより形成される環は置換
基を有してもよい。Xは水素原子又は発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱しうる置換基を表す。又、Rは
水素原子又は置換基を表す。
な非金属原子群を表し、該Zにより形成される環は置換
基を有してもよい。Xは水素原子又は発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱しうる置換基を表す。又、Rは
水素原子又は置換基を表す。
【0012】
【化4】
【0013】式中、RAはハロゲン原子又はアルコキシ
基を表し、RBはアシルアミノ基、スルホンアミド基、
イミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコ
キシカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基又は
アルコキシ基を表す。RCはアルキル基、アリール基又
は複素環基を表す。mは0〜4の整数を表す。
基を表し、RBはアシルアミノ基、スルホンアミド基、
イミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコ
キシカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基又は
アルコキシ基を表す。RCはアルキル基、アリール基又
は複素環基を表す。mは0〜4の整数を表す。
【0014】まず、本発明に係る前記一般式〔M−I〕
で表されるマゼンタカプラー(以下、マゼンタカプラー
〔M−I〕という)について説明する。
で表されるマゼンタカプラー(以下、マゼンタカプラー
〔M−I〕という)について説明する。
【0015】Rの表す置換基としては特に制限はなく、
代表的には、アルキル、アリール、アニリノ、アシルア
ミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、
アルケニル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、
この他にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニ
ル、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、
アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アル
コキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、ア
シルオキシ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルア
ミノ、イミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アル
コキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルア
ミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニ
ル、複素環チオの各基、ならびにスピロ化合物残基、有
橋炭化水素化合物残基等も挙げられる。
代表的には、アルキル、アリール、アニリノ、アシルア
ミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、
アルケニル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、
この他にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニ
ル、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、
アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アル
コキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、ア
シルオキシ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルア
ミノ、イミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アル
コキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルア
ミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニ
ル、複素環チオの各基、ならびにスピロ化合物残基、有
橋炭化水素化合物残基等も挙げられる。
【0016】Rの表す置換基、Xの表す発色現像主薬の
酸化体との反応により離脱しうる基、Zにより形成され
る含窒素複素環及びZにより形成される環が有していて
もよい置換基の好ましい範囲及び具体例、並びに一般式
〔M−I〕で表されるマゼンタカプラーの好ましい範囲
は、欧州公開特許0327272号5頁23行〜8頁16行及び同
8頁42行〜52行に記載のものと同じである。
酸化体との反応により離脱しうる基、Zにより形成され
る含窒素複素環及びZにより形成される環が有していて
もよい置換基の好ましい範囲及び具体例、並びに一般式
〔M−I〕で表されるマゼンタカプラーの好ましい範囲
は、欧州公開特許0327272号5頁23行〜8頁16行及び同
8頁42行〜52行に記載のものと同じである。
【0017】以下に一般式〔M−I〕で表されるマゼン
タカプラーの代表的具体例を示す。
タカプラーの代表的具体例を示す。
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】更に他の具体例としては欧州公開特許0327
272号9頁〜28頁に記載されている化合物中、No.1〜
6,8〜12,14〜22,24,25,30,31,42〜52,54〜6
4,68,74,75及び特開昭62-166339号明細書の(18)頁〜
(32)頁に記載されている化合物の中で、No.1〜4,
6,8〜17,19〜43,45〜59,61〜104,106〜121,123
〜162,164〜223で示される化合物を挙げることができ
る。
272号9頁〜28頁に記載されている化合物中、No.1〜
6,8〜12,14〜22,24,25,30,31,42〜52,54〜6
4,68,74,75及び特開昭62-166339号明細書の(18)頁〜
(32)頁に記載されている化合物の中で、No.1〜4,
6,8〜17,19〜43,45〜59,61〜104,106〜121,123
〜162,164〜223で示される化合物を挙げることができ
る。
【0026】又、前記カプラーはジャーナル・オブ・ザ・
ケミカル・ソサイアティ(Journal ofthe Chemical Soci
ety),パーキン(Perkin)I(1977),2047〜2052、米
国特許3,725,067号、特開昭59-99437号、同58-42045
号、同59-162548号、同59-171956号、同60-33552号、同
60-43659号、同60-172982号、同60-190779号、同62-209
457号及び同63-307453号等を参考にして合成することが
できる。
ケミカル・ソサイアティ(Journal ofthe Chemical Soci
ety),パーキン(Perkin)I(1977),2047〜2052、米
国特許3,725,067号、特開昭59-99437号、同58-42045
号、同59-162548号、同59-171956号、同60-33552号、同
60-43659号、同60-172982号、同60-190779号、同62-209
457号及び同63-307453号等を参考にして合成することが
できる。
【0027】上述したカプラーは他の種類のマゼンタカ
プラーと併用することもでき、通常ハロゲン化銀1モル
当たり1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル
〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。
プラーと併用することもでき、通常ハロゲン化銀1モル
当たり1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル
〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。
【0028】次に、本発明に係る前記一般式〔M−II〕
で表されるマゼンタカプラー(以下、マゼンタカプラー
〔M−II〕という)について説明する。
で表されるマゼンタカプラー(以下、マゼンタカプラー
〔M−II〕という)について説明する。
【0029】一般式〔M−II〕において、RAで表され
るハロゲン原子としては、例えば塩素、臭素、弗素原子
が挙げられ、又、アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、ドデシルオキシ等が挙げられる。RAとして好まし
いものは塩素原子である。
るハロゲン原子としては、例えば塩素、臭素、弗素原子
が挙げられ、又、アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、ドデシルオキシ等が挙げられる。RAとして好まし
いものは塩素原子である。
【0030】RBで表されるアシルアミノ基としては、
例えば2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシアセトアミド、4-
(2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシ)ブタンアミド等が挙
げられ、スルホンアミド基としては、例えば4-ドデシル
オキシフェニルスルホンアミドが挙げられ、イミド基と
しては、例えばオクタデセニルサクシンイミドが挙げら
れ、カルバモイル基としては、例えば4-(2,4-ジ-t-ペ
ンチルフェノキシ)ブチルアミノカルボニルが挙げら
れ、スルファモイル基としては、例えばテトラデカンス
ルファモイルが挙げられ、アルコキシカルボニル基とし
ては、例えばテトラデカンオキシカルボニルが挙げら
れ、アルコキシカルボニルアミノ基としては、例えばド
デシルオキシカルボニルアミノが挙げられ、又、アルコ
キシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、オクチル
オキシ等が挙げられる。RBとして好ましいものは、RA
に対してp位に置換しているアシルアミノ基である。
又、mは好ましくは1である。
例えば2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシアセトアミド、4-
(2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシ)ブタンアミド等が挙
げられ、スルホンアミド基としては、例えば4-ドデシル
オキシフェニルスルホンアミドが挙げられ、イミド基と
しては、例えばオクタデセニルサクシンイミドが挙げら
れ、カルバモイル基としては、例えば4-(2,4-ジ-t-ペ
ンチルフェノキシ)ブチルアミノカルボニルが挙げら
れ、スルファモイル基としては、例えばテトラデカンス
ルファモイルが挙げられ、アルコキシカルボニル基とし
ては、例えばテトラデカンオキシカルボニルが挙げら
れ、アルコキシカルボニルアミノ基としては、例えばド
デシルオキシカルボニルアミノが挙げられ、又、アルコ
キシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、オクチル
オキシ等が挙げられる。RBとして好ましいものは、RA
に対してp位に置換しているアシルアミノ基である。
又、mは好ましくは1である。
【0031】RCで表されるアルキル基としては、例え
ばメチル、2-カルボキシエチル、オクチル、ドデシル、
1-カルボキシドデシル、ベンジル等が挙げられ、アリー
ル基としては、例えばフェニル、2-t-ブチルフェニル、
2-t-ブチル-5-ペンタデシルフェニル、2,4-ジ-i-プロピ
ルフェニル、メシチル、2-ブトキシ-5-t-オクチルフェ
ニル、2-ピバロイルアミノフェニル、2-メタンスルホン
アミドフェニル等が挙げられ、複素環基としては、例え
ばテトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル等
が挙げられる。RCとして好ましいものは、アルキル
基、アリール基であり、更に好ましくはアリール基であ
る。
ばメチル、2-カルボキシエチル、オクチル、ドデシル、
1-カルボキシドデシル、ベンジル等が挙げられ、アリー
ル基としては、例えばフェニル、2-t-ブチルフェニル、
2-t-ブチル-5-ペンタデシルフェニル、2,4-ジ-i-プロピ
ルフェニル、メシチル、2-ブトキシ-5-t-オクチルフェ
ニル、2-ピバロイルアミノフェニル、2-メタンスルホン
アミドフェニル等が挙げられ、複素環基としては、例え
ばテトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル等
が挙げられる。RCとして好ましいものは、アルキル
基、アリール基であり、更に好ましくはアリール基であ
る。
【0032】以下に、本発明のマゼンタカプラー〔M−
II〕の具体例を挙げるが、これにより限定されるもので
はない。
II〕の具体例を挙げるが、これにより限定されるもので
はない。
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】これらマゼンタカプラー〔M−II〕は、1-
フェニル-5-ピラゾロン化合物を合成する一般的な合成
法、例えば米国特許2,369,489号、同2,376,380号、同2,
472,581号、同2,600,788号、同2,933,391号、同3,615,5
06号、英国特許956,261号、同1,134,329号、特公昭45-2
0636号、特開平2-39148号等に記載されている方法によ
り合成することができる。
フェニル-5-ピラゾロン化合物を合成する一般的な合成
法、例えば米国特許2,369,489号、同2,376,380号、同2,
472,581号、同2,600,788号、同2,933,391号、同3,615,5
06号、英国特許956,261号、同1,134,329号、特公昭45-2
0636号、特開平2-39148号等に記載されている方法によ
り合成することができる。
【0037】以下に代表的合成例を示す。
【0038】合成例(例示化合物II−5の合成) 2-ブトキシ-5-t-オクチルチオフェノール 3.3g をジク
ロロメタン 10ml に溶解し、塩化スルフリル 1.6g を室
温下10分で添加した。更に30分撹拌した後、減圧で溶媒
を溜去し油状物を得た。
ロロメタン 10ml に溶解し、塩化スルフリル 1.6g を室
温下10分で添加した。更に30分撹拌した後、減圧で溶媒
を溜去し油状物を得た。
【0039】次に、1-ペンタクロロフェニル-3-〔2-ク
ロロ-5-(2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシ)ブタノイルア
ミノ〕アニリノ-5-ピラゾロン 7gをジメチルホルムア
ミド20ml に溶解し、これを前記油状物へ一気に添加
し、更に3時間撹拌し、室温で一夜放置した。反応液を
希塩酸 50ml にあけ、酢酸エチル 50ml を加え、水層を
除去し、水 50ml で水洗後、酢酸エチルを減圧蒸溜によ
り除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、目的物 6.8gを得た。
ロロ-5-(2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシ)ブタノイルア
ミノ〕アニリノ-5-ピラゾロン 7gをジメチルホルムア
ミド20ml に溶解し、これを前記油状物へ一気に添加
し、更に3時間撹拌し、室温で一夜放置した。反応液を
希塩酸 50ml にあけ、酢酸エチル 50ml を加え、水層を
除去し、水 50ml で水洗後、酢酸エチルを減圧蒸溜によ
り除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、目的物 6.8gを得た。
【0040】化合物の同定は、MASS,NMR,IR
スペクトルで行い、例示化合物II−5であることを確認
した。
スペクトルで行い、例示化合物II−5であることを確認
した。
【0041】本発明のマゼンタカプラー〔M−I〕は、
通常ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3モル〜1モル、
好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用いる
ことができる。又、本発明のマゼンタカプラー〔M−I
I〕は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3モル〜1モ
ル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用
いることができる。
通常ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3モル〜1モル、
好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用いる
ことができる。又、本発明のマゼンタカプラー〔M−I
I〕は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3モル〜1モ
ル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用
いることができる。
【0042】本発明においてマゼンタカプラー〔M−
I〕とマゼンタカプラー〔M−II〕を一つのハロゲン化
銀乳剤層に併用して添加する場合、マゼンタカプラー
〔M−I〕とマゼンタカプラー〔M−II〕のモル比は1
0:1〜1:5が好ましく、5:1〜1:3が更に好ま
しい。更に、本発明のカプラーは他の種類のマゼンタカ
プラーと併用することができる。
I〕とマゼンタカプラー〔M−II〕を一つのハロゲン化
銀乳剤層に併用して添加する場合、マゼンタカプラー
〔M−I〕とマゼンタカプラー〔M−II〕のモル比は1
0:1〜1:5が好ましく、5:1〜1:3が更に好ま
しい。更に、本発明のカプラーは他の種類のマゼンタカ
プラーと併用することができる。
【0043】又、本発明のマゼンタカプラー〔M−I〕
とマゼンタカプラー〔M−II〕は、同じ感色性を有する
二つ以上のハロゲン化銀乳剤層に別々に用いることがで
きる。 例えば高感度ハロゲン化銀乳剤層と低感度ハロ
ゲン化銀乳剤層に分けて使用することができる。
とマゼンタカプラー〔M−II〕は、同じ感色性を有する
二つ以上のハロゲン化銀乳剤層に別々に用いることがで
きる。 例えば高感度ハロゲン化銀乳剤層と低感度ハロ
ゲン化銀乳剤層に分けて使用することができる。
【0044】本発明において、マゼンタカプラー〔M−
I〕とマゼンタカプラー〔M−II〕は、緑感性ハロゲン
化銀乳剤層の少なくとも1層に含有されるのが好まし
い。
I〕とマゼンタカプラー〔M−II〕は、緑感性ハロゲン
化銀乳剤層の少なくとも1層に含有されるのが好まし
い。
【0045】マゼンタカプラー〔M−I〕及びマゼンタ
カプラー〔M−II〕をハロゲン化銀乳剤層中に含有せし
めるためには、従来公知の方法、例えば公知のジブチル
フタレート、トリクレジルホスフェート等の如き高沸点
溶媒と、酢酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸点溶媒の
混合液にマゼンタカプラー〔M−I〕及びマゼンタカプ
ラー〔M−II〕をそれぞれ単独で、あるいは併用して溶
解せしめた後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合
し、次いで高速度回転ミキサー又はコロイドミルもしく
は超音波分散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中に直
接添加する方法を採用することができる。又、上記乳化
分散液をセットした後、細断し、水洗した後、これを乳
剤に添加してもよい。
カプラー〔M−II〕をハロゲン化銀乳剤層中に含有せし
めるためには、従来公知の方法、例えば公知のジブチル
フタレート、トリクレジルホスフェート等の如き高沸点
溶媒と、酢酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸点溶媒の
混合液にマゼンタカプラー〔M−I〕及びマゼンタカプ
ラー〔M−II〕をそれぞれ単独で、あるいは併用して溶
解せしめた後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合
し、次いで高速度回転ミキサー又はコロイドミルもしく
は超音波分散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中に直
接添加する方法を採用することができる。又、上記乳化
分散液をセットした後、細断し、水洗した後、これを乳
剤に添加してもよい。
【0046】本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は常法により化学増感するこ
とができ、増感色素を用いて所望の波長域に光学的に増
感できる。
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は常法により化学増感するこ
とができ、増感色素を用いて所望の波長域に光学的に増
感できる。
【0047】ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
【0048】乳剤層、その他の親水性コロイド層は硬膜
することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合成
ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることがで
きる。カラー感光材料の乳剤層にはカプラーが用いられ
る。
することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合成
ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることがで
きる。カラー感光材料の乳剤層にはカプラーが用いられ
る。
【0049】更に色補正の効果を有しているカラードカ
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロ
ゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤及び減感剤のような写真的
に有用なフラグメントを放出する化合物を用いることが
できる。
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロ
ゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤及び減感剤のような写真的
に有用なフラグメントを放出する化合物を用いることが
できる。
【0050】感光材料には、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、イラジェーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には、
現像処理中に感光材料から流出するか、もしくは漂白さ
れる染料が含有させられてもよい。感光材料には、ホル
マリンスカベンジャー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、
画像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進
剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添加できる。
ン防止層、イラジェーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には、
現像処理中に感光材料から流出するか、もしくは漂白さ
れる染料が含有させられてもよい。感光材料には、ホル
マリンスカベンジャー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、
画像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進
剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添加できる。
【0051】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンレテフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
ートした紙、ポリエチレンレテフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
【0052】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には、露光後、通常知られているカラー写真処理を行う
ことができる。
には、露光後、通常知られているカラー写真処理を行う
ことができる。
【0053】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0054】実施例1 実施例において、感光材料中の添加量は特に記載のない
限り1m■Q当たりのものを示す。又、ハロゲン化銀は銀
に換算して示し、増感色素及びカプラーは同一層中の銀
1モル当たりのものを示した。
限り1m■Q当たりのものを示す。又、ハロゲン化銀は銀
に換算して示し、増感色素及びカプラーは同一層中の銀
1モル当たりのものを示した。
【0055】トリアセチルセルロースフィルム支持体上
に、下記に示すような組成の各層を順次支持体側から形
成して、多層カラー感光材料試料101(比較)を作成し
た。
に、下記に示すような組成の各層を順次支持体側から形
成して、多層カラー感光材料試料101(比較)を作成し
た。
【0056】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀を含むゼラチン層 乾燥膜厚 3μm 第2層:中間層(IL) 2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノンの乳化分散物を含むゼラチン層 乾燥膜厚 1.0μm 第3層:低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RL) 平均粒径0.3μm,AgI3モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤I:分布の広さ12%) 1.8g 増感色素I 6.0×10-4モル 増感色素II 1.0×10-4モル シアンカプラー(C―1) 0.06モル カラードシアンカプラー(CC―1) 0.003モル DIR化合物(D―1) 0.0015モル DIR化合物(D―2) 0.002モル 高沸点溶媒(Oil−1) 0.6g 乾燥膜厚 3.5μm 第4層:高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RH) 平均粒径0.5μm,AgI3モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤II:分布の広さ12%) 1.3g 増感色素I 3.0×10-4モル 増感色素II 1.0×10-4モル シアンカプラー(C―1) 0.02モル カラードシアンカプラー(CC―1) 0.0015モル DIR化合物(D―2) 0.001モル 高沸点溶媒(Oil−1) 0.2g 乾燥膜厚 2.5μm 第5層:中間層(IL) 第2層と同じ、ゼラチン層 乾燥膜厚 1.0μm 第6層:低感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GL) 乳剤I 1.2g 増感色素III 2.5×10-4モル 増感色素IV 1.2×10-4モル 前記マゼンタカプラー(I―3) 0.07モル カラードマゼンタカプラー(CM―1) 0.009モル DIR化合物(D―1) 0.0010モル DIR化合物(D―3) 0.0030モル 高沸点溶媒(Oil−2) 0.5g 乾燥膜厚 3.5μm 第7層:高感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GH) 乳剤II 1.3g 増感色素III 1.5×10-4モル 増感色素IV 1.0×10-4モル 前記マゼンタカプラー(I―3) 0.020モル カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.002モル DIR化合物(D―3) 0.0010モル 高沸点溶媒(Oil−2) 0.3g 乾燥膜厚 2.5μm 第8層:イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀と2,5‐ジ‐t‐オクチルハイドロキノンの乳化分散物とを 含むゼラチン層 乾燥膜厚 1.2μm 第9層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BL) 平均粒径0.48μm,AgI3モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤III:分布の広さ12%) 0.9g 増感色素V 1.3×10-4モル イエローカプラー(Y―1) 0.29モル 高沸点溶媒(Oil−2) 0.5g 乾燥膜厚 3.5μm 第10層:高感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BH) 平均粒径0.8μm,AgI3モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤IV:分布の広さ12%) 0.5g 増感色素V 1.0×10-4モル イエローカプラー(Y―1) 0.08モル DIR化合物(D―2) 0.0015モル 高沸点溶媒(Oil−2) 0.10g 乾燥膜厚 2.5μm 第11層:第1保護層(PRO―1) 沃臭化銀乳剤(AgI2モル%,平均粒径0.07μm) 0.5g 紫外線吸収剤(UV―1),(UV―2)を含むゼラチン層 乾燥膜厚 2.0μm 第12層:第2保護層(PRO―2) ポリメチルメタクリレート粒子(直径1.5μm)及びホルマリンスカベンジ ャー(HS―1),(HS−2)を含むゼラチン層 乾燥膜厚 1.5μm 尚、各層には上記組成物の他にゼラチン硬化剤(H―1),(H−2)や界面 活性剤を添加した。
【0057】増感色素I アンヒドロ-5,5′-ジクロロ-9
-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)チアカルボシア
ニンヒドロキシド 増感色素II アンヒドロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホ
プロピル)-4,5,4′,5′-ジベンゾチアカルボシアニンヒ
ドロキシド 増感色素III アンヒドロ-5,5′-ジフェニル-9-エチル-
3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)オキサカルボシアニンヒ
ドロキシド 増感色素IV アンヒドロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホ
プロピル)-5,6,5′,6′-ジベンゾオキサカルボシアニン
ヒドロキシド 増感色素V アンヒドロ-3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)-
4,5-ベンゾ-5′-メトキシチアシアニンヒドロキシド Oil−1 ジオクチルフタレート Oil−2 トリクレジルホスフェート HS−1 ヒダントイン HS−2 1-(3-スルホフェニル)-3-メチル-5-アミノ
ピラゾール H−1 2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン・
ナトリウム H−2 ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル
-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)チアカルボシア
ニンヒドロキシド 増感色素II アンヒドロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホ
プロピル)-4,5,4′,5′-ジベンゾチアカルボシアニンヒ
ドロキシド 増感色素III アンヒドロ-5,5′-ジフェニル-9-エチル-
3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)オキサカルボシアニンヒ
ドロキシド 増感色素IV アンヒドロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホ
プロピル)-5,6,5′,6′-ジベンゾオキサカルボシアニン
ヒドロキシド 増感色素V アンヒドロ-3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)-
4,5-ベンゾ-5′-メトキシチアシアニンヒドロキシド Oil−1 ジオクチルフタレート Oil−2 トリクレジルホスフェート HS−1 ヒダントイン HS−2 1-(3-スルホフェニル)-3-メチル-5-アミノ
ピラゾール H−1 2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン・
ナトリウム H−2 ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル
【0058】
【化15】
【0059】
【化16】
【0060】次に試料1において、第6層及び第7層の
マゼンタカプラー(I−3)を表1に示す如く置き替
え、試料102〜118を作成した。
マゼンタカプラー(I−3)を表1に示す如く置き替
え、試料102〜118を作成した。
【0061】
【化17】
【0062】以上のように作成した感光材料を、通常の
方法でウエッジ露光した後、下記の工程により現像処理
を行った。
方法でウエッジ露光した後、下記の工程により現像処理
を行った。
【0063】 現像処理工程(38℃) 処理時間 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分5秒 安定化 1分30秒 乾 燥 〈発色現像液〉 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)アニリン・ 硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1000mlとし、pH10.0 に調整する。
【0064】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1000mlとし、pH6.0 に調整する。
【0065】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム(50%水溶液)
162ml 無水亜硫酸ナトリウム
12.4g 水を加えて1000mlとし、pH6.5 に調整する。
162ml 無水亜硫酸ナトリウム
12.4g 水を加えて1000mlとし、pH6.5 に調整する。
【0066】 〈安定化液〉 ホルマリン(37%水溶液) 5.0ml コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ml 水を加えて1000mlとする。
【0067】現像処理して得られた各試料について、X
−rite 社製濃度計310型でステータスMフィルターを用
いて透過濃度測定し、D−(−logE)特性曲線を作成
した。
−rite 社製濃度計310型でステータスMフィルターを用
いて透過濃度測定し、D−(−logE)特性曲線を作成
した。
【0068】各試料の感度はカブリ+0.3 の濃度を与え
るのに必要な露光量の逆数から求め、試料101の感度を1
00とする相対感度で表1及び表2に示した。各試料の緑
光測定濃度(G)の各特性曲線について、濃度1.0 の点
からΔlogE=1.0 高露光域側の濃度点に対する傾き
(γ1)、濃度1.5 の点からΔlogE=1.0 高露光域側の
濃度点に対する傾き(γ2)、濃度2.0 の点からΔlogE
=1.0 高露光域側の濃度点に対する傾き(γ3)の各デ
ーターを、表1及び表2に示した。
るのに必要な露光量の逆数から求め、試料101の感度を1
00とする相対感度で表1及び表2に示した。各試料の緑
光測定濃度(G)の各特性曲線について、濃度1.0 の点
からΔlogE=1.0 高露光域側の濃度点に対する傾き
(γ1)、濃度1.5 の点からΔlogE=1.0 高露光域側の
濃度点に対する傾き(γ2)、濃度2.0 の点からΔlogE
=1.0 高露光域側の濃度点に対する傾き(γ3)の各デ
ーターを、表1及び表2に示した。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】表1及び表2の結果から明らかなように、
比較試料101〜105では、感度が低かったり、特性曲線の
低露光域から高露光域にかけて階調のうねりが生じてお
り好ましくない。これに対し、本発明の試料106〜118
は、高感度で、かつγ1、γ2、γ3の値が等しく滑らか
で直線的な階調となっており、優れていることが判る。
比較試料101〜105では、感度が低かったり、特性曲線の
低露光域から高露光域にかけて階調のうねりが生じてお
り好ましくない。これに対し、本発明の試料106〜118
は、高感度で、かつγ1、γ2、γ3の値が等しく滑らか
で直線的な階調となっており、優れていることが判る。
【0072】次いでホルマリンガス雰囲気下での最大濃
度の劣化を評価した。
度の劣化を評価した。
【0073】各試料にホルマリン処理として処理−2
を、又、基準処理として処理−1を施した。
を、又、基準処理として処理−1を施した。
【0074】処理−1 35%グリセリン水溶液を300ml 含んだ液を底部に置き、
これと平衡にした空気で充満せしめた密閉容器に30℃で
3日間試料を保持する。
これと平衡にした空気で充満せしめた密閉容器に30℃で
3日間試料を保持する。
【0075】処理−2 35%グリセリン水溶液を300ml 当たり40%ホルムアルデ
ヒド水溶液6mlを含んだ液を底部に置き、これと平衡に
した空気で充満せしめた密閉容器に30℃で3日間試料を
保持する。
ヒド水溶液6mlを含んだ液を底部に置き、これと平衡に
した空気で充満せしめた密閉容器に30℃で3日間試料を
保持する。
【0076】その後、常法に従い、ウエッジ露光し、前
記現像処理を施した後、下記式に従って残存率を算出し
た。結果を表3に示す。
記現像処理を施した後、下記式に従って残存率を算出し
た。結果を表3に示す。
【0077】 残存率(%)=(処理−2の最高濃度/処理−1の最高濃
度)×100
度)×100
【0078】
【表3】
【0079】表3の結果から明らかなように、比較試料
101〜105に比べ、本発明の試料106〜118はホルマリ
ンに対する耐性が優れていた。
101〜105に比べ、本発明の試料106〜118はホルマリ
ンに対する耐性が優れていた。
【0080】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料は、高感度で特性曲線の低露光域から高露光域までの
階調が滑らかで直線性に優れ、更にホルマリンに対する
耐性も優れている。
料は、高感度で特性曲線の低露光域から高露光域までの
階調が滑らかで直線性に優れ、更にホルマリンに対する
耐性も優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 茂人 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料にお
いて、前記ハロゲン化銀乳剤層中に、下記一般式〔M−
I〕で表されるマゼンタカプラーの少なくとも1種と、
下記一般式〔M−II〕で表されるマゼンタカプラーの少
なくとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀
カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、Zは含窒素複素環を形成するに必要な非金属原
子群を表し、該Zにより形成される環は置換基を有して
もよい。Xは水素原子又は発色現像主薬の酸化体との反
応により離脱しうる置換基を表す。又、Rは水素原子又
は置換基を表す。〕 【化2】 〔式中、RAはハロゲン原子またはアルコキシ基を表
し、RBはアシルアミノ基、スルホンアミド基、イミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカ
ルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基又はアルコ
キシ基を表す。RCはアルキル基、アリール基又は複素
環基を表す。mは0〜4の整数を表す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31481791A JPH05150421A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31481791A JPH05150421A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05150421A true JPH05150421A (ja) | 1993-06-18 |
Family
ID=18057964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31481791A Pending JPH05150421A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05150421A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0686872A1 (en) * | 1994-06-09 | 1995-12-13 | Konica Corporation | Silver halide light-sensitive color photographic material |
US5616454A (en) * | 1994-12-12 | 1997-04-01 | Konica Corporation | Silver halide color photographic light-sensitive material |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP31481791A patent/JPH05150421A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0686872A1 (en) * | 1994-06-09 | 1995-12-13 | Konica Corporation | Silver halide light-sensitive color photographic material |
US5576166A (en) * | 1994-06-09 | 1996-11-19 | Konica Corporation | Silver halide light-sensitive color photographic |
US5616454A (en) * | 1994-12-12 | 1997-04-01 | Konica Corporation | Silver halide color photographic light-sensitive material |
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