JPS63130610A - 空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPS63130610A
JPS63130610A JP27752786A JP27752786A JPS63130610A JP S63130610 A JPS63130610 A JP S63130610A JP 27752786 A JP27752786 A JP 27752786A JP 27752786 A JP27752786 A JP 27752786A JP S63130610 A JPS63130610 A JP S63130610A
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polyester resin
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mol
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藤島 稔
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物に関し、
特に空乾性に優れ、高肉持性、高硬度、高光沢性および
高耐久性を有する空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物
に関する。
(従来の技術) 従来、空乾性付与剤としてアリル基を有する不飽和ポリ
エステル樹脂組成物が知られており、空気による硬化阻
害がないため、ワックス型不飽和ポリエステル樹脂組成
物の代わりに一般木工塗装、自動車補修パテおよびUV
硬化により高級床板塗装等の広汎な用途に使用されてい
る。
しかしながら、このアリル基を含有する不飽和ポリエス
テル樹脂組成物も全ての用途に満足しうるちのではなく
、特にピアノ、エレクトーン、オルガン等の楽器類の塗
装塗膜として用いる場合には、(1)ワックス型塗料に
比べ硬化後の塗膜残存率が低いため高級な仕上がりが得
られない、(2)パフ研摩時の摩擦熱により塗膜表面が
白化状および波状を呈する、(3)パフ研磨時の白化を
防止するため塗膜を硬くすると冷熱テストでクランクが
生じる等の欠点がある。
楽器類の塗装塗膜においては、高級感が必要とされ、過
酷な条件下での耐久性が要求されており、すなわち高級
感を保持するための高肉持性、塗装工程におけるパフ焼
けおよびスリキズ防止、また極寒冷条件下でもクランク
が発生しない程の高度の耐久性などが必要とされる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、前記従来技術の欠点を除去し、空乾性
に優れ、高肉持性、高硬度、高光沢性および高耐久性を
有する、楽器類の塗装用として好適な空乾性不飽和ポリ
エステル樹脂組成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは鋭意検討の結果、空乾性不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物の組成を限定することにより前記目的を達
成することができ、高級な仕上がり性、研削、バフ研摩
等の良好な作業性、強靭な塗膜物性等が得られることを
見出して本発明に到達した。
本発明は、アリル基を有する不飽和ポリエステル樹脂(
A)および重合性単量体(B)を含有する空乾性不飽和
ポリエステル樹脂組成物において、(1)(A)はスチ
レンで加熱残分75%に希釈した際の粘度(ガードナ、
25℃)が4〜30ポイズであり、(2)(A)のアリ
ル基含有成分としてアリルグリシジルエーテルを縮合水
を除去した量として樹脂中に5〜30重量%含有し、+
3)(A)の多塩基酸成分として前記アリルグリシジル
エーテルと同モル以上の酸無水物を使用し、かつ全多塩
基酸成分中、不飽和多塩基酸が80モル%以上であり、
(4)(A)の多価アルコール成分としてエーテル結合
を有しない多11ルコールを80モル%以上使用し、し
かも、(5)重合性単量体(B)を10〜60重量%含
有してなる空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物に関す
る。
本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物に用いられるア
リル基を有する不飽和ポリエステル樹脂(A)は、アリ
ルグリシジルエーテルと、これと同モル以上の酸無水物
とを開環触媒および多価アルコールの一部または全量の
存在下に、40〜140℃で20分〜3時間加熱し、ア
リルグリシジルエーテルの開環反応終了後、更に残りの
多価アルコールおよび多塩基酸を加え、150〜220
℃で2〜20時間縮合させることにより得られる。
この不飽和ポリエステル樹脂(A)のスチレンで加熱残
分75%に希釈した際の粘度(ガードナ、25℃)は、
十分な塗膜強度が得られる程の硬化性と高肉持性とを付
与させるため4〜30ポイズ、好ましくは6〜25ポイ
ズとされる。この粘度が4ポイズ未溝の場合には分子量
が小さいため硬化速度が遅く、また強靭な塗膜が得られ
ず、また30ポイズを越える場合には適正な塗装粘度に
するためには多くの重合性単量体が必要となり、硬化後
の塗膜の肉持性が低下し、高級な仕上がり感が得られな
い。
不飽和ポリエステル樹脂(A)は、アリル基含有成分と
してアリルグリシジルエーテルを樹脂中に縮合水を除去
した量として5〜30重量%、好ましくは6〜25重量
%含有する。
本発明においては、アリルグリシジルエーテルのエポキ
シ基の反応性に着目して、またアリル基含有成分の種類
とピアノ塗装に絶対必要なパフ研磨通性との関係から、
アリル基含有成分としてアリルグリシジルエーテルが用
いられる。
すなわち、多価アルコールアリルエーテルとしてトリメ
チロールプロパンジアリルエーテル、グリセリンジアリ
ルエーテルまたはグリセリンモノアリルエーテルを用い
た場合と、本発明で用いられるアリルグリシジルエーテ
ルを用いた場合とについて、アリル基含有量、多塩基酸
および多価アルコールの種類やモル比を一定にし、また
スチレンで75%に希釈した際の粘度(ガードナ、25
℃)が15〜17ポイズにりるように調整した組成物の
硬化塗膜について、パフ研磨後の塗面状態(パフ焼け、
平滑性)を観察した結果塗面状態は、トリメチロールプ
ロパンジアリルエーテル(パフ焼けで白化波状を呈して
いる)、グリセリンジアリルエーテル、グリセリンモノ
アリルエーテル、アリルグリシジルエーテル(パフ焼け
がなく、平滑である)の順に良好となった。これはアリ
ルグリシジルエーテルが次式 で示されるように分子内にエポキシ基を有しており、反
応性に富むため、樹脂内の未反応アリルグリシジルエー
テルが少ないためか、または多価アルコールアリルエー
テルに比ベアリル基成分の分子鎖が小さいため、バフ研
暦時の摩19熱による劣化が小さいためと推定される。
不飽和ポリエステル樹脂(A)のアリルグリシジルエー
テルの量(縮合水を除去した量)は5〜30重量%、好
ましくは6〜25重量%である。
この量が5重量%未満の場合には十分な空乾性が得られ
ず、乾燥が遅く、また硬化塗膜に付着したゴミ等を除去
するための研削作業性(耐水ペーパー、#600〜80
0による研削)が著しく低下し、また30重量%を越え
る場合には樹脂の不飽和基濃度が減少するため硬化性が
低下し、高硬度の塗膜が得られず、パフ研磨後の塗膜が
波状現象を呈するようになる。
本発明に用いられるアリルグリシジルエーテルとしては
例えば日本油脂社製エピオールA(商品名)、大阪曹達
社製ネオアリルG(商品名)等が挙げられる。
不飽和ポリエステル樹脂(A)は、多塩基酸成分として
前記アリルグリシジルエーテルと同モル以上の酸無水物
が使用され、がっ全多塩基酸成分中、不飽和多塩基酸が
80モル%以上使用される。
前記アリルグリシジルエーテルと同モル以上の酸無水物
を使用するのはアリルグリシジルエーテルのエポキシ基
の開環反応を十分に行わせるためである。
゛ エポキシ基の開環反応は、例えば開環触媒として第
4級アンモニウム塩(例えばテトラアンモニウムクロラ
イド、ジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライ
ド等)またはアルカリ金属塩(例えば安息香酸カリウム
、安息香酸ナトリウム等)をアリルグリシジルエーテル
に対して0.05〜5゜0重量%使用し、更にエポキシ
基の開環時に発生する発熱を防止するため、多価アルコ
ールの一部または全量の存在下に40〜140℃で20
分〜3時間加熱して行われる。
また前述のように不飽和ポリエステル樹脂(A)の全多
塩基酸成分中、不飽和多塩基酸が80モル%以上使用さ
れるが、80モル%未満の場合には特に黒色着色剤(例
えばカーボンブラック、アニリンブラック等)を使用し
た塗料系において、硬化性が低下するため塗装作業性を
著しく阻害し、また塗膜の肉ヤセが生じ、高級な仕上が
りが得られない。
本発明に用いられる酸無水物としては、無水マレイン酸
、無水イタコン酸等の不飽和多塩基酸無水物が、無水フ
タル酸、テトラハイドロ無水フタル酸、3−メチル−テ
トラハイドロ無水フタル酸、ハイミック酸、トリメリッ
ト酸等の飽和多塩基酸無水物が挙げられる。その他の本
発明に用いられる不飽和多塩基酸としては、例えばフマ
ール酸、マレイン酸、イタコン酸等が、また飽和多塩基
酸としては、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、アシ
ヒン酸、セバシン酸等が挙げられる。これらの多塩基酸
は1種または2種以上混合して使用される。
不飽和ポリエステル樹脂(A)には多価アルコール成分
としてエーテル結合を有しない多価アルコールを80モ
ル%以上使用する。
本発明者らは多価アルコール成分の種類とパフ研磨適性
との関係について調べるため、エーテル結合を有する多
価アルコールであやジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール等を用いて得られる樹脂組成物と、エーテ
ル結合を有しない多価アルコールであるプロピレングリ
コール、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール
等からなる樹脂組成物とについて比較観察した。その結
果、前者の樹脂組成物は全数パフgf1g後の塗膜に白
化と波状現象が生じたのに対し、後者の樹脂組放物には
これらの現象がみられなかった。これは塗膜表面におい
てバフ研暦時の摩擦熱と動的作用により樹脂組成物中の
エーテル結合部が何らかの劣化現象を生じているためと
推定される。
これらの白化および波状現象を防止し、実用的な塗膜を
得るため、本発明においては不飽和ポリエステル樹脂(
A)の多価アルコール成分としてエーテル結合を有しな
い多価アルコールが80モル%以上使用される。80モ
ル%未満の場合には前記の白化および波状現象が生じ、
高級感のある塗膜が得られない。
本発明に用いられるエーテル結合を有しない多価アルコ
ールとしては、例えばエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、1.4−ブタン
ジオール、1.6−ヘキサンジオール、水添ビスフェノ
ールA1グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチ
ロールプロパン、トリメチロールエタン等が挙げられる
。これらの多価アルコールは1種または2種以上混合し
て使用される。
またエーテル結合を有する多価アルコールとしては、例
えばジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリエチレングリコール等が用いられる。
本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、重合性単量
体(B)を10〜60iiit%、好ましくは15〜5
0重量%含有する。
重合性単量体(B)の含有量が10重量%未清の場合に
は前記不飽和ポリエステル樹脂(A)との反応が十分で
なく、高硬度の塗膜が得られず、また60重量%を越え
る場合には肉持性が悪くなり、高級感のある塗膜が得ら
れず、さらに硬化性も低下する傾向を示す。
本発明に用いられる重合性単量体(B)としては、例え
ばスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジ
ビニルベンゼン、t−ブチルスチレン、酢酸ビニル、塩
化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
、メチレンビスアクリルアミド、グリシジルメタクリル
レート、2−ヒドロキシメタクリレート等が挙げられる
本発明の空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物は、前記
のアリル基を有する不飽和ポリエステル樹脂(A)と、
前記の重合性単量体(B>とを、重合性単量体(B)の
含有量が10〜60重量%となるように配合して得られ
る。
この組成物の硬化の際に用いられる硬化触媒としては、
ラジカル重合開始剤と金属石けん、アミン、アミン塩等
との組み合わせ、例えばメチルエチルケトンパーオキサ
イド、ベンゾイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパ
ーオキサイド、1−ブチルパーオキサイド等と、オクテ
ン酸コバルト、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸銅、ジ
メチルアニリン、ジエチルアニリン、ジメチルアセトア
セトアミド等との組み合わせが好ましい。
本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物には、所望によ
り充填剤、顔料、着色剤、レベリング剤、タレ止め剤、
研磨剤等を配合させることができる。
充填剤および顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン
、クレー、アルミナ、タルク、リトポン、マイカ等が着
色剤としては、ベンガラ、アニリンブラック、チタン白
、シアニンブルー、鉄黒、クロウムイエロウ、カーボン
ブラック等が、レベリング剤としては、シリコーン、セ
ルロースアセテートブチレート、各種の界面活性剤等が
、タレ止め剤としては、二酸化珪素等が、研磨剤として
は、微粉タルク、ステアリン酸亜鉛等が用いられる。
(発明の効果) 本発明の空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物は、空乾
性に優れ、高肉持性、高硬度、高光沢性および高耐久性
を有する。本発明の樹脂組成物は、ピアノ、オルガン、
エレクトーン等の楽器類の塗装用として好適であるばか
りでなく、一般木工用として、また光増感剤との組み合
わせによりUV硬化型塗料としても応用でき、その実用
的効果は顕著である。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
下記例中の部および%は重量部および重量%を意味する
比較例1 攪拌機、ガス導入管、還流冷却器および温度計を備えた
21フラスコに、無水マレイン酸・143部(4,52
モル)、無水フタル酸107部(0,723モル)、プ
ロピレングリコール380部(5゜0モル)、キシレン
20部およびハイドロキノン0.2部を入れ、窒素ガス
を吹き込みながら、150〜180°Cで酸価が98(
KOH■/g)になるまで反応させた。次いで120℃
に冷却し、トリメチロールプロパンジアリルエーテル2
00部(0,935モル)を加え、再び180℃に昇温
し、同温度で釜内内容物の粘度を測定しながらエステル
化反応を進めた。粘度は、内容物75部をスチレン25
部に熔解し、加熱残分75%、25℃でガードナ粘度を
求めた。粘度が5.8ポイズとなった時、160℃に冷
却し、系中のキシレンを除くため減圧(1mmHg)L
ながら前記と同様に釜内内容物の粘度を測定し、粘度が
11.2ポイズの時点を終了とした。
得られた樹脂を加熱残分75%になるようにスチレンを
添加し酸価18.5、粘度13.6ポイズ(ガードナ、
25℃)の淡黄色の透明な樹脂組成物を得た。
比較例2 2Nフラスコに、エピオールA(日本油脂社製アリルグ
リシジルエーテル)213部(1,868モル)、無水
フタル酸96部(0,649モル)、無水マレイン酸1
50部(1,531モル)、ジメチルドデシルベンジル
アンモニウムクロライド(日本油脂社製)1.0部、ハ
イドロキノン0.2部およびプロピレングリコール16
3部(2,145モル)を入れ、窒素ガスを吹き込みな
がら、発熱に注意して80℃に昇温させた。同温度で1
時間加熱後、さらに反応を進めるため120℃に昇温し
、同温度で2時間加熱後、冷却した。次いで釜内内容物
の残存エピオールA(アリルグリシジルエーテル)量を
ガスクロマトグラフィで測定した結果、痕跡程度しか残
存していなかった。
さらに無水マレイン酸251部(2,561モル)、ジ
エチレングリコール227部(2,142モル)および
キシレン20部を加え、再び180℃に昇温し、比較例
1のトリメチロールプロパンジアリルエーテル添加後と
同様にして縮合反応を行なった。比較例1と同様に粘度
を測定し、粘度が4.9ポイズとなった時に160℃に
冷却し、減圧(1mmHg)Lながら同様に粘度を測定
し、その粘度が12.8ポイズの時点を終了とした。除
去された縮合水は70.2部であった。
得られた樹脂を加熱残分75%になるようにスチレンを
添加して酸価20.1、粘度14.2ポイズ(ガードナ
、25℃)の黄色を帯びた透明な樹脂組成物を得た。
比較例3 217ラスコに、エピオールA213部(1,868モ
ル)、無水フタル酸399部(2,696モル)、ジメ
チルドデシルベンジルアンモニウムクロライド1.0部
、ハイドロキノン0.2部およびプロピレングリコール
178部(2,342モル)を入れ、比較例2と同様に
してエピオールAの開環反応を終了させた。
さらに無水マレイン酸264部(2,694モル)プロ
ピレングリコール177部<2.329モル)およびキ
シレン20部を加え、比較例1と同様にして縮合反応を
行なった。比較例1と同様にして粘度を測定し、粘度が
7.0ポイズとなった時に160℃に冷却し、減圧(1
mmHg)Lながら同様に粘度を測定し、その粘度が1
3.6ポイズの時点を終了とした。除去された縮合水は
70.2部であった。
得られた樹脂を加熱残分75%になるようにスチレンを
添加して酸価14.8、粘度12.6ポイズ(ガードナ
、25℃)の黄色を帯びた透明な樹脂組成物を得た。
実施例1 21フラスコに、エピオールA213部(1,868モ
ル)、無水フタル酸110部(0,743モル)、無水
マレイン酸150部(1,531モル)、ジメチルドデ
シルベンジルアンモニウムクロライド1.0部、ハイド
ロキノン0.2部およびプロピレングリコール178部
(2,342モル)を入れ、比較例2と同様にしてエピ
オールAの開環反応を終了させた。
さらに無水マレイン酸305部(3,112モル)、プ
ロピレングリコール177部(2,329モル)および
キシレン20部を加え、比較例2と同様にして縮合反応
を行なった。比較例1と同様にして粘度を測定し、粘度
が6.8ポイズとなった時に160℃に冷却し、減圧(
1mmHg)Lながら同様に釜内内容物の粘度を測定し
、その粘度が13゜2ポイズの時点を終了とした。除去
された縮合水は71.9部であった。(アリルグリシジ
ルエーテルの含有量20.1電量%、不飽和多塩基酸量
86゜2モル%、エーテル結合を有しない多価アルコー
ル量100モル%) 得られた樹脂を加熱残分75%になるようにスチレンを
添加して酸価17.8、粘度14.8ポイズ(ガードナ
、25℃)の黄色を帯びた透明な樹脂組成物を得た。
実施例2 21フラスコに、エビオールA213部(1,868モ
ル)、無水フタル@110部(0,743モル)、無水
マレイン酸228部(2,327モル)、ジメチルドデ
シルベンジルアンモニウムクロライ1” 1.0部、ハ
イドロキノン0.2部およびプロピレングリコール17
8部(2,342モル)を入れ、比較例2と同様にして
エビオールAの開環反応を終了させた。
さらにフマール酸269部(2,319モル)、プロピ
レングリコール177部(2,329モル)およびキシ
レン20部を加え、比較例2と同様にして縮合反応を行
なった。比較例1と同様にして粘度を測定し、粘度が7
.2ポイズとなった時に160℃に冷却し、減圧(1m
mHg) しながら同様に釜内内容物の粘度を測定し、
その粘度が14゜2ポイズの時点を終了とした。除去さ
れた縮合水は97部であった。(アリルグリシジルエー
テルの含を1119.8重量%、不飽和多塩基酸量86
.2モル%、エーテル結合を有しない多価アルコール量
100モル%) 得られた樹脂を加熱残分75%になるようにスチレンを
添加して酸価20.6 、粘度15.9ポイズ(ガード
ナ、25℃)の黄色を帯びた透明な樹脂組成物を得た。
実施例3 2j2フラスコに、エビオールA213部(1,868
モル)、テトラハイドロ無水フタル酸112部(0,7
37モル)、無水マレイン酸150部(1,531モル
)、ジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライド
10.部、ハイドロキノン0.2部およびプロピレング
リコール17B(2,342モル)を入れ、比較例2と
同様にしてエビオールAの開環反応を終了させた。
さらに無水マレイン酸257部<2.622モル)、プ
ロピレングリコール17711S(2,329モル)お
よびキシレン20部を加え、比較例2と同様にしぞ縮合
反応を行なった。比較例1と同様にして粘度を測定し、
粘度が4.8ポイズとなった時に160℃に冷却し、減
圧(1mmHg)Lながら同様に釜内内容物の粘度を測
定し、その粘度が11゜3ポイズの時点を終了とした。
除去された縮合水は70.8部であった。(アリルグリ
シジルエーテルの含有量21.0重量%、不飽和多塩基
酌量85モル%、エーテル結合を有しない多価アルコー
ル量100モル%) 得られた樹脂を加熱残分75%になるようにスチレンを
添加して酸価16.8、粘度12.2ポイズ(ガードナ
、25℃)の黄色を帯びた透明な樹脂組成物を得た。
試験例(樹脂組成物の塗膜性能) 前記比較例1〜3および実施例1〜3で得られた樹脂組
成物の塗膜性能について次のようにして試験した。
(1)塗料配合および調製 樹脂組成物50部、カーボンブラックMA−100(三
菱化成社製)3部、エロジール200 (日本アイロジ
ル社製)0.2部を三本ロールで3回混練した。このロ
ール混線物に樹脂組成物50部、スチレン20!、バイ
エルシリコンPL(バイエル社製)1%トルエン液2部
、6%オクテン酸コバルト(大日本インキ社!i!り1
.5部の混合物を均一に分散させた後スチレンでフォー
ドカップ#4の粘度(25℃)が55〜70秒になるよ
うに調製した塗料を得た。
(2)試験板の調製 (1)で得た塗料に55%メチルエチルケトンパーオキ
サイド1.5%を添加し、均一に分散してこれをツキ板
合板(l QcmX 20cm)上に膜厚が450〜5
00μになるようにスプレーガンで塗布し、25℃で2
4時間乾燥後、さらに60℃で1時間キユアリングさせ
て試験板を調製した。この試験板により以下の3)以下
の試験を行なった。
(3)塗膜性能結果 比較例および実施例の樹脂組成物について下記に示す塗
膜性能を試験し、その結果を第1表に示した。
1)硬化性: (1)で得た塗料に55%メチルエチル
ケトンパーオキサイド1.5%を添加後の塗料がゲル化
するまでの時間(25℃)。
2)空乾性二上記のツキ板合板にスプレ塗装後車膜表面
を指で強く押し、指紋が残らなくなるまでの時間(25
℃)。
3)塗膜残存率: 4)肉持性二目視により塗膜の仕上がり感を観察した。
◎:高高肉悪感示し、素地口が塗面に出ない。
、○:やや肉持感が劣るが、素地口が塗面に出ない。
Δ:ツキ板会合板素地口が塗面上に出る。
5)研削性:耐水ペーパーl600で塗膜血をgF屏し
た際の研削性の状態を示した。
◎:軽く研磨してもよく研削できる。
0;研削にやや力を要する。
△:ペーパーへのからみが有り、研削がやや困難である
6)パフ研磨通性:ウェスでおおった高速サングーで塗
膜表面を2分間パフ研磨し、仕上がり状態を目視により
観察した。
塗膜白化:塗面が白化しぼける。
平滑性:塗面の波状の有無。
7)光沢:6)の2分間パフ研磨した試験板についてス
ガ試験機社製光沢測定器型式UGV−50(受光角60
°)を用いて測定した。
8)鉛筆硬さ:三菱ユニ鉛筆を使用し、塗面上に45°
の角度で強く押してキズ後が残らな(なるまでの硬さ。
9)ヒートサイクル性:塗装板を一20℃の冷凍庫に1
時間放置後、ただちに+60℃の恒温乾燥機に入れて1
時間放置した。この状態を繰り返し行ない、塗面上にク
ランクが発生するまでの回数を調べた。
以下余白 第1表 以下余白 第1表の結果から本発明になる樹脂組成物は空乾性に優
れ、しかも高肉持性、高硬度および高耐久性を有するこ
とが示される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アリル基を有する不飽和ポリエステル樹脂(A)
    および重合性単量体(B)を含有する空乾性不飽和ポリ
    エステル樹脂組成物において、(1)(A)はスチレン
    で加熱残分75%に希釈した際の粘度(ガードナ、25
    ℃)が4〜30ポイズであり、
  2. (2)(A)のアリル基含有成分としてアリルグリシジ
    ルエーテルを縮合水を除去した量として樹脂中に5〜3
    0重量%含有し、
  3. (3)(A)の多塩基酸成分として前記アリルグリシジ
    ルエーテルと同モル以上の酸無水物を使用し、かつ全多
    塩基酸成分中、不飽和多塩基酸が80モル%以上であり
  4. (4)(A)の多価アルコール成分としてエーテル結合
    を有しない多価アルコールを80モル%以上使用し、し
    かも
  5. (5)重合性単量体(B)を10〜60重量%含有して
    なる空乾性不飽和ポリエステル樹脂組成物。
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