JPH0844057A - 光硬化可能な樹脂組成物 - Google Patents
光硬化可能な樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0844057A JPH0844057A JP17409494A JP17409494A JPH0844057A JP H0844057 A JPH0844057 A JP H0844057A JP 17409494 A JP17409494 A JP 17409494A JP 17409494 A JP17409494 A JP 17409494A JP H0844057 A JPH0844057 A JP H0844057A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- parts
- polybasic acid
- glycol
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高膜厚でも諸特性に優れた塗膜を形成できる
光硬化可能な樹脂組成物の開発。 【構成】 ウレタン変性不飽和ポリエステル(A)、光
重合性単量体(B)及び光重合開始剤(C)を含む樹脂
組成物であって、ウレタン変性不飽和ポリエステル
(A)が、(a)α,β−不飽和多塩基酸とその他の多
塩基酸とを特定のモル比で含み、その他の多塩基酸の中
に、ダイマー酸を特定のモル比で含む多塩基酸成分、
(b)エーテルグリコールを含むグリコール成分及び
(c)グリシジルエステルを(a):(b):(c)の
モル比を1.00:1.50〜1.00:0.05〜
0.50として反応させて得られる酸価20以下、水酸
基価20〜250の樹脂成分並びに(d)ジイソシアネ
ート化合物を前記樹脂成分の水酸基価に対して当量以下
で反応させて得られるものである光硬化可能な樹脂組成
物。
光硬化可能な樹脂組成物の開発。 【構成】 ウレタン変性不飽和ポリエステル(A)、光
重合性単量体(B)及び光重合開始剤(C)を含む樹脂
組成物であって、ウレタン変性不飽和ポリエステル
(A)が、(a)α,β−不飽和多塩基酸とその他の多
塩基酸とを特定のモル比で含み、その他の多塩基酸の中
に、ダイマー酸を特定のモル比で含む多塩基酸成分、
(b)エーテルグリコールを含むグリコール成分及び
(c)グリシジルエステルを(a):(b):(c)の
モル比を1.00:1.50〜1.00:0.05〜
0.50として反応させて得られる酸価20以下、水酸
基価20〜250の樹脂成分並びに(d)ジイソシアネ
ート化合物を前記樹脂成分の水酸基価に対して当量以下
で反応させて得られるものである光硬化可能な樹脂組成
物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光硬化可能な樹脂組成
物に関し、さらに詳しくは高膜厚においても優れた特性
を有する光硬化可能な樹脂組成物に関する。
物に関し、さらに詳しくは高膜厚においても優れた特性
を有する光硬化可能な樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紫外線等の光照射によって硬化す
る樹脂組成物は、プラスチックス、紙、木工、無機質材
などに対する塗料及び接着剤、印刷インキ、電気絶縁関
係など種々の用途に実用化されている。光による硬化
は、硬化速度が極めて速く、生産性が高い、100
%固形分として硬化するので低公害型である、素材に
対する熱の影響が小さい等の特長を有する。光照射で硬
化する樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂などが
あり、その樹脂組成物としては、特に木工塗装において
は使いやすさ、安価なことから不飽和ポリエステルと光
重合性単量体から不飽和ポリエステル樹脂が多く使用さ
れている。しかし、この樹脂組成物を塗膜厚が500μ
m以上となるように用いると、塗膜表面と内部の硬化バ
ランスがくずれ、塗膜表面にクラックが発生したり、熱
及び冷却の繰り返しにより基材から塗膜が剥離し、さら
に塗膜表面部が空気の影響により充分に硬化せず、研磨
が容易にできない等の欠点がある。
る樹脂組成物は、プラスチックス、紙、木工、無機質材
などに対する塗料及び接着剤、印刷インキ、電気絶縁関
係など種々の用途に実用化されている。光による硬化
は、硬化速度が極めて速く、生産性が高い、100
%固形分として硬化するので低公害型である、素材に
対する熱の影響が小さい等の特長を有する。光照射で硬
化する樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂などが
あり、その樹脂組成物としては、特に木工塗装において
は使いやすさ、安価なことから不飽和ポリエステルと光
重合性単量体から不飽和ポリエステル樹脂が多く使用さ
れている。しかし、この樹脂組成物を塗膜厚が500μ
m以上となるように用いると、塗膜表面と内部の硬化バ
ランスがくずれ、塗膜表面にクラックが発生したり、熱
及び冷却の繰り返しにより基材から塗膜が剥離し、さら
に塗膜表面部が空気の影響により充分に硬化せず、研磨
が容易にできない等の欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術の欠点を解消し、高膜厚においても塗膜の表面と内
部の硬化バランスに優れ、かつ高肉特性、耐久性、耐水
性及び研磨性に優れた塗膜を形成できる光硬化可能な樹
脂組成物を提供するものである。
技術の欠点を解消し、高膜厚においても塗膜の表面と内
部の硬化バランスに優れ、かつ高肉特性、耐久性、耐水
性及び研磨性に優れた塗膜を形成できる光硬化可能な樹
脂組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のウ
レタン変性不飽和ポリエステル、光重合性単量体及び光
重合開始剤を特定割合で配合してなる樹脂組成物が前記
の課題を解決しうるものであることを見出し、本発明を
完成した。
レタン変性不飽和ポリエステル、光重合性単量体及び光
重合開始剤を特定割合で配合してなる樹脂組成物が前記
の課題を解決しうるものであることを見出し、本発明を
完成した。
【0005】すなわち、本発明は、ウレタン変性不飽和
ポリエステル(A)、光重合性単量体(B)及び光重合
開始剤(C)を含む樹脂組成物であって、ウレタン変性
不飽和ポリエステル(A)が、(a)α,β−不飽和多
塩基酸とα,β−不飽和多塩基酸以外の多塩基酸とを、
α,β−不飽和多塩基酸:α,β−不飽和多塩基酸以外
の多塩基酸のモル比で0.95〜0.30:0.05〜
0.70の割合で含み、該α,β−不飽和多塩基酸以外
の多塩基酸の中に、ダイマー酸をα,β−不飽和多塩基
酸以外の多塩基酸の上記モル比(0.05〜0.70)
の中に0.01〜0.25の範囲で含む多塩基酸成分、
(b)エーテルグリコールとその他のグリコールとを、
エーテルグリコール:その他のグリコールのモル比で
1.00〜0.30:0〜0.70の割合で含むグリコ
ール成分及び(c)一般式(I)
ポリエステル(A)、光重合性単量体(B)及び光重合
開始剤(C)を含む樹脂組成物であって、ウレタン変性
不飽和ポリエステル(A)が、(a)α,β−不飽和多
塩基酸とα,β−不飽和多塩基酸以外の多塩基酸とを、
α,β−不飽和多塩基酸:α,β−不飽和多塩基酸以外
の多塩基酸のモル比で0.95〜0.30:0.05〜
0.70の割合で含み、該α,β−不飽和多塩基酸以外
の多塩基酸の中に、ダイマー酸をα,β−不飽和多塩基
酸以外の多塩基酸の上記モル比(0.05〜0.70)
の中に0.01〜0.25の範囲で含む多塩基酸成分、
(b)エーテルグリコールとその他のグリコールとを、
エーテルグリコール:その他のグリコールのモル比で
1.00〜0.30:0〜0.70の割合で含むグリコ
ール成分及び(c)一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立
して炭素数1〜15のアルキル基を示す〕で表されるグ
リシジルエステルを(a):(b):(c)のモル比を
1.00:1.50〜1.00:0.05〜0.50と
して反応させて得られる酸価20以下、水酸基価20〜
250の樹脂成分並びに(d)ジイソシアネート化合物
を前記樹脂成分の水酸基価に対して当量以下で反応させ
て得られるウレタン変性ポリエステルであり、前記ウレ
タン変性不飽和ポリエステル(A)と光重合性単量体
(B)との総量を100重量部としてウレタン変性不飽
和ポリエステル(A)を90〜20重量部、光重合性単
量体(B)を10〜80重量部含み、光重合開始剤
(C)を(A)と(B)の総量に対して0.01〜10
重量%含んでなる光硬化可能な樹脂組成物に関する。
して炭素数1〜15のアルキル基を示す〕で表されるグ
リシジルエステルを(a):(b):(c)のモル比を
1.00:1.50〜1.00:0.05〜0.50と
して反応させて得られる酸価20以下、水酸基価20〜
250の樹脂成分並びに(d)ジイソシアネート化合物
を前記樹脂成分の水酸基価に対して当量以下で反応させ
て得られるウレタン変性ポリエステルであり、前記ウレ
タン変性不飽和ポリエステル(A)と光重合性単量体
(B)との総量を100重量部としてウレタン変性不飽
和ポリエステル(A)を90〜20重量部、光重合性単
量体(B)を10〜80重量部含み、光重合開始剤
(C)を(A)と(B)の総量に対して0.01〜10
重量%含んでなる光硬化可能な樹脂組成物に関する。
【0008】本発明の樹脂組成物において、(A)成分
であるウレタン変性ポリエステルは(a)酸成分とし
て、α,β−不飽和多塩基酸とα,β−不飽和多塩基酸
以外の多塩基酸(以下、多塩基酸Xと記す)とを、α,
β−不飽和多塩基酸:多塩基酸Xのモル比で0.95〜
0.30:0.05〜0.70、好ましくは0.95〜
0.50:0.05〜0.50の割合で使用したもので
ある。α,β−不飽和多塩基酸の使用割合が、0.95
を超えると、光照射時に高膜厚にすると塗膜にクラック
が発生し、また、0.30未満では光照射塗膜の硬化性
が充分でなく、塗膜の耐水性、耐薬品性等の性能が低下
する。α,β−不飽和多塩基酸としては、例えば、フマ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水
イタコン酸などが挙げられる。
であるウレタン変性ポリエステルは(a)酸成分とし
て、α,β−不飽和多塩基酸とα,β−不飽和多塩基酸
以外の多塩基酸(以下、多塩基酸Xと記す)とを、α,
β−不飽和多塩基酸:多塩基酸Xのモル比で0.95〜
0.30:0.05〜0.70、好ましくは0.95〜
0.50:0.05〜0.50の割合で使用したもので
ある。α,β−不飽和多塩基酸の使用割合が、0.95
を超えると、光照射時に高膜厚にすると塗膜にクラック
が発生し、また、0.30未満では光照射塗膜の硬化性
が充分でなく、塗膜の耐水性、耐薬品性等の性能が低下
する。α,β−不飽和多塩基酸としては、例えば、フマ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水
イタコン酸などが挙げられる。
【0009】前記多塩基酸X中には一定量のダイマー酸
が必須成分として使用される。ダイマー酸は、不飽和脂
肪酸、例えば、リノール酸、リノレン酸等を加熱により
触媒の存在下に重合して得られ、主として2量体のジカ
ルボン酸からなる。ダイマー酸は木工等の素材に強い吸
着性を示し、また、その分子構造は長鎖状を示している
ため光照射塗膜の耐クラック性の向上に著しい効果があ
る。ダイマー酸は、多塩基酸X中に、多塩基酸Xの上記
モル比(0.05〜0.70)中に0.01〜0.25
の範囲、好ましくは0.02〜0.20の範囲で使用さ
れる。ダイマー酸の使用割合が、上記モル比において
0.01未満であると素材への付着性が低下すると共に
高膜厚にしたときにクラックが発生しやすく、0.25
を超えると塗膜が柔らかくなり、研磨時に傷が付きやす
くなる。
が必須成分として使用される。ダイマー酸は、不飽和脂
肪酸、例えば、リノール酸、リノレン酸等を加熱により
触媒の存在下に重合して得られ、主として2量体のジカ
ルボン酸からなる。ダイマー酸は木工等の素材に強い吸
着性を示し、また、その分子構造は長鎖状を示している
ため光照射塗膜の耐クラック性の向上に著しい効果があ
る。ダイマー酸は、多塩基酸X中に、多塩基酸Xの上記
モル比(0.05〜0.70)中に0.01〜0.25
の範囲、好ましくは0.02〜0.20の範囲で使用さ
れる。ダイマー酸の使用割合が、上記モル比において
0.01未満であると素材への付着性が低下すると共に
高膜厚にしたときにクラックが発生しやすく、0.25
を超えると塗膜が柔らかくなり、研磨時に傷が付きやす
くなる。
【0010】ダイマー酸以外の多塩基酸Xとしては、例
えば無水フタル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、テトラハイドロ無水フタル酸、ヘット酸、アジピ
ン酸、セバシン酸などが挙げられる。
えば無水フタル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、テトラハイドロ無水フタル酸、ヘット酸、アジピ
ン酸、セバシン酸などが挙げられる。
【0011】(A)成分であるウレタン変性ポリエステ
ルの多価アルコール成分は、(b)エーテルグリコール
とその他のグリコールとを、エーテルグリコール:その
他のグリコールのモル比で1.00〜0.30:0〜
0.70の割合で使用したグリコール成分である。前記
エーテルグリコールとしては、例えばジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ルなどが挙げられ、これらのうちの1種あるいは2種以
上を使用することができる。また、その他のグリコール
としては、例えば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘ
キサングリコール、水添ビスフェノールA等が用いら
れ、2種以上併用してもよい。これらのエーテルグリコ
ール以外のグリコールは、グリコール成分中の上記モル
比で0.70モル以下の範囲で用いられる。この使用量
が0.70モルを超えると、紫外線照射後の塗膜表面が
粘着性を帯び、研磨作業性が低下する。
ルの多価アルコール成分は、(b)エーテルグリコール
とその他のグリコールとを、エーテルグリコール:その
他のグリコールのモル比で1.00〜0.30:0〜
0.70の割合で使用したグリコール成分である。前記
エーテルグリコールとしては、例えばジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ルなどが挙げられ、これらのうちの1種あるいは2種以
上を使用することができる。また、その他のグリコール
としては、例えば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘ
キサングリコール、水添ビスフェノールA等が用いら
れ、2種以上併用してもよい。これらのエーテルグリコ
ール以外のグリコールは、グリコール成分中の上記モル
比で0.70モル以下の範囲で用いられる。この使用量
が0.70モルを超えると、紫外線照射後の塗膜表面が
粘着性を帯び、研磨作業性が低下する。
【0012】さらに、(A)成分のウレタン変性ポリエ
ステルの製造には、(c)前記の一般式(I)で示され
るグリシジルエステルが使用される。このグリシジルエ
ステルは、(a):(b):(c)のモル比で1.0
0:1.50〜1.00:0.05〜0.50となるよ
うに使用される。一般式(I)のグリシジルエステルの
使用割合が、上記のモル比において0.05未満である
と光照射後の塗膜は、熱及び冷却繰り返し試験で塗膜が
素材から剥離しやすく、また、0.50を超えると光照
射後の塗膜は軟らかく、傷つきやすくなるためである。
(c)のグリシジルエステルとしては、シェル化学社製
商品名カージュラEなどが挙げられる。
ステルの製造には、(c)前記の一般式(I)で示され
るグリシジルエステルが使用される。このグリシジルエ
ステルは、(a):(b):(c)のモル比で1.0
0:1.50〜1.00:0.05〜0.50となるよ
うに使用される。一般式(I)のグリシジルエステルの
使用割合が、上記のモル比において0.05未満である
と光照射後の塗膜は、熱及び冷却繰り返し試験で塗膜が
素材から剥離しやすく、また、0.50を超えると光照
射後の塗膜は軟らかく、傷つきやすくなるためである。
(c)のグリシジルエステルとしては、シェル化学社製
商品名カージュラEなどが挙げられる。
【0013】本発明においては、前記の(a)、(b)
及び(c)成分を常法により反応させて得られた樹脂成
分(以下、樹脂Yと記す)の酸価は20以下、水酸基価
は20〜250とする。樹脂Yの酸価が20を超えると
光照射後の耐水性及び耐アルカリ性が低下する。また、
樹脂Yの水酸基価が20未満では、(d)成分のジイソ
シアネート化合物の使用割合が少なく、光照射後の塗膜
は研磨作業性を低下させ、また、250を超えると
(d)成分のジイソシアネート化合物の使用割合が多く
なり、それに伴い、光照射後の塗膜の研磨作業性は向上
傾向にあるが、顕著な向上はみられず、経済的に不利と
なる。
及び(c)成分を常法により反応させて得られた樹脂成
分(以下、樹脂Yと記す)の酸価は20以下、水酸基価
は20〜250とする。樹脂Yの酸価が20を超えると
光照射後の耐水性及び耐アルカリ性が低下する。また、
樹脂Yの水酸基価が20未満では、(d)成分のジイソ
シアネート化合物の使用割合が少なく、光照射後の塗膜
は研磨作業性を低下させ、また、250を超えると
(d)成分のジイソシアネート化合物の使用割合が多く
なり、それに伴い、光照射後の塗膜の研磨作業性は向上
傾向にあるが、顕著な向上はみられず、経済的に不利と
なる。
【0014】前記の(d)成分のジイソシアネート化合
物は、前記樹脂Yの水酸基価に対して当量以下(イソシ
アネート基価/水酸基価=1.0以下)の量で使用し
て、常法により反応させてウレタン変性不飽和ポリエス
テル(A)を得る。前記(d)成分のジイソシアネート
化合物の使用量が、前記樹脂Yの水酸基価に対して当量
を超えるとウレタン変性不飽和ポリエステル(A)中に
遊離のイソシアネート基が存在するため、樹脂組成物の
貯蔵安定性が著しく低下する。(d)成分のジイソシア
ネート化合物を樹脂Yの水酸基に反応させることにより
樹脂Yの分子骨格が鎖伸長され、また、分子骨格内に窒
素元素が導入される。この窒素元素が光照射により活性
化するため、塗膜の硬化が早くなると同時に硬化塗膜の
研磨作業性が著しく向上される。ジイソシアネート化合
物としては、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキ
シルジイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,
4−ジイソシアネート、1,3−(イソシアナートメチ
ル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸
ジイソシアネート等の1種又は2種以上を併用すること
ができる。
物は、前記樹脂Yの水酸基価に対して当量以下(イソシ
アネート基価/水酸基価=1.0以下)の量で使用し
て、常法により反応させてウレタン変性不飽和ポリエス
テル(A)を得る。前記(d)成分のジイソシアネート
化合物の使用量が、前記樹脂Yの水酸基価に対して当量
を超えるとウレタン変性不飽和ポリエステル(A)中に
遊離のイソシアネート基が存在するため、樹脂組成物の
貯蔵安定性が著しく低下する。(d)成分のジイソシア
ネート化合物を樹脂Yの水酸基に反応させることにより
樹脂Yの分子骨格が鎖伸長され、また、分子骨格内に窒
素元素が導入される。この窒素元素が光照射により活性
化するため、塗膜の硬化が早くなると同時に硬化塗膜の
研磨作業性が著しく向上される。ジイソシアネート化合
物としては、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキ
シルジイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,
4−ジイソシアネート、1,3−(イソシアナートメチ
ル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸
ジイソシアネート等の1種又は2種以上を併用すること
ができる。
【0015】前記のウレタン変性不飽和ポリエステル
(A)は、公知の方法により合成される。例えば、
(a)多塩基酸成分、(b)グリコール成分及び(c)
一般式(I)で示されるグリシジルエステルを所定量で
反応釜に仕込み、150℃〜220℃で反応水を除きな
がら5〜30時間加熱し、所定の酸価及び水酸基価にな
るように調整し、樹脂Yを得る。本発明において、
(b)全グリコール成分と(c)グリシジルエステルの
総量を(a)前記多塩基酸成分に対して当モル以上にし
て反応させるため、樹脂Yの酸価及び水酸基価の調整が
容易である。樹脂Yに30℃〜100℃で(d)成分を
添加し、残存のイソシアネート基がなくなるまで反応さ
せることによりウレタン変性不飽和ポリエステル(A)
が得られる。
(A)は、公知の方法により合成される。例えば、
(a)多塩基酸成分、(b)グリコール成分及び(c)
一般式(I)で示されるグリシジルエステルを所定量で
反応釜に仕込み、150℃〜220℃で反応水を除きな
がら5〜30時間加熱し、所定の酸価及び水酸基価にな
るように調整し、樹脂Yを得る。本発明において、
(b)全グリコール成分と(c)グリシジルエステルの
総量を(a)前記多塩基酸成分に対して当モル以上にし
て反応させるため、樹脂Yの酸価及び水酸基価の調整が
容易である。樹脂Yに30℃〜100℃で(d)成分を
添加し、残存のイソシアネート基がなくなるまで反応さ
せることによりウレタン変性不飽和ポリエステル(A)
が得られる。
【0016】本発明に用いられる光重合性単量体(B)
としては、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、スチレン、N−ビニルピロリドン等の低粘度
液体化合物が挙げられる。前記のアクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステルとしては、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、テトラヒドロフルフリル
アルコールのアクリル酸エステル、フェノキシエチルア
クリレート等の一官能性(メタ)アクリル酸エステル
〔(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸
を意味する。以下同様〕、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、プロピレングリコールジアクリレート、プロピレ
ングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート等の二官能性(メタ)アクリル酸エス
テル、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート等の三官能性(メ
タ)アクリル酸エステルなどが挙げられ、これらは1種
で又は2種以上を組み合わせて使用することもできる。
としては、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、スチレン、N−ビニルピロリドン等の低粘度
液体化合物が挙げられる。前記のアクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステルとしては、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、テトラヒドロフルフリル
アルコールのアクリル酸エステル、フェノキシエチルア
クリレート等の一官能性(メタ)アクリル酸エステル
〔(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸
を意味する。以下同様〕、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、プロピレングリコールジアクリレート、プロピレ
ングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート等の二官能性(メタ)アクリル酸エス
テル、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート等の三官能性(メ
タ)アクリル酸エステルなどが挙げられ、これらは1種
で又は2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0017】本発明の樹脂組成物は、さらに光重合開始
剤(C)を含有する。この光重合開始剤としては、ベン
ゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンゾインプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエー
テル系;2,2−ジエトキシアセトンフェノン、4’−
フェノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノン等のアセ
トフェノン系;2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオ
フェノン、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオフェノン、4’−ドデシル−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピオフェノン等のプロピオフェノ
ン系;ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−エチルアントラキノ
ン、2−クロルアントラキノン等のアントラキノン系;
チオキサントン系などが挙げられ、これらは1種で又は
2種以上を組み合わせて使用することができる。さら
に、光重合開始剤の光吸収エネルギーの重合開始遊離基
への転換を強めるための相乗剤、例えば、第三級アミン
を用いることもできる。
剤(C)を含有する。この光重合開始剤としては、ベン
ゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンゾインプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエー
テル系;2,2−ジエトキシアセトンフェノン、4’−
フェノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノン等のアセ
トフェノン系;2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオ
フェノン、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオフェノン、4’−ドデシル−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピオフェノン等のプロピオフェノ
ン系;ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−エチルアントラキノ
ン、2−クロルアントラキノン等のアントラキノン系;
チオキサントン系などが挙げられ、これらは1種で又は
2種以上を組み合わせて使用することができる。さら
に、光重合開始剤の光吸収エネルギーの重合開始遊離基
への転換を強めるための相乗剤、例えば、第三級アミン
を用いることもできる。
【0018】本発明の樹脂組成物において、前記ウレタ
ン変性不飽和ポリエステル(A)及び光重合性単量体
(B)の使用量は、(A)と(B)の総量を100重量
部として、(A)成分を90〜20重量部、好ましくは
90〜30重量部、(B)成分10〜80重量部、好ま
しくは10〜70重量部である。光重合性単量体(B)
の使用量が10重量部未満では、樹脂組成物の粘度が高
いため取り扱いが困難であり、硬化速度が遅くなる。ま
た、80重量部を超えるとウレタン変性不飽和ポリエス
テル(A)量が少なくなり、光照射時の酸素による硬化
阻害防止が充分でなく、高膜厚の際に塗膜表面の研磨性
が低下し、さらに厚肉特性及び塗膜靱性が低下する。
ン変性不飽和ポリエステル(A)及び光重合性単量体
(B)の使用量は、(A)と(B)の総量を100重量
部として、(A)成分を90〜20重量部、好ましくは
90〜30重量部、(B)成分10〜80重量部、好ま
しくは10〜70重量部である。光重合性単量体(B)
の使用量が10重量部未満では、樹脂組成物の粘度が高
いため取り扱いが困難であり、硬化速度が遅くなる。ま
た、80重量部を超えるとウレタン変性不飽和ポリエス
テル(A)量が少なくなり、光照射時の酸素による硬化
阻害防止が充分でなく、高膜厚の際に塗膜表面の研磨性
が低下し、さらに厚肉特性及び塗膜靱性が低下する。
【0019】また、前記光重合開始剤(C)の使用量
は、ウレタン変性不飽和ポリエステル(A)と光重合性
単量体(B)の総量に対して0.01〜10重量%、好
ましくは0.05〜5重量%である。該使用量が0.0
1重量%未満では光照射時の硬化が不十分であり、塗膜
表面に粘着が残り、また、10重量%を超えても光照射
時の硬化は特に促進されず、経済的に不利となる。
は、ウレタン変性不飽和ポリエステル(A)と光重合性
単量体(B)の総量に対して0.01〜10重量%、好
ましくは0.05〜5重量%である。該使用量が0.0
1重量%未満では光照射時の硬化が不十分であり、塗膜
表面に粘着が残り、また、10重量%を超えても光照射
時の硬化は特に促進されず、経済的に不利となる。
【0020】本発明の樹脂組成物は、必要に応じてハイ
ドロキノン、トルキノン等の重合抑制剤、フェニルサリ
シレート、4−t−ブチルフェニルサリシレート等の紫
外線吸収剤、炭酸カルシウム、タルク等の充填剤、ベン
ガラ、チタン白等の顔料、アニリンブラック等の染料、
シリコーン、セルロースアセテートブチレート等のレベ
リング剤、各種のシリコーン等の脱泡剤、二酸化珪素等
のチキソトロープ剤、溶融シリカ等の艶消し剤などを含
有することができる。
ドロキノン、トルキノン等の重合抑制剤、フェニルサリ
シレート、4−t−ブチルフェニルサリシレート等の紫
外線吸収剤、炭酸カルシウム、タルク等の充填剤、ベン
ガラ、チタン白等の顔料、アニリンブラック等の染料、
シリコーン、セルロースアセテートブチレート等のレベ
リング剤、各種のシリコーン等の脱泡剤、二酸化珪素等
のチキソトロープ剤、溶融シリカ等の艶消し剤などを含
有することができる。
【0021】本発明の樹脂組成物は、例えば、基材上に
スプレー、ハケ塗り、フローコーター、ロールコータ
ー、浸漬等によって塗布した後、窒素ガス等の不活性ガ
ス雰囲気下又は空気雰囲気下で、光を照射して硬化させ
ることができる。この際に使用される光源としては、太
陽光、人工光源からなるカーボンアーク灯、水銀蒸気灯
などがあり、200〜7500Å、特に200〜400
0Åの波長のものが使用され、電子線によっても硬化が
可能である。
スプレー、ハケ塗り、フローコーター、ロールコータ
ー、浸漬等によって塗布した後、窒素ガス等の不活性ガ
ス雰囲気下又は空気雰囲気下で、光を照射して硬化させ
ることができる。この際に使用される光源としては、太
陽光、人工光源からなるカーボンアーク灯、水銀蒸気灯
などがあり、200〜7500Å、特に200〜400
0Åの波長のものが使用され、電子線によっても硬化が
可能である。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、下記の例中の「部」及び「%」は、特に
断らない限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意
味する。
明する。なお、下記の例中の「部」及び「%」は、特に
断らない限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意
味する。
【0023】参考例1 攪拌機、ガス導入管、還流冷却器及び温度計を備えた2
リットルのフラスコにカージュラE(シェル化学社の商
品名、分子量250)240.0部(0.96モル)、
ジエチレングリコール922部(8.70モル)、アジ
ピン酸140部(0.96モル)、バーサダイム216
( General Miles. Inc.製、商品名、ダイマー酸、分子
量582)146部(0.25モル)、フマル酸639
部(5.51モル)及びハイドロキノン0.2部を入
れ、循環用として少量のキシレンを添加し、窒素ガスを
吹き込みながら1.5時間で150℃に昇温し、同温度
に1時間保持後、5時間で220℃に昇温し、同温度で
酸価が7.8(KOHmg/g)になるまで反応させた。
反応時間は7時間を要した。その後200℃に冷却し、
窒素ガスの吹き込み量を多くし、釜内の循環用キシレン
を除去しながら同温度で酸価が5.9になるまで反応さ
せた。反応時間は、1.5時間を要した。この反応によ
り留出した反応水量は230部であった。また、得られ
た樹脂(以下、樹脂Y−1と称する)の水酸基価をJI
S K0070に準じて測定したところ184であっ
た。
リットルのフラスコにカージュラE(シェル化学社の商
品名、分子量250)240.0部(0.96モル)、
ジエチレングリコール922部(8.70モル)、アジ
ピン酸140部(0.96モル)、バーサダイム216
( General Miles. Inc.製、商品名、ダイマー酸、分子
量582)146部(0.25モル)、フマル酸639
部(5.51モル)及びハイドロキノン0.2部を入
れ、循環用として少量のキシレンを添加し、窒素ガスを
吹き込みながら1.5時間で150℃に昇温し、同温度
に1時間保持後、5時間で220℃に昇温し、同温度で
酸価が7.8(KOHmg/g)になるまで反応させた。
反応時間は7時間を要した。その後200℃に冷却し、
窒素ガスの吹き込み量を多くし、釜内の循環用キシレン
を除去しながら同温度で酸価が5.9になるまで反応さ
せた。反応時間は、1.5時間を要した。この反応によ
り留出した反応水量は230部であった。また、得られ
た樹脂(以下、樹脂Y−1と称する)の水酸基価をJI
S K0070に準じて測定したところ184であっ
た。
【0024】次いで、樹脂Y−1を80℃に冷却し、同
温度でヘキサメチレンジイソシアネート(以下、HDI
と称する)168部を1時間かけて均一に滴下し、滴下
後、同温度で釜内内容物のIR(赤外分光、日立製作所
製 Infrared Spectrophotometer 、270−30)測定
を行い、2270cm-1の吸収がなくなるまで反応を続け
た。反応時間は、滴下終了後6時間であった。ウレタン
変性不飽和ポリエステル(以下、A−1と称する)が得
られた。樹脂Y−1の水酸基価に対して使用したイソシ
アネート化合物のイソシアネート基価/水酸基価の比は
0.36であった。
温度でヘキサメチレンジイソシアネート(以下、HDI
と称する)168部を1時間かけて均一に滴下し、滴下
後、同温度で釜内内容物のIR(赤外分光、日立製作所
製 Infrared Spectrophotometer 、270−30)測定
を行い、2270cm-1の吸収がなくなるまで反応を続け
た。反応時間は、滴下終了後6時間であった。ウレタン
変性不飽和ポリエステル(以下、A−1と称する)が得
られた。樹脂Y−1の水酸基価に対して使用したイソシ
アネート化合物のイソシアネート基価/水酸基価の比は
0.36であった。
【0025】参考例2 参考例1と同様の2リットルのフラスコにカージュラE
120部(0.48モル)、ジエチレングリコール67
5部(6.3モル)、エチレングリコール169部
(2.73モル)、バーサダイム216 100部
(0.17モル)、テトラハイドロ無水フタル酸250
部(1.65モル)、無水マレイン酸640部(6.5
3モル)及びハイドロキノン0.2部を入れ、循環用と
して少量のキシレンを添加し、窒素ガスを吹き込みなが
ら1.5時間で150℃に昇温し、同温度に1時間保持
後、5時間で220℃に昇温し、同温度で酸価が10.
2(KOHmg/g)になるまで反応させた。反応時間は
10時間を要した。その後200℃に冷却し、窒素ガス
の吹き込み量を多くし、釜内の循環用キシレンを除去し
ながら同温度で酸価が8.2になるまで反応させた。反
応時間は2時間を要した。この反応により留出した反応
水量は143部であった。また、得られた樹脂(以下、
樹脂Y−2と称する)の水酸基価を参考例1と同様に測
定したところ87であった。
120部(0.48モル)、ジエチレングリコール67
5部(6.3モル)、エチレングリコール169部
(2.73モル)、バーサダイム216 100部
(0.17モル)、テトラハイドロ無水フタル酸250
部(1.65モル)、無水マレイン酸640部(6.5
3モル)及びハイドロキノン0.2部を入れ、循環用と
して少量のキシレンを添加し、窒素ガスを吹き込みなが
ら1.5時間で150℃に昇温し、同温度に1時間保持
後、5時間で220℃に昇温し、同温度で酸価が10.
2(KOHmg/g)になるまで反応させた。反応時間は
10時間を要した。その後200℃に冷却し、窒素ガス
の吹き込み量を多くし、釜内の循環用キシレンを除去し
ながら同温度で酸価が8.2になるまで反応させた。反
応時間は2時間を要した。この反応により留出した反応
水量は143部であった。また、得られた樹脂(以下、
樹脂Y−2と称する)の水酸基価を参考例1と同様に測
定したところ87であった。
【0026】次いで、樹脂Y−2を80℃に冷却し、同
温度で140部のHDIを45分間で均一に滴下し、滴
下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に測
定したところ、滴下終了後5時間で2270cm-1の吸収
がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリエステ
ル(以下、A−2と称する)が得られた。樹脂Y−2の
水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物のイソ
シアネート基価/水酸基価の比は0.60であった。
温度で140部のHDIを45分間で均一に滴下し、滴
下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に測
定したところ、滴下終了後5時間で2270cm-1の吸収
がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリエステ
ル(以下、A−2と称する)が得られた。樹脂Y−2の
水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物のイソ
シアネート基価/水酸基価の比は0.60であった。
【0027】参考例3 参考例1と同様の2リットルのフラスコにカージュラE
300部(1.20モル)、ジエチレングリコール61
0部(5.76モル)、イソフタル酸180部(1.0
8モル)、バーサダイム216 150部(0.26モ
ル)、フマル酸493部(4.25モル)及びハイドロ
キノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレンを
添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で150
℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時間で220℃
に昇温し、同温度で酸価が8.2(KOHmg/g)にな
るまで反応させた。反応時間は5時間を要した。その後
200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多くし、釜
内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価が6.
3になるまで反応させた。反応時間は2時間を要した。
この反応により留出した反応水量は205部であった。
また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−3と称する)の水
酸基価を参考例1と同様に測定したところ81であっ
た。
300部(1.20モル)、ジエチレングリコール61
0部(5.76モル)、イソフタル酸180部(1.0
8モル)、バーサダイム216 150部(0.26モ
ル)、フマル酸493部(4.25モル)及びハイドロ
キノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレンを
添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で150
℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時間で220℃
に昇温し、同温度で酸価が8.2(KOHmg/g)にな
るまで反応させた。反応時間は5時間を要した。その後
200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多くし、釜
内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価が6.
3になるまで反応させた。反応時間は2時間を要した。
この反応により留出した反応水量は205部であった。
また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−3と称する)の水
酸基価を参考例1と同様に測定したところ81であっ
た。
【0028】次いで、樹脂Y−3を80℃に冷却し、同
温度で122部のHDIを50分間で均一に滴下し、滴
下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に測
定したところ、滴下終了後5.5時間で2270cm-1の
吸収がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリエ
ステル(以下、A−3と称する)が得られた。樹脂Y−
3の水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物の
イソシアネート基価/水酸基価の比は0.66であっ
た。
温度で122部のHDIを50分間で均一に滴下し、滴
下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に測
定したところ、滴下終了後5.5時間で2270cm-1の
吸収がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリエ
ステル(以下、A−3と称する)が得られた。樹脂Y−
3の水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物の
イソシアネート基価/水酸基価の比は0.66であっ
た。
【0029】参考例4 参考例1と同様の2リットルのフラスコにジエチレング
リコール954部(9.00モル)、アジピン酸160
部(1.10モル)、バーサダイム216 140部
(0.24モル)、フマル酸600部(5.17モル)
及びハイドロキノン0.2部を入れ、循環用として少量
のキシレンを添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5
時間で150℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時
間で220℃に昇温し、同温度で酸価が8.5(KOH
mg/g)になるまで反応させた。反応時間は8時間を要
した。その後200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量
を多くし、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度
で酸価が6.5になるまで反応させた。反応時間は1.
5時間を要した。この反応により留出した反応水量は2
30部であった。また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−
4と称する)の水酸基価を参考例1と同様に測定したと
ころ172であった。
リコール954部(9.00モル)、アジピン酸160
部(1.10モル)、バーサダイム216 140部
(0.24モル)、フマル酸600部(5.17モル)
及びハイドロキノン0.2部を入れ、循環用として少量
のキシレンを添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5
時間で150℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時
間で220℃に昇温し、同温度で酸価が8.5(KOH
mg/g)になるまで反応させた。反応時間は8時間を要
した。その後200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量
を多くし、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度
で酸価が6.5になるまで反応させた。反応時間は1.
5時間を要した。この反応により留出した反応水量は2
30部であった。また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−
4と称する)の水酸基価を参考例1と同様に測定したと
ころ172であった。
【0030】次いで、樹脂Y−4を80℃に冷却し、同
温度で162部のHDIを1.5時間で均一に滴下し、
滴下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に
測定したところ、滴下終了後8.0時間で2270cm-1
の吸収がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリ
エステル(以下、Z−1と称する)が得られた。樹脂Y
−4の水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物
のイソシアネート基価/水酸基価の比は0.39であっ
た。
温度で162部のHDIを1.5時間で均一に滴下し、
滴下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に
測定したところ、滴下終了後8.0時間で2270cm-1
の吸収がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリ
エステル(以下、Z−1と称する)が得られた。樹脂Y
−4の水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物
のイソシアネート基価/水酸基価の比は0.39であっ
た。
【0031】参考例5 参考例1と同様の2リットルのフラスコにカージュラE
240部(0.96モル)、ジエチレングリコール92
2部(8.70モル)、イソフタル酸200部(1.2
1モル)、フマル酸620部(5.35モル)及びハイ
ドロキノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレ
ンを添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で1
50℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時間で22
0℃に昇温し、同温度で酸価が5.3(KOHmg/g)
になるまで反応させた。反応時間は11時間を要した。
その後200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多く
し、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価
が3.5になるまで反応させた。反応時間は1.5時間
を要した。この反応により留出した反応水量は226部
であった。また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−5と称
する)の水酸基価を参考例1と同様に測定したところ2
03であった。
240部(0.96モル)、ジエチレングリコール92
2部(8.70モル)、イソフタル酸200部(1.2
1モル)、フマル酸620部(5.35モル)及びハイ
ドロキノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレ
ンを添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で1
50℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時間で22
0℃に昇温し、同温度で酸価が5.3(KOHmg/g)
になるまで反応させた。反応時間は11時間を要した。
その後200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多く
し、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価
が3.5になるまで反応させた。反応時間は1.5時間
を要した。この反応により留出した反応水量は226部
であった。また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−5と称
する)の水酸基価を参考例1と同様に測定したところ2
03であった。
【0032】次いで、樹脂Y−5を80℃に冷却し、同
温度で176部のHDIを1.5時間で均一に滴下し、
滴下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に
測定したところ、滴下終了後7.5時間で2270cm-1
の吸収がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリ
エステル(以下、Z−2と称する)が得られた。樹脂Y
−5の水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物
のイソシアネート基価/水酸基価の比は0.33であっ
た。
温度で176部のHDIを1.5時間で均一に滴下し、
滴下後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に
測定したところ、滴下終了後7.5時間で2270cm-1
の吸収がなくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリ
エステル(以下、Z−2と称する)が得られた。樹脂Y
−5の水酸基価に対して使用したイソシアネート化合物
のイソシアネート基価/水酸基価の比は0.33であっ
た。
【0033】参考例6 参考例1と同様の2リットルのフラスコにカージュラE
240部(0.96モル)、エチレングリコール539
部(8.69モル)、イソフタル酸200部(1.21
モル)、バーサダイム216 140部(0.24モ
ル)、フマル酸620部(5.53モル)及びハイドロ
キノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレンを
添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で150
℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時間で220℃
に昇温し、同温度で酸価が6.2(KOHmg/g)にな
るまで反応させた。反応時間は9.5時間を要した。そ
の後200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多く
し、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価
が4.5になるまで反応させた。反応時間は1.5時間
を要した。この反応により留出した反応水量は234部
であった。また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−6と称
する)の水酸基価を参考例1と同様に測定したところ2
18であった。
240部(0.96モル)、エチレングリコール539
部(8.69モル)、イソフタル酸200部(1.21
モル)、バーサダイム216 140部(0.24モ
ル)、フマル酸620部(5.53モル)及びハイドロ
キノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレンを
添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で150
℃に昇温し、同温度に1時間保持後、5時間で220℃
に昇温し、同温度で酸価が6.2(KOHmg/g)にな
るまで反応させた。反応時間は9.5時間を要した。そ
の後200℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多く
し、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価
が4.5になるまで反応させた。反応時間は1.5時間
を要した。この反応により留出した反応水量は234部
であった。また、得られた樹脂(以下、樹脂Y−6と称
する)の水酸基価を参考例1と同様に測定したところ2
18であった。
【0034】次いで、樹脂Y−6を80℃に冷却し、同
温度で151部のHDIを1時間で均一に滴下し、滴下
後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に測定
したところ、滴下終了後6時間で2270cm-1の吸収が
なくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリエステル
(以下、Z−3と称する)が得られた。樹脂Y−6の水
酸基価に対して使用したイソシアネート化合物のイソシ
アネート基価/水酸基価の比は0.31であった。
温度で151部のHDIを1時間で均一に滴下し、滴下
後、同温度で釜内内容物のIRを参考例1と同様に測定
したところ、滴下終了後6時間で2270cm-1の吸収が
なくなった。こうしてウレタン変性不飽和ポリエステル
(以下、Z−3と称する)が得られた。樹脂Y−6の水
酸基価に対して使用したイソシアネート化合物のイソシ
アネート基価/水酸基価の比は0.31であった。
【0035】参考例7 参考例1と同様の2リットルのフラスコにカージュラE
240部(0.96モル)、ジエチレングリコール70
7部(6.67モル)、アジピン酸160部(1.10
モル)、バーサダイム216 140部(0.24モ
ル)、フマル酸650部(5.60モル)及びハイドロ
キノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレンを
添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で150
℃に昇温し、同温度に1時間保持後、3時間で220℃
に昇温し、同温度で酸価が32.8(KOHmg/g)に
なるまで反応させた。反応時間は7.5時間を要した。
その後180℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多く
し、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価
が28.6になるまで反応させ、冷却して不飽和ポリエ
ステル(以下、Z−4と称する)を得た。
240部(0.96モル)、ジエチレングリコール70
7部(6.67モル)、アジピン酸160部(1.10
モル)、バーサダイム216 140部(0.24モ
ル)、フマル酸650部(5.60モル)及びハイドロ
キノン0.2部を入れ、循環用として少量のキシレンを
添加し、窒素ガスを吹き込みながら1.5時間で150
℃に昇温し、同温度に1時間保持後、3時間で220℃
に昇温し、同温度で酸価が32.8(KOHmg/g)に
なるまで反応させた。反応時間は7.5時間を要した。
その後180℃に冷却し、窒素ガスの吹き込み量を多く
し、釜内の循環用キシレンを除去しながら同温度で酸価
が28.6になるまで反応させ、冷却して不飽和ポリエ
ステル(以下、Z−4と称する)を得た。
【0036】実施例1〜3 表1に示す組成及び配合量(単位は重量部)で光硬化可
能な樹脂組成物をそれぞれ作製した。
能な樹脂組成物をそれぞれ作製した。
【0037】
【表1】
【0038】比較例1〜4 表2に示す組成及び配合量(単位は重量部)で光硬化可
能な樹脂組成物をそれぞれ作製した。
能な樹脂組成物をそれぞれ作製した。
【0039】
【表2】
【0040】試験例 (1)試験板の調製 表1及び表2に示した組成を混合して作製した樹脂組成
物を化粧紙貼合板(10cm×15cm)上にアプリケータ
ーで500μmの厚さに塗布し、高圧水銀ランプ(出力
80W/cm、ウシオ電気社製)の下方10cmの所をベル
トスピード2m/分で移動させて硬化させて試験板と
し、塗膜の外観及び性能を評価し、結果を表3に示し
た。
物を化粧紙貼合板(10cm×15cm)上にアプリケータ
ーで500μmの厚さに塗布し、高圧水銀ランプ(出力
80W/cm、ウシオ電気社製)の下方10cmの所をベル
トスピード2m/分で移動させて硬化させて試験板と
し、塗膜の外観及び性能を評価し、結果を表3に示し
た。
【0041】(2)塗膜性能評価 (a)外観:光照射硬化後の塗膜表面のクラックの状態
を観察(目視)し、下記の基準で評価した。 ○:クラックなし △:1〜2本のクラックあり ×:全面クラックあり (b)研磨性:硬化面を耐水ペーパー#400を用いて
研磨し、研磨のしやすさを比較し、下記の基準で評価し
た。 ○:軽く研磨しても、よく塗膜が削れる △:研磨がやや重く感じる ×:研磨が重く、よく削れない
を観察(目視)し、下記の基準で評価した。 ○:クラックなし △:1〜2本のクラックあり ×:全面クラックあり (b)研磨性:硬化面を耐水ペーパー#400を用いて
研磨し、研磨のしやすさを比較し、下記の基準で評価し
た。 ○:軽く研磨しても、よく塗膜が削れる △:研磨がやや重く感じる ×:研磨が重く、よく削れない
【0042】(c)鉛筆硬さ:三菱ユニ鉛筆を使用し、
塗膜面上に45°の角度で強く押してキズが残らない上
限の鉛筆の硬さを示した。 (d)耐水性:試験板を40℃の温水に24時間浸漬
し、外観を観察した。 ○:異常なし ×:白化 (e)ヒートサイクル性:試験板を80℃の恒温乾燥機
内に2時間放置した後、直ちに−20℃の冷凍庫に2時
間入れ、これを4回繰り返して塗膜の素材(化粧紙貼合
板)からの剥離状態を観察した。 ○:異常なし △:1〜2ケ所剥離 ×:全塗膜剥離
塗膜面上に45°の角度で強く押してキズが残らない上
限の鉛筆の硬さを示した。 (d)耐水性:試験板を40℃の温水に24時間浸漬
し、外観を観察した。 ○:異常なし ×:白化 (e)ヒートサイクル性:試験板を80℃の恒温乾燥機
内に2時間放置した後、直ちに−20℃の冷凍庫に2時
間入れ、これを4回繰り返して塗膜の素材(化粧紙貼合
板)からの剥離状態を観察した。 ○:異常なし △:1〜2ケ所剥離 ×:全塗膜剥離
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明の光硬化可能な樹脂組成物は、高
硬度で、硬化性、高肉特性、耐久性及び耐水性に優れ、
しかも空気雰囲気下でも500μm以上の厚さとしても
クラックの発生のない塗膜を形成することができる。し
たがって、本発明の樹脂組成物は、インク、プラスチッ
ク塗料、紙印刷、フィルムコーティング、金属コーティ
ング、家具塗装等の種々のコーティング分野、FRPラ
イニング、さらにエレクトロニクス分野における絶縁ワ
ニス、絶縁シート、積層板、プリント基板、レジストイ
ンキ、半導体封止剤など、多くの産業分野への応用が可
能である。
硬度で、硬化性、高肉特性、耐久性及び耐水性に優れ、
しかも空気雰囲気下でも500μm以上の厚さとしても
クラックの発生のない塗膜を形成することができる。し
たがって、本発明の樹脂組成物は、インク、プラスチッ
ク塗料、紙印刷、フィルムコーティング、金属コーティ
ング、家具塗装等の種々のコーティング分野、FRPラ
イニング、さらにエレクトロニクス分野における絶縁ワ
ニス、絶縁シート、積層板、プリント基板、レジストイ
ンキ、半導体封止剤など、多くの産業分野への応用が可
能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/032 502 7/038
Claims (1)
- 【請求項1】 ウレタン変性不飽和ポリエステル
(A)、光重合性単量体(B)及び光重合開始剤(C)
を含む樹脂組成物であって、ウレタン変性不飽和ポリエ
ステル(A)が、(a)α,β−不飽和多塩基酸とα,
β−不飽和多塩基酸以外の多塩基酸とを、α,β−不飽
和多塩基酸:α,β−不飽和多塩基酸以外の多塩基酸の
モル比で0.95〜0.30:0.05〜0.70の割
合で含み、該α,β−不飽和多塩基酸以外の多塩基酸の
中に、ダイマー酸をα,β−不飽和多塩基酸以外の多塩
基酸の上記モル比(0.05〜0.70)の中に0.0
1〜0.25の範囲で含む多塩基酸成分、(b)エーテ
ルグリコールとその他のグリコールとを、エーテルグリ
コール:その他のグリコールのモル比で1.00〜0.
30:0〜0.70の割合で含むグリコール成分及び
(c)一般式(I) 【化1】 〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して炭素数1
〜15のアルキル基を示す〕で表されるグリシジルエス
テルを(a):(b):(c)のモル比を1.00:
1.50〜1.00:0.05〜0.50として反応さ
せて得られる酸価20以下、水酸基価20〜250の樹
脂成分並びに(d)ジイソシアネート化合物を前記樹脂
成分の水酸基価に対して当量以下で反応させて得られる
ウレタン変性ポリエステルであり、前記ウレタン変性不
飽和ポリエステル(A)と光重合性単量体(B)との総
量を100重量部としてウレタン変性不飽和ポリエステ
ル(A)を90〜20重量部、光重合性単量体(B)を
10〜80重量部含み、光重合開始剤(C)を(A)と
(B)の総量に対して0.01〜10重量%含んでなる
光硬化可能な樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17409494A JPH0844057A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 光硬化可能な樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17409494A JPH0844057A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 光硬化可能な樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0844057A true JPH0844057A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=15972553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17409494A Pending JPH0844057A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 光硬化可能な樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0844057A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004238659A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Toyo Aluminium Kk | エッチング用金属箔積層体及びエッチド金属箔の製造方法 |
JP2010164661A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Seiko Pmc Corp | 凸版製造用感光性樹脂組成物 |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP17409494A patent/JPH0844057A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004238659A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Toyo Aluminium Kk | エッチング用金属箔積層体及びエッチド金属箔の製造方法 |
JP2010164661A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Seiko Pmc Corp | 凸版製造用感光性樹脂組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2505559B2 (ja) | 不飽和ポリエステルおよび少なくとも2個のビニルエ―テル基を有する化合物に基づく放射線硬化性組成物 | |
US4206025A (en) | Radio-hardenable acrylic polyesters | |
JPS5829976B2 (ja) | 放射線硬化性被覆用組成物による基体処理方法 | |
JPS6241982B2 (ja) | ||
JPH039122B2 (ja) | ||
JPH0724411A (ja) | 放射線硬化性組成物を使用する被覆方法 | |
WO2004050731A1 (ja) | 紫外線硬化型樹脂組成物 | |
ES2389877T3 (es) | Composición de resina de poliéster insaturado libre de estireno | |
TW570935B (en) | Curable unsaturated resin composition | |
US5212271A (en) | Process for obtaining textured coatings from photo-curable urea-containing compositions | |
JP3146551B2 (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物およびパテ塗料 | |
JPH0844057A (ja) | 光硬化可能な樹脂組成物 | |
JPS6118922B2 (ja) | ||
JPS6039283B2 (ja) | ポリブタジエン変性不飽和ポリエステルの製造法 | |
JP3021493B2 (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物およびパテ塗料 | |
JP3150204B2 (ja) | 樹脂組成物及びその硬化物 | |
GB2025996A (en) | Polyesters derived from acrylic acid | |
JPH08169921A (ja) | 光硬化可能な樹脂組成物 | |
JPH1180661A (ja) | 塗装仕上げ方法および塗装物品 | |
JPH059247A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JPH11181041A (ja) | 光硬化性樹脂組成物及び塗料 | |
JPH06322088A (ja) | 光硬化可能な樹脂組成物 | |
JP3146688B2 (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物およびパテ塗料 | |
JPH1180292A (ja) | 親水性で光硬化可能な樹脂組成物 | |
JPS6028283B2 (ja) | 紫外線硬化型被覆用樹脂組成物 |