JPS6312687Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、風選用唐箕の吸気口を脱穀機側板に
形成すると共に、側面視において前記吸気口を閉
じるカバーを、取付部材を介して前記側板から離
間させた状態で取付けた脱穀機に関し、前記側板
の前後にわたる各種の電気配線の保護を図ると共
に、そのための構造を有効利用して前記カバーの
取付構造を簡略化する事を目的とする。

次に、本考案の実施例を示図に基いて詳述す
る。

脱穀機１を搭載した走行機体２の前部に、引起
し装置３、刈取装置４、刈取穀稈を脱穀フイード
チエーン５に供給する搬送装置６を備えた前処理
装置７を、横軸まわりで揺動操作自在に取付ける
と共に、前記前処理装置７の横側部に、操縦部８
とエンジン９及びバツテリ１０を設け、そして、
前記脱穀機１の後部に排ワラ結束処理装置１１を
取付けて、コンバインを構成してある。

前記脱穀機１の左右の側板１２に、風選用唐箕
１３の吸気口１４を形成すると共に、側面視にお
いて前記吸気口１４，１４を閉じるカバー１５，
１６を、取付部材１７…を介して前記側板１２か
ら離間させた状態で取付け、かつ、フイードチエ
ーン５側の吸気口１４に対するカバー１６を、そ
の囲りの伝動機構Ａに対する安全カバーで兼用構
成し、抵抗小なる状態で大容量の空気を唐箕１３
に吸気させられるようにしてある。

前記結束処理装置１１での排ワラの詰り状態を
電気的に検出する機構２６、２番物還元スロワー
２２の詰りを回転数を基にして電気的に検出する
機構１８、前記フイードチエーン５でのワラ詰り
を電気的に検出する機構１９、左右の方向指示機
構２０、及び、後進走行警報機構２１の夫々と前
記バツテリー１０を結線する電気配線ａ…を、フ
イードチエーン５とは反対側の吸気口１４の上部
に配置のダクト２３に内装し、前記各種電気配線
ａ…が他物に引つ掛かつて切断する等の事故から
保護するようにしてある。

前記ダクト２３は、横断面形状がコの字状で、
かつ、前記側板１２の補強部材２４に付設した取
付具２５，２５に対して着脱自在にボルト連結さ
れ、その横外側面を前記吸気口１４の閉塞カバー
１５に対する取付部材１７に兼用構成してある。

尚、前記カバー１５，１６をパンチングメタル
から形成してあるが、盲板構造のものや、周囲に
平鋼を付設した鋼状のもの等に変更可能であり、
また、前記ダクト２３の取付構造やダクト自体の
構造も各種変形可能である。

以上要するに本考案は、冒記した脱穀機におい
て、前記側板１２の前後にわたる電気配線ａ…を
内装するためのダクト２３を前記吸気口１４の近
くに設けると共に、前記ダクト２３を前記カバー
１５の取付部材１７に兼用構成してある事を特徴
とする。

即ち、各種の電気配線ａ…をダクト２３に内装
して、それの保護を図ると共に、そのダクト２３
を有効に利用した配置設定によつて、側板１２か
ら離間させて設けるためのカバー１５の取付部材
１７に兼用できるようになり、全体として、電気
系の保護構造を有効利用してカバー１５の取付構
造を簡略化できるようになつた。尚、実用新案登
録請求の範囲の項に図面と対照を便利にする為に
符号を記すが、該記入により本考案は添付図面の
構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る脱穀機の実施例を示し、第
１図はコンバインの全体側面図、第２図は脱穀機
の縦断面図、第３図は一部を破断した脱穀機の側
面図、第４図は第３図の−線断面図である。 １２……脱穀機側板、１３……風選用唐箕、１
４……吸気口、１５……カバー、１７……取付部
材、２３……ダクト、ａ……電気配線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 風選用唐箕１３の吸気口１４を脱穀機側板１２
   に形成すると共に、側面視において前記吸気口１
   ４を閉じるカバー１５を、取付部材１７を介して
   前記側板１２から離間させた状態で取付けた脱穀
   機であつて、前記側板１２の前後にわたる電気配
   線ａ…を内装するためのダクト２３を前記吸気口
   １４の近くに設けると共に、前記ダクト２３を前
   記カバー１５の取付部材１７に兼用構成してある
   事を特徴とする脱穀機。