JPS6272889A - ロツクアンカ−による併設空洞の緊結方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は既設空洞と、これに対して併設される他の空
洞をロックアンカーによって緊結するためのロックアン
カーによる併設空洞の緊結方法に関する。

〈従来の技術〉 従来のロックアンカーによる空洞構築方法としては、本
出願人が特願昭５７−２０３７０６号において既に提案
したものがある。これは、併設される掘削予定空洞の略
中央部に予めパイロット導孔を掘削し、このパイロット
導孔より外方にロックアンカーを放射状に打ち込んだ後
、上記空洞を掘削していく方法であった。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、かかる従来の空洞構築方法によれば、２
つの空洞を併設するのに、これとは別のパイロット導孔
を予め地盤中に掘削しておかねばならず、施工作業が複
雑化することによる施工効率の低下のほか、施工コスト
の上昇を招くという問題点があった。

この発明はかかる従来の問題点を解消するためになされ
たもので、余分なパイロット導孔の掘削なしで、地盤を
補強しながら既設空洞はもちろん、これに対して併設し
た他の空洞をも緊結することができるロックアンカーに
よる空洞の併設方法を得ることを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 この発明にかかるロックアンカーによる併設空洞の緊結
方法は、既設空洞の内側から他の掘削予定空洞に向けて
地盤内に掘削を設け、この掘削内にロックアンカーを挿
入し、上記螺条部分以外のロックアンカーと上記削孔と
の間に注入材を流し込んで、これを固めた後そのロック
アンカーを緊結するとともに、他の掘削予定空洞を掘削
して、この他の空洞内に現われた上記ロックアンカーの
一端を緊結するような構成としたものである。

く作用〉 この発明におけるロックアンカーは、削孔に挿通された
後に１モルタルなどでこれらが一体結合され、さらにこ
のロックアンカーを緊結することによって、このロック
アンカーが岩盤などの地盤を定着する。また、既設空洞
に対し上記他の空洞が併設された場合には、ロックアン
カーの一端がその他の空洞内壁に臨み、その一端にアン
カープレートなどを介してナツトによるナツト締着方法
、又はジヤツキで引張るクサビ締着方法で緊結したりす
ることによって、併設空洞の緊結および地盤の保持をよ
り強固かつ確実なものとするようにする。

なお、本発明のロックアンカーは、アンカーケーブルを
用いる狭義のロックアンカーとロックボルトを含む意で
ある。

〈発明の実施例〉 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図において、１は地盤２中に掘削形成した既設空洞であ
り、これが内面にコンクリートの吹付けを行った岩盤構
造のトンネルなどとして形成される。３はこの既設空洞
１内から他の掘削予定空洞１１の地盤２内に向けて設け
た削孔であり、さく岩槻のドリルによって例えば１０ｍ
の長さに亘って設けられる。この削孔３はその内径が例
えば７０〜８０ｍｍであり、この中に例えば径が５０〜
６０ｎｎのロックアンカー４が挿通される。このロック
アンカー４は、第２図に示すように、両端に螺条５，６
を有し、削孔３に挿し込まれたロックアンカー４の既設
空洞１側には、アンカープレート７を介してナツト８が
螺合される。なお、このアンカープレート７やナツト８
のロックアンカー４への取り付けは、後述する他の空洞
１１の掘削後であっても良い。なお、９はロックアンカ
ー４の先端の螺条６に嵌合させた着脱自在の保護キャッ
プで、この保護キャップ９を着けたまま、ロックアンカ
ー４が削孔３内に挿入される。

また、上記保護キャップ９の既設空洞１側端には、ロッ
クアンカー４と削孔３との間隙Ｇを塞ぐゴムなどの閉止
材１０が嵌め込まれている。

上記間隙Ｇには、上記アンカープレート７をナフト８に
よって固定する前に、モルタルやセメントペーストなど
の注入材１４力舞主人され、これの固結によりロックア
ンカー４と削孔３とを一体化し、続くロックアンカー４
の緊結が行われる。このようにして、地盤２が注入材１
４を介してロックアンカー４により安定に定着される。

次に、空洞掘削予定部位に上記他の空洞１１を掘削して
いくど、保護キャップ９をかぶったロックアンカー４の
螺条６部分が、その掘削面にあられれる。そこで、第３
図に示すようにその保護キャップ９を取り外して螺条６
にアンカープレート１２を挿通するとともに、その螺条
６にナツト１３をねじ込む。そして、このねじ込むこと
によって、２つの空洞１，１１はロックアンカー４によ
って互いに緊結されるとともに、さらにロックアンカー
４が両空洞１，１１間の地盤を定着するように作用する
。

このように、この発明では既設空洞１の内側からロック
アンカー４を地盤２中に打ち込み、この地盤２を掘削し
て作った他の空洞１１内に、そのロックアンカー４端を
臨ませ、このロックアンカー４の両端に対し、各空洞１
，１１内からナツト８．１３をねじ込むことなどの緊結
操作を加えることによって、両空洞１，１１の締結なら
びに地盤の定着を同時に図るようにしている。

なお、上記実施例では、２つの空洞１，１１どうしのロ
ックアンカー４による締結について述べたのであるが、
一方の空洞を予備用のパイロット導坑、他方を上記空洞
として、これらパイロット導坑と空洞とを上記ロックア
ンカー４により上記同様に緊結する場合にも、上記緊結
方法を採用できるものである。

〈発明の効果〉 以上説明してきたように、この発明によれば、既設空洞
から打ち込んだロックアンカー先端に向って他の空洞を
穿設し、この他の空洞および既設空洞の中に突出するロ
ックアンカーにより両空洞を互いに緊結する方法とした
ので、ロックアンカーおよび注入材によって地盤を補強
した状態にて。

」二記他の空洞の掘削が行え、この空洞を掘削した後は
ロックアンカーにより両空洞間の地盤を更に堅固に保持
できるとともに各空洞の強化が図れる等の効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のロックアンカーによる併設空洞の緊
結方法におけるロックアンカー打込み状態を示す断面図
、第２図はロックアンカー打込み状態の拡大断面図、第
３図は空洞併設状態を示す断面図である。 １・・既設空洞、２・・地盤、３・・削孔、４・・ロッ
クアンカー、５，６・・螺条、７・・アンカープレート
、８・・ナノ１−１９・・保護キャンプ、１１・・他の
掘削空洞。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 既設空洞から他の掘削予定空洞に向けて削孔を設け、該
   削孔内にロックアンカーを挿入するとともにモルタルな
   ど注入材を注入し、この注入材の固化後上記既設空洞内
   から上記ロックアンカーを緊結し、かつ上記他の掘削予
   定空洞の掘削によりこの空洞内に現われた上記ロックア
   ンカーの一端を緊結することを特徴とするロックアンカ
   ーによる併設空洞の緊結方法。