JPH0612036Y2 - アースアンカー用定着材 - Google Patents
アースアンカー用定着材Info
- Publication number
- JPH0612036Y2 JPH0612036Y2 JP1989131040U JP13104089U JPH0612036Y2 JP H0612036 Y2 JPH0612036 Y2 JP H0612036Y2 JP 1989131040 U JP1989131040 U JP 1989131040U JP 13104089 U JP13104089 U JP 13104089U JP H0612036 Y2 JPH0612036 Y2 JP H0612036Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- tip
- cylinder
- ring
- earth anchor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はアースアンカー用定着材に関するものである。
(従来の技術) アースアンカーは通常山止壁等に用いられる架設用、或
は擁壁のすべりと転倒防止、送電線の鉄塔基礎の引き抜
き抵抗等に用いられる永久用とがある。
は擁壁のすべりと転倒防止、送電線の鉄塔基礎の引き抜
き抵抗等に用いられる永久用とがある。
このアースアンカーの基本的な構造としては、削孔機に
より地盤に掘削された孔内に引張材を挿入すると共に、
該孔内にセメント系のグラウトを注入してアンカー体を
形成したのち、前記引張材を緊張して形成するものであ
る。
より地盤に掘削された孔内に引張材を挿入すると共に、
該孔内にセメント系のグラウトを注入してアンカー体を
形成したのち、前記引張材を緊張して形成するものであ
る。
しかし、上記のようなアースアンカーは引張材とアンカ
ー体とが単に鋼材のみで定着されてその定着力が弱いた
め、引張材の緊張荷重を増加させると定着体部分におい
て付着剥離が発生して緊張荷重が低下するという問題が
あった。
ー体とが単に鋼材のみで定着されてその定着力が弱いた
め、引張材の緊張荷重を増加させると定着体部分におい
て付着剥離が発生して緊張荷重が低下するという問題が
あった。
そこで、近年は第8図に示すように引張材2′の先端に
支圧体10を設けてアンカー体8′との定着力を増加さ
せたものが開発されている。
支圧体10を設けてアンカー体8′との定着力を増加さ
せたものが開発されている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記のようなアースアンカーは引張材の緊張荷
重を増加させると、アンカー体にクラックが発生して緊
張荷重が低下するという問題があった。
重を増加させると、アンカー体にクラックが発生して緊
張荷重が低下するという問題があった。
本考案はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的はアースアンカーにおけるアンカー体の強度を大
きくして引張材との定着力を増加させることができるア
ースアンカー用定着材を提供することである。
の目的はアースアンカーにおけるアンカー体の強度を大
きくして引張材との定着力を増加させることができるア
ースアンカー用定着材を提供することである。
(課題を達成するための手段) 上記課題を達成するための本考案のアースアンカー用定
着材は、引張材と注入パイプとを、ネジ部を有する環体
を両端に設けた鉄筋筒内に挿入して先端側の環体に螺着
した結束盤で結束し、前記注入パイプの先端を先端側環
体に螺着したキャップの先端から突出させ、後端側の環
体には、両端に環体を設けた他の鉄筋筒を取外自在に螺
着し、前記環体の外面にはスペーサを設けたことを特徴
とする構成とすることである。
着材は、引張材と注入パイプとを、ネジ部を有する環体
を両端に設けた鉄筋筒内に挿入して先端側の環体に螺着
した結束盤で結束し、前記注入パイプの先端を先端側環
体に螺着したキャップの先端から突出させ、後端側の環
体には、両端に環体を設けた他の鉄筋筒を取外自在に螺
着し、前記環体の外面にはスペーサを設けたことを特徴
とする構成とすることである。
(作用) 上記構成によれば、引張材と注入パイプとが挿入された
鉄筋筒がアンカー体に埋設されることにより、アンカー
体の強度が大きくなって引張材の緊張による進行性破壊
を防止することができるので引張材との定着力を増すこ
とができる。
鉄筋筒がアンカー体に埋設されることにより、アンカー
体の強度が大きくなって引張材の緊張による進行性破壊
を防止することができるので引張材との定着力を増すこ
とができる。
また鉄筋筒に他の鉄筋筒を継ぎ足すことにより、鉄筋筒
の長さを任意に変えることができるのでアンカー体の長
さに随時対応することができる。
の長さを任意に変えることができるのでアンカー体の長
さに随時対応することができる。
さらに、環体の外面にスペーサを設けたことにより、ア
ースアンカー用定着材を掘削孔の中心に設置することが
できる。
ースアンカー用定着材を掘削孔の中心に設置することが
できる。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図は本考案のアースアンカー用定着材の正面図、第
2図は同拡大断面図、第3図は第2図のI−I線断面図
である。
2図は同拡大断面図、第3図は第2図のI−I線断面図
である。
アースアンカー用定着材Aは、先端にキャップ4を被覆
した鉄筋筒1内に引張材2と注入パイプ3とが挿入さ
れ、これら引張材2と注入パイプ3との先端が鉄筋筒1
の先端に取り付けられて形成されている。
した鉄筋筒1内に引張材2と注入パイプ3とが挿入さ
れ、これら引張材2と注入パイプ3との先端が鉄筋筒1
の先端に取り付けられて形成されている。
鉄筋筒1は縦筋1aと該縦筋1aの外周に螺線状に溶接
された帯筋1bとにより鉄筋籠1cが形成され、該鉄筋
籠1cの両端に環体5が設けられている。
された帯筋1bとにより鉄筋籠1cが形成され、該鉄筋
籠1cの両端に環体5が設けられている。
環体5は外面に掘削孔の壁面との距離を保持するための
スペーサ5aを設けると共に内面にはネジ部5bを設
け、該ネジ部5bの一方には引張材2と注入パイプ3と
の先端を結束した結束盤6が螺着されている。
スペーサ5aを設けると共に内面にはネジ部5bを設
け、該ネジ部5bの一方には引張材2と注入パイプ3と
の先端を結束した結束盤6が螺着されている。
引張材2は合成樹脂性のシース2aとPC鋼線2bとか
らなり、6本が結束盤6に環状に嵌入され、先端の嵌着
具2cで抜け止めされている。
らなり、6本が結束盤6に環状に嵌入され、先端の嵌着
具2cで抜け止めされている。
注入パイプ3は側面に流出孔3aが適宜間隔をもって穿
口されると共に、先端が結束盤6の中心部を貫通して結
束盤6に螺着されたキャップ4の前面から突出されてい
る。
口されると共に、先端が結束盤6の中心部を貫通して結
束盤6に螺着されたキャップ4の前面から突出されてい
る。
そして、第7図に示すように、鉄筋筒1の後端に第5図
に示すような先端側の環体5に雄ネジ部5b′を設けた
他の鉄筋筒1′を継ぎ足すことにより、鉄筋筒1の長さ
を任意に変えてアンカー体の長さに対応させることがで
きる。
に示すような先端側の環体5に雄ネジ部5b′を設けた
他の鉄筋筒1′を継ぎ足すことにより、鉄筋筒1の長さ
を任意に変えてアンカー体の長さに対応させることがで
きる。
またこの鉄筋筒1′の継ぎ足しは前記雄ネジ部5b′を
前側の鉄筋筒1における後端側環体5の雌ネジ部5bに
螺合することにより行うので、鉄筋筒1′を順次無制限
に継ぎ足すことができると共に、継ぎ足した鉄筋筒1′
を容易に取り外すこともできる。
前側の鉄筋筒1における後端側環体5の雌ネジ部5bに
螺合することにより行うので、鉄筋筒1′を順次無制限
に継ぎ足すことができると共に、継ぎ足した鉄筋筒1′
を容易に取り外すこともできる。
次に、該アースアンカー定着材Aを用いたアースアンカ
ーの施工方法について説明する。
ーの施工方法について説明する。
まず削孔機により地盤に掘削された掘削孔m内に、アー
スアンカー定着材Aを挿入する。
スアンカー定着材Aを挿入する。
この際鉄筋筒1は環体5のスペーサ5aにより掘削壁面
m1との間に所定の間隔を保持できるので掘削孔mの中
心軸部に挿入される。
m1との間に所定の間隔を保持できるので掘削孔mの中
心軸部に挿入される。
そして、注入パイプ3によりグラウトを注入すると、注
入パイプ3の先端及び中途部の流出孔3aからグラウト
が掘削孔m内に充填されて、鉄筋筒1がグラウト内に埋
設される。
入パイプ3の先端及び中途部の流出孔3aからグラウト
が掘削孔m内に充填されて、鉄筋筒1がグラウト内に埋
設される。
次に該グラウトが硬化してアンカー体8を形成したら引
張材2の後端部を締付金具2dで支圧板9に固定して緊
張することによりアースアンカーを形成する。
張材2の後端部を締付金具2dで支圧板9に固定して緊
張することによりアースアンカーを形成する。
また地盤とアンカー体8との定着力を増すためにアンカ
ー体8を長くする場合は第7図に示すように、鉄筋筒1
に他の鉄筋筒1′を継ぎ足して鉄筋筒1を長くする。
ー体8を長くする場合は第7図に示すように、鉄筋筒1
に他の鉄筋筒1′を継ぎ足して鉄筋筒1を長くする。
(考案の効果) 本考案は以上の様な構成にしたことにより下記の効果を
有する。
有する。
引張材と注入パイプとを、ネジ部を有する環体を両端
に設けた鉄筋筒内に挿入して先端側の環体に螺着した結
束盤で結束し、前記注入パイプの先端を先端側環体に螺
着したキャップの先端から突出させたことにより、アン
カー体の中に前記鉄筋筒を埋設することができるので、
アンカー体の強度が大きくなって引張材の緊張による進
行性破壊を防止することができ、引張材との定着力を増
すことができる。
に設けた鉄筋筒内に挿入して先端側の環体に螺着した結
束盤で結束し、前記注入パイプの先端を先端側環体に螺
着したキャップの先端から突出させたことにより、アン
カー体の中に前記鉄筋筒を埋設することができるので、
アンカー体の強度が大きくなって引張材の緊張による進
行性破壊を防止することができ、引張材との定着力を増
すことができる。
鉄筋筒における後端側の環体に、両端に環体を設けた
他の鉄筋筒を取外自在に螺着して継ぎ足すことにより、
鉄筋筒の長さを任意に変えることができるのでアンカー
体の長さに応じた鉄筋筒を形成することができる。
他の鉄筋筒を取外自在に螺着して継ぎ足すことにより、
鉄筋筒の長さを任意に変えることができるのでアンカー
体の長さに応じた鉄筋筒を形成することができる。
鉄筋筒における両環体の外面にスペーサを設けたこと
により、アースアンカー用定着材を掘削孔の中心に設置
することができる。
により、アースアンカー用定着材を掘削孔の中心に設置
することができる。
第1図は本考案のアースアンカー用定着材の正面図、第
2図は同拡大断面図、第3図は第2図のI−I線断面
図、第4図は鉄筋筒の拡大断面図、第5図は他の鉄筋筒
の拡大断面図、第6図はアースアンカー用定着材の使用
状態断面図、第7図は他の鉄筋筒を継ぎ足した状態の正
面図、第8図は従来のアースアンカーの断面図である。 図中、 A:アースアンカー用定着材 1:鉄筋筒 2:引張材 3:注入パイプ 4:キャップ 5:環体、5b:ネジ部 6:結束盤 である。
2図は同拡大断面図、第3図は第2図のI−I線断面
図、第4図は鉄筋筒の拡大断面図、第5図は他の鉄筋筒
の拡大断面図、第6図はアースアンカー用定着材の使用
状態断面図、第7図は他の鉄筋筒を継ぎ足した状態の正
面図、第8図は従来のアースアンカーの断面図である。 図中、 A:アースアンカー用定着材 1:鉄筋筒 2:引張材 3:注入パイプ 4:キャップ 5:環体、5b:ネジ部 6:結束盤 である。
Claims (1)
- 【請求項1】引張材と注入パイプとを、ネジ部を有する
環体を両端に設けた鉄筋筒内に挿入して先端側の環体に
螺着した結束盤で結束し、前記注入パイプの先端を先端
側環体に螺着したキャップの先端から突出させ、後端側
の環体には、両端に環体を設けた他の鉄筋筒を取外自在
に螺着し、前記環体の外面にはスペーサを設けたことを
特徴とするアースアンカー用定着材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989131040U JPH0612036Y2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | アースアンカー用定着材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989131040U JPH0612036Y2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | アースアンカー用定着材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0369033U JPH0369033U (ja) | 1991-07-09 |
| JPH0612036Y2 true JPH0612036Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=31678569
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989131040U Expired - Lifetime JPH0612036Y2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | アースアンカー用定着材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0612036Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4312665B2 (ja) * | 2004-06-22 | 2009-08-12 | 株式会社エスイー | アンカー用スペーサとグラウンドアンカー |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62211423A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-17 | Nippon Kiso Gijutsu Kk | アンカ−体の造成工法 |
| JPS6311715A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-19 | Kajima Corp | ア−スアンカ−兼用コンクリ−ト杭の施工方法 |
-
1989
- 1989-11-13 JP JP1989131040U patent/JPH0612036Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0369033U (ja) | 1991-07-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |