JPS622083B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS622083B2 JPS622083B2 JP3355680A JP3355680A JPS622083B2 JP S622083 B2 JPS622083 B2 JP S622083B2 JP 3355680 A JP3355680 A JP 3355680A JP 3355680 A JP3355680 A JP 3355680A JP S622083 B2 JPS622083 B2 JP S622083B2
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- Japan
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- anchor
- pipe
- steel
- steel material
- prestressed steel
- Prior art date
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- Expired
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- 239000011440 grout Substances 0.000 claims description 17
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Landscapes
- Rock Bolts (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は構築物のアンカーの構造に関するも
のである。
のである。
アンカーはコンクリートなどの構造物、たとえ
ば擁壁、ビルデイング、橋脚、トンネルなどを地
盤（岩盤、土砂性地盤）に固定するものである。
たとえば岩盤に擁壁を固定する場合を説明すると
第１図に示すように擁壁に接する岩盤５にボーリ
ング機により孔６を穿孔し、水止めを行つたのち
PC鋼材１（高抗張力の鋼棒、あるいは鋼より
線）にシース２を冠せて孔の中に挿入する。鋼材
１の先端はシース２より付着長l1だけ突き出して
いる。つぎに一次グラウトを孔の底部７に注入
し、グラウトが固化することによつて岩盤５と鋼
材１を固着させる。つぎに緊張装置を用いて鋼材
１を緊張しアンカープレート３、定着具４を用い
てコンクリートの擁壁８を岩盤に固着し、２次グ
ラウトを鋼材の自由長部l2の外側空隙部９に注入
する。これによつて擁壁８は鋼材１の緊張力によ
つて岩盤にしつかりと固着させる。この種のアン
カー工法は土砂性地盤においても孔にケーシング
を挿入して崩壊を防いだり、附着長の部分の孔を
拡大して一次グラウトの地盤への固着性を増すな
どの点以外は同じである。従来のアンカーはその
殆どがアンカーの先端に向つて下方傾斜型であつ
た。（第２図Ｂ部参照）しかし構造物によつては
上方にアンカーする必要が生ずる場合がある。
（第２図Ａ部参照）この場合、上方傾斜型の孔に
アンカーを従来工法で施工すると(1)鋼材、とくに
剛性のないPC鋼より線（ケーブル）の場合など
では途中で曲がるため孔に挿入するのが困難、(2)
挿入した鋼材は常に下から支持していなければな
らない、(3)グラウトを注入したときグラウトは下
方に流れて孔の入口から漏洩する、などの欠点が
あり施工が困難である。
ば擁壁、ビルデイング、橋脚、トンネルなどを地
盤（岩盤、土砂性地盤）に固定するものである。
たとえば岩盤に擁壁を固定する場合を説明すると
第１図に示すように擁壁に接する岩盤５にボーリ
ング機により孔６を穿孔し、水止めを行つたのち
PC鋼材１（高抗張力の鋼棒、あるいは鋼より
線）にシース２を冠せて孔の中に挿入する。鋼材
１の先端はシース２より付着長l1だけ突き出して
いる。つぎに一次グラウトを孔の底部７に注入
し、グラウトが固化することによつて岩盤５と鋼
材１を固着させる。つぎに緊張装置を用いて鋼材
１を緊張しアンカープレート３、定着具４を用い
てコンクリートの擁壁８を岩盤に固着し、２次グ
ラウトを鋼材の自由長部l2の外側空隙部９に注入
する。これによつて擁壁８は鋼材１の緊張力によ
つて岩盤にしつかりと固着させる。この種のアン
カー工法は土砂性地盤においても孔にケーシング
を挿入して崩壊を防いだり、附着長の部分の孔を
拡大して一次グラウトの地盤への固着性を増すな
どの点以外は同じである。従来のアンカーはその
殆どがアンカーの先端に向つて下方傾斜型であつ
た。（第２図Ｂ部参照）しかし構造物によつては
上方にアンカーする必要が生ずる場合がある。
（第２図Ａ部参照）この場合、上方傾斜型の孔に
アンカーを従来工法で施工すると(1)鋼材、とくに
剛性のないPC鋼より線（ケーブル）の場合など
では途中で曲がるため孔に挿入するのが困難、(2)
挿入した鋼材は常に下から支持していなければな
らない、(3)グラウトを注入したときグラウトは下
方に流れて孔の入口から漏洩する、などの欠点が
あり施工が困難である。
この発明は上記欠点をなくし上方傾斜型の孔に
容易にアンカー工法を施工できるアンカーを提供
することを目的とする。
容易にアンカー工法を施工できるアンカーを提供
することを目的とする。
以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。第
３図は本発明の実施例のアンカー先端付着部の側
面図、第４図はそれぞれＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ
断面図、第５図はアンカーの定着部の側面断面図
である。本実施例においてはアンボンド鋼より線
５本を緊張鋼材として用いている。アンボンド鋼
材とは高抗張力鋼材（PC鋼材）の周囲に防錆の
潤滑剤としてグリースを塗布し、更にその外側に
ポリエチレンなどのプラスチツクを被覆したもの
であり、プラスチツク被覆と鋼材の間が容易に滑
るので外側をグラウトして後、鋼材を緊張するこ
とができるものである。アンカーはカツプラー１
２で連結した鋼管（パイプ）１１を中心にしてそ
の周囲に５本のアンボンド鋼より線を並列にもう
けたものであつて、先端の付着部は第１図に示す
ように付着長だけ被覆のないPC鋼より線１６を
パイプ１１の周囲に第４図ｃに示すように結束線
１４によつて固着し、花型の整列具１３を用いて
鋼より線１６をパイプ１１に並列に配置させてあ
る。アンカーの中間部では第３図の左側に示すよ
うにアンボンド鋼より線１５が整列具１０によつ
て並行配置されている。アンカーの定着部は取付
用鍔のある鋼製のケース１７があり、ケース１７
の表面から底面へ貫通するようにアンボンド鋼よ
り線１５、パイプ１１、およびグラウト注入パイ
プ１８を取り付け、ケース１７の内部には止水剤
１９を充満して固化し水などの漏洩が防止されて
いる。
３図は本発明の実施例のアンカー先端付着部の側
面図、第４図はそれぞれＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ
断面図、第５図はアンカーの定着部の側面断面図
である。本実施例においてはアンボンド鋼より線
５本を緊張鋼材として用いている。アンボンド鋼
材とは高抗張力鋼材（PC鋼材）の周囲に防錆の
潤滑剤としてグリースを塗布し、更にその外側に
ポリエチレンなどのプラスチツクを被覆したもの
であり、プラスチツク被覆と鋼材の間が容易に滑
るので外側をグラウトして後、鋼材を緊張するこ
とができるものである。アンカーはカツプラー１
２で連結した鋼管（パイプ）１１を中心にしてそ
の周囲に５本のアンボンド鋼より線を並列にもう
けたものであつて、先端の付着部は第１図に示す
ように付着長だけ被覆のないPC鋼より線１６を
パイプ１１の周囲に第４図ｃに示すように結束線
１４によつて固着し、花型の整列具１３を用いて
鋼より線１６をパイプ１１に並列に配置させてあ
る。アンカーの中間部では第３図の左側に示すよ
うにアンボンド鋼より線１５が整列具１０によつ
て並行配置されている。アンカーの定着部は取付
用鍔のある鋼製のケース１７があり、ケース１７
の表面から底面へ貫通するようにアンボンド鋼よ
り線１５、パイプ１１、およびグラウト注入パイ
プ１８を取り付け、ケース１７の内部には止水剤
１９を充満して固化し水などの漏洩が防止されて
いる。
本発明のアンカーをアンカー施工するにはパイ
プ１１の周囲に５本のPC鋼より線１６をバイン
ド線１４などを用いて固着し、パイプ１１を支持
体として剛性のないPC鋼より線を上方に傾斜し
た地盤に穿孔された孔６の中に下方から挿入す
る。さらにパイプ１１をカツプラー１２で接続し
ながらアンボンド鋼より線１５をパイプの先端が
穿孔内の付着部７に達するまで挿入する。予めパ
イプ１１、アンボンド鋼より線１５、グラウト注
入パイプ１８を止水剤１９で固着しておいたケー
ス１７をコンクリート構築物８にもうけた拡巾部
の孔２４に嵌め込み、ゴムパツキング２３を挿入
してベアリングプレート２０を当て、モルタル２
２等によつて構築物に予め埋め込まれ、固着され
たホールインアンカー２１を用いてケース１７を
構築物に固定する。アンボンド鋼より線はパイプ
１１に支持されているのでPC鋼材の落下が防止
され、所定の位置に固定される。つぎにグラウト
注入パイプ１８からグラウトを注入する。グラウ
トを注入してもアンカー固着部のケース１７、止
水剤１９、ゴムパツキング２３によりグラウトの
漏洩は防止されている。またグラウトの注入時に
は穿孔内の空気はパイプ１１によつて排出され、
すなわちパイプ１１は空気抜きの役割をする。グ
ラウトが硬化したのちアンカープレート３、定着
具４を取り付け緊張装置を用いてPC鋼より線１
６を緊張して固着することによつてアンカーの施
工が完了する。上記にはアンボンド鋼より線を５
本用いた場合を説明したがより線の本数はアンカ
ーの必要とする支持力によつて増減することがで
き、またより線のかわりにアンボンド鋼棒を用い
た場合にも本発明が応用できることは明らかであ
る。
プ１１の周囲に５本のPC鋼より線１６をバイン
ド線１４などを用いて固着し、パイプ１１を支持
体として剛性のないPC鋼より線を上方に傾斜し
た地盤に穿孔された孔６の中に下方から挿入す
る。さらにパイプ１１をカツプラー１２で接続し
ながらアンボンド鋼より線１５をパイプの先端が
穿孔内の付着部７に達するまで挿入する。予めパ
イプ１１、アンボンド鋼より線１５、グラウト注
入パイプ１８を止水剤１９で固着しておいたケー
ス１７をコンクリート構築物８にもうけた拡巾部
の孔２４に嵌め込み、ゴムパツキング２３を挿入
してベアリングプレート２０を当て、モルタル２
２等によつて構築物に予め埋め込まれ、固着され
たホールインアンカー２１を用いてケース１７を
構築物に固定する。アンボンド鋼より線はパイプ
１１に支持されているのでPC鋼材の落下が防止
され、所定の位置に固定される。つぎにグラウト
注入パイプ１８からグラウトを注入する。グラウ
トを注入してもアンカー固着部のケース１７、止
水剤１９、ゴムパツキング２３によりグラウトの
漏洩は防止されている。またグラウトの注入時に
は穿孔内の空気はパイプ１１によつて排出され、
すなわちパイプ１１は空気抜きの役割をする。グ
ラウトが硬化したのちアンカープレート３、定着
具４を取り付け緊張装置を用いてPC鋼より線１
６を緊張して固着することによつてアンカーの施
工が完了する。上記にはアンボンド鋼より線を５
本用いた場合を説明したがより線の本数はアンカ
ーの必要とする支持力によつて増減することがで
き、またより線のかわりにアンボンド鋼棒を用い
た場合にも本発明が応用できることは明らかであ
る。
以上に詳しく説明したように本発明のアンカー
構造は剛性のないPC鋼材を中心にある空気抜き
兼用のパイプによつて常に支持すると共に定着部
にはケースをもうけてPC鋼材、パイプなどを止
水剤を用いてあらかじめ気密に固着しておき該ケ
ースをアンカー孔の拡巾部に固定するようになつ
ているので、容易に上方に傾斜した穿孔内の所定
の位置にアンカーを挿入しかつ施工中のアンカー
の落下防止ができること、またパイプ１１は空気
抜きの役割を果たすので上方傾斜穿孔内にグラウ
トを容易に注入可能でしかもグラウトが漏洩する
ことがないなど上方傾斜アンカー施工の困難を除
き得るものである。
構造は剛性のないPC鋼材を中心にある空気抜き
兼用のパイプによつて常に支持すると共に定着部
にはケースをもうけてPC鋼材、パイプなどを止
水剤を用いてあらかじめ気密に固着しておき該ケ
ースをアンカー孔の拡巾部に固定するようになつ
ているので、容易に上方に傾斜した穿孔内の所定
の位置にアンカーを挿入しかつ施工中のアンカー
の落下防止ができること、またパイプ１１は空気
抜きの役割を果たすので上方傾斜穿孔内にグラウ
トを容易に注入可能でしかもグラウトが漏洩する
ことがないなど上方傾斜アンカー施工の困難を除
き得るものである。
第１図、第２図はアンカー工法を示す断面図、
第３図は本発明のアンカーの先端部、中間部を示
す側面図、第４図ａ，ｂ，ｃはそれぞれＡ−Ａ，
Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ断面図である。第５図はアンカー
の定着部を示す断面図である。 １：アンカー、２：シース、l1：付着長、l2：
自由長、ｌ：全長、３：アンカープレート、４：
定着具、５：地盤または岩盤、６：孔、７：付着
部孔、８：コンクリート構築物、擁壁、９：孔、
１０：整列具、１１：パイプ、１２：カツプラ
ー、１３：整列具、１４：バインド線、１５：ア
ンボンド鋼より線、１６：PC鋼より線、１７：
ケース、１８：グラウト注入パイプ、１９：止水
剤、２０：ベアリングプレート、２１：ホールイ
ンアンカー、２２：モルタル、２３：ゴムパツキ
ング、２４：拡巾部。
第３図は本発明のアンカーの先端部、中間部を示
す側面図、第４図ａ，ｂ，ｃはそれぞれＡ−Ａ，
Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ断面図である。第５図はアンカー
の定着部を示す断面図である。 １：アンカー、２：シース、l1：付着長、l2：
自由長、ｌ：全長、３：アンカープレート、４：
定着具、５：地盤または岩盤、６：孔、７：付着
部孔、８：コンクリート構築物、擁壁、９：孔、
１０：整列具、１１：パイプ、１２：カツプラ
ー、１３：整列具、１４：バインド線、１５：ア
ンボンド鋼より線、１６：PC鋼より線、１７：
ケース、１８：グラウト注入パイプ、１９：止水
剤、２０：ベアリングプレート、２１：ホールイ
ンアンカー、２２：モルタル、２３：ゴムパツキ
ング、２４：拡巾部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ PC鋼材を用いるアンカーにおいて、鋼製パ
イプの周囲に内部の鋼材が滑動可能なカバーを有
するPC鋼材を配置し、該PC鋼材の先端はパイプ
の周囲に固着されており、アンカーの定着部には
貫通したPC鋼材、およびパイプを内部に充満し
た止水剤を用いて固着すると共にグラウト注入パ
イプを取り付けた鍔付きケースをもうけたことを
特徴とするPC鋼材を用いたアンカー。 ２ アンボンドPC鋼より線、またはアンボンド
PC鋼棒を用いたことを特徴とする特許請求の範
囲第１項記載のPC鋼材を用いたアンカー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3355680A JPS56131713A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Anchor using pc steel material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3355680A JPS56131713A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Anchor using pc steel material |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56131713A JPS56131713A (en) | 1981-10-15 |
| JPS622083B2 true JPS622083B2 (ja) | 1987-01-17 |
Family
ID=12389821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3355680A Granted JPS56131713A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Anchor using pc steel material |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56131713A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011208426A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Fujita Corp | ケーブルボルト |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS587025A (ja) * | 1981-07-03 | 1983-01-14 | Kajima Corp | アンカ−取付方法 |
| JPS58189420A (ja) * | 1982-04-27 | 1983-11-05 | Kurosawa Kensetsu Kk | ア−スアンカ−の施工方法 |
| JPS6282117A (ja) * | 1985-10-07 | 1987-04-15 | Taisei Corp | アンカ− |
| JPS62133241A (ja) * | 1985-12-04 | 1987-06-16 | 住友電気工業株式会社 | Ｐｃケ−ブル定着部の防食方法 |
| CN102182481B (zh) * | 2011-04-11 | 2012-12-12 | 中国科学院武汉岩土力学研究所 | 锚索止浆塞 |
| CN102587936B (zh) * | 2012-04-01 | 2013-12-11 | 中国矿业大学 | 全封闭整体装配式格栅混凝土支护方法 |
| CN111946375B (zh) * | 2020-07-27 | 2022-06-28 | 黄锋 | 一种分段式注浆锚杆 |
-
1980
- 1980-03-17 JP JP3355680A patent/JPS56131713A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011208426A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Fujita Corp | ケーブルボルト |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56131713A (en) | 1981-10-15 |
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