JPS6332020A - 地盤埋設用アンカ−の頭部定着部の防錆方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、地盤埋設用アンカーの頭部定着部の防錆方法
に関し、特にその施工を容易にした工法に関する。

［従来技術〕 法面等の地盤の表面に、アンカーによりコンクリートプ
レー１・等を固定して、法面等の地盤の崩壊防止を図る
ことは従来より広く行われている。

第１図に従来例を示し、地盤、例えば法面の崩壊を防止
するために、法面にコンクリートプレート１をアンカー
により固定するに際し、アンカーを埋設するための孔２
を穿ち、その孔２内に単数あるいは複数本の引張り鋼材
３を挿入して注入材、例えばセメントモルタル４で固定
する。引張り鋼材３は止水材５を施して合成樹脂パイプ
、例えばポリエチレンバイブ６に通し、ポリエチレンバ
イブ６より出た引張り鋼材３の先端をアンカーヘッド７
に固定する。アンカーヘッド７とコンクリートプレート
１との間にはベアリングプレートと称されているプレー
ト８を介在させ、アンカーヘッド７にはオイルキャップ
９を被せる。そして引張り鋼材の露出部分３ａの防錆の
ためトランペットパイプと称されているスチールパイプ
１０を被せ、トランペットバイブ１０とポリエチレンバ
イブ６との間にパツキン１１を施してオイルのような防
錆材１２を入れる。またキャップ９内にも防錆材１２を
入れる。

［発明が解決しようとする問題点］ かかる従来のアンカーには次のような問題点があった。

引張り鋼材の露出部分３ａの防錆のためトランペットバ
イブ１０内に防錆材１２を入れるが、防錆材１２をトラ
ンペットバイブ１０内に保持するために、別に用意した
パ・ツキン１１をポリエチレンバイブ６とトランペット
バイブ１０の間に施さねばならず施工に手間取るもので
あった。

またオイルキャップ９はアンカーヘッド７にねじ込み等
により取付けられるが、オイルキャップ９とベアリング
プレート８との間にはどうしても隙間を生じ、上記のパ
ツキン１１によるシールを確実なものとしても、その隙
間を通ってトランペットバイブ１０内に雨水等が入り込
み、引張り鋼材の露出部３ａに精を生じさせてアンカー
の寿命を低下させる。

本発明は、従来の上記問題点を解するためになされたも
ので、その目的とするところは、合成樹脂パイプ（ポリ
エチレンバイブ）とトランペットパイプの間のシールの
ために、別に用意したパツキンを施す必要をなくして施
工の容易化を図り、本発明によれば、従来のアンカーの
埋設工法に用いられる外側トランペットパイプのほか外
側トランペットパイプとで合成樹脂パイプを挟む内側ト
ランペットバイブが用いられるが、その内側トランペッ
トバイブの合成樹脂パイプへの挿入を容易にし、またオ
イルキャップとベア目ングプレートの隙間から雨水等が
引張り鋼材を被っているバイブ（合成樹脂パイプ及び内
側トランペットバイブ）内に入って引張り鋼材に錆を生
じさせ、アンカーの寿命を低下させる不都合を生じさせ
ることのない地盤埋設用アンカーの頭部定着部の防錆方
法を提供するにある。

Ｅ問題点を解決するための手段〕 このため本発明によれば第２図ないし第７図において、
従来の工法において用いる外側トランペットパイプ１０
のほかに内側トランペットバイブ１４を用い、内外側ト
ランペットバイブ１４．１０間でポリエチレンバイブの
ような合成樹脂バイブロを挟み、内外側トランペットパ
イプ１４．１０間に速乾性の接着剤１５を充填してシー
ルする。

また内側トランペットバイブ１４を合成樹脂バイブロ内
に挿入するに際しては引張り鋼材３を引張るためジヤツ
キ１７の自重等による押込み力を利用する。

また、大径のベアリングプレート８のほかに小径のプレ
ート１３を用い、その小径プレート１３に外側トランペ
ットパイプ１０の端を溶接しておくことにより、小径プ
レート１３とベアリングプレート８との間の隙間から入
った雨水が引張り鋼材３を被っている合成樹脂バイブ６
−および内側トランペットバイブ１４内に入るのを防止
する。

「発明の作用効果コ かくする本発明によれば、合成樹脂バイブロを内側トラ
ンペットバイブ１４および外側トランペットパイプ１０
で挟み、その間に接着剤１５を充填することでシールさ
れ、従来のように合成樹脂パイプとトランペットパイプ
との間にはゴム材等よりなる別に用意したシール材を挟
む等の作業を要せず、作業性が向上し、かつシールも確
実なものとなる。

また本発明の方法では外側トランペットパイプ１０のほ
か内側トランペットバイブ１４を用い、その内側トラン
ペットバイブ１４を合成樹脂バイブロ内に挿入する必要
があるが、その操作を引張り鋼材３を引張るジヤツキ１
７の自重やその押し込み力を用いて行っているので、作
業性よく内側トランペットバイブ１４を合成樹脂バイブ
ロ内に挿入することができる。

さらに、小径プレート１３に外側トランペットパイプ１
０の端部を溶接することで、小径ブケート１３とベアリ
ングプレート８の間の隙間から入つた雨水が内側トラン
ペットバイブ１４および合成樹脂バイブロ内に入るのを
防止しているので、雨水による引張り鋼材３の錆発生を
防止し、アンカーの寿命を延ばすことができる。

［実施例］ 以下、第２図ないし第７図を参照して本発明の方法を実
施した実施例につき説明する。

地盤に適宜の口径の孔２を適宜の深さに穿ち、その孔２
内に引張り鋼材３および引張り鋼材３の外側に施す合成
樹脂パイプ、例えばポリエチレンパイプ６を挿入し、孔
２の内壁とポリエチレンパイプ６の外壁の間から注入材
、例えばセメントモルタル４を充填して引張り鋼材３を
セメントモルタル４により孔２内に固定する（第２図）
。

中央部に孔８ａを有している大径なベアリングプレート
８を地盤に穿った孔２の入口に配置し、そのベアリング
プレート８の外側面に、中央部に孔１３ａを有し、外周
にテーパネジ１３ｂが形成されていて中央部の孔１３ａ
の付近に外側トランペットパイプ１０が溶接されている
小径プレート１３を外側トランペットパイプ１０をポリ
エチレンパイプ６の外側に被せるようにして配置し、ま
た外側トランペットパイプ１０およびポリエチレンパイ
プ６内のオイルのような防錆材１２を入れる（第３図）
。

引張り鋼材３の外側に内側トランペットバイブ１４を通
し、その内側トランペットバイブ１４の先端部をポリエ
チレンパイプ６内に挿入し、また内外側トランペットバ
イブ１４．１０の間に速効性の接着剤１５を充填し、引
張り鋼材３をアンカーヘッド７のくさび孔７ａに通し内
側トランペットバイブ１４の一端にアンカーヘッド７を
当接させる（第４図）。

アンカーヘッド７のくさび孔７ａにくさび１６をセット
し、またジヤツキ１７をセラ］・する（第５図）。

ジヤツキ１７の山川を利用して内側トランペットバイブ
１４をポリエチレンパイプ６内に押込み、そしてジヤツ
キ１７を作動させて引張り鋼材３を引張る（第６図）。

ジヤツキ１７を取外す（第７図）。

引張り鋼材３の地盤に穿った孔２より露出した部分を適
宜の長さを残して必要に応じて切断し、防錆材１２を入
れたオイルキャップ９を小径プレート１３の外周に形成
したテーパネジ１３ｂにねじ込んで引張り鋼材３の露出
部およびアンカーヘッド７をキャップ９で覆う（第８図
）。

かくする本発明の方法によれば、合成樹脂バイブロを内
外側バイブ１４．１０で挟み、その間に接着剤１５を充
填することでシールされ、従来のように合成樹脂パイプ
とトランペットパイプとの間にゴム材等よりなる別に用
意したシール材を挟む等の作業を要せず、作業性が向上
し、かつシールも確実なものとなる。そして内側トラン
ペットバイブ１４を合成樹脂バイブロ内に挿入するのに
引張り鋼材３を引張るジヤツキ１７の自重などによる押
込み力を用いて行っているので、作業性よく内側トラン
ペットバイブ１４を合成樹脂バイブロ内に挿入すること
ができる。

さらに本発明の方法では、小径プレート１３に外側トラ
ンペットバイブ１０の端部を旧接することで、小径プレ
ート１３とベアリングプレート８の間の隙間から入った
雨水が内側トランペットバイブ１４および合成樹脂バイ
ブロ内に入るのを防止しているので、雨水による引張り
鋼材３の錆発生を防止し、アンカーの寿命を延ばすこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の地盤埋設用アンカーを地盤に埋設した状
態を示す縦断面図、第２図、第３図、第４図、第５図、
第６図、第７図および第８図は本発明の方法にしたがい
地盤埋設用アンカーを地盤に埋設する工程を縦断面で示
す行程図である。 ２・・・地盤に穿った孔　　３・・・引張り鋼材　　４
・・・注入材　　６・・・ポリエチレンバイブ　　７・
・・アンカーヘッド　　８・・・ベアリングプレート　
　９・・・オイルキャップ１０・・・外側トランペット
バイブ　　１２・・・防錆材　　１３・・・小径プレー
ト　　１４・・・内側トランペットバイブ　　１５・・
・接着剤　　１６・・・くさび　　１７・・・ジャッキ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 次の各工程よりなることを特徴とする地盤埋設用アンカ
   ーの頭部定着部の防錆方法。 （イ）地盤に適宜の口径の孔を適宜の深さに穿ち、その
   孔内に引張り鋼材および引張り鋼材の外側に施す合成樹
   脂パイプを挿入し、注入材を孔内に充填して引張り鋼材
   を注入材により孔内に固定する。 （ロ）中央部に孔を有している大径なベアリングプレー
   トを地盤に穿った孔の入口に配置し、そのベアリングプ
   レートの外側面に、中央部に孔を有し外周にテーパネジ
   が形成されていて中央部の孔付近に外側トランペットパ
   イプが溶接されている小径なプレートを、外側トランペ
   ットパイプを合成樹脂パイプの外側に被せるようにして
   配置し、また外側トランペットパイプおよび合成樹脂パ
   イプ内に防錆材を入れる。 （ハ）引張り鋼材の外側に内側トランペットパイプを通
   し、その内側トランペツトパイプの先端部を合成樹脂パ
   イプ内に挿入し、また内外側トランペットパイプの間に
   接着剤を充填し、引張り鋼材をアンカーヘッドのくさび
   孔に通し、内側トランペットパイプの端にアンカーヘッ
   ドを当接させる。 （ニ）アンカーヘッドのくさび孔にくさびをセットし、
   またジャッキをセットする。 （ホ）ジャッキの自重などによる押し込み力を利用して
   内側トランペットパイプを合成樹脂パイプ内に押込み、
   そしてジャッキを作動させて引張り鋼材を引張る。 （ヘ）ジャッキを取外す。 （ト）引張り鋼材の地盤に穿った孔より露出した部分を
   適宜の長さを残して必要に応じて切断し、防錆材を入れ
   たオイルキャップを小径プレートの外周に形成したテー
   パネジにねじ込んで引張り鋼材の露出部分およびアンカ
   ーヘッドをキャップで覆う。