JPH072678Y2 - 永久地盤アンカーの防錆処理構造 - Google Patents

永久地盤アンカーの防錆処理構造

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JPH072678Y2
JPH072678Y2 JP1987193704U JP19370487U JPH072678Y2 JP H072678 Y2 JPH072678 Y2 JP H072678Y2 JP 1987193704 U JP1987193704 U JP 1987193704U JP 19370487 U JP19370487 U JP 19370487U JP H072678 Y2 JPH072678 Y2 JP H072678Y2
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正夫 丸岡
悠康 幾田
雅路 青木
修 尾崎
則雄 渡辺
利弘 森
幸男 小林
豊 桂
英之 真野
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Takenaka Corp
Suzuki Metal Industry Co Ltd
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Nittoc Constructions Co Ltd
Shimizu Corp
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Takenaka Corp
Suzuki Metal Industry Co Ltd
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Nittoc Constructions Co Ltd
Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、例えば高層建築又は塔状建築物が地震ある
いは暴風などで転倒しないように固定するために、又は
地下水位が比較的高い場所に地中部が深い建築物を建築
した場合に同建物が地下水により浮上することを防止す
るために、あるいは傾斜地に建てられた建築物に働く偏
土圧に対する滑動対策用などとして実施される永久地盤
アンカーに係り、さらにいえば、再緊張型の永久地盤ア
ンカーにおける主に頭部の永久的な防錆処理構造に関す
るものである。
従来の技術 従来、矢板等の山留壁を支持する所謂仮設の地盤ア
ンカーは多く実施されているが、本格的な永久地盤アン
カーは未だ実施例もなく、開発研究の途上というのが実
情である。
実開昭62-172733号公報に記載された永久地盤アン
カーの場合は、地中部分の引張鋼材(PC鋼より線)は鋼
管を使用した自由長部シースにより削孔部に充填した注
入材(セメントミルク)と隔絶せしめている。一方、構
造躯体のアンカー用開口部に設置した管状の頭部シース
に対して、前記自由長部シースの上端はダンパーを介し
てスライド自在な関係ではめ込み防錆処理が行なわれて
いる。
本考案が解決しようとする問題点 上記に述べた永久地盤アンカーの防錆処理構造は、自
由長部シースに耐圧性の大きい鋼管を使用した構成であ
り、引張鋼材(PC鋼より線)に緊張力を必ず加えるし、
供用期間中に再緊張することもあり得るので、同自由長
部シースの上端は頭部シースとダンパーを介してスライ
ド自在な関係に組合せている。しかし、ダンパーに関し
ては、その品質及び機能上の永久性及び水や空気に対す
る遮断性能に不安があるほか、施工も面倒で品質管理が
難しいという問題点がある。
また、自由長部シースの外周に充填された注入材の上端
から頭部シースまでの間には施工上どうしても大なり小
なりの空間を生じ、ここでは自由長部シースたる鋼管が
直接に水(地下水)や空気と接触することを避けられな
いので、該部分の永久的な防錆効果に疑問が指摘され問
題点とまっている。
問題点を解決するための手段 上記従来技術の問題点を解決するための手段として、こ
の考案に係る永久地盤アンカーの防錆処理構造は、図面
の第1図と第2図に好適な実施例を示したとおり、 イ) 地中部分のアンボンドシース付引張鋼材10の外周
を包囲する自由長部シース9はポリエチレンパイプ等の
合成樹脂製であり、該自由長部シース9の上端部はパッ
キン8を介して頭部支圧板6に取付けられていること、 ロ) 前記自由長部シース9の中にはセメントミルク等
の注入材15が前記頭部支圧板6の近傍レベルまで充填さ
れ、自由長部シース9内の前記注入材15の上方空間に錆
止め充填材2が一杯に満たされていること、 ハ) 引張鋼材10の上端部は頭部支圧板6の上にくさび
式定着金具で定着し、頭部支圧板6上の前記くさび式定
着金具及び引張鋼材(10)の余長部は頭部キャップ1を
Oリング5を介して頭部支圧板6の上に設置して覆わし
め、該頭部キャップ1内に錆止め充填材2を充填したこ
と、 をそれぞれ特徴とする構成とした。
作用 自由長部シース9は、ポリエチレン等の合成樹脂製パイ
プであるため、それ自体が永久的な材質固有の防食性能
を発揮する。そして、防錆対象たる引張鋼材10は、その
アンボンドシース10aと自由長部シース9とで確実に二
重防錆構造となる。
次に、アンカー頭部の発錆原因となる水(地下水)や空
気は、まず頭部支圧板6と頭部シース7との間に設置さ
れたパッキン8で自由長部シース9内への侵入が遮断さ
れる。しかも、自由長部シース9内には注入材15が頭部
支圧板6の近傍レベルまで充填され、更に前記注入材15
の上方空間に錆止め充填材2が一杯に満たされているの
で、前記水や空気が侵入する余地もなく、永久地盤アン
カーとして万全な防錆処理構造になっている。
また、頭部支圧板6の上の引張鋼材余長部及びこれを定
着したくさび式定着金具3,4は、頭部支圧板6の上にO
リング5を介して設置した頭部キャップ1で覆われて水
及び空気の侵入が遮断されている。その上、同頭部キャ
ップ1内に満たした防錆油の如き錆止め充填材2により
二重防錆が確実に行なわれている。
この永久地盤アンカーの供用期間中に再緊張の必要が生
じたときは、錆止め充填材2を排除し、頭部キャップ1
を取り外し、引張鋼材10の余張部を利用して再緊張を行
なう。
合成樹脂製の自由長部シース9は、可撓性で耐圧強度が
低いので、引張鋼材10の当初緊張時又は再緊張時にスラ
イド部分(逃げ)が無くとも支障がない。
実施例 次に、第1図と第2図に示した本考案の実施例を説明す
る。
図中10が引張鋼材たるφ17ぐらいのアンボンドシース付
PC鋼より線であり、これはアンボンドシース10aにより
被覆されている。このアンボンドPC鋼より線10は、第2
図に示したようにアンカー先端部の先端部支圧板12に圧
着グリップ13で止着されている。このPC鋼より線10は、
緊張力を地盤へ伝達し反力をとる耐荷体11及びその上の
自由長部シース9内を通じて地上部まで配設されてい
る。
なお、自由長部シース9及び耐荷体11の中空部内にもセ
メントミルク等の注入材15が頭部支圧板6の近くまで充
填されている。これは自由長部シース9として薄肉で可
撓性のある軽量なポリエチレンパイプを使用した結果、
アンカー設置用の削孔部に充填したセメントミルク等の
注入材15によるアンカー要素が浮上しないだけの重量を
確保する必要が生じたためである。
自由長部シース9の上端部は頭部シース7の内側にはめ
込んだ形とされている。頭部シース7の天端レベルまで
構造躯体16のコンクリートが打設されている。
自由長部シース9の上端に相当する頭部シース7上の位
置にパッキン8を設置し、その上に頭部支圧板6が設置
されている。したがって、頭部シース7と自由長部シー
ス9との隙間を通じて自由長部シース9の内側へ侵入す
る空気や水は、パッキン8で遮断される。
頭部支圧板6の上に定着金具4及び定着くさび3をセッ
トし、図示省略のジャッキによりアンボンドPC鋼より線
10に所定大きさの緊張力を導入した上で、同PCより線10
は前記定着くさび3で定着金具4へ定着されている。ま
た、定着金具4の図示省略した注入孔から、自由長部シ
ース9内の注入材15の上方空間に防錆油の如き錆止め充
填材2が充填され一杯に満たされている。
PC鋼より線10は、再緊張に必要なだけの余長部を残して
切断されている。そして、この余長部及び定着金具4は
頭部キャップ1で覆われている。
頭部キャップ1は、頭部支圧板6との当接フランジ部に
Oリング5を装着した椀形状のものであり、これを頭部
支圧板6の上にかぶせボルト17で固着されている。した
がって、頭部キャップ1と頭部支圧板6との隙間から頭
部キャップ1内へ侵入しょうとする空気又は水はOリン
グ5で遮断される。
また、頭部キャップ1内には、同キャップの比較的下方
の位置に設けてある注入口18を通じて防錆油の如き錆止
め充填材2を注入し、同充填材はキャップ上端の空気孔
19まで一杯に満たされている。つまり、頭部キャップ1
を頭部支圧板6の上にかぶせた時点でその中に存在して
いた空気を、錆止め充填材2の注入によって遂次追い出
し、PC鋼より線10の余長部及び定着金具4は完全に錆止
め充填材2とのみ接触する状態とされている。したがっ
て、防錆対象たるPC鋼より線10及び定着金具4について
は、錆止め充填材2と頭部キャップ1とによる二重防錆
の実効をあらしめているのである。
なお、アンカーの供用期間中にゆるみを生じ再緊張が必
要となったときは、まず注入孔18を開いて錆止め充填材
2を排出させ、しかる後に頭部キャップ1を取り外し、
ジャッキをセットしてPC鋼より線10の再緊張を行なう。
その後は上述した様に再び頭部キャップ1をかぶせ、錆
止め充填材2を注入し充填しておくのである。
本考案が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この考
案に係る永久地盤アンカーの防錆処理構造によれば、ア
ンカー頭部の特に引張鋼材10、定着くさび3、定着金具
4が、アンカー供用期間中は頭部キャップ1とOリング
5及び錆止め充填材2による完全な二重防錆になってお
り、その永久的な耐用寿命、機能が保証される。しか
も、アンカー緊張力が低下したときは、頭部キャップ1
を外して何時でも再緊張を行なうことができる。
また、自由長部シース9が直接に水や空気と接触する部
分を生じても、これは合成樹脂製であるから、その材質
固有の防食性能で内部のアンボンドシース付引張鋼材10
に対する二重防錆の実効性は永久的に損なわれない。そ
の上、自由長部シース9内に頭部支圧板6の近傍レベル
まで充填した注入材15、及び前記注入材15の上方空間に
一杯に満たした錆止め充填材2により、永久地盤アンカ
ーとして万全な三重防錆の効果が奏される。
さらに、自由長部シース9の上端部は頭部シース7へ単
にはめ込むだけでよく、施工性が非常に良いし、ダンパ
ー等を使用しないから安価であるし性能及び耐用寿命の
信頼性が高いのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る永久地盤アンカー頭部の防錆処
理構造を示した断面図、第2図は永久地盤アンカー全体
の構造説明図である。 10……シース付アンボンド引張鋼材 9……自由長部シース、15注入材 7……頭部シース、8……パッキン 6……頭部支圧板、5……Oリング 2……錆止め充填材、16……構造躯体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 999999999 鈴木金属工業株式会社 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 (71)出願人 999999999 東京製綱株式会社 東京都中央区日本橋室町2丁目3番14号 (71)出願人 999999999 日特建設株式会社 東京都中央区銀座8丁目14番14号 (71)出願人 999999999 ライト工業株式会社 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 (72)考案者 丸岡 正夫 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)考案者 幾田 悠康 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)考案者 青木 雅路 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)考案者 尾崎 修 千葉県浦安市富岡3―3―D909 (72)考案者 渡辺 則雄 千葉県千葉市宮野木町1286―18 (72)考案者 森 利弘 千葉県市川市相之川4―3―18―203 (72)考案者 小林 幸男 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 桂 豊 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 真野 英之 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−112814(JP,A) 実開 昭62−172733(JP,U) 特公 昭61−42046(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ) 地中部分のアンボンドシース付引張
    鋼材(10)の外周を包囲する自由長部シース(9)はポ
    リエチレンパイプ等の合成樹脂製であり、該自由長部シ
    ース(9)の上端部はパッキン(8)を介して頭部支圧
    板(6)に取付けられていること、 ロ) 前記自由長部シース(9)の中にはセメントミル
    ク等の注入材(15)が頭部支圧板(6)の近傍レベルま
    で充填され、自由長部シース(9)内の前記注入材(1
    5)の上方空間に錆止め充填材(2)が一杯に満たされ
    ていること、 ハ) 前記引張鋼材(10)は頭部支圧板(6)の上にく
    さび式定着金具で定着され、頭部支圧板(6)上の前記
    くさび式定着金具及び引張鋼材(10)の余長部を覆う頭
    部キャップ(1)はOリング(5)を介して頭部支圧板
    (6)の上に設置され、該頭部キャップ(1)内に錆止
    め充填材(2)が充填されていること、 をそれぞれ特徴とする永久地盤アンカーの防錆処理構
    造。
JP1987193704U 1987-12-21 1987-12-21 永久地盤アンカーの防錆処理構造 Expired - Lifetime JPH072678Y2 (ja)

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JPH0198232U JPH0198232U (ja) 1989-06-30
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