JPH047229Y2 - - Google Patents

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JPH047229Y2
JPH047229Y2 JP1986047929U JP4792986U JPH047229Y2 JP H047229 Y2 JPH047229 Y2 JP H047229Y2 JP 1986047929 U JP1986047929 U JP 1986047929U JP 4792986 U JP4792986 U JP 4792986U JP H047229 Y2 JPH047229 Y2 JP H047229Y2
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rust
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、永久地盤アンカー頭部の防錆処理
構造に関する。
従来の技術 従来、矢板等の山留壁を支持せしめ使用済後
には撤去される所謂仮設地盤アンカーは、多種
多様なものが公知であり、現に多く実施もされ
ている。
但し、仮設地盤アンカーの場合、その必要と
される使用期間は通常数ケ月、長くてもせいぜ
い1〜2年位でしかない。
従つて、アンカー頭部の防錆処理に関しても
格別なものは施されていない。
例えば、特公昭57−13686号公報に記載され
た仮設アンカーの頭部は、引張鋼材の上端部を
単に山留壁の締結部に締結固定して大気中にむ
き出しにしたままになつている。
特開昭61−14223号公報に記載された永久ア
ンカー及びアンカー頭部のは防蝕構造は、地中
に定着されたPC鋼線をシース材で被覆してグ
ラウト材から保護し、前記シース材の頭部は躯
体のアンカー用開口に設けられたインナースリ
ーブのキヤツプの内側へ挿入しスライド可能に
シールした構成とされている。
従来、第2図に示したような高層建築又は塔
状建築物A1を地震時あるいは暴風時などに転
倒防止を図るための地盤アンカーB1、又は第
3図に示したように地下水位Wが比較的高い所
に地中部が深い建築物A2を建設した場合に地
下水による浮上り防止を図るための地盤アンカ
ーB2、あるいは第4図に示したように傾斜地
に建てられた建築物A3に働く偏土圧、滑動対
策用としての地盤アンカーB3の必要性はそれ
ぞれ痛感されているが、実用的な永久地盤アン
カーが開発されていないため、第2図の場合に
は必要がなくても地下に一層深い地下構造部a
を付設することにより対処していた。また、第
3図の場合には建築物A2の躯体重量を大きく
することにより対処していた。さらに第4図の
場合には山側の地盤を削り取り擁壁cを構築す
ることにより対処してきた。
考案が解決しようとする問題点 () しかし、上記の解決策は、その時々の
技術課題に対して思いつくままに手つ取り早く
実施できる手段を選択採用していたにすぎず、
あまりにも短絡思考的で策が無さすぎるし、ま
た、甚だ無駄の大きい不経済な手段というのほ
かない。
() 従来、仮設地盤アンカーが周知でその実
施例が多いにもかかわらず、上記()の対策
用としての永久地盤アンカーが使用されなかつ
た理由は、ひとえに永久的な防錆処理に十分な
信頼がおけなかつたからである。
というのも、アンカーの主要構造材は鋼材であ
るから、腐食が大敵である。とりわけ引張鋼材が
腐食し毀損されると、その時点で地盤アンカーと
しての耐用寿命は終りである。
したがつて、永久地盤アンカーとして十分信頼
できる防錆処理は、地下水やモルタル等に浸る地
中部分の防錆処理は勿論のこと、建物躯体等に定
着されたアンカー頭部についても思いがけない冠
水とか空気との接触に対する防錆処理が重要であ
り、この両者を満たしてはじめて永久地盤アンカ
ーが完成したといえるのである。
上記に述べた特開昭61−142223号公報に開示
されたアンカー頭部の防蝕構造は、一見合理的に
思われるが、一般にこの種の永久アンカーで固定
される躯体は地下数m乃至10数mの深さに位置
し、地下水圧も1Kg/cm2程度の大きさで作用する
ことが考慮されねばならない。この点、同公報第
4図に記載されているようにゴム製の円筒から成
るキヤツプを内側に折り込んだ状態でその内側へ
自由長部シースを挿入した程度の構成では、シー
ル効果は不完全極まりなく、前記シール部から地
下水又はグラウト材が容易に浸入して永久アンカ
ーの品質、性能を保持できないことが明らかであ
り、解決するべき課題になつている。
問題点を解決するための手段 上記従来技術の問題点を解決するための手段と
して、この考案に係る地盤アンカー頭部の防錆処
理構造は、図面の第1図に実施例を示したとお
り、 地中部分の引張鋼材1が注入材5と接触しない
ように隔絶する自由長部シース4の上端部は、上
端部を頭部支圧板2の下面に取り付けられて躯体
6のアンカー用開口に設けられた頭部シース7に
対しダンパー8を介してスライド可能にはめ込ま
れている。前記ダンパー8は、前記頭部シース7
のフランジ部7aと、前記頭部シース7の内側に
はめ込まれて上端部を頭部支圧板2の下面に取り
付けられたダンパー押え管15aの下部にフラン
ジ形状に設けられたダンパー押え15との間に挟
まれ適度に圧縮され押し潰す形に変形されて前記
自由長部シース4の外周面に圧接されている。躯
体6上の頭部支圧板2にくさび9で定着された引
張鋼材1の突出部は、同支圧板2へ油密的に取付
けた頭部キヤツプ11及びキヤツプ11内に充填
したグリース等の防錆油10により被覆し保護せ
しめた。
作 用 自由長部シース4と頭部シース7とはスライド
可能にはめ込んでいるので、躯体6の上部構造の
構築等に伴なう地盤の沈下を無理なく完全に吸収
し、ダンパー構造に一切の支障を生じない。
しかも、ダンパー8の密封性により空気の流通
や地下水等の侵入を防止するので、自由長部シー
ス4及び頭部シース7による引張鋼材1及び頭部
支圧板2の防錆保護はきちんと確保され、これら
に関しては永久アンカーとしての耐用寿命が確実
に全うされる。特に、ダンパー8は、自由長部シ
ース4がはめ込まれた後に、ダンパー押え管15
の上端部を頭部支圧板2の下面に取り付け規定の
位置まで押し込む組み立て作業によつて、ダンパ
ー押え管15aのダンパー押え15と、頭部シー
ス7のフランジ部7aとの間に挟まれたダンパー
8は、強く圧縮され押し潰された形に変形して自
由長部シース4の外周面に強く圧接され、確実に
優れた密封性を発揮する。勿論、ダンパー8に係
る部分の組立も、前記のように手順良く簡単、確
実に行える。
また、地震時等における躯体6と地盤とのズレ
についても、ダンパー8が所謂ピン構造の働きを
して柔軟に吸収するところの自在性、融通性を発
揮する。さらに、頭部キヤツプ11及びこれにつ
めた防錆油10が引張鋼材1の突出部及びこれを
定着したくさび9やアンカーヘツド32、頭部支
圧板2をそれぞれ防錆保護するから、この意味で
も永久アンカーとして100年以上もの長きにわた
る耐用寿命を確実に全うさせるのである。
実施例 次に、第1図に示したこの考案の好適な実施例
を説明する。
図中1が引張鋼材たるφ17ぐらいのアンボンド
PC鋼より線であり、1aがアンボンドシースで
ある。その上端部は躯体6を貫通せしめて同躯体
6上に設置した頭部支圧板2及びアンカーヘツド
3にくさび9でがつちり定着されている。
ちなみに、PC鋼より線1の緊張定着作業は、
所謂ストロングホールド工法のコントロールセツ
テイング法で行ない、PC鋼より線1には例えば
100トンクラスの設計荷重に見合うプレストレス
を導入して定着されている。
PC鋼より線1の上端は、再緊張用の余長として
20cm位を突出させ、これが防錆油たるグリース1
0を充填した頭部キヤツプ11により保護されて
いる。即ち、頭部キヤツプ11は、頭部支圧板2
との間にOリング12を挟み込んで油密的な密封
を行ない、頭部支圧板2に固着したナツト13に
ボルト14を締付けて取付けられている。
従つて、PC鋼より線1の突出部のみならず、
アンカーヘツド3、くさび9及び頭部支圧板2の
上面がそれぞれ頭部キヤツプ11とグリース10
により二重に防錆保護されているのである。
次に、地中部分のPC鋼より線1が注入材たる
セメントミルク5あるいは地下水と接触しないよ
うに隔絶し保護する自由長部シース4は、通常外
径がφ76、肉厚は4mm、単位長さ3mぐらいのガ
ス管を順次水密的に接続して形成されている。な
お、自由長部シース4としては、プラスチツクパ
イプ等でも使用できる。
この自由長部シース4の上端部は躯体6のアン
カー用開口に設置した頭部シース7内にスライド
自在に数10cm程度はめ込まれ、両者間の隙間はダ
ンパー8により密封されている頭部シース7は、
その上端部が頭部支圧板2の下面に取付けられて
いる。ダンパー8は、頭部シース7内にはめて上
端部を頭部支圧板2の下面に取り付けたダンパー
押え管15aのダンパー押え15と、頭部シース
7のフランジ7aとの間に挟まれて適度に圧縮さ
れ押し潰す形に変形されて自由長部シース4の外
周面に等しく圧接され密封性が確保されている。
従つて、アンボンドPC鋼より線1が躯体6を
貫通した部分は、自由長部シース4と頭部シース
7及びダンパー8とによる遮断と、アンボンドシ
ース1aとにより二重の防錆保護が施されている
ことになる。
頭部支圧板2の下面も同上の手段によつて防錆
保護が施されていることになる。
かくして、アンカー頭部は、少なくとも二重の
防錆処理により本格的な永久アンカーとしての耐
用寿命を確実に全うする程度に信頼性の高い防錆
構造となつているのである。
しかも、自由長部シース4と頭部シース7とは
ダンパー8を介してスライド自在にはめ合されて
いるので、躯体6の上部構造の構築等に伴なう地
盤の沈下は完全に吸収し、防錆構造に支障は一切
もたらさない。
また、地震時等に地盤と躯体6との間に発生す
るズレに対しては、ダンパー8が所謂ピン構造の
働きをしてズレに対する自在性を発揮し、やはり
防錆構造に支障を一切もたらさない。従つて、防
錆手段としてのシースが破損等するおそれは皆無
であり、この意味でも長期にわたる信頼性の高い
防錆保護を期待できるのである。
本考案が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであつ
て、この考案に係る永久地盤アンカー頭部の防錆
処理構造によれば、アンカー頭部の特に引張鋼材
1に関する二重,三重の防錆保護を行なつている
と共にその防錆構造に長期にわたる全幅の信頼を
おくことができ、本設用の永久地盤アンカーとし
ての耐用寿命を期待できる。
その上、躯体6の上部構造の構築に伴う地盤の
沈下は自由長部シース4と頭部シース7が自在に
スライドして吸収し、また、水平力(地震力)に
よる躯体6と地盤のズレは自由長部シース4と頭
部シース7との間に介在するダンパー8がピン構
造の働きをして自在に吸収するので、アンカーの
防錆構造が破損等するおそれは全くないから、こ
の意味でも永久地盤アンカーとしての防錆保護に
高い信頼性を期待でき、永久地盤アンカーとして
の耐用寿命を十分に期待できるのである。
従つて、この防錆処理構造を採用した永久地盤
アンカーによれば、例えば建築物の転倒防止用
(第2図)又は浮上り防止用(第3図)又は偏土
圧や滑動防止用(第4図)の本設永久アンカーと
して使用可能であり、そうした対策を安価に施工
性よく的確に行なうことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る永久地盤アンカー頭部
の防錆処理構造を示した断面図、第2図〜第4図
は永久地盤アンカーの用途説明図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 地中部分の引張鋼材1を注入材5と隔絶する自
    由長部シース4の上端部は、上端部を頭部支圧板
    2の下面に取り付けられ躯体6のアンカー用開口
    に設けられた頭部シース7に対しダンパー8を介
    してスライド可能にはめ込まれており、前記ダン
    パー8は、前記頭部シース7のフランジ部7a
    と、前記頭部シース7の内側にはめ込まれ上端部
    を頭部支圧板2の下面に取り付けられたダンパー
    押え管15aの下部にフランジ形状に設けられた
    ダンパー押え15との間に挟まれ適度に圧縮され
    て前記自由長部シース4の外周面に圧縮されてお
    り、躯体6上の頭部支圧板2の上にくさび9で定
    着された引張鋼材1の突出部は同支圧板2へ油密
    的に取り付けた頭部キヤツプ11及び該頭部キヤ
    ツプ11内に充填した防錆油10により保護され
    ていることを特徴とする、地盤アンカー頭部の防
    錆処理構造。
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