JPH1143941A - アンカーの定着部構造 - Google Patents

アンカーの定着部構造

Info

Publication number
JPH1143941A
JPH1143941A JP9203141A JP20314197A JPH1143941A JP H1143941 A JPH1143941 A JP H1143941A JP 9203141 A JP9203141 A JP 9203141A JP 20314197 A JP20314197 A JP 20314197A JP H1143941 A JPH1143941 A JP H1143941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor
anchor body
tension
spring
support plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9203141A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
山本  彰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP9203141A priority Critical patent/JPH1143941A/ja
Publication of JPH1143941A publication Critical patent/JPH1143941A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 締付対象物のクリープやアンカー体のリラク
ゼーションなどの緊張力の低下につながる変化があって
も、再緊張を必要とせずにアンカー体の緊張力を容易に
保持することができるアンカーの定着部構造を提供する
ことにある。 【解決手段】 地盤や構造物などの締付対象物に埋め込
んだアンカー体12をその外部端に固定した定着具21
より緊張し、その反力を該定着具21より直接又は支圧
板23を介して締付対象物側の台座25に伝達させて、
アンカー体12を緊張状態に維持するようにしたアンカ
ーの定着部構造において、前記アンカー体の定着具21
と台座25との間、前記アンカー体の定着具21と支圧
板23との間又は前記アンカー体の支圧板23と前記台
座25との間の少なくとも一箇所に、バネ26を配設
し、アンカー体12の緊張力の経時的減少を補うように
作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤や構造物など
の締付対象物に埋め込んだアンカー体をその外部端に固
定した定着具より緊張し、その反力を該定着具より直接
又は支圧板を介して締付対象物側に伝達させて、アンカ
ー体を緊張状態に維持するようにしたアンカーの定着部
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、切土のり面などの永久対策工法と
して、アンカーを地盤に打設するグラウンドアンカー工
法が採用されるケースが増加してきている。また、シー
トパイルや擁壁にアンカーを打設する場合もある。
【0003】このアンカーは、通常、線状部材から成る
テンドンをアンカー体としてシース内に入れた構成と
し、そのアンカー頭部を除くアンカー作用部及びアンカ
ー引張り部を地盤側に挿入し、アンカー頭部の定着部に
おいて、アンカー体の外部端つまりテンドン余長に固定
した定着具によりアンカー体であるテンドンに緊張力を
与え、その反力を支圧板を通して地盤に伝達し、のり面
などを安定化させるようになっている。
【0004】しかし、アンカーを地盤に打設すると、ア
ンカー体たるテンドンのリラクゼーション、テンドンと
シースとのクリープ、シースと定着地盤とのクリープ、
地盤の沈下および変形などが原因で、アンカー体の緊張
力は時間の経過とともに低下するのが一般的である。ア
ンカー緊張力が低下し、設計時の緊張力が確保できなけ
れば、地盤や構造物等の締付対象物全体の安定性に大き
な影響を与える可能性がある。このため、従来は、ある
程度時間が経過した後、再緊張をするか、あるいは予め
緊張力の低下率を予測し、その分を割り増した初期緊張
力を与えるのが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、次のよ
うな問題点がある。 アンカー体を再緊張することによってアンカー体の緊
張力を維持する方法では、作業に手間がかかるととも
に、維持管理費用が大きくなる。また、特に建築構造物
の基礎に永久アンカーとして採用されている場合には、
再緊張が困難である。 一方、予め緊張力の低下率を予測し、初期緊張力を割
り増して与える方法の場合には、低減率の推定が難し
く、アンカーに過大な負担をかける可能性がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、締付対象物のクリープやアンカー体のリラクゼーシ
ョンなどの緊張力の低下につながる変化があっても、再
緊張を必要とせずにアンカー体の緊張力をを容易に保持
することができるアンカーの定着部構造を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0008】(1)請求項1に記載の発明は、地盤や構
造物などの締付対象物に埋め込んだアンカー体をその外
部端に固定した定着具より緊張し、その反力を該定着具
より直接又は支圧板を介して締付対象物側に伝達させ
て、アンカー体を緊張状態に維持するようにしたアンカ
ーの定着部構造において、前記アンカー体の定着具と前
記締付対象物との間、前記アンカー体の定着具と支圧板
との間又は前記アンカー体の支圧板と前記締付対象物側
との間の少なくとも一箇所に、前記アンカー体の緊張力
の経時的減少を補うように作用する弾性弾性部材を配設
したものである。
【0009】地盤あるいは構造物・コンクリート板など
が継続して荷重を受けることによる締付対象物のクリー
プや、予め与えた応力度の減退であるアンカー体のリラ
クゼーションなどに起因して、締付対象物とアンカー体
との間には、アンカー体の緊張力の低下につながる経時
的変化が生じる。しかし、締付対象物とこれに埋め込ん
だアンカー体と間には弾性部材が設置され、該弾性部材
がアンカー体の緊張力の経時的減少を常時補うように作
用しているので、アンカー体はその緊張力を容易に支持
することになる。
【0010】かかる作用効果は、上記弾性部材として、
皿バネやコイルバネ、板バネなど任意のスプリングを用
いて得ることができる。
【0011】(2)請求項2に記載の発明は、上記弾性
部材が皿バネから成る構成としたものである。
【0012】上記したように、地盤などの締付対象物の
クリープやアンカー体のリラクゼーションなどに伴う緊
張力の低下に対処するため、締付対象物およびアンカー
体間に弾性部材を設けて、これら緊張力低下につながる
変形に追随できるようにするが、この弾性部材の種類と
しては、できるだけ変形が進行しても緊張力(荷重)が
低下しないものがよい。
【0013】幸いに、皿バネは荷重と変位の関係におい
て変形が進んでも荷重が余り変化しない範囲を有してお
り、この区間を活用すればアンカー緊張力がほとんど変
化しないように設定することができる。皿バネは1段だ
け設けることもできるが、2個以上を多段に重ねて設け
ることもでき、そのように直列数を多くすることによ
り、変化に追従できる距離を大きくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3は永久土留めアンカー
に適用した実施形態例を示す。図2に全体を示すアンカ
ー10は、図3に示す切土のり面1の永久対策工法とし
て地盤2に打設される。図1にそのアンカー10の定着
部11の構造を示す。
【0015】図1および図2において、アンカー10
は、アンカー体12としての線状部材(鋼材)から成る
テンドン13をシース14内に入れた構成であり、その
アンカー頭部15を除くアンカー引張り部16、アンカ
ー作用部17及び先端部18を地盤2側に挿入してい
る。図2の例では、アンカー引張り部16は地盤表面の
コンクリート部3を貫通して地盤2内に延長し、アンカ
ー作用部17及び先端部18が地盤2中に差し込まれて
いる。なお、シース14の内外には、内部グラウト19
及び外部グラウト20が注入されている。
【0016】アンカー頭部15を処理する定着部11に
おいて、アンカー体12の外部端つまりテンドン13の
余長部分13aには、定着具21が固定されている。こ
の定着具21は、テンドン余長部分13aを通す穴を有
しており、この穴にテンドン余長部分を通した後、例え
ば穴に楔22を軸方向外部から差し込むことにより、テ
ンドン余長部分13aに固定されるようになっている。
【0017】また、テンドン13の余長部分13aは、
定着具21に至る手前側において支圧板23を貫通させ
られており、定着具21はこの支圧板23の貫通穴を外
側において覆うように位置されている。従って、この支
圧板23を介して定着具21よりテンドン13に緊張力
を与え、その反力を支圧板23を通して地盤2側に伝達
させることができ、これにより切土のり面1を安定化さ
せることができる。なお、この支圧板23の外側には、
定着具21を覆ってヘッドキャップ24が取り付けられ
ている。
【0018】更に、上記構成における支圧板23と地盤
2側との間、正確にはコンクリート部3の表面に設けた
台座25との間には、弾性部材としてのバネ26が介装
されている。ここでは、バネ26は、2つの皿バネ27
をその大径開口部27a(図4参照)を互いに向き合わ
せて上下に重ねたものから成る。
【0019】皿バネ27は、円板の中心に孔を開けたリ
ングを円錐状に形成した円形の皿型をしたバネで、外縁
と内縁に荷重を加えて円錐高さを低くする方向に撓ま
せ、バネ作用を得る。この実施形態の場合、図4に示す
ように、皿バネ27は、アンカー体12の外部端つまり
テンドン13の余長部分13aを通す大径の開口部27
aおよび小径の開口部27bを有し、軸方向に荷重pを
加えたときの軸方向変位量uが図5の如き関係になる特
性を有する。すなわち、図5に示す荷重pと変位量uと
の関係において、皿バネ27は変形(変位量u)が進ん
でも荷重pが余り変化しない作動領域Aを有する。この
ような作動領域Aつまり荷重が部分的に一定な荷重特性
は、有効高さhと板厚tの比を例えばh/t=1.4前
後とすることで得られる。従って、この作動領域Aにて
バネ27が働くように、与える緊張力(与える荷重領
域)に合わせてバネ特性を設定することにより、アンカ
ー緊張力がほとんど変化しない状態を作り出すことがで
きる。図1及び図2におけるバネ26の2つの皿バネ2
7のバネ特性も、与える緊張力の動作範囲が、そのバネ
特性上の平坦な作動領域Aに来るように設定されてい
る。
【0020】上記のように地盤2とアンカー体12と
間、この例では支圧板23と台座25との間にバネ26
が設置され、このバネ26がアンカー体12の緊張力の
経時的減少を常時補うように作用しているので、地盤2
の沈下や変形といったクリープや、アンカー体12のリ
ラクゼーションなどに起因して、地盤2とアンカー体1
2との間にアンカー体12の緊張力の低下につながる経
時的変化が生じた場合でも、アンカー体はその緊張力を
保った状態に維持される。
【0021】要するに、皿バネ27をこのようにアンカ
ー頭部15に組み込むことによって、既に述べたアンカ
ー体12のリラクゼーション、アンカー体12とシース
14とのクリープ、シース14と定着地盤2とのクリー
プ、地盤2の沈下および変形などの各種要因に伴う、ア
ンカー10の軸方向の変形に対して追随できるだけでな
く、アンカー体12の緊張力をほとんど低下させること
なく維持することができる。しかも、このような板バネ
27の機能によって再緊張をほとんどないしは長期間必
要としなくなるため、緊張力の低下に伴う再緊張の煩雑
な作業から開放される。
【0022】また、温度変化が大きい場合にも、皿バネ
27がそれに伴う変位を吸収してくれるため、アンカー
体12に過大な力が作用しないことになる。さらに、地
盤のクリープ変位が大きく、再緊張を要する場合でも、
その作業を容易にして作業日数を大幅に短縮することが
できる。
【0023】上記実施の形態では、バネ26を、図6
(a)に示すように、2つの皿バネ27をその大径開口
部27aを互いに向き合わせて上下に重ねたものから構
成した。しかし、バネ26は、図6(b)に示すよう
に、2つの皿バネ27をその小径開口部27b(図4参
照)を互いに向き合わせて上下に重ねたものから構成す
ることもできるし、図6(c)に示すように、2つ又は
3つ以上の皿バネ27を同じ方向に重なるように上下に
重ねたものから構成することもできる。皿バネ27の直
列に重ねる数を増加させることにより、バネ26のスト
ロークを大きくすることができる。
【0024】また、上記バネ26には、皿バネ以外の任
意の形態のバネ、例えばコイルバネや板バネ、重ね板バ
ネなどを用いることができる。
【0025】更に、上記実施の形態では、バネ26つま
り皿バネ27をアンカー体12の支圧板23と締付対象
物の台座25との間に配設したが、バネ26はアンカー
体12の定着具21と支圧板23との間に配設すること
もできる。
【0026】また、上記実施の形態から支圧板23を省
略した形態とすることもでき、かかる形態においては、
アンカー体12の定着具21と締付対象物の台座25と
の間にバネ26を設置することとなる。
【0027】図7(a)〜図7(c)は、締付対象物で
ある構造物5に埋め込んだアンカー体12に本発明を適
用した実施形態例を示したものである。このうち図7
(a)は、構造物5と定着具21との間に設置される台
座28に鋼製台座28aを用いた例であり、図7(b)
はコンクリートの構造物5と定着具21との間に設置さ
れる台座28にコンクリート製台座28bを用いた例、
そして図7(c)はコンクリートの構造物5と定着具2
1との間に設置される台座28に鋳鋼製台座28cを用
いた例である。
【0028】台座28は、構造物5の種類、アンカー力
の大きさとアンカー角、定着具21の種類など、設計・
施工時の諸条件によって選定される。特に力学的に十分
安定したものであることが大切であり、いずれも、アン
カー頭部15の底面がアンカー10の軸に対し直角とな
るよう設置できる形状とされている。
【0029】台座28a〜28cのいずれにおいても、
アンカー体12の外部端に定着具21を固定している点
は同じである。しかし、図7(a)の鋼製台座28aを
用いた例においては、アンカー体12の外部端に固定し
た定着具21に至る手前に配設した支圧板23と鋼製台
座28aとの間に、バネ26として2つの皿バネ27が
互いに向き合わせて配置されている。これに対し、図7
(b)のコンクリート製台座28bを用いた例において
は、アンカー体12の外部端に固定した定着具21と、
コンクリート製台座28bの上に配設した支圧板23と
の間に、バネ26として2つの皿バネ27が互いに向き
合わせて配置されている。また、図7(c)の鋳鋼製台
座28cを用いた例においては、支圧板23が存在せ
ず、定着具21と鋳鋼製台座28cとの間に、バネ26
として2つの皿バネ27が互いに向き合わせて配置され
ている。ただしこれらは選択的であって、アンカー体1
2の定着具21と締付対象物である構造物5との間、ア
ンカー体12の定着具21と支圧板23との間、又はア
ンカー体12の支圧板21と締付対象物側の台座28と
の間のいずれか任意の一箇所、又はこれらの複数箇所
に、バネ26を、アンカー体12の緊張力の経時的減少
を補う作用をするように配設することができる。
【0030】その作用効果は、既に述べたところと同じ
であり、バネ26をアンカー頭部に組み込むことによっ
て、各種要因に伴うアンカー体12の一軸方向の変形に
対して追随できるだけでなく、アンカー体12の緊張力
をほとんど低下させることなく維持することができる。
また、このような板バネの機能によって再緊張の必要性
を軽減ないしはなくすことができる。
【0031】図8は、締付対象物である建築基礎の浮き
上がり防止アンカー30に適用した実施形態例を示した
ものである。これは、地下水位以下に構築された構造物
6が地下水位の浮き上がりにより浮き上がろうとするの
を防止するアンカーであり、基本的構成は図2の土留め
のアンカー10と同じである。従って、そのアンカー頭
部15の定着部11において、上記定着具21ないし支
圧板23と地盤2側との間にバネ26を介装することに
より、各種要因に伴うアンカー体12の一軸方向の変形
に追随させ、アンカー体12の緊張力をほとんど低下さ
せることなく維持することができる。
【0032】図9〜図10は、締付対象物であるプレス
トレスコンクリート板のPCアンカー31に本発明を適
用した実施形態例である。
【0033】プレストレスコンクリート板32にはいわ
ゆるポストテンション工法により次のようにしてプレス
トレスが与えられる。すなわち、図9に示すように、コ
ンクリート板32の硬化後、予め埋め込んだシース33
にPC鋼線34から成るアンカー体12を通して緊張さ
せ、このPC鋼線34の端部を固定後、モルタルを注入
し定着させてプレストレスを与える。
【0034】図10に、このPC鋼線34から成るアン
カー体12の端部を固定する定着部11の構造を示す。
PC鋼線34は定着具35の外向きに広がったテーパ穴
36に挿通され、該テーパ穴36には外側から中空円錐
状の楔37が挿入されており、これにより定着具35が
しっかりとPC鋼線34に固定されている。
【0035】そして、コンクリート板32の端面と、こ
れから突出しているPC鋼線34に固定の定着具35と
の間には、バネ26として、2つの皿バネ27が互いに
向き合わせて配置されている。この皿バネ27の作用効
果は、既に述べたところと同じである。すなわち、バネ
26をコンクリート板32から突出しているアンカー頭
部に組み込むことによって、PC鋼線34のリラクゼー
ションなどに伴う、アンカー体12の軸方向の変形に対
して追随できるだけでなく、アンカー体12の緊張力を
ほとんど低下させることなく維持することができる。
【0036】なお、皿バネ27は、図11に示すよう
に、小径開口部27aを重ねるようにして配置するとと
もに、支圧板23から延長してクリアランスを保持しつ
つ当該小径開口部27bを貫通するガイドパイプ38を
設け、このガイドパイプ38に沿って安定した状態で圧
縮するようにすることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0038】(1)請求項1に記載の発明によれば、ア
ンカー体の定着具と締付対象物との間、アンカー体の定
着具と支圧板との間又はアンカー体の支圧板と締付対象
物側との間の少なくとも一箇所に、弾性部材が、アンカ
ー体の緊張力の経時的減少を補って作用するように配設
される。従って、締付対象物のクリープや、アンカー体
のリラクゼーションなどに起因して、締付対象物とアン
カー体との間に、アンカー体の緊張力の低下につながる
経時的変化が生じても、この締付対象物とアンカー体間
に作用する弾性部材の働きにより、アンカー体の緊張力
の経時的減少が補われ、アンカー体の緊張力が容易に保
持される。また、このような弾性部材の機能によって再
緊張の必要性を軽減ないしはなくすことができる。かか
る作用効果は、上記弾性部材として、皿バネやスプリン
グなど任意のものを用いて得ることができる。
【0039】(2)請求項2に記載の発明によれば、上
記弾性部材が皿バネから成る。皿バネは荷重と変位の関
係において変形が進んでも荷重が余り変化しない範囲を
有しているため、この区間を活用することにより実際上
もアンカー緊張力がほとんど変化しない優れた特性を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における永久土留めアンカ
ーの定着部の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態例における永久土留めアンカ
ーの全体を示す断面図である。
【図3】本発明を永久土留めアンカーに適用した実施形
態例を示す概略図である。
【図4】本発明で用いた皿バネの構成と軸方向変位量と
を示す斜視図である。
【図5】軸方向に加えられる荷重pと軸方向変位量uと
の関係を示す皿バネの荷重特性図である。
【図6】本発明で用いるバネの構成例を示す図である。
【図7】本発明を構造物のアンカー体に適用した実施形
態例を示したもので、(a)は鋼製台座を、(b)はコ
ンクリート製台座を、そして(c)は鋳鋼製台座を用い
た場合を示す図である。
【図8】本発明を浮き上がり防止アンカーに適用した実
施形態例を示した図である。
【図9】本発明をプレストレスコンクリート板のPCア
ンカーに適用した実施形態例を示した図である。
【図10】図9におけるプレストレスコンクリート板の
PCアンカー定着部の構成を示した拡大断面図である。
【図11】皿バネをガイドパイプに沿って圧縮する状況
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 切土のり面 2 地盤 3 コンクリート部 5 構造物 6 構造物 10 アンカー 11 定着部 12 アンカー
体 13 テンドン 13a テンドンの余長部分(アンカー体の外部端) 14 シース 15 アンカー
頭部 16 アンカー引張り部 17 アンカー
作用部 18 先端部 19 内部グラ
ウト 20 外部グラウト 21 定着具 22 楔 23 支圧板 24 ヘッドキャップ 25 台座 26 バネ(弾性部材) 27 皿バネ 27a 大径の開口部 27b 小径の
開口部 28 台座 28a 鋼製台
座 28b コンクリート製台座 28c 鋳鋼製
台座 30 浮き上がり防止アンカー 31 PCアン
カー31 32 コンクリート板 33 シース 34 PC鋼線 35 定着具 36 テーパ穴 37 楔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤や構造物などの締付対象物に埋め込
    んだアンカー体をその外部端に固定した定着具より緊張
    し、その反力を該定着具より直接又は支圧板を介して締
    付対象物側に伝達させて、アンカー体を緊張状態に維持
    するようにしたアンカーの定着部構造において、前記ア
    ンカー体の定着具と前記締付対象物との間、前記アンカ
    ー体の定着具と支圧板との間又は前記アンカー体の支圧
    板と前記締付対象物側との間の少なくとも一箇所に、前
    記アンカー体の緊張力の経時的減少を補うように作用す
    る弾性部材を配設したことを特徴とするアンカーの定着
    部構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が皿バネから成ることを特
    徴とする請求項1記載のアンカーの定着部構造。
JP9203141A 1997-07-29 1997-07-29 アンカーの定着部構造 Pending JPH1143941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9203141A JPH1143941A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 アンカーの定着部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9203141A JPH1143941A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 アンカーの定着部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1143941A true JPH1143941A (ja) 1999-02-16

Family

ID=16469104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9203141A Pending JPH1143941A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 アンカーの定着部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1143941A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102002946A (zh) * 2010-10-23 2011-04-06 山东科技大学 锚杆或锚索预应力控件及其加工和使用方法
CN106401629A (zh) * 2016-12-14 2017-02-15 安徽理工大学 一种具有实时监测让压量的让压锚杆
KR101869060B1 (ko) * 2017-08-02 2018-07-19 더베스트테크 주식회사 블록을 이용한 옹벽
CN109372563A (zh) * 2018-12-22 2019-02-22 山东科技大学 一种可监测托锚力的抗高冲击锚杆托盘及其使用方法
CN113026739A (zh) * 2021-04-16 2021-06-25 中国矿业大学 一种自适应摩擦式抗剪切大变形锚杆

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS635037U (ja) * 1986-06-27 1988-01-13
JPS639339U (ja) * 1986-07-02 1988-01-21
JPS6318551U (ja) * 1986-07-18 1988-02-06
JPS6471920A (en) * 1987-09-10 1989-03-16 Hiromitsu Utsunomiya Fixing of earth anchor
JPH0198232U (ja) * 1987-12-21 1989-06-30

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS635037U (ja) * 1986-06-27 1988-01-13
JPS639339U (ja) * 1986-07-02 1988-01-21
JPS6318551U (ja) * 1986-07-18 1988-02-06
JPS6471920A (en) * 1987-09-10 1989-03-16 Hiromitsu Utsunomiya Fixing of earth anchor
JPH0198232U (ja) * 1987-12-21 1989-06-30

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102002946A (zh) * 2010-10-23 2011-04-06 山东科技大学 锚杆或锚索预应力控件及其加工和使用方法
CN106401629A (zh) * 2016-12-14 2017-02-15 安徽理工大学 一种具有实时监测让压量的让压锚杆
KR101869060B1 (ko) * 2017-08-02 2018-07-19 더베스트테크 주식회사 블록을 이용한 옹벽
CN109372563A (zh) * 2018-12-22 2019-02-22 山东科技大学 一种可监测托锚力的抗高冲击锚杆托盘及其使用方法
CN113026739A (zh) * 2021-04-16 2021-06-25 中国矿业大学 一种自适应摩擦式抗剪切大变形锚杆
CN113026739B (zh) * 2021-04-16 2022-01-18 中国矿业大学 一种自适应摩擦式抗剪切大变形锚杆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8806836B2 (en) Building anchor systems
KR101913352B1 (ko) 확대기초 없이 말뚝과 상부 프리캐스트 거더 만으로 구성된 방음벽 하부구조물 및 그 시공방법
JPH1143941A (ja) アンカーの定着部構造
KR101062179B1 (ko) 모든 앵커 각도에 적용 가능한 브라켓
JP3899625B2 (ja) アンカーの免震構造およびその免震工法
JP2001032273A (ja) グラウンドアンカーの耐凍上定着構造
KR100899528B1 (ko) 스토퍼를 가지는 어스 앵커 브라켓
KR20070096706A (ko) 프리스트레스 방식의 소일 네일링 구조 및 이를 이용한지반 보강공법
JP4329184B2 (ja) アンカー頭部の定着構造
US11739491B2 (en) Hybrid permanent anchor
JP4785167B2 (ja) 鋼管構造における柱脚部の補強構造
JP2000064277A (ja) アンカー頭部の定着構造
KR101298020B1 (ko) 가설 토류벽 지지공법
JP2004162259A (ja) 構造物基礎の支持構造
JP2006307444A (ja) 既設橋における耐震補強構造
KR200368755Y1 (ko) 피에스씨 빔 단부정착장치
KR100621435B1 (ko) 프리 스트레스을 이용한 소일 네일링 구조 및 이에 의한지반 보강공법
JPH1082057A (ja) 耐震杭基礎工法
KR970043630A (ko) 조립식 옹벽장치 및 그 설치방법
JPH0258659A (ja) Pc構造におけるpc鋼材の端部定着装置
JP2570085B2 (ja) アンカ−ボルトの工法
JPH10131397A (ja) せん断補強鉄筋の定着部構造、およびそれに用いる定着プレ−ト
JPH1082056A (ja) 耐震杭基礎工法
JP3952447B2 (ja) 土留構造及び土留工法
JPS5938523Y2 (ja) 基礎コンクリ−ト用ゆるみ止めアンカ−ボルト