JP2001032273A - グラウンドアンカーの耐凍上定着構造 - Google Patents

グラウンドアンカーの耐凍上定着構造

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JP2001032273A
JP2001032273A JP11212012A JP21201299A JP2001032273A JP 2001032273 A JP2001032273 A JP 2001032273A JP 11212012 A JP11212012 A JP 11212012A JP 21201299 A JP21201299 A JP 21201299A JP 2001032273 A JP2001032273 A JP 2001032273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤に埋め込んだテンドン5をその地表に露
出する外端部に固定した定着部7により緊張し、その反
力を該定着部7により受圧板1を介して地盤53,55
に伝達させて地すべりを防止するグラウンドアンカー3
において、凍上時の地盤表層53の膨張によらずテンド
ン5の緊張力を一定に保持しその破損を防止して施工費
が廉価なる、グラウンドアンカーの耐凍上定着構造を提
供する。 【解決手段】 前記テンドン5の定着部7と受圧板1と
の間に、凍上時の地盤表層53の膨張・収縮に応じて伸
縮して、前記テンドン5の緊張力を一定に保持する弾性
部材8を配設する。前記弾性部材8は、前記緊張力付与
時の撓み変形に対する弾発力変動が小さい皿ばね8aで
ある。そして、この皿ばね8aと受圧板1との間には支
圧板8dを介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤に埋め込んだ
テンドンをその地表に露出する外端部に固定した定着部
により緊張し、その反力を該定着部により地盤に伝達さ
せて地すべりを防止するグラウンドアンカーの耐凍上性
能の向上を図った定着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切土のり面などの地すべり対策工
法として、図6に示すように格子状に成形されたコンク
リート等からなる受圧板1をのり面51上に敷設し、こ
れと地盤53,55に適宜間隔に複数のグラウンドアン
カー3を打設して前記受圧板1を介して地盤表層53を
地盤深部55側に押し付けることで地盤表層53の崩落
を防止するものが知られている。この方法は、線状部材
からなるテンドン5を地盤表面51に対して略鉛直に受
圧板1および地盤53,55に挿入し、その一端部11
を地盤深部55に固着させるとともに、地盤表面51に
突出した他端部を定着部7を介して前記受圧板1に定着
させて、前記テンドン5に緊張力を与えることで、その
反力としての圧縮力を受圧板1を介して地盤53,55
に伝達して地盤表層53を締め付けるものである。つま
り、前記テンドン5の一端部11を地盤深部55に固着
するとともに、他端部を地盤表面51に定着すること
で、地盤表層53を地盤深部55側に押し付けてのり面
51を安定化させるようになっている。
【0003】かようなグラウンドアンカー3の構造を図
7によって詳しく説明すると、このグラウンドアンカー
3は地盤53,55および受圧板1に形成された削孔5
7、1aにその大半を挿入されて機能する。そして、そ
の構造は、複数のテンドン5をパイプ状のシース13内
に入れて構成されるアンカー部15と、前記シース13
から突出したテンドン5の端部を前記受圧板1に定着す
る定着部7とからなる。
【0004】前記テンドン5は、長手方向の略半分に亘
ってアンボンドチューブ5bにより被覆されたPC鋼よ
り線5aからなる。
【0005】前記アンカー部15は、その作用的観点か
ら、前記アンボンドチューブ5bによりPC鋼より線5
aが一本毎に被覆されたアンカー自由長部19と、その
残りの部分であって被覆されていないアンカー定着長部
23とに大別される。アンカー定着長部23は、前記削
孔57において地盤深部55に位置して該地盤深部55
に固着される部分である。すなわち、アンカー定着長部
23はシース13内にてPC鋼より線5aがむき出しに
なっており、グラウンドアンカー3を地盤に挿入後にシ
ース13内外に各々注入・充填される内部グラウト25
aおよび外部グラウト25bによって、アンカー定着長
部23におけるPC鋼より線5aとシース13および地
盤深部55の三者が一体的に固着される。そして、アン
カー定着長部23が地盤深部55に定着される。
【0006】また、前記アンカー自由長部19は、前記
削孔57において地盤表層53に位置し、地盤表層53
とは固着されずに自由に摺動することができる部分であ
る。詳細に述べると、アンカー自由長部19は、PC鋼
より線5aの周囲にアンボンドチューブ5bが摺動可能
に包皮されているので、前記内部グラウト25aおよび
外部グラウト25bとによって、PC鋼より線5aと地
盤表層53とは固着されずに、互いに相対変位をするこ
とができるようになっている。このため、前記アンカー
定着部23が地盤深部55に定着されるとともに、PC
鋼より線5aの端部が前記定着部7によって受圧板1に
定着されることで、アンカー自由長部19のPC鋼より
線5aに緊張力を付与できて地盤表層53を締め付ける
ことができる。
【0007】前記定着部7は、受圧板1の表面上に設置
される。そして、その構成は、前記テンドン5が中心を
挿通するとともにそのテンドン5の被覆されていない端
部、すなわちPC鋼より線5aの端部が固着された裁頭
円錐状のくさび部材7aと、このくさび部材7aが嵌合
するテーパー孔を有する板状の定着具7bと、この定着
具7bと前記受圧板1との間に介装されて、複数のテン
ドン5を挿通する孔7jが中央に形成された支圧板7c
とからなる。このテーパー孔およびくさび部材7aのテ
ーパーは地盤より離れる方向に従って大径になるように
形成されており、前記テーパー孔にくさび部材7aが嵌
合係止されることで、定着具7bおよび支圧板7cを介
してテンドン端部が受圧板1に定着される。そして、テ
ンドン5に付与された緊張力が定着部7および受圧板1
を介して地盤表層53に圧縮力として伝達されて、地盤
表層53は地盤深部55に押し付けられる。
【0008】以上のように、グラウンドアンカー3は、
アンカー定着長部23が地盤深部55に定着されるとと
もに、地盤表面51に突出したテンドン端部が前記地盤
表面51に敷設された受圧板1に定着されることで、前
記アンカー自由長部19のテンドン5に緊張力を付与し
てこのアンカー自由長部19に対応する深さの範囲の地
盤表層53を締め付けて地すべりを防止するようになっ
ている。
【0009】しかし、寒冷地等、冬季に地盤表層53が
凍結しやすい地域にあっては、凍上(地盤表層53が凍
結して地盤表層53が膨張すること)によって地盤表面
51が盛り上がる。その際、前記地盤表面51に定着さ
れたテンドン5は、テンドン長手方向の地盤表層の膨張
量分引き伸ばされて、該テンドン5には前記緊張力に加
えて前記膨張量分余計に力が作用し、結果過大な引張力
・引張応力(但し、引張応力はテンドン単位横断面積当
たりの引張力とする)が作用する。この時、テンドン5
の引張強さが前記引張応力より小さい場合にはテンドン
5はアンカー自由長部19にて破断し、また地盤深部5
5とテンドン5との固着強度が前記引張力よりも小さい
場合には、前記アンカー定着長部23にてテンドン5が
引き抜けてしまい地すべり対策として機能しなくなる虞
があった。
【0010】このため、従来は、前記テンドン5の長さ
を長くして、凍上時の膨張によってテンドン5に生じる
引張歪み変形を小さくして、テンドン5に作用する前記
引張応力を緩和するか、あるいはテンドン径を大きくし
て引張力上限値を大きくする等して対応してきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
テンドン長さを長くする方法では、テンドン5として使
用する長いPC鋼より線5a等が必要であるとともに、
それを埋め込むための削孔57も深くなって、グラウン
ドアンカー3の施工費は高くなり、また、後者のテンド
ン5の引張力上限値を大きくする方法にあっても、PC
鋼より線径を太くするため、材料費および削孔57の掘
削費が高くなってしまい、いずれにせよ凍上対策に莫大
な費用がかかるという課題があった。
【0012】本発明は、以上の課題を解決するものであ
って、その目的は、凍上時の地盤表層の膨張・収縮によ
る地盤の伸縮を吸収して、前記テンドンの緊張力を一定
に保持して、可及的に前記凍上によるテンドンの破損を
防止できて、しかも廉価に施工することができるグラウ
ンドアンカーの耐凍上定着構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す発明は、地盤に埋め込んだテンドン
をその地表に露出する外端部に固定した定着部により緊
張し、その反力を該定着部により受圧板を介して地盤に
伝達させて地すべりを防止するグラウンドアンカーの定
着構造であって、前記テンドンの定着部と受圧板との間
に、凍上時の地盤の膨張・収縮に応じて伸縮して、前記
テンドンの緊張力を一定に保持する弾性部材を配設した
ことを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、凍上時に生じるテンド
ン長手方向の地盤の膨張は、前記定着部と受圧板との間
に配設された、弾性部材の圧縮弾性変形によって吸収さ
れるので、テンドンが地盤の膨張によって引き伸ばされ
ることを抑えて、結果テンドンに過大な引張力が作用す
ることを防止することが可能となり、更には前記テンド
ンの緊張力を一定に保持することができる。また、凍上
時に膨張した地盤表層が解凍収縮する際にあっても、地
盤の収縮を、弾性部材の前記圧縮変形が解放されて該弾
性部材が伸長復帰することで吸収する。したがい、凍上
後の地盤の解凍収縮の際にもテンドンの緊張力を一定に
保持することができる。
【0015】請求項2に示す発明は、請求項1記載のグ
ラウンドアンカーの耐凍上定着構造において、前記弾性
部材が、前記緊張力付与時の撓み変形に対する弾発力変
動が小さい皿ばねであることを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、前記弾性部材に前記皿
ばねを使用したので、凍上時に生じるテンドン長手方向
の地盤の膨張は、皿ばねの圧縮撓み変形で吸収される。
この皿ばねは、撓み変形に対する弾発力変動が小さい弾
発力変動不感帯領域を有しており、前記緊張力付与時の
撓み変形に対する弾発力変動が小さくなるように設定さ
れているため、前記圧縮撓み変形が生じても弾発力変動
が生じず、これ故テンドンの緊張力を一定に保持するこ
とができる。また、弾発力と撓み変形の関係においてヒ
ステリシスは無いため、前記圧縮撓み変形が解放される
際にもテンドンの緊張力を一定に保持することができ
る。
【0017】請求項3に示す発明は、請求項1または2
のいずれかに記載のグラウンドアンカーの耐凍上定着構
造において、前記弾性部材と受圧板との間に支圧板を介
装したことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、弾性部材と受圧板との
間に支圧板を介装したので、定着部から弾性部材に伝達
されたテンドンの緊張力を支圧板の面で均等に受けて、
均等な応力に変換して受圧板に伝達することができる。
このため、受圧板に局所的に大きな応力が作用すること
を防止できて、受圧板の劣化を防止することが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
につき、添付図面を参照して詳細に説明する。尚、グラ
ウンドアンカーの全体構造に関しては、前述した「従来
の技術」のグラウンドアンカー3の構造とほぼ同じであ
り、よって同一の部材には同一の符号を付して、その相
違点についてのみ説明する。
【0020】図1に本発明の第一実施形態を適用したグ
ラウンドアンカーを示すが、同図は、グラウンドアンカ
ー3の定着構造において、前述した「従来の技術」のグ
ラウンドアンカー(図7参照)と相違する。すなわち、
図1において定着部7の支圧板7c’と受圧板1との間
に皿ばね部8が介装されている点と、これに関連して前
記支圧板7c’の形状が異なる点の二点で相違する。
【0021】この支圧板7c’は、前記支圧板7cと同
形状の、中央に一つの孔7jが形成された板状部7d
と、この孔7jの周縁部に位置して一体的に立設された
パイプ部7eとからなる。
【0022】また、前記皿ばね部8は、中央に一つの孔
が形成された複数の皿ばね8aを重ねた皿ばねセット8
fと、この皿ばねセット8fと当接する、中央に一つの
孔8hを有する板状部8eであって、この孔8hの周縁
部に一体的にパイプ部8gが立設された支圧板8dとか
らなる。
【0023】そして、前記支圧板7c’のパイプ部7e
が、前記皿ばねセット8fの孔に差し込まれるととも
に、前記支圧板8dのパイプ部8eの内周に嵌合され
て、両支圧板7c、8dの両板状部7d、8eとによっ
て皿ばねセット8fが挟まれる状態に組まれている。そ
して、この状態で、支圧板8dのパイプ部8g外周が受
圧板1の削孔1aに嵌合されつつ板状部8eが受圧板1
表面に固定されて、支圧板7c’の板状部7dが定着具
7bに当接することで、テンドン5が受圧板1に定着さ
れている。
【0024】前記皿ばねセット8fは、中央に孔を有す
る裁頭円錐状の皿ばね8aを同じ向きに2枚直列重ねし
た皿ばね積層体8bおよびこれと同様構成の皿ばね積層
体8cの互いの向きを違えて2段に配して構成される。
この皿ばねセット8fは、その皿ばね積層体当たりの皿
ばね枚数・皿ばね積層体の体の数・皿ばね積層体の向き
等の重ね方の組み合わせを変えることで、弾発力レベル
と撓み量とを自由に変更できる。このため、重ね方の組
み合わせは所期の弾発力レベルと撓み量とを満足するよ
うに設定すれば良く、本実施形態に限られるものではな
い。但し、前記皿ばね8aは、図2に示すように皿ばね
厚みtと皿ばね高さHの比H/tのみで決定する非線形
な荷重−撓み特性を有しており、本実施形態にあって
は、撓み変形に対する弾発力変動が小さい弾発力変動不
感帯を利用するため、H/t=1.4の皿ばねを使用す
るのが望ましい。尚、前記皿ばね8aの素材としては高
強度のばね鋼などが適当である。
【0025】前記皿ばねセット8fの端部が当接する支
圧板8dの板状部8eは、局所的に過大な応力が作用し
ても耐え得るように鋼等の金属材料が用いられる。そし
て、その板状部8fの中央には、複数のテンドン5を挿
通する円形状の孔8hを有しており、その孔径や板状部
8fの外形状・外寸法は、前記皿ばねセット8fより伝
達された緊張力を均等な応力に変換して受圧板1に伝達
するように設定される。
【0026】また、前記孔8hの周縁部に位置して一体
的に立設している前記パイプ部8eは、後述もするが、
受圧板1に形成された削孔1aにその外周が嵌合固定さ
れ、その内周に支圧板7c’のパイプ部7eが摺動自在
に嵌合されることで、定着部7のアンカー部15に対す
る位置決めをするとともに、前記パイプ部7eの軸方向
の動きを円滑に案内して前記皿ばねセット8fの撓み変
形を安定化する案内ガイドとして機能する。
【0027】前記支圧板7c’も鋼系の金属材料であ
り、前記板状部7dに皿ばね8aの端縁が当接して、局
所的に過大な応力が作用しても耐え得るようになってい
る。その板状部8fの中央にはテンドン5を挿通する円
形状の孔7jが形成されて、その孔7jの周縁部に位置
して前記パイプ部7eが一体的に立設している。
【0028】このパイプ部7eは、皿ばねセット8fの
孔を挿通して、皿ばねセット8fがスラスト方向に離脱
しないように保持する機能を有するとともに、前記支圧
板8dのパイプ部8gと組み合わされて、皿ばねセット
8fが安定して撓み変形をできるようにする案内ガイド
としての機能も有する。すなわち、その外周の先端が前
記支圧板8dのパイプ部8e内周と隙間をもって嵌合し
軸方向に摺動自在に相対変位することで、板状部8e、
7dの間に介装された皿ばねセット8fが安定して撓み
変形をできるようになっている。
【0029】したがい、このパイプ部7eの内径は、そ
の内側に前記テンドン5が隙間をもって挿通できるよう
に設定されるとともに、その外径は、前記皿ばね8aの
孔径および前記支圧板8dのパイプ部8g内径よりも若
干小さく設定される。
【0030】また、前記パイプ部7eの先端とシース1
3端との間には、長手方向に伸縮自在の蛇腹パイプ状シ
ース13aが設けられて、皿ばねセット8fの撓み変形
時の前記パイプ部7eとシース13との間隔の変動を吸
収するようになっている。
【0031】尚、本実施形態にあっては、前記定着部7
および皿ばね部8の両者を覆って有蓋円筒状のヘッドキ
ャップ9が支圧板8dにボルト9b固定されており、風
雨から定着部7やテンドン5のみならず皿ばね部8をも
防いで、耐久性を向上することができるようになってい
る。このヘッドキャップ9内に防錆油を充填することで
その耐久性を更に向上することも可能である。
【0032】次に第一実施形態にかかるグラウンドアン
カーの耐凍上定着構造の作用について図1、図2を用い
て説明する。
【0033】図1に示すように切土のり面たる地盤表面
51にグランドアンカー3の打設が完了した状態にあっ
ては、アンカー定着長部23が地盤深部55に定着され
るとともに、地盤表面51のテンドン外端部が定着部7
および皿ばね部8を介して受圧板1に定着されており、
アンカー自由長部19のテンドン5に緊張力が付与され
て、アンカー自由長部19に対応する深さ範囲の地盤表
層53を締め付けている。
【0034】また、前記定着部7と受圧板1との間に介
装された皿ばね8aは前記緊張力分撓み変形をしている
が、図2に示す弾発力変動不感帯の弾発力が前記緊張力
と一致するように皿ばねの重ね方の組み合わせが調整さ
れている。
【0035】かような状態において、凍上によって地盤
表層53が膨張して地盤表面51が盛り上がった際に
は、前記地盤表層51の盛り上がり量分、受圧板1と定
着部7との間に介装された皿ばね8aが、パイプ部8
g、7eによって案内されつつ安定した状態で圧縮撓み
変形をする。この時、受圧板1と定着部7との間が狭く
なるだけで、定着部7とアンカー定着長部23との間が
伸長することはなく、つまりテンドン5が引き伸ばされ
ることはない。このため、テンドン5に過大な引張力が
作用する事を防止することができる。
【0036】また、皿ばね8aの前記圧縮撓み変形は、
図2に示す弾発力変動不感帯領域であるので、弾発力が
変動することなく圧縮撓み変形のみが生じてテンドン5
の緊張力は変動することなく一定に保持される。そし
て、凍上時に膨張した地盤表層53が解凍収縮する際に
は、前記圧縮撓み変形が解放されて伸長復帰することで
前記解凍収縮を吸収できるので、凍上後の解凍収縮の際
にもテンドン5の緊張力は一定に保持される。
【0037】このように、グラウンドアンカー3の耐凍
上定着構造によれば、定着部7と受圧板1との間に皿ば
ね部8を介装するという簡単な構成によって、凍上時に
あってもテンドン5の緊張力を変動することなく維持で
きてグラウンドアンカー3の破損を確実に防止できる。
【0038】また、皿ばねセット8fと受圧板1との間
に鋼系の支圧板8dを介装したので、この支圧板8dが
皿ばね8aとの当接によって破損することなく、定着部
7から皿ばねセット8fに伝達されたテンドン5の緊張
力を支圧板8dの面で均等に受けて、その均等な荷重を
受圧板1に均等な応力に変換して伝達することができ
る。このため、脆弱なコンクリート等からなる受圧板1
に局所的に大きな応力が作用することを防止できて、受
圧板1の破損・摩滅などの劣化を防止してその耐久性が
向上する。
【0039】尚、本発明に係る第二実施形態として、皿
ばねの破損防止用フェールセーフ機構を設けた耐凍上定
着構造を図3に示す。図示するようにこのフェールセー
フ機構7c”は、支圧板7c”の板状部7dの片面の外
周縁全周に亘り、支圧板8dに向かって突出するリブ7
hを形成したリブ付き支圧板7c”であり、前記リブ7
h端面と支圧板8dとの間には皿ばねセット8fの圧縮
撓み変形相当分の隙間が設けられている。そして、前記
圧縮撓み変形の限界を超えるような地盤収縮が生じた際
に、リブ7h端面と支圧板8dとが当接して、皿ばね8
aの限界以上の撓み変形を規制してその塑性変形による
破損を防止するものである。
【0040】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。
【0041】例えば、本実施形態では、弾性部材として
皿ばね8aを使用したが、テンドン5の縦弾性定数と比
較して小さな弾性係数を有して、撓み変形に対する弾発
力変動が小さいものであればこれに限るものではなく、
コイルバネ、板バネなどの弾性部材を適用することがで
きる。尚、前記皿ばね8aと同様の弾発力変動不感帯領
域を有するばね特性の弾性部材として、図4に示すよう
なハニカム型ダンパや図5に示すようなセル型ダンパが
挙げられる。
【0042】このハニカム型ダンパ31は、図4に示す
ように、複数の断面六角形の角パイプを一体的に連結し
たような形状で、全体として略対称の蜂の巣状の外観を
呈する。そして、六角形空間31cを画成する一側片3
1a,31bの肉厚は同一に設定されているが、そのパ
イプ軸方向長さは配置部位によって異なり、長さが長い
長側片31aと短い短側片31bとからなる。このハニ
カムダンパ31にパイプ軸方向の圧縮荷重が作用した際
には図2と同様の特性を示す。この長側片31a長さ、
短側片31b長さ、長側片31aおよび短側片31bの
配置パターン、肉厚、六角形空間31cの配置パターン
は、要求される弾発力特性に応じて設定される。尚、前
述した皿ばね8aに代えて該ハニカム型ダンパ31を介
装した場合、テンドン5はハニカム型ダンパの六角形空
間31cに挿通されることは言うまでもない。
【0043】また、図5に示すセル型ダンパ41は、略
円筒パイプ41aの両端に円盤状のフランジ41bを同
心的にかつ一体的に設けたものであって、前記フランジ
41bには、パイプ内径と同じ孔41eが形成されてい
る。そして、前記略円筒パイプ41aのパイプ内径は軸
方向に亘って一定であるが、軸方向中央を境にしたパイ
プの半分部分41cは、その外径がフランジ41bに近
づくに従って縮径する裁頭円錐状の外観を呈する裁頭円
錐状部41cとなっている。すなわち、略円筒パイプ4
1aの軸方向の半分は前記裁頭円錐状部41cで残りの
半分が円筒状部41dとなっている。このセル型ダンパ
41も、パイプ軸方向に圧縮荷重が作用した際に図2と
同様の特性を示す。このパイプ高さ、裁頭円錐状部41
c寸法、円筒状部寸法、フランジ厚、孔径は、要求され
る弾発力特性に応じて設定される。前述した皿ばね8a
に代えて該セル型ダンパ41を介装した場合、テンドン
5はセル型ダンパ41の略円筒パイプ41a内側を挿通
されることは言うまでもない。
【0044】本実施形態の場合は、皿ばね8aをヘッド
キャップ9で覆って防錆油を封入して防錆処置とした
が、防錆効果があればこれに限るものではなく、皿ばね
表面にグリース等の固形状油分を塗布しても良い。尚、
この処置は皿ばね表面の摺動摩耗防止も兼ねるものでも
ある。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す発
明によれば、テンドンの定着部と受圧板との間に弾性部
材を配設するという簡単な構成によって、凍上時にテン
ドンに過大な引張力が作用しないようにして確実にその
破損を防止できる。したがい、テンドン径を大きくする
必要もなく凍上対策を廉価に施工するが可能となる。ま
た、凍上時および解凍時にあってもテンドンの緊張力を
一定に保持することができるので、地すべりを確実に防
止して該地すべり災害を大幅に減少することができる。
【0046】請求項2に示す発明によれば、前記弾性部
材に弾発力変動不感帯領域を有する皿ばねを使用したの
で、前記凍上時にテンドンの緊張力を一定に保持するこ
とができる。したがい、常時、地盤表層を地盤深部側に
押し付けて地すべりを確実に防止して該地すべり災害を
大幅に減少することができる。
【0047】請求項3に示す発明によれば、弾性部材と
受圧板との間に支圧板を介装したので、受圧板に局所的
に大きな応力が作用することを防止できて、受圧板の破
損・摩耗などの劣化を防止することが可能となる。この
結果、受圧板の耐久性が向上して地すべり対策の信頼性
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の耐凍上定着構造を有す
るグラウンドアンカーの側断面図である。
【図2】本発明に係る弾性部材として使用される皿ばね
の非線形ばね特性を示す概念図である。
【図3】本発明の第二実施形態の耐凍上定着構造の断面
図である。
【図4】皿ばねと同様のばね特性を有するハニカム型ダ
ンパの図であって、図4(a)は、その平面図、図4
(b)はその側面図である。
【図5】皿ばねと同様のばね特性を有するセル型ダンパ
の図であって、図5(a)は、その平面図、図5(b)
はその側面図である。
【図6】地すべり対策工法の概要を示す、切土のり面を
有する地山の斜視一部断面図である。
【図7】グラウンドアンカーの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 受圧板 1a 削孔 3 グラウンドアンカー 5 テンドン 5a PC鋼より線 5b アンボン
ドチューブ 7 定着部 7a くさび部
材 7b 定着具 7c 支圧板 7c’支圧板 7d 板状部 7e パイプ部 7j 孔 7c”リブ付き支圧板 7h リブ 8 皿ばね部 8a 皿ばね 8b,8c 皿ばね積層体 8d 支圧板 8e 板状部 8g パイプ部 8g 孔 8f 皿ばねセ
ット 9 ヘッドキャップ 9b ボルト 13 シース 13a 蛇腹パ
イプ状シース 15 アンカー部 19 アンカ
ー自由長部 23 アンカー定着長部 25 グラウ
ト 25a 内部グラウト 25b 外部グ
ラウト 31 ハニカム型ダンパ 31a 長側片 31b 短側片 31c 六角形
空間 41 セル型ダンパ 41a 略円筒
パイプ 41b フランジ 41c 裁頭円
錐状部 41d 円筒状部 51 地盤表面,切土のり面,のり面 53 地盤表層 55 地盤深部 57 削孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に埋め込んだテンドンをその地表に
    露出する外端部に固定した定着部により緊張し、その反
    力を該定着部により受圧板を介して地盤に伝達させて地
    すべりを防止するグラウンドアンカーにおいて、前記テ
    ンドンの定着部と受圧板との間に、凍上時の地盤表層の
    膨張・収縮に応じて伸縮して、前記テンドンの緊張力を
    一定に保持する弾性部材を配設したことを特徴とするグ
    ラウンドアンカーの耐凍上定着構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が、前記緊張力付与時の撓
    み変形に対する弾発力変動が小さい皿ばねであることを
    特徴とする請求項1記載のグラウンドアンカーの耐凍上
    定着構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材と受圧板との間に支圧板を
    介装したことを特徴とする請求項1または2のいずれか
    に記載のグラウンドアンカーの耐凍上定着構造。
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